JP6765089B2 - 下衣 - Google Patents

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本発明は、下衣に関し、さらに詳しくは、加齢や障害等により背の丸くなった人に好ましく適用される下衣に関する。
加齢に伴い背が丸くなる症状は、老人性円背と呼ばれる。また、高齢者でなくとも、各種の障害等により腰が曲がることに伴う背中の丸まりを生じて日常生活に支障を来す場合もある。以下、本明細書において、老人性円背や、障害等による腰の丸まりを総じて円背と呼ぶ。この円背を発症している者が通常の下衣(ズボン)を着用すると、図5(a)に示すように、本来腰部に留まるべき下衣9のウエスト部分が、着用者の動作に伴って丸まった背の圧力を受け下方へ押し下げられ、臀部へと移動する。すると、今度は臀部の丸みにより下衣9のウエスト部分はさらに下方へ押し下げられ、歩行等の動作を行っている間に、下衣がずり落ちることに伴って臀部が露出する等の問題を生じる場合がある。また、円背を発症している者が通常の下衣を着用した場合、下衣のウエスト部分が丸まった背中により想定外の引き延ばしを受け、特に着座時において腹部への圧迫を感じる場合もある。図5(a)は、通常の下衣9を着用した場合において、曲がった腰部を中心として上半身及び下半身の一部、並びに下衣9のウエスト部分の位置関係を模式的に示す側面図である。
このような問題を抑制するために、例えば特許文献1には、前身頃と後身頃のウエストラインの直線の傾きは同じにし、胴体部は一本の直線で結ばれた筒状とした下衣が提案されている。この下衣では、下方から立ち上がった胴体部が股の辺りで斜め上方へ立体的に屈折しており、円背を発症した者が着用した際の下衣の背中中心部が浮いた不自然な引張感と、腹部への圧迫感が解消するとされている。
また、例えば特許文献2には、腰部を覆うベルト部材を下方に膨らんだブーメラン形状とし、そのブーメラン形状の膨部に沿って後身頃を結合することにより、背面側が上方にせり上がった形状となっている下衣が提案されている。
また、これは下衣ではなく上衣に関するものだが、例えば特許文献3には、アームホールの下方であって後身頃の脇部分の二箇所にタックを形成させた上衣が提案されている。このような上衣では、後身頃の脇側の着丈を前身頃のそれと等しくしながら後身頃の背面部分の長さを十分に稼ぐことができるので、上衣の背面部分を丸くなった背のラインに合致させて快適性を確保できるとともに、上衣の裾のせり上がりが抑制されて外見も維持できるとされる。すなわち、後身頃の丈を前身頃のそれよりも長くしておき、その丈の差を縫製時にタックを形成することにより吸収するとともに、背面側の長さを十分に確保して、円背を発症した背の形状に沿った上衣としている。
特許第4272649号公報 実用新案登録第3178105号公報 特開2005−105503号公報
ところで、人間の皮膚は、加齢に伴って、皮膚表面から深層へ向かう組織が乏しくなり、薄く弾力に乏しい状態になる。このため、高齢者が着用する衣服の表面(又は裏面)に縫製に伴う段差が存在すると、その段差が薄く弾力の乏しくなった皮膚に継続して圧力を与えることになり、やがてそれは痛みや違和感をもたらすことにつながる。また、高齢者ほど顕著でなくとも、衣服の表面(又は裏面)にこうした段差が存在すると、やはり痛みや違和感につながるものである。この点、特許文献3に示されるようにタック等のような段差をもたらす縫製を下衣に適用すると、着用者の体重が着座時に下衣に加わることも相まって、より一層、上記のような痛みや違和感をもたらすことが予想される。
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、着用したときの痛みや違和感を軽減させつつ、円背を発症した者が着用した場合であっても、着用時のずり落ちによる臀部の露出や、腹部の圧迫感を抑制できる下衣を提供することを目的とする。
本発明者は、以上の状況に鑑みて検討を重ねた結果、丸くなった背のラインに合わせて後身頃の丈を前身頃よりも長くしておき、縫製の際に、膝よりも上方となる領域において後身頃側の長さをシャーリング加工により縮小することで上記の課題を全て解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、前身頃と後身頃とを備え、上記前身頃と上記後身頃との外側結合部をそれぞれの側部と呼ぶとき、縫合前における上記後身頃の側部の丈が上記前身頃の側部の丈よりも長く、上記後身頃の側部のうち、膝よりも上方となる領域に、所定の範囲にわたって連続して形成された細かい皺状のひだの集合であるシャーリング加工からなる縮小領域を備え、上記縮小領域が、着衣時に、体側に対して体前面側に存在することを特徴とする下衣である。
上記縮小領域の少なくとも一部は、股形成部よりも上方に存在することが好ましい。
本発明によれば、着用したときの痛みや違和感を極力低減させつつ、円背を発症した者が着用した場合であっても、着用時のずり落ちによる臀部の露出や、腹部の圧迫感を抑制できる下衣が提供される。
図1は、本発明の下衣1を模式的に示す正面斜視図である。 図2は、本発明の下衣1を模式的に示す側面図である。 図3は、本発明の下衣1の半身分の型紙(すなわち縫製前の状態)を表す平面図である。 図4は、本発明の下衣1の縫製後の半身分を示す平面図である。 図5(a)は、通常の下衣9を着用した場合において、曲がった腰部を中心として上半身及び下半身の一部、並びに下衣9のウエスト部分の位置関係を模式的に示す側面図である。図5(b)は、本発明の下衣1を着用した場合において、曲がった腰部を中心として上半身及び下半身の一部、並びに下衣1のウエスト部分の位置関係を模式的に示す側面図である。
以下、本発明に係る下衣1の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の下衣1を模式的に示す正面斜視図である。図2は、本発明の下衣1を模式的に示す側面図である。図3は、本発明の下衣1の半身分の型紙(すなわち縫製前の状態)を表す平面図である。図3に示す型紙と対称な型紙をもう一組用意してこれら二組を組み合わせることにより、本発明の下衣1が得られる。図4は、本発明の下衣1の縫製後の半身分を示す平面図である。本来、前身頃11及び後身頃12は結合されて下衣1の半身を形成することになるが、図4においては、説明の都合上、前身頃11と後身頃12とを分解して示している。図5(a)は、通常の下衣9を着用した場合において、曲がった腰部を中心として上半身及び下半身の一部、並びに下衣9のウエスト部分の位置関係を模式的に示す側面図である。図5(b)は、本発明の下衣1を着用した場合において、曲がった腰部を中心として上半身及び下半身の一部、並びに下衣9のウエスト部分の位置関係を模式的に示す側面図である。
まず、本発明の一実施形態の下衣1の全体像について説明する。本発明における下衣1は下半身に着用する衣服であり、そのような衣服としては、ズボン、スラックス、もんぺ、ズボン下、股引等のような脚付きのものが挙げられる。下衣1は、前身頃11と後身頃12とを備え、前身頃11と後身頃12との外側結合部16をそれぞれの側部と呼ぶとき、縫合前における後身頃12の側部121の丈が前身頃11の側部111の丈よりも長く、後身頃12の側部121のうち、膝14よりも上方となる領域に、所定の範囲にわたって連続して形成された細かい皺状のひだ125の集合であるシャーリング加工からなる縮小領域124を備える。なお、上記「外側結合部」とは、結合して半身を形成する前身頃11と後身頃12との2箇所の結合部16、17のうち、外側、すなわち内股側でない結合部のことをいう。言い換えると、下衣1において前身頃11と後身頃12とが最下端から最上端にわたって結合される部分が外側結合部16となる。これに対して、外側結合部16でない側の結合部は、下衣1の最下端から股にわたって前身頃11と後身頃12とを結合する。この結合部を内側結合部17と呼び、これを形成する前身頃11の端部を反対下側部113、後身頃12の端部を反対下側部123とそれぞれ呼ぶ。言い換えると、反対下側部113、123は、股より下となる部分であって、前身頃11及び後身頃12において、側部111、121にそれぞれ対向するもう一方の端部ということができる。下衣1において、股より上側では、前身頃11は対となる前身頃11と結合し、後身頃12は対となる後身頃12と結合する。これらの結合のうち、2枚の後身頃12、12を結合する箇所を反対上側部126と呼ぶ。
上記のように、縫合前における後身頃12の側部121の丈(長さ)は、前身頃11の側部111の丈(長さ)よりも長くなっており、縫製時に縮小領域124にて施されるシャーリング加工により、側部121の長さが前身頃11の側部111の長さとほぼ同じになるまで縮小される。つまり、後身頃12の側部121は、縫製の際に図3に示す長さLだけ縮小される。これにより、前身頃11の側部111と後身頃12の側部121とが縫製により結合されて、外側側部16が形成される。したがって、後身頃12の側部121には、シャーリング加工からなる縮小部124が外側側部16に沿って存在することになる。
後身頃12の反対上側部126は、縫製前の時点では側部121の股上部分とほぼ同じ長さだが、側部121と違って縮小領域124を備えないので、縫製時に特に縮小を受けない。そのため、2枚の後身頃12、12同士が反対上側部126にて結合されて形成される、上衣1の背面部分は、前面部分に比較して上方へ大きく延出することになる。この背面部分の上方への延出が、図5(b)に示すように、着用者の丸まった背の形状に追従可能な寸法上のゆとりとなる。図5(b)は、本発明の下衣1を着用した場合において、曲がった腰部を中心として上半身及び下半身の一部、並びに下衣1のウエスト部分の位置関係を模式的に示す側面図である。なお、図5(a)は、背景技術の項でも説明したように、通常の下衣9を着用したときにこれら位置関係を模式的に示す側面図である。
下衣1の上端には、ゴムを備えたウエスト13が形成される。上記の通り、また図2に示すように、下衣1の背面側(すなわち後部)には、前面側に比べて寸法上のゆとりが形成されているので、このゆとりが着用者の丸まった背を覆うとともに、ウエスト13が丸まった背の上方に下衣1を固定する。これにより、歩行等の運動の際に、下衣1がずり落ちて臀部が露出するのが抑制される。
次に、外側結合部16に沿って後身頃12の縮小領域124に形成されるシャーリング加工について説明する。シャーリング加工は、後身頃12の側部121のうち、膝14よりも上方となる位置に存在する縮小領域124に形成される。このとき、縮小領域124の少なくとも一部、好ましくは全部が股形成部112、122よりも上方に配置されることが好ましい。これは、下衣1において、脚を形成する股下部分の長さは前身頃11及び後身頃12において同じである必要がある一方で、上記のような、背面側における寸法上の余裕は主として股よりも上方の部材により形成されるためである。ただし、着心地や着用者の体格を考慮して、縮小領域124の一部が股形成部112、122よりも下方に存在していてもよい。この場合であっても、縮小領域124は膝14よりも上方となる位置に形成される。
シャーリング加工は、所定の範囲(すなわち縮小領域124)にわたって連続して形成された細かいひだ125の集合であり、本発明においては、長さを縮小させる効果に着目して用いられる。一般に被服業界においては、シャーリング加工は、主として衣服の立体的な風合いを演出するためのデザイン的な手段として用いられるものであり、通常、長さを縮小させる手段として用いられるものではない。ここで、シャーリング加工を施す手段の一例として、布地になみ縫いを施した後に、なみ縫いの一端から糸を強く引くことで布地に皺状のひだを生じさせ、その状態で皺状のひだを生じた一端(多くの場合、なみ縫いを施した箇所の付近)をミシン等で縫製して皺状のひだを固定させてから、なみ縫いの糸を抜き去る手法を挙げることができる。このようにして形成されたひだは、ひだの線と直交する方向に沿った一端のみが縫製によって固定される一方で、その他の部分がフリーになるので、圧力等の外力が加わった際に容易に変形する。また、シャーリング加工では、十分な長さを備えた領域(本実施形態では縮小領域124に該当する。)に複数のひだを設けて長さを縮小することができるので、一つ一つのひだによって縮小される長さは小さくなりその厚みが小さくなる。したがって、下衣1の着用者は、1箇所で大きく縮小されるタック等の加工を有する衣服を着用した場合に比べて、縮小領域124の段差が皮膚に長時間触れたとしても痛みをそれほど感じず、突っ張りなどの違和感もなく良好な着心地を享受することができる。
図1及び図2に示すように、シャーリング加工の形成される縮小領域124は、着衣時に、着用者(図示せず)の体側(たいそく)15に対して体前面側に存在する。体側は、一般に人体の側面を意味し、本発明においては、人体の側面の中心を上下に貫く線を意味するものとする。図1及び図2に示す体側15の線は、下衣1を着用した者の体側が存在する位置を表す。上記のように、縮小領域124において丈を縮小する手段としてシャーリング加工を採用することにより、縮小領域124に接触した際の痛みは軽減されるが、体重等のような圧力が加わった状態でこの縮小領域124に接触した場合には、段差の少ないシャーリング加工といえども痛みや違和感を覚える場合がある。この点、例えば下衣1の着用者が車椅子や椅子に着席した際に、太股が体重により変形することにより着用する下衣1に横方向への圧力が生じ、この圧力が最も生じる体側や、体重が直接かかる体側よりも背面側に縮小領域が存在するのは、上記の痛みを抑制するとの観点から好ましくないといえる。これに対して、縮小領域124が、着衣時に、着用者の体側15に対して体前面側に存在すれば、車椅子や椅子等への着席時に上記のような痛みや違和感をより抑制できるので好ましい。
次に、図3及び図4を参照しながら、前身頃11及び後身頃12の形状に注目して説明する。
前身頃11及び後身頃12は、前身頃11の側部111及び後身頃の側部121が縫合されるとともに、前身頃11の反対下側部113及び後身頃12の反対下側部123が縫合されることにより、円筒状の脚を形成させる。これが下衣1の半身となる。このとき、縮小領域124に存在するシャーリング加工による縮小効果により、後身頃12の側部121の丈が長さLだけ縮小され、縫製時には前身頃11の側部111と後身頃12の側部121の長さはほぼ等しくなる。
このとき、後身頃12では、側部121がLだけ縮小される一方で、側部121に対向する上方の端部である反対上側部126は特に縮小を受けない。縮小を受けない反対上側部126は、対となる後身頃12(図3及び4では図示しない。)の反対上側部126と縫合され、下衣1の背面側のうち股よりも上方側の部分を形成する。その結果、下衣1のウエスト13は、前面側に比べて背面側が上方に大きく延出した状態になる。この延出部の寸法を稼ぐために、後身頃12の側部121の丈を大きくしておいて、縫製時にこれを縮小したともいえる。
縮小される長さLの大きさや、縫製された後の縮小領域124の長さは、着用者の体型や円背の程度により決定されればよいが、一例として、長さLとして10〜50cm程度を挙げることができ、縫製後の縮小領域124の長さとして10〜30cm程度を挙げることができる。なお、本実施形態の下衣1では、長さLを20cm、縫合後の縮小領域を16cmとした。
既に述べたように、本実施形態の上衣1では、縮小領域124が、着衣時に、体側15に対して体前面側に存在する。これは、下衣1の着用者を正面側から見たときには縮小領域124や外側結合部16が観察されるが、下衣1の着用者を背面側から見たときには縮小領域124や外側結合部16が観察されないことを意味する。すなわち、外側結合部16は、着用者の前面側に位置することになる。
外側結合部16は、前身頃11と後身頃12との縫合により形成されるので、上記のように、外側結合部16が着用者の前面側に位置するためには、前身頃11における太股部分の長さL1と、後身頃12における太股部分の長さL2とが、L1<L2の関係を満足するように決定される必要がある。
本実施形態の上衣1では、およそL1/L2=1/2の関係が成立するように寸法を決定している。限定されるわけではないが、L1/L2は、1/3から5/6程度の範囲で決定されるのが好ましく、1/3から2/3程度の範囲で決定されるのがより好ましい。L1/L2がこのような範囲をとることにより、既に述べたように、車椅子や椅子等に着席したときの痛みや違和感を軽減できるので好ましい。
本実施形態の上衣1は、前身頃11と後身頃12とを備え、前身頃11と後身頃12との外側結合部16をそれぞれの側部と呼ぶとき、縫合前における後身頃12の側部121の丈が前身頃11の側部111の丈よりも長く、後身頃12の側部121のうち、膝14よりも上方となる領域に、所定の範囲にわたって連続して形成された細かい皺状のひだ125の集合であるシャーリング加工からなる縮小領域124を備える。これにより、下衣1の背面側に寸法上のゆとりが形成され、このゆとりが着用者の丸まった背を覆うので、歩行等の運動の際に下衣1がずり落ちて臀部が露出したり、腹部への圧迫感を生じたりするのが抑制されるとともに、縮小領域124に存在する多数のひだ125が少しずつ長さを縮小するので、着用者の違和感が少なく良好な着心地の下衣1が提供される。
また、本実施形態の下衣1における縮小領域124は、着衣時に、体側15に対して体前面側に存在する。これにより、車椅子や椅子等に着席したときにシャーリング加工の施された縮小領域124が皮膚に接触したときの違和感を軽減することができる。
また、本実施形態の下衣1における縮小領域124の少なくとも一部は、股形成部112、122よりも上方に存在する。これにより、股下部分の長さは前身頃11及び後身頃12において同じであるため脚が真っ直ぐに形成されつつ、背面側における寸法上の余裕を十分に確保することができる。
次に、円背を発症している者に本発明の下衣1を着用させ、その効果を確認した。その結果は、次の通りである。以下、着用対象とした者の年齢及び性別を括弧の中に示した後に、着用対象とした者から聴取した感想を示す。
[86歳 女性]
紙パンツをはいているが、尻がすぽりとスムースに入り、脱げてくることもなく良い。杖をつき腰が出やすいが、このズボンは腰の部分もしっかりとカバーされていて良い。膝にもサポーターを着用しているが、問題無く履ける。
[60代 女性]
腰がカバーされ、腹の部分の長さが丁度良いので苦しくない。腰がスースーしなくて良い。
[20代 車椅子の女性]
自走しているが、ズボンが抜けることがない。腰が深く、腹が短いので良い。トイレでも問題無く着脱できる。車椅子を降りて床を這ってもずり落ちず良い。横(側臥位)になっても縫い目が当たらず良い。
[80代 女性]
履き心地が良い。尻のゆるみがブカブカせず丁度良い。
以上の感想に現れるように、本発明の下衣1を用いることにより、円背の発症者が従来の下衣を用いていたときの不便が全て解消されることが理解される。
以上、本発明の下衣1について実施形態を示すことにより具体的に説明したが、本発明は以上の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の範囲において適宜変更を加えて実施することができる。
1 下衣
11 前身頃
111 側部
112 股形成部
113 反対下側部
12 後身頃
121 側部
122 股形成部
123 反対下側部
124 縮小領域
125 ひだ
13 ウエスト
14 膝ライン
15 体側(たいそく)
16 外側結合部
17 内側結合部

Claims (2)

  1. 前身頃と後身頃とを備え、前記前身頃と前記後身頃との外側結合部をそれぞれの側部と呼ぶとき、縫合前における前記後身頃の側部の丈が前記前身頃の側部の丈よりも長く、
    前記後身頃の側部のうち、膝よりも上方となる領域に、所定の範囲にわたって連続して形成された細かい皺状のひだの集合であるシャーリング加工からなる縮小領域を備え、前記縮小領域が、着衣時に、体側に対して体前面側に存在することを特徴とする下衣。
  2. 前記縮小領域の少なくとも一部が、股形成部よりも上方に存在することを特徴とする請求項記載の下衣。
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