JP3498514B2 - 自動車車体の前部構造 - Google Patents

自動車車体の前部構造

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JP3498514B2 JP02418897A JP2418897A JP3498514B2 JP 3498514 B2 JP3498514 B2 JP 3498514B2 JP 02418897 A JP02418897 A JP 02418897A JP 2418897 A JP2418897 A JP 2418897A JP 3498514 B2 JP3498514 B2 JP 3498514B2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/34Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians
    • B60R2021/343Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians using deformable body panel, bodywork or components

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  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩行者が車体の前
部に衝突した際に、上記の歩行者の脚部(大腿部)や胸
部の傷害を軽減するための手段として好適な自動車車体
の前部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、歩行者に上記車体の前部
が衝突すると、図4に示したように歩行者はすくい上げ
られ該車両後方に位置M1からM2の位置に倒れかかり
上記車両前面部にあたり、上記衝撃が大きい場合にはエ
ンジンのフードパネル08上に倒れこんでくる傾向があ
る。
【0003】この時、図4に示したように、図示しない
ラジエータグリル,ヘッドランプ等の上部前端部やフー
ドパネル08の前端部に、大人の場合には大腿部,腰部
が当たり易く、小人の場合には胸部があたり易く傷害が
生じる恐れがある。上記傷害を軽減するための自動車車
体の前部構造は、種々提案されているが、例えば図5,
図6に示した第1従来例や図7に示した第2従来例(実
開平3─128574号公報)がある。
【0004】上記第1従来例の上記車体前部は、図5に
示したように、上記車体02の前端に設けられたクロス
メンバ04a,04bに取付けられたフロントバンパ0
6と車体02に上下方向に開閉可能なフードパネル08
との間に、傷害軽減グリル010とヘッダパネル012
が配設されている。そして、傷害軽減グリル010とフ
ードパネル08との間に位置するヘッダパネル012
は、図6に示した分解図のようにエネルギ吸収部材(イ
ンナパネルとも称す)016とアウタパネル018との
二重構造に形成されており、アウタパネル018とイン
ナパネル016との間は塑性変形ストロークを十分にと
り衝撃エネルギが吸収できるように形成して傷害軽減を
図っており、インナパネル016とアウタパネル018
の各端部は、図5に示したように車体02のクロスメン
バ04c,04dに直接取付けられ、傷害軽減グリル0
10は上記のフロントバンパ06の上面とヘッダパネル
012のアウタパネル018の下面に取付けられてい
る。
【0005】第1従来例の技術は上記のように構成され
ているので、図4に示したように歩行者(大人)はフー
ドパネル08側の上記位置M2側に傾斜するため大腿部
がヘッダパネル012に当たるが、この時、図5に二点
鎖線で示したように、ヘッダパネル012のインナパネ
ル016,アウタパネル018は、クロスメンバ04
c,04dの反力を受けて車体02の後方に塑性変形せ
しめられることにより、上記衝撃エネルギが吸収される
ように構成されている。
【0006】次に、図7に示す第2従来例である、実開
平3−128574号公報記載の技術について説明す
る。図7は自動車車体の前部構造を示すものであり、
(A)は該車体前部構造の側面を示す概略説明図,
(B)は図7(A)のエネルギ吸収部位を示す要部拡大
分解斜視図である。
【0007】図7(A),(B)に示したように、車体
02のクロスメンバ04に取付けられた支持部材022
にフードラッチ021が取付けられ、フードラッチ02
1とラジエータコアサポート023との間の空間024
に跨がって、エネルギ吸収部材025が設けられ、上記
フードラッチ021と支持部材022とのいずれか一方
に、例えば支持部材022に入力荷重に対し曲折して、
フードパネルに弧状の運動を付与すべく回転中心となる
脆弱部027が設けられ、ラジエータサポート023で
その反力をうけて、上記エネルギ吸収部材025を座屈
変形させて、衝撃エネルギを吸収せしめることによって
歩行者等に与える傷害を軽減するようにしている。
【0008】その他の従来例として、特開昭58ー30
874号公報がある。該公報記載の技術の衝撃エネルギ
吸収部材は、図示しないがエンジンフードの前端部を衝
撃によって容易に変形できるゴム等の樹脂性の弾性体で
構成したものがある。
【0009】
【発明の解決しようとする課題】上記した従来技術で
は、第1従来例のようなヘッダパネル012自体での塑
性変形による衝撃エネルギ吸収か、第2従来例のような
エネルギ吸収部材025の座屈変形による衝撃エネルギ
吸収かの、いずれか一方での上記衝撃エネルギ吸収がな
されるものとなっている。
【0010】このように、上記第1及び第2の従来例の
技術のうち、いずれか一方の技術で上記エネルギ吸収を
行なう場合、その衝撃エネルギの吸収のための塑性変形
又は座屈変形可能なストロークを十分に稼ぐ必要があ
る。即ち、上記エネルギ吸収部材の車体02前後方向に
おける、厚さを十分に稼ぐ必要があるため、車体02の
ノーズを長く設定しなければならない。
【0011】このため、上記車両の車室内はできるだけ
広くしたいという、ユーザの要望や上記車両全体のバラ
ンス等デザイン上、ノーズの長さを長くしたくない場合
等、上記従来例の技術は不都合を来す欠点がある。又、
上記車体のフードパネル08の先端部の衝撃エネルギ吸
収部材が、樹脂で形成されている場合は、強度上の問題
からその厚さを厚く形成するか、ハニカム構造のような
ものにしなければならず、車体02前後方向の長さが、
即ち車体02のノーズ長さが長くなってしまう。
【0012】本発明は、上記の課題に鑑み創案されたも
ので、フードパネルとフロントバンパとの間に位置して
設けられるアウタパネルに裏打ちされるエネルギ吸収量
制御部材であるインナパネルを有するように構成された
車体パネルを備え、該車体パネルに衝撃力が作用したと
き、該車体パネルが先に塑性変形し、引き続いて作用す
る衝撃力に対して座屈変形機能を発揮する支持ステーで
上記車体パネルルを車体に支持させるよう構成した歩行
者保護対応の自動車車体の前部構造を提供することを目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の自動車車体の前部構造は、車体のフードパネ
ルとフロントバンパとの間に車巾方向に延びるように配
設されるアウタパネルを有し、該アウタパネルに対し凹
凸状を成す塑性変形可能なインナパネルが裏打ちされる
ことによって構成された車体パネルと、上記車体パネル
の下端のフランジが上記フロントバンパに当接して弾性
材で形成されるダボにより係止される係合手段と、前端
側が上記車体パネルの上端に結合され後端側が上記車体
の前部に設けられる枠体に連結支持される支持ステーと
を備え、上記係合手段は上記車体パネルに上記車両の略
後方向に衝撃力が作用したときに離脱可能に設けられ、
上記車体パネルの上端と上記支持ステーの前端のフラン
ジとの結合部を中心として回動して上記支持ステーを座
屈せしめるように構成したことを特徴としている。
【0014】 請求項2記載の本発明の自動車車体の前
部構造は、請求項1記載の構成において、上記係合手段
は上記車体パネルに後方斜め下方向きに衝撃力が作用し
たときに離脱可能に構成されたことを特徴としている。
請求項3記載の本発明の自動車車体の前部構造は、車体
フードパネルとフロントバンパとの間に位置して車巾
方向に延びるように配設されるアウタパネルを有し、該
アウタパネルに対し凹凸状を成す塑性変形可能なインナ
パネルが裏打ちされた車体パネルと、上記車体パネルの
下端のフランジが上記フロントバンパ上面に当接して弾
性材で形成されるダボにより係止される係合手段と、前
端側が上記車体パネルの上端に結合され後端側が上記車
体の前部に設けられる枠体に連結支持される支持ステー
とを備え、上記係合手段は上記車体パネルに略後方斜め
下方向きに衝撃力が作用したときに離脱可能に設けら
れ、上記車体パネルの上端と上記支持ステーの前端のフ
ランジとの結合部を中心として回動して上記支持ステー
を座屈せしめて上記衝撃エネルギが吸収されるように構
成され、上記車体パネルの塑性変形が先に進み、引き続
き上記支持ステーが座屈変形を来すように構成されたこ
とを特徴としている。請求項4記載の本発明の自動車車
体の前部構造は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の
構成において、上記車体パネルにはヘッドランプが取り
付けられて、上記車体パネルの上記回動、又は上記支持
ステーの上記座屈変形に伴って、上記ヘッドランプが上
記車体の後方ヘ後退するよう設けられていることを特徴
としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3により本発明の
一実施形態を説明する。図1は本発明の実施形態を示す
自動車の前端部を一部破断した状態を示す概略斜視図、
図2は図1の2A−2A線に沿う断面を示す概略説明
図、図3は図2のエネルギ吸収部材を分解して示す説明
図である。
【0016】図1〜3に示したように、この自動車車体
の前部構造では、車体2の前端に設けられた図示しない
クロスメンバに取付けられたフロントバンパ6と、車体
2のエンジンルーム5を覆い、上下方向に開閉可能なフ
ードパネル8の前端部8aとの間に車巾方向に延びる上
記衝撃エネルギ吸収部材を構成する車体パネル12が配
設されている。
【0017】図2に示したように、上記の車体パネル1
2はアウタパネル14に対して凹凸状を成す塑性変形可
能なインナパネル16が裏打ちされた構造になってお
り、インナパネル16の凸部16aとアウタパネル14
の裏面とが接着剤18で結合されている。又、アウタパ
ネル14とインナパネル16の上端はクリンチ結合19
されると共に、インナパネル16の下端はアウタパネル
14の下端より適宜間隔を存して、アウタパネル14の
裏面に接着剤18により結合され、アウタパネル14の
下端は車体2後方にL字に曲折したフランジ20を有す
るように構成されている。
【0018】一方、図1に示したように、車体2の前部
の左右両側に設けられたサイドアッパフレーム22,2
4は、上記の車体2の前部構造の一部を成し、車体2の
前後方向に延びるように設けられている。そして、一端
が車体2の左側のサイドアッパフレーム22の前端に、
他端が右側のサイドアッパフレーム24の前端に各々溶
接,ボルト等により固着され、車巾方向に延在するよう
に断面コ字状の枠体(クロスメンバ)26が設けられて
いる。
【0019】又、この枠体26は、図2に示しように、
一端にL字状のフランジ26aが形成され、このフラン
ジ26aが上記のインナパネル16の凹凸部16bを形
成する側壁16cに取付けられ、他端には、図1に示し
たように枠体26にボルト27等により取付けられ上記
車両の前後方向に延設されている座屈変形可能な支持ス
テー28が設けられている。
【0020】又、車体パネル12のアウタパネル14の
下端のフランジ20には、下方向に延びるゴム,合成樹
脂等の弾性材で形成されたダボ32がアウタパネル長手
方向に沿って複数個設けられている。このダボ32は、
図1に示したように例えばフロントバンパ6の上面に車
体2の車巾方向に必要に応じて複数個設けられたダボ3
2に対応するように設けられた孔34を貫通し、更に、
図2に示したようにフロントバンパ6の裏面側に設けら
れたブラケット36の孔38に嵌合して結合される等の
係合手段Kによりフロントバンパ6に取付けられてい
る。
【0021】そして、上記歩行者が衝突し上記のように
車両の後方又は後方斜め下方向きに必要に応じて設定さ
れた以上の衝撃力が加わると、上記のタボ32の係合が
外れるように着脱可能に嵌合されている。又、図3に示
したように、ヘッドランプ40はヘッドランプ40の下
面にL字状のブラケット42の一端42aがボルト等に
より取付けられ、他端42bがインナパネル16の左右
側の端部に設けられた各々のフランジ44の裏面に当接
せしめられように取付けられている。
【0022】そして、左右の各々のフランジ44の裏面
と支持ステー46,48の前端のフランジ面46a,4
8aとの間に上記のブラケット42の他端42bをサン
ドイッチ状に挟持するように配設し、ボルト孔49を介
して3本のボルト,ナット等の結合手段により、取付け
られている。又、ヘッドランプ40の後端と上記枠体2
6との間には、図1に示したように適宜所望の空間50
が存するように配設されており、衝撃力が加わり、車体
パネル12が塑性変形し、その後、支持ステー46,4
8が座屈変形して衝撃エネルギを吸収していく時、車体
パネル12の車体2の後方への後退と同時に、ヘッドラ
ンプ40も後退できるように構成されている。
【0023】又、図1の52はフロントバンパ6に設け
られた空気取り入れのための開口である。本実施形態
は、上記のように構成されているので、図4について説
明したように歩行者が自動車の前部に衝突すると、歩行
者はすくい上げられ、位置M1から位置M2へフードパ
ネル8側に倒れこんでくる。
【0024】即ち、本実施形態では歩行者が車体前部に
衝突すると、上記図4で説明したように、車体パネル1
2の前面に当たり、且つ車体パネル12の上部に歩行者
の大腿部,腰部等が当たる。この時、図4に二点鎖線で
示したように、歩行者は車両後方に傾斜するようになる
ので、上記衝撃荷重方向は矢印Y方向に入力されるが、
図1,図2に示したように、上記の車体パンネル12に
対する衝撃荷重を支持ステー28,46,48で支持
し、上記衝撃荷重を反力として受けて支持しているの
で、まず車体パネル12のアウタパネル14とインナパ
ネル16が主に塑性変形して上記衝撃エネルギを吸収
し、次いで支持ステー28,46,48の座屈変形が進
行して上記衝撃エネルギを効果的に吸収することができ
る。
【0025】そして、図4の矢印Y方向の上記衝撃荷重
が入力され上記のように衝撃エネルギの吸収が行なわれ
る時、アウタパネル14の下端のフランジ20の下方に
突設されているダボ32がブラケット36の孔38から
外れ、車体パネル12が支持ステー28の前端のフラン
ジ26aとの結合部を回転中心として、反時計回転方向
に回動し、支持ステー28を座屈せしめて、上記衝撃エ
ネルギを効果的に吸収する。
【0026】従って、上記実施形態では、上記したよう
に車体パネル12の塑性変形と支持ステー28の座屈変
形による相乗効果により、上記エネルギ吸収部材の短い
変形ストロークで上記衝撃エネルギを吸収することがで
きる。従って、本実施形態の構成では、前記した従来例
で示した車体前部構造による上記衝撃エネルギ部材の変
形に必要な長い変形ストロークを短くすることができる
ので、車体のノーズを長くする必要がなく、デザイン上
の制約を受けることがない。
【0027】又、ヘッドランプ40も車体パネル12に
支持しているので、上記衝突時、車体パネル12と一緒
に車両後方へ後退し、上記エネルギ吸収部材の塑性変形
や座屈変形を阻害することがない。又、上記の車体パネ
ル12は金属材で構成されており、例えば板金で構成す
れば、板金自体が剛性を有しいるので、例えばインナパ
ネル16の凹凸の深さや大きさ等の形状により上記エネ
ルギ吸収量を制御できると共に、該材料費が安く、簡単
に構成することができる。
【0028】又、上記のように、板金で構成すると、車
体パネル12は車体2前後方向の厚さや体積及び形状に
よって簡単にコントロールすることができるので、エネ
ルギ吸収量制御部材として設計上の自由度が高められる
構成とすることができる。又、上記車体パネル12及び
支持ステー28,46,48等のすべての構成部材にエ
ネルギ吸収能力を持たせることで、エネルギ吸収効率が
増大し、上記エネルギ吸収部材の変形ストロークを短く
することができ、又ヘッドランプの支持も行うことで、
車体前面のエネルギ吸収能力の均一化を図ることができ
る。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の自動車車体の前部構造によれば、車体のフードパ
ネルとフロントバンパとの間に車巾方向に延びるように
配設されるアウタパネルを有し、該アウタパネルに対し
凹凸状を成す塑性変形可能なインナパネルが裏打ちされ
ることによって構成された車体パネルと、上記車体パネ
ルの下端のフランジが上記フロントバンパに当接して弾
性材で形成されるダボにより係止される係合手段と、前
端側が上記車体パネルの上端に結合され後端側が上記車
体の前部に設けられる枠体に連結支持される支持ステー
とを備え、上記係合手段は上記車体パネルに上記車両の
略後方向に衝撃力が作用したときに離脱可能に設けら
れ、上記車体パネルの上端と上記支持ステーの前端のフ
ランジとの結合部を中心として回動して上記支持ステー
を座屈せしめるように構成したので、上記塑性変形と座
屈変形の相乗効果により効果的な衝撃エネルギの吸収を
行なうことができる。
【0030】 請求項2記載の本発明の自動車車体の前
部構造によれば、請求項1記載の構成において、上記係
合手段は上記車体パネルに後方斜め下方向きに衝撃力が
作用したときに離脱可能に構成されているので、上記衝
突荷重が入力された時、必要に応じて設定された以上の
上記入力荷重が作用するまでは、上記の車体パネルの下
端とフロントバンパの上面と係合を維持し上記エネルギ
吸収を効果的に行わせしめ、上記設定以上の入力荷重を
越えると上記ダボの係合がはずれ、引き続き上記エネル
ギ吸収を効果的に行うことができる。
【0031】 請求項3記載の本発明の自動車車体の前
部構造によれば、車体のフードパネルとフロントバンパ
との間に位置して車巾方向に延びるように配設されるア
ウタパネルを有し、該アウタパネルに対し凹凸状を成す
塑性変形可能なインナパネルが裏打ちされた車体パネル
と、上記車体パネルの下端のフランジが上記フロントバ
ンパ上面に当接して弾性材で形成されるダボにより係止
される係合手段と、前端側が上記車体パネルの上端に結
合され後端側が上記車体の前部に設けられる枠体に連結
支持される支持ステーとを備え、上記係合手段は上記車
体パネルに略後方斜め下方向きに衝撃力が作用したとき
に離脱可能に設けられ、上記車体パネルの上端と上記支
持ステーの前端のフランジ26aとの結合部を中心とし
て回動して上記支持ステー28を座屈せしめて上記衝撃
エネルギが吸収されるように構成され、上記車体パネル
の塑性変形が先に進み、引き続き上記支持ステーが座屈
変形を来すように構成されているので、上記塑性変形と
座屈変形の相乗効果により効果的な衝突エネルギの吸収
を行なうことができる。請求項4記載の本発明の自動車
車体の前部構造によれば、請求項1〜3のいずれか1項
に記載の構成において、上記車体パネルにはヘッドラン
プが取り付けられて、上記車体パネルの上記回動、又は
上記支持ステーの上記座屈変形に伴って、上記ヘッドラ
ンプが上記車体の後方ヘ後退するよう設けられているの
で、上記ヘッドランプが上記車体パネルに取り付けられ
ており、衝突時に上記車体パネルが回動する際、又は上
記支持ステーが座屈変形する際,上記ヘッドランプが上
記車体パネルとともに車両後方ヘ後退して、上記ヘッド
ランプがエネルギ吸収部材の塑性変形や座屈変形を阻害
することがなく、上記衝突時のエネルギ吸収を効果的に
行なうことができる。
【0032】又、上記のフードパネルとフロントバンパ
との間に位置して設けられる上記車体パネルは、アウタ
パネルの裏面側にインナパネルで裏打ちされ、上記エネ
ルギ吸収量制御部材を有する構成となっており、この車
体パネルに衝撃力が作用したとき、上記車体パネルの塑
性変形によりエネルギ吸収を行い、引き続き作用する衝
撃力に対して支持部材により座屈変形せしめて、エネル
ギ吸収を行なうので、上記のように塑性変形と座屈変形
の相乗効果により効果的な衝突エネルギの吸収を行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す自動車の前端部の一部
を破断した状態を示す概略斜視図である。
【図2】図1の2A−2A線に沿う断面を示す概略説明
図である。
【図3】図2のエネルギ吸収部材を分解した状態を示す
説明図である。
【図4】歩行者が自動車の前端部に衝突時したときの挙
動を示す説明図である。
【図5】従来例の自動車車体の前部構造の断面を示す説
明図である。
【図6】図5の前部構造のエネルギ吸収部材付近の分解
図を示す説明図である。
【図7】その他の従来例の自動車の前部車体構造を示す
もので、(A)は自動車の前部構造の側面を示す説明
図、(B)は図7(A)のエネルギ吸収部材の要部を示
す拡大斜視図である。
【符号の説明】
2 車体 6 フロントバンパ 8 フードパネル 12 車体パネル 14 アウタパネル 16 インナ、パネル 18 接着剤 20 フランジ 22,24 サイドアッパパネル 26a フランジ 28 支持ステー 32 ダボ 34 孔 36 ブラケット 46,48 支持ステー K 係合手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橘 敦之 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−109182(JP,A) 実開 平3−128574(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のフードパネルとフロントバンパと
    の間に車巾方向に延びるように配設されるアウタパネル
    を有し、該アウタパネルに対し凹凸状を成す塑性変形可
    能なインナパネルが裏打ちされることによって構成され
    た車体パネルと、上記車体パネルの下端のフランジが上
    記フロントバンパに当接して弾性材で形成されるダボに
    より係止される係合手段と、前端側が上記車体パネルの
    上端に結合され後端側が上記車体の前部に設けられる枠
    体に連結支持される支持ステーとを備え、上記係合手段
    は上記車体パネルに上記車両の略後方向に衝撃力が作用
    したときに離脱可能に設けられ、上記車体パネルの上端
    と上記支持ステーの前端のフランジとの結合部を中心と
    して回動して上記支持ステーを座屈せしめるように構成
    したことを特徴とする、自動車車体の前部構造。
  2. 【請求項2】記係合手段は上記車体パネルに後方斜
    め下方向きに衝撃力が作用したときに離脱可能に構成さ
    れたことを特徴とする、請求項1記載の自動車車体の前
    部構造。
  3. 【請求項3】 車体のフードパネルとフロントバンパと
    の間に位置して車巾方向に延びるように配設されるアウ
    タパネルを有し、該アウタパネルに対し凹凸状を成す塑
    性変形可能なインナパネルが裏打ちされた車体パネル
    と、上記車体パネルの下端のフランジが上記フロントバ
    ンパ上面に当接して弾性材で形成されるダボにより係止
    される係合手段と、前端側が上記車体パネルの上端に結
    合され後端側が上記車体の前部に設けられる枠体に連結
    支持される支持ステーとを備え、上記係合手段は上記車
    体パネルに略後方斜め下方向きに衝撃力が作用したとき
    に離脱可能に設けられ、上記車体パネルの上端と上記支
    持ステーの前端のフランジとの結合部を中心として回動
    して上記支持ステーを座屈せしめて上記衝撃エネルギが
    吸収されるように構成され、上記車体パネルの塑性変形
    が先に進み、引き続き上記支持ステーが座屈変形を来す
    ように構成されたことを特徴とする、自動車車体の前部
    構造。
  4. 【請求項4】 上記車体パネルにはヘッドランプが取り
    付けられて、上記車体パネルの上記回動、又は上記支持
    ステーの上記座屈変形に伴って、上記ヘッドランプが上
    記車体の後方ヘ後退するよう設けられていることを特徴
    とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動車車
    体の前部構造。
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