JP3497122B2 - 打抜き装置 - Google Patents

打抜き装置

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JP3497122B2
JP3497122B2 JP2000232566A JP2000232566A JP3497122B2 JP 3497122 B2 JP3497122 B2 JP 3497122B2 JP 2000232566 A JP2000232566 A JP 2000232566A JP 2000232566 A JP2000232566 A JP 2000232566A JP 3497122 B2 JP3497122 B2 JP 3497122B2
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敏樹 山中
不二夫 角南
哲司 八木
正 奥村
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Gohsyu Corp
Yamanaka Engineering Co Ltd
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Gohsyu Corp
Yamanaka Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、打抜き装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ファインブランキング(打抜き加工)は
成形する板材を強い力で挾付けながら打抜くことが必要
あり、従来では専用プレスを使用して行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、専用プ
レスが高価であるため、打抜き製品の生産コストが高く
つくという欠点があった。そこで、本発明は、汎用のプ
レスを用いて高精度かつ安価に打抜き加工することがで
きる打抜き装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る打抜き装置は、パンチと孔部を有す
るダイとが相対的に接近・離間可能に対向配置された打
抜き装置であって、上記パンチにスライド自在に外嵌さ
れかつパンチの先端側へ付勢される加圧プレートと、上
記ダイの孔部にスライド自在に挿入されかつダイの先端
側へ付勢されるエジェクタとを備え、さらに、ダイに接
近して被加工材を打抜いたパンチが該ダイから離間する
開放時に、パンチにてダイの基端側へ押込まれた上記エ
ジェクタがダイの先端側へ戻る動作を抑制する差動機構
を設け、該差動機構は油圧シリンダ・オイルダンパー等
の油圧を用いない構成である。
【0005】また、相対的に接近・離間可能に設けられ
たパンチプレート・ダイプレートと、該パンチプレート
に設けられたパンチと、上記ダイプレートに設けられた
孔部を有するダイとを備えた打抜き装置であって、上記
パンチにスライド自在に外嵌された加圧プレートと、該
加圧プレートと上記パンチプレートの間に設けられて加
圧プレートをパンチの先端側へ付勢する第1加圧手段
と、ダイにスライド自在に外嵌されたダイホルダと、該
ダイホルダとダイプレートの間に設けられてダイホルダ
をダイの先端側へ付勢する第2加圧手段と、ダイの上記
孔部にスライド自在に挿入されかつ上記ダイホルダにて
ダイの先端側へ押圧されるエジェクタとを備え、さら
に、ダイに接近して被加工材を打抜いたパンチが該ダイ
から離間する開放時に、パンチにてダイの基端側へ押込
まれた上記エジェクタがダイの先端側へ戻る動作を抑制
る差動機構を設け、該差動機構は油圧シリンダ・オイ
ルダンパー等の油圧を用いない構成である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0007】図1は、本発明に係る打抜き装置の実施の
一形態を示す。7,8は夫々プレス機の上盤・下盤であ
り、図1ではプレス機が上死点にある状態を示してい
る。この打抜き装置は、プレス機の上盤・下盤7,8に
取付けられて相対的に接近・離間可能とされたパンチプ
レート9・ダイプレート10と、パンチプレート9に設け
られたパンチ1と、ダイプレート10に設けられた孔部3
を有するダイ2と、を備える。
【0008】また、パンチ1にはスライド自在に加圧プ
レート4が外嵌されると共に、加圧プレート4とパンチ
プレート9の間に第1加圧手段11が設けられており、第
1加圧手段11にて加圧プレート4をパンチ1の先端(下
端)1a側へ付勢するように構成されている。第1加圧
手段11は、例えばコイルバネ15や皿バネ等の金属バネ
や、ウレタン等の弾性体、あるいはガスシリンダ等を、
パンチ1の周囲に対称に複数配設して構成されており、
加圧プレート4の基端面側にはコイルバネ15…等の伸縮
動作を許容する凹部が設けられている。
【0009】また、加圧プレート4の先端押圧面4a側
でかつパンチ1挿通部位には下方開口凹部が設けられて
おり、押圧固定部材12が加圧プレート4の凹部内に設け
られている。この押圧固定部材12の先端押圧面には、プ
レス時に被加工材Wを突き刺すために打抜き形状(パン
チ1の外径)よりも数mm程度大きい径寸法の環状凸部12
aが設けられている。なお、加圧プレート4は図示省略
のガイド機構により上下スライド自在に吊下げ保持され
ている。
【0010】一方、上記ダイ2は、複数本の連結杆13…
にてダイプレート10上に支持されると共に、このダイ2
に板状のダイホルダ14が上下スライド自在に外嵌されて
いる。ダイホルダ14は、上記各連結杆13…を挿通する孔
部が形成された内鍔部14aを、ダイ2の基端(下端)側
に有している。
【0011】また、ダイホルダ14とダイプレート10の間
にダイホルダ14をダイ2の先端(上端)2a側へ付勢す
る第2加圧手段16が設けられると共に、ダイ2の孔部3
にスライド自在に挿入されかつダイホルダ14にてダイ2
の先端2a側へ押圧されるエジェクタ5が設けられてい
る。第2加圧手段16は、例えばコイルバネ15や皿バネ等
の金属バネやガスシリンダ等をダイ2の周囲に複数配設
して構成されており、ダイプレート10の基端面側にはコ
イルバネ15…等の伸縮動作を許容する凹部が設けられて
いる。また、エジェクタ5は、ダイ2の基端面に当接可
能な外鍔部5aを有し、第2加圧手段16の付勢力によっ
てダイホルダ14の内鍔部14aが外鍔部5aを上方へ押圧
することにより、エジェクタ5がダイ2の先端面と同一
面状に維持される。
【0012】しかして、本発明の打抜き装置は、ダイ2
に接近して被加工材Wを打抜いたパンチ1がダイ2から
離間する開放時に、パンチ1にてダイ2の基端側へ押込
まれたエジェクタ5がダイ2の先端2a側へ戻る動作を
抑制する差動機構6が設けられている。つまり、開放時
のパンチ1の離間移動速度よりもエジェクタ5の戻り速
度を減少させるため差動機構6が設けられ、この差動機
構6は、油圧を用いない構成であって、加圧プレート4
の押圧面4aからダイホルダ14側へ突設されると共に弾
発部材19にてダイホルダ14側へ弾発付勢されるサポート
ピン20と、基端がダイプレート10に揺動可能に取付けら
れると共に先端がダイホルダ14に設けられた貫通孔21に
挿入される揺動レバー22と、ダイホルダ14に一体状にか
つ貫通孔21内部に設けられると共に揺動レバー22の先端
と当接するピン23と、を備えている。揺動レバー22は、
貫通孔21の内面近傍に配置され、かつ、その先端はピン
23側へ折曲がって当接した状態とされており、22aはピ
ン23に摺接する勾配面である。
【0013】次に、打抜き装置の動作・作用について説
明する。図1に示すように、加圧プレート4とダイホル
ダ14との間に被加工材Wを設置した後、図2(イ)に示
す如く、プレス機の上盤7を下降させていくことによ
り、プレート4側とダイホルダ14側とで被加工材Wが挾
持される。このとき、押圧固定部材12の凸部12aが被加
工材Wに突き刺さって加圧効果を出す。
【0014】そして図2(ロ)に示すように、上盤7は
下死点まで下降していくが、このとき、第1加圧手段11
の弾発付勢力によって加圧プレート4を介して押圧固定
部材12が被加工材Wをダイ2側に大きな力で押付けて固
定し、かつ、パンチ1が下降して被加工材Wを打抜く。
打抜き加工により形成された加工材W′は、パンチ1に
てダイ2の孔部3に押込まれ、それによってエジェクタ
5がダイ2の基端側へ押込まれると共に、エジェクタ5
の外鍔部5aがダイホルダ14の内鍔部14aを押圧して、
エジェクタ5とダイホルダ14とが同寸法だけ下降する。
またそれに伴って、コイルバネ15が短縮する。
【0015】その後、図3(イ)と図3(ロ)に示すよ
うに、プレス機の上盤7が上昇することにより、パンチ
1が上昇してダイ2から離間する。このとき、パンチ1
による押圧から解放されたエジェクタ5も第2加圧手段
16による上方への弾発付勢力により上昇しようとする
が、差動機構6にてダイホルダ14の上方移動が抑制され
ているため、エジェクタ5の戻り速度V2 はパンチ1の
離間移動速度V1 よりも減少する。つまり、エジェクタ
5はパンチ1よりもゆっくりと上昇移動する。そして、
パンチ1と一緒に加圧プレート4と押圧固定部材12が被
加工材Wを保持した状態で上死点まで移動すると共に、
エジェクタ5が上死点まで移動して加工材W′をダイ2
の孔部3から押出す。
【0016】このように、打抜き加工後に元の位置に戻
るときに差動機構6が働き、パンチ1が上昇する離間移
動速度V1 よりもエジェクタ5の戻り速度V2 を遅くし
て時間差を持たせて、エジェクタ5を初期状態にさせる
ため、パンチ1の先端1aが被加工材Wの打抜孔18から
抜出ても、加工材W′がエジェクタ5によって打抜孔18
に押込まれて嵌り込むことがなく、加工材W′の取出し
が容易かつ迅速に行うことができる。
【0017】この差動機構6の動作・作用についてさら
に詳しく説明する。図は、パンチ1による被加工材W
の打抜き状態を示し、同図(イ)に示す如く、加圧プレ
ート4側が下降することによりダイホルダ14側と共働き
して被加工材Wを挾持する。このとき、差動機構6のサ
ポートピン20の先端が、ダイホルダ14の内面と揺動レバ
ー22との間に押し入ろうとする。そして、同図(ロ)に
示す如く、パンチ1により被加工材Wが打抜かれてエジ
ェクタ5が押圧され下降することによりダイホルダ14も
下降する。このとき、ピン23が下降するため、サポート
ピン20が揺動レバー22を押圧してピン23側へ揺動させ、
それによってサポートピン20が貫通孔21の内面と揺動レ
バー22との間に入り込む。
【0018】その後、図(イ)に示すように、パンチ
1が上昇することによりエジェクタ5は押圧から解放さ
れるが、下方へ弾発付勢されるサポートピン20が貫通孔
21の内面と揺動レバー22との間に挾まった状態にあるた
め、揺動レバー22にてピン23の上昇を規制し、それによ
ってダイホルダ14の上昇が規制される。そして、同図
(ロ)に示す如く、加圧プレート4側が上昇して開放す
ると、サポートピン20が揺動レバー22から離間し、ピン
23が揺動レバー22を押し上げて(ダイホルダ14が上昇し
て)エジェクタ5が加工材W′をダイ2の孔部3から押
し上げる。即ち、差動機構6が働いて、パンチ1が上昇
する離間移動速度よりもエジェクタ5の戻り速度を遅く
して時間差を持たせている。
【0019】また、図4は差動機構6の第2の実施の形
を示し、この場合、上述の揺動レバー22の基端側をダ
イプレート10から連結解除し、勾配面22bを設ける。ま
た、ダイプレート10に凹所24を形成すると共に、この凹
所24にダイプレート10と一体状のピン25を設ける。そし
て、揺動レバー22の両端側の勾配面22a,22bをピン2
3,25に掛止する。なお、図(イ)は図(イ)に対
応し、図(ロ)は図(ロ)に対応している。
【0020】また、図5は差動機構6の第3の実施の形
を示し、この差動機構6は、ダイホルダ14及びダイプ
レート10にクサビ部材35を遊嵌状に収納する凹部36,37
が形成されると共に、加圧プレート4側(図参照)に
は下方へ弾発付勢されてダイホルダ14の凹部36に挿入さ
れるポスト部材38が設けられている。クサビ部材35は略
コの字型に形成されており、凹部36側の上部下面には所
定の傾斜角度θ1 にて勾配面部39が形成されると共に、
凹部36は所定の傾斜角度θ2 にて勾配面部40が形成され
ている。また、ダイプレート10側にはクサビ部材35の勾
配面部39を凹部36の勾配面部40側へ弾発付勢するコイル
スプリング41が設けられている。
【0021】ダイホルダ14がダイプレート10側へ接近し
た打抜き状態では、図(イ)に示す如く、ポスト部材
38が凹部36に進入してクサビ部材35の傾斜面42が押圧さ
れ、クサビ部材35は凹部36の勾配面部40側へ押込まれて
いる。そして、同図(ロ)に示すように、開放状態とな
ってポスト部材38が上昇することによりクサビ部材35へ
の押圧が解除されるので、ダイホルダ14はコイルバネ15
(図参照)により上昇すると共に、凹部36の勾配面部
40にクサビ部材35(勾配面部39)が摺接しつつ移動す
る。なお、クサビ部材35の上記傾斜角度θ1 を3°〜15
°に設定し、凹部36の上記傾斜角度θ2 を30°〜50°に
設定するのが好ましいが、この範囲から外れると、ポス
ト部材38が上昇してもクサビ部材35が移動しなかった
り、コイルバネ15による力の方がポスト部材38がクサビ
部材35の傾斜面42に嵌まり込む力を上回り、ダイホルダ
14の上昇を差動できない、という不具合を生ずる。
【0022】また、図6は差動機構6の第4の実施の形
を示し、この差動機構6は、ダイホルダ14及びダイプ
レート10の凹部36,37の横にポスト部材38を挿入する孔
部43,44が形成されると共に、凹部36と孔部43を連通し
かつロックピン45を挿通させるための連通孔46が形成さ
れ、さらに、クサビ部材35をピン45側へ弾発付勢するコ
イルスプリング41がダイホルダ14側に設けられている。
【0023】ダイホルダ14がダイプレート10側へ接近し
た打抜き状態では、図(イ)に示す如く、ポスト部材
38が孔部43に進入してロックピン45を押圧し、それによ
ってピン45がクサビ部材35を凹部36の勾配面部40側へ押
圧している。そして、同図(ロ)に示すように、開放状
態となってポスト部材38が上昇することによりロックピ
ン45への押圧が解除されるので、ダイホルダ14は上昇す
ると共に、凹部36の勾配面部40にクサビ部材35(勾配面
部39)が摺接しつつ移動する。このとき、コイルスプリ
ング41がクサビ部材35の移動を補助する。
【0024】また、図7は差動機構6の第5の実施の形
を示し、この差動機構6は、ダイホルダ14及びダイプ
レート10に揺動係止レバー49を収納する孔状凹所47,48
が形成され、かつ、揺動係止レバー49をダイホルダ14側
に枢着すると共に、ダイプレート10側の凹所48と孔部44
を連通しかつロックピン45を挿通させるための連通孔46
が形成される。さらに、凹所48の上端には傾斜凸部50が
形成されると共に、揺動係止レバー49の下部には上記傾
斜凸部50に係合可能なカム部51が設けられている。
【0025】ダイホルダ14がダイプレート10側へ接近し
た打抜き状態では、図(イ)に示す如く、ポスト部材
38が孔部43,44に進入してロックピン45を押圧し、それ
によってロックピン45が揺動係止レバー49のカム部51を
押圧し、カム部51が傾斜凸部50に係止している。そし
て、同図(ロ)に示すように、開放状態となってポスト
部材38が上昇することによりロックピン45への押圧が解
除されるので、ダイホルダ14は上昇し、かつ、揺動係止
レバー49が揺動してカム部51が傾斜凸部50から自然と離
脱する。
【0026】また、図8は差動機構6の第6の実施の形
を示し、この差動機構6は、ダイホルダ14側の凹所47
にも連通孔46が形成されてロックピン45が挿入されると
共に、ポスト部材38の先端側にくびれ部52が形成され
る。また、ダイプレート10側の凹所48の上端には水平凸
部53が形成されると共に、揺動係止レバー49の下部には
上記水平凸部53に係合可能なカム部51が設けられてい
る。
【0027】ダイホルダ14がダイプレート10側へ接近し
た打抜き状態では、図(イ)に示す如く、ポスト部材
38が孔部43,44に進入して下のロックピン45を押圧し、
それによってロックピン45が揺動係止レバー49のカム部
51を押圧し、カム部51が水平凸部53に係止している。こ
のとき、ポスト部材38のくびれ部52が上のロックピン45
の位置にあるため、上のロックピン45は揺動した揺動係
止レバー49に押されてくびれ部52側に突出している。そ
して、同図(ロ)に示すように、開放状態となってポス
ト部材38が上昇することにより、下のロックピン45への
押圧が解除され、それと同時乃至それよりも僅かに遅れ
て上のロックピン45が押圧されて揺動係止レバー49が揺
動し、それによってカム部51が水平凸部53から離脱して
ダイホルダ14が上昇する。
【0028】また、図9は差動機構6の第7の実施の形
を示し、この差動機構6は、ダイホルダ14側の凹部36
に枢着された揺動係止レバー49が、その下端のカム部51
に勾配面部54を有すると共に、ダイプレート10側の凹部
37の上端にカム部51の勾配面部54と係合する勾配面部55
を有している。
【0029】ダイホルダ14がダイプレート10側へ接近し
た打抜き状態では、図(イ)に示す如く、ポスト部材
38が孔部43,44に進入してダイプレート10のロックピン
45を押圧し、それによってロックピン45が揺動係止レバ
ー49のカム部51を押圧し、カム部51が勾配面部55に係止
している。そして、同図(ロ)に示すように、開放状態
となってポスト部材38が上昇することにより、ロックピ
ン45への押圧が解除されるため、ダイホルダ14の上昇に
より自然とカム部51の勾配面部54が凹部37の勾配面部55
から摺接離脱する。
【0030】また、図10は差動機構6の第8の実施の形
を示し、この差動機構6は、ダイホルダ14及びダイプ
レート10の凹部36,37内にスライド係止部材56が設けら
れると共に、ダイホルダ14側の凹部36内に挿入されたス
ライド係止部材56の屈曲部57に当接するピン23が凹部36
に設けられている。
【0031】ダイホルダ14がダイプレート10側へ接近し
た打抜き状態では、図10(イ)に示す如く、ポスト部材
38が凹部36に進入してスライド係止部材56の屈曲部57を
押圧し、それによってスライド係止部材56がピン23側へ
押圧されている。そして、同図(ロ)に示すように、開
放状態となってポスト部材38が上昇することにより、ス
ライド係止部材56への押圧が解除されるため、ダイホル
ダ14の上昇により自然とピン23が屈曲部57を押しやって
スライド係止部材56がスライド移動する。
【0032】また、図11は差動機構6の第9の実施の形
を示し、この差動機構6は、ダイホルダ14に孔部58が
形成されると共に、ダイプレート10に筒部材59が設けら
れ、さらに、上記孔部58の下端には勾配面部60,60が設
けられると共に、筒部材59の上端には勾配面部60,60に
摺接可能なロックピン45,45が突出・引込自在に挿通保
持されている。
【0033】ダイホルダ14がダイプレート10側へ接近し
た打抜き状態では、図11(イ)に示す如く、ポスト部材
38が孔部58及び筒部材59の孔61に進入してロックピン4
5,45を押しやり、それによってロックピン45,45が勾
配面部60,60の上端に係止している。そして、同図
(ロ)に示すように、開放状態となってポスト部材38が
上昇することにより、ロックピン45,45への押圧が解除
されるため、ダイホルダ14の上昇により自然と勾配面部
60、60がロックピン45,45を押しやって上昇通過する。
【0034】また、図12は差動機構6の第10の実施の形
を示し、この差動機構6は、ダイホルダ14の孔部62に
揺動可能に枢着した一対の揺動係止レバー49,49と、一
対の揺動係止レバー49,49を連結する一対のリンク部材
63,63と、ダイプレート10の凹部37,37の上端に設けら
れて揺動係止レバー49,49と係合する水平凸部53,53と
を備え、さらに、加圧プレート4(図参照)側に設け
られたポスト部材38の長孔64に一対のリンク部材63,63
の連結ピン65が挿通されている。
【0035】ダイホルダ14がダイプレート10側へ接近し
た打抜き状態では、図12(イ)に示す如く、ポスト部材
38の長孔64の上端にて連結ピン65が押圧されてリンク部
材63,63が開いて揺動係止レバー49,49が水平凸部53,
53に係止する。そして、同図(ロ)に示すように、開放
状態となってポスト部材38が上昇することにより長孔64
の下端にて連結ピン65が引上げられてリンク部材63,63
がやや閉じることにより、揺動係止レバー49,49が揺動
して水平凸部53,53から離脱し、ダイホルダ14が上昇す
る。
【0036】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、例えば本実施の形態では、パンチ1側を上方に配
置しダイ2側を下方に配置した場合を例示したが、上下
を逆にしても機能的には全く同じであり、用途や加工の
容易性等により選択すれば良い。また、差動機構6は上
述の構造のものに限定されるものではない。
【0037】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、次
に記載する効果を奏する。
【0038】(請求項1又は2によれば)汎用の安価な
プレス機に用いて打抜き加工することができ、加工材
W′の製造コストを低減することができる。また、打抜
き加工後に元の位置に戻るときに(油圧シリンダ・オイ
ルダンパー等の油圧を用いない構成の)差動機構6が働
き、パンチ1が上昇する離間移動速度V1 よりもエジェ
クタ5の戻り速度V2 を遅くして時間差を持たせて、エ
ジェクタ5を初期状態にさせるため、パンチ1の先端1
aが被加工材Wの打抜孔18から抜出ても、加工材W′が
エジェクタ5によって打抜孔18に押込まれて嵌り込むこ
とがなく、加工材W′の取出しが容易かつ迅速に行うこ
とができる。
【0039】(請求項2によれば)打抜き加工時にダイ
ホルダ14がダイ2の基端側へスライド移動する(逃げ
る)ため、プレスの精度の影響を受け難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る打抜き装置の実施の一形態を示す
断面正面図である。
【図2】打抜き時の動作を示す作用説明図である。
【図3】開放時の動作を示す作用説明図である。
【図4】第2の実施の形態を示す作用説明図である。
【図5】第3の実施の形態を示す作用説明図である。
【図6】第4の実施の形態を示す説明図である。
【図7】第5の実施の形態を示す作用説明図である。
【図8】第6の実施の形態を示す説明図である。
【図9】第7の実施の形態を示す作用説明図である。
【図10】第8の実施の形態を示す説明図である。
【図11】第9の実施の形態を示す作用説明図である。
【図12】第10の実施の形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 パンチ 1a 先端 2 ダイ 2a 先端 3 孔部 4 加圧プレート 5 エジェクタ 6 差動機構 9 パンチプレート 10 ダイプレート 11 第1加圧手段 14 ダイホルダ 16 第2加圧手 1 離間移動速度 V2 戻り速度 W 被加工材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 哲司 東大阪市加納4丁目4番24号 株式会社 ヤマナカゴーキン内 (72)発明者 奥村 正 滋賀県甲賀郡石部町大字石部2190−5 株式会社ゴーシュー内 (56)参考文献 特開 平3−110025(JP,A) 特開 平6−31695(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 28/00 B21D 28/14 - 28/16 B21D 45/00 - 45/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチと孔部を有するダイとが相対的に
    接近・離間可能に対向配置された打抜き装置であって、
    上記パンチにスライド自在に外嵌されかつパンチの先端
    側へ付勢される加圧プレートと、上記ダイの孔部にスラ
    イド自在に挿入されかつダイの先端側へ付勢されるエジ
    ェクタとを備え、さらに、ダイに接近して被加工材を打
    抜いたパンチが該ダイから離間する開放時に、パンチに
    てダイの基端側へ押込まれた上記エジェクタがダイの先
    端側へ戻る動作を抑制する差動機構を設け、該差動機構
    は油圧シリンダ・オイルダンパー等の油圧を用いない構
    成であることを特徴とする打抜き装置。
  2. 【請求項2】 相対的に接近・離間可能に設けられたパ
    ンチプレート・ダイプレートと、該パンチプレートに設
    けられたパンチと、上記ダイプレートに設けられた孔部
    を有するダイとを備えた打抜き装置であって、上記パン
    チにスライド自在に外嵌された加圧プレートと、該加圧
    プレートと上記パンチプレートの間に設けられて加圧プ
    レートをパンチの先端側へ付勢する第1加圧手段と、ダ
    イにスライド自在に外嵌されたダイホルダと、該ダイホ
    ルダとダイプレートの間に設けられてダイホルダをダイ
    の先端側へ付勢する第2加圧手段と、ダイの上記孔部に
    スライド自在に挿入されかつ上記ダイホルダにてダイの
    先端側へ押圧されるエジェクタとを備え、さらに、ダイ
    に接近して被加工材を打抜いたパンチが該ダイから離間
    する開放時に、パンチにてダイの基端側へ押込まれた上
    記エジェクタがダイの先端側へ戻る動作を抑制する差
    機構を設け、該差動機構は油圧シリンダ・オイルダンパ
    ー等の油圧を用いない構成であることを特徴とする打抜
    き装置。
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