JP3496290B2 - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置

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JP3496290B2
JP3496290B2 JP26124394A JP26124394A JP3496290B2 JP 3496290 B2 JP3496290 B2 JP 3496290B2 JP 26124394 A JP26124394 A JP 26124394A JP 26124394 A JP26124394 A JP 26124394A JP 3496290 B2 JP3496290 B2 JP 3496290B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機の油圧制御装
置、特に複数の摩擦要素の油圧室に供給される作動圧の
生成、調整ないし排出をデューティソレノイドバルブ等
の油圧制御手段を用いて行うようにした油圧制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車に搭載される自動変速機
は、トルクコンバータと変速歯車機構とを組み合わせ、
この変速歯車機構の動力伝達経路をクラッチやブレーキ
等の複数の摩擦要素の選択的作動により切り換えて、所
定の変速段に自動的に変速するように構成したもので、
この種の自動変速機には、上記各摩擦要素に設けられた
油圧室に対する作動圧の給排を制御する油圧制御回路が
設けられる。
【0003】この油圧制御回路には、例えばオイルポン
プの吐出圧を所定のライン圧に調整するレギュレータバ
ルブ、手動操作によってレンジを切り換えるマニュアル
バルブ、運転状態に応じて作動して上記各油圧室に対す
る作動圧の供給状態を切り換えることにより、各摩擦要
素を選択的に作動させる複数のシフトバルブ等が備えら
れるが、近年においては、上記各油圧室に供給される作
動圧の生成、調整、排出等の制御をデューティソレノイ
ドバルブ等の油圧制御手段を用いて電気的に行うことが
試みられている。
【0004】このような油圧制御回路の例として、例え
ば特開平1−299351号公報には、3つのデューテ
ィソレノイドバルブにより、1〜3速で締結されるC−
1クラッチ、3,4速で締結されるC−0クラッチ、及
び2,4速で締結されるB−1ブレーキの作動圧を制御
するようにしたものが開示されており、これによれば、
各摩擦要素に供給される作動圧を適切に調整することが
でき、特に変速時における作動圧の給排のタイミングを
緻密に制御することができて、変速ショックの低減等、
変速フィーリングの向上が期待されるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に開
示された油圧制御回路においては、デューティソレノイ
ドバルブ等の油圧制御手段により電気的に制御している
のは、Dレンジの各変速段で選択的に締結される3つの
摩擦要素に対する作動圧のみであり、例えばエンジンブ
レーキ用のLレンジの1速で締結されるローリバースブ
レーキ(上記公報ではB−2ブレーキ)に対する作動圧
の給排は、レンジの切り換えを行うマニュアルバルブに
より、ライン圧を供給するか否かの切り換えによって行
っているだけである。
【0006】したがって、例えばDレンジの2速での走
行中にエンジンブレーキを作動させるためにLレンジに
操作した場合等に、ローリバースブレーキの締結が必ず
しも最適なタイミングで行われるとは限らず、変速ショ
ックやエンジンブレーキの作動遅れ等が発生する可能性
がある。
【0007】そこで、本発明は、例えばDレンジ等で選
択的に締結される摩擦要素にLレンジ等で締結されるエ
ンジンブレーキ用の摩擦要素等を加えて、多数の摩擦要
素を精度よく、しかも最小個数の油圧制御手段によって
制御することができる油圧制御回路を実現することを課
題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では次のような手段を用いる。
【0009】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、変速歯車機構と、作動圧の給排に
より選択的に締結されて上記変速歯車機構の動力伝達経
路を切り換える複数の摩擦要素と、これらの摩擦要素に
対する作動圧の給排を制御することにより複数の変速段
を達成する油圧制御回路とを有する自動変速機におい
て、図1に示すように、上記摩擦要素として、単一の油
圧室を有する第1、第3、第4摩擦要素と、締結用及び
解放用の油圧室を有する第2摩擦要素とを備えると共
に、第1摩擦要素の油圧室と第2摩擦要素の解放用油圧
室に供給される作動圧を制御する第1油圧制御手段と、
第2摩擦要素の解放用油圧室と第3摩擦要素の油圧室に
供給される作動圧を制御する第2油圧制御手段と、第2
摩擦要素の締結用油圧室と第4摩擦要素の油圧室に供給
される作動圧を制御する第3油圧制御手段と、上記第1
油圧制御手段を第2摩擦要素の解放用油圧室に接続した
状態と第2油圧制御手段を第2摩擦要素の解放用油圧室
及び第3摩擦要素の油圧室に接続した状態との切り換え
を行う第1切換手段と、上記第3油圧制御手段を第2摩
擦要素の締結用油圧室に接続した状態と第4摩擦要素の
油圧室に接続した状態との切り換えを行う第2切換手段
とを設けたことを特徴とする。
【0010】また、請求項2に係る発明(以下、第2発
明という)は、上記第1発明における第3摩擦要素が高
変速段で締結される摩擦要素であり、第4摩擦要素が低
変速段で締結される摩擦要素である場合に、上記第3摩
擦要素の作動圧もしくはその元圧を供給する油路を第2
切換手段を経由させると共に、この第2切換手段を、第
3油圧制御手段と第4摩擦要素の油圧室とを接続してい
る状態で上記油路を遮断するように構成したことを特徴
とする。
【0011】さらに、請求項3に係る発明(以下、第3
発明という)は、上記第1発明もしくは第2発明におい
て、第1摩擦要素締結時用のアキュムレータを備えると
共に、第1切換手段を、上記アキュムレータに元圧油路
を接続した状態と第1摩擦要素への作動圧供給油路を接
続した状態との切り換えを行うように構成したことを特
徴とする。
【0012】一方、請求項4に係る発明(以下、第4発
明という)は、上記第1発明と同様に、変速歯車機構
と、複数の摩擦要素と、これらの摩擦要素に対する作動
圧の給排を制御する油圧制御回路とを有すると共に、上
記摩擦要素として、単一の油圧室を有する第1、第3、
第4摩擦要素と、締結用及び解放用の油圧室を有する第
2摩擦要素とが備えられた自動変速機の油圧制御装置に
おいて、図2に示すように、第1摩擦要素の油圧室と第
2摩擦要素の解放用油圧室に供給される作動圧を制御す
る第1油圧制御手段と、第2摩擦要素の解放用油圧室と
第3摩擦要素の油圧室と第4摩擦要素の油圧室に供給さ
れる作動圧を制御する第2油圧制御手段と、第2摩擦要
素の締結用油圧室に供給される作動圧を制御する第3油
圧制御手段と、上記第1油圧制御手段を第2摩擦要素の
解放用油圧室に接続した状態と第2油圧制御手段を第2
摩擦要素の解放用油圧室に接続した状態との切り換えを
行う第1切換手段と、上記第2油圧制御手段を第3摩擦
要素の油圧室に接続した状態と第4摩擦要素の油圧室に
接続した状態との切り換えを行う第2切換手段とを設け
たことを特徴とする。
【0013】
【作用】上記の構成によれば、第1〜第4発明のいずれ
によっても、第1、第3、第4摩擦要素の各油圧室と第
2摩擦要素の締結用及び解放油圧室の合計5つの油圧室
に供給される作動圧がデューティソレノイドバルブ等で
なる3つの油圧制御手段によって制御されることにな
る。つまり、多数の摩擦要素の油圧室に対する作動圧の
給排が少数の油圧制御手段によって制御されることにな
って、この種の自動変速機における油圧制御回路が簡素
化されることになる。
【0014】そして、第1〜第3発明の構成によれば、
例えば、第1切換手段により第2油圧制御手段と第2摩
擦要素の解放用油圧室及び第3摩擦要素の油圧室とを接
続して、第1油圧制御手段と第2摩擦要素の解放用油圧
室とを遮断した状態として、該第1油圧制御手段により
作動圧を生成すれば、第1摩擦要素の油圧室のみに作動
圧が供給される状態が得られ、また、この状態から第2
切換手段により第3油圧制御手段と第2摩擦要素の締結
用油圧室とを接続して、該第3油圧制御手段により作動
圧を生成すれば、上記第1摩擦要素の油圧室に加えて、
第2摩擦室の締結用油圧室にも作動圧が供給される状態
が得られる。
【0015】さらに、第1、第2切換手段を上記の状態
に保持したまま、第1、第3油圧制御手段に加えて第2
油圧制御手段によっても作動圧を生成すれば、第1摩擦
要素の油圧室、第2摩擦要素の締結用油圧室に加えて、
第2摩擦要素の解放用油圧室及び第3摩擦要素の油圧室
にも作動圧が供給される状態が得られる。
【0016】そして、この状態から上記第1切換手段を
作動させて、第1油圧制御手段と第2摩擦要素の解放用
油圧室とを接続した状態として、この第1油圧制御手段
により作動圧を排出すれば、第1摩擦要素の油圧室及び
第2摩擦要素の解放用油圧室から作動圧が排出されるこ
とにより、第2摩擦要素の締結用油圧室に作動圧が供給
される状態が得られる。
【0017】このようにして、上記の簡素な構成で各油
圧室に作動圧が選択的に供給されて、複数の変速段が得
られることになる。そして、特に、上記の第1摩擦要素
の油圧室のみに作動圧を供給する状態において、第2切
換手段により第3油圧制御手段と第4摩擦要素の油圧室
とを接続して、該第3油圧制御手段により作動圧を生成
すれば、第1摩擦要素のみが締結される状態を1速と
し、かつ第4摩擦要素がエンジンブレーキ用摩擦要素と
した場合に、エンジンブレーキが作動する1速が得られ
ることになるが、この場合に、第3油圧制御手段により
第4摩擦要素に供給される作動圧の上昇のタイミング等
が適切に制御されるので、エンジンブレーキを作動させ
るための変速が良好に行われることになる。
【0018】また、第2発明によれば、上記第3摩擦要
素が高変速段で締結される摩擦要素であり、第4摩擦要
素が低変速段で締結される摩擦要素である場合に、第2
切換手段が第3油圧制御手段と第4摩擦要素の油圧室と
を接続している状態、つまり第4摩擦要素が締結されて
いる低変速段で、高変速段用の第3摩擦要素への作動圧
の供給が上記第2切換手段により阻止されることにな
る。したがって、低変速段用の摩擦要素と高変速段用の
摩擦要素とが同時に締結されることによる変速歯車機構
のインターロック状態の発生が防止される。
【0019】さらに、第3発明によれば、第1切換手段
により、アキュムレータを元圧油路に接続した状態とす
れば、該油路からアキュムレータに元圧が導入されて蓄
圧されることになる。そして、第1摩擦要素が締結され
るときに、第1切換手段を作動させて、上記アキュムレ
ータを該第1摩擦要素への作動圧供給用油路に接続すれ
ば、該油路の上流側から第1摩擦要素用の作動圧が供給
されるのに先立って、アキュムレータから作動油が該第
1摩擦要素に向けて供給されることになり、したがっ
て、該第1摩擦要素が速やかに締結されることになる。
【0020】一方、第4発明によれば、例えば、第1切
換手段により第2油圧制御手段と第2摩擦要素の解放用
油圧室とを接続して、第1油圧制御手段と第2摩擦要素
の解放用油圧室とを遮断した状態として、該第1油圧制
御手段により作動圧を生成すれば、第1摩擦要素の油圧
室のみに作動圧が供給される状態が得られ、また、この
状態で、第3油圧制御手段により作動圧を生成すれば、
上記第1摩擦要素の油圧室に加えて、第2摩擦室の締結
用油圧室にも作動圧が供給される状態が得られる。
【0021】さらに、第1切換手段を上記の第2油圧制
御手段と第2摩擦要素の解放用油圧室とを接続した状態
に保持し、かつ第2切換手段により第2油圧制御手段と
第3摩擦要素の油圧室とを接続して、該第2油圧制御手
段によっても作動圧を生成すれば、第1摩擦要素の油圧
室、第2摩擦要素の締結用油圧室に加えて、第2摩擦要
素の解放用油圧室及び第3摩擦要素の油圧室にも作動圧
が供給される状態が得られる。
【0022】そして、この状態から上記第1切換手段を
作動させて、第1油圧制御手段と第2摩擦要素の解放用
油圧室とを接続した状態として、この第1油圧制御手段
により作動圧を排出すれば、第1摩擦要素の油圧室及び
第2摩擦要素の解放用油圧室から作動圧が排出されるこ
とにより、第2摩擦要素の締結用油圧室及び第3摩擦要
素の油圧室にのみ作動圧が供給される状態が得られる。
【0023】そして、この第4発明においても、上記の
第1摩擦要素のみに作動圧を供給する状態において、第
2切換手段により第2油圧制御手段と第4摩擦要素の油
圧室とを接続して、該第2油圧制御手段により作動圧を
生成すれば、第1摩擦要素のみが締結される状態を1速
とし、第4摩擦要素がエンジンブレーキ用摩擦要素とし
た場合に、エンジンブレーキが作動する1速が得られる
ことになる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0025】まず、図3により本実施例に係る自動変速
機10の機械的構成を説明すると、この自動変速機10
は、主たる構成要素として、トルクコンバータ20と、
該コンバータ20の出力により駆動される変速歯車機構
30と、該機構30の動力伝達経路を切り換えるクラッ
チやブレーキ等の複数の摩擦要素41〜45及びワンウ
ェイクラッチ46とを有し、これらによりD,S,Lレ
ンジ等の前進走行レンジにおける1〜4速と、Rレンジ
における後退速とが得られるようになっている。
【0026】上記トルクコンバータ20は、エンジン出
力軸1に連結されたケース21内に固設されたポンプ2
2と、該ポンプ22に対向状に配置されて該ポンプ22
により作動油を介して駆動されるタービン23と、該ポ
ンプ22とタービン23との間に介設され、かつ変速機
ケース11にワンウェイクラッチ24を介して支持され
てトルク増大作用を行うステータ25と、上記ケース2
1とタービン23との間に設けられ、該ケース21を介
してエンジン出力軸1とタービン23とを直結するロッ
クアップクラッチ26とで構成されている。そして、上
記タービン23の回転がタービンシャフト27を介して
変速歯車機構30側に出力されるようになっている。
【0027】ここで、このトルクコンバータ20の反エ
ンジン側には、該トルクコンバータ20のケース21を
介してエンジン出力軸1に駆動されるオイルポンプ12
が配置されている。
【0028】一方、上記変速歯車機構30は、それぞ
れ、サンギヤ31a,32aと、これらのサンギヤ31
a,32aに噛み合った複数のピニオン31b,32b
と、これらのピニオン31b,32bを支持するピニオ
ンキャリヤ31c,32cと、ピニオン31b,32b
に噛み合ったリングギヤ31d,32dとで構成される
第1、第2遊星歯車機構31,32を有する。
【0029】そして、上記タービンシャフト27と第1
遊星歯車機構31のサンギヤ31aとの間にフォワード
クラッチ41が、同じくタービンシャフト27と第2遊
星歯車機構32のサンギヤ32aとの間にリバースクラ
ッチ42が、またタービンシャフト27と第2遊星歯車
機構32のピニオンキャリヤ32cとの間に3−4クラ
ッチ43がそれぞれ介設されていると共に、第2遊星歯
車機構32のサンギヤ32aを固定する2−4ブレーキ
44が配置されている。
【0030】さらに、第1遊星歯車機構31のリングギ
ヤ31dと第2遊星歯車機構32のピニオンキャリヤ3
2cとが連結されて、これらと変速機ケース11との間
にローリバースブレーキ45とワンウエィクラッチ46
とが並列に配置されていると共に、第1遊星歯車機構3
1のピニオンキャリヤ31cと第2遊星歯車機構32の
リングギヤ32dとが連結されて、これらに出力ギヤ1
3が接続されている。そして、この出力ギヤ13の回転
が伝動ギヤ2,3,4及び差動機構5を介して左右の車
軸6,7に伝達されるようになっている。
【0031】ここで、上記各クラッチやブレーキ等の摩
擦要素41〜45及びワンウェイクラッチ46の作動状
態と変速段との関係をまとめると、次の表1に示すよう
になる。
【0032】
【表1】 次に、図4により、上記各摩擦要素41〜45に設けら
れた油圧室に対して作動圧を給排する油圧制御回路50
について説明する。
【0033】ここで、上記各摩擦要素のうち、バンドブ
レーキでなる2−4ブレーキ44は作動圧が供給される
油圧室としてアプライ室44aとリリース室44bとを
有し、アプライ室44aのみに作動圧が供給されている
ときに該2−4ブレーキ44が締結され、リリース室4
4bのみに作動圧が供給されているとき、両室44a,
44bとも作動圧が供給されていないとき、及び両室4
4a,44bとも作動圧が供給されているときに、2−
4ブレーキ44が解放されるようになっている。また、
その他の摩擦要素41〜43,45は単一の油圧室を有
し、該油圧室に作動圧が供給されているときに当該摩擦
要素が締結されるようになっている。
【0034】この油圧制御回路50には、主たる構成要
素として、ライン圧を生成するレギュレータバルブ51
と、手動操作によってレンジの切り換えを行うためのマ
ニュアルバルブ52と、変速段に応じて油路を切り換え
る第1、第2シフトバルブ56,57と、これらのシフ
トバルブ56,57を作動させるための第1、第2ON
−OFFソレノイドバルブ(以下、ON−OFFバルブ
と記す)61,62と、各摩擦要素41〜45の油圧室
に供給される作動圧の生成、調整、排出等の制御を行う
第1〜第3デューティソレノイドバルブ(以下、デュー
ティバルブという)66,67,68等が備えられてい
る。
【0035】ここで、上記ON−OFFバルブ61,6
2及びデューティバルブ66〜68はいずれも3方弁で
あって、上、下流側の油路を連通させた状態と、下流側
の油路をドレンさせた状態とが得られるようになってい
る。そして、後者の場合、上流側の油路が遮断されるの
で、ドレン状態で上流側からの作動油を徒に排出するこ
とがなく、オイルポンプ12の駆動ロスが低減される。
【0036】なお、ON−OFFバルブ61,62はO
Nのときに上、下流側の油路を連通させ、デューティバ
ルブ66〜68はOFFのときに上、下流側の油路を連
通させるようになっている。また、デューティバルブ6
6〜68は、デューティ制御、即ちON,OFFを短い
周期で繰り返す制御により、上流側の油圧を元圧とし
て、下流側に所定値に調整した油圧を生成するようにな
っている。
【0037】上記レギュレータバルブ51は、図3に示
すオイルポンプ12から吐出された作動油の圧力を所定
のライン圧に調整する。そして、このライン圧は、メイ
ンライン100を介して上記マニュアルバルブ52に供
給されると共に、レデューシングバルブ71と第3デュ
ーティバルブ68とに制御元圧として供給され、さら
に、フォワードクラッチ41の締結時用のアキュムレー
タ72に背圧として供給される。
【0038】上記レデューシングバルブ71に供給され
たライン圧は、該バルブ71によって一定値に減圧され
た上で、ライン101,102を介して第1、第2ON
−OFFバルブ61,62に供給される。そして、第1
ON−OFFバルブ61がONのときには、さらにライ
ン103を介して第1シフトバルブ56の一端の制御ポ
ート56aにパイロット圧として供給されて、該シフト
バルブ56のスプールを図面上、右側に付勢する。ま
た、第2ON−OFFバルブ62がONのときには、上
記一定圧はさらにライン104を介して第2シフトバル
ブ57の一端の制御ポート57aに供給されて、該シフ
トバルブ57のスプールを図面上、左側に付勢する。
【0039】また、このレデューシングバルブ71から
の一定圧は、ライン105を介して上記レギュレータバ
ルブ51の調圧ポート51aにも供給される。その場合
に、この一定圧は、上記ライン105に備えられたリニ
アソレノイドバルブ69により例えばエンジン負荷等に
応じて調整され、したがって、レギュレータバルブ51
によってライン圧がエンジン負荷等に応じて調整される
ことになる。
【0040】一方、上記メインライン100からマニュ
アルバルブ52に供給されるライン圧は、D,S,Lの
各レンジでは前進ライン106に、Rレンジでは後退ラ
イン107にそれぞれ導入される。
【0041】上記前進ライン106は3つのライン11
1,112,113に分岐され、そのうち、第1のライ
ン111は第1デューティバルブ66に導かれて、該バ
ルブ66に制御元圧としてライン圧を供給する。また、
第2のライン112は第1シフトバルブ56にライン圧
を供給し、さらに、第3のライン113は第2シフトバ
ルブ57にライン圧を供給する。そして、この第3のラ
イン113は、第2シフトバルブ57のスプールが右側
に位置するときにライン114に連通して、第1シフト
バルブ56にライン圧を供給すると共に、該ライン11
4から分岐されたライン115を介して第2デューティ
バルブ67に制御元圧としてライン圧を供給する。
【0042】また、以上のようにして上流側から制御元
圧が供給される第1〜第3デューティバルブ66〜68
のうち、第1デューティバルブ66の下流側は、オリフ
ィス73が設けられたフォワードクラッチライン121
を介してフォワードクラッチ41の油圧室に導かれてい
ると共に、このフォワードクラッチライン121から分
岐されたライン122が第1シフトバルブ56に導かれ
ている。なお、上記フォワードクラッチライン121に
は、オリフィス73をバイパスするバイパスライン12
3が設けられ、該ライン123上に該ライン123を開
閉するバイパスバルブ74が設置されている。
【0043】さらに、第2デューティバルブ67の下流
側は、ライン124及びライン125に分岐されて、い
ずれも第1シフトバルブ56に導かれており、さらに、
第3デューティバルブ68の下流側は、ライン126を
介して第2シフトバルブ57に導かれている。
【0044】一方、上記マニュアルバルブ52によりR
レンジでライン圧が導入される後退ライン107は第2
シフトバルブ57に導かれ、ライン圧を該第2シフトバ
ルブ57に供給する。なお、この後退ライン107は、
ライン127を介してレギュレータバルブ51の増圧ポ
ート51bにもライン圧を導き、Rレンジでライン圧を
前進レンジの場合より全般的に高い値に調整させるよう
になっている。
【0045】そして、以上のようにして、第1、第2シ
フトバルブ56,57に導かれた各ラインは、第1、第
2ON−OFFバルブ61,62のON,OFFに応じ
た第1、第2シフトバルブ56,57のスプールの位置
により、各摩擦要素の油圧室に選択的に接続されるよう
になっている。
【0046】さらに、この油圧制御回路50には、以上
の構成に加えて、図3に示すロックアップクラッチ26
を制御するためのロックアップシフトバルブ76が備え
られている。このロックアップシフトバルブ76には、
レギュレータバルブ51からリリーフバルブ77が設け
られたトルクコンバータライン131を介してトルクコ
ンバータ圧が供給されると共に、両端の第1、第2制御
ポート76a,76bには、第1、第2ON−OFFバ
ルブ61,62から導かれたライン132,133がそ
れぞれ接続されている。
【0047】そして、通常は、第1ON−OFFバルブ
61から第1制御ポート76aに導入されるパイロット
圧によってロックアップシフトバルブ76のスプールが
右側に位置することにより、上記トルクコンバータライ
ン131がロックアップクラッチ26のフロント室26
aに至るライン134に連通されて、トルクコンバータ
圧が該フロント室26aに導入され、ロックアップクラ
ッチ26が解放された状態とされている。
【0048】また、第2ON−OFFバルブ62から第
2制御ポート76bにパイロット圧が導入されると、ス
プールが左側に移動することにより、上記トルクコンバ
ータライン131がロックアップクラッチ26のリヤ室
26bに至るライン135に連通されて、トルクコンバ
ータ圧が該リヤ室26bに導入されると共に、フロント
室26aに至るライン134はライン136及び第1シ
フトバルブ56を介して第2デューティバルブ67に通
じ、該第2デューティバルブ67によってフロント室2
6aの作動圧がドレンされる。これにより、該ロックア
ップクラッチ26が締結される。
【0049】ところで、当該自動変速機10には、図5
に示すように、油圧制御回路50における上記第1、第
2ON−FFバルブ61,62、第1〜第3デューティ
バルブ66〜68及びリニアソレノイドバルブ69を制
御するコントローラ150が備えられていると共に、こ
のコントローラ150には、当該車両の車速やエンジン
負荷としてのスロットル開度、或は運転者によって選択
されたシフト位置(レンジ)等を検出するセンサ15
1,152,153からの信号が入力され、これらのセ
ンサ151〜153からの信号が示す当該車両ないしエ
ンジンの運転状態等に応じて上記各バルブ61,62,
66〜69の作動を制御するようになっている。
【0050】次に、この第1、第2ON−FFバルブ6
1,62及び第1〜第3デューティバルブ66〜68の
作動状態と各摩擦要素41〜45の油圧室に対する作動
圧の給排状態の関係を変速段ごとに説明する。
【0051】ここで、第1、第2ON−FFバルブ6
1,62及び第1〜第3デューティバルブ66〜68の
各変速段ごとの作動状態の組合せ(ソレノイドパター
ン)は、次の表2に示すように設定されている。
【0052】なお、この表2中、(○)は、ON−OF
Fバルブ61,62についてはON、デューティバルブ
66〜68についてはOFFであって、いずれも、上流
側の油路を下流側の油路に連通させて元圧をそのまま下
流側に供給する状態を示す。また、(×)は、ON−O
FFバルブ61,62についてはOFF、デューティバ
ルブ66〜68についてはONであって、いずれも、上
流側の油路を遮断して、下流側の油路をドレンさせた状
態を示す。さらに、デューティバルブ66〜68につい
ての(duty)は、元圧をデューティ制御により所定
値に調整した上で下流側に供給する状態を示す。
【0053】
【表2】 まず、1速(Lレンジの1速を除く)においては、図6
に示すように、第1デューティバルブ66が前進ライン
106から分岐されたライン111からのライン圧をそ
のまま下流側のライン121に供給する。このライン1
21は、オリフィス73を介してフォワードクラッチ4
1の油圧室に通じるフォワードクラッチラインであり、
したがって、ライン圧がフォワードクラッチ圧としてフ
ォワードクラッチ41の油圧室に供給され、該クラッチ
41が締結される。
【0054】ここで、上記フォワードクラッチ圧の供給
開始時において、フォワードクラッチライン121のオ
リフィス73より上流側の油圧が所定値以上に高まる
と、該オリフィス73に並列に設けられたバイパスバル
ブ74のスプールが左側に移動して、バイパスライン1
23を開通させる。したがって、フォワードクラッチ圧
は供給開始時にはオリフィス73を介して緩やかに、そ
の後バイパスバルブ74を介して速やかに供給されるこ
とになる。
【0055】また、この1速では、第1ON−OFFバ
ルブ61がその上、下流側を連通させて、ライン103
を介して第1シフトバルブ56の制御ポート56aにパ
イロット圧を供給することにより、該シフトバルブ56
のスプールが右側に位置して、上記フォワードクラッチ
ライン121から分岐されたライン122がアキュムレ
ータ72に通じるライン141に連通する。したがっ
て、N−D操作時等においてフォワードクラッチ41が
締結される場合には、このアキュムレータ72の作用に
よって該クラッチ41が緩やかに締結され、上記オリフ
ィス73の作用と相まってN−D操作時等におけるショ
ックが低減されることになる。
【0056】なお、当該エンジンがパワーオフの状態で
の4−3変速時においてフォワードクラッチ41が締結
される場合には、4速の状態で上記アキュムレータ72
にライン圧が蓄圧されていると共に(図10参照)、第
1ON−OFFバルブ61が一時的にONとなって第1
シフトバルブ56のスプールが右側に移動することによ
り、まず、このアキュムレータ72からフォワードクラ
ッチ41の油圧室に作動油が供給される。これにより、
該油圧室ないしフォワードクラッチライン121に作動
油が充満するまでの時間が短縮されて、フォワードクラ
ッチ41が速やかに締結されることになる。
【0057】次に、2速の状態では、図7に示すよう
に、第3デューティバルブ68がメインライン100か
らのライン圧を元圧として作動圧を生成する。一方、第
2ON−OFFバルブ62がライン104を介して第2
シフトバルブ57の制御ポート57aをドレンさせてい
ることにより、該シフトバルブ57のスプールが右側に
位置する。そのため、上記第3デューティバルブ68で
生成された作動圧が、ライン126、第2シフトバルブ
57及びサーボアプライライン142を介して、サーボ
アプライ圧として2−4ブレーキ44のアプライ室44
aに供給される。これにより、上記フォワードクラッチ
41に加えて2−4ブレーキ44が締結されることにな
る。
【0058】なお、表2に1速と2速の中間パターンと
して示すように、1−2変速時には、上記第3デューテ
ィバルブ68がサーボアプライ圧をデューティ制御によ
り生成して、2−4ブレーキ44の締結動作を円滑に行
わせる。そして、この第3デューティバルブ68は、2
速への変速後にライン圧をそのままサーボアプライ圧と
して供給するように動作する。
【0059】さらに、表2に2速と3速の中間パターン
としてソレノイドパターンを示す2−3変速時には、図
8に示すように、第2デューティバルブ67が、前進ラ
イン106からライン113、第2シフトバルブ57及
びライン114,115を介して供給されているライン
圧を元圧として作動圧を生成する。そして、この作動圧
はライン124,125を介して第1シフトバルブ56
に導かれると共に、これらのライン124,125は、
該シフトバルブ56のスプールが右側に位置することに
より、それぞれ2−4ブレーキ44のリリース室44b
に通じるサーボリリースライン143及び3−4クラッ
チ43の油圧室に通じる3−4クラッチライン144に
連通する。
【0060】したがって、上記第2デューティバルブ6
7で生成される作動圧が2−4ブレーキ44のリリース
室44b及び3−4クラッチ43の油圧室にそれぞれサ
ーボリリース圧及び3−4クラッチ圧として供給され、
その結果、2速の状態に対して、2−4ブレーキ44が
解放される一方、3−4クラッチ43が締結されること
になる。
【0061】ここで、この2−3変速時には、表2に示
すように、上記第2デューティバルブ67がデューティ
制御によりサーボリリース圧及び3−4クラッチ圧を生
成すると共に、2速の状態で2−4ブレーキ44のアプ
ライ室44aにライン圧を供給していた第3デューティ
バルブ68もサーボアプライ圧をデューティ制御で調整
することにより、2−4ブレーキ44の解放動作と3−
4クラッチ43の締結動作が適切なタイミングで行われ
て、2−3変速時の変速ショックが抑制される。
【0062】そして、3速への変速終了後には、図9に
示すように、上記サーボリリース圧及び3−4クラッチ
圧を生成していた第2デューティバルブ67がその生成
を停止する一方、第1ON−OFFバルブ61がライン
103を介して第1シフトバルブ56の制御ポート56
aをドレンさせて、該シフトバルブのスプールを左側に
移動させることにより、2−4ブレーキ44のリリース
室44bには、フォワードクラッチライン121から分
岐されたライン122によりフォワードクラッチ圧がサ
ーボリリース圧として供給されることになる。
【0063】また、3−4クラッチ43の油圧室には、
前進ライン106からライン113及び第2シフトバル
ブ57を介して導かれたライン114により、第1シフ
トバルブ56を通ってライン圧が直接供給されることに
なる。そして、サーボアプライ圧を生成していた第3デ
ューティバルブ68もライン圧を直接アプライ室44a
に供給する状態となる。
【0064】なお、図8及び図9に示すように、3速の
状態では、3−4クラッチライン144から分岐された
ライン145により、第2シフトバルブ57の制御ポー
ト57aと反対側の端部のポート57bに3−4クラッ
チ圧が導入され、これにより、該第2シフトバルブ57
のスプールが右側の位置に固定される。これは、3−4
クラッチ43が締結される高変速段で、エンジンブレー
キ用1速及び後退速で用いられるローリバースブレーキ
45に作動圧が供給されることを確実に防止するためで
ある。
【0065】さらに、4速では、図10に示すように、
第1デューティバルブ66が作動圧の生成を停止し、下
流側のフォワードクラッチライン121をドレン状態と
する。この場合に、図9に示す変速後の3速で、第1O
N−OFFバルブ61が第1シフトバルブ56の制御ポ
ート56aをドレンさせて、スプールを左側に移動させ
ていることにより、フォワードクラッチライン121と
サーボリリースライン143とがライン122を介して
連通された状態とされているから、1〜3速でフォワー
ドクラッチ圧を生成していた第1デューティバルブ66
が作動圧の生成を停止して下流側をドレン状態とするこ
とにより、フォワードクラッチ圧とサーボリリース圧と
が該第1デューティバルブ66から同時に排出されるこ
とになる。したがって、3速の状態に対して、フォワー
ドクラッチ41が解放されると共に、2−4ブレーキ4
4が再び締結されることになる。
【0066】なお、表2に3速と4速の中間パターンと
して示すように、3−4変速時に第1デューティバルブ
66及び第3デューティバルブ68がデューティ制御に
より作動圧を調整することにより、フォワードクラッチ
圧及びサーボリリース圧の排出タイミングと、その間に
おけるサーボアプライ圧の値とが適切に制御されて、3
−4変速時の変速ショックが抑制されるようになってい
る。
【0067】一方、Lレンジの1速では、図11に示す
ように、Dレンジ等の1速と同様に、第1デューティバ
ルブ66が前進ライン106及びライン111からのラ
イン圧をフォワードクラッチ圧としてフォワードクラッ
チライン121に供給することにより、フォワードクラ
ッチ41が締結される。
【0068】そして、これと同時に、第3デューティバ
ルブ68がメインライン100からのライン圧をライン
126に供給すると共に、第2ON−OFFバルブ62
が第2シフトバルブ57の制御ポート57aにパイロッ
ト圧を供給して、該シフトバルブ57のスプールを左側
に移動させることにより、上記第3デューティバルブ6
8からのライン圧がさらにローリバースブレーキライン
146に供給される。したがって、このLレンジの1速
では、フォワードクラッチ41に加えてローリバースブ
レーキ45が締結され、エンジンブレーキが作動する1
速が得られることになる。
【0069】なお、Lレンジの1速では、上記のよう
に、第2シフトバルブ57のスプールが左側に位置する
が、このとき、前進ライン106から分岐されたライン
113が該第2シフトバルブ57で遮断されて、ライン
114から第1シフトバルブ56及び第2デューティバ
ルブ67へのライン圧の供給が阻止される。これによ
り、Lレンジの1速で3−4クラッチ43への作動圧の
供給が防止されて、ローリバースブレーキ45と3−4
クラッチ43とが同時に締結されることによる変速歯車
機構30のインターロックが確実に回避されることにな
る。
【0070】さらに、Rレンジでは、図12に示すよう
に、上記Lレンジの1速と同様に、第3デューティバル
ブ68がメインライン100からのライン圧をライン1
26に供給すると共に、第2ON−OFFバルブ62か
ら第2シフトバルブ57の制御ポート57aにパイロッ
ト圧が供給されて、該シフトバルブ57のスプールが左
側に位置することにより、上記ライン圧がローリバース
ブレーキライン146に供給されてローリバースブレー
キ45が締結される。
【0071】また、図4に示すマニュアルバルブ52か
ら後退ライン107にライン圧が導入され、これが上記
第2シフトバルブ57を通ってリバースクラッチライン
147に供給されることにより、リバースクラッチ42
の油圧室に作動圧が供給される。したがって、Rレンジ
では、ローリバースブレーキ45とリバースクラッチ4
2とが締結されることになる。
【0072】なお、Rレンジでは前進ライン106にラ
イン圧が導入されないから、第1、第2デューティバル
ブ66,67の作動状態に拘らず、フォワードクラッチ
41や3−4クラッチ43に作動圧が供給されることは
ない。
【0073】以上のように、この油圧制御回路50によ
れば、3つのデューティバルブ66〜68と、第1、第
2シフトバルブ56,57及び第1、第2ON−OFF
バルブ61,62等でなる切換手段とにより、前進用の
4つの摩擦要素、即ちフォワードクラッチ41、2−4
ブレーキ44、3−4クラッチ43及びローリバースブ
レーキ45の合計5つの油圧室に供給される作動圧が制
御されることになり、多数の油圧室に対する作動圧の制
御が簡素な構成で行われることになる。
【0074】そして、特にLレンジの1速で使用される
ローリバースブレーキ45に対する作動圧の制御も、第
3デューティバルブ68により電気的に行われるから、
エンジンブレーキを作動させるためのLレンジ1速への
変速を良好に行わせることが可能となる。
【0075】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。なお、この実施例の変速歯車機構や摩擦要素等の構
成は図3に示す第1実施例と同じであり、したがって、
これらについては同一の符号を用いて説明する。
【0076】この実施例に係る油圧制御回路250は図
13に示すように構成されており、主たる構成要素とし
て、レギュレータバルブ251と、マニュアルバルブ2
52と、第1、第2シフトバルブ256,257と、サ
ーボアプライ圧やサーボリリース圧を制御するサーボシ
フトバルブ258及びサーボコントロールバルブ259
と、これらのバルブ256〜259を作動させ、或は各
摩擦要素41〜45の油圧室に供給される作動圧を制御
する第1〜第4デューティバルブ261,262,26
3,264等が備えられている。
【0077】ここで、上記デューティバルブ261〜2
64のうち、第1〜第3デューティバルブ261〜26
3は3方弁であり、第4デューティバルブ264は2方
弁であって、前者はONのときにドレン、OFFのとき
に上、下流側の油路を直結し、後者はその逆に動作す
る。また、いずれも、デューティ制御により、上流側の
油圧を元圧として下流側に所定値に調整した油圧を生成
する。
【0078】上記レギュレータバルブ251はライン圧
を生成し、これをメインライン300を介してマニュア
ルバルブ252、レデューシングバルブ271及び第1
シフトバルブ256の一端の制御ポート256aに供給
する。
【0079】上記レデューシングバルブ271に供給さ
れたライン圧は一定値に減圧された上で、ライン301
を介して第4デューティバルブ264に制御元圧として
供給される。そして、この第4デューティバルブ264
で生成された作動圧はライン302を介して第1シフト
バルブ256に供給され、該第1シフトバルブ256の
スプールが左側に位置するときに、ライン303、ボー
ルバルブ272及びライン304を介して第2シフトバ
ルブ257の一端の制御ポート257aにパイロット圧
として供給されると共に、ライン305を介してサーボ
シフトバルブ258の一端の制御ポート258aにもパ
イロット圧として供給される。
【0080】また、上記第4デューティバルブ264で
生成された作動圧は、第1シフトバルブ256のスプー
ルが右側に位置するときには、ライン306を介してロ
ックアップ制御用のバルブ273に供給される。
【0081】ここで、上記レデューシングバルブ271
からの一定圧は、ライン307を介して上記レギュレー
タバルブ251の調圧ポート251aにも供給される
が、上記ライン307にはリニアソレノイドバルブ26
9が備えられ、第1実施例の油圧制御回路50と同様
に、レギュレータバルブ251によって生成されるライ
ン圧をエンジン負荷等に応じて調整するようになってい
る。
【0082】一方、上記メインライン300からマニュ
アルバルブ252に供給されるライン圧は、D,S,L
の各レンジでは前進ライン308に、Rレンジでは後退
ライン309にそれぞれ導入される。
【0083】上記前進ライン308からはライン31
1,312,313に分岐され、そのうち、ライン31
1及びライン313は第1、第3デューティバルブ26
1,263にそれぞれ制御元圧としてライン圧を供給
し、また、ライン312はボールバルブ274及びライ
ン314を介して第2デューティバルブ262に制御元
圧としてライン圧を供給する。
【0084】そして、このようにして上流側から制御元
圧が供給される第1〜第3デューティバルブ261〜2
63のうち、第1デューティバルブ261の下流側はフ
ォワードクラッチライン321を介してフォワードクラ
ッチ41の油圧室に導かれていると共に、上記フォワー
ドクラッチライン321から分岐されたライン322が
第1シフトバルブ256に導かれている。
【0085】また、第2デューティバルブ262の下流
側は、ライン323及びオリフィス275を有するライ
ン324に分岐されて、いずれも上記サーボシフトバル
ブ258に導かれており、該シフトバルブ258のスプ
ールの位置により、上記ライン323,324のいずれ
かがライン325に通じて第1シフトバルブ256に導
かれる。また、上記ライン325からはライン326が
分岐されて、第2シフトバルブ257に導かれている。
【0086】さらに、第3デューティバルブ263の下
流側は、ライン327を介して上記サーボシフトバルブ
258に導かれていると共に、上記ライン327から分
岐されたライン328は、サーボコントロールバルブ2
59の一端の制御ポート259aに導かれている。
【0087】このサーボコントロールバルブ259に
は、上記前進ライン308から分岐されたライン329
が導かれており、このライン329から導入されるライ
ン圧を上記制御ポート259aに供給されるパイロット
圧に応じて調整して、ライン330を介して上記サーボ
シフトバルブ258に供給する。
【0088】一方、上記マニュアルバルブ252により
Rレンジでライン圧が導入される後退ライン309は、
該ライン309から分岐されたライン331、前述のボ
ールバルブ274及びライン314を介して第2デュー
ティバルブ262にライン圧を供給する。また、この後
退ライン309は、ボールバルブ272及びライン30
4を介して第2シフトバルブ257の一端の制御ポート
257aに導かれて、該ポート257aにライン圧をパ
イロット圧として供給すると共に、該後退ライン309
から分岐されたライン332が該第2シフトバルブ25
7に導かれている。
【0089】さらに、この後退用ライン309は、ライ
ン333を介してレギュレータバルブ251の増圧ポー
ト251bにもライン圧を導入し、Rレンジでライン圧
を前進レンジの場合より全般的に高い値に調整させるよ
うになっている。
【0090】なお、ロックアップ制御用バルブ273に
は、レギュレータバルブ251からリリーフバルブ27
5が設けられたトルクコンバータライン334を介して
トルクコンバータ圧が供給されると共に、上記デューテ
ィバルブ264によりライン302、第1シフトバルブ
256及びライン306を介して、ロックアップクラッ
チ26の制御が行われるようになっている。
【0091】ところで、この実施例においても、図14
に示すように、油圧制御回路250における上記第1〜
第4デューティバルブ261〜264及びリニアソレノ
イドバルブ269を制御するコントローラ350が備え
られ、このコントローラ350により、当該車両ないし
エンジンの運転状態等に応じて上記各デューティバルブ
261〜264の作動を制御するようになっている。
【0092】次に、これらのデューティバルブ261〜
264及びバルブ256〜259等の作動状態と各摩擦
要素41〜45の油圧室に対する作動圧の給排状態の関
係を変速段ごとに説明する。
【0093】なお、第1〜第4デューティバルブ261
〜264の各変速段ごとの作動状態の組合せ(ソレノイ
ドパターン)は、表3に示すように設定されており、こ
の表3中、(○)は上流側の油路を下流側の油路に連通
させて元圧をそのまま下流側に供給する状態を、(×)
は下流側の油路をドレンさせた状態を、また、(dut
y)は、元圧をデューティ制御により所定値に調整した
上で下流側に供給する状態を示す。
【0094】
【表3】 まず、1速(Lレンジの1速を除く)においては、図1
5に示すように、第1デューティバルブ261が前進ラ
イン308から分岐されたライン311からのライン圧
をそのまま下流側のフォワードクラッチライン321に
供給する。したがって、ライン圧がフォワードクラッチ
圧としてフォワードクラッチ41の油圧室に供給され、
該フォワードクラッチ41が締結される。
【0095】なお、上記前進ライン308から分岐され
たライン329によりライン圧がサーボコントロールバ
ルブ259に供給されるが、1速においては、第4デュ
ーティバルブ264がライン301からの油圧をライン
302に供給し、この油圧が第1シフトバルブ256及
びライン305を介してサーボシフトバルブ258の制
御ポート258aに供給されて、該バルブ258のスプ
ールを左側に位置させることにより、上記サーボコント
ロールバルブ259の下流側のライン330が遮断さ
れ、該コントロールバルブ259からの油圧がさらに下
流側に供給されることはない。
【0096】次に、上記1速から2速への変速時には、
図16に示すように、1速の状態に対して、第3デュー
ティバルブ263が作動し、前進ライン308からライ
ン313を介して供給されるライン圧を元圧として作動
圧を生成する。この作動圧は、ライン327を介してサ
ーボシフトバルブ258に供給されるが、該シフトバル
ブ258は、前述のように、第4デューティバルブ26
4からのパイロット圧が制御ポート258aに供給され
てスプールが左側に位置し、上記ライン327を2−4
ブレーキ44のアプライ室44aに通じるサーボアプラ
イライン341に連通させている。したがって、上記第
3デューティバルブ263によって生成された作動圧は
サーボアプライ圧として2−4ブレーキ44のアプライ
室44aに供給される。これにより、上記フォワードク
ラッチ41に加えて2−4ブレーキ44が締結されるこ
とになる。
【0097】なお、この2速への変速時には、上記第3
デューティバルブ263が、デューティ制御により作動
圧(サーボアプライ圧)を生成するので、2−4ブレー
キ44が良好に締結されて、変速ショックが抑制され
る。
【0098】そして、2速への変速後には、図17に示
すように、第4デューティバルブ264が作動を停止し
て、ライン302、第1シフトバルブ256及びライン
305を介してサーボシフトバルブ258の制御ポート
258aに導入されていたパイロット圧を排出すること
により、該シフトバルブ258のスプールが右側へ移動
する。そのため、上記第3デューティバルブ263から
のライン327とサーボアプライライン341との間が
遮断されると共に、サーボコントロールバルブ259か
らのライン330がサーボアプライライン341に連通
されることになる。
【0099】また、このとき、上記第3デューティバル
ブ263はライン313からのライン圧をそのままライ
ン327,328を介して上記サーボコントロールバル
ブ259の制御ポート259aに供給し、したがって、
該コントロールバルブ259のスプールは右側に移動
し、前進ライン308からライン329を介して供給さ
れるライン圧をそのままライン330に供給する。そし
て、これが上記サーボシフトバルブ258及びサーボア
プライライン341を介して、サーボアプライ圧として
2−4ブレーキ44のアプライ室44aに供給される。
【0100】次に、3速の状態では、図18に示すよう
に、上記の変速後の2速の状態に対して、第2デューテ
ィバルブ262がさらに作動し、前進ライン308から
ライン312、ボールバルブ274及びライン314を
介して供給されるライン圧を元圧として作動圧を生成す
る。
【0101】この作動圧は、3−4クラッチ圧として、
ライン324、サーボシフトバルブ258、ライン32
5、ライン326及び第2シフトバルブ257を介して
3−4クラッチ43の油圧室に通じる3−4クラッチラ
イン343に供給され、したがって、3−4クラッチ4
3が締結される。
【0102】また、上記3−4クラッチライン343か
ら分岐されたライン344により3−4クラッチ圧が第
1シフトバルブ256の上記制御ポート256aと反対
側の端部のポート256bに導入されて、該シフトバル
ブ256のスプールを右側に移動させることにより、フ
ォワードクラッチライン321から分岐されたライン3
22が2−4ブレーキ44のリリース室44bに通じる
サーボリリースライン342に連通される。したがっ
て、上記リリース室44bにフォワードクラッチ圧がサ
ーボリリース圧として供給され、2−4ブレーキ44が
解放される。
【0103】なお、表3に2速と3速の中間パターンと
して示すように、2−3変速時には、上記第2デューテ
ィバルブ262及び第3デューティバルブ263がいず
れもデューティ制御により作動圧を生成するので、3−
4クラッチ圧及びサーボアプライ圧が良好に制御され
て、3−4クラッチ43の締結動作及び2−4ブレーキ
44の解放動作が円滑に行われることになる。
【0104】そして、3速への変速後に、第2、第3デ
ューティバルブ262,263は元圧としてのライン圧
をそのまま下流側に供給する状態に切り換わる。したが
って、3−4クラッチ43の油圧室にライン圧がそのま
ま供給され、また、サーボコントロールバルブ259か
らもライン圧がそのままサーボアプライ圧として2−4
ブレーキ44のアプライ室44aに供給される。
【0105】さらに、4速では、図19に示すように、
3速の状態に対して第1デューティバルブ261が作動
圧の生成を停止し、下流側のフォワードクラッチライン
321をドレン状態とする。この場合に、上記のよう
に、3速で、第1シフトバルブ256により、サーボリ
リースライン342とフォワードクラッチライン321
から分岐されたライン322とが連通されているから、
上記第1デューティバルブ261のドレン動作により、
フォワードクラッチ圧とサーボリリース圧とが同時に排
出されることになる。したがって、3速の状態に対し
て、フォワードクラッチ41が解放されると共に、2−
4ブレーキ44が再び締結されることになる。
【0106】なお、表3に3速と4速の中間パターンと
して示すように、3−4変速時に第1デューティバルブ
261及び第3デューティバルブ263がデューティ制
御により作動圧を調整することにより、フォワードクラ
ッチ圧及びサーボリリース圧の排出タイミングと、その
間におけるサーボアプライ圧の値とが適切に制御され
て、3−4変速時の変速ショックが抑制されるようにな
っている。
【0107】一方、Lレンジの1速では、図20に示す
ように、第1デューティバルブ261、第2デューティ
バルブ262及び第4デューティバルブ264が作動圧
を生成する。そして、第1デューティバルブ261から
の作動圧がフォワードクラッチライン321からフォワ
ードクラッチ41の油圧室に供給され、該クラッチ41
を締結させる。
【0108】また、第4デューティバルブ264からの
作動圧はライン302、第1シフトバルブ256、ライ
ン303、ボールバルブ272、ライン304を介して
第2シフトバルブ257の制御ポート257aに供給さ
れ、該バルブ257のスプールを右側に位置させる。そ
して、第2デューティバルブ262からの作動圧がライ
ン323、サーボシフトバルブ258、ライン325、
及びライン326を介して上記第2シフトバルブ257
に供給されると共に、上記のように該第2シフトバルブ
257のスプールが右側に位置することにより、さらに
ローリバースブレーキライン345を介してローリバー
スブレーキ45の油圧室に供給される。
【0109】したがって、このLレンジの1速では、フ
ォワードクラッチ41に加えてローリバースブレーキ4
5が締結され、エンジンブレーキが作動する1速が得ら
れることになる。
【0110】さらに、Rレンジでは、図21に示すよう
に、マニュアルバルブ252(図13参照)から導かれ
た後退ライン309により、ボールバルブ272及びラ
イン304を介して第2シフトバルブ257の制御ポー
ト257aにライン圧が供給されることにより、該バル
ブ257のスプールが右側に位置し、上記後退ライン3
09から分岐されたライン332がリバースクラッチ4
2の油圧室に通じるリバースクラッチライン346に連
通する。したがって、後退用ライン309からのライン
圧がリバースクラッチ圧としてリバースクラッチ42の
油圧室に供給され、該クラッチ42が締結される。
【0111】また、第2デューティバルブ262が上記
後退ライン309からライン331、ボールバルブ27
4及びライン314を介して供給されるライン圧をその
まま下流側のライン324に供給し、これがサーボシフ
トバルブ258、ライン325及びライン326を介し
て上記第2シフトバルブ257に供給される。そして、
このシフトバルブ257においては、スプールが右側に
位置することにより、上記ライン326がローリバース
ブレーキライン345に連通し、したがって、上記第2
デューティバルブ262からのライン圧がローリバース
ブレーキ圧としてローリバースブレーキ45の油圧室に
供給され、該ブレーキ45が締結される。
【0112】以上のように、この油圧制御回路250に
よっても、第1〜第3デューティバルブ261〜263
と、第1,第2シフトバルブ256,257及びこれら
のシフトバルブ256,257を切換動作させる第4デ
ューティバルブ264等でなる切換手段とにより、前進
用の4つの摩擦要素の合計5つの油圧室に供給される作
動圧が制御されることになる。
【0113】また、Lレンジの1速で使用されるローリ
バースブレーキ45に対する作動圧の制御も第2デュー
ティバルブ262により電気的に制御されることによ
り、第1実施例の油圧制御回路50と同様に、エンジン
ブレーキを作動させるためのLレンジ1速への変速等を
良好に行わせることが可能となる。
【0114】
【発明の効果】以上のように、本願の第1発明及び第4
発明によれば、第1、第3、第4摩擦要素の各油圧室と
第2摩擦要素の締結用及び解放油圧室の合計5つの油圧
室に供給される作動圧がデューティソレノイドバルブ等
でなる3つの油圧制御手段によって電気的に制御される
ことになる。つまり、多数の摩擦要素の油圧室に対する
作動圧の給排が少数の油圧制御手段によって制御するこ
とができて、この種の自動変速機における油圧制御回路
が簡素化されることになる。
【0115】そして、特に、エンジンブレーキ用摩擦要
素に対する作動圧の制御も電気的に行うことができて、
該摩擦要素の締結もしくは解放動作を最適のタイミング
で行うことが可能となり、Lレンジへの操作時等におけ
るエンジンブレーキを作動させるための変速が良好に行
われることになる。
【0116】また、第2発明によれば、例えば3−4ク
ラッチ等の高変速段で締結される摩擦要素と、例えばロ
ーリバースブレーキ等の低変速段で締結される摩擦要素
とに作動圧が同時に供給されることが阻止され、したが
って、これらの摩擦要素が同時に締結されることによる
変速歯車機構のインターロック状態の発生が確実に防止
されることになる。
【0117】さらに、第3発明によれば、例えばフォワ
ードクラッチ等の第1摩擦要素に締結用の作動圧が供給
される変速時に、該作動圧の供給に先立って、アキュム
レータから作動油が該第1摩擦要素に向けて供給される
ことになり、したがって、該第1摩擦要素が速やかに締
結されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1発明の全体構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 第2発明の全体構成を示すブロック図であ
る。
【図3】 実施例に係る自動変速機の機械的構成を示す
骨子図である。
【図4】 第1実施例に係る油圧制御回路の回路図であ
る。
【図5】 図4の油圧制御回路における各ソレノイドバ
ルブに対する制御システム図である。
【図6】 図4の回路の1速の状態を示す要部拡大回路
図である。
【図7】 同回路の2速の状態を示す要部拡大回路図で
ある。
【図8】 同回路の2−3変速時の状態を示す要部拡大
回路図である。
【図9】 同回路の3速の状態を示す要部拡大回路図で
ある。
【図10】 同回路の4速の状態を示す要部拡大回路図
である。
【図11】 同回路のLレンジ1速の状態を示す要部拡
大回路図である。
【図12】 同回路の後退速の状態を示す要部拡大回路
図である。
【図13】 第2実施例に係る油圧制御回路の回路図で
ある。
【図14】 図13の油圧制御回路における各ソレノイ
ドバルブに対する制御システム図である。
【図15】 図13の回路の1速の状態を示す要部拡大
回路図である。
【図16】 同回路の1−2変速時の状態を示す要部拡
大回路図である。
【図17】 同回路の2速の状態を示す要部拡大回路図
である。
【図18】 同回路の3速の状態を示す要部拡大回路図
である。
【図19】 同回路の4速の状態を示す要部拡大回路図
である。
【図20】 同回路のLレンジ1速の状態を示す要部拡
大回路図である。
【図21】 同回路の後退速の状態を示す要部拡大回路
図である。
【符号の説明】
10 自動変速機 30 変速歯車機構 41 第1摩擦要素(フォワードクラッチ) 43 第3摩擦要素(3−4クラッチ) 44 第2摩擦要素(2−4ブレーキ) 45 第4摩擦要素(ローリバースブレー
キ) 50,250 油圧制御回路 66,261 第1油圧制御手段(第1デューティバ
ルブ) 67,262 第2油圧制御手段(第2デューティバ
ルブ) 68,263 第3油圧制御手段(第3デューティバ
ルブ) 56,256 第1切換手段(第1シフトバルブ) 57,257 第2切換手段(第2シフトバルブ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠塚 浩 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−299351(JP,A) 特開 平5−65957(JP,A) 特開 昭63−270957(JP,A) 特開 平2−286961(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速歯車機構と、作動圧の給排により選
    択的に締結されて上記変速歯車機構の動力伝達経路を切
    り換える複数の摩擦要素と、これらの摩擦要素に対する
    作動圧の給排を制御することにより複数の変速段を達成
    する油圧制御回路とを有する自動変速機の油圧制御装置
    であって、上記摩擦要素として、単一の油圧室を有する
    第1、第3、第4摩擦要素と、締結用及び解放用の油圧
    室を有する第2摩擦要素とが備えられていると共に、第
    1摩擦要素の油圧室と第2摩擦要素の解放用油圧室に供
    給される作動圧を制御する第1油圧制御手段と、第2摩
    擦要素の解放用油圧室と第3摩擦要素の油圧室に供給さ
    れる作動圧を制御する第2油圧制御手段と、第2摩擦要
    素の締結用油圧室と第4摩擦要素の油圧室に供給される
    作動圧を制御する第3油圧制御手段と、上記第1油圧制
    御手段を第2摩擦要素の解放用油圧室に接続した状態と
    第2油圧制御手段を第2摩擦要素の解放用油圧室及び第
    3摩擦要素の油圧室に接続した状態との切り換えを行う
    第1切換手段と、上記第3油圧制御手段を第2摩擦要素
    の締結用油圧室に接続した状態と第4摩擦要素の油圧室
    に接続した状態との切り換えを行う第2切換手段とが設
    けられていることを特徴とする自動変速機の油圧制御装
    置。
  2. 【請求項2】 第3摩擦要素が高変速段で締結される摩
    擦要素であり、第4摩擦要素が低変速段で締結される摩
    擦要素であって、第3摩擦要素の作動圧もしくはその元
    圧を供給する油路が第2切換手段を経由し、該第2切換
    手段が第3油圧制御手段と第4摩擦要素の油圧室とを接
    続している状態で上記油路を遮断するように構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の油
    圧制御装置。
  3. 【請求項3】 第1摩擦要素締結時用のアキュムレータ
    が備えられ、かつ第1切換手段が、上記アキュムレータ
    に元圧油路を接続した状態と第1摩擦要素への作動圧供
    給油路を接続した状態との切り換えを行うように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の自動変速機の油圧制御装置。
  4. 【請求項4】 変速歯車機構と、作動圧の給排により選
    択的に締結されて上記変速歯車機構の動力伝達経路を切
    り換える複数の摩擦要素と、これらの摩擦要素に対する
    作動圧の給排を制御することにより複数の変速段を達成
    する油圧制御回路とを有する自動変速機の油圧制御装置
    であって、上記摩擦要素として、単一の油圧室を有する
    第1、第3、第4摩擦要素と、締結用及び解放用の油圧
    室を有する第2摩擦要素とが備えられていると共に、第
    1摩擦要素の油圧室と第2摩擦要素の解放用油圧室に供
    給される作動圧を制御する第1油圧制御手段と、第2摩
    擦要素の解放用油圧室と第3摩擦要素の油圧室と第4摩
    擦要素の油圧室に供給される作動圧を制御する第2油圧
    制御手段と、第2摩擦要素の締結用油圧室に供給される
    作動圧を制御する第3油圧制御手段と、上記第1油圧制
    御手段を第2摩擦要素の解放用油圧室に接続した状態と
    第2油圧制御手段を第2摩擦要素の解放用油圧室に接続
    した状態との切り換えを行う第1切換手段と、上記第2
    油圧制御手段を第3摩擦要素の油圧室に接続した状態と
    第4摩擦要素の油圧室に接続した状態との切り換えを行
    う第2切換手段とが設けられていることを特徴とする自
    動変速機の油圧制御装置。
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