JP3494659B2 - 5―(2―(4―(1,2―ベンゾイソチアゾール―3―イル)―1―ピペラジニル)―エチル)―6―クロロ―1,3―ジヒドロ―2(1h)―インドール―2―オン(=ジプラシドン)のメシラート二水和物塩、それらの製造、およびそれらのドーパミンd2拮抗薬としての使用 - Google Patents
5―(2―(4―(1,2―ベンゾイソチアゾール―3―イル)―1―ピペラジニル)―エチル)―6―クロロ―1,3―ジヒドロ―2(1h)―インドール―2―オン(=ジプラシドン)のメシラート二水和物塩、それらの製造、およびそれらのドーパミンd2拮抗薬としての使用Info
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Description
ゾール−3−イル)−1−ピペラジニル)−エチル)−
6−クロロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オ
ンのメシラート二水和物塩(以後“ジプラシドンメシラ
ート二水和物”と呼ぶ)、ジプラシドンメシラート二水
和物の1種もしくは2種を含有する医薬用組成物、およ
びジプラシドンメシラート二水和物を投与して精神病を
治療する方法に関する。ジプラシドンは効力の高い抗精
神病薬であり、したがって精神分裂病、不安、および偏
頭痛を含めた種々の障害を治療するのに有用である。米
国特許第5,312,925号はジプラシドン塩酸塩一水和物に
ついて説明しており、ジプラシドン塩酸塩一水和物は吸
湿に対して実質的に安定であり、このためカプセルや錠
剤の製造時における活性成分の重量変化に付きものの問
題点が多少とも解消される、と述べている。この米国特
許第5,312,925号を本明細書に含める。しかしながら、
ジプラシドン塩酸塩一水和物は水溶性が低く、したがっ
て注射可能剤形よりカプセルもしくは錠剤の製剤のほう
が適している。
である。ジプラシドンメシラート二水和物は、塩酸塩一
水和物より水溶性がかなり高いというさらなる利点を有
し、このためメシラート二水和物は塩酸塩一水和物に比
べて注射可能剤形により適している。
ゾール−3−イル)−1−ピペラジニル)−エチル)−
6−クロロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オ
ンのメシラート二水和物塩に関する。
の精神障害を治療するのに有効なある量の5−(2−
(4−(1,2−ベンゾイソチアゾール−3−イル)−1
−ピペラジニル)−エチル)−6−クロロ−1,3−ジヒ
ドロ−2H−インドール−2−オンのメシラート二水和物
塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含んだ、前
記精神障害を治療するための医薬用組成物に関する。
病、不安、または偏頭痛等の精神障害を治療するのに有
効なある量の5−(2−(4−(1,2−ベンゾイソチア
ゾール−3−イル)−1−ピペラジニル)−エチル)−
6−クロロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オ
ンのメシラート二水和物塩を投与することを含む、前記
哺乳動物における前記障害を治療する方法に関する。
して表示したジプラシドンメシラート二水和物(薄片状
結晶)のX線粉末回折スペクトルを示している。
して表示したジプラシドンメシラート二水和物(針状結
晶)のX線粉末回折スペクトルを示している。
して表示したジプラシドンメシラート無水物(薄片状結
晶)のX線粉末回折スペクトルを示している。
晶)の顕微鏡写真を示している。
晶)の顕微鏡写真を示している。
晶)の顕微鏡写真を示している。
らの選定されたピークを回折角度(2θ)、d−スペー
シング、最大強度(max.int.)、および相対強度(rel.
int.)によって識別している。
存在する。すなわち、ジプラシドンメシラート無水物
(薄片状結晶)、ジプラシドンメシラート二水和物(薄
片状結晶)、ジプラシドンメシラート二水和物(針状結
晶)、およびジプラシドンメシラート三水和物である。
それぞれの結晶形は異なった特性(例えば、異なった粉
末X線回折パターンや顕微鏡写真で観察することのでき
る異なった結晶形状)を有する。ジプラシドンメシラー
ト二水和物の薄片状結晶(図4)と針状結晶(図5)
は、ジプラシドンメシラート三水和物のプリズム状結晶
とは対照的に比較的長くて薄い。ジプラシドンメシラー
ト無水物結晶(図6)は明らかに異なってはいるもの
の、形状は二水和物薄片状結晶に類似している。図4〜
6の顕微鏡写真は、ハロゲンランプ、両眼用アイピー
ス、偏光フィルター、およびソニー・カラープリンター
付きのソニー3ccdビデオカメラを装備したオリンパス偏
光顕微鏡(モデルBH−2)を使用して得た。
回折スペクトルが図1と2に示されている。ジプラシド
ンメシラート無水物結晶(図6)は形状が二水和物薄片
状結晶(図4)に類似しているが、ジプラシドンメシラ
ート無水物のX線粉末回折スペクトル(図3)は、ジプ
ラシドンメシラート二水和物のX線粉末回折スペクトル
(図1と2)とは明らかに異なっている。図1〜3のX
線粉末回折スペクトルはジーメンスR3RA/V回折計により
求めた。ジプラシドンメシラート二水和物は、6.4±1.0
のカール・フィッシャー(KF)値で示される水分によっ
てさらに特徴付けられる。ジプラシドンメシラート三水
和物は、本特許出願と同時に出願した“5−(2−(4
−(1,2−ベンゾイソチアゾール−3−イル)−1−ピ
ペラジニル)−エチル)−6−クロロ−1,3−ジヒドロ
−2H−インドール−2−オンのメシラート三水和物”
(ファイザー文書番号PC9277)と題する同時係属中の米
国特許仮出願の主題である。前記同時係属中の米国特許
仮出願を参照により本明細書に含める。
に対して0.08mg/mlの溶解度を有するジプラシドン塩酸
塩一水和物に比べて、水性媒体に対する溶解性が大幅に
高い。4種の形態のジプラシドンメシラートの水溶性を
下記の表4に示す。
第5,312,925号の第4欄の22〜43行に記載の手順にした
がって製造される遊離塩基(ジプラシドン)から製造す
ることができる。遊離塩基はさらに、米国特許第5,338,
846号に記載の手順にしたがって製造することもできる
(該特許文献を本明細書に含める)。意図する用途が注
射可能製剤としての用途であるときは、発熱物質や微小
片を含有しない条件下で製造するのが好ましい。微小片
を含有しない溶媒や試剤は、こうした溶媒や試剤を0.45
μmのミリポア(Millipore)(登録商標)ナイロンフ
ィルターを通して濾過することによって製造することが
できる。
機溶媒との混合物と遊離塩基とを混合し、希薄メタンス
ルホン酸を加え、そして三水和物の製造に関して前述し
たように加熱還流することによって製造される。二水和
物針状結晶は、反応溶液を還流状態にて約30分攪拌した
後、針状多形体の種結晶を反応溶液に加えることによっ
て製造される。結晶の形成を示す濃いめの“ピンクがか
った”スラリーが生成し始める。次いで反応溶液を、攪
拌しながら徐々に自然冷却させる。約50℃での冷却時
に、溶液に水を加えてスラリーを希釈することができ
る。針状結晶は、ポリクロス・フィルター(poly−clot
h filter)を通して組成物から濾過することができ、引
き続き適切な体積のTHF/水(65/35,v/v)と水で洗浄す
ることができる。周囲温度で自然乾燥すると、針状結晶
の水分は6.0〜6.8%KFの範囲のカール・フィッシュー値
を有する(三水和物に対する理論KFは6.4%である)。
を混合し、得られるスラリーを50℃〜55℃に加温するこ
とによって製造される。次いで高濃度のメタンスルホン
酸を加え、混合物を加熱還流する。約1〜6時間(好ま
しくは2時間)還流した後、溶液を冷却して二水和物薄
片状結晶を得た。得られるスラリーを周囲温度で約2時
間攪拌し、次いで結晶を組成物から濾過し、針状結晶に
関して前述したように洗浄する。周囲温度で自然乾燥す
ると、薄片状結晶の水分は6.0〜6.8%の範囲のカール・
フィッシュー値を有する(二水和物に対する理論KFは6.
4%である)。
第5,312,925号に記載のように精神病薬として投与する
ことができる。ジプラシドンメシラート二水和物の投与
は、標準的な医薬処置法および前記の米国特許第5,312,
925号に記載の手順にしたがって、医薬用組成物におい
て医薬用として許容しうるキャリヤーもしくは希釈剤と
組み合わせて行うのが好ましい。適切な医薬用キャリヤ
ーとしては、当業者に公知の、固体の希釈剤もしくは充
填剤、無菌水溶液、種々の有機溶媒、および賦形剤など
がある。
投与も含めて、経口投与することも、あるいは非経口投
与することもできる。非経口投与の場合、水を使用する
必要があるときは、注射用の無菌水(SWI)を使用する
のが好ましい。筋肉注射による投与が好ましい。筋肉注
射のための好ましい組成物は、ジプラシドンメシラート
二水和物(針状もしくは薄片状結晶、あるいはその両
方)とキャリヤーとしてのスルホキシブチルβ−シクロ
デキストリンとの組合せ物である〔二水和物/キャリヤ
ーが1:10(w/w)の比にて製造するのが好ましい〕。ジ
プラシドンメシラート二水和物(針状または薄片状結
晶)をスルホキシβ−シクロデキストリンと組み合わせ
た形で含有している組成物は、本明細書と同時に出願の
“包接錯体の製造法”(ファイザー文書番号PC9563)と
題する同時係属中の米国特許仮出願、および本明細書と
同時に出願の“アリール−複素環式化合物の包接錯体”
(ファイザー文書番号PC8838)と題する同時係属中の米
国特許仮出願に記載の手順にしたがって製造することが
できる。前記2つの同時係属中の米国特許仮出願を参照
により本明細書に含める。
与量は、意図する投与経路、治療しようとする症状、お
よび他の因子(例えば、患者の年齢や体重等)によって
決まる。下記の投与量範囲において、“mgA"とは遊離塩
基(ジプラシドン)のミリグラムを表わしている。経口
投与に対する推奨範囲は、一回投与または分割複数回投
与にて5〜300mgA/日、好ましくは40〜200mgA/日、さら
に好ましくは40〜80mgA/日である。非経口投与(例えば
注射)に対する推奨範囲は2.5〜160mgA/日、好ましくは
5〜80mgA/日である。
実施態様によって本発明が限定されることはない。特に
明記しない限り、下記の実施例に記載の製造は、微小片
や発熱物質を含まない条件下にて行った。下記の実施例
において使用されているTHFとはテトラヒドロフランを
意味しており、またSWIとは注射用無菌水を意味してい
る。
イル)−1−ピペラジニル〕エチル]−6−クロロ−1,
3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンの精製 清浄で乾燥したガラス内張タンクに、46.8kgの5−
[2−〔4−(1,2−ベンゾイソチアゾール−3−イ
ル)−1−ピペラジニル〕エチル]−6−クロロ−1,3
−ジヒドロ−2H−インドール−2−オンと2816.4リット
ルのTHFを仕込んだ。このスラリーを加熱還流し、45分
間保持して濁りをおびた溶液を形成させた。濾過助剤を
プレコートした33インチスパークラー(33−inch spark
ler)を通して本溶液を濾過し、フルフロ(Fulflo)
(登録商標)濾過器(インディアナ州レバノンのParker
Hannifin Corp.により製造)を使用して、清浄で乾燥
したガラス内張タンクにより低いレベルにて戻した。濾
過した溶液を減圧蒸留によって濃縮し、5℃に冷却し、
2時間攪拌した。遠心分離後に濾過することによって生
成物を捕集し、低温(0〜5℃)のTHFで洗浄した。生
成物を採集し、45℃で減圧乾燥して40.5kgの生成物を得
た。HPLC検定によれば、生成物の純度は101.5%〔(100
±2)%vs.標準の典型的な範囲内)であった。
イル)−1−ピペラジニル〕エチル]−6−クロロ−1,
3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン・メタンスル
ホネート三水和物 加熱マントル、オーバーヘッド機械的攪拌機、凝縮
器、及び温度プローブを装備した22リットル容量の三つ
口丸底フラスコに、1000gの5−[2−〔4−(1,2−ベ
ンゾイソチアゾール−3−イル)−1−ピペラジニル〕
エチル]−6−クロロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドー
ル−2−オン、7500mlのSWI、および4000mlのTHFを仕込
むことによってスラリーを生成させた。アルミニウム箔
のカバーを使用して、フラスコの内容物に光が当たらな
いようにした。攪拌しながら、スラリーを50℃に加熱し
た。188mlのメタンスルホン酸と812mlのSWIを混合する
ことによって、希薄メタンスルホン酸を調製した。滴下
ロートにより希薄メタンスルホン酸を反応混合物に徐々
に加えた。反応混合物を加熱還流し(約65℃)、形成さ
れた暗赤色溶液を加熱した。反応混合物を還流条件下で
約30分攪拌した。30分後、加熱マントルを外して、攪拌
しながら反応混合物を徐々に冷却した。反応混合物を攪
拌しながら一晩(約18時間)冷却した。反応混合物が冷
えていくにつれて、生成物が大きな“黄色がかった”六
角柱プリズム状結晶として析出した。反応混合物を周囲
条件にて1時間攪拌した。ポリクロス・フィルターを使
用してブフナー漏斗により生成物を単離し、1500mlのTH
F/SWI(65/35,v/v)と1000mlのSWIで洗浄した。結晶を
ガラストレー上に広げ、周囲条件にて約9.6%のカール
・フィッシャー値になるまで乾燥した。0.027Hプレート
を取り付けたMikro−SamplmillR(ニュージャージー州
サミットのPulverizing Machinery Division of Mikrop
ul Corp.,により製造)を使用して14,000rpmの速度で生
成物を粉砕した。生成物の収量は945gであった。
ベンゾイソチアゾール−3−イル)−1−ピペラジニ
ル〕エチル]−6−クロロ−1,3−ジヒドロ−2H−イン
ドール−2−オン・メタンスルホネート三水和物である
ことを確認した。13 C−NMR(DMSO−D6):δ177.1(0),163.0(0),15
3.0(0),145.0(0),132.4(0),129.0(1),127.
8(0),127.7(1),127.1(0),126.5(0),125.6
(1),124.9(1),122.1(1),110.6(1),55.9
(2),51.7(2),47.5(2),40.7(3),36.2
(2),27.9(2). 1H−NMR(DMSO−D6):δ10.5(s,1H),9.8(br.s,1
H),8.2(d,J=8.2Hz,1H),8.1(d,J=8.2Hz,1H),7.6
(m,1H),7.5(m,1H),7.3(s,1H),6.9(s,1H),4.2
(m,2H),3.7(m,2H),3.5(m,2H),3.4(m,2H),3.1
(m,2H),2.4(s,3H). HPLCにより生成物を評価したところ、標準物質の保持
時間に対応する保持時間を有するピークが示された。HP
LCの条件が下記の表5に記載されている。
イル)−1−ピペラジニル〕エチル]−6−クロロ−1,
3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン・メタンスル
ホネート無水物 加熱マントル、オーバーヘッド機械的攪拌機、凝縮
器、および温度プローブを装備した12リットル容量の三
つ口丸底フラスコに、350gの5−[2−〔4−(1,2−
ベンゾイソチアゾール−3−イル)−1−ピペラジニ
ル〕エチル]−6−クロロ−1,3−ジヒドロ−2H−イン
ドール−2−オン、および7000mlのイソプロパノールを
仕込むことによってスラリーを生成させた。攪拌しなが
ら、スラリーを50℃に加熱した。65.9mlのメタンスルホ
ン酸を、滴下ロートにより50℃の反応混合物に徐々に加
えた。スラリーの増粘を伴った55℃への若干の発熱とス
ラリーの色の明色化が観察された。反応混合物を常圧蒸
留して、全体積の25%(1750ml)を除去した。スラリー
を周囲温度に冷却し、一晩攪拌した。生成物をガラスロ
ート上に単離し、フレッシュなイソプロパノールで洗浄
した。得られた固体をガラストレー上に広げ、周囲条件
にて0.5%のカール・フィッシャー値になるまで乾燥し
た。生成物の収量は420.3gであった。HPLCにより生成物
を評価したところ、標準物質の保持時間に対応する保持
時間を有するピークが示された。HPLC(表5に記載の条
件)によれば、生成物の純度は99.8%であった。
ル)−1−ピペラジニル〕エチル]−6−クロロ−1,3
−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン・メタンスルホ
ネート二水和物(針状結晶) 加熱マントル、オーバーヘッド機械的攪拌機、凝縮
器、及び温度プローブを装備した150ml容量の三つ口丸
底フラスコに、5gの5−[2−〔4−(1,2−ベンゾイ
ソチアゾール−3−イル)−1−ピペラジニル〕エチ
ル]−6−クロロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−
2−オン、37.5mlの水、および20mlのTHFを仕込むこと
によってスラリーを生成させた。アルミニウム箔のカバ
ーを使用して、フラスコの内容物に光が当たらないよう
にした。攪拌しながら、スラリーを65℃に加熱した。1m
lのメタンスルホン酸と4mlのSWIを混合することによっ
て、希薄メタンスルホン酸を調製した。滴下ロートによ
り希薄メタンスルホン酸を反応混合物に徐々に加えた。
反応混合物を加熱還流し(約65℃)、暗赤色の溶液が形
成された。反応混合物を還流条件下で約30分攪拌した。
30分後、反応溶液に針状多形体の種結晶を加えた。結晶
の形成が始まり、攪拌しながら反応混合物を自然冷却さ
せるために加熱を止めた。50℃での冷却時、フラスコ中
に粘稠な“ピンクがかった”スラリーが観察された。ス
ラリーの粘度を低下させるために、フラスコに水(20m
l)を加えた。生成物を周囲条件にて1時間攪拌した。
ペーパーフィルターを使用してブフナー漏斗上に生成物
を単離し、周囲条件にて約6.6%のカール・フィッシャ
ー値になるまで固体を乾燥した。生成物の収量は6.03g
であった。HPLC(表5に記載の条件)によれば、生成物
の純度は99.8%であった。
ル)−1−ピペラジニル〕エチル]−6−クロロ−1,3
−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン・メタンスルホ
ネート二水和物(薄片状結晶) 加熱マントル、オーバーヘッド機械的攪拌機、凝縮
器、及び温度プローブを装備した500ml容量の三つ口丸
底フラスコに、25gの5−[2−〔4−(1,2−ベンゾイ
ソチアゾール−3−イル)−1−ピペラジニル〕エチ
ル]−6−クロロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−
2−オンと375mlの水を仕込むことによってスラリーを
生成させた。アルミニウム箔のカバーを使用して、フラ
スコの内容物に光が当たらないようにした。攪拌しなが
ら、スラリーを50〜55℃に加熱した。滴下ロートを介し
てメタンスルホン酸(5ml)を反応混合物に徐々に加え
た。スラリーの増粘とスラリーの色の明色化が観察され
た。反応混合物を加熱還流し(約100℃)、約1時間攪
拌した。攪拌しながら反応混合物を自然冷却させるため
に加熱を止めた。反応溶液を周囲条件にて約1時間攪拌
した。ペーパーフィルターを使用してブフナー漏斗上に
生成物を単離し、周囲条件にて約6.2%のカール・フィ
ッシャー値になるまで固体を乾燥した。生成物の収量は
32.11gであった。HPLC(表5に記載の条件)によれば、
生成物の純度は98.7%であった。
Claims (12)
- 【請求項1】5−(2−(4−(1,2−ベンゾイソチア
ゾール−3−イル)−1−ピペラジニル)エチル)−6
−クロロ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン
のメシラート二水和物塩。 - 【請求項2】薄片状結晶の形態をとっている、請求項1
記載の化合物。 - 【請求項3】針状結晶の形態をとっている、請求項1記
載の化合物。 - 【請求項4】精神障害の治療に有効な量の請求項1記載
の化合物を含む、精神障害を治療するための医薬用組成
物。 - 【請求項5】医薬用として許容しうるキャリヤーをさら
に含む、請求項4に記載の医薬用組成物。 - 【請求項6】前記障害が、精神分裂病、不安、または偏
頭痛である、請求項4または5記載の医薬用組成物。 - 【請求項7】前記障害が精神分裂病である、請求項4ま
たは5記載の医薬用組成物。 - 【請求項8】非経口投与に適している、請求項4または
5記載の医薬用組成物。 - 【請求項9】前記非経口投与が筋肉注射である、請求項
8記載の医薬用組成物。 - 【請求項10】哺乳動物における精神障害を治療するた
めの医薬の製造における、請求項1の化合物の使用。 - 【請求項11】前記医薬が非経口投与に適している、請
求項10記載の使用。 - 【請求項12】前記非経口投与が筋肉注射である、請求
項11記載の使用。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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