JP3493389B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP3493389B2 JP2000340479A JP2000340479A JP3493389B2 JP 3493389 B2 JP3493389 B2 JP 3493389B2 JP 2000340479 A JP2000340479 A JP 2000340479A JP 2000340479 A JP2000340479 A JP 2000340479A JP 3493389 B2 JP3493389 B2 JP 3493389B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばスタティ
ックメモリのメモリセル等に利用される薄膜トランジス
タ等のトランジスタに関し、特に薄膜多結晶シリコン等
をチャネル部に有するトランジスタの特性改善のための
技術及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】薄膜多結晶シリコントランジスタ(以
下、Thin Film Transistor:TF
Tという)を含む従来の半導体装置について説明する。
現在、高集積化が進むSRAMにおいて、小面積で低待
機時電流(または低スタンバイ電流という)を実現する
ために、NチャネルMOSトランジスタ上にPチャネル
MOS薄膜多結晶シリコントランジスタ(以下、PMO
S−TFTという)を積み重ねたメモリセル(以下、完
全CMOS型メモリセルという)等が要求されている。
例えば、TFTを用いたCMOS型低消費SRAMのス
タンバイ電流Isbは、TFTのオフ電流Ioffによって
決定される。1MビットSRAMを例にとればIsb=I
off×106であり、4MビットSRAMではIsb=I
off×4×106である。このようにスタンバイ電流Isb
は、TFTのオフ電流をメモリセルの個数倍した値にな
る。そのためTFT1個1個のオフ電流Ioffを低減す
ることにより、SRAM全体のスタンバイ電流Isbを大
きく削減することができる。
【0003】このTFTのオフ電流の発生原因は、ドレ
インとチャネル間の空乏層内での発生電流と考えられて
いる。この発生電流は、多結晶シリコンの粒界や結晶粒
内の欠陥にあるトラップ準位に起因する。従って、多結
晶シリコンを使ったTFTのオフ電流を減らす一つの方
法は、このトラップ準位を形成するダングリングボンド
を水素等によって終端することである。それによって、
バンドギャップ中のトラップ準位が減少し、トラップを
介して発生電流、つまりTFTのオフ電流を減らすこと
ができる。水素化の方法としては、アルミ配線を形成し
た後に、プラズマ窒化膜を堆積する方法が一般的である
が、水素イオンを注入する方法や、水素プラズマ中でア
ニールする方法でも水素化の効果を得ることができる。
ここでプラズマ窒化膜とは、プラズマCVD法により形
成された窒化膜である。
【0004】また、同時にサブミクロンデバイスにおい
ては、絶対段差が高くなることが予想でき、コンタクト
孔のアスペクト比が高くなるため、プラグ技術が必須と
なってきている。従って、層間膜の平坦化が必要とな
り、平坦化のため酸化膜のウエットリフローを用いる場
合、OH基ストッパーとしてシリコン窒化膜が設けられ
る。この様なプラグ技術を必須とする大容量のSRAM
のメモリセルの構造について述べる。
【0005】TFTを含む従来の半導体装置について図
5を用いて説明する。図5は、TFTを含むSRAMの
構造の一部を示した断面図である。図において、1は単
結晶シリコン基板、2は多結晶シリコンで形成したメモ
リセルの負荷として用いられるTFTのゲート電極、2
aは多結晶シリコンで形成したメモリセルの負荷として
用いられるもう一方のTFTのゲート電極、3は薄膜多
結晶シリコンで形成したTFTのソース・ドレイン領
域、4は薄膜多結晶シリコンで形成されたTFTのチャ
ネル、5はCVD法で形成したゲート酸化膜、6はシリ
コン窒化膜、7はアルミ層間酸化膜である。
【0006】この半導体装置を製造するには、単結晶シ
リコン1の上にNチャネルMOS−FET等を形成した
のち、層間絶縁膜を介してTFTのゲート電極2及びも
う一方のTFTのゲート電極2aを多結晶シリコンで形
成する。
【0007】次に、減圧CVD(Chemical Vapour Depo
sition)法によってゲート酸化膜用のシリコン酸化膜5
を例えば40nm堆積し、続いて、能動体として働く第
2層多結晶シリコン3,4を例えば30nm堆積する。
【0008】この状態で、フォトリソグラフィ法によっ
てチャネルとなるべき領域4にレジストを残してソース
・ドレイン用のイオン注入を行う。その後、熱処理を施
すことによってイオン種を活性化し、ソース・ドレイン
領域3を形成してTFTを構成する。
【0009】更に、層間絶縁膜を堆積したのち、OH基
ストッパー用のシリコン窒化膜6を例えば100nm堆
積する。その上に不純物が添加された酸化膜7を堆積し
たのち、ウエット雰囲気中で熱処理することで表面を平
坦化させる。
【0010】その後、図には示されていないが、平坦化
した酸化膜7及びシリコン窒化膜6を開口する工程とプ
ラグを埋め込む工程が上層に形成されるアルミ配線との
接続のために行われる。
【0011】次に、図6及び図7を用いて、従来の半導
体装置の水素の拡散について説明する。図6は、従来の
半導体装置のTFT周辺の断面図である。図6及び図7
において、31は基板、32は酸化膜、33はTFTの
ゲート、34はTFTのソース、35はTFTのドレイ
ン、36は層間窒化膜、37はコンタクトホール、41
はチタンナイトライド、42はタングステンプラグ、4
3はアルミ配線、44はプラズマ窒化膜、50はプラズ
マ窒化膜からの水素の拡散経路、54はウエットリフロ
ーにより平坦化された層間膜(平坦膜)である。プラズ
マ窒化膜54を堆積する時に、プラズマ窒化膜中の水素
が図6中の拡散経路50を通って薄膜トランジスタに達
し、TFTを水素化するので、オフ電流の小さいTFT
を作ることができるのである。
【0012】アルミ配線の断線防止に下層膜の平坦化が
重要であるが、平坦化の方法として、ボロンやリン等を
多く含む酸化膜を約1μm堆積し、約700℃から10
00℃で水蒸気中で熱処理を加えてリフローさせるウエ
ットリフローは、酸素O2や窒素N2雰囲気中での熱処理
に比べてリフロー効果が大きい。しかし、TFTを用い
たSRAMの層間膜平坦化にこのウエットリフロー法を
適用する場合、ウエットリフロー時の雰囲気中に含まれ
るOH基がTFTを酸化して、そのチャネル領域が消滅
してしまうという問題がある。そこで、OH基を通さな
い窒化膜(層間窒化膜36)を、ボロン、リン等を多く
含む酸化膜とTFTとの間にはさみ、TFTの酸化を防
いでいる。この層間窒化膜36は温度約780℃で減圧
CVD法(以下、LPCVD法という)によって形成す
る。LPCVD法による窒化膜は、水素を含まず、また
膜質が緻密なため水素の拡散係数も極めて小さい。プラ
ズマ窒化膜は、逆に水素を多く含み後の熱処理で水素を
放出する。
【0013】ところが、ここで層間窒化膜36を用いた
ことにより、新しい問題が生じてくる。層間窒化膜36
は、OH基を通さないだけでなく、プラズマ窒化膜44
中の水素の拡散も妨げるため、TFTに対する水素化の
効果を著しく減少させ、そのためTFTのチャネル部の
ダングリングボンドを終結することができず、オフ電流
を増加させてしまうという問題を引き起こす。水素は、
約200オングストロームの層間窒化膜でさえほとんど
透過しないことが我々の鋭意研究の結果わかっている。
水素は、図7のコンタクトホール37を開口する時に同
時に開けられた層間窒化膜36の穴からしか(図7中の
経路50)TFTに達することができない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】TFTのチャネル部及
びソース・ドレイン領域に用いられている薄膜多結晶シ
リコンは、多数のダングリングボンドを含んでいる。こ
のダングリングボンドを終結させることによって、TF
Tの特性のうちオフ電流特性並びにオン電流特性が改善
されることが知られている。ダングリングボンドを終結
させる方法として、アルミ配線工程が終了したのち、パ
ッシベーション膜に用いられるプラズマ窒化膜中に十数
パーセント程度含まれる水素を拡散させてその終結を行
うことがある。
【0015】しかし、従来の半導体記憶装置は以上のよ
うに構成されているので、負荷として用いられるPMO
S−TFTの上層にシリコン窒化膜が堆積される構造と
なる。そして、構造が緻密なシリコン窒化膜が水素の拡
散を妨害し、TFTのチャネル部に水素が到達すること
を妨げる。このため、TFTのダングリングボンドを水
素により終結することができず、TFTの特性を向上さ
せることができないという問題点があった。
【0016】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、ウエットリフローによって層間
膜を平坦化する際、多結晶半導体を用いたTFTのチャ
ネル部をOH基等による酸化で消滅させることなく、水
素拡散等のTFTのダングリングボンド終結に必要な物
質の拡散をはかることにより、TFTの特性を向上する
ことを目的としており、さらにそのようなTFTの製造
方法を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
にかかるものは半導体装置であって、チャネル部に多結
晶半導体薄膜を用いたトランジスタと、前記トランジス
タの上方に形成されたOH基ストッパー用のシリコン窒
化膜と、前記シリコン窒化膜の上方に形成されたプラズ
マシリコン窒化膜とを備え、前記シリコン窒化膜を開口
、前記シリコン窒化膜の開口を介して前記トランジス
タの前記チャネル部及びソース・ドレイン領域に水素を
導入したことを特徴とする。
【0018】 この発明のうち請求項2にかかるものは
半導体装置の製造方法であって、チャネル部に多結晶半
導体薄膜を用いたトランジスタを形成する工程と、前記
トランジスタの上方にOH基ストッパー用のシリコン窒
化膜を形成する工程と、前記シリコン窒化膜を開口する
工程と、前記シリコン窒化膜の開口を介して前記トラン
ジスタのチャネル部へ水素を導入する工程とを備える。
【0019】この発明のうち請求項3にかかるものは、
請求項2記載の半導体装置の製造方法であって、前記水
素を導入する工程は、前記シリコン窒化膜の上方にプラ
ズマシリコン窒化膜を形成する工程を有する。
【0020】 この発明のうち請求項4にかかるものは
半導体装置であって、チャネル部に多結晶半導体薄膜を
用いたトランジスタと、前記トランジスタの上方に形成
されたOH基ストッパー用のシリコン窒化膜と、前記シ
リコン窒化膜を貫通する導電体と、前記シリコン窒化膜
及び前記導電体の上方に形成されたプラズマシリコン窒
化膜とを備え、前記プラズマシリコン窒化膜から水素が
拡散して前記トランジスタは水素化され、前記シリコン
窒化膜前記導電体貫通する前記導電体よりも寸法の
大きい穴を有する。
【0021】 この発明のうち請求項5にかかるものは
請求項1記載の半導体装置であって、前記シリコン窒化
膜の上方に形成された配線と、前記シリコン窒化膜に形
成された開口内に配設され、前記トランジスタのゲート
電極と前記配線を電気的に接続するプラグとを備え、前
記配線の上方に前記プラズマシリコン窒化膜が存在
る。
【0022】 この発明のうち請求項6にかかるもの
は、請求項2記載の半導体装置の製造方法であって、
シリコン窒化膜に形成された開口内に前記トランジス
タのゲート電極と電気的に接続されたプラグを配設する
工程と、前記プラグを介して前記トランジスタのゲート
電極と電気的に接続される配線を前記シリコン窒化膜の
上方に形成する工程とを更に備える。
【0023】 この発明のうち請求項7にかかるものは
請求項1記載の半導体装置であって、前記シリコン窒化
膜の上方に形成された配線と、前記シリコン窒化膜に形
成された開口内に配設され、前記トランジスタのソース
・ドレイン領域と前記配線を電気的に接続するプラグ
を備え、前記配線の上方に前記プラズマシリコン窒化膜
が存在する。
【0024】 この発明のうち請求項8にかかるもの
は、請求項2記載の半導体装置の製造方法であって、
シリコン窒化膜に形成された開口内に前記トランジス
タのソース・ドレイン領域と接続されたプラグを配設す
る工程と、前記プラグを介して前記トランジスタのソー
ス・ドレイン領域と電気的に接続される配線を前記シリ
コン窒化膜の上方に形成する工程とを更に備える。
【0025】 この発明のうち請求項9にかかるものは
半導体装置であって、半導体基板の上方に形成され、チ
ャネル部に多結晶半導体薄膜を用いたトランジスタと、
前記トランジスタの上方に形成され、開口を有するOH
基ストッパー用のシリコン窒化膜と、前記シリコン窒化
膜の上方に形成された配線と、前記シリコン窒化膜に形
成された前記開口内に配設され、前記半導体基板と前
線を電気的に接続するプラグと、前記配線及びプラグ
の上方に形成されるプラズマシリコン窒化膜とを備え、
前記プラズマシリコン窒化膜から水素が、前記プラグ
通って前記トランジスタの前記チャネル部に導入される
ことを特徴とする。
【0026】 この発明のうち請求項10にかかるもの
は半導体装置の製造方法であって、半導体基板の上方
に、チャネル部に多結晶半導体薄膜を用いたトランジス
タを形成する工程と、前記トランジスタの上方に、開口
を有するOH基ストッパー用のシリコン窒化膜を形成す
る工程と、前記シリコン窒化膜に形成された前記開口内
に、前記半導体基板と電気的に接続されるプラグを配設
する工程と、前記シリコン窒化膜の上方に、前記プラグ
を介して前記半導体基板と電気的に接続される配線を形
成する工程と、前記プラグ及び配線の上方にプラズマシ
リコン窒化膜を形成する工程とを備え、前記プラズマシ
リコン窒化膜から水素が、前記プラグを通って前記トラ
ンジスタの前記チャネル部に導入されることを特徴とす
る。
【0027】 この発明のうち請求項11にかかるもの
は半導体装置の製造方法であって、多結晶半導体薄膜の
チャネルを有するトランジスタを形成する工程と、前記
トランジスタの上方にOH基ストッパー用のシリコン窒
化膜を形成する工程と、少なくとも前記シリコン窒化膜
の一部分をポーラスにする工程と、前記シリコン窒化膜
の上方にプラズマシリコン窒化膜を形成する工程とを備
、前記ポーラスな部分を介して前記トランジスタを水
素化する。
【0028】 この発明のうち請求項12にかかるもの
は半導体装置であって、チャネル部に多結晶半導体薄膜
を用いたトランジスタと、前記トランジスタの上方に形
成され、正に帯電した第1の膜と、前記第1の膜の上方
に形成され、帯電していない絶縁膜と、前記絶縁膜の上
方に形成され、負に帯電した第2の膜と、前記第2の膜
の上方に形成されるプラズマシリコン窒化膜とを備え
前記プラズマシリコン窒化膜中の水素によって前記トラ
ンジスタが水素化される。
【0029】 この発明のうち請求項13にかかるもの
は半導体装置の製造方法であって、多結晶半導体薄膜の
チャネルを有するトランジスタを形成する工程と、前記
トランジスタの上方に負に帯電した第1の膜を堆積する
工程と、前記第1の膜の上方に帯電していない絶縁膜を
形成する工程と、前記絶縁膜の上方に正に帯電した第2
の膜を堆積する工程と、前記第2の膜の上方にプラズマ
シリコン窒化膜を形成する工程とを備え、前記プラズマ
シリコン窒化膜中の水素によって前記トランジスタが水
素化される。
【0030】 この発明のうち請求項14にかかるもの
は半導体装置であって、チャネル部に多結晶半導体薄膜
を用いたトランジスタと、前記トランジスタの上に形成
されたOH基ストッパー用のシリコン窒化膜と、前記シ
リコン窒化膜の上方に形成されたプラズマシリコン窒化
膜とを備え、前記シリコン窒化膜のパターンが前記トラ
ンジスタのチャネルパターンと同じ所望の形状に形成さ
れており、前記プラズマシリコン窒化膜からの水素が前
記多結晶半導体薄膜の側面から前記多結晶半導体薄膜に
拡散することを特徴とする。
【0031】 この発明のうち請求項15にかかるもの
は半導体装置の製造方法であって、トランジスタのチャ
ネルに用いる多結晶半導体薄膜を形成する工程と、前記
多結晶半導体薄膜の上にOH基ストッパー用のシリコン
窒化膜を堆積する工程と、前記シリコン窒化膜を前記多
結晶半導体薄膜と同一の所望のパターンにパターニング
する工程と前記シリコン窒化膜の上方にプラズマシリコ
ン窒化膜を形成する工程とを備え、前記プラズマシリコ
ン窒化膜からの水素が前記多結晶半導体薄膜の側面から
前記多結晶半導体薄膜に拡散する。
【0032】 この発明のうち請求項16にかかるもの
は半導体装置の製造方法であって、トランジスタのチャ
ネルに用いる多結晶半導体膜を厚く堆積する工程と、前
記トランジスタの上に不純物を含むシリコン酸化膜を堆
積する工程と、OH基を含む分子の雰囲気中で熱処理を
行うことにより前記シリコン酸化膜の段差を低減すると
ともに前記トランジスタの前記多結晶半導体膜を酸化す
ることによって薄くして該多結晶半導体膜を所望の厚さ
にする工程と、前記シリコン窒化膜の上方にプラズマシ
リコン窒化膜を形成する工程とを備え、前記プラズマシ
リコン窒化膜中の水素が前記トランジスタ中に拡散す
る。
【0033】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1にかかるSRAMのメモリセルの一部分を
示す断面図である。図において、1は単結晶シリコン基
板、2は多結晶シリコンで形成したメモリセルの負荷を
構成するTFTのゲート電極、2aはメモリセルの負荷
を構成するもう一方のTFTのゲート電極であり多結晶
シリコンで形成され、3は薄膜多結晶シリコンで形成し
たTFTのソース・ドレイン領域、4は薄膜多結晶シリ
コンで形成されたTFTのチャネル、5はCVD法で形
成したゲート酸化膜、6はシリコン窒化膜、7はアルミ
層間酸化膜、8はアルミ層間酸化膜7及びシリコン窒化
膜6の開口部のホールである。
【0034】以下、製造工程について説明する。単結晶
シリコン1の上にNチャネルMOSFET等を形成した
のち、層間絶縁膜を介してTFTのゲート電極2及びも
う一方のTFTのゲート電極2aを多結晶シリコンで形
成する。
【0035】次に、減圧CVD(Cemical Vapour Depos
ition)法によってゲート酸化膜用のシリコン酸化膜5
を例えば40nm堆積し、続いて、能動体として働く第
2層多結晶シリコン3,4を例えば30nm堆積する。
【0036】この状態で、フォトリソグラフィ法によっ
てチャネルとなるべき領域4にレジストを残してソース
・ドレイン用のイオン注入を行う。その後、熱処理を施
すことによってイオン種を活性化し、ソース・ドレイン
領域3を形成してTFTを構成する。
【0037】更に、層間絶縁膜を堆積したのち、OH基
ストッパー用のシリコン窒化膜6を例えばLPCVD法
で100nm堆積する。その上に不純物が添加された酸
化膜7を堆積したのち、ウエット雰囲気中で熱処理する
ことで表面を平坦化させる。
【0038】ここで、ゲート電極2aと薄膜多結晶シリ
コン3のコンタクト部上層のシリコン窒化膜6及び酸化
膜7を開口し、OH基ストッパー用のシリコン窒化膜6
にホール8を開ける。一般的に、ホール8を開口する位
置はTFTのチャネ部4に水素を導入することが可能な
TFTの近傍で、かつ下地及び上層に悪影響を及ぼさな
い所である。TFTのチャネル部4に水素を導入するこ
とを考慮すれば、シリコン窒化膜6はチャネル部4の真
上で開口することが望ましい。しかし、エッチングによ
りシリコン窒化膜6を開口する際、エッチングの深さを
制御することが難しく、TFTのチャネル部4を損傷す
る可能性が大きいため、ゲート電極2aと薄膜多結晶シ
リコン3の上部のシリコン窒化膜6を開口するのが望ま
しい。こうすることにより、ゲート電極2aと薄膜多結
晶シリコン3をエッチングのストッパーとして働かせる
こともでき、装置の製造が容易になる。
【0039】その後、図には示されていないが、平坦化
した酸化膜7及びシリコン窒化膜6を開口する工程とプ
ラグを埋め込む工程が合わせて平坦化のため、あるいは
上層に形成されるアルミ配線との接続のために行われ
る。この時、ホール8にはタングステンプラグが形成さ
れる。最後に、これらの上にパッシベーション膜が例え
ばプラズマ窒化膜で形成される。そして、パッシベーシ
ョン膜を形成するとき、基板温度は350℃程度になっ
ており、この熱によりパッシベーション膜に含まれる水
素が拡散し、ホール8を通り、ホール8に形成されたタ
ングステンプラグの界面をつたい、TFTのチャネル部
4及びソース・ドレイン領域3に達する。そして、この
ことにより、TFTのチャネル部4及びソース・ドレイ
ン領域3に含まれるダングリングボンドを終結して、T
FTの特性を向上することができる。
【0040】上記実施の形態では、ホール8を開口した
のち、タングステンプラグを埋め込んだが、ホール8を
開口したのち平坦化のためにホール8に酸化膜を埋め込
んでもよい。
【0041】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2にかかるSRAMのメモリセルの一部分を示す断面
図である。図2において、9は金属プラグ、10はシリ
コン窒化膜6、アルミ層間酸化膜7及び薄膜多結晶シリ
コン3の開口したホール、その他の図1と同一符号は図
1と同一内容を示す。図1に示した実施の形態1と図2
に示した実施の形態2が異なる点は、以下のとおりであ
る。
【0042】まず、図1における半導体装置は、フォト
リソグラフィ法を用いてコンタクトパターンを形成した
後、ゲート電極2aとソース・ドレイン領域3との間の
ゲート酸化膜5をエッチングによって開口してコンタク
トを取っていた。
【0043】それと比べ、図2における半導体装置は、
ゲート電極2aとソース・ドレイン領域3との間にコン
タクトを形成する工程を削除して、アルミ層間酸化膜7
を形成したのち(図2(a))、ホール10を形成して
金属プラグ9を埋め込み、ゲート電極2aとソース・ド
レイン領域3とのコンタクトを取っている(図2
(b))。
【0044】以上のように、本実施の形態によれば、シ
リコン窒化膜6の開口とゲート電極2aとソース・ドレ
イン領域3との接続を同時に行うことができる。
【0045】なお、本実施の形態においても、実施の形
態1と同様に、シリコン窒化膜6の開口部であるホール
10を用いてTFTのチャネル部4及びソース・ドレイ
ン領域3のダングリングボンドを終結でき、TFTの特
性を向上することができる。
【0046】また、本実施の形態では、ホール10に埋
め込むプラグ材料として金属を用いたが、オーミック接
続ができる材料ならば、不純物を添加した多結晶シリコ
ンなど他の材料でもよく、本実施の形態と同様の効果を
奏する。
【0047】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3にかかる、多層配線されたSRAMのメモリセルの
一部分を示す断面図である。図において、11は第1層
アルミ配線、12は単結晶シリコン基板1に形成された
素子と第1層アルミ配線11との接続を取るための金属
プラグ、13は金属プラグ、14は第1層アルミ配線と
第2層アルミ配線との間に形成された層間絶縁膜、15
は層間絶縁膜14の上に形成された第2層アルミパッ
ド、16はプラズマシリコン窒化膜、18は層間絶縁膜
14に設けられたダミーのスルーホールであり、その他
の図2と同一符号のものは図2と同一内容を示す。
【0048】このように、配線が多層化されるにしたが
って、TFTのチャネル部等とパッシベーション膜であ
るプラズマシリコン窒化膜16との距離が遠くなり、プ
ラズマシリコン窒化膜16からの水素の拡散が困難にな
る。そこで、ダミーのスルーホールを設け、そこから水
素を拡散することによって容易に薄膜多結晶シリコンの
持つダングリングボンドを終結することができる。
【0049】以下、製造工程について説明する。図2
(b)に示した工程が終了したのち、層間膜7をさらに
形成して金属プラグ9の上部を覆う。次に、アルミコン
タクト部をフォトリソグラフィ法と異方性エッチングに
よって開口し、金属プラグ12を埋め込む。その後、第
1層アルミ配線11をパターニングして形成する。
【0050】次に、第1層アルミ配線と第2層アルミ配
線の間に層間絶縁膜14を堆積する。その後、層間絶縁
膜14にダミーのスルーホール18を形成し、そのスル
ーホール18に金属プラグ13を埋め込む。次に、スル
ーホール18を第2層アルミパッドを用いてキャップす
る。このスルーホール18より水素が拡散されるので、
TFTのチャネル部4に効率よく水素が到達し、ダング
リングボンドを終結することができる。なお、このスル
ーホール18は第2層アルミ配線の阻害にならないよう
に設けることが必要である。
【0051】本実施の形態では、第1層アルミ配線と第
2層アルミ配線との間に形成されたスルーホール18を
金属プラグ13を用いて埋めたが、金属プラグ13を用
いず、第2層アルミパッド15のみでスルーホール18
を埋めてもよい。
【0052】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4にかかる、多層配線されたSRAMのメモリセルの
一部分を示す断面図である。図において、17は第2層
アルミ配線であり、図3と同一符号は同一内容を示す。
図3に示した半導体記憶装置においては、ダミーのスル
ーホール18を金属プラグ12の真上に取ることを特徴
としたが、本実施の形態に示す半導体記憶装置は薄膜多
結晶シリコンで形成されたTFTのソース・ドレイン領
域3と多結晶シリコンで形成されたゲート電極2aを接
続するために形成された金属プラグ9の上に形成する。
このスルーホール18より水素が拡散されるので、TF
Tのチャネル部4に効率よく水素が到達し、ダングリン
グボンドを終結することができる。なお、このスルーホ
ール18は第2層アルミ配線の阻害にならないように設
けることが必要である。
【0053】また、本実施の形態では、スルーホール1
8内に何も埋め込まない例をあげたが、酸化膜以外の別
の材料を埋め込んでもよく、例えば、第2層アルミ配線
を阻害しないように金属プラグを埋め込んでもよい。
【0054】また、実施の形態1乃至実施の形態4で
は、ダングリングボンドを終結する物質として水素を用
いたが、ダングリングボンドを終結できる物質であれ
ば、他の物質であっても良く、上記実施の形態と同様の
効果を奏する。
【0055】実施の形態5.図8乃至図15はこの発明
の実施の形態5をプロセスフローに従って示した断面図
である。図において31は絶縁膜、33はTFTのゲー
ト、34はTFTのソース、35はTFTのドレイン、
36は層間窒化膜、37はコンタクトホール、38a,
38bはウエットエッチングによって窒化膜が取り除か
れた部分、39はCVD法により形成した酸化膜、40
a,40bはドライエッチングで取り除かれる酸化膜、
41はチタンナイトライド、42はタングステンプラ
グ、43はアルミ配線、44はプラズマ窒化膜、50は
プラズマ窒化膜からの水素の拡散経路、54はウエット
リフローにより平坦化された層間膜である。
【0056】図8は、基板31上の酸化膜32中にゲー
ト33、ソース34、ドレイン35を有するTFTを形
成し、下から酸化膜32、層間窒化膜36、ボロン、リ
ン等を多く含む酸化膜をウエットリフロー法によって平
坦化した酸化膜54の順に形成した状態を示す図であ
る。
【0057】図9は、通常の写真製版法とエッチング法
により、コンタクトホール37を開けた状態を示す図で
ある。
【0058】ここで、熱燐酸(温度約170℃)に約5
時間浸す。図10は、熱燐酸により横方向に層間窒化膜
36だけが2μm程度エッチングされた状態である。こ
の層間窒化膜36の取り除かれた部分38a,38bを
通ってより多くのプラズマ窒化膜中の水素が薄膜トラン
ジスタまで達することになるのである。
【0059】TFTのオフ電流Ioffは数1に示すよう
に、ドレイン注入端部にかかる電界Eとそこに含まれる
ポリシリコンのダングリングボンドの数Nによって決ま
る。
【0060】
【数1】
【0061】そのため、ドレイン端部のダングリングボ
ンドを十分に終端すれば、層間窒化膜がなく水素化が充
分になされた従来の半導体装置のTFT(図6)と、ほ
とんど同じレベルまでオフ電流を減らすことができる。
熱燐酸によって層間窒化膜36をウエットエッチングす
る量は、コンタクトホール37とTFTのドレイン注入
端58の間の距離と同程度かあるいはそれより長く設定
すれば良い。
【0062】図11は、熱燐酸で一部の窒化膜を取り除
いた後にCVD法によって酸化膜39を堆積したところ
を示す図である。CVD法による酸化膜39は、カバレ
ッジが良いため38a,38bのような隙間部分にも堆
積し、その隙間を埋め込んでしまうことができる。この
工程は、後でチタンをスパッタする時に窒化膜を取り除
いた部分38a,38bでのチタンの密着性を上げるた
め必要な工程である。従って、層間窒化膜36が薄く、
チタンの密着性に問題がない場合には、図11、図12
の工程は省くことができる。
【0063】図12は、酸化膜ドライエッチによりコン
タクトホール37になる部分40bを開口する工程を示
す図である。酸化膜39の変わりに、他のカバレッジの
良い膜を用いても良い。たとえば、CVD法により形成
するポリシリコンを用いることができる。この場合ポリ
シリコンは導電性がであるので、コンタクトホール37
になる部分40bを開口することなくコンタクトを取る
ことができ、そのコンタクト抵抗はCVD法による酸化
膜39を用いた場合に比べて小さくすることができる。
ただし、埋め込みに導電膜を用いた場合には、図12に
おける埋め込みに用いた膜の一部分40aで、アルミ配
線がショートしないようにしなければならない。そのた
めには、予め、この部分40aを取り除くか、アルミ配
線のパターニングと同時にこの部分40aも切り落とす
等のプロセスを追加すれば良い。
【0064】図13は、チタンをスパッタし、窒素雰囲
気でアニールして、チタンナイトライド41を形成した
ところを示す図である。図14は、タングステンプラグ
42を形成したところを示す図である。図15は、アル
ミ配線43を形成し、プラズマ窒化膜44を堆積したと
ころである。図7に示した従来の半導体装置に比べて、
より多くのプラズマ窒化膜44中の水素が拡散層経路5
0を通って拡散し、TFTを水素化するため、オフ電流
の小さいTFTを形成することができる。また、プラズ
マ窒化膜44を堆積する代わりにプラズマ水素雰囲気中
に浸すことによっても同様の効果が得られる。チタンナ
イトライド41やタングステンプラグ42はなくてもよ
く、本実施の形態と同様の効果が得られる。
【0065】実施の形態6.図16、図17は実施の形
態6にかかる半導体装置をプロセスフローに従って示し
た断面図である。図において31は基板、32は酸化
膜、33はTFTのゲート、34はTFTのソース、3
5はTFTのドレイン、36は層間窒化膜、44はプラ
ズマ窒化膜、48はシリコン注入によるポーラスな窒化
膜、49はシリコン注入、50はプラズマ窒化膜からの
水素の拡散経路、54はウエットリフローにより平坦化
された平坦膜である。
【0066】図16は、ウエットリフローによって膜5
4の平坦化が終了し、シリコン注入49している状態を
示す図である。シリコン注入は、層間窒化膜36中のシ
リコンの割合を増すことにより格子間隔を拡げ、層間窒
化膜36をポーラスするため行うので、層間窒化膜36
の深さに注入ピークがくるようにする。たとえば深さ4
000オングストロームの位置に層間窒化膜36がある
場合には、200keV程度のエネルギーで注入する。
注入量は、1015/cm2以上に設定する。このシリコ
ン注入の目的は、水素の膜中での拡散係数を増やして上
から下へ透過しやすいよう層間窒化膜36をポーラスに
するため行うものであり、その目的が達成できるもので
あれば酸素イオンやその他のイオンを注入しても良い。
【0067】図17は、プラズマ窒化膜44を堆積した
ところを示す図である。簡単のためコンタクトホール、
アルミ配線、タングステンプラグ等は省いてある。層間
窒化膜48をシリコン注入によってポーラスな状態なの
で、プラズマ窒化膜48中では水素が透過しやすく、水
素が拡散経路50を通ってTFTに達し、TFTが水素
化されるため、オフ電流の少ないTFTを作ることがで
きる。
【0068】実施の形態5及び実施の形態6では、層間
窒化膜36を用い平坦化を行った後、ウエットエッチン
グ、シリコン注入で、プラズマ窒化膜からの水素の拡散
経路50を確保した。次に述べる実施の形態7及び実施
の形態8は、層間窒化膜36以外の膜を用いて平坦化時
のOH基をストップするところに特徴がある。
【0069】実施の形態7.図18は実施の形態7にか
かる半導体装置の製造工程の一つを示す断面図である。
図18において31は基板、32a,32bは絶縁膜、
33はTFTのゲート、34はTFTのソース、35は
TFTのドレイン、46はOH基、54はウエットリフ
ローにより平坦化される平坦膜、55はN型不純物が多
く注入された領域、56はP型不純物が多く含まれた領
域、57は領域55と領域56の電荷によって形成され
た電界である。
【0070】図18は、TFTゲート33、ソース3
4、ドレイン35を形成した後、層間窒化膜32aを約
3000オングストローム堆積し、その表面にボロンを
注入してP型不純物の多い領域56を形成する。この注
入はTFTに届かないように注入する必要がある。次
に、層間窒化膜32bを1000オングストローム堆積
し、その表面にリンを注入してN型不純物の多い領域5
5を形成する。この二つの層に含まれる不純物によって
2層の間には電界57が生まれる。この電界によってウ
エットリフロー時にOH基が薄膜トランジスタに達する
のを防ぐのである。
【0071】2層55,56を平行平板コンデンサと考
えると、その電極間に捕らえることができるOH基のエ
ネルギーと等しい加速電圧V(V)は、数2で表され
る。
【0072】
【数2】
【0073】ただし、qは電荷素量(C)、Nは不純物
の注入量(/cm2)、Cはコンデンサの容量(F)
で、ある。
【0074】
【数3】
【0075】ここでK0は酸化膜の比誘電率、ε0は真空
の誘電率(F/cm)、d(cm)は層55と層56の
間の距離である。2層55,56への不純物の注入量を
共に6×1014/cm2にすると、数2、数3から、約
1keVのエネルギーを持ったOH基をこの膜中で減速
させて捕らえることができる。2層の注入量を合わせて
おけば、電界57を層55,56の間にだけ形成するこ
とができ、他へ電界が漏れてTFTの動作に影響を与え
ることがない。
【0076】以上のように結果としてTFTを酸化する
ことなく層間の平坦化をすることができる。つまり、こ
の上に平坦化のためにボロンとリンを多く含む酸化膜2
4を堆積してウエットリフローを行えば、ウエットリフ
ロー時の雰囲気中に含まれるOH基は経路46を通って
酸化膜54を平坦化し、層55,56で形成される領域
に達し、そこでエネルギーを失い、TFTの領域には侵
入しない。ここではこの二つの不純物を含む層55,5
6は注入によって形成しているが、予め不純物を含んだ
酸化膜を堆積しても良い。また、不純物を含んだポリシ
リコンを堆積しても良いが、コンタクトホールを開けた
時にショートしないように側壁を酸化することや他から
絶縁することにより電荷を蓄積しておくことが必要であ
る。
【0077】そして、層間窒化膜を使わないので、コン
タクトホール、タングステンプラグ、アルミ配線を形成
した後、プラズマ窒化膜の堆積中に、プラズマ窒化膜中
の水素によって薄膜トランジスタを水素化することがで
きる。OH基とは逆に、水素イオンH+は電界57によ
って加速される方向にあるため、水素化の効果は得られ
ることになる。
【0078】つまり、この構造を用いれば、TFTの水
素化の効果を減じることなく、かつTFTを酸化するこ
となく、ウエットリフローによって平坦化することがで
きる。
【0079】本実施の形態は、層間窒化膜の代わりに別
の膜を用いて、TFTの水素化の効果を減じることな
く、ウエットリフローによって平坦化することを実現し
ていた。次に挙げる実施の形態8及び実施の形態9で
は、層間窒化膜の水素を通さない性質を利用して、予め
層間窒化膜の下に水素を介在させておくものである。
【0080】実施の形態8.図19は実施の形態8にか
かる半導体装置の製造工程の一つを示す断面図である。
図19において31は基板、32は絶縁膜、33はTF
Tのゲート、34はTFTのソース、35はTFTのド
レイン、36は層間窒化膜、47は水素注入である。
【0081】図19は、TFTを形成後、酸化膜32、
層間窒化膜36の順に堆積したところである。ここ層間
窒化膜36の下のTFT中に水素注入(注入量1016
cm 2)をして、TFTを水素化する。
【0082】この後、ボロン、リンを多く含む酸化膜を
堆積し、ウエットリフローによって平坦化する。通常ダ
ングリングボンドのターミネーターとしての水素は、8
00℃から900℃の熱処理を加えると、外へ拡散して
その働きをなくしてしまう。しかし、層間窒化膜36に
は水素の拡散を抑制する効果があるため、ウエットリフ
ロー(800℃から900℃の熱処理)中に、ポリシリ
コンの外へ拡散した水素は、層間窒化膜36の外へは拡
散しない。そして、アルミ配線を形成した後の熱処理
(約400℃)に於いて、再びTFTのポリシリコンチ
ャネル中に拡散し、水素化することになる(再水素
化)。なお、この構造における層間窒化膜36に対する
要求は、実施の形態5及び実施の形態6とは逆に水素を
透さないことであるため、数1000オングストローム
程度に厚く堆積することが望ましい。
【0083】この構造を用いれば、再水素化によりTF
Tの水素化の効果を得ることができ、かつTFTを酸化
することなく、ウエットリフローによって平坦化するこ
とができる。
【0084】実施の形態9.図20は実施の形態9にか
かる半導体装置の製造工程の一つを示す断面図である。
図20において31は基板、32は絶縁膜、33はTF
Tのゲート、34はTFTのソース、35はTFTのド
レイン、36は層間窒化膜、44はプラズマ窒化膜、5
0はプラズマ窒化膜からの水素の拡散経路である。
【0085】図20は、TFT(ゲート33,ソース3
4,ドレイン35)形成した後、プラズマ窒化膜44を
約5000オングストローム堆積し、次に層間窒化膜3
6を1000オングストローム堆積したところを示す図
である。プラズマ窒化膜44の堆積中にTFTの水素化
が行われる。拡散経路50に示すように、プラズマ窒化
膜44とTFTの間に水素を遮るものが何もないので、
TFTは充分に水素化される。
【0086】この後、ボロン、リンを多く含む酸化膜を
堆積し、ウエットリフローによって平坦化する。層間窒
化膜36には水素の拡散を抑制する効果があるため、ウ
エットリフロー(800℃から900℃の熱処理)中
に、ポリシリコンの外へ拡散した水素は、層間窒化膜3
6の外へは拡散しない。そして、アルミ配線を形成した
後の熱処理(約400℃)に於いて、再びTFTのポリ
シリコンチャネル中に拡散し、水素化することになる
(再水素化)。
【0087】実施の形態8と同様、この構造を用いれ
ば、再水素化によりTFTの水素化の効果を得ることが
でき、かつTFTを酸化することなく、ウエットリフロ
ーによって平坦化することができる。
【0088】以上の実施の形態5乃至実施の形態9は、
ウエットリフロー時にTFTが酸化されないことを第1
に考えた上で、平坦化と水素化を行うという発明であっ
た。次に挙げる実施の形態10は、ウエットリフロー時
にTFTが酸化されるのを見込んで予め厚く形成してお
くことに特徴がある。
【0089】実施の形態10.図21,図22は、実施
の形態10にかかる半導体装置の製造工程の一つを示す
断面図である。図において31は基板、32は絶縁膜、
33はTFTのゲート、34はTFTのソース、35は
TFTのドレイン、46はOH基、51は予めチャネル
ポリシリコンを厚く形成したポリシリコン厚膜、52は
ウエットリフローにより酸化され、薄膜化されたポリシ
リコン薄膜、53は段差の多い層間膜、54はウエット
リフローにより平坦化された層間膜である。
【0090】図21は、予めポリシリコン51を厚く
(400オングストローム)堆積したTFTを形成した
後、ボロン、リンを多く含む酸化膜53を堆積しウエッ
トリフロー法によって平坦化していることろを示す図で
ある。この構造は、TFTの上に層間窒化膜を持たない
ので、OH基によってTFTが酸化される。その分薄膜
化トランジスタのチャネルを厚く形成しておく。
【0091】図23は、形成直後膜厚400オングスト
ロームのポリシリコン上に、ボロン、リンを多く含む酸
化膜を10000オングストローム堆積して820℃で
ウエットリフローした場合の、残ったポリシリコンの膜
厚とウエットリフロー時間の関係を示す図である。我々
の鋭意研究の結果、1時間以内の時間領域では、ポリシ
リコンの膜厚はほとんどリニアに減少し、そのウエハ面
内のポリシリコン膜の均一性は非常に高く±5%以下で
あることが確かめられている。図23によると、60分
の820℃ウエットリフローによって、膜厚400オン
グストロームのポリシリコンは約150オングストロー
ムに膜減りすることが解る。
【0092】図22は、820℃60分のウエットリフ
ロー処理を行って層間膜53が平坦化されて層間膜54
となり、ポリシリコン51が薄膜化されてポリシリコン
52が形成されたところである。先に述べたように、こ
のTFTのポリシリコン52の膜厚は約150オングス
トロームになっている。この構造では層間窒化膜を使わ
ないため、プラズマ窒化膜の堆積中にプラズマ窒化膜中
の水素が自由にTFT中に拡散することができ、TFT
のオフ電流を小さくすることができる。また、ウエット
リフローによるポリシリコンの酸化のウエハ面内におけ
る均一性が非常によい場合は、初めに堆積するチャネル
部にポリシリコンを薄く(例えば350オングストロー
ム)設定しておけばさらに薄膜化(約100オングスト
ローム)することができ、TFTのオフ電流をさらに小
さくすることができる。
【0093】ウエットリフローによる酸化は、ポリシリ
コンの表面でのみ起こるが、プラズマ窒化膜からの水素
はポリシリコン膜中をある程度拡散してくれる。次の実
施の形態11はこの違いを利用したものである。
【0094】実施の形態11.図24はTFTの断面図
であり、図25は図24のA−A′における断面図であ
る。ポリシリコン59の上に層間窒化膜36が同じパタ
ーンで重なっている構造になっている。この構造を実現
する製造法を次に説明する。
【0095】図26は、基板上に酸化膜32を形成し、
ゲート電極33を形成し、ゲート絶縁膜60とチャネル
部にポリシリコン59を堆積した工程を示す図である。
ここまでは、従来と同じである。
【0096】次にLPCVD法によって、層間窒化膜3
6を堆積する(図27)。
【0097】次に所望のチャネルパターンと同じレジス
トパターン61を写真製版技術で形成する(図28)。
【0098】次にエッチング法によって、層間窒化膜3
6とポリシリコン59をパターン化する(図29)ただ
し、チャネルを構成するポリシリコン59が後のリフロ
ーで酸化されてなくなるほどの厚さ以下であれば、ここ
でポリシリコン59をパターン化してなくても、リフロ
ー時に層間窒化膜36のパターンと同じようにポリシリ
コン59が酸化されずに残る。
【0099】次にリンやボロンを含んだシリコン酸化膜
53をCVD法で堆積し、水蒸気46を含んだ雰囲気で
リフロー熱処理を施して、シリコン酸化膜53を平坦化
する(図30)。
【0100】最後にプラズマCVD法でプラズマ窒化膜
44を堆積する(図31)。
【0101】図30において、層間窒化膜36が全面に
ないためチャネル部にポリシリコン59のパターン端が
酸化されて少し細るが、0.01〜0.05μm程度で
ありチャネル幅0.5〜0.10μmに比べると十分小
さい。また、プラズマ窒化膜44からの水素は、堆積中
やその後のシンタ(450℃程度)において1.0μm
以上拡散するため、層間窒化膜36があっても図28に
示すようにチャネル部のポリシリコン59の側面から拡
散することにより問題なくチャネル部のポリシリコン5
9全体に拡散してトラップ準位を減少せしめる。
【0102】従って、この方法によれば、後工程での水
素のポリシリコン中への拡散を妨げることなく、ウエッ
トリフローによるチャネル部のポリシリコン59の酸化
による膜減りや消失を防止することができる。
【0103】
【発明の効果】以上のように、請求項1又は請求項9に
記載の半導体装置によれば、チャネル部に多結晶半導体
薄膜を用いたトランジスタの上に形成されたシリコン窒
化膜を開口しているので、その上方に形成されたプラズ
マシリコン窒化膜から、トランジスタの持っているダン
グリングボンドを終結する物質、例えば水素をトランジ
スタのチャネル部へ導入でき、トランジスタの特性を向
上することができるという効果がある。
【0104】請求項2、請求項3又は請求項10に記載
した発明の半導体装置の製造方法によれば、シリコン窒
化膜を開口し、これを介してトランジスタのチャネル部
へ水素を導入する工程を備えており、トランジスタの持
っているダングリングボンドを終結することができ、ト
ランジスタの特性を向上することができるという効果が
ある。
【0105】請求項4に記載した発明の半導体装置によ
れば、コンタクトホール用の穴としてシリコン窒化膜が
前記コンタクトホールよりも開口寸法の大きい穴を有す
るように構成されており、プラズマシリコン窒化膜から
開口寸法の大きい穴を通してトランジスタのチャネル部
にダングリングボンドを終結する物質、例えば水素をを
容易に導入することができ、トランジスタの特性を向上
することができるという効果がある。
【0106】請求項5,7に記載の半導体装置あるいは
請求項6,8に記載の半導体装置によれば、面積を増加
させずに、簡単な工程でトランジスタのチャネルに、シ
リコン窒化膜を通過することができない物質を導入する
ことができるという効果がある。
【0107】請求項11に記載した発明の半導体装置の
製造方法によれば、少なくともシリコン窒化膜の一部分
をポーラスにし、その上にプラズマシリコン窒化膜を形
成する工程を備えており、ポーラスになったシリコン窒
化膜の一部を通してプラズマシリコン窒化膜からダング
リングボンドを終結する物質、例えば水素を導入するこ
とによりトランジスタの特性を向上することができると
いう効果がある。
【0108】請求項12に記載した発明の半導体装置及
び請求項13に記載した発明の半導体装置の製造方法に
よれば、トランジスタの上で正に帯電した第1の膜と負
に帯電した第2の膜とがつくる電界によって、例えば負
の電荷を有するOH基がトランジスタのチャネル部に侵
入するのを防ぐ。そして水素イオン等のダングリングボ
ンドを終結するための物質をプラズマシリコン窒化膜か
ら容易にチャネル部へ導入することができ、トランジス
タの特性を向上することができるという効果がある。
【0109】請求項14に記載した発明の半導体装置及
び請求項15に記載した発明の半導体装置の製造方法に
よれば、シリコン窒化膜のパターンがトランジスタのチ
ャネルパターンと同じ所望の形状に形成されており、シ
リコン窒化膜の形成されているトランジスタのチャネル
部を保護するとともに、シリコン窒化膜に覆われていな
い部分を介してプラズマシリコン窒化膜から水素等のダ
ングリングボンドを終結するための物質を導入すること
ができ、トランジスタの特性を向上することができると
いう効果がある。
【0110】請求項16に記載した発明の半導体装置の
製造方法によれば、トランジスタのチャネルに用いる多
結晶半導体膜を厚く堆積する工程と、前記多結晶半導体
膜を酸化して薄くすることにより該多結晶半導体膜を所
望の厚さにする工程と、プラズマシリコン窒化膜を形成
する工程を備えており、該多結晶半導体膜を保護するた
めの膜を必要としないので、ダングリングボンドを終結
するための物質をプラズマシリコン窒化膜から容易に導
入することができ、トランジスタの特性を向上すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1にかかるSRAMの
メモリセルの一部分を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2にかかるSRAMの
メモリセルの一部分を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3にかかる多層配線さ
れたSRAMのメモリセルの一部分を示す断面図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態4にかかる多層配線さ
れたSRAMのメモリセルの一部分を示す断面図であ
る。
【図5】 従来のSRAMのメモリセルの一部分を示す
断面図である。
【図6】 ウエットリフローを用いない従来の半導体装
置の薄膜トランジスタ周辺の断面図である。
【図7】 ウエットリフローを用いた従来の半導体装置
の薄膜トランジスタ周辺の断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態5にかかる半導体装置
の製造工程を示した断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態5にかかる半導体装置
の製造工程を示した断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態5にかかる半導体装
置の製造工程を示した断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態5にかかる半導体装
置の製造工程を示した断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態5にかかる半導体装
置の製造工程を示した断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態5にかかる半導体装
置の製造工程を示した断面図である。
【図14】 この発明の実施の形態5にかかる半導体装
置の製造工程を示した断面図である。
【図15】 この発明の実施の形態5にかかる半導体装
置の製造工程を示した断面図である。
【図16】 この発明の実施の形態6にかかる半導体装
置の製造工程を示した断面図である。
【図17】 この発明の実施の形態6にかかる半導体装
置の製造工程を示した断面図である。
【図18】 この発明の実施の形態7にかかる半導体装
置の製造工程の断面図である。
【図19】 この発明の実施の形態8にかかる半導体装
置の製造工程の断面図である。
【図20】 この発明の実施の形態9にかかる半導体装
置の製造工程の断面図である。
【図21】 この発明の実施の形態10にかかる半導体
装置の製造工程の断面図である。
【図22】 この発明の実施の形態10にかかる半導体
装置の製造工程の断面図である。
【図23】 この発明における、ポリシリコンの膜厚と
ウエットリフロー時間の関係を示す図である。
【図24】 この発明の実施の形態11における薄膜ト
ランジスタの平面図である。
【図25】 図24のA−A′における断面図である。
【図26】 この発明の実施の形態11における製造工
程の断面図である。
【図27】 この発明の実施の形態11における製造工
程の断面図である。
【図28】 この発明の実施の形態11における製造工
程の断面図である。
【図29】 この発明の実施の形態11における製造工
程の断面図である。
【図30】 この発明の実施の形態11における製造工
程の断面図である。
【図31】 この発明の実施の形態11における製造工
程の断面図である。
【符号の説明】
1 単結晶シリコン基板、2 ゲート電極、2a ゲー
ト電極、3 ソース・ドレイン領域、4 チャネル部、
5 ゲート酸化膜、6 シリコン窒化膜、7,14 層
間酸化膜、8,10,18 スルーホール、9,11,
13 金属プラグ、12 第1層アルミ配線、15 第
2層アルミパッド、17 第2層アルミ配線、31 基
板、32 酸化膜、33 ゲート電極、34 ソース、
35 ドレイン、36 層間窒化膜、37 コンタクト
ホール、39 酸化膜、41 チタンナイトライド、4
2 タングステンプラグ、43 アルミ配線、44 プ
ラズマ窒化膜、45 イオン交換膜、46 OH基を持
ったガス、48 層間窒化膜、50 水素の拡散経路、
51 ポリシリコン、52 ポリシリコン、53リフロ
ー前の層間膜、54 リフロー後の層間膜、55 N型
不純物が多く注入された領域、56 P型不純物が多く
注入された領域、59 ポリシリコン、60 ゲート絶
縁膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前川 繁登 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電 機株式会社 エル・エス・アイ研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−204575(JP,A) 特開 昭63−165(JP,A) 特開 昭64−45172(JP,A) 特開 昭63−237570(JP,A) 特開 昭62−55965(JP,A) 特開 平3−165066(JP,A) 特開 平4−273446(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャネル部に多結晶半導体薄膜を用いた
    トランジスタと、 前記トランジスタの上方に形成されたOH基ストッパー
    用のシリコン窒化膜と、 前記シリコン窒化膜の上方に形成されたプラズマシリコ
    ン窒化膜とを備え、 前記シリコン窒化膜を開口し、前記シリコン窒化膜の開
    口を介して前記トランジスタの前記チャネル部及びソー
    ス・ドレイン領域に水素を導入したことを特徴とする半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 チャネル部に多結晶半導体薄膜を用いた
    トランジスタを形成する工程と、 前記トランジスタの上方にOH基ストッパー用のシリコ
    ン窒化膜を形成する工程と、 前記シリコン窒化膜を開口する工程と、 前記シリコン窒化膜の開口を介して前記トランジスタの
    チャネル部へ水素を導入する工程とを備えた半導体装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記水素を導入する工程は、前記シリコ
    ン窒化膜の上方にプラズマシリコン窒化膜を形成する工
    程を有する、請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 チャネル部に多結晶半導体薄膜を用いた
    トランジスタと、 前記トランジスタの上方に形成されたOH基ストッパー
    用のシリコン窒化膜と、 前記シリコン窒化膜を貫通する導電体と、 前記シリコン窒化膜及び前記導電体の上方に形成された
    プラズマシリコン窒化膜とを備え、前記プラズマシリコン窒化膜から水素が拡散して前記ト
    ランジスタは水素化され、 前記シリコン窒化膜前記導電体貫通する前記導電体
    よりも寸法の大きい穴を有する半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記シリコン窒化膜の上方に形成され
    線と、 前記シリコン窒化膜に形成された開口内に配設され、
    トランジスタのゲート電極と前記配線を電気的に接続
    するプラグとを備え 前記配線の上方に前記プラズマシリコン窒化膜が存在す
    る、 請求項1記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記シリコン窒化膜に形成された開口内
    前記トランジスタのゲート電極と電気的に接続された
    プラグを配設する工程と、 前記プラグを介して前記トランジスタのゲート電極と電
    気的に接続される配線を前記シリコン窒化膜の上方に形
    成する工程とを更に備える、請求項2記載の半導体装置
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記シリコン窒化膜の上方に形成され
    線と、 前記シリコン窒化膜に形成された開口内に配設され、
    トランジスタのソース・ドレイン領域と前記配線を電
    気的に接続するプラグとを備え 前記配線の上方に前記プラズマシリコン窒化膜が存在す
    る、 請求項1記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記シリコン窒化膜に形成された開口内
    前記トランジスタのソース・ドレイン領域と接続され
    プラグを配設する工程と、 前記プラグを介して前記トランジスタのソース・ドレイ
    ン領域と電気的に接続される配線を前記シリコン窒化膜
    の上方に形成する工程とを更に備える、請求項2記載の
    半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体基板の上方に形成され、チャネル
    部に多結晶半導体薄膜を用いたトランジスタと、 前記トランジスタの上方に形成され、開口を有するOH
    基ストッパー用のシリコン窒化膜と、 前記シリコン窒化膜の上方に形成された配線と、 前記シリコン窒化膜に形成された前記開口内に配設さ
    れ、前記半導体基板と前記配線を電気的に接続するプラ
    と、 前記配線及びプラグの上方に形成されるプラズマシリコ
    ン窒化膜とを備え、 前記プラズマシリコン窒化膜から水素が、前記プラグ
    通って前記トランジスタの前記チャネル部に導入される
    ことを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 半導体基板の上方に、チャネル部に多
    結晶半導体薄膜を用いたトランジスタを形成する工程
    と、 前記トランジスタの上方に、開口を有するOH基ストッ
    パー用のシリコン窒化膜を形成する工程と、 前記シリコン窒化膜に形成された前記開口内に、前記半
    導体基板と電気的に接続されるプラグを配設する工程
    と、 前記シリコン窒化膜の上方に、前記プラグを介して前記
    半導体基板と電気的に接続される配線を形成する工程
    と、 前記プラグび配線の上方にプラズマシリコン窒化膜を
    形成する工程とを備え、 前記プラズマシリコン窒化膜から水素が、前記プラグ
    通って前記トランジスタの前記チャネル部に導入される
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 多結晶半導体薄膜のチャネルを有する
    トランジスタを形成する工程と、 前記トランジスタの上方にOH基ストッパー用のシリコ
    ン窒化膜を形成する工程と、 少なくとも前記シリコン窒化膜の一部分をポーラスにす
    る工程と、 前記シリコン窒化膜の上方にプラズマシリコン窒化膜を
    形成する工程とを備え 前記ポーラスな部分を介して前記トランジスタを水素化
    する 半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 チャネル部に多結晶半導体薄膜を用い
    たトランジスタと、 前記トランジスタの上方に形成され、正に帯電した第1
    の膜と、 前記第1の膜の上方に形成され、帯電していない絶縁膜
    と、 前記絶縁膜の上方に形成され、負に帯電した第2の膜
    と、前記第2の膜の上方に形成されるプラズマシリコン
    窒化膜とを備え 前記プラズマシリコン窒化膜中の水素によって前記トラ
    ンジスタが水素化され た半導体装置。
  13. 【請求項13】 多結晶半導体薄膜のチャネルを有する
    トランジスタを形成する工程と、 前記トランジスタの上方に負に帯電した第1の膜を堆積
    する工程と、 前記第1の膜の上方に帯電していない絶縁膜を形成する
    工程と、 前記絶縁膜の上方に正に帯電した第2の膜を堆積する工
    程と、 前記第2の膜の上方にプラズマシリコン窒化膜を形成す
    る工程とを備え 前記プラズマシリコン窒化膜中の水素によって前記トラ
    ンジスタが水素化され た半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 チャネル部に多結晶半導体薄膜を用い
    たトランジスタと、 前記トランジスタの上に形成されたOH基ストッパー用
    シリコン窒化膜と、 前記シリコン窒化膜の上方に形成されたプラズマシリコ
    ン窒化膜とを備え、 前記シリコン窒化膜のパターンが前記トランジスタのチ
    ャネルパターンと同じ所望の形状に形成されており、 前記プラズマシリコン窒化膜からの水素が前記多結晶半
    導体薄膜の側面から前記多結晶半導体薄膜に拡散す るこ
    とを特徴とする半導体装置。
  15. 【請求項15】 トランジスタのチャネルに用いる多結
    晶半導体薄膜を形成する工程と、 前記多結晶半導体薄膜の上にOH基ストッパー用のシリ
    コン窒化膜を堆積する工程と、 前記シリコン窒化膜を前記多結晶半導体薄膜と同一の所
    望のパターンにパターニングする工程と前記シリコン窒
    化膜の上方にプラズマシリコン窒化膜を形成する工程と
    を備え 前記プラズマシリコン窒化膜からの水素が前記多結晶半
    導体薄膜の側面から前記多結晶半導体薄膜に拡散し た半
    導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 トランジスタのチャネルに用いる多結
    晶半導体膜を厚く堆積する工程と、 前記トランジスタの上に不純物を含むシリコン酸化膜を
    堆積する工程と、 OH基を含む分子の雰囲気中で熱処理を行うことにより
    前記シリコン酸化膜の段差を低減するとともに前記トラ
    ンジスタの前記多結晶半導体膜を酸化することによって
    薄くして該多結晶半導体膜を所望の厚さにする工程と、 前記シリコン窒化膜の上方にプラズマシリコン窒化膜を
    形成する工程とを備え 前記プラズマシリコン窒化膜中の水素が前記トランジス
    タ中に拡散する 半導体装置の製造方法。
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