JPH053300A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH053300A
JPH053300A JP3283903A JP28390391A JPH053300A JP H053300 A JPH053300 A JP H053300A JP 3283903 A JP3283903 A JP 3283903A JP 28390391 A JP28390391 A JP 28390391A JP H053300 A JPH053300 A JP H053300A
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impurity region
impurity
semiconductor substrate
film
semiconductor device
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JP3283903A
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Ichiro Murai
一郎 村井
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンタクトホールの直下に形成された不純物
層と半導体基板との接合部やp−n接合部での電界の集
中を防ぐ半導体装置を提供すること。 【構成】 p(n)型の半導体基板1上に絶縁層2を形
成し、その絶縁層2の所定位置にコンタクトホールCを
形成する。このコンタクトホールCに対向する半導体基
板1には半導体基板1とは異なる導電性の不純物領域を
コンタクトホールC側からn+ (p+ ) 層7、n
- (p- )層8の順に2重に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置に関し、特
にダイナミックRAMを構成するMOSトランジスタと
キャパシタセルとを持ったMOS型半導体記憶装置に適
用して有用な半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MOS型ダイナミックRAMを構成する
MOSトランジスタ1個に対し、スタックトキャパシタ
セル(stacked capacitor cell)1個をもったMOS型
半導体記憶装置が知られている。
【0003】例えば特開平01−119054号公報に
は、シリコン基板を複数の領域に素子分離し、その各領
域にMOSトランジスタとスタックトキャパシタセルと
を含むメモリセルの形成されたMOS型半導体記憶装置
が記載されている。このMOS型半導体記憶装置の製造
においては、まず、あらかじめ素子分離された例えばP
型シリコン基板の主表面にゲート絶縁膜を介してゲート
電極を形成し、そのゲート電極をマスクとして例えばヒ
素のようなn型不純物をシリコン基板の所定領域(複
数)に上記ゲート絶縁膜を通して高濃度にイオン注入し
た後、熱処理により不純物を拡散し、電気的に活性化し
てMOSトランジスタのソース、ドレインを形成する。
【0004】次に、前記ゲート電極とゲート絶縁膜をカ
バーするように全面に層間絶縁膜を形成し、この層間絶
縁膜とゲート絶縁膜の所定部分をエッチング除去して、
コンタクトホールを形成する。次いで、例えばヒ素やリ
ンのようなn型不純物のドープされた多結晶シリコン膜
を、前記コンタクトホールを含み前記層間絶縁膜をカバ
ーするよう形成することにより、スタックドキャパシタ
セルの下部電極(電荷蓄積層)となる導電層が構成され
る。この場合、ドレーン領域を予め充分に大きく形成し
て、前記コンタクトホールにドレーン領域が露出するよ
うにするか、または多結晶シリコン膜にn型不純物をド
ープするとき、コンタクトホールの直下のシリコン基板
にn型不純物が拡散して形成される高不純物濃度の拡散
層がドレーン領域とオーバーラップするようにして、ド
レーン領域と下部電極層との電気的コンタクトが得られ
る。この下部電極の導電層の上に順次、誘電体膜、キャ
パシタセルの上部電極となる、例えばヒ素やリンのよう
なn型不純物のドープされた多結晶シリコン膜の導電層
を形成して、スタックドキャパシタが形成される。この
スタックドキャパシタと前記MOSトランジスタにより
MOS型半導体のメモリセルが形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようにして形成さ
れたMOS型半導体記憶装置においては、コンタクトホ
ールの直下に形成された高不純物濃度の拡散層とシリコ
ン基板との接合部または、p−n接合部に電界が集中し
て、その間のリーク電流が増加する傾向がある。この結
果、従来のMOS型半導体記憶装置は、メモリセルのデ
ータ保持期間が短くなるため、データ読み出し時にメモ
リセルの電荷蓄積状態(charged state )と電荷非蓄積
状態(discharged state) との判別が困難になり、読み
出しエラーが生じやすいという問題をもっている。
【0006】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、コンタクトホールの直下に形成された不純物
層と半導体基板との接合部p−n接合部での電界の集中
を防ぐ半導体装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、第1の導電性を有する半導体基板と、この
半導体基板上に形成され、所定位置に上記半導体基板に
達する孔を有する絶縁層と、この絶縁層の孔に対向する
上記半導体基板の位置に形成され、上記半導体基板の導
電性とは異なる第2の導電性を有するために必要な不純
物を含んでいる第1の不純物領域と、この第1の不純物
領域と連なりつつ上記第1の不純物領域よりも上記半導
体基板の内部に形成され、上記第1の不純物領域と同じ
導電性を有し、上記第1の不純物領域と同じ導電性を示
すために必要な不純物を上記第1の不純物領域よりも低
濃度に含んでいる第2の不純物領域とを備えた構成とし
た。
【0008】
【作用】本発明は、上記構成により、半導体基板のコン
タクトホールとの対向位置に、コンタクトホール側か
ら、高濃度の不純物層、低濃度の不純物層の順に多重拡
散層を設けることにより、接合部における電界の集中を
緩和している。
【0009】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1〜図11はMOS半導体記憶装置の製造の
各段階における断面図をしめす。
【0010】図1は、P型のシリコン基板(半導体基
板)1の主表面に例えば二酸化シリコン膜のようなフィ
ールド酸化膜(図示せず)を形成して複数の素子部分に
分離した、その1つの素子部分を示すものである。シリ
コン基板はP型に代えて、N型の基板であってもよい。
【0011】このように素子分離を行った後、このフィ
ールド酸化膜により囲まれた活性領域の主表面に熱酸化
法により例えば膜厚100Å〜300Å程度の二酸化シ
リコン膜のような絶縁性材料によりゲート絶縁膜(絶縁
層)2を形成する。
【0012】次に、図2に示すように例えばCVD法に
より全面に例えば膜厚が1500〜5000Å程度の多
結晶シリコン膜を形成し、この多結晶シリコン膜にリン
やヒ素やホウ素のような不純物をイオン注入法や気相拡
散法により例えば1019〜1021/cm3 程度の濃度にド
ープして低抵抗化した後、図3に示すようにこの多結晶
シリコン膜をエッチングによりパターニングしてMOS
トランジスタのゲート電極12を形成する。なお、この
ゲート電極12は例えばポリサイド膜(不純物がドープ
された多結晶シリコン膜上に高融点金属シリサイド膜を
重ねた複合膜)により形成することも可能であり、この
場合には上述の不純物がドープされた多結晶シリコン膜
上にスパッタ法やCVD法により例えばタングステンシ
リサイド膜のような高融点金属シリサイド膜を形成した
後にこれらの高融点金属シリサイド膜及び多結晶シリコ
ン膜をパターニングすることによりゲート電極12を形
成する。
【0013】次に図4に符号15で示すように、ゲート
電極12と、例えばホトリソグラフを形成されたイオン
注入マスクであるレジスト膜13をマスクとしてシリコ
ン基板1中のMOSトランジスタのソース ドレーンを
形成すべき互い隔離した領域に選択的に例えばヒ素のよ
うなn型不純物を高濃度にイオン注入し、その後、必要
に応じて注入不純物の拡散及び電気的活性化のための熱
処理を行うことにより、例えばn+ 型のソース領域3及
びドレイン領域4をこのゲート電極12に対して自己整
合的に形成する。これらのソース領域3及びドレイン領
域4の表面濃度は例えば1018〜1021/cm3 程度であ
る。ゲート電極12とこれらのソース領域3及びドレイ
ン領域4とにより、その間にnチャンネルをもったトラ
ンスファーゲート(アクセストランジスタ)としてのn
チャンネルMOSトランジスタが形成される。
【0014】次に、図5に示すように例えばCVD法に
より全面に層間絶縁膜5を形成する。この層間絶縁膜5
としては、例えば二酸化シリコン膜、リンシリケートガ
ラス膜、ホウ素リンシリケートガラス膜、ヒ素シリケー
トガラス膜などを用いることができる。
【0015】次に、図6に示すように層間絶縁膜5及び
ゲート酸化膜2の所定部分をエッチング除去して、シリ
コン基板1の前記ドレイン領域4に隣接する部分に達す
るコンタクトホールCを形成する。この後、図7に符号
16で示すようにコンタクトホールCを通じてシリコン
基板1中にリン及びヒ素を順次イオン注入する。このよ
うにしてシリコン基板1中に形成されたイオン注入層を
符号14で示す。ここで、これらのヒ素及びリンのドー
ズ量は、好適にはリンの不純物濃度がヒ素の不純物濃度
よりも1桁乃至2桁程度低くなるように選ばれる。具体
的には、ヒ素のドーズ量は例えば1014〜1016/cm2
程度であり、リンのドーズ量は例えば1012〜1014
cm2 程度である。また、このイオン注入のエネルギーは
20〜60KeV程度である。
【0016】次に、図7に示すようにこれらの注入され
たヒ素及びリンの拡散及び電気的活性化のための熱処理
を行う。ここで、この熱処理の条件は、温度は例えば8
50〜950℃程度、時間は例えば30〜60分程度で
ある。この場合、これらのヒ素及びリンの拡散係数には
差があり、リンの拡散係数はヒ素の拡散係数よりも大き
いことから、リンはシリコン基板1中をヒ素よりも速
く、従って深く拡散する。また、上述のようにリンのド
ーズ量はヒ素のドーズ量よりも低い。この結果、図8に
示すように、浅く且つ高不純物濃度、即ち、n+ 型の拡
散層(第1の不純物領域)7と、深く且つ低不純物濃
度、即ち、n- 型の拡散層(第2の不純物領域)8とか
らなる二重拡散層が形成される。尚、ドレーン領域に不
純物の二重拡散層を構成することについては特開昭63
ー00573号、特開平2ー117176号に開示され
ている。
【0017】なお、この二重拡散層は、例えばまずリン
をイオン注入した後に上記条件と同様な条件で熱処理を
行ってまず深く且つ低不純物濃度の拡散層8を形成し、
続いてヒ素をイオン注入した後に上記条件と同様な条件
で熱処理を行って浅く且つ高不純物濃度の拡散層7を形
成することによっても形成することができる。また、ソ
ース領域3及びドレイン領域4を形成するための不純物
の拡散及び電気的活性化のための熱処理を、この二重拡
散層形成のためのヒ素及びリンの拡散及び電気活性化の
ための熱処理と兼用してもよい。
【0018】次に、必要に応じて上記熱処理の際に上記
コンタクトホールCの部分のシリコン基板1の表面の形
成された酸化膜を例えばフッ化水素系のエッチング液に
よりエッチング除去する。または、RIE法(リアクテ
ィブイオンエッチング法)による異方性エッチングによ
り除去する。
【0019】次に、図9に示すように例えばCVD法に
より全面に例えば膜厚が500〜3000Å程度の多結
晶シリコン膜9を形成する。この多結晶シリコン膜9は
以下の工程によってスタックトキャパシタの下部電極と
なるものである。次に、この多結晶シリコン膜9にリン
やヒ素のような不純物を例えばドーズ量1014〜1016
/cm2 程度、エネルギー30KeV〜60KeVの条件
でイオン注入する。次に、例えば窒素雰囲気中において
例えば800〜950℃で30〜60分程度熱処理を行
うことにより、この多結晶シリコン膜9の全体に注入不
純物濃度は、例えば1019〜1021/cm3 程度となる。
なお、この多結晶シリコン膜への不純物ドーブは気相拡
散法により行うことも可能である。
【0020】次に、図10に示すようにこの熱処理の際
に多結晶シリコン膜9の表面に形成された酸化膜を例え
ばフッ化水素系のエッチング液によりエッチング除去し
た後、この多結晶シリコン膜9をエッチングによりパタ
ーニングしてスタックトキャパシタの下部電極(電荷蓄
積層)9を形成する。
【0021】次に、この下部電極9上に誘電体膜10を
形成する。この誘電体膜10としては、例えば、膜厚が
5〜20Å程度の二酸化シリコン膜と、膜厚が50〜1
00Å程度の窒化シリコン膜と、膜厚が5〜20Å程度
の二酸化シリコン膜との三層膜(ONO膜)を用いる。
この場合、下層の二酸化シリコン膜としては、下部電極
9を構成する多結晶シリコン膜を熱酸化することにより
形成された二酸化シリコン膜を用いる。また、窒化シリ
コン膜は例えばCVD法により形成する。更に、上層の
二酸化シリコン膜は、窒化シリコン膜を酸素雰囲気又は
水蒸気雰囲気中において例えば800〜950℃で30
〜60分程度熱処理することにより形成する。
【0022】次に、例えばCVD法により全面に例えば
膜厚が1000〜3000Å程度の多結晶シリコン膜を
形成し、この多結晶シリコン膜にリンやヒ素のような不
純物を例えばドーズ量1014〜1016/cm2 程度、エネ
ルギー30KeV〜60KeVの条件でイオン注入した
後、例えば窒素雰囲気中において例えば800〜900
℃で30〜60分程度熱処理を行うことにより、この多
結晶シリコン膜の全体に注入不純物を拡散させる。この
場合の多結晶シリコン膜の不純物濃度は例えば1020
1021/cm3 程度である。なお、この多結晶シリコン膜
への不純物ドープは気相拡散法により行うことも可能で
ある。
【0023】この後、この熱処理の際に多結晶シリコン
膜の表面に形成された酸化膜を例えばフッ化水素系のエ
ッチング液によりエッチング除去した後、この多結晶シ
リコン膜をエッチングによりパターニングしてスタック
トキャパシタの上部電極(セルプレート)11を形成す
る。この上部電極11と誘電体膜10と下部電極9とに
よりスタックキャパシタが形成される。
【0024】この後、詳細な説明は省略するが公知の方
法で、例えばCVD法による層間絶縁膜の形成、コンタ
クトホールの形成、スパッタ法などによる例えば膜厚5
000〜10000Å程度のアルミニウム膜のような金
属膜の形成、この金属膜のパターニングによる制御線の
形成などを行った後、例えばプラズマCVD法により例
えば窒化シリコン膜のようなパッシベーション膜を形成
し、目的とするMOSダイナミックRAMを完成させ
る。
【0025】以上のように、この実施例によれば、スタ
ックトキャパシタの下部電極9のシリコン基板1に対す
るコンタクト部に浅く且つ高不純物濃度の拡散層7と深
く且つ低不純物濃度の拡散層8とからなる二重拡散層を
形成しているので、この深く且つ低不純物濃度の拡散層
8によりこの二重拡散層とシリコン基板1との接合部の
電界を緩和することができ、従ってこの二重拡散層とシ
リコン基板1との間のリーク電流を低減することができ
る。これによって、メモリセルのデータ保持時間が長く
なることから、データ読み出し時に電荷蓄積状態と非電
荷蓄電状態との判別を確実に行うことができ、従ってデ
ータの読み出しエラーを防止することができる。
【0026】次に、スタックトキャパシタの容量を更に
増加させるための実施例を図11を参照して説明する。
【0027】図11は本発明の一実施例によるMOSダ
イナミックRAMを示す。二重拡散層の形成までは上記
実施例と同様である。
【0028】図11において層間絶縁膜5上には、表面
が平坦な第2の層間絶縁膜6が形成されている。この第
2の層間絶縁膜6としては、例えば、第1の層間絶縁膜
5に対して選択エッチング可能でしかもリフローを行わ
せることが可能なものが用いられる。具体的には、この
第2の層間絶縁膜6としては、例えば膜厚が1000〜
5000Å程度のリン又はホウ素がドープされた二酸化
シリコン(リンシリケートガラス膜、ホウ素シリケート
ガラス膜、ホウ素リンシリケートガラス膜)を用いるこ
とができる。ここで、リンがドープされた二酸化シリコ
ン膜中のリン濃度はP2 5 濃度に換算して例えば5〜
16重量%、ホウ素濃度はB2 3 濃度に換算して例え
ば5〜15重量%程度である。ここで、この第2の層間
絶縁膜6には、後述の下部電極9に対応する部分に、こ
の下部電極9よりも寸法が小さく、従って面積が小さい
開口6aが形成されている。
【0029】スタックトキャパシタの下部電極(電荷蓄
積層)9は、例えばリンやヒ素のような不純物が1019
〜1021/cm3 程度の濃度にドープされた例えば膜厚が
500〜3000Å程度の多結晶シリコン膜により形成
される。ここで、この下部電極9は、ゲート酸化膜2及
び第1の層間絶縁膜5に形成されたコンタクトホールC
を通じてアクセストランジスタのドレイン領域4に接続
されている。また、この下部電極9は、第2の層間絶縁
膜6の開口6aの内部における第1の層間絶縁膜5の表
面と、この開口6aの側壁と、この開口6aの周辺部の
第2の層間絶縁膜6の平坦な表面とに沿って形成されて
おり、その端部はこの第2の層間絶縁膜6上に延在して
いる。
【0030】スタックトキャパシタの下部電極9の上層
には誘電体膜10が形成されている。この誘電体膜10
としては、例えば、膜厚が5〜20Å程度の二酸化シリ
コン膜と、膜厚が40〜100Å程度の窒化シリコン膜
と、膜厚が5〜20Å程度の二酸化シリコン膜との三層
膜(ONO膜)を用いることができる。更に、誘電体膜
10の上層にはスタックトキャパシタの上部電極(セル
プレート)11が形成されている。この上部電極11
は、例えばリンやヒ素のような不純物が1020〜1021
/cm3 程度の濃度にドープされた例えば膜厚が1000
〜3000Å程度の多結晶シリコン膜により形成され
る。そして、この上部電極11と誘電体膜10と下部電
極9とにより、スタックトキャパシタが形成されてい
る。
【0031】以上のようにこの実施例によれば、スタッ
クトキャパシタの下部電極9の端部が、表面が平坦な第
2の層間絶縁膜6上に延在しているので、この下部電極
7を形成するためのエッチングをRIE法により行って
もエッチングが残りが生じることがなく、従って、隣接
するメモリセルの下部電極9同士のショートを防止する
ことができる。
【0032】また、RIE法による異方性エッチング後
に等方性エッチングを追加する必要がなくなるので、横
方向エッチングによる下部電極9の面積の減少を防止す
ることができる。更に、下部電極9の面積は、第2の層
間絶縁膜6の開口6aの側壁の面積分だけ従来に比べて
増加するので、スタックトキャパシタの蓄積電荷量を増
加させることができ、これにより、ソフトエラーが発生
し難く、信頼性の高いMOSダイナミックRAMを実現
することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、半
導体基板のコンタクトホールの対向する位置に、コンタ
クトホール側から高濃度の不純物層、低濃度の不純物層
の順に多重の拡散層を設けたので、コンタクトホールの
直下に形成された不純物層と半導体基板との接合部やp
−n接合部での電界の集中を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す半導体装置の主要
部の構想を製造工程順に示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す半導体装置の主要
部の構想を製造工程順に示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例を示す半導体装置の主要
部の構想を製造工程順に示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例を示す半導体装置の主要
部の構想を製造工程順に示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例を示す半導体装置の主要
部の構想を製造工程順に示す断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例を示す半導体装置の主要
部の構想を製造工程順に示す断面図である。
【図7】本発明の第1の実施例を示す半導体装置の主要
部の構想を製造工程順に示す断面図である。
【図8】本発明の第1の実施例を示す半導体装置の主要
部の構想を製造工程順に示す断面図である。
【図9】本発明の第1の実施例を示す半導体装置の主要
部の構想を製造工程順に示す断面図である。
【図10】本発明の第1の実施例を示す半導体装置の主
要部の構想を製造工程順に示す断面図である。
【図11】本発明の第2の実施例を示す半導体装置の主
要部の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 絶縁層 7 第1の不純物領域 8 第2の不純物領域

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電性を有する半導体基板と、こ
    の半導体基板上に形成され、所定位置に上記半導体基板
    に達する孔を有する絶縁層と、この絶縁層の孔に対向す
    る上記半導体基板の位置に形成され、上記半導体基板の
    導電性とは異なる第2の導電性を有するために必要な不
    純物を含んでいる第1の不純物領域と、この第1の不純
    物領域と連なりつつ上記第1の不純物領域よりも上記半
    導体基板の内部に形成され、上記第1の不純物領域と同
    じ導電性を有し、上記第1の不純物領域と同じ導電性を
    示すために必要な不純物を上記第1の不純物領域よりも
    低濃度に含んでいる第2の不純物領域と、を備えた半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の不純物領域および第2の不純
    物領域は拡散型の不純物領域を含むことを特徴とする請
    求項第1項記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の不純物領域が上記絶縁層の孔
    のところで電気的に接続するための電極を更に有するこ
    とを特徴とする請求項第1項記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の不純物領域が上記電極を介し
    て接続する電荷蓄積手段を更に有することを特徴とする
    請求項第3項記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 上記第1の不純物領域はヒ素を主たる不
    純物として含み、上記第2の不純物領域はリンを主たる
    不純物として含むことを特徴とする請求項第1項記載の
    半導体装置。
  6. 【請求項6】 上記電極を介して上記第1の不純物領域
    の側から上記電荷蓄積手段への電荷の蓄積と消去を切替
    えるための切り換え手段を更に有することを特徴とする
    請求項第4項記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 上記切り換え手段は電界効果型トランジ
    スタを含むことを特徴とする請求項第6項記載の半導体
    装置。
  8. 【請求項8】 第1の導電性を有する半導体基板と、こ
    の半導体基板上に形成され、所定位置に上記半導体基板
    に達する孔を有する絶縁層と、この絶縁層の孔に対向す
    る上記半導体基板の位置に形成され、上記半導体基板の
    導電性とは異なる第2の導電性を有するために必要な不
    純物を含んでいる第1の不純物領域と、この第1の不純
    物領域と連なりつつ上記第1の不純物領域よりも上記半
    導体基板の内部に形成され、上記第1の不純物領域と同
    じ導電性を有し、上記第1の不純物領域と同じ導電性を
    示すために必要な不純物を上記第1の不純物領域よりも
    低濃度に含んでいる第2の不純物領域と、上記絶縁層の
    孔に形成され、上記第1の不純物領域と電気的に接続す
    る電極と、この電極を介して上記第1の不純物領域と接
    触し、電荷を蓄積するための電荷蓄積手段と、この電荷
    蓄積手段への電荷の蓄積と消去を上記電極を介して上記
    第1の不純物領域側から切替えるための切り換え手段
    と、を備えた半導体装置。
  9. 【請求項9】 上記第1の不純物領域および第2の不純
    物領域は拡散型の不純物領域を含むことを特徴とする請
    求項第8項記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 上記第1の不純物領域はヒ素を主たる
    不純物として含み、上記第2の不純物領域はリンを主た
    る不純物として含むことを特徴とする請求項第8項記載
    の半導体装置。
  11. 【請求項11】 上記切り換え手段は電界効果型トラン
    ジスタを含むことを特徴とする請求項第8項記載の半導
    体装置。
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