JP3493364B2 - 植物性塩及びその製造方法 - Google Patents

植物性塩及びその製造方法

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    • A23L27/00Spices; Flavouring agents or condiments; Artificial sweetening agents; Table salts; Dietetic salt substitutes; Preparation or treatment thereof
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,植物性塩の製造方
法及び植物性塩に関し,より詳細には塩生植物から,塩
度は低く,ミネラル成分含量が高く,かつ,人体に有害
な重金属がないか,または,殆ど含有していない植物性
塩を製造する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に,塩(NaCl)は塩辛い味を出
す代表的な物質である。その構成成分中,ナトリウムは
人間の細胞外液の主な陽イオンであり,体液の浸透圧を
調節し,酸塩基平衡に関与し,神経刺激伝達物質のみな
らず,胃酸の生成を助けて消化液を構成し,酵素活動に
関与する。また,一番純粋な塩辛い味を出すので,食品
の味を引き出し,さらには,貯蔵性を高めるための調味
料としても大いに用いられる。
【0003】塩を得る方法としては,海水を濃縮して得
る方法が主に用いられるが,一定の設備を備えた塩田に
海水を引き入れて日光と風力とにより水分を蒸発させて
得た天日塩と,天日塩を一次精製した精製塩とに大別さ
れる。天日塩は塩度が80〜88%以上のもので,塩度
は低いが,不純物を含有していて人体に有害な成分も含
まれる。そして,精製塩は塩度が95〜99%以上のも
ので,人体に有害な成分は殆どないが,人体に有益なミ
ネラル成分も殆どない状態である。
【0004】一方,食塩は過剰摂取した場合,高血圧や
各種生活習慣病の原因になるため,塩と類似の塩辛い味
を有する有機酸のアルカリ塩,例えばデソジウムマレー
ト,デアンモニウムマロネート,デアンモニウムセバメ
ート,ソディウムグルコネート等のような有機塩類が心
臓病,肝臓病,高血圧等の塩分制限者に食塩の代用とし
て用いられる。また,無塩醤油の製造に用いられること
もあり,塩化ナトリウム食塩の摂取量を低減するための
方法として原子周期律表上同一な族のアルカリ金属塩で
ある塩化カリウムを混合させる方法,または,全量塩化
カリウムに転換する方法が提示されたところもある。し
かし,塩化カリウムは塩味後に苦味が残り,好まれてい
ない。
【0005】前述のように天日塩は人体に有害な成分を
含有しており,他方,精製塩は人体に有益なミネラルな
どの成分が殆ど含有されていない。また,有機塩類は製
造コストが高く経済的でないという問題を有している。
さらに近年は,環境汚染が深刻になり,海水を用いた塩
の製造が容易でないのみならず,消費者達の好みも低減
される問題がある。
【0006】最近は精製塩に大蒜,鳳仙花抽出物,松等
の食品原料に含まれた有用成分を塩と混合して塩に足り
ない栄養分を補う方法が提示されており,海水から得ら
れた精製塩を用いるという点から植物性塩と区別されて
いる。しかしながら,この方法もまた天日塩に比べてミ
ネラル等の成分の含有量は十分ではなく,かつ,何ステ
ップもの過程を経なければならない煩わしさがある。
【0007】前述のような問題により,これまではミネ
ラル成分を十分に含有し,かつ人体に有害な重金属を殆
ど含有しない塩を得ることはできなかった。また,植物
性塩の製造原料としたアッケシソウ,シチメンソウ,ハ
ママツナ,ハマシオン等のような塩生植物は,民間療法
に少量使用されてはいたが,産業的な適用例が殆どく,
特に,塩としての適用はその前例を見付けることができ
なかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,このような
問題点に鑑みてなされたもので,その目的とするところ
は,塩度が低く,ミネラル成分の含有量が高く,かつ,
人体に有害な重金属がないか,または,殆ど含有してい
ない植物性塩及びその製造方法を提供することである。
【0009】本発明の別の目的は,植物性塩を容易に製
造する方法を提供することである。また,本発明のさら
に別の目的は,植物自体から植物性塩を得る方法を提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した課題を達成する
ために本発明は,塩生植物を採取して洗浄を通じて異物
質を除去するステップと,異物質が除去された塩生植物
を破砕または細切するステップと,破砕または細切され
た塩生植物を水に投入して所定の温度条件で所定時間の
間熱水抽出して抽出液を得るステップと,この抽出液を
乾燥させるステップと,乾燥された乾燥物を低温と高温
の温度条件でステップ毎の乾燥と灰化を通じて植物塩の
結晶を得るステップと,を含んでなることを特徴とする
植物性塩の製造方法である。
【0011】ここで抽出液を得るステップの後に,抽出
液を圧着してろ液だけを得るステップをさらに含むのが
好ましい。
【0012】また,灰化させた乾燥物を均一な粒子にな
るよう粉砕するステップをさらに含んでもよい。
【0013】塩生植物の洗浄は海水,または,塩水で行
うのがよく,熱水抽出は,100℃以上の温度条件で1
〜5時間の間維持するのが望ましい。また,熱水抽出ス
テップで投入される水の量は,塩生植物原料の略3倍の
量であるのがよく,乾燥は,凍結乾燥,噴霧乾燥及び熱
風乾燥などの方法で行ってもよい。
【0014】灰化ステップは,150〜250℃の温度
条件で30分以上加熱して1次灰化させるステップと,
1次灰化された塩生植物原料を500℃以上の温度条件
で2時間以上加熱して2次灰化させるステップと,2次
灰化された塩生植物原料を700℃以上の温度条件で2
時間以上加熱して3次灰化させるステップと,からなる
のが好ましい。
【0015】前述したいずれかの方法により製造された
植物性塩は,NaClの含量が80重量%以上であるこ
とを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態による植物性
塩及びその製造方法に対する説明に先立って,原料にな
る塩生植物について考察する。塩生植物というのは,塩
分がある土に棲息する植物を言い,主に海辺,海岸砂
丘,または,内陸の塩地等に棲息する陸上高等植物をい
う場合が大部分である。韓国で生育している塩生植物
は,総16科40余種が報告されており,特に西南海岸
砂州の上部地域にその群落が良く発達している。塩生植
物の例としては,一般にアッケシソウ,シチメンソウ,
ハママツナ,ハマシオン等がよく知られている。
【0017】前述の塩生植物の中でアッケシソウは韓国
の西海岸砂州で育っている一年生の草で,韓国語でハム
チョ,ヨムチョ,シンチョ等の多様な名で言われてい
る。日本では,“アッケシソウ”,一般名は,“Gla
sswort(s)”,同意語には“Salicomi
a Europaea L”と命名され,幹に節が多
く,枝が1〜2回分岐し,円筒型の多肉質で,肉があ
り,15〜40cm程度成長する。
【0018】前述のアッケシソウは,海水の成分を吸収
(海水の成分を吸収して代謝を通じて自浄作用をする)
して育つ植物で,濃い緑色の幹と枝がある塩生植物であ
る。かかるアッケシソウは,中国の本抄書には緘草(塩
辛い味がある草という意味)と記録されており,日本の
医聖という柏原の“大和本抄”には緘草の以外に塩草,
神草,福草,サエクサと記録されている。不老長生の珍
しい草とされていて,先人達もこの草が非常によいとい
うことを知っていた。
【0019】一方,アッケシソウは,海岸の塩湿地で自
生しながら,満潮時には海水を一杯吸収し,干潮時には
日光を受けながら光合成を通じて幹と枝とから水分が蒸
発するため,海水中に含まれる各種の有効成分だけが残
るという生理を有している。従って,陸草でありながら
も海水中の全ての成分を収めており,植物学的に古生植
物の形態と生理を有している点が特徴である。
【0020】また,一般成分の分析結果を見ると,灰分
は33.3%と,かなり多い量を含有しており,これは
海藻類の乾燥品である昆布27.9%,若布27.0
%,青苔23.4%,コンピ(Ecklonia st
olonifera)15.2%等の灰分含量より5〜
18%以上の高い含量で豊かなミネラルの供給源である
ことが分かる。実際に,主なミネラルであるカルシウ
ム,カリウム,鉄,燐等を分析した結果,乾燥物100
g当りそれぞれ550mg,2140mg,10mg,
260mgが含有されていた。カルシウム含量でみれ
ば,牛乳の5倍,牡蠣の3倍にもなり,微量のミネラル
である鉄も10mg,ビタミンCが126mg等と,多
様であることが分かる。
【0021】前述のようなアッケシソウは,民間療法で
高血圧,低血圧の治療に使用されて来たものであり,宿
便を除去する機能が優れ,胃腸機能を良くし,血糖値を
低減させる機能があることが知られている。
【0022】即ち,アッケシソウには,海の各種ミネラ
ルと酵素が多いに含有されているが,酵素は海水1t中
に1g程度と,極小量存在するものであり,この酵素が
腸内に入って腸壁に付いている中性脂肪質である老廃物
を分解して体外へ排出させ,アッケシソウに含まれてい
る塩分が腸の連動作用を高めるので腸内に留まっている
滞留便をも押し出す役割をすることにより,宿便を除去
するのである。
【0023】かかるアッケシソウは,民間療法に少量使
用されてはいるものの,産業的な適用例が殆どなく,特
に塩としての適用はその前例を見付けることができなか
った。
【0024】一方,シチメンソウ(Sueaeda J
aponica)は,松菜ともいい,高さ30〜40c
m程度まで成長し,春と夏には緑色であるが,秋には赤
色に変わる。潮干帯の上部の泥土成分がより固い個所
(海水が毎日入る個所でなく,水の移動が多い大潮の日
に海水が入る程度の高い地域)に集まって成長し,海水
成分がなければ生きられない植物である。かかるシチメ
ンソウは,韓国の西・南海岸の砂州に広く分布してお
り,春の幹が柔らかい時期に幼い筍を取り離して総菜と
して和えて食べることもある。
【0025】前述のシチメンソウもアッケシソウと同様
に,民間療法に少量使用されてはいるが,産業的な適用
例が殆どなく,特に塩としての適用はその前例を見付け
ることができなかった。
【0026】以下,添付の表及び図面を参照しながら本
発明の一実施の形態による植物性塩及びその製造方法に
対し詳細に説明する。本発明の一実施の形態による植物
性塩は,採取したアッケシソウ,シチメンソウ,ハママ
ツナ,ハマシオン等のような塩生植物を洗浄して異物質
を除去し細切した後,熱水抽出して得た抽出液を乾燥灰
化させ,粒子を均一に粉砕して製造したものである。N
aCl含量が80重量%以上であり,Ca,K,P,F
e,Mg等の必須ミネラルが多量含まれている。また微
量ではあるがこのほかにも多様なミネラルを含有してお
り,一方でAs,Pb,Cd,Hg等の重金属は殆ど含
有していないことを特徴とする。
【0027】次に本発明の一実施の形態による植物性塩
の製造方法について説明する。図1は本発明の一実施の
形態による植物性塩の概略製造工程図である。図1に示
すように,本発明の一実施の形態による植物性塩の製造
方法は,アッケシソウ,シチメンソウ,ハママツナ,ハ
マシオン等のような塩生植物を採取して,洗浄を通じて
異物質を除去するステップ(S100),異物質が除去
された塩生植物を破砕または細切するステップ(S11
0),破砕または細切された塩生植物原料を熱水抽出し
て抽出液を得るステップ(S120),抽出液を圧着し
てろ液だけを得るステップ(S130),抽出液を乾燥
し灰化させるステップ(S140,S150)及び均一
な粒子になるよう粉砕するステップ(160)から構成
される。
【0028】先ず,アッケシソウ,シチメンソウ,ハマ
マツナ,ハマシオン等のような塩生植物を採取して海
水,または,塩水で2〜3回洗浄を通じて塩生植物に付
いている砂州泥土成分等の異物質を除去する(S10
0)。洗浄の際,海水または塩水でない一般水道水によ
り洗浄することもできるが,この場合には,製造される
塩の塩度が低くなってしまう問題が生じる虞がある。
【0029】異物質が除去された塩生植物を細切,また
は,破砕する(S110)。これにより次の熱水抽出ス
テップで抽出効率を向上させ,抽出時間を短縮すること
ができる。
【0030】細切または破砕された塩生植物原料を適当
量の水に投入した後,加熱して塩生植物原料内に含有さ
れているミネラル等の各種成分等を抽出する(S12
0)。
【0031】抽出温度は100℃以上で一定時間の間,
望ましくは1〜5時間の間維持させるのが効果的である
が,塩生植物の破砕または細切状態,圧力等を考慮して
適宜に変化させてもよい。水の量は塩生植物原料量の3
倍量程度を使用することが効果的であるが,塩生植物原
料から多量の成分等が抽出されるまで液状が維持できる
ようにする量の添加が必要であり,これは繰り返しの実
験により決定される。
【0032】塩生植物の原料を熱水抽出した後,抽出液
及びろ液を濾過用袋等に入れて圧着(S130)してろ
液を全て回収した後,これを本発明が属する技術分野に
おいて,通常使用される方法,例えば凍結乾燥,噴霧乾
燥及び熱風乾燥等の方法により乾燥(S140)させ
る。
【0033】ろ液を乾燥させて得た乾燥物は,1次,2
次及び3次に亘って灰化させる(S150)。かかる灰
化ステップは150〜250℃の温度条件で30分以上
加熱して1次灰化させるステップ,1次灰化された塩生
植物原料を500℃以上の温度条件で2時間以上加熱し
て2次灰化させるステップ及び2次灰化された塩生植物
原料を700℃以上の温度条件で2時間以上加熱して3
次灰化させるステップからなる。即ち1次灰化の際に
は,150〜250℃の温度条件で30分以上加熱し,
2次灰化の際には,500℃以上の温度条件で2時間以
上加熱し,3次灰化の際には,700℃以上の温度条件
で2時間以上加熱する方法により乾燥物を灰化させ,本
発明の一実施の形態による製造方法による植物性塩を得
る。
【0034】一方,乾燥及び灰化を通じて得た植物性塩
はそのままで飲食に利用することもできるが,通常の粉
砕器を通じて均一な粒子状に粉砕することもできる(S
160)。このように製造された植物性塩を通常の包装
器を通じて製品を完成する(S170)。
【0035】前述の製造方法により得られた植物性塩
は,既述のようにNaCl含量が80重量%以上であ
り,Ca,K,P,Fe,Mg等の必須ミネラルが多量
含まれている。また微量ではあるがこのほかにも多様な
ミネラルを含有しており,一方でAs,Pb,Cd,H
g等の重金属は殆ど含有していない塩である。
【0036】本発明の一実施の形態による製造方法を通
じて植物性塩を製造する前の塩生植物原料(アッケシソ
ウ)と本発明の実施の形態による製造方法を通じて得ら
れた植物性塩の完製品に対する成分の分析結果を示すと
次の通りである。
【0037】先ず,次の表1,2,3,4は,本発明の
一実施の形態による工程を通じて植物性塩を製造する前
の塩生植物の中で,アッケシソウ原料に含まれる成分を
韓国食品開発研究院に依頼して分析した結果を示すもの
である。表1,2,3は,アッケシソウ原料を凍結乾燥
させて粉砕した粉末に含まれる栄養素及び遊離アミノ酸
成分を韓国食品開発研究院に依頼して分析した結果を示
すものである。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】一方,次の表4は,アッケシソウ原料を凍
結乾燥させて粉砕した粉末を韓国科学技術院に依頼して
含まれるミネラル成分を分析した結果を示すものであ
る。
【0042】
【表4】
【0043】次の実施の形態1は,本発明の一実施の形
態による製造方法により得られた植物性塩の完成品に対
する成分の分析結果を示すもので,かかる実施の形態は
本発明をより詳細に説明するものであるが,本発明の範
囲を限定するのではない。
【0044】(実施の形態1)アッケシソウを採取して
海水または塩水で2回洗浄を通じてアッケシソウに付い
ている砂州泥土成分等の異物質を除去した後,熱水抽出
効率の向上及び抽出時間の短縮のため,アッケシソウを
細切,または,破砕してから,3倍量の水に投入した
後,100℃で3時間以上加熱してアッケシソウ内に含
有されているミネラル等の各種成分等が抽出された抽出
物を得た。
【0045】抽出物を濾過用袋に入れて圧着してろ液を
全て回収した後,熱風乾燥法により乾燥させた後,乾燥
物をセラミック容器に入れて150〜250℃程度の温
度で30分以上1次灰化させた後,500℃の温度で2
時間2次灰化させ,700℃の温度で2時間以上3次灰
化させた後,磨砕して均一な粒子の植物性塩を得た。
【0046】次の表5は,塩生植物の中でアッケシソウ
原料を本発明の実施の形態1による塩製造方法により完
成品として製造された植物性塩に対する塩度及び安全性
を韓国食品開発研究院に依頼して分析した結果を示すも
のである。
【0047】
【表5】
【0048】表5から分かるように,本発明の一実施の
形態による植物性塩の製造方法によれば,As,Pb,
Cd,Hg等の人体に有害な重金属を殆ど含有していな
い植物性塩を得ることができた。
【0049】以上,添付図面を参照しながら本発明にか
かる植物性塩及びその製造方法の好適な実施形態につい
て説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業
者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の
範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得る
ことは明らかでありそれについても当然に本発明の技術
的範囲に属するものと了解される。
【0050】
【発明の効果】以上,詳細に説明したように本発明によ
れば,塩度が低く,ミネラル成分の含有量が高く,か
つ,人体に有害な重金属がないか,または,殆ど含有し
ていない植物性塩及びその製造方法を提供することがで
きる。
【0051】また,本発明は,アッケシソウ,シチメン
ソウ,ハママツナ,ハマシオン等のような塩生植物か
ら,塩度は低く,ミネラル成分の含量が高い植物性塩が
得られる方法を提供することにより,海水のみならずア
ッケシソウ,シチメンソウ,ハママツナ,ハマシオン等
のような塩生植物からも塩を製造することができるとい
う,塩の出所を明らかにする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態による植物性塩の概略
製造工程図である。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩生植物を採取して洗浄を通じて異物質
    を除去するステップと,前記異物質が除去された塩生植
    物を破砕または細切するステップと,前記破砕または細
    切された塩生植物を水に投入して所定の温度条件で所定
    時間の間熱水抽出して抽出液を得るステップと,前記抽
    出液を乾燥させるステップと,前記乾燥された乾燥物を
    低温と高温の温度条件でステップ毎の乾燥と灰化を通じ
    て植物塩の結晶を得るステップと,を含んでなることを
    特徴とする植物性塩の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記抽出液を得るステップの後に,抽出
    液を圧着してろ液だけを得るステップをさらに含むこと
    を特徴とする請求項1記載の植物性塩の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記灰化させた乾燥物を均一な粒子にな
    るよう粉砕するステップをさらに含むことを特徴とする
    請求項1または2記載の植物性塩の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記塩生植物の洗浄は海水,または,塩
    水で行うことを特徴とする請求項1または2または3記
    載の植物性塩の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記熱水抽出は,100℃以上の温度条
    件で1〜5時間の間維持することを特徴とする請求項4
    記載の植物性塩の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記熱水抽出ステップで投入される水の
    量は,塩生植物原料の略3倍の量であることを特徴とす
    る請求項5記載の植物性塩の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記乾燥は,凍結乾燥,噴霧乾燥及び熱
    風乾燥により行うことを特徴とする請求項6記載の植物
    性塩の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記灰化ステップは,150〜250℃
    の温度条件で30分以上加熱して1次灰化させるステッ
    プと,1次灰化された塩生植物原料を500℃以上の温
    度条件で2時間以上加熱して2次灰化させるステップ
    と,2次灰化された塩生植物原料を700℃以上の温度
    条件で2時間以上加熱して3次灰化させるステップと,
    からなることを特徴とする請求項7記載の植物性塩の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれかの方法
    により製造されたもので,NaClの含量が80重量%
    以上であることを特徴とする植物性塩。
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