JP3489537B2 - キーワード検出による機能呼出方法及び端末装置 - Google Patents

キーワード検出による機能呼出方法及び端末装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話等の端末
装置に関し、特に端末装置が備えている機能の呼出方法
に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、携帯電話においても文字によるデ
ータ通信が行われるようになり、受信した電子メール等
の文字データを内蔵する記憶部に記憶し、該文字データ
を使用者が記憶部から読み出して携帯端末付属の表示部
に表示させることにより、メール内容を確認する。ま
た、携帯電話によりメールを送信する場合には、テンキ
ーにより文字を入力しながら、表示部に表示させて内容
を確認し、文字入力終了後送信する。
【０００３】また、携帯電話端末内の記憶部に電話番号
等の登録を行うことができ、登録する場合には、操作部
に設けられたテンキーを操作して文字等を入力し、電話
番号等の登録を行っている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このように、装置に入
力インターフェースの少ない携帯電話においては、端末
内のメモリに登録する作業は１０キーで文字を入力する
ので、多くの操作を必要とし、登録作業が面倒であると
いう問題がある。また、携帯電話によるデータ通信で
は、受信した文字データを登録するにも一度紙に写して
再度端末内に入力し直す必要がある。
【０００５】そこで、簡単な文字の並びだけで端末内の
メモリに登録することが考えられるが、多くの場合は特
別な言語（ＨＴＭＬ：Hyper Text Markup Language）な
どを使用しなければならず、簡単に記述することが難し
い。
【０００６】また、一般的な電子メール上ではＨＴＭＬ
等の言語は使用できないため、文字だけで実行できるこ
とが必要となる。同じような理由により、携帯電話等の
携帯端末ではメロディや音声を添付したメールを受信す
ることができないので、マルチメディア的な動作をさせ
ることができない。
【０００７】本発明の目的は、携帯電話等の携帯端末で
メロディや音声等を添付したメールを受信可能にする手
段を提供することにある。
【０００８】本発明の他の目的は、簡単な方法で文字デ
ータ等を登録する手段を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、携帯端末が有
する機能を、所定の単語（キーワード）と関連づけて登
録しておき、該携帯端末の表示画面に表示された文字デ
ータから、前記登録されたキーワードが抽出されたと
き、携帯端末に前記抽出されたキーワードと関連づけて
登録された機能を実行させることを特徴とする。
【００１０】前記機能としては、例えば、メロディ演奏
機能、効果音、音声、ＬＥＤの点滅、バックライトの点
滅、バイブレーションモータの制御のうちのいずれか又
はそれらを組み合わせた機能、抽出されたキーワードに
続く表示文字データを内蔵メモリに登録する機能、ある
いは抽出されたキーワードを他の文字又はイラストに置
換する機能等が用いられる。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１は、本発明が適用される携帯
端末の装置構成を示す機能ブロック図である。図１にお
いて、ＣＰＵ１は、端末を制御するためのマイクロコン
ピュータである。ＲＯＭ２は、ＣＰＵ１を動作させるた
めのプログラムを格納しておく領域として使用される。
ＲＡＭ３は、ＣＰＵ１の動作中において一時的にデータ
を記憶する領域、および使用者が登録できるデータを保
存する領域として使用される。
【００１２】音声出力部４は、音声信号を出力するため
に使用され、音声信号の増幅素子、スピーカー等で構成
される。表示部５は、ＣＰＵ１の制御により文字や図形
を表示するために使用され、液晶（ＬＣＤ）等で構成さ
れる。バックライト６は、表示部５の照明に使用され
る。
【００１３】表示灯７は、ＣＰＵ１により点灯・消灯が
制御される発光素子であり、主にＬＥＤ等の素子で構成
される。バイブレーションモータ８は、ＣＰＵ１により
動作・停止が制御され、振動により使用者に感知させる
ために使用される。ボタン制御部９は、使用者によるキ
ー入力をＣＰＵ１に伝達させるために使用される。
【００１４】図２は、表示部５とバックライト６の構成
を示す図である。表示部５の下側または上側に、ＬＥＤ
や蛍光管（陰極管）等の素子を使用したバックライト６
が配置される。バックライト６は表示部５の文字や図形
を見やすくするために使用される。
【００１５】図３は、図１および図２を使用した携帯端
末の装置構成を示す外観図である。操作面側には、表示
部５、表示灯７、テンキー操作部１０が配置され、内部
にはバイブレーションモータ８が配置されている。
【００１６】次に、本発明の実施形態の動作について説
明する。
【００１７】図３示す装置に対して電子メール等の文字
データが受信されると、この電子メールはＲＡＭ３に格
納され、使用者が操作部１０を操作することにより表示
部５に文字データとして表示される。このとき、ＣＰＵ
１は、表示部５に表示された文字に対してキーワード検
索を実行する。キーワードはＲＯＭ２またはＲＡＭ３に
保存されているキーワードテーブルに記憶されている。
【００１８】図４〜図６は、本発明の第１の実施形態を
示すキーワードテーブルおよび表示動作例である。図４
のキーワードテーブルでは、登録キーワードＴ１と、キ
ーワードに対する機能Ｔ２および機能Ｔ２に対する動作
Ｔ３が記憶されている。キーワードテーブルは、ＲＯＭ
２またはＲＡＭ３のいずれに設けても良いが、ＲＯＭ２
上のキーワードテーブルは、使用者による編集が許容さ
れない。一方、ＲＡＭ３上のキーワードテーブルでは使
用者によりキーワードＴ１、機能Ｔ２および動作Ｔ３を
選択して設定できる。
【００１９】キーワード検索方法は、文字コードを比較
し完全一致した場合に検索成功と判断する。検索時期と
しては画面表示を行った場合やデータを受信してＲＡＭ
３に格納する時点などが考えられる。
【００２０】ＣＰＵ１は、表示部５に文字を表示した
時、ＲＯＭ２またはＲＡＭ３のキーワードテーブルを参
照し、登録されたキーワードＴ１に一致した文字が存在
した場合、該当の文字を反転表示させるなどしてキーワ
ードが一致したことを使用者に知らせる。この反転表示
された文字を使用者が操作部１０により選択すると、Ｃ
ＰＵ１は、当該キーワードＴ１に対応する機能Ｔ２で動
作Ｔ３を実行する制御を行う。
【００２１】例えば図５のような文字データが表示され
ている場合、キーワードとして「雷」が一致するので、
バックライト機能を使用して設定した動作が行われる。
機能を実行するにあたっては、ＣＰＵ１がキーワードと
文章を比較して一致していることを判断し、バックライ
ト６に対して動作として点滅動作をさせる。ここでは点
滅パタン１で点滅が実行される。動作Ｔ３は使用者が複
数ある項目から選択して登録できるものとする。
【００２２】また、図６のように、表示画面上に図４の
キーワードテーブルに登録されたキーワードが複数存在
する場合、最初にキーワード「結婚」が選択されたとき
は、機能としてメロディ演奏が指定され、ＲＯＭ２内に
記憶されている音声データの「ウェディングマーチ」動
作として呼び出し、ＣＰＵ１により音声データを解析し
て音声出力部４により音として「ウェディングマーチ」
を鳴動させる。次に、使用者が操作部１０を操作して
「パチパチ」を選択した場合は、機能として効果音が指
定され、ＲＯＭ２に格納されている擬音「パチパチ」を
選択して音声出力部４により鳴動させる。
【００２３】同様にして、表示文字列中に「光」という
キーワードが存在し選択された場合は表示灯（ＬＥＤ）
７を点滅させる動作が実行され、「振動」というキーワ
ードが存在し選択された場合はバイブレーションモータ
８を振動させる動作が実行される。
【００２４】図７に、キーワードテーブルにキーワード
を登録するフローを示す。例えば、ＲＡＭ３上に図４の
キーワードテーブルを構築する際には、キーワード、機
能、動作を順に選択していく。即ち、使用者は先ずキー
ワードを登録した後、「メロディ演奏」「効果音」「ボ
イス」「ＬＥＤ」「バックライト」「バイブ」から機能
を選択する。機能を選択した後に、該機能に対して設定
されている動作を選択する。
【００２５】例えば、「メロディ演奏」を機能として選
択した場合は、端末内蔵記憶部に格納されているメロデ
ィの何れかを選択することになる。同様に、ＬＥＤやバ
ックライトの場合は複数ある発光パタンから選択し、バ
イブレータの場合は複数の振動パタンを選択できる。
【００２６】また、同一キーワードに対して複数の機能
を登録することにより、それぞれの機能を同時に動作さ
せることも可能である。例えば、「雷」というキーワー
ドに対して、「バックライト」＋「点滅パタン１」と、
「バイブ」＋「振動パタン２」を設定した場合は、バッ
クライト６の点滅とバイブレーション８の振動を同時に
実行することができる。
【００２７】なお、実施例では、「音」「ＬＥＤ」「バ
ックライト」「バイブ」等を採用しているが、本発明は
この実施例に限定されるものではなく、装置から出力で
きるものであれば他の機能にも適用可能である。例えば
「赤外線」や「無線」なども機能、動作として使用でき
る。
【００２８】このように本発明では、装置の使用者がキ
ーワードと該キーワードと対応する機能及び動作をキー
ワードテーブルに登録しておくことにより、表示された
文章に登録されたキーワードが検索された場合に、装置
の機能を自動的に呼び出すことが可能となる。
【００２９】図８〜図９は、本発明の第２の実施形態を
示す表示動作例およびキーワードテーブルである。本実
施の形態では、キーワードに続く単語をパラメータとし
て認識させることを特徴とする。例えば図８のような文
章に対して、図９のキーワードテーブルを使用する。文
章中に「登録」というキーワードが存在した場合、「登
録」に続く単語をパラメータとして切り出す。このと
き、図９のキーワードテーブルには、「登録」の機能と
して「電話帳登録」が指定されている。
【００３０】図８において、使用者が「登録」というキ
ーワードを選択した場合は、「登録」に続く「田中」と
「０９０１２３４５６７８」が第１パラメータ、第２パ
ラメータとして切り出され、ＲＡＭ３に格納されている
電話帳に自動的に登録処理される。パラメータの切り出
し方法としては「登録」の後に空白を挿入し、氏名の後
にも空白を挿入して区切る方法あるいはダブルコーテー
ション「”」やシングルコーテーション「’」などによ
り区切る方法がある。
【００３１】パラメータの切り出しができない場合は、
機能として動作させない。例えば、「電話帳に登録しま
す」の文章の場合は、パラメータが切り出せないのでキ
ーワードテーブルに指定した機能は行われない。同様
に、キーワードとして「メール」を登録し、機能として
「メール編集」を指定すれば、文章中の「メール」に続
く宛先等をパラメータとして切り出してメール編集を実
行させることができる。以上のように、使用者がキーワ
ードを登録することで装置の機能を定義し設定すること
が可能になる。
【００３２】図１０〜図１１は、本発明の第３の実施形
態を示す表示動作例およびキーワードテーブルである。
本実施の形態は、キーワードとして登録された文字を他
の文字列に置き換えることを特徴とする。例えば、キー
ワードテーブルに「晴天」を登録し、機能として、太陽
アイコン表示への置換を指定しておく。このとき、表示
した文章が図１１のように「本日は晴天なり」の場合、
使用者が操作部１０で「晴天」を選択することにより、
「本日は（太陽アイコン）なり」と表示することができ
る。
【００３３】本実施の形態によれば、表示エリアが小さ
い携帯端末や携帯電話の場合には少ない文字数でより多
くの内容表現が可能となる。また、「太陽アイコン」を
操作部１０で再度選択することにより、元の「晴天」に
戻すことができる。従って、例えば、文字の置換を行っ
て暗号化した文章を送付し、受信側では、別途キーワー
ドテーブルを受け取ることで暗号が解読された文章を表
示することも可能となる。
【００３４】本発明の更に他の実施形態としては、キー
ワードテーブルと文章を１組で取得し、取得したキーワ
ードテーブルを記憶部に格納しておき、表示部に表示さ
れた文章にあわせて端末機能を制御することが可能とな
る。例えば、電子配布された小説とキーワードテーブル
をセットで取得した場合、文章にあわせて効果音やバッ
クライトで演出することが可能となる。
【００３５】
【発明の効果】本発明によれば、表示部に表示された文
章中のキーワードを検出することで端末機能を呼び出す
ことができるので、携帯電話等の携帯端末によりメロデ
ィや音声を添付したメールの送受信が可能となり、マル
チメディア的な動作をさせることができる。
【００３６】また、本発明によれば、文字列の記述だけ
で装置機能を呼び出して動作させるので、複雑なプログ
ラミング言語で記述しなくても端末の動作を制御するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明が適用される端末装置の機能ブロック図
である。
【図２】表示部の概略構成を示す図である。
【図３】端末装置の概略構成を示す図である。
【図４】本発明の第１の実施形態を示すキーワードテー
ブルである。
【図５】本発明の第１の実施形態による表示動作例を示
す図である。
【図６】本発明の第１の実施形態による他の表示動作例
を示す図である。
【図７】本発明によるキーワード登録フローを示す図で
ある。
【図８】本発明の第２の実施形態による表示動作例を示
す図である。
【図９】本発明の第２の実施形態を示すキーワードテー
ブルである。
【図１０】本発明の第３の実施形態による表示動作例を
示す図である。
【図１１】本発明の第３の実施形態を示すキーワードテ
ーブルである。
【符号の説明】
１ ＣＰＵ ２ ＲＯＭ ３ ＲＡＭ ４ 音声出力部 ５ 表示部 ６ バックライト ７ 表示灯 ８ バイブレーションモータ ９ ボタン制御部 １０ 操作部 Ｔ１ 登録キーワード Ｔ２ 機能 Ｔ３ 動作
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H04M 1/00 H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 携帯端末が有するメロディ演奏機能、効
    果音、音声、表示灯の点滅、バックライトの点滅、バイ
    ブレーションモータの制御のうちのいずれか又はそれら
    を組み合わせた機能を、所定の単語（キーワード）と関
    連づけて登録しておき、該携帯端末の表示画面に表示さ
    れた文字データから、前記登録されたキーワードが抽出
    され、かつ該抽出されたキーワードに対して前記機能の
    実行が所定の操作により選択されて、機能実行指示を受
    けたとき、携帯端末に前記抽出されたキーワードと関連
    づけて登録された機能を実行させることを特徴とするキ
    ーワード検出による機能呼出方法。
  2. 【請求項２】 前記抽出された機能実行可能なキーワー
    ドを反転表示させることを特徴とする請求項１記載のキ
    ーワード検出による機能呼出方法。
  3. 【請求項３】 端末の機能を制御するＣＰＵと、 前記ＣＰＵを動作させるためのプログラムを格納してお
    く領域として使用されるＲＯＭと、前記ＣＰＵの動作中
    において一時的にデータを記憶する領域、および使用者
    が登録できるデータを保存する領域として使用されるＲ
    ＡＭとからなる記憶部と、 前記ＣＰＵの制御により文字や図形を表示するために使
    用される表示部と、 使用者によるキー入力を前記ＣＰＵに伝達させるために
    使用されるボタン制御部とを備えた端末装置において、 前記記憶部に、所定の単語（キーワード）と関連づけ
    て、前記端末のメロディ演奏機能、効果音、音声、表示
    灯の点滅、バックライトの点滅、バイブレーションモー
    タの制御のうちのいずれか又はそれらを組み合わせた機
    能及び動作を登録したキーワードテーブルが記憶されて
    おり、 前記ＣＰＵは、前記キーワードテーブルを参照する手段
    と、前記表示部に表示されている文字データから前記キ
    ーワードを抽出するとともにキーワードであることを識
    別可能に表示する手段と、前記ボタン制御部から前記表
    示部に表示されている前記抽出されたキーワードが所定
    の操作により、選択されて機能実行指示を受けたとき、
    該選択されたキーワードと関連づけられた機能及び動作
    の実行を制御する手段を有していることを特徴とする端
    末装置。
  4. 【請求項４】 前記ＲＡＭに記憶された前記キーワード
    テーブルは、その登録内容の変更又は追加が可能に構成
    されていることを特徴とする請求項３記載の端末装置。
  5. 【請求項５】 前記キーワードであることを識別可能に
    表示する手段は、前記抽出されたキーワードを反転表示
    させる手段からなることを特徴とする請求項３または４
    記載の端末装置。
  6. 【請求項６】 前記端末装置は、音声信号を出力するた
    めに使用される音声出力部と、前記表示部の照明に使用
    されるバックライトと、前記ＣＰＵにより点灯・消灯が
    制御される表示灯と、前記ＣＰＵにより動作・停止が制
    御され、振動により使用者に感知させるために使用され
    るバイブレーションモータを備えており、前記ＣＰＵ
    は、前記ボタン制御部から機能実行指示を受けて前記キ
    ーワードテーブルに登録された内容に従って、前記音声
    出力部によるメロディ演奏、効果音、音声、前記表示灯
    の点滅、前記バックライトの点滅、前記バイブレーショ
    ンモータの制御のうちのいずれか又はそれらの組み合わ
    せからなる動作を制御する手段を備えていることを特徴
    とする請求項３〜５のいずれかに記載の端末装置。
  7. 【請求項７】 前記記憶部に記憶されているキーワード
    テーブルを送信する手段及び受信した前記キーワードテ
    ーブルを前記記憶部に記憶する手段を備えていることを
    特徴とする請求項３〜６のいずれかに記載の端末装置。
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