JP2000261539A - 移動電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動電話機では、電話帳データの検索時に
は、検索結果を表示して通知するため、視覚障害者や目
が離せない状況にある利用者にとっては不便であるとい
う問題点があり、電話帳データの検索結果を音声により
通知し、利便性を向上させることができる移動電話機を
提供する。 【解決手段】 ＥＥＰＲＯＭ５の音声データ記憶エリア
５２に、カナ、数字等の文字又は文字列に対応する音声
データを記憶しておき、制御部２が、キー／スイッチ入
力部６から電話帳データ検索の指示が入力された場合
に、電話番号登録エリア５１から電話帳データを読み取
って、読み取った電話帳データの文字又は文字列に対応
する音声データを音声データ記憶エリア５２から読み取
ってスピーカ８に出力する移動電話機である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機、自動
車電話機、デジタルコードレス電話機等の移動電話機に
係り、特に登録されている名称及び電話番号（電話帳デ
ータ）の検索時に、検索されたデータを音声で通知して
利便性を向上させることができる移動電話機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の移動電話機（携帯電話機、自動車
電話機、デジタルコードレス電話機等）について図４を
使って説明する。図４は従来の移動電話機の構成ブロッ
ク図である。図４に示すように、従来の移動電話機は、
無線信号の送受信を行う送受信部１と、通話に伴う処理
を行う制御部２′と、入力された音声やキー／スイッチ
入力データを記憶するＲＡＭ３と、制御プログラムを記
憶するＲＯＭ４′と、電話帳データや発着信履歴情報等
を記憶するＥＥＰＲＯＭ５′と、入力キー及びスイッチ
を備えたキー／スイッチ入力部６と、データを表示する
表示部７と、音声を出力するスピーカ８と、音声を入力
するマイク９とから構成されている。

【０００３】ＥＥＰＲＯＭ５′は、電源が切れた場合で
も記憶内容を保存できるものであり、電話帳データを記
憶する電話番号登録エリア５１を備えている。ここで、
電話番号登録エリア５１について図５を用いて説明す
る。図５は、従来の移動電話機の電話番号登録エリア５
１の模式説明図である。電話番号登録エリア５１は、頻
繁に発信する相手先の名称及び電話番号を電話帳データ
として登録するものであり、登録された電話番号には、
簡単な操作で発信できるものである。図５に示すよう
に、電話番号登録エリア５１は、登録番号毎に、電話番
号と対応する名称とを記憶している。

【０００４】そして、電話番号検索の指示が入力される
と、制御部２′が、電話番号登録エリア５１を検索し
て、読み出した電話番号を表示部７に表示し、キー／ス
イッチ入力部６から発信指示が入力されると、制御部
２′は、当該電話番号に発信するようになっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の移動電話機では、電話番号登録エリア（電話帳）の
検索時には、検索データを表示部に表示することにより
通知するようになっており、視覚障害者や目が離せない
状況（運転中等）にある利用者にとっては不便であると
いう問題点があった。

【０００６】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、電話帳データの検索結果を音声により通知し、表示
部を見なくても検索データがわかるようにして、利便性
を向上させることができる移動電話機を提供することを
目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項１記載の発明は、移動電話機におい
て、名称とそれに対応する電話番号とを記憶し、前記記
憶された名称及び電話番号の検索指示が入力された場合
に、前記名称及び電話番号を読み出して音声にて通知す
ることを特徴としており、利用者は、表示部を目視しな
くても、音声によって検索された名称及び電話番号を確
認することができる。

【０００８】上記従来例の問題点を解決するための請求
項２記載の発明は、名称とそれに対応する電話番号とを
記憶する電話番号登録エリアを設けた記憶部と、前記記
憶された名称及び電話番号の検索指示が入力された場合
に、前記記憶部の前記電話番号登録エリアから前記名称
及び電話番号を読み出す制御部と、音声を出力するスピ
ーカとを備えた移動電話機において、前記記憶部が、カ
ナ及び数字の文字又は文字列に対応する音声データを記
憶する音声データ記憶エリアを備えた記憶部であり、前
記制御部が、前記記憶部から読み取った名称及び電話番
号の文字又は文字列を認識して、前記音声データ記憶エ
リアから前記認識した文字又は文字列に対応する音声デ
ータを読み出して前記スピーカに出力する制御部である
ことを特徴としており、検索された名称及び電話番号を
文字又は文字列毎に音声に変換して出力することによ
り、利用者は、表示部を目視しなくても検索された名称
及び電話番号を確認することができ、視覚障害者や目が
離せない状況にある利用者が容易に検索作業を行うこと
ができ、利便性を向上させることができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る移
動電話機は、カナ、数字等の文字又は文字列に対応した
音声データを記憶しておき、電話帳データ（名称及び電
話番号）の検索時には、検索された電話帳データを文字
又は文字列毎に音声に変換して出力するものであり、利
用者は、表示部を見なくても検索した電話帳データを知
ることができ、利便性を向上させることができるもので
ある。

【００１０】まず、本発明の実施の形態に係る移動電話
機の構成について図１を用いて説明する。図１は、本発
明の実施の形態に係る移動電話機（本装置）の構成ブロ
ック図である。図１に示すように、本発明の実施の形態
に係る移動電話機は、図４に示した従来の移動電話機と
ほぼ同様の構成であり、送受信部１と、制御部２と、Ｒ
ＡＭ３と、ＲＯＭ４と、ＥＥＰＲＯＭ５と、キー／スイ
ッチ入力部６と、表示部７と、スピーカ８と、マイク９
とから構成されている。尚、図４と同様の構成をとる部
分については同一の符号を付して説明する。

【００１１】本装置では、ＲＯＭ４に記憶されている制
御プログラムと、制御部２における処理が従来とは一部
異なっており、また、ＥＥＰＲＯＭ５に従来と同様の電
話番号登録エリア５１に加えて、本装置の特徴として音
声データ記憶エリア５２が設けられている。

【００１２】本装置の特徴部分について具体的に説明す
る。まず、本装置の特徴であるＥＥＰＲＯＭ５の音声デ
ータ記憶エリア５２について図２を用いて説明する。図
２は、本装置のＥＥＰＲＯＭ５の音声データ記憶エリア
５２の模式説明図である。図２に示すように、音声デー
タ記憶エリア５２は、カナ及び数字に対応する音声デー
タを記憶しているものである。ここでは、短音は一文字
に対して１つの音声データが対応し、拗音（例えば「き
ゃ」）等は、複数文字で表される音節毎に１つの音声デ
ータが対応するようになっている。また、数字には１文
字毎に音声データが対応している。更に、アルファベッ
ト（Ａ，Ｂ，Ｃ，…）の音声データを記憶するようにし
ても良い。

【００１３】そして、制御部２は、電話番号登録エリア
５１の検索時（電話帳データの検索時）に、検索データ
を音声に変換してスピーカ８に出力するものである。具
体的には、制御部２は、電話帳データ検索の指示が入力
された場合に、従来と同様に電話番号登録エリア５１か
らデータを読み出して、ＲＡＭ３に格納し、ＲＡＭ３に
格納されたデータを文字又は文字列毎に認識して、音声
データ記憶エリア５２を参照して文字又は文字列に対応
する音声データに変換してスピーカ８に出力するもので
ある。

【００１４】その際、制御部２は、基本的には、１文字
毎に対応する音声データに変換するが、変換対象の文字
が小文字又は長音記号である場合には、１つ又は２つ前
の文字と組み合わせて、拗音、促音、長音等と認識し
て、対応する音声データに変換するものである。

【００１５】また、検索して音声出力した電話番号に対
して発信するかどうかを確認するメッセージも音声にて
出力するようにしている。メッセージの音声データは、
ＥＥＰＲＯＭ５に格納されている（図示せず）。

【００１６】そして、本装置のＲＯＭ４は、従来と同様
の処理プログラムに加えて、上述した制御部２における
検索データを音声通知する処理（音声通知処理）の処理
プログラムを格納しているものであり、キー／スイッチ
入力部６から検索指示が入力された場合に、制御部２
が、ＲＯＭ４から音声通知処理のプログラムを読み込ん
で起動するようにしている。

【００１７】次に、本装置の動作について図３を用いて
利用者の操作を交えながら説明する。図３は、本装置の
制御部２における音声通知処理のフローチャート図であ
る。図３に示すように、制御部２は、キー／スイッチ入
力部６から電話帳データ検索指示が入力されると（１０
０）、電話帳データ検索モードに移行し、ＥＥＰＲＯＭ
５の電話番号登録エリア５１から登録番号、名称、電話
番号のデータ（電話帳データ）を読み出して（１０
２）、ＲＡＭ３に格納する（１０４）。

【００１８】このとき、利用者は、キー／スイッチ入力
部６から検索指示を入力したら、本装置のスピーカ部を
耳にあてて、音声が聞こえるようにする。

【００１９】そして、制御部２は、ＲＡＭ３に格納した
電話帳データを文字又は文字列毎に認識し、音声データ
記憶エリア５２から、文字又は文字列に対応する音声デ
ータを読み取ってスピーカ８に出力する（１０６）。そ
の際、拗音等は複数文字で表される音節毎に認識し、対
応する音声データを出力する。これにより、電話番号登
録エリア５１から読み出した登録番号、名称、電話番号
を音声で出力することができるものである。

【００２０】そして、制御部２は、キー／スイッチ入力
部６からスクロールの指示が入力されたかどうかを判断
し（１０８）、スクロールの指示が入力された場合には
処理１０２に戻って電話番号登録エリア５１から次の電
話帳データを読み出す。また、処理１０８においてスク
ロールの指示が入力されない場合には、制御部２は、当
該番号で発信するか否かを確認する発信確認の音声メッ
セージを出力する（１１０）。

【００２１】そして、制御部２は、発信指示が入力され
たかどうかを判断し、発信指示が入力された場合には、
ＲＡＭ３に格納されている電話番号のデータ宛に発信す
る（１１６）。また、処理１１２で発信指示が入力され
ない場合には、電話帳データ検索解除の指示が入力され
たかどうかを判断し（１１４）、解除の指示が入力され
た場合には通常モードに移行して、処理を終わる。この
ようにして、本装置の制御部２における処理が行われる
ものである。

【００２２】本発明の実施の形態に係る移動電話機によ
れば、ＥＥＰＲＯＭ５に音声データ記憶エリア５２を設
けてカナ、数字等の文字又は文字列に対応する音声デー
タを記憶しておき、制御部２が、キー／スイッチ入力部
６から電話帳データ検索の指示が入力された場合に、Ｒ
ＯＭ４から音声通知処理の処理プログラムを読み込んで
起動し、電話番号登録エリア５１から名称及び電話番号
を読み取って、読み取った名称及び電話番号の文字又は
文字列に対応する音声データを音声データ記憶エリア５
２から読み取ってスピーカ８に出力するようにしている
ので、電話番号登録エリア５１から検索した電話帳デー
タを音声によって利用者に通知することができ、利用者
は、表示部７を見なくても検索された電話帳データを認
識することができ、視覚障害者も所望の相手先に容易に
発信することができ、また、利用者が、運転中等の目が
離せない状況下にある場合でも、スムーズ且つ確実に発
信を行うことができる効果がある。

【００２３】また、ここでは、検索データを音声のみに
よって報知する場合について説明したが、キー／スイッ
チ入力部６からの指示に従って、表示するか、音声で通
知するか、又は表示と音声の両方とするかを選択して設
定するようにしてもよく、この場合にも同様の効果があ
り、更に、多様な利用者の好みに適応することができる
効果がある。

【００２４】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、名称とそ
れに対応する電話番号とを記憶し、検索指示が入力され
た場合に、記憶している名称及び電話番号を読み出して
音声にて通知する移動電話機としているので、利用者
は、表示部を目視しなくても音声によって検索された名
称及び電話番号を確認することができ、視覚障害者や目
が離せない状況にある利用者が容易に検索作業を行うこ
とができ、利便性を向上させることができる効果があ
る。

【００２５】請求項２記載の発明によれば、制御部が、
電話番号登録エリアから読み取った名称及び電話番号の
文字又は文字列を認識して、音声データ記憶エリアから
当該文字又は文字列に対応する音声データを読み出して
スピーカに出力する移動電話機としているので、検索さ
れた名称及び電話番号を文字又は文字列毎に音声に変換
して出力することにより、利用者は、表示部を目視しな
くても検索された名称及び電話番号を確認することがで
き、視覚障害者や目が離せない状況にある利用者が容易
に検索作業を行うことができ、利便性を向上させること
ができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係る移動電話機（本装
置）の構成ブロック図である。

【図２】本装置のＥＥＰＲＯＭ５の音声データ記憶エリ
ア５２の模式説明図である。

【図３】本装置の制御部２における音声通知処理のフロ
ーチャート図である。

【図４】従来の移動電話機の構成ブロック図である。

【図５】従来の移動電話機の電話番号登録エリア５１の
模式説明図である。

【符号の説明】

１…送受信部、 ２…制御部、 ３…ＲＡＭ、 ４…Ｒ
ＯＭ、 ５…ＥＥＰＲＯＭ、 キー／スイッチ入力部、
７…表示部、 ８…スピーカ、 ９…マイク、 ５１
…電話番号登録エリア、 ５２…音声データ記憶エリア

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 名称とそれに対応する電話番号とを記憶
   し、前記記憶された名称及び電話番号の検索指示が入力
   された場合に、前記名称及び電話番号を読み出して音声
   にて通知することを特徴とする移動電話機。
2. 【請求項２】 名称とそれに対応する電話番号とを記憶
   する電話番号登録エリアを設けた記憶部と、前記記憶さ
   れた名称及び電話番号の検索指示が入力された場合に、
   前記記憶部の前記電話番号登録エリアから前記名称及び
   電話番号を読み出す制御部と、音声を出力するスピーカ
   とを備えた移動電話機において、 前記記憶部が、カナ及び数字の文字又は文字列に対応す
   る音声データを記憶する音声データ記憶エリアを備えた
   記憶部であり、 前記制御部が、前記記憶部から読み取った名称及び電話
   番号の文字又は文字列を認識して、前記音声データ記憶
   エリアから前記認識した文字又は文字列に対応する音声
   データを読み出して前記スピーカに出力する制御部であ
   ることを特徴とする移動電話機。