JP3488532B2 - 回転電機の固定子 - Google Patents
回転電機の固定子Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転電機の固定子に関
し、特に、界磁極を構成するマグネット(永久磁石)の
固定構造の改良に係り、例えば、自動車に搭載される車
載用モータの固定子に利用して有効なものに関する。 【0002】 【従来の技術】車載用モータの固定子として、一端が開
放し他端が閉塞した円筒形状に形成されているヨーク
と、複数個の収容区画が隔壁を挟んで周方向に環状に配
された円筒形状に形成されてヨーク内周に嵌入されてい
るマグネットホルダと、このマグネットホルダの各収容
区画にそれぞれ収容されている複数個のマグネットと、
円筒形状に形成されてマグネットホルダおよびマグネッ
ト群の内側に嵌入されておりマグネットホルダと反対側
の端部にマグネットの軸方向端面と対向する鍔部が形成
されているマクネットカバーとを備えているものがあ
る。この固定子において、マグネットホルダの外周には
複数個の凹部が間隔を置いて没設されているとともに、
ヨークの内周には複数個の凸部が間隔を置いて突設され
ており、各凹部と各凸部がそれぞれ係合された状態にな
っている。さらに、ヨークの開口端部には雌印籠部が形
成され、この雌印籠部にヨークと共にモータハウジング
を構成するエンドブラケット(端板)の雄印籠部が嵌合
されているものがある。 【0003】この固定子においては、マグネットの周方
向の位置決めはマグネットホルダの凹部とヨークの凸部
との係合によって確保されることになる。すなわち、各
マグネットはマグネットホルダの各収容区画にそれぞれ
収容されることにより、マグネットホルダに位置決めさ
れており、このマグネットホルダは凹部が凸部に係合さ
れることによりヨークに位置決めされている。 【0004】また、マグネットの軸方向の位置決めはマ
グネットカバーの圧入力よって確保されることになる。
すなわち、マグネットホルダに保持されたマグネット群
はその内周側にマグネットカバーが圧入されることによ
りヨークに固定されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した車載
用モータの固定子おいては、マグネットカバーの圧入力
が何らかの原因によって低下した場合にはマグネットお
よびマグネットホルダはモータの振動によって軸方向に
移動してしまうため、マグネットホルダの凹部とヨーク
の凸部との係合が解除してしまい、マグネットがアーマ
チュアの反力によって周方向に移動されてしまう。 【0006】本発明の目的は、マグネットホルダの凹部
とヨークの凸部との係合の解除を防止することができる
回転電機の固定子を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明に係る回転電機の
固定子は、ヨーク内においてマグネットを保持するマグ
ネットホルダに形成された凹部と、ヨークに突設されて
凹部に係合された凸部との軸方向の係合代が、ヨークの
雌印籠部に嵌合されたエンドブラケットの雄印籠部の軸
方向端とマグネットカバーの軸方向端との間隙よりも大
きく設定されていることを特徴とする。 【0008】 【作用】前記した手段によれば、万一、マグネットカバ
ーの圧入力が何らかの原因によって低下してマグネット
およびマグネットホルダが回転電機の振動によって軸方
向に移動したとしても、マグネットカバーの移動量がエ
ンドブラケットの雄印籠部とマグネットカバーとの間隙
によって規制されているため、マグネットホルダの移動
量は凹部と凸部との係合を解除するまでには至らない。
このようにしてマグネットホルダの凹部とヨークの凸部
との係合は万一の場合であっても維持されるため、マグ
ネットホルダに保持されたマグネット群が周方向に回転
することは確実に防止されることになる。 【0009】 【実施例】図1は本発明の一実施例である回転電機の固
定子を示す縦断面図である。図2はその主要部を示す分
解斜視図である。 【0010】本実施例において、本発明に係る回転電機
の固定子は、車載用モータ(以下、モータという。)1
に使用されており、このモータの固定子10はヨーク1
1と、複数個のマグネット20と、マグネットホルダ3
0と、マグネットカバー40と、エンドブラケット50
とを備えている。 【0011】ヨーク11は鉄(Fe)等の磁性材料が用
いられて、一端が開口し他端が閉塞した円筒形状に絞り
プレス加工等により一体成形されており、閉塞壁にはモ
ータ1の回転子2を支承するための軸受を収容する軸受
収容部12が小径の短尺円筒形状に一体的に成形されて
いる。軸受収容部12と大径円筒形状の胴部14との間
には台形円錐筒形状の連結部13が両者を連結するよう
に一体的に成形されており、胴部14の連結部13との
境目にはマグネットホルダ30の周方向の位置決めを確
保するための凸部15が複数個(本実施例においては4
個)、軸方向の同一深さ位置において周方向に等間隔に
配されて径方向内向きにエンボス加工により一体的に突
設されている。 【0012】他方、ヨーク11の開口端部にはフランジ
16が径方向外向きに筒心と直交するように一体的に突
設されており、フランジ16にはエンドブラケット50
を締結するためのボルト18を挿通する挿通孔17が複
数個開設されている。また、ヨーク11の開口端部内周
面にはエンドブラケット50の雄印籠部と結合する雌印
籠部19が、切削加工等の適当な手段によりヨーク11
の胴部14の内径と同心円に形成されており、この雌印
籠部19の軸方向の深さは後記する式(1)を満足する
寸法をもって周方向に一定に形成されている。 【0013】本実施例において、マグネット20はフラ
イト磁石や稀土類金属系永久磁石の一例であるネオジウ
ム鉄ボロン(Nd−Fe−B)磁石が用いられて一体的
に形成されており、同一形状のものが4個用意されてい
る。各マグネット20はヨーク11の胴部14の長さ以
下の長さを有し、幅方向においてヨーク11の内周に沿
って彎曲した円弧形状を有する略直方体に一体成形され
ている。そして、各マグネット12の周方向の幅は後記
するマグネットホルダ30の収容区画に位置決め状態に
嵌入するように設定されている。 【0014】マグネットホルダ30は樹脂等の適度な弾
性を有する非磁性材料が用いられて押出成形法等により
一体成形されており、全体的に前記ヨーク11内に嵌入
する円筒形状に形成されている。このマグネットホルダ
30の筒壁には4個の収容区画31が互いに等しい位相
差で周方向に配列されて開設されている。すなわち、マ
グネットホルダ30は断面略正方形の円形リング形状の
リング32を備えており、リング32の一端面には断面
略正方形の角柱形状の隔壁部33が4本、周方向に90
度置きに配されて直角に立設され、隣合う隔壁部33、
33によって収容区画31がそれぞれ形成されている。
リング32の径方向の奥行きおよび隔壁部33の径方向
の厚さはマグネット20の厚さよりも若干小さめに設定
されており、隔壁部33の軸方向の長さ(高さ)はマグ
ネット20よりも短く設定されているとともに、隣合う
隔壁部33、33の互いに対向する側面同士の間隔はマ
グネット20の周方向の幅と等しく設定されている。し
たがって、収容区画31はマグネット20の高さよりも
低い高さと、マグネット20の幅および厚さよりも若干
小さめの幅および厚さを有して相似する円弧形状の中空
室に形成されており、その一端面と外周面と内周面とは
それぞれ開放されている。 【0015】マグネットホルダ30のリング32の外周
にはヨーク11の凸部15と嵌合する凹部34が複数個
(本実施例では4個)、周方向に等間隔を置かれて径方
向内向きに没設されており、凹部34と凸部15とは互
いに嵌合するようにそれぞれ構成されている。また、凹
部34と凸部15との軸方向の係合代Aは後記する式
(1)を満足するように設定されている。 【0016】マグネットカバー40は鉄等の磁性材料か
ら成る極薄い板が使用されて深絞り加工により一体成形
されており、円筒形状に形成された本体41を備えてい
る。本体41はその外径が後記するように4個のマグネ
ット20が構成する円筒の内径よりも若干大径の円筒形
状に形成されている。マグネットカバー本体41の一端
部には小さい幅の内向き鍔部42が径方向内向きに彎曲
されており、マグネットカバー本体41の他端部には鍔
部43が径方向外向きに直角に屈曲されている。鍔部4
3の径方向の奥行きはマグネット20の径方向奥行きよ
りも若干小さく設定されている。鍔部43の外周辺には
被位置規制部44が短尺円筒形状に連設されており、こ
の被位置規制部44の軸方向の長さ(高さ)は後記する
式(1)を満足するように設定されている。また、被位
置規制部44の外径はヨーク11の内径よりも若干大径
であって、ヨークに対して圧入となるよう設定されてい
る。 【0017】エンドブラケット50はアルミニウムや樹
脂が使用されてダイカスト法や樹脂成形法によって一体
成形されており、ヨーク11の開口側端面に被せられる
略円盤形状に形成された本体51を備えている。エンド
ブラケット本体51の一端面にはブラシ装置収容区画5
2が円形の穴形状に大きく没設されており、この収容区
画52の底には軸受収容部53が同軸に開設されてい
る。また、エンドブラケット本体51の外周にはヨーク
11のフランジ16と対となってフランジ継手を構成す
るフランジ54が径方向外向きに突設されており、この
フランジ54には雌ねじ孔55が開設されている。 【0018】本実施例において、エンドブラケット本体
51のブラシ装置収容区画52の開口縁辺にはヨーク1
1の雌印籠部19に印籠結合する短尺円筒形状の雄印籠
部56が軸方向外向きに直角に突設されている。雄印籠
部56の軸方向の長さ(高さ)は雌印籠部19の軸方向
の長さ(深さ)と等しく設定され、周方向に一定に形成
されている。雄印籠部56の先端部はヨーク11の内周
面から径方向内向きに突出してマグネットカバー40の
被位置規制部44の先端に近接して対向することによ
り、位置規制部57を実質的に構成するように設定され
ている。すなわち、雄印籠部56の円筒の内径はヨーク
11の内径よりも小さく設定されている。そして、互い
に近接して対向する位置規制部57の先端とマグネット
カバー40の被位置規制部44の先端との間隙をB、ヨ
ーク11の凸部15とマグネットホルダ30の凹部34
との軸方向の係合代をAとした場合、次の式(1)を満
足するように、ヨーク11の雌印籠部19と凸部15と
の軸方向の寸法関係や、雌印籠部19、雄印籠部56、
マグネット20、マグネットホルダ30のリング32、
凸部15、凹部34の軸方向の寸法関係がそれぞれ設定
されている。 A>B・・・(1) 【0019】次に、前記構成に係る各部品によるモータ
の固定子の組立作業を説明することにより、本実施例に
係るモータの固定子の構成、その作用効果を説明する。 【0020】マグネットホルダ30の各収容区画31に
マグネット20が1個ずつ収容され、このマグネットホ
ルダ30がヨーク11の胴部14内に開口から嵌入され
る。この際、マグネットホルダ30の各凹部34がヨー
ク11の各凸部15にそれぞれ嵌合される。この凹部3
4と凸部15との嵌合によって、マグネットホルダ30
はヨーク11の胴部14に回り止めされるとともに、閉
塞壁の方向への移動を阻止された状態になる。この状態
において、各マグネット20はマグネットホルダ30の
収容区画31に1個ずつ収容されているため、マグネッ
トホルダ30を介してヨーク11に回り止めされるとと
もに、閉塞壁の方向への移動を阻止された状態になる。 【0021】なお、組み付け順序は、マグネットホルダ
30をヨーク11に嵌入した後に、マグネットホルダ3
0に各マグネット20を挿入する順序でもよい。 【0022】次で、4個のマグネット20およびマグネ
ットホルダ30の4本の隔壁部33が構成する円周面に
沿ってマグネットカバー40がヨーク11の開口から圧
入される。このマグネットカバー40の圧入によって各
マグネット20がヨーク11側に押圧されるとともに、
各マグネット20の開口側肩部がマグネットカバー40
の鍔部43によって押さえられる。また、マグネットカ
バー40の被位置規制部44はヨーク11の開口部内周
に圧入された状態になる。 【0023】他方、エンドブラケット50の軸受収容区
画53に軸受7が収容されるとともに、ブラシ装置収容
区画52にブラシ装置8が収容され、このエンドブラケ
ット50にモータ1の回転子2が挿入される。ここで、
回転子2は回転子軸3の外周にアーマチュアコア4およ
びコミテータ5が固定的に装備されており、コミテータ
5側を先方にしてエンドブラケット50のブラシ装置収
容区画52の開口からブラシ装置8に挿入されて、軸受
7に回転子軸3の一端部が支持される。回転子軸3の一
端部が軸受7に収容された状態において、ブラシ装置8
の各ブラシ9はコミテータ5の外周面に当接される。 【0024】そして、エンドブラケット50に装備され
た回転子2はヨーク11におけるマグネットカバー40
の内側に挿入される。この際、回転子2はアーマチュア
コア4側を先方にされてヨーク11の開口からマグネッ
トカバー40の内側に挿入され、ヨーク11の閉塞壁側
軸受収容部12に予め収容された軸受6に回転子軸3の
一端部が支持される。回転子軸3の一端部が軸受6に支
持された状態において、アーマチュアコア4はマグネッ
トカバー40に被覆された各マグネット20に対向した
状態になる。続いて、ヨーク11側のフランジ16に開
設された各ボルト挿通孔17にボルト18が挿通され
て、エンドブラケット50側のフランジ54の雌ねじ孔
55にねじ込まれ、ヨーク11とエンドブラケット50
とが締結される。 【0025】ヨーク11とエンドブラケット50とが締
結されると、エンドブラケット50の雄印籠部56に一
体的に形成された位置規制部57の先端面はヨーク11
に圧入されたマグネットカバー40の被位置規制部44
の先端面に近接して対向した状態になり、その間隙Bは
ヨーク11の凸部15とマグネットホルダ30の凹部3
4との軸方向の係合代Aよりも小さくなった状態になっ
ている。 【0026】以上のようにして製造されたモータ1がア
ーマチュアコア4にブラシ装置8によって通電されて運
転されると、回転子2の回転に伴う振動がヨーク11や
マグネットホルダ30およびマグネットカバー40に伝
達されるため、マグネットカバー40の圧入による固定
状態が緩む可能性がある。万一、マグネットカバー40
の固定状態が緩んでマグネットカバー40が軸方向に遊
動することにより、ヨーク11の凸部15とマグネット
ホルダ30の凹部34との係合が解除されると、この凸
部15と凹部34との係合によってヨーク11に回り止
めされたマグネットホルダ30が周方向に遊動し得る状
態になってしまうため、このマグネットホルダ30に保
持されてヨーク11に回り止めされたマグネット20群
の周方向の位置はヨーク11に対してずれ得る状態にな
ってしまう。この状態で、マグネット20群にアーマチ
ュアコア4の回転力による反力が加わると、マグネット
20群は空転する可能性がある。 【0027】しかし、本実施例においては、エンドブラ
ケット50の雄印籠部56に一体的に形成された位置規
制部57の先端面とマグネットカバー40に形成された
被位置規制部44の先端面との間隙Bが、ヨーク11の
凸部15とマグネットホルダ30の凹部34との軸方向
の係合代Aよりも小さく設定されているため、凸部15
と凹部34との係合状態が解除することはない。すなわ
ち、万一、モータ1の運転による振動等によってマグネ
ットカバー40の固定状態が緩んでマグネットカバー4
0が軸方向に移動したとしても、マグネットカバー40
の移動量はエンドブラケット50の位置規制部57の先
端面による被位置規制部44に対する位置規制によって
間隙Bの距離だけに抑制されるため、軸方向の係合代A
がこの間隙Bよりも大きい値を有する凸部15と凹部3
4との係合状態は必然的に解除されることはない。 【0028】さらに、好ましくはマグネット20の端部
と鍔部43との隙間をCとした場合に、次の式(2)を
満足するように各構成要素の寸法関係を設定するように
すると良い。 A>B+C・・・(2) この場合、圧入によるマグネットカバー本体41のマグ
ネット20への押圧力が低下して、マグネットホルダ3
0とマグネットカバー40との固定状態が緩んで軸方向
に移動し隙間Cが変化したとしても、その相対的な移動
量であるエンドブラケット50の位置規制部57の先端
面による被位置規制部44に対する位置規制による隙間
Bとの関係は常に一定となるので、この相対的隙間(B
+C)よりも大きい値を有する凸部15と凹部34との
係合代Aの係合状態は必然的に解除されることはない。 【0029】このようにして本実施例によれば、万一、
マグネットカバー40の固定状態が緩んだとしても、ヨ
ーク11の凸部15とマグネットホルダ30の凹部34
との係合状態は確実に維持されるため、このマグネット
ホルダ30に保持されてヨーク11に回り止めされたマ
グネット20群がヨーク11に対して周方向に位置ずれ
を起こすことは未然に防止されることになる。その結
果、マグネット20群の周方向の位置ずれによって、モ
ータ1の出力が低下してしまう事態の発生は防止するこ
とができる。 【0030】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。 【0031】マグネットカバー40の移動を規制する位
置規制部57は、雄印籠部56の先端部を鍔部43の端
面に近接するようにマグネットカバー40の方向に延長
させて構成してもよい。この場合には、位置規制部57
によって位置規制されるマグネットカバー40の被位置
規制部44は鍔部43の端面によって構成されることに
なる。 【0032】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
万一、マグネットカバーの固定状態が緩んだとしても、
ヨークの凸部とマグネットホルダの凹部との係合状態は
確実に維持されるため、このマグネットホルダに保持さ
れてヨークに回り止めされたマグネット群がヨークに対
して周方向に位置ずれを起こす事態を未然に防止するこ
とができる。
し、特に、界磁極を構成するマグネット(永久磁石)の
固定構造の改良に係り、例えば、自動車に搭載される車
載用モータの固定子に利用して有効なものに関する。 【0002】 【従来の技術】車載用モータの固定子として、一端が開
放し他端が閉塞した円筒形状に形成されているヨーク
と、複数個の収容区画が隔壁を挟んで周方向に環状に配
された円筒形状に形成されてヨーク内周に嵌入されてい
るマグネットホルダと、このマグネットホルダの各収容
区画にそれぞれ収容されている複数個のマグネットと、
円筒形状に形成されてマグネットホルダおよびマグネッ
ト群の内側に嵌入されておりマグネットホルダと反対側
の端部にマグネットの軸方向端面と対向する鍔部が形成
されているマクネットカバーとを備えているものがあ
る。この固定子において、マグネットホルダの外周には
複数個の凹部が間隔を置いて没設されているとともに、
ヨークの内周には複数個の凸部が間隔を置いて突設され
ており、各凹部と各凸部がそれぞれ係合された状態にな
っている。さらに、ヨークの開口端部には雌印籠部が形
成され、この雌印籠部にヨークと共にモータハウジング
を構成するエンドブラケット(端板)の雄印籠部が嵌合
されているものがある。 【0003】この固定子においては、マグネットの周方
向の位置決めはマグネットホルダの凹部とヨークの凸部
との係合によって確保されることになる。すなわち、各
マグネットはマグネットホルダの各収容区画にそれぞれ
収容されることにより、マグネットホルダに位置決めさ
れており、このマグネットホルダは凹部が凸部に係合さ
れることによりヨークに位置決めされている。 【0004】また、マグネットの軸方向の位置決めはマ
グネットカバーの圧入力よって確保されることになる。
すなわち、マグネットホルダに保持されたマグネット群
はその内周側にマグネットカバーが圧入されることによ
りヨークに固定されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した車載
用モータの固定子おいては、マグネットカバーの圧入力
が何らかの原因によって低下した場合にはマグネットお
よびマグネットホルダはモータの振動によって軸方向に
移動してしまうため、マグネットホルダの凹部とヨーク
の凸部との係合が解除してしまい、マグネットがアーマ
チュアの反力によって周方向に移動されてしまう。 【0006】本発明の目的は、マグネットホルダの凹部
とヨークの凸部との係合の解除を防止することができる
回転電機の固定子を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明に係る回転電機の
固定子は、ヨーク内においてマグネットを保持するマグ
ネットホルダに形成された凹部と、ヨークに突設されて
凹部に係合された凸部との軸方向の係合代が、ヨークの
雌印籠部に嵌合されたエンドブラケットの雄印籠部の軸
方向端とマグネットカバーの軸方向端との間隙よりも大
きく設定されていることを特徴とする。 【0008】 【作用】前記した手段によれば、万一、マグネットカバ
ーの圧入力が何らかの原因によって低下してマグネット
およびマグネットホルダが回転電機の振動によって軸方
向に移動したとしても、マグネットカバーの移動量がエ
ンドブラケットの雄印籠部とマグネットカバーとの間隙
によって規制されているため、マグネットホルダの移動
量は凹部と凸部との係合を解除するまでには至らない。
このようにしてマグネットホルダの凹部とヨークの凸部
との係合は万一の場合であっても維持されるため、マグ
ネットホルダに保持されたマグネット群が周方向に回転
することは確実に防止されることになる。 【0009】 【実施例】図1は本発明の一実施例である回転電機の固
定子を示す縦断面図である。図2はその主要部を示す分
解斜視図である。 【0010】本実施例において、本発明に係る回転電機
の固定子は、車載用モータ(以下、モータという。)1
に使用されており、このモータの固定子10はヨーク1
1と、複数個のマグネット20と、マグネットホルダ3
0と、マグネットカバー40と、エンドブラケット50
とを備えている。 【0011】ヨーク11は鉄(Fe)等の磁性材料が用
いられて、一端が開口し他端が閉塞した円筒形状に絞り
プレス加工等により一体成形されており、閉塞壁にはモ
ータ1の回転子2を支承するための軸受を収容する軸受
収容部12が小径の短尺円筒形状に一体的に成形されて
いる。軸受収容部12と大径円筒形状の胴部14との間
には台形円錐筒形状の連結部13が両者を連結するよう
に一体的に成形されており、胴部14の連結部13との
境目にはマグネットホルダ30の周方向の位置決めを確
保するための凸部15が複数個(本実施例においては4
個)、軸方向の同一深さ位置において周方向に等間隔に
配されて径方向内向きにエンボス加工により一体的に突
設されている。 【0012】他方、ヨーク11の開口端部にはフランジ
16が径方向外向きに筒心と直交するように一体的に突
設されており、フランジ16にはエンドブラケット50
を締結するためのボルト18を挿通する挿通孔17が複
数個開設されている。また、ヨーク11の開口端部内周
面にはエンドブラケット50の雄印籠部と結合する雌印
籠部19が、切削加工等の適当な手段によりヨーク11
の胴部14の内径と同心円に形成されており、この雌印
籠部19の軸方向の深さは後記する式(1)を満足する
寸法をもって周方向に一定に形成されている。 【0013】本実施例において、マグネット20はフラ
イト磁石や稀土類金属系永久磁石の一例であるネオジウ
ム鉄ボロン(Nd−Fe−B)磁石が用いられて一体的
に形成されており、同一形状のものが4個用意されてい
る。各マグネット20はヨーク11の胴部14の長さ以
下の長さを有し、幅方向においてヨーク11の内周に沿
って彎曲した円弧形状を有する略直方体に一体成形され
ている。そして、各マグネット12の周方向の幅は後記
するマグネットホルダ30の収容区画に位置決め状態に
嵌入するように設定されている。 【0014】マグネットホルダ30は樹脂等の適度な弾
性を有する非磁性材料が用いられて押出成形法等により
一体成形されており、全体的に前記ヨーク11内に嵌入
する円筒形状に形成されている。このマグネットホルダ
30の筒壁には4個の収容区画31が互いに等しい位相
差で周方向に配列されて開設されている。すなわち、マ
グネットホルダ30は断面略正方形の円形リング形状の
リング32を備えており、リング32の一端面には断面
略正方形の角柱形状の隔壁部33が4本、周方向に90
度置きに配されて直角に立設され、隣合う隔壁部33、
33によって収容区画31がそれぞれ形成されている。
リング32の径方向の奥行きおよび隔壁部33の径方向
の厚さはマグネット20の厚さよりも若干小さめに設定
されており、隔壁部33の軸方向の長さ(高さ)はマグ
ネット20よりも短く設定されているとともに、隣合う
隔壁部33、33の互いに対向する側面同士の間隔はマ
グネット20の周方向の幅と等しく設定されている。し
たがって、収容区画31はマグネット20の高さよりも
低い高さと、マグネット20の幅および厚さよりも若干
小さめの幅および厚さを有して相似する円弧形状の中空
室に形成されており、その一端面と外周面と内周面とは
それぞれ開放されている。 【0015】マグネットホルダ30のリング32の外周
にはヨーク11の凸部15と嵌合する凹部34が複数個
(本実施例では4個)、周方向に等間隔を置かれて径方
向内向きに没設されており、凹部34と凸部15とは互
いに嵌合するようにそれぞれ構成されている。また、凹
部34と凸部15との軸方向の係合代Aは後記する式
(1)を満足するように設定されている。 【0016】マグネットカバー40は鉄等の磁性材料か
ら成る極薄い板が使用されて深絞り加工により一体成形
されており、円筒形状に形成された本体41を備えてい
る。本体41はその外径が後記するように4個のマグネ
ット20が構成する円筒の内径よりも若干大径の円筒形
状に形成されている。マグネットカバー本体41の一端
部には小さい幅の内向き鍔部42が径方向内向きに彎曲
されており、マグネットカバー本体41の他端部には鍔
部43が径方向外向きに直角に屈曲されている。鍔部4
3の径方向の奥行きはマグネット20の径方向奥行きよ
りも若干小さく設定されている。鍔部43の外周辺には
被位置規制部44が短尺円筒形状に連設されており、こ
の被位置規制部44の軸方向の長さ(高さ)は後記する
式(1)を満足するように設定されている。また、被位
置規制部44の外径はヨーク11の内径よりも若干大径
であって、ヨークに対して圧入となるよう設定されてい
る。 【0017】エンドブラケット50はアルミニウムや樹
脂が使用されてダイカスト法や樹脂成形法によって一体
成形されており、ヨーク11の開口側端面に被せられる
略円盤形状に形成された本体51を備えている。エンド
ブラケット本体51の一端面にはブラシ装置収容区画5
2が円形の穴形状に大きく没設されており、この収容区
画52の底には軸受収容部53が同軸に開設されてい
る。また、エンドブラケット本体51の外周にはヨーク
11のフランジ16と対となってフランジ継手を構成す
るフランジ54が径方向外向きに突設されており、この
フランジ54には雌ねじ孔55が開設されている。 【0018】本実施例において、エンドブラケット本体
51のブラシ装置収容区画52の開口縁辺にはヨーク1
1の雌印籠部19に印籠結合する短尺円筒形状の雄印籠
部56が軸方向外向きに直角に突設されている。雄印籠
部56の軸方向の長さ(高さ)は雌印籠部19の軸方向
の長さ(深さ)と等しく設定され、周方向に一定に形成
されている。雄印籠部56の先端部はヨーク11の内周
面から径方向内向きに突出してマグネットカバー40の
被位置規制部44の先端に近接して対向することによ
り、位置規制部57を実質的に構成するように設定され
ている。すなわち、雄印籠部56の円筒の内径はヨーク
11の内径よりも小さく設定されている。そして、互い
に近接して対向する位置規制部57の先端とマグネット
カバー40の被位置規制部44の先端との間隙をB、ヨ
ーク11の凸部15とマグネットホルダ30の凹部34
との軸方向の係合代をAとした場合、次の式(1)を満
足するように、ヨーク11の雌印籠部19と凸部15と
の軸方向の寸法関係や、雌印籠部19、雄印籠部56、
マグネット20、マグネットホルダ30のリング32、
凸部15、凹部34の軸方向の寸法関係がそれぞれ設定
されている。 A>B・・・(1) 【0019】次に、前記構成に係る各部品によるモータ
の固定子の組立作業を説明することにより、本実施例に
係るモータの固定子の構成、その作用効果を説明する。 【0020】マグネットホルダ30の各収容区画31に
マグネット20が1個ずつ収容され、このマグネットホ
ルダ30がヨーク11の胴部14内に開口から嵌入され
る。この際、マグネットホルダ30の各凹部34がヨー
ク11の各凸部15にそれぞれ嵌合される。この凹部3
4と凸部15との嵌合によって、マグネットホルダ30
はヨーク11の胴部14に回り止めされるとともに、閉
塞壁の方向への移動を阻止された状態になる。この状態
において、各マグネット20はマグネットホルダ30の
収容区画31に1個ずつ収容されているため、マグネッ
トホルダ30を介してヨーク11に回り止めされるとと
もに、閉塞壁の方向への移動を阻止された状態になる。 【0021】なお、組み付け順序は、マグネットホルダ
30をヨーク11に嵌入した後に、マグネットホルダ3
0に各マグネット20を挿入する順序でもよい。 【0022】次で、4個のマグネット20およびマグネ
ットホルダ30の4本の隔壁部33が構成する円周面に
沿ってマグネットカバー40がヨーク11の開口から圧
入される。このマグネットカバー40の圧入によって各
マグネット20がヨーク11側に押圧されるとともに、
各マグネット20の開口側肩部がマグネットカバー40
の鍔部43によって押さえられる。また、マグネットカ
バー40の被位置規制部44はヨーク11の開口部内周
に圧入された状態になる。 【0023】他方、エンドブラケット50の軸受収容区
画53に軸受7が収容されるとともに、ブラシ装置収容
区画52にブラシ装置8が収容され、このエンドブラケ
ット50にモータ1の回転子2が挿入される。ここで、
回転子2は回転子軸3の外周にアーマチュアコア4およ
びコミテータ5が固定的に装備されており、コミテータ
5側を先方にしてエンドブラケット50のブラシ装置収
容区画52の開口からブラシ装置8に挿入されて、軸受
7に回転子軸3の一端部が支持される。回転子軸3の一
端部が軸受7に収容された状態において、ブラシ装置8
の各ブラシ9はコミテータ5の外周面に当接される。 【0024】そして、エンドブラケット50に装備され
た回転子2はヨーク11におけるマグネットカバー40
の内側に挿入される。この際、回転子2はアーマチュア
コア4側を先方にされてヨーク11の開口からマグネッ
トカバー40の内側に挿入され、ヨーク11の閉塞壁側
軸受収容部12に予め収容された軸受6に回転子軸3の
一端部が支持される。回転子軸3の一端部が軸受6に支
持された状態において、アーマチュアコア4はマグネッ
トカバー40に被覆された各マグネット20に対向した
状態になる。続いて、ヨーク11側のフランジ16に開
設された各ボルト挿通孔17にボルト18が挿通され
て、エンドブラケット50側のフランジ54の雌ねじ孔
55にねじ込まれ、ヨーク11とエンドブラケット50
とが締結される。 【0025】ヨーク11とエンドブラケット50とが締
結されると、エンドブラケット50の雄印籠部56に一
体的に形成された位置規制部57の先端面はヨーク11
に圧入されたマグネットカバー40の被位置規制部44
の先端面に近接して対向した状態になり、その間隙Bは
ヨーク11の凸部15とマグネットホルダ30の凹部3
4との軸方向の係合代Aよりも小さくなった状態になっ
ている。 【0026】以上のようにして製造されたモータ1がア
ーマチュアコア4にブラシ装置8によって通電されて運
転されると、回転子2の回転に伴う振動がヨーク11や
マグネットホルダ30およびマグネットカバー40に伝
達されるため、マグネットカバー40の圧入による固定
状態が緩む可能性がある。万一、マグネットカバー40
の固定状態が緩んでマグネットカバー40が軸方向に遊
動することにより、ヨーク11の凸部15とマグネット
ホルダ30の凹部34との係合が解除されると、この凸
部15と凹部34との係合によってヨーク11に回り止
めされたマグネットホルダ30が周方向に遊動し得る状
態になってしまうため、このマグネットホルダ30に保
持されてヨーク11に回り止めされたマグネット20群
の周方向の位置はヨーク11に対してずれ得る状態にな
ってしまう。この状態で、マグネット20群にアーマチ
ュアコア4の回転力による反力が加わると、マグネット
20群は空転する可能性がある。 【0027】しかし、本実施例においては、エンドブラ
ケット50の雄印籠部56に一体的に形成された位置規
制部57の先端面とマグネットカバー40に形成された
被位置規制部44の先端面との間隙Bが、ヨーク11の
凸部15とマグネットホルダ30の凹部34との軸方向
の係合代Aよりも小さく設定されているため、凸部15
と凹部34との係合状態が解除することはない。すなわ
ち、万一、モータ1の運転による振動等によってマグネ
ットカバー40の固定状態が緩んでマグネットカバー4
0が軸方向に移動したとしても、マグネットカバー40
の移動量はエンドブラケット50の位置規制部57の先
端面による被位置規制部44に対する位置規制によって
間隙Bの距離だけに抑制されるため、軸方向の係合代A
がこの間隙Bよりも大きい値を有する凸部15と凹部3
4との係合状態は必然的に解除されることはない。 【0028】さらに、好ましくはマグネット20の端部
と鍔部43との隙間をCとした場合に、次の式(2)を
満足するように各構成要素の寸法関係を設定するように
すると良い。 A>B+C・・・(2) この場合、圧入によるマグネットカバー本体41のマグ
ネット20への押圧力が低下して、マグネットホルダ3
0とマグネットカバー40との固定状態が緩んで軸方向
に移動し隙間Cが変化したとしても、その相対的な移動
量であるエンドブラケット50の位置規制部57の先端
面による被位置規制部44に対する位置規制による隙間
Bとの関係は常に一定となるので、この相対的隙間(B
+C)よりも大きい値を有する凸部15と凹部34との
係合代Aの係合状態は必然的に解除されることはない。 【0029】このようにして本実施例によれば、万一、
マグネットカバー40の固定状態が緩んだとしても、ヨ
ーク11の凸部15とマグネットホルダ30の凹部34
との係合状態は確実に維持されるため、このマグネット
ホルダ30に保持されてヨーク11に回り止めされたマ
グネット20群がヨーク11に対して周方向に位置ずれ
を起こすことは未然に防止されることになる。その結
果、マグネット20群の周方向の位置ずれによって、モ
ータ1の出力が低下してしまう事態の発生は防止するこ
とができる。 【0030】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。 【0031】マグネットカバー40の移動を規制する位
置規制部57は、雄印籠部56の先端部を鍔部43の端
面に近接するようにマグネットカバー40の方向に延長
させて構成してもよい。この場合には、位置規制部57
によって位置規制されるマグネットカバー40の被位置
規制部44は鍔部43の端面によって構成されることに
なる。 【0032】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
万一、マグネットカバーの固定状態が緩んだとしても、
ヨークの凸部とマグネットホルダの凹部との係合状態は
確実に維持されるため、このマグネットホルダに保持さ
れてヨークに回り止めされたマグネット群がヨークに対
して周方向に位置ずれを起こす事態を未然に防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である回転電機の固定子を示
す縦断面図である。 【図2】その主要部を示す分解斜視図である。 【符合の説明】 1…車載用モータ(回転電機)、2…回転子、3…回転
子軸、4…アーマチュアコア、5…コミテータ、6、7
…軸受、8…ブラシ装置、9…ブラシ、10…固定子、
11…ヨーク、12…軸受収容部、13…連結部、14
…胴部、15…凸部、16…フランジ、17…ボルト挿
通孔、18…ボルト、19…雌印籠部、20…マグネッ
ト、30…マグネットホルダ、31…マグネット収容区
画、32…リング、33…隔壁部、34…凹部、40…
マグネットカバー、41…マグネットカバー本体、42
…内向き鍔部、43…鍔部、44…被位置規制部、50
…エンドブラケット、51…エンドブラケット本体、5
2…ブラシ装置収容区画、53…軸受収容部、54…フ
ランジ、55…雌ねじ孔、56…雄印籠部、57…位置
規制部。
す縦断面図である。 【図2】その主要部を示す分解斜視図である。 【符合の説明】 1…車載用モータ(回転電機)、2…回転子、3…回転
子軸、4…アーマチュアコア、5…コミテータ、6、7
…軸受、8…ブラシ装置、9…ブラシ、10…固定子、
11…ヨーク、12…軸受収容部、13…連結部、14
…胴部、15…凸部、16…フランジ、17…ボルト挿
通孔、18…ボルト、19…雌印籠部、20…マグネッ
ト、30…マグネットホルダ、31…マグネット収容区
画、32…リング、33…隔壁部、34…凹部、40…
マグネットカバー、41…マグネットカバー本体、42
…内向き鍔部、43…鍔部、44…被位置規制部、50
…エンドブラケット、51…エンドブラケット本体、5
2…ブラシ装置収容区画、53…軸受収容部、54…フ
ランジ、55…雌ねじ孔、56…雄印籠部、57…位置
規制部。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H02K 1/17
H02K 23/04
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 筒形状に形成されているヨークと、複数
個の収容区画が隔壁を挟んで周方向に環状に配された筒
形状に形成されヨーク内周に嵌入されるマグネットホル
ダと、このマグネットホルダの各収容区画にそれぞれ収
容されている複数個のマグネットと、筒形状に形成され
てマグネットホルダおよびマグネット群の内側に圧入さ
れておりマグネットホルダと反対側の端部にマグネット
の軸方向端面と対向する鍔部が形成されているマクネッ
トカバーとを備えており、前記マグネットホルダに周方
向に間隔を置いて没設された複数個の凹部に前記ヨーク
に周方向に間隔を置いて突設された複数個の凸部がそれ
ぞれ係合されており、前記ヨークの鍔部側開口端部に形
成された雌印籠部にエンドブラケットの雄印籠部が嵌合
されている回転電機の固定子において、 前記マグネットホルダの凹部と前記ヨークの凸部との軸
方向の係合代が前記エンドブラケットの雄印籠部の軸方
向端と前記マグネットカバーの軸方向端との間隙よりも
大きく設定されていることを特徴とする回転電機の固定
子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02742295A JP3488532B2 (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 回転電機の固定子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02742295A JP3488532B2 (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 回転電機の固定子 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08205433A JPH08205433A (ja) | 1996-08-09 |
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Family
ID=12220672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02742295A Expired - Fee Related JP3488532B2 (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 回転電機の固定子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3488532B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2002125351A (ja) * | 2000-10-12 | 2002-04-26 | Moric Co Ltd | 内燃機関用スタータモータ |
JP2002225736A (ja) * | 2001-02-05 | 2002-08-14 | Showa Corp | 電動パワーステアリング装置 |
JP2003304660A (ja) * | 2002-04-10 | 2003-10-24 | Moric Co Ltd | 回転電気機器のロータ構造 |
CN101764446B (zh) * | 2008-12-24 | 2013-06-12 | 德昌电机(深圳)有限公司 | 电机定子及其制造方法 |
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CN104467214B (zh) | 2013-09-12 | 2019-04-12 | 德昌电机(深圳)有限公司 | 电机定子组件及其组装方法 |
CN107819364B (zh) * | 2017-12-12 | 2023-10-20 | 芜湖杰诺瑞汽车电器系统有限公司 | 一种永磁电机定子总成 |
-
1995
- 1995-01-24 JP JP02742295A patent/JP3488532B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08205433A (ja) | 1996-08-09 |
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