JP3487313B2 - 剥離ライナーならびに両面粘着テープまたはシート - Google Patents

剥離ライナーならびに両面粘着テープまたはシート

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JP3487313B2 JP00024095A JP24095A JP3487313B2 JP 3487313 B2 JP3487313 B2 JP 3487313B2 JP 00024095 A JP00024095 A JP 00024095A JP 24095 A JP24095 A JP 24095A JP 3487313 B2 JP3487313 B2 JP 3487313B2
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばフレキシブル回
路基板へ部品を取付ける際などに用いられる両面粘着テ
ープまたはシート、ならびにこれに用いられる剥離ライ
ナーに関し、詳しくはハンダリフロー、打ち抜き、洗浄
などの工程などにおける損傷、変形、汚染などを抑制し
得る両面粘着テープまたはシートならびに剥離ライナー
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、フレキシブル回路基板(以下、
FPCとする)の機器への固定や、FPCへのブランケ
ットの取付け、あるいは電卓、コピー機、テレビ、自動
車などの部品の作製などに、両面粘着テープまたはシー
ト(以下、両面テープと総称する)が多用されている。
この両面テープは通常、剥離ライナーを粘着剤層の両面
に設けた構成となっている。
【0003】両面テープを用いて、例えばFPCにブラ
ンケットやIC、コネクタなどの部品を取付ける際に
は、両面テープの一方の剥離ライナーを剥離し、露出し
た粘着剤層をFPCに貼付した後、上記部品を所定の位
置にハンダリフロー付けにより固定し、この後該FPC
を洗浄し、ついで両面テープの他方の剥離ライナーを剥
離して、露出した粘着剤層に残りのブランケットを固定
するようにしている。
【0004】図4は、上記両面テープに用いられる、従
来既知の剥離ライナーの一例を示す模式断面図である。
同図に示す剥離ライナーは、紙、不織布などよりなる基
材1に剥離処理層2を形成した構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように紙などを
基材とする剥離ライナーを用いた両面テープでは、ハン
ダリフロー時の熱により剥離ライナーが焦げたり、洗浄
の際に剥離ライナーが吸水して剥がれるなどの問題があ
る。
【0006】そこで、この洗浄工程での吸水による剥が
れを防止するため、紙にポリエチレンなどの高分子材料
をラミネートしたものを基材として使用することがなさ
れているが、これによれば、ハンダリフロー時の熱によ
って、紙の中に閉じ込められている空気が膨張してラミ
ネートフィルムを突き破ったり、発泡させるなど、外観
上の問題を生じるという問題がある。
【0007】また、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレンなどのプラスチックフィルムを基材として使用
することも行われている。しかしながら、これによる
と、ハンダリフロー時の熱により基材が収縮するため、
FPCがカールしてICやチップ等の部品が浮き上が
り、ハンダ接合が困難となるという問題がある。
【0008】さらにまた、電卓、コピー機、テレビ、自
動車などの部品を作製する場合、該部品が打ち抜き工程
を経て加工される際に、剥離ライナーの表面が水、石鹸
水、油等で汚染されたり、打ち抜きにより両面テープに
バリが生じるという問題がある。
【0009】本発明の目的は、上記のような問題を解決
し、ハンダリフロー、打ち抜き、洗浄などの工程におけ
る損傷、変形、汚染などを抑制し得る剥離ライナーおよ
び両面テープを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
が以下の本発明により達成されることを見出すに到っ
た。即ち、本発明の剥離ライナーは、加熱により接着性
が低減する粘着剤層を介して2層以上の基材が接着され
てなる剥離ライナーである。また、本発明の両面テープ
は、上記剥離ライナーに剥離処理層を介して、または介
することなく粘着剤層を設けてなる両面粘着テープまた
はシートである。
【0011】
【作用】本発明は、剥離ライナーを、少なくとも2層の
基材で構成し、各基材間を加熱により剥離し得るように
接着しておくことにより、より表層側の基材に損傷、変
形、汚染などが生じた場合でもこれを加熱により剥離す
ることによって容易に除去して、美麗な下層を表出しえ
るようにしたものである。
【0012】以下、本発明を図面に基づきさらに詳細に
説明する。図1は、本発明の剥離ライナーおよび両面テ
ープの一実施例を示す模式断面図である。同図において
は、剥離ライナー1は、2層の基材11aおよび11b
を粘着剤層12により接着することによって構成され、
該剥離ライナー1の基材11b側面には粘着剤層2が設
けられている。なお、剥離ライナー1の表面(粘着剤層
2側表面)には剥離処理層(図示せず)が設けられるこ
とが好ましい。
【0013】上記基材11a、11bとしては特に限定
されず、例えば洋紙、和紙などの紙、アルミニウム箔、
銅箔、ステンレス箔、鉄箔、ジュラルミン箔、錫箔、チ
タン箔、金箔などの各種金属箔、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミド
などの各種樹脂よりなるフィルム、ポリウレタンフォー
ム、ビニールフォーム、ポリエチレンフォーム、スチレ
ンフォームなどの発泡体、不織布、織布、フェルト、な
らびにこれらを高分子材料でラミネートしてなるフィル
ムなどが挙げられる。
【0014】上記金属箔としては、ハンダリフロー時の
温度(通常230℃程度)に耐えるものが好ましく、例
えば融点が250℃以上、好ましくは400℃以上のも
のを用いることが望ましい。
【0015】上記ラミネート用の高分子材料としては、
例えばポリエチレン系、ポリプロピレン系、エチレン−
酢酸ビニル共重合体系、エチレン−アクリル酸共重合体
系、エチレン−メタクリル酸共重合体系、エチレン−ア
クリル酸エチル共重合体系、ポリ塩化ビニル系、ポリ塩
化ビニリデン系などの高分子、またはこれらのブレンド
或いは共重合体等の付加重合系高分子や、ポリエチレン
テレフタレート系、ポリエチレンナフタレート系などの
縮合系高分子、グラシン紙、クラフト紙、上質紙などの
セルロース系高分子を使用することができる。ラミネー
ト用の高分子材料の厚さは、作業性、加工性の点から、
200μm以下、好ましくは100μm以下とすること
が好ましい。
【0016】上記基材11a、11bの厚さも特に限定
されないが、その機械的強度、可撓性等が適度なものと
なるよう、一般的には5μm〜5mm、好ましくは30
μm〜100μm程度とすることが適当である。
【0017】本発明においては、各基材間を互いに接着
する粘着剤層(図1では粘着剤層12)として、加熱に
より接着性が低減する性質(以下、この性質を熱剥離性
と称す)を有するものを用いる。この粘着剤層の熱剥離
性は、例えば該粘着剤層を構成する粘着剤を熱発泡性の
ものとすることによって得られ、これによれば、該粘着
剤層を加熱して発泡させることによって粘着剤の粘着力
を低下させることができ、したがって基材を容易に剥離
することができる。
【0018】上記熱剥離性粘着剤層は、例えばベースポ
リマーに発泡剤を含有させることにより得られる。
【0019】上記ベースポリマーとしては、粘着剤を加
熱前には十分な粘着力を有し、かつ加熱後にはその粘着
力が十分に低下するものとする上で、高弾性を有するも
の、例えば常温から150℃における動的弾性率が50
万〜1000万 dyne/cm2 、好ましくは50万〜800
万 dyne/cm2 のものを用いることが望ましい。さらに
は、常温から150℃における動的弾性率の変化が小さ
いもの(好適には5倍以内、就中3倍以内)を用いるこ
とが好ましい。
【0020】上記ベースポリマーを構成するモノマー成
分としては特に制限はなく、アクリル系粘着剤、ゴム系
粘着剤、スチレン・共役ジエンブロック共重合体系粘着
剤などの公知の粘着剤の調製に用いられるモノマー成分
のいずれも用いることができる。
【0021】具体的には、メチル、エチル、プロピル、
ブチル、2-エチルヘキシル、イソオクチル、イソノニ
ル、イソデシル、ドデシル、ラウリル、トリデシル、ペ
ンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシ
ル、ノナデシル、エイコシルのような、通例炭素数が2
0以下のアルキル基を有するアクリル酸ないしメタクリ
ル酸のようなアクリル酸系アルキルエステル、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、アクリル酸ヒドロキシ
エチル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒ
ドロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、
N-メチロールアクリルアミド、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸
グリシジル、酢酸ビニル、スチレン、イソプレン、ブタ
ジエン、イソブチレン、ビニルエーテルなどが例示され
る。
【0022】また、ベースポリマーとして、前記と同様
の動的弾性率の変化度および高弾性を有する天然ゴム、
再生ゴムや、紫外線硬化型の粘着剤組成物などを用いる
こともできる。
【0023】上記粘着剤には、必要に応じて架橋剤、粘
着付与性樹脂、可塑剤、充填剤、老化防止剤などの各種
添加剤を配合してもよいが、得られた熱剥離性粘着剤の
ゲル分が40重量%以上、好ましくは50重量%以上、
より好ましくは70重量%以上となっていることが望ま
しい。
【0024】また上記粘着剤層の接着強度は、加熱前に
おける基材の各層間を確実に接着し得るよう、0.4N/
20mm以上、好ましくは0.8N/20mm以上であることが望
ましい。
【0025】上記ベースポリマーに含有させる発泡剤と
しては特に制限はなく、無機系、有機系などの各種発泡
剤を1種または2種以上含有させるようにすればよい。
【0026】無機系発泡剤としては、水、炭酸アンモニ
ウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、亜
硝酸アンモニウム、水素化ホウ素ナトリウム、アジド類
などが例示される。
【0027】有機系発泡剤としては、トリクロロモノフ
ルオロメタン、ジクロロモノフルオロメタンなどの塩化
フッ化アルカン、アゾビスイソブチロニトリル、アゾジ
カルボンアミド、バリウムアゾジカルボキシレートなど
のアゾ系化合物、パラトルエンスルホニルヒドラジド、
ジフェニルスルフォン-3,3'-ジスルホニルヒドラジド、
4,4'-オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、
アリルビス(スルホニルヒドラジド)などのヒドラジン
系化合物、p-トルイレンスルホニルセミカルバジド、
4,4'-オキシビス(ベンゼンスルホニルセミカルバジ
ド)などのセミカルバジド系化合物、5-モルホリル -1,
2,3,4-チアトリアゾールなどのトリアゾール系化合物、
N,N'-ジニトロソペンタメチレンテトラミン、 N,N'-ジ
メチル-N,N'-ジニトロソテレフタルアミドなどのN-ニト
ロソ系化合物などが例示される。
【0028】また、発泡剤として、ブタン、プロパン、
ペンタン等のガス化成分をマイクロカプセル化して得ら
れる熱膨張性粒子を用いることもでき、これによれば、
混合操作が容易であることなどの点で好適である。この
熱膨張性粒子として、具体的には、マイクロスフェア
(商品名;松本油脂社製)などが例示される。なお、必
要に応じて発泡助剤を添加してもよい。
【0029】上記発泡剤の配合量は、上記粘着剤層の粘
着力を低下させる程度に応じて適宜決定されるが、通
常、ベースポリマー100重量部に対し、1〜100重
量部、好ましくは5〜50重量部、さらに好ましくは1
5〜30重量部程度配合することが望ましい。
【0030】上記熱剥離性粘着剤層は、60〜300
℃、好ましくは100〜200℃に加熱することにより
剥離性を示すものであることが望ましい。この粘着剤層
が熱剥離性を示す温度が60℃以上であれば、例えば基
材間の剥離を意図して加熱される場合以外に剥離したり
することが少なく、一方300℃以下であれば加熱処理
に多大な時間、手間、コストなどを要することがない。
なお、上記熱剥離性粘着剤層は、IC、コネクタなどの
部品を取付ける場合などでは、通常ハンダリフロー時の
熱により剥離することができる。
【0031】上記熱剥離性粘着剤層の厚さは特に限定さ
れないが、その粘着力、基材の機械的強度等を十分なも
のとする上で一般的には5〜200μm程度、好ましく
は10〜30μm程度が適当である
【0032】上記図1に示す例では、2層の基材が用い
られているが、3層以上の基材を用いてもよい。この場
合、各基材間にはそれぞれ上記と同様の熱剥離性粘着剤
層を介在させるようにすればよい。
【0033】上記のように3層以上の基材を用いる場
合、基材間に設けられる粘着剤層は2層以上となるが、
これらの粘着剤層のそれぞれの熱剥離性を示す温度に差
を設けるようにすることもできる。例えば図2に示す剥
離ライナーおよび両面テープのように、3層の基材11
a、11bおよび11cを粘着剤層12a、12bによ
り接着して剥離ライナー1を構成し、該粘着剤層12a
が熱剥離性を示す温度を、粘着剤層12bが熱剥離性を
示す温度よりも低く(例えば30〜70℃程度低く)設
定しておくことが例示される。この態様によれば、例え
ば剥離ライナー1の基材11c側面に粘着剤層2を設け
て両面テープを構成することによって、その使用時に、
損傷、変形、汚染等の生じた基材11a(最外層のも
の)を、特定温度に加熱して除去した後、さらに基材1
1b(基材11aについで外層側に近いもの)に損傷、
変形、汚染等が生じた場合にこれを上記温度よりも高温
に加熱することにより除去することができ、結果的に基
材11c(最も粘着剤層2に近いもの)が再度保護され
ることになる。
【0034】例えば、図1の両面テープに関して、剥離
ライナー1の基材11b側面に設けられる粘着剤層2を
構成する粘着剤には特に制限はなく、アクリル系粘着
剤、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤などの、通常
の両面テープに使用される粘着剤がいずれも使用できる
が、なかでも耐熱性、耐候性などの点でアクリル系粘着
剤が好適である。
【0035】粘着剤層2には、必要に応じて架橋剤、粘
着付与性樹脂、可塑剤、充填剤、老化防止剤などの各種
添加剤を配合してもよい。
【0036】粘着剤層2の厚さは特に制限されないが、
接着性、加工性などの点から通常5〜300μm程度、
好ましくは20〜180μm程度が適当である。なお、
該粘着剤層2は粘着剤のみで構成してもよいが、適当な
基材の両面に粘着剤を有する構成としてもよく、この場
合、該基材としては紙、不織布、織布やポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの樹
脂フィルム等が例示され、またその厚さは耐熱性、加工
性などの点で80μm以下程度、好ましくは50μm以
下程度とすることが適当である。
【0037】また、粘着剤層2の接着強度は、例えば部
品の固定などが確実になされるよう、5N/20mm以上、好
ましくは8N/20mm以上であることが望ましい。
【0038】剥離ライナーと両面テープとの間に設けら
れる剥離処理層を構成する剥離剤としては、当該面に必
要な剥離力を付与し得るものであればよく、この分野で
既知のものがいずれも用いられる。例えば、長鎖アルキ
ル含有ポリマー、シリコーン、ポリオレフィンなどが例
示される。さらに、シリコーンとしては、縮合反応型、
付加反応型などの熱硬化型シリコーン、電子線硬化型、
紫外線硬化型などの放射線硬化型シリコーンなどが例示
される。なお、上記剥離処理層の厚さは、その剥離力の
点から、0.01〜5μm程度、好ましくは0.03〜
3μm程度(剥離剤の塗布量0.01〜5 g/m2 程度、
好ましくは0.03〜3 g/m2 程度)とすることが適当
である。
【0039】図3は、本発明の他の剥離ライナーおよび
両面テープの一例を示す模式断面図である。同図に示す
例では、図1に示した両面テープの粘着剤層2の表面に
剥離ライナー3が貼り合わされて両面テープが構成され
ている。
【0040】上剥離ライナー3も特に制限されるもので
なく、例えば紙、不織布、織布やポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂フィ
ルムなどよりなる基材に剥離処理を施してなるものなど
の通常のものを用いることができる。なおこの被着体側
の剥離ライナー3として前記本発明の剥離ライナーを用
いることもでき、これによれば該剥離ライナー3に損
傷、汚染等が生じた場合にこれを容易に除去することが
できる。
【0041】なお本発明の剥離ライナーは、両面テープ
以外にも、ラベル、シール、ステッカー、壁紙、粘着シ
ートなどの用途に用いてもよい。
【0042】
【実施例】以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に
説明するが、言うまでもなく本発明はこれら実施例に限
定されるものではない。
【0043】実施例1 (剥離ライナーの作製)図1に示すものと同様の構成
(但し、剥離処理層を基材11bと粘着剤層2との間に
設けた)のものを得た。秤量70 g/m2 の上質紙(基材
11b)の一方面に、付加反応型の熱硬化型シリコーン
〔信越化学工業社製;品番KS−774;硬化触媒とし
てPL−3(信越化学工業社製)を使用〕を、乾燥後の
塗布重量が0.5 g/m2 となるように塗布し、145℃
にて30秒間乾燥硬化させて、剥離処理層(図示せず)
を設けた。ついで、アクリル酸ブチル100重量部、ア
クリル酸5重量部およびアクリロニトリル10重量部よ
りなるアクリル共重合体100重量部を含有するトルエ
ン溶液に、熱膨張性微粒子(商品名マイクロスフェアF
−F50D;松本油脂社製)30重量部を配合して粘着
剤を調製し、これを上記とは別の秤量70 g/m2 の上質
紙(基材11a)の一方面に、乾燥後の厚さ30μmと
なるように塗布、乾燥させて、粘着剤層12を形成し
た。ついで、この基材11aの粘着剤層12形成面を、
基材11bの剥離処理層形成面の反対側面に貼り合わせ
て、幅200mm、長さ300mmの剥離ライナー1を得
た。
【0044】(両面テープの作製)図3に示すものと同
様の構成となるよう、さらに別の秤量70 g/m2 の上質
紙の一方面に、付加反応型の熱硬化型シリコーンとして
品番KS−774にかえて品番KS−772を使用する
以外は上記基材11bの場合と同様にしてシリコーン処
理を施して、剥離ライナー3を得た。ついで、この剥離
ライナー3のシリコーン処理面上に、乾燥後の厚さ50
μmとなるようにアクリル系粘着剤を塗布、乾燥させて
粘着剤層2を形成した。この後、この粘着剤層2を前記
剥離ライナー1に設けた剥離処理層(図示せず)に貼り
合わせて、両面テープを作製した。
【0045】比較例1 上記実施例1において、基材11bに基材11aを貼り
合わせず、該基材11bを剥離ライナーとして用いる以
外は全て同様にして剥離ライナーおよび両面テープを作
製した。
【0046】実施例2 上記実施例1において、基材11aおよび基材11b
を、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ムにそれぞれ変える以外は全て同様にして剥離ライナー
1および両面テープを作製した。
【0047】比較例2 上記実施例2において、基材11bに基材11aを貼り
合わせず、該基材11bを剥離ライナーとして用いる以
外は全て同様にして剥離ライナーおよび両面テープを作
製した。
【0048】実施例3 上記実施例1において、粘着剤層12の粘着剤を、アク
リル(メタクリル酸メチル)20重量部を含有するアク
リルゴムよりなるベースポリマー100重量部にテルペ
ン系粘着付与剤20重量部、高軟化点樹脂〔タマノル8
03L(商品名;荒川化学工業社製;Tg160℃)〕
60重量部、架橋剤〔タケネートL1150(商品名;
武田薬品工業社製)〕2重量部および熱膨張性微粒子
(商品名マイクロスフェアF−80SD;松本油脂社
製)50重量部を配合して調製した粘着剤に変える以外
は全て同様にして剥離ライナーおよび両面テープを作製
した。
【0049】比較例3 上記実施例3において、基材11bに基材11aを貼り
合わせず、該基材11bを剥離ライナーとして用いる以
外は全て同様にして剥離ライナーおよび両面テープを作
製した。
【0050】実施例4 上記実施例1において、基材11bを、厚さ50μmの
アルミニウム箔に変える以外は全て同様にして剥離ライ
ナーおよび両面テープを作製した。
【0051】比較例4 上記実施例4において、基材11bに基材11aを貼り
合わせず、該基材11bを剥離ライナーとして用いる以
外は全て同様にして剥離ライナーおよび両面テープを作
製した。
【0052】比較例5 上記実施例1において、粘着剤層12を構成する粘着剤
に熱膨張性微粒子を配合しない以外は全て同様にして剥
離ライナーおよび両面テープを作製した。
【0053】(剥離ライナーの評価)上記実施例および
比較例で得られた両面テープのそれぞれを通常のFPC
に貼り合わせて、以下の方法により剥離ライナーの評価
試験を行ったところ、表1に示す結果が得られた。 加工性 FPCの両面テープを貼り合わせた部分を打ち抜き機で
打ち抜いてサンプルとし、その加工性を評価した。 耐水性 上記の試験の後、サンプルを、表面最高温度が230
℃に5秒間保持されるように赤外線加熱装置により60
秒間加熱し、ついでこれを60℃の温水に浸漬し、3分
間超音波をかけた後引き上げ、基材11bへの浸水の有
無等を観察して耐水性を評価した。 剥離性および表面状態 この後、実施例1〜4および比較例5のそれぞれの剥離
ライナー1の基材11aを速度30cm/min、角度180
°で剥離してその剥離性を評価した。さらにこの後、比
較例1〜4も含め、基材11bの表面状態をそれぞれ観
察した。
【0054】
【表1】
【0055】上記評価試験においては、比較例4では
打ち抜き後にアルミニウム箔に浮き(およびシワ)が生
じていることが認められた。この浮きは耐水性にも影響
していると考えられる。評価試験においては、比較例
5では基材11aの剥離は困難であった。また比較例1
〜3では基材11bの表面には焦げが生じており、表面
状態は劣悪であると判定された。比較例5では前記のよ
うに基材11aの剥離が困難なため表面状態を基材11
aの表面状態により判定したところ、当該表面には焦げ
が生じており、表面状態は劣悪であると判定された。比
較例4では、焦げはみられなかったが、油による汚染が
みられた。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明において
は、剥離ライナーの基材が、少なくとも2層の基材で構
成され、各基材は加熱により接着力が低減するように接
着されているので、外層側の基材に損傷、変形、汚染な
どが生じた場合でもこれを加熱により剥離することによ
って容易に除去することができる。したがって、内層側
の基材を実質的に剥離ライナーの基材とし、これを外層
側の基材によって損傷、変形、汚染などから保護するこ
とができる。
【0057】したがって、ハンダリフロー、打ち抜き、
洗浄などの工程における損傷、変形、汚染などを抑制し
得る剥離ライナーおよび両面テープが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の剥離ライナーおよび両面テープの一実
施例を示す模式断面図である。
【図2】本発明の剥離ライナーおよび両面テープの他の
実施例を示す模式断面図である。
【図3】本発明の剥離ライナーおよび両面テープのさら
に他の実施例を示す模式断面図である。
【図4】従来の剥離ライナーの一例を示す模式断面図で
ある。
【符号の説明】
1 剥離ライナー 11a, 11b, 11c 基材 12, 12a, 12b 粘着剤層 2 粘着剤層 3 剥離ライナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−184504(JP,A) 特開 平7−138538(JP,A) 実開 昭51−74551(JP,U) 実開 平6−28062(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 7/02 B32B 7/06 B32B 7/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱により接着性が低減する粘着剤層を
    介して2層以上の基材が接着されてなる剥離ライナー。
  2. 【請求項2】 粘着剤層が加熱発泡性を有するものであ
    る請求項1記載の剥離ライナー。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のいずれかに記載の剥
    離ライナーに剥離処理層を介して、または介することな
    く粘着剤層を設けてなる両面粘着テープまたはシート。
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