JP3032074B2 - 発泡性接着シート及びその製造方法 - Google Patents

発泡性接着シート及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物品の搬送用や加工時
における固定用などとして好適な発泡性接着シート、及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、支持基材に発泡剤含有の接着力低
減型感圧接着層を設けてなる発泡性接着シートが知られ
ていた(特開昭56−61468号公報)。これは、物
品の接着目的を達成したのち発泡剤含有の感圧接着層を
加熱して接着力低減処理し、物品を容易に分離できるよ
うにしたものであり、FPCの如き電子部品やその材料
などの搬送や加工時における固定など、多種多様な目的
に用いられている。
【0003】しかしながら、物品の接着保持に利用して
いない接着層の露出表面が強力な接着力を示し、物品を
接着保持させてそれを積み重ねると上下間で強く接着し
て剥がすことが困難となり、そのため積み重ね状態で保
管できないなどの問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、目的の達成
までは物品を脱落させることなく接着保持し、目的達成
後は物品に損傷を与えることなく容易に分離できる性能
を維持させつつ、物品の接着保持に不必要な接着層部分
が実質的に接着力を示さず、従って物品を接着保持させ
た状態で積み重ね保管ができる発泡性接着シート、及び
その製造方法を得ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持基材の少
なくとも片側に発泡剤含有の接着力低減型接着層を有
し、その接着力低減型接着層が接着力低減処理部分と未
処理部分とからなることを特徴とする発泡性接着シー
ト、及び支持基材の少なくとも片側に設けた発泡剤含有
の接着力低減型接着層の上に熱マスクを設け、その熱マ
スクを介し接着力低減型接着層を加熱して接着力低減処
理することを特徴とする前記発泡性接着シートの製造方
法を提供するものである。
【0006】
【作用】接着力低減型接着層は、加熱による接着力低減
処理で含有の発泡剤が膨脹ないし発泡して接着力が低下
ないし消失するものであるが、その接着力低減型接着層
を熱マスクを介して加熱処理することにより、熱マスク
で被覆した部分における接着力の低減化の進行を防止な
いし抑制でき、これにより部分的に接着力を維持する発
泡性接着シートを得ることができる。
【0007】前記の結果、物品の接着保持に利用したい
部分のみを熱マスクを介し未接着力低減処理部分として
残存させた発泡性接着シートを得ることができる。そし
て、接着保持の目的達成後は再度の加熱処理で残存未処
理部分を接着力低減処理することにより物品に損傷を与
えることなく容易に分離できる処理状態とすることがで
きる。
【0008】
【実施例】図1に本発明の発泡性接着シートを例示し
た。1が支持基材、2が発泡剤含有の接着力低減型接着
層であり、21が接着力低減処理部分、22が未処理部
分である。
【0009】支持基材としては、プラスチックフィル
ム、紙、織布、不織布ないしフェルト、金属箔、発泡
体、それらのラミネート体などからなる適宜なものが用
いられる。厚さは10μm〜5mmが一般的であるが、こ
れに限定されない。剥離剤で処理した薄葉体などからな
るセパレータを支持基材に用いて接着力低減型接着層を
適宜に移着しうるようにした発泡性接着シートとしても
よい。支持基材は、スプロケット孔等の送り孔や歯車と
の噛合溝などからなる搬送力の受力部を有していてもよ
い。
【0010】接着力低減型接着層の形成には、適宜な接
着剤を用いることができ、一般には感圧接着剤などが用
いられる。その感圧接着剤としては、ゴム系感圧接着
剤、アクリル系感圧接着剤、スチレン・共役ジエンブロ
ック共重合体系感圧接着剤などの適宜なものを用いるこ
とができ、紫外線硬化型のものなども用いうる(特開昭
56−61468号公報、特開昭61−174857号
公報、特開昭63−17981号公報)。
【0011】また、融点が約200℃以下等の熱溶融性
樹脂を含有してクリープ性を改善したものや、常温では
接着力が小さくて加熱により充分な接着力が発現するよ
うにした熱時感圧接着剤なども用いうる(特公昭56−
13040号公報)。なお感圧接着剤は、必要に応じて
架橋剤、粘着付与樹脂、可塑剤、充填剤、老化防止剤な
どの適宜な添加剤を配合したものであってもよい。
【0012】より具体的には例えば、天然ゴムや合成ゴ
ムをベースポリマーとするゴム系感圧接着剤、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、2−エチルヘキ
シル基、イソオクチル基、イソノニル基、イソデシル
基、ドデシル基、ラウリル基、トリデシル基、ペンタデ
シル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシ
ル基、ノナデシル基、エイコシル基の如き通例、炭素数
が20以下のアルキル基を有するアクリル酸ないしメタ
クリル酸等のアクリル酸系アルキルエステル、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、アクリル酸ヒドロキシ
エチル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒ
ドロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、
N−メチロールアクリルアミド、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル、アクリル酸グリシジル、メタクリル
酸グリシジル、酢酸ビニル、スチレン、イソプレン、ブ
タジエン、イソブチレン、ビニルエーテルなどを成分と
するアクリル系ポリマーをベースポリマーとするアクリ
ル系感圧接着剤などがあげられる。
【0013】接着力低減処理前における接着力(物品保
持力)と接着力低減処理による接着力の低下性(物品分
離の容易性)のバランスや、巻回物とする際などにおけ
る接着保持物品との密着追随性などの点より好ましく用
いうる感圧接着剤は、動的弾性率が常温から150℃に
おいて50万〜1000万dyne/cm2、好ましくは50
万〜800万dyne/cm2の範囲にある高弾性ポリマーを
ベースポリマーとするものである。ベースポリマーとし
てより好ましい高弾性ポリマーは、常温から150℃に
おける動的弾性率の変化率が小さいもの、就中その変化
程度が5倍以内のものである。
【0014】接着力低減型接着層は、接着剤に発泡剤を
配合することにより形成することができる。発泡剤の配
合により、加熱処理による含有発泡剤の膨脹ないし発泡
で接着力が低下、ないし消失する接着層とすることがで
きる。熱時感圧接着剤を用いた場合には、その接着剤の
接着処理温度よりも高温で膨脹ないし発泡する発泡剤が
用いられる。発泡剤の配合量は、接着力を低下させる程
度に応じて適宜に決定してよい。一般にはベースポリマ
ー100重量部あたり1〜100重量部、好ましくは5
〜50重量部、就中10〜40重量部配合される。
【0015】用いる発泡剤については特に限定はなく、
種々の無機系や有機系の発泡剤を用いうる。無機系発泡
剤の代表例としては、炭酸アンモニウム、炭酸水素アン
モニウム、炭酸水素ナトリウム、亜硝酸アンモニウム、
水素化ホウ素ナトリウム、アジド類などがあげられる。
【0016】有機系発泡剤の代表例としては、水、トリ
クロロモノフルオロメタンやジクロロモノフルオロメタ
ンの如き塩フッ化アルカン、アゾビスイソブチロニトリ
ルやアゾジカルボンアミド、バリウムアゾジカルボキシ
レートの如きアゾ系化合物、パラトルエンスルホニルヒ
ドラジドやジフェニルスルホン−3,3'−ジスルホニ
ルヒドラジド、4,4'−オキシビス(ベンゼンスルホ
ニルヒドラジド)、アリルビス(スルホニルヒドラジ
ド)の如きヒドラジン系化合物、ρ−トルイレンスルホ
ニルセミカルバジドや4,4'−オキシビス(ベンゼン
スルホニルセミカルバジド)の如きセミカルバジド系化
合物、5−モルホリル−1,2,3,4−チアトリアゾ
ールの如きトリアゾール系化合物、N,N'−ジニトロ
ソペンタメチレンテトラミンやN,N'−ジメチル−
N,N'−ジニトロソテレフタルアミドの如きN−ニト
ロソ系化合物などがあげられる。
【0017】発泡剤をマイクロカプセル化してなる熱膨
脹性微粒子は、混合操作が容易であるなどの点より好ま
しく用いられる。熱膨脹性微粒子には、マイクロスフェ
ア(商品名、松本油脂社製)などの市販物もある。なお
本発明においては、必要に応じて発泡助剤を添加しても
よい。
【0018】接着力低減型接着層の形成は、例えば支持
基材の少なくとも片側に発泡剤含有の接着層を塗工形成
する方式、セパレータ上に塗工形成した発泡剤含有の接
着層を支持基材の少なくとも片側に移着する方式などの
適宜な方式で行うことができる。設ける接着力低減型接
着層の厚さは、適宜に決定してよい。一般には500μ
m以下、就中5〜200μmとされる。
【0019】本発明の発泡性接着シートの製造は、例え
ば図2の如く、発泡剤含有の接着力低減型接着層2の上
に熱マスク3を設け、その熱マスク3を介して接着力低
減型接着層を遠赤外線等の適宜な熱源により加熱して部
分的に接着力低減処理する方法などにより行うことがで
きる。加熱条件は、発泡剤の発泡特性や支持基材の耐熱
性などにより適宜に決定してよい。
【0020】図1の如く、形成された接着力低減処理部
分21は、発泡剤による膨脹(発泡)で熱マスクで被覆
した未処理部分22よりも盛上がっており、未処理部分
に物品を接着保持させた場合などに物品周囲の緩衝性保
護層などとして機能しうる。また薄層物品の場合には積
み重ね時の薄層物品の保護層などとしても機能しうる。
従って本発明においては、感熱接着剤や熱時感圧接着剤
等の加熱接着処理が必要な接着剤なども好ましく用いら
れる。
【0021】用いる熱マスクは、例えば金属や熱線反射
フィルター等の熱反射性材料、カーボンや液体含浸シー
ト、熱線吸収フィルター等の熱吸収性材料、発泡体等の
断熱材、冷媒シート等の冷却材などからなる熱遮断性材
料を用いて、適宜に形成することができる。
【0022】熱マスクは、目的とする未接着力低減処理
形態に形成した単板とすることもできるし、かかる単板
を適宜に連設した連結体とすることもできる。また良伝
熱性のフィルムや熱線透過フィルター透過等なるベース
シートに熱マスク部をパターン形成したマスクシートな
どとすることもできる。かかる連結体やマスクシート等
からなる熱マスクの一体化物は、画一パターンを連続的
に形成する場合に熱マスクを接着力低減型接着層に能率
的に付設でき、かつ接着力低減処理後の剥離除去も能率
的に行える利点を有する。
【0023】本発明の発泡性接着シートは、接着力低減
型接着層の上の所定部分に熱マスクを設けたものとして
提供することもできる。その場合、接着力低減型接着層
は部分的な接着力低減処理を終了していてもよいし、未
処理であってもよい。熱マスクは、接着力低減型接着層
の汚染防止などに有効である。なお支持基材の片側に接
着力低減型接着層を設けた場合、他方の側に接着力低減
型接着層でない通例の感圧性等の接着層を設けた形態の
発泡性接着シートも形成することができる。
【0024】本発明の発泡性接着シートにおいて、熱マ
スクを介し未接着力低減処理部分として残存させた部分
は、熱マスクを剥離除去した状態で物品の接着保持に利
用できる部分である。かかる未処理部分は、物品の接着
保持目的を達成したのち、加熱して接着力低減処理され
る。これにより、接着保持していた物品を容易に分離回
収することができる。加熱条件は、発泡剤の発泡特性や
支持基材の耐熱性などにより適宜に決定してよい。かか
る加熱処理は、使用目的に応じた適宜な段階で行うこと
ができる。
【0025】なお物品の接着保持は、任意な配置で行っ
てよい。ちなみに自動組立てラインにおける工程間の搬
送では、一定の間隔で、かつ搬送物品の向きを揃えて接
着保持させることが有利である。従って発泡性接着シー
トは、例えばキャリアテープの如き長尺体や大面積版な
ど、適宜な形状で用いることができ、形成する未接着力
低減処理部分の形状や配置パターンなども適宜に決定す
ることができる。未接着力低減処理部分への物品の接着
保持処理は、単なる圧着処理や加熱圧着処理など接着力
低減型接着層の接着特性に応じて適宜に行うことができ
る。
【0026】本発明の発泡性接着シートは、物品を接着
保持して目的を達成したのち、その物品を発泡性接着シ
ートより容易に剥離(分離)することが望まれる種々の
用途に好ましく用いられる。物品を接着保持する目的
は、例えば自動組立てラインにおける工程間の搬送、メ
ーカーからユーザーへの搬送等の搬送目的、保管等のス
トック目的、加工時における物品の固定ないし仮止め目
的など、任意である。
【0027】従って接着保持する物品についても任意で
ある。その例としては、セラミックコンデンサ、発振
子、抵抗の如き電気部品や、液晶セル、プラズマディス
プレイの如き表示デバイス、あるいは太陽電池、サーマ
ルヘッド、プリント基板、半導体チップの如き電子部
品、偏光板の如き光学材料、磁気ヘッドやガラス板の如
き易損傷性物品などがあげられる。
【0028】ちなみにFPCの如きプリント基板をキャ
リヤテープを介して定間隔保持することにより、納入個
数の確認や電子機器への組込時の自動化も容易に行うこ
とができ、これまでの積み重ね体を束ねた納入形態によ
る納入個数の確認や電子機器への組込時の自動化の困難
性等の問題点を克服することができる。
【0029】また偏光板、磁気ヘッド、ガラス板の如き
易損傷性物品は、これまで剥離時や搬送時における破損
問題等で接着保持方式による搬送システムを採ることが
できなかったが、本発明によれば図2に例示した非接着
保持部分21による緩衝保護下に搬送できて、接着保持
による搬送システムを採ることができる。
【0030】実施例1 アクリル酸ブチル100部(重量部、以下同じ)とアク
リル酸5部とアクリロニトリル10部の共重合体からな
る重量平均分子量120万のベースポリマー100部
に、熱膨脹性微粒子(マイクロスフェアF−80SD)
15部を配合してなる接着剤のトルエン溶液を調製し、
厚さ25μmのポリエステルフィルムに乾燥後の厚さが
30μmとなるよう塗布して加熱乾燥処理したのち、そ
の接着力低減型接着層(20cm×20cm)の中央部の上
にFeO-燐酸ガラス系熱線吸収フィルター(10cm×10
cm)を接着して150℃で1分間加熱処理して、熱線吸
収フィルターの外側周囲が接着力低減処理された発泡性
接着シートを得た。
【0031】実施例2 アクリルグラフトゴム(アクリル20部:MMA)から
なるベースポリマー100部に、テルペン系粘着付与樹
脂10部、Tgが180℃の高軟化点樹脂60部、架硫
剤2部、熱膨脹性微粒子(マイクロスフェアF−80S
D)50部を配合してなる接着剤のトルエン溶液を調製
し、厚さ25μmのポリエステルフィルムの片面に乾燥
後の厚さが30μmとなるよう塗布し、加熱乾燥処理し
て接着力低減型接着層を形成したほかは実施例1に準じ
て発泡性接着シートを得た。
【0032】実施例3 アクリル酸エチル50部とアクリル酸2−エチルヘキシ
ル50部からなる接着剤100部(接着温度100℃)
を含むトルエン溶液に、熱膨脹性微粒子(マイクロスフ
ェアF−50D)20部を配合してなる接着剤を、厚さ
50μmのポリエステルフィルムの片面に乾燥後の厚さ
が30μmとなるよう塗布し、加熱乾燥処理して接着力
低減型接着層を形成し、銀蒸着膜からなる熱線反射層を
有する熱マスクを用いて実施例1に準じ発泡性接着シー
トを得た。
【0033】評価試験 接着力 実施例で得た発泡性接着シートよりFeO-燐酸ガラス系
熱線吸収フィルターないし熱マスクを剥離除去し、接着
力低減処理された部分と未処理部分におけるステンレス
板(SUS 304 BA仕上げ面)に対する接着力
(180度ピール)をJIS Z 0237に準拠して
測定した。ただし実施例3の場合の未処理部分における
接着力は100℃で加熱接着することにより、接着力低
減処理部分及び他の実施例の場合については室温におけ
る接着力を調べた。
【0034】積み重ね性 実施例で得た発泡性接着シートを10枚積み重ね、その
上に1kg/cm2の均等荷重を負荷した状態で1週間放置
(室温)し、その後、積み重ねを解いてその際の剥がれ性
を評価した。評価の基準は、積み重ねを解く際に各発泡
性接着シートを破断、損傷なく容易に分離できた場合を
○、分離時に破断、損傷した場合を×とした。
【0035】上記の結果を表1に示した。なお表には接
着力低減処理部分と未処理部分の厚さも示した。
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、物品を接着保持できる
接着力の低減化が可能な接着域と、かかる領域よりも肉
厚で緩衝保護機能を有する実質的に接着力を示さない非
接着域を所望の形状で有する発泡性接着シートを得るこ
とができる。
【0037】前記の結果、保持目的達成までは物品を脱
落させることなく接着保持して目的達成後は物品に損傷
を与えることなく容易に分離でき、かつ非接着域を介し
容易に取扱えて積み重ねても上下間で実質的に接着せず
に容易に分離でき、しかも接着保持物品を衝撃等より保
護する発泡性接着シートを得ることができる。かかる特
性は、積み重ね保管を可能にすると共に、自動接着ライ
ンや加工ライン等における操作機械との接着トラブルを
防止する。
【0038】従って、これまで分離時や搬送時等におけ
る破損問題のため接着保持方式を採ることができなかっ
た易損傷性物品等に対しても接着保持による搬送等のシ
ステムを採ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発泡性接着シートの実施例の断面図。
【図2】製造工程を例示した平面図
【符号の説明】
1:支持基材 2:発泡剤含有の接着力低減型接着層 21:接着力低減処理部分 22:未処理部分 3:熱マスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−33487(JP,A) 特開 昭56−61468(JP,A) 特開 昭60−203687(JP,A) 特開 昭61−136568(JP,A) 特開 昭63−17981(JP,A) 特開 平3−2096(JP,A) 特開 平3−243677(JP,A) 特開 平5−43851(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 7/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基材の少なくとも片側に発泡剤含有
    の接着力低減型接着層を有し、その接着力低減型接着層
    が接着力低減処理部分と未処理部分とからなることを特
    徴とする発泡性接着シート。
  2. 【請求項2】 支持基材の少なくとも片側に発泡剤含有
    の接着力低減型接着層を有し、その接着力低減型接着層
    の上の所定部分に熱マスクを設けてなることを特徴とす
    る発泡性接着シート。
  3. 【請求項3】 支持基材の少なくとも片側に設けた発泡
    剤含有の接着力低減型接着層の上に熱マスクを設け、そ
    の熱マスクを介し接着力低減型接着層を加熱して接着力
    低減処理することを特徴とする請求項1に記載の発泡性
    接着シートの製造方法。
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JP5144003B2 (ja) * 2005-03-18 2013-02-13 ソマール株式会社 再剥離性粘着シート及びそれを用いた被着体加工方法
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