JP3482120B2 - 発振回路 - Google Patents

発振回路

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JP3482120B2
JP3482120B2 JP05204598A JP5204598A JP3482120B2 JP 3482120 B2 JP3482120 B2 JP 3482120B2 JP 05204598 A JP05204598 A JP 05204598A JP 5204598 A JP5204598 A JP 5204598A JP 3482120 B2 JP3482120 B2 JP 3482120B2
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    • H03BGENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
    • H03B5/00Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input
    • H03B5/08Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element comprising lumped inductance and capacitance
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    • H03B5/24Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element comprising resistance and either capacitance or inductance, e.g. phase-shift oscillator active element in amplifier being semiconductor device
    • HELECTRICITY
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    • H03BGENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
    • H03B2201/00Aspects of oscillators relating to varying the frequency of the oscillations
    • H03B2201/02Varying the frequency of the oscillations by electronic means

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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、MOS型半導体
集積回路に係り、アナログ信号処理を行う場合の基本と
なる発振回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル機器の増大とデジタル信
号処理技術の進歩によって、デジタル信号処理に適した
CMOS集積回路が半導体市場の大部分を占めるように
なってきている。ところが、映像や音声信号は入出力が
アナログであるためアナログで処理する方が簡単であっ
たり、デジタル処理するにしてもA/D、D/A変換や
その前後のフィルタ処理およびクロック発生のための発
振器などにアナログ回路が必要である。アナログ回路に
はバイポーラが向いており、CMOSはアナログスイッ
チやサンプルホールドなどの一部の回路を除いては不向
きとされてきた。しかし、バイポーラやBiCMOSプ
ロセスはややコスト高になる上、CMOSでのデジタル
アナログ混載による1チップ化という要求が強く、近年
CMOSでアナログ信号処理を行うための回路開発が盛
んになってきている。
【0003】CMOSによる「発振回路」は、デジタル
信号処理においてクロック発生器やPLLの要素回路と
して多用されてきた。このような発振回路の代表的なも
のには、CMOSインバータをリング状に多段構成とし
た「リング発振回路」がある。そのうち発振周波数の制
御が可能な発振回路の一例が、特開平4−188910
号公報に記載されており、この発振回路の基本発振部分
は図13に示す構成となっている。
【0004】このリング発振回路は、図13(a)に示
すように、I1,I2〜Inのインバータ回路を順番に
多段につなぎ、最終段のインバータ回路Inの出力を、
最初のインバータ回路I1の入力に戻すことによって、
リング状のループを形成してなるものである。
【0005】各インバータ回路I1,I2〜Inは、図
13(b)に示すように、4個の電界効果トランジスタ
M41〜M44から構成されている。トランジスタM4
1とM42はNチャンネルMOSで形成し、トランジス
タM43とM44はPチャンネルMOSで形成してい
る。トランジスタM42とM43のゲートを接続して入
力端子とし、トランジスタM42とM43のドレインを
接続して出力端子としている。また、トランジスタM4
4のドレインとトランジスタM43のソース、トランジ
スタM42のソースとトランジスタM41のドレインを
それぞれ接続するとともに、トランジスタM44のソー
スを電源端子に接続し、トランジスタM41のソースを
接地点に接続している。
【0006】各インバータ回路I1,I2〜Inのトラ
ンジスタM41およびM44の各ゲートは、それぞれ周
波数制御端子T1およびT2に接続している。出力は各
インバータ回路I1,I2〜Inのどの出力から取出し
ても良く、別に設けたループ外の出力用インバータを介
して出力する。
【0007】このリング発振回路において、各インバー
タ回路のトランジスタM41,M42の組とトランジス
タM43,M44の組とは入力端INに供給される信号
のレベルにより、相補的にオン/オフする。従って、各
インバータ回路における入力端INと出力端OUTにお
ける信号のレベルは反転したものとなる。インバータ回
路は多段に縦続接続されているため、このような反転動
作が次々と伝播していき、リング状の構成により元に戻
ってさらに反転を促進するため、最終的にループ全体の
発振に至る。
【0008】このような発振動作の周波数は、各インバ
ータ回路の入出力間の反転の遅延時間で決まる。インバ
ータ1個当たりの遅延時間をtdとすると発振周波数f
oscは、 fosc=1/(Ntd) … (1) となる。トランジスタM41とM44の各ゲート電圧T
2,T1はこれらの電界効果トランジスタを流れる電流
を制限する。これによって、インバータ回路の反転時に
トランジスタM44からM41に流れる電流も制限さ
れ、遅延時間tdも変化する。従って、制御端子T1,
T2に供給する電圧を変化させれば、各インバータ回路
における反転の遅延時間が一斉に変化する。
【0009】このように、反転の遅延時間が変化する
と、反転の伝播がループを一巡して戻ってくるまでの時
間も変化するので、(1)式により発振周波数も変化す
ることになる。すなわち、1段当たりの遅延時間tdを
速くすれば周波数が高くなり、遅延時間tdを遅くすれ
ば発振周波数が低くなり、周波数制御が実現する。
【0010】このようなインバータ回路によるリング発
振回路は、アナログデジタル混載のCMOSLSIに用
いた場合、 1. 自身でパルス性のノイズを発生して他のアナログ
回路に悪影響を及ぼしやすい。 2.電源ノイズ等の影響を受けやすいためジッター(位
相ノイズ)が多い。 という欠点がある。インバータ回路は反転の瞬間だけ電
源とGND間にかなり大きな電流が流れる。
【0011】従って、インバータの反転毎に電源ライン
とGNDラインの抵抗分によって電源とGNDにパルス
電圧が発生する。LSIがアナログ回路を含む場合、電
源ラインを分離する等の対策を施したとしても、このパ
ルス電圧が電源ラインの共通インピーダンス分や基板に
よる容量性の結合等のため、アナログ回路側に回り込
む。これがアナログ回路に何らかの影響を与え、アナロ
グ信号にパルスノイズが乗ってその品位が幾分劣化する
ことは避けられない。
【0012】特に、発振出力をアナログ信号処理で何ら
かの基準信号として使っていた場合などは、この基準信
号の周波数と上記パルス電圧の周波数とが整数比を持つ
ため、ビート成分として信号に乗ってきて、フィルタ等
では分離できないノイズとなることがある。また、リン
グ発振回路を構成するインバータ回路の波形は電源−G
ND間をフルスウィングする矩形波となる。これは強い
エネルギーのスプリアス(高調波成分)を持っているた
め、アナログ回路にインピーダンスの高い部分があった
りすると、輻射波として飛び込んできてやはり信号品位
を劣化させやすい。
【0013】一方、デジタル回路も状態が遷移する瞬間
に、電源とGND間にかなり大きな貫通電流が流れる。
従って、LSIがデジタル回路を含む場合、デジタル回
路全体としてはクロック信号のエッジのタイミングで様
々な反転が起こり、これによるパルス性のノイズが電源
ラインやGNDラインに乗る。これは前でも述べたよう
に、電源ラインを分離する等の対策を施したとしても、
このパルス電圧が電源ラインの共通インピーダンス分や
基板による容量性の結合等のため、発振回路の電源/G
NDラインに回り込むことは避けられない。
【0014】リング発振回路は、電源−GND間電圧の
振幅で発振するため、電源電圧に乗るノイズが振幅の一
時的な変化を引き起こし、周波数を決めるインバータの
遅延時間にゆらぎを与える。これが結局は発振周波数の
位相ノイズとなり、発振のスペクトル純度を劣化させる
ことになる。さらにはリング発振回路を構成するインバ
ータ回路自身が発生する反転時のパルス状の貫通電流が
自身で使っている電源/GNDラインにパルス電圧を発
生させ、これによって発振周波数の位相ノイズを増長さ
せる結果となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のCMO
Sによる発振回路では、自分自身が発生するパルスノイ
ズによるアナログ信号への悪影響とデジタル回路が発生
するパルスノイズに起因する位相ノイズの増大、という
問題があり、特に高精度のアナログ信号処理を含むCM
OS−LSIに使える発振回路が切望されていた。
【0016】この発明の目的は、自身でノイズを発生し
にくく、また電源ノイズ等の影響を受けにくい、高精度
のアナログ回路を含むCMOS−LSIに適した発振回
路を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明では、入力電圧に対してはそれぞれ高い反転ゲ
インを有するとともにある変換係数で電流出力する第1
および第2のトランスコンダクタンス回路と、前記入力
電圧に対しては前記第1および第2のトランスコンダク
タンス回路の反転ゲインよりは小さい反転ゲインを有す
るアンプ回路とを縦続接続して形成する帰還ループを持
ち、前記第1のトランスコンダクタンス回路の出力端に
第1のコンデンサを、前記第2のトランスコンダクタン
ス回路の出力端に第2のコンデンサをそれぞれ付けてバ
ンドパスフィルタを構成し、前記バンドパスフィルタの
出力を、該バンドパスフィルタの入力に帰還し、前記帰
還ループ上の任意の位置より出力を取り出すことを特徴
とする。
【0018】また、上記した目的を達成する別の手段と
しては、それぞれ1対の差動入力端子と1対の差動出力
端子を持ち、同相入力電圧に対しては高い反転ゲインを
有し、差動入力電圧に対してはある変換係数で電流出力
する第1および第2のトランスコンダクタンス回路と、
1対の差動入力端子と1対の差動出力端子を持ち、差動
入力電圧に対してはあるゲインを持ってそれを出力し、
同相入力電圧に対しては前記ゲインと同程度の反転ゲイ
ンを有する第1のアンプ回路とを含む構成要素を縦続接
続して形成する帰還ループを持ち、前記第1のトランス
コンダクタンス回路の出力端に第1のコンデンサを、前
記第2のトランスコンダクタンス回路の出力端に第2の
コンデンサをそれぞれ付けてバンドパスフィルタ構成
し、前記バンドパスフィルタの出力をバンドパスフィル
タの入力に帰還し、前記帰還ループ上の任意の位置より
出力を取り出すことを特徴とする。
【0019】そしてトランスコンダクタンス回路を構成
する電界効果トランジスタに流すバイアス電流と、アン
プ回路を構成する電界効果トランジスタに流すバイアス
電流との比を一定に保ちつつ、その電流値を変えること
により発振周波数を制御できるような手段を有すること
により広い範囲で周波数制御が可能となる。
【0020】以上のような構成とすることにより、まず
ほとんどの素子がリニア領域で動作し、完全なスイッチ
ング領域で動作する訳ではないので、パルス性のノイズ
は発生しない。また発振振幅は電源電圧とは無関係に決
まり、その振幅値も小さく抑えることができるため、ス
プリアスの発生も少なく、電源ノイズにより発振振幅が
ノイズで振られ結果的にジッター(位相ノイズ)となる
ようなこともない。このような理由により、この発明に
よる発振回路は高精度のアナログ回路を含むCMOS−
LSIに最適なものとなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。この発明の
第1の実施の形態について図1の回路構成図を用いて説
明する。図中の点線内が次数が2次のBPF(バンドパ
スフィルタ)である。アンプ回路3の出力電圧は、BP
Fの出力である出力端子Vout に接続する。また、アン
プ回路3の出力電圧は、入力電圧に対して高い反転ゲイ
ンを有するとともに、ある変換係数で電流出力するトラ
ンスコンダクタンス回路4の入力に供給する。トランス
コンダクタンス回路4の電流出力は、コンデンサC1 を
介して出力端子Voutに供給するとともに、入力電圧に
対して高い反転ゲインを有するとともに、ある変換係数
で電流出力するトランスコンダクタンス回路5の入力に
供給する。トランスコンダクタンス回路5の出力は、コ
ンデンサC2 を介して接地するとともに、入力電圧に対
してはトランスコンダクタンス回路4,5の反転ゲイン
よりは小さい反転ゲインを有するアンプ回路3の入力に
供給する。
【0022】コンデンサC1 の図中左端子がBPFの入
力端子IN、アンプ回路3の出力点AがBPFの出力端
子OUTである。このBPFの入力端子INと出力端子
OUTを直接接続して発振回路を構成している。
【0023】このように構成された2次のBPFの一般
的な伝達関数は、次式で表わされる。
【0024】 H(s)=ωo s/{s2 +ωo s/ Q+ωo 2 } … (1) ここで、sは複素周波数、ωは角周波数、ωo はBPF
の中心周波数、QはBPF特性の尖鋭度を表わす。定常
状態ではs=jω(ω=2πf)と置けるので、これを
(1)に代入して次式が求まる。
【0025】 H(jω)=jωo ω/{(ωo 2 −ω2 )+jωo ω/Q}… (2) これを元にBPFのゲイン位相特性を描くと、ゲインの
周波数特性は図11のように、位相の周波数特性は図1
2のようになる。すなわち、中心周波数ωo においてゲ
インは最大となりQ、位相は0°となる。
【0026】このようなBPFの入出力間をショートし
た場合、図11と図12のゲイン位相特性がそのまま発
振回路のループ特性となる。中心周波数では位相が0°
なので正帰還となり、Qが1以上であればループゲイン
は1以上となるので発振条件を満たして発振することに
なる。
【0027】図1の回路では、
【数1】 となり、周波数がωo /2π付近で強く発振する。発振
はA点→B点→C点→A点のループで発生し、各点は位
相だけが異なり周波数の等しい発振波形が現われるの
で、基本的にはどの位置でも出力を取り出すことができ
る。ただし、比較的低インピーダンスであるため、アン
プ回路3の出力であるA点が取出し位置としては望まし
い。
【0028】この回路の各段の構成要素は、トランスコ
ンダクタンス回路かアンプ回路のいずれかとし、それら
の入力電圧対出力電圧はいずれも反転の関係にあるもの
を用いる点が特徴である。図中の構成要素4と構成要素
5は電圧入力、電流出力のトランスコンダクタンス回路
であり、出力端がハイインピーダンスのため入出力間の
電圧ゲインが非常に高い。すなわち直流的には高ゲイン
の反転アンプである。構成要素3は電圧入力、電圧出力
のアンプ回路であり、電圧ゲインとしては1前後(せい
ぜい0.1〜10までの範囲)の設定のものを用いる。
すなわち直流的には低ゲインの反転アンプとなる。
【0029】このような構成要素にて図1の回路を構成
した場合、直流的には3〜5の各構成要素は入出力間で
反転の関係にあり、かつループを構成する要素数が3個
だから、ループ一巡では直流的に負帰還(180°の位
相回り)となる。このようにしてループを構成する各ノ
ードは電源−GND間の中間電位で安定な動作点を持
つ。次にこのループを交流的に考えると、これにコンデ
ンサC1 とC2 が加わり、トータルのループとして角周
波数ωo 付近で発振条件を満たす状態が生じその周波数
で発振する。
【0030】図2は第1の実施の形態の変形例である。
構成要素の順序を換えただけのわずかな変形なので、図
1と同じ構成要素には同じ番号を付けて対応がとれるよ
うにした。この例は図1のトランスコンダクタンス回路
4とコンデンサC1 の組とトランスコンダクタンス回路
5とコンデンサC2 との組を入れ替えただけの回路であ
る。ただし、C点のインピーダンスは高いため、そのま
まトランスコンダクタンス回路4の入力とコンデンサC
1 に接続したのでは、コンデンサC1 がトランスコンダ
クタンス回路5の負荷となってしまい、図1に対して条
件が大きく変わってしまう。そこでインピーダンス変換
のためのゲイン1のバッファ回路3' を入れてこの部分
の整合をとっている。
【0031】このようにすれば、構成要素の順序を入れ
替えてもトータルのループ特性は変わらないため、全体
として図1と全く同じ動作となり、BPFの中心周波数
ωoで発振することになる。バッファ回路3' をアンプ
回路3と同じゲイン−1の反転アンプに変えれば、アン
プ回路3は除去できるが、これは結果的には図1と全く
同じ回路になる。
【0032】図1、図2に示した第1の実施の形態とそ
の変形例に使用している、トランスコンダクタンス回路
とアンプ回路の実際の回路をそれぞれ図3と図4に示
す。トランスコンダクタンス回路は、図3のようにMO
SトランジスタM1 で構成し、そのソースをGNDに接
続し、ゲートを入力とし、ドレインには電源より定電流
Io を供給し、ここを出力端子としている。この回路は
直流の入出力特性としては高い反転ゲインを持つ回路と
いう条件を満たすものである。
【0033】アンプ回路は図4のようにMOSトランジ
スタM2 ,M3 で構成し、トランジスタM2 のソースを
GNDに接続し、ゲートを入力とし、ドレインはトラン
ジスタM3 のソースと接続してここを出力端子とし、ト
ランジスタM3 のゲートはバイアス電圧VB に、ドレイ
ンは電源にそれぞれ接続する。この回路のゲインはトラ
ンジスタM3 のゲートサイズW/Lに対するトランジス
タM2 のゲートサイズW/Lの平方根で決まる。素子間
のゲートサイズの比はあまり大きく取れないので、この
ゲインは1前後のせいぜい1桁の範囲(0.3〜3=−
10dB〜10dB)でしか変えられない。
【0034】従って、ゲインはトランスコンダクタンス
回路のゲインよりは遥かに小さな値になり、直流の入出
力特性としてはトランスコンダクタンス回路よりもずっ
と小さな反転ゲインを持つ回路という条件を満たす。図
1と図2の例ではトランジスタM2 とM3 のサイズを同
じにして、直流ゲインを「−1」としている。
【0035】図5は第1の実施の形態の別の変形例であ
る。この変形例は図1の回路からの変形であり、図1に
対して12と13で示す2つのトランスコンダクタンス
回路を追加したものである。トランスコンダクタンス回
路12は、BPFの入出力をつないで発振ループを構成
した際に、コンデンサC1 が新たにアンプ回路9の負荷
になることにより、発振条件が変わるのを補償するもの
である。
【0036】CMOSで図4に示すようなアンプ回路を
構成する場合、出力インピーダンスをあまり低くできな
い。従って、コンデンサC1 が新たな負荷になった場合
の発振条件の変化はかなり大きなものとなる。そこでコ
ンデンサC1 に流れる交流電流を全てトランスコンダク
タンス回路12が供給することにより、アンプ回路9の
出力から見たA点のインピーダンスをゼロにする。コン
デンサC1 に流れる交流電流は、全てトランスコンダク
タンス回路10が作っている。その入力であるA点の反
転電圧は、C点なのでここを入力として、トランスコン
ダクタンス回路10と同じ変換係数「−gm」で電流に
変換し、コンデンサC1 の反対の電極であるA点に供給
する。すると、コンデンサC1 を流れる電流は変わらな
いが、A点ではコンデンサC1 を通って流れてくる交流
電流をトランスコンダクタンス回路12が供給する電流
で相殺する。
【0037】このようにして、アンプ回路9が供給しな
ければならない交流電流は全く無くなり、BPFの入出
力をつないでも発振条件が変化することなく、所望の発
振周波数を得ることができる。
【0038】トランスコンダクタンス回路13は、BP
FのQの値を設定するためのものである。これが存在し
なければQは∞となり、かなり強烈な発振となる。Qが
大きすぎると発振振幅も大きく、波形的にも矩形波に近
くなり、リングオシレータによる発振に近くなる。この
ため、前述したようにパルス電流やスプリアスによるア
ナログ信号への漏れ込みが問題になる。
【0039】そこで、トランスコンダクタンス回路13
により、BPFのQを低減してこれらの問題を緩和す
る。トランスコンダクタンス値を「−Gm/Q」に設定
すれば、BPFの尖鋭度はQに抑えることができる。
【0040】図3のトランスコンダクタンス回路と図4
のアンプ回路を、図5に適用して素子レベルの回路に書
き換えたものを図6に示し説明する。この回路において
NMOS素子はトランジスタM11とM14を除き、全て同
一形状・同一サイズであり、PMOS素子はトランジス
タM22を除き、全て同一形状・同一サイズであるとす
る。トランジスタM11のW/LはNMOSの基本サイズ
の2倍、トランジスタM14のW/LはNMOSの基本サ
イズの1/2であるとする。トランジスタM22のW/L
はPMOSの基本サイズの3/2であるとする。
【0041】図5のアンプ回路9はトランジスタM11と
M15、トランスコンダクタンス回路10はトランジスタ
M12とM21、トランスコンダクタンス回路11はトラン
ジスタM13とM22、トランスコンダクタンス回路12は
トランジスタM11(アンプ回路9と兼用)とM20、トラ
ンスコンダクタンス回路13はトランジスタM14で構成
している。アンプ回路のバイアス電圧として、図のよう
にトランジスタM16とM17を縦続接続した回路に基準電
流Ic をトランジスタM19で折り返して供給し、こうし
て得られる電圧をトランジスタM15のゲートに与える。
【0042】このようにすれば、すべてのNMOSトラ
ンジスタにゲートサイズに比例したバイアス電流を与え
ることができ、全ての素子のゲート領域での電流密度を
等しくすることができる。このとき図中の発振ループを
構成するA,B,Cの各ノードの動作電圧は全て等しく
なる。また、トランジスタM11〜M14のトランジスタの
ドレイン電流が、 Id =k(Vgs−Vth)2 … (3) と表わされるとすると、トランジスタM11〜M14の各ト
ランジスタのGmは、
【数2】 と表わすことができる。前述したように発振周波数fos
c は、
【数3】 となる。これはバイアス電流Ic の平方根に比例して、
発振周波数を変えることができることを意味する。
【0043】このように、バイアス電流Ic を変化させ
ることにより発振周波数を簡単に制御することができ
る。
【0044】実際の回路では、発振ループでのループゲ
インが1以上になるので振幅は次第に増えて結局トラン
ジスタの動作限界まで振れてしまう。これは従来のリン
グ発振回路ほどではないがかなりの大振幅になり波形ひ
ずみも大きい。
【0045】そこで通常は図1に示した発振回路の例で
はバンドパスフィルタの出力であるA点と入力INの間
にリミッタ回路を入れて振幅制限する。図5に示した発
振回路でもバンドパスフィルタの出力であるA点と入力
INの間にリミッタ回路を入れるが、この場合はトラン
スコンダクタンス回路12の出力はA点ではなく、バン
ドパスフィルタの入力INに接続する。
【0046】このようにすれば発振回路が従来のインバ
ータ回路を用いたリング発振回路のように電源電圧いっ
ぱいに振れることはなく、リミッタ回路で制限する振幅
にすることができる。
【0047】また、完全なスイッチング動作ではなく連
続に近い領域で動作するので電源ラインにパルスノイズ
が乗るようなこともない。A〜C点の波形は振幅が小さ
く、しかも三角波から正弦波に近い波形になっているの
で高調波成分が少ない。
【0048】従って、高調波ノイズに敏感なアナログ回
路が近くにあったとしても、電源ラインの共通インピー
ダンスによって漏れ込んでいったり、空間的に飛び込ん
でいったりするノイズは小さい。また、発振周波数は電
源電圧に全く依存しないようにできるため、デジタル回
路が混在する場合でもデジタル回路で発生し電源ライン
に乗ったパルスノイズが干渉してジッター(位相ノイ
ズ)が増大することも少ない。このように、高精度のア
ナログ信号処理を含むアナデジ混載のCMOS−LSI
に使えば非常に有効である。
【0049】この発明の第2の実施の形態を図7の回路
構成図を用いて説明する。この実施の形態は、第1の実
施の形態のうちの図5の実施例の各構成要素を全て差動
形式の回路に変えて全体を差動化したものである。
【0050】トランスコンダクタンス回路は差動電圧入
力、差動電流出力であり、出力端がハイインピーダンス
のため入出力間の同相電圧ゲインは非常に高い。直流同
相電圧に対しては、高ゲインの反転アンプとなる。アン
プ回路は差動電圧入力、差動電圧出力であるが電圧ゲイ
ンとしては差動ゲイン、同相ゲインとも1前後(せいぜ
い0.1〜10までの範囲)の設定のものを用いる。直
流同相電圧に対しては低ゲインの反転アンプとなる。
【0051】このような構成要素にて図7の回路を構成
した場合、同相直流特性としては各構成要素は入出力間
で反転の関係にあり、かつループを構成する要素数が2
2、23、25の3個だから、ループ一巡では直流的に
負帰還(180°の位相回り)となる。同相ループを構
成する各ノードは、電源−GND間の中間電位で安定な
動作点を持つ。差動的には、基本的に各構成要素は同極
性端子同士で結線し、1ヶ所だけ極性を入れ替えてルー
プ状に結線する。図7においては、25の要素の出力か
ら22の要素に入力するところで極性を入れ替えてい
る。
【0052】このように結線することにより、差動直流
特性としては各差動入力と各差動出力の「+側端子」と
「−側端子」が全て同電位になるように動作する。な
お、図7の発振回路は全て入出力が反転の関係にあるも
のを用いて構成する例を示しているが、帰還ループ上に
入出力が非反転の関係にあるものを幾つ挿入しても発振
回路としての機能が変わらないのは明らかである。従っ
て、ループを構成する要素回路として入出力間が反転関
係にあるものだけに言及し、非反転関係にあるものにつ
いてはこれをいくつ含んでいても良い。
【0053】図7において、基本的なBPF部はトラン
スコンダクタンス回路23とトランスコンダクタンス回
路25とアンプ回路22で構成する帰還ループである。
トランスコンダクタンス回路23は図5の10に対応
し、トランスコンダクタンス回路25は図5の11に対
応する。アンプ回路22は図5の9に対応するが、それ
は同相電圧に対してであって、差動電圧に関してはトラ
ンスコンダクタンス回路25とアンプ回路22を極性を
変えて結線することにより「−1」を実現している。
【0054】図中に点線で示した28と29のトランス
コンダクタンス回路の役割は、それぞれ図5の13と1
2と全く同じである。すなわち、トランスコンダクタン
ス回路29は、BPFの入出力を結線した際の容量負荷
による発振条件ずれを補償するものであり、トランスコ
ンダクタンス回路28はBPFのQを低減するものであ
る。
【0055】図8は図7の実施の形態の変形例である。
図7のアンプ回路22を図8の26の位置に移動させた
場合、BPFの帰還ループを同相負帰還とするために、
アンプ回路24を追加して帰還ループ上の同相反転の要
素数を3個にしなければならない。
【0056】図7と図8の第2の実施の形態に使用して
いるトランスコンダクタンス回路とアンプ回路の実際の
回路をそれぞれ図9と図10に示す。トランスコンダク
タンス回路は、図9のようにMOSトランジスタM31と
M32とで構成し、そのソース対をGNDに接続し、ゲー
ト対を差動入力端子とし、ドレイン対にはそれぞれ電源
より定電流Io を供給するとともに、ここを差動出力端
子としている。このような回路は直流の同相入力電圧に
対しては高い反転ゲインを持つ回路という条件を満たす
ものである。
【0057】アンプ回路は、図10のようにMOSトラ
ンジスタM33〜M36で構成し、トランジスタM33とM34
のソースをGNDに接続し、ゲート対を差動入力端子と
し、ドレインはトランジスタM35とM36のソースにそれ
ぞれ接続してこれを差動出力端子とし、トランジスタM
35とM36のゲートはバイアス電圧VB に、ドレインは電
源にそれぞれ接続する。この回路の差動ゲインおよび同
相ゲインはトランジスタM35、M36のゲートサイズW/
Lに対するトランジスタM33、M34 のゲートサイズW
/Lの平方根で決まる。素子間のゲートサイズの比はあ
まり大きく取れないので、このゲインは1前後のせいぜ
い1桁の範囲(0.3〜3=−10dB〜10dB)で
しか変えられない。
【0058】図7と図8の例ではトランジスタM33〜M
36のサイズを全て同じにして、直流での同相ゲインを
「−1」、差動ゲインを「1」としている。従って、同
相ゲインはトランスコンダクタンス回路の同相ゲインよ
りは遥かに小さな値になり、直流の同相入力電圧に対し
てはトランスコンダクタンス回路よりもずっと小さな反
転ゲインを持つ回路という条件を満たしている。
【0059】図7と図8の全差動型の発振回路の場合、
もう一つ同相での動作を考えなければならない。この回
路は発振回路であるが、発振は差動モードでのみ起こ
り、同相モードでは発振してはならない。同相モードを
考える場合はGNDを基準にしたAA' の平均電圧、B
B' の平均電圧、CC' の平均電圧を考えれば良い。各
構成要素の出力端に付く対GNDとの容量値はコンデン
サの寄生容量を無視すると、BB' 点でC1A//C1B、A
A' 点でゼロ、CC' 点でもゼロとなる。つまり図7と
図8の回路のリング状のループでは、BB' 点で周波数
の低いところに支配極ができ、AA' 点とCC' 点に対
応した極は遥か離れた高域にしかできない。従って、A
A' 点とCC' 点の極の影響で位相が回り始める周波数
ではBB'点の支配極によって振幅が十分減衰し、ルー
プゲインが1以下になって発振を回避できることにな
る。
【0060】このように同相動作に対しては、C1AとC
1Bが位相補償容量として働き、同相ループとして位相補
償がなされるため同相発振は起こらない。これはコンデ
ンサC2 を差動出力の端子間に入れて、対GNDには容
量が付かないようにしたことによるものである。
【0061】なお、図7と図8の第2の実施の形態の場
合も第1の実施の形態の場合と全く同様に、発振回路と
しての発振周波数はバイアス電流Ic の平方根に比例し
て変わる。このようにバイアス電流Ic を変化させるこ
とにより、発振周波数を容易に制御できる。
【0062】また実際の回路ではバンドパスフィルタの
出力と入力との間にリミッタ回路を入れて発振振幅を制
限する。すなわち、このリミッタ回路は図7ではA点と
出力端out−、A´点と出力端out+、の位置にそ
れぞれ挿入し、図8ではA点とアンプ回路26の+出力
端、A´点とアンプ回路26の−出力端の位置にそれぞ
れ挿入する。
【0063】このように第2の実施の形態による回路構
成は、自分自身で高調波ノイズを発生しにくいことと、
電源等に乗ったノイズの影響を受けにくい、ということ
は勿論のこと、全差動回路であるため、差動で出力すれ
ば偶数次の高調波ノイズを抑えることができ、さらに電
源ノイズによるジッターをさらに軽減することができ、
高品位の発振信号を得ることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るC
MOSで構成する発振回路は、自分自身でノイズを発生
しにくく、また電源ノイズ等の影響を受けにくいという
すぐれた特長を持ち、アナログデジタル混載のCMOS
−LSIにあってジッターの少ない発振回路を実現で
き、しかも低電圧動作が可能で、非常に広い範囲での周
波数制御がバイアス電流を変えるだけで簡単に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態について説明する
ための回路構成図。
【図2】この発明の第1の実施の形態の変形例について
説明するための回路構成図。
【図3】図1のトランスコンダクタンス回路を具体的に
説明するための回路図。
【図4】図1のアンプ回路の具体例について説明するた
めの回路図。
【図5】この発明の第1の実施の形態の別の変形例につ
いて説明するための回路構成図。
【図6】図5の具体例について説明するための回路図。
【図7】この発明の第2の実施の形態について説明する
ための回路構成図。
【図8】この発明の第2の実施の形態のもう一つの変形
例について説明するための回路構成図。
【図9】この発明の第2の実施の形態で用いるトランス
コンダクタンス回路を具体的に説明するための回路図。
【図10】この発明の第2の実施の形態で用いるアンプ
回路を具体的に説明するための回路図。
【図11】図1のBPFのゲイン特性図。
【図12】図1のBPFの位相特性図。
【図13】従来の発振回路について説明するための回路
構成図。
【符号の説明】
3,9,22,24,26…アンプ回路、3' …バッフ
ァ回路、4,5,10〜13,23,25,28,29
…トランスコンダクタンス回路、C1 ,C2 ,C1A,C
1B…コンデンサ。

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電圧に対してはそれぞれ高い反転ゲ
    インを有するとともにある変換係数で電流出力する第1
    および第2のトランスコンダクタンス回路と、前記入力
    電圧に対しては前記第1および第2のトランスコンダク
    タンス回路の反転ゲインよりは小さい反転ゲインを有す
    るアンプ回路とを縦続接続して形成する帰還ループを持
    ち、前記第1のトランスコンダクタンス回路の出力端に
    第1のコンデンサを、前記第2のトランスコンダクタン
    ス回路の出力端に第2のコンデンサをそれぞれ付けてバ
    ンドパスフィルタを構成し、 前記バンドパスフィルタの出力を、該バンドパスフィル
    タの入力に帰還し、前記帰還ループ上の任意の位置より
    出力を取り出すことを特徴とする発振回路。
  2. 【請求項2】 前記第1のトランスコンダクタンス回路
    の出力は、前記第2のトランスコンダクタンス回路の入
    力に接続し、前記第2のトランスコンダクタンス回路の
    出力は前記アンプ回路の入力に接続し、前記アンプ回路
    の出力は前記第1のトランスコンダクタンス回路の入力
    に接続することにより帰還ループを構成し、 第1のコンデンサの一端を前記バンドパスフィルタの入
    力とし、他端を前記第1のトランスコンダクタンス回路
    の出力端に接続し、第2のコンデンサの一端をグランド
    または定電圧点に接続し、他端を前記第2のトランスコ
    ンダクタンス回路の出力端に接続し、前記アンプ回路の
    出力端をバンドパスフィルタの出力としたことを特徴と
    する請求項1に記載の発振回路。
  3. 【請求項3】 前記第2のトランスコンダクタンス回路
    の出力端に入出力をショートした第3のトランスコンダ
    クタンス回路を接続したことを特徴とする請求項2に記
    載の発振回路。
  4. 【請求項4】 入力端は、前記アンプ回路と共通で、出
    力端は前記バンドパスフィルタの入力と接続する第4の
    トランスコンダクタンス回路を接続し、そのトランスコ
    ンダクタンス値の前記第1のトランスコンダクタンス回
    路のトランスコンダクタンス値に対する比は、前記アン
    プ回路のゲインの絶対値に等しいことを特徴とする請求
    項2に記載の発振回路。
  5. 【請求項5】 前記トランスコンダクタンス回路は、そ
    れぞれ1個の電界効果トランジスタで構成し、そのソー
    スは共通の定電圧端子に接続し、そのゲートを入力端子
    とし、そのドレインを出力端子とし、この出力端子には
    定電流源を接続し、 アンプ回路は、前記電界効果トランジスタと同じ導電型
    の2個の電界効果トランジスタで構成し、入力側の電界
    効果トランジスタのソースは前記定電圧端子に接続し、
    そのゲートを入力端子とし、そのドレインを出力側の電
    界効果トランジスタのソースに接続してこれを出力端子
    とし、そのゲートとドレインはそれぞれ別々の定電圧端
    子に接続したことを特徴とする請求項1に記載の発振回
    路。
  6. 【請求項6】 前記各トランスコンダクタンス回路を構
    成する電界効果トランジスタに流すバイアス電流と、前
    記アンプ回路を構成する電界効果トランジスタに流すバ
    イアス電流との比を一定に保ちつつその電流値を変える
    ことにより発振周波数を制御できるような手段を有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の発振回路。
  7. 【請求項7】 それぞれ1対の差動入力端子と1対の差
    動出力端子を持ち、同相入力電圧に対しては高い反転ゲ
    インを有し、差動入力電圧に対してはある変換係数で電
    流出力する第1および第2のトランスコンダクタンス回
    路と、1対の差動入力端子と1対の差動出力端子を持
    ち、差動入力電圧に対してはあるゲインを持ってそれを
    出力し、同相入力電圧に対しては前記ゲインと同程度の
    反転ゲインを有する第1のアンプ回路とを含む構成要素
    を縦続接続して形成する帰還ループを持ち、前記第1の
    トランスコンダクタンス回路の出力端に第1のコンデン
    サを、前記第2のトランスコンダクタンス回路の出力端
    に第2のコンデンサをそれぞれ付けてバンドパスフィル
    タ構成し、 前記バンドパスフィルタの出力をバンドパスフィルタの
    入力に帰還し、前記帰還ループ上の任意の位置より出力
    を取り出すことを特徴とする発振回路。
  8. 【請求項8】 前記第1のトランスコンダクタンス回路
    の出力は、前記第2のトランスコンダクタンス回路の入
    力に接続し、前記第2のトランスコンダクタンス回路の
    出力は、前記第1のアンプ回路の入力に接続し、該アン
    プ回路の出力は前記第1のトランスコンダクタンス回路
    の入力に接続することにより帰還ループを構成し、第1
    のコンデンサ対の一方の端子対を前記バンドパスフィル
    タの入力とし、他方の端子対を前記第1のトランスコン
    ダクタンス回路の出力端に接続し、第2のコンデンサを
    前記第2のトランスコンダクタンス回路の出力端子間に
    接続し、前記第1のアンプ回路の出力端を前記バンドパ
    スフィルタの出力としたことを特徴とする請求項7に記
    載の発振回路。
  9. 【請求項9】 前記第1のトランスコンダクタンス回路
    の出力は、前記第1のアンプ回路の入力に接続し、第1
    のアンプ回路の出力は、前記第2のトランスコンダクタ
    ンス回路の入力に接続し、前記第2のトランスコンダク
    タンス回路の出力は、前記第1のトランスコンダクタン
    ス回路の入力に接続することにより帰還ループを構成
    し、 第1のコンデンサ対の一方の端子対を前記バンドパスフ
    ィルタの入力とし、他方の端子対を前記第1のトランス
    コンダクタンス回路の出力端に接続し、第2のコンデン
    サを前記第2のトランスコンダクタンス回路の出力端子
    間に接続し、前記第2のトランスコンダクタンス回路の
    出力を第2のアンプ回路の入力に接続し、第2のアンプ
    回路の出力端を前記バンドパスフィルタの出力としたこ
    とを特徴とする請求項7に記載の発振回路。
  10. 【請求項10】 前記第2のトランスコンダクタンス回
    路の出力端に入力出力間で逆極性端子どうしを互いにつ
    ないだ第3のトランスコンダクタンス回路を接続したこ
    とを特徴とする請求項8または9に記載の発振回路。
  11. 【請求項11】 入力は前記第1のトランスコンダクタ
    ンス回路と共通で、出力は前記バンドパスフィルタの入
    力に接続した第4のトランスコンダクタンス回路を追加
    し、その入力端子と出力端子の接続は前記第4のトラン
    スコンダクタンス回路の入力か出力のどちらか一方にお
    いて前記第1のトランスコンダクタンスに対して逆極性
    となるような接続であり、そのトランスコンダクタンス
    値の前記第1のトランスコンダクタンス回路のトランス
    コンダクタンス値に対する比は前記第1のアンプ回路の
    ゲインの絶対値に等しいことを特徴とする請求項8また
    は9に記載の発振回路。
  12. 【請求項12】 前記各トランスコンダクタンス回路は
    1対の電界効果トランジスタで構成し、そのソースは共
    通の定電圧端子に接続し、そのゲートを入力端子対と
    し、そのドレインを出力端子対とし、この出力端子対に
    はそれぞれ定電流源を接続し、前記アンプ回路は前記電
    界効果トランジスタと同じ導電型の2対の電界効果トラ
    ンジスタで構成し、入力側の電界効果トランジスタ対の
    ソースは前記定電圧端子に接続し、そのゲートを入力端
    子対とし、そのドレインを出力側の電界効果トランジス
    タ対のソースにそれぞれ接続してこれを出力端子対と
    し、そのゲートとドレインはそれぞれ別々の定電圧端子
    に接続したことを特徴とする請求項7に記載の発振回
    路。
  13. 【請求項13】 前記各トランスコンダクタンス回路を
    構成する電界効果トランジスタ対に流すバイアス電流
    と、前記アンプ回路を構成する電界効果トランジスタ対
    に流すバイアス電流との比を一定に保ちつつその電流値
    を変えることにより発振周波数を制御できるような手段
    を有することを特徴とする請求項12に記載の発振回
    路。
  14. 【請求項14】 前記バンドパスフィルタの出力と前記
    バンドパスフィルタの入力との間に振幅を制限するリミ
    ッタ回路を設けたことを特徴とする請求項1、2、7、
    8のいずれかに記載の発振回路。
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