JP3481665B2 - コンクリートブロックの敷設方法 - Google Patents

コンクリートブロックの敷設方法

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JP3481665B2
JP3481665B2 JP05386894A JP5386894A JP3481665B2 JP 3481665 B2 JP3481665 B2 JP 3481665B2 JP 05386894 A JP05386894 A JP 05386894A JP 5386894 A JP5386894 A JP 5386894A JP 3481665 B2 JP3481665 B2 JP 3481665B2
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勝則 中村
明広 梅沢
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藤村ヒューム管株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ボックスカルバート、
水路ブロック等のコンクリートブロックの敷設方法に関
するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種のコンクリートブロックを
敷設する場合、次のような方法で行っている。 (1)多くの場合、図9、図10に示すように、据え付け位
置に溝1の上方からクレーンでコンクリートブロック
(以下、ブロックという)2を吊り込んで敷設する。な
お、図10は深度の深い溝1に土留壁3及び切梁4を設けた
場合である。 (2)土被りや溝幅が大きく切梁間隔が非常に細かく必
要な所や、橋の下など上方から敷設することが困難な場
所では、現場打ちにするか、あるいは図12のように溝1
内の側方からジャッキ5によってブロック2を推進する方
法が行われている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】(1)前者の吊り込み
による方法では、クレーンの作業半径が決っているの
で、一定の区間毎にクレーンの移動、据え付け作業が必
要となる。また、図10のような切梁4のある溝施工の場
合、図11の平面図に示すように切梁4の間隔と、各ブロ
ック2a、2b、‥の吊り金具6による吊り位置との関係に
より、ブロック据え付けに制約を受けるため、ワイヤの
掛け替えや、場合によっては切梁4の移動が必要とな
る。因みにブロック2a、2c、2eは切梁4の制約を受ける
という問題点がある。 【0004】(2)後者の推進工法の場合は、ジャッキ5
等の特別の設備が必要となるばかりでなく、1サイクル
当り、ジャッキ5のストローク分しかブロック2を移動で
きないため、作業効率が悪いという問題点がある。 【0005】本発明が解決しようとする課題は、クレー
ンを移動させることなく、一定の場所からコンクリート
ブロックを荷卸しできると共に、上方の障害物に関係な
く施工でき、しかも簡単な設備で効率良く敷設可能なコ
ンクリートブロックの敷設方法を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1のコンクリートブロックの敷
設方法は、荷卸し位置から据え付け位置までのコンクリ
ートブロックの移動路には基礎コンクリートを設置し、
該荷卸し位置の後側近傍には定滑車を取り付けた反力ブ
ロックを配置すると共に牽引装置を配置し、該据え付け
位置の前側近傍には定滑車を取り付けた反力壁を配置
し、コンクリートブロックの牽引方向後部には動滑車を
取り付けた牽引治具を配置した後、ワイヤーロープ
該ワイヤーロープ始端を反力壁固定し、牽引冶具
取り付けた動滑車掛け渡した後、反力壁固定された
定滑車掛け渡し、続いて反力ブロック取り付けられ
た定滑車掛け渡し、該ワイヤーロープを牽引装置で牽
引してコンクリートブロックを荷卸し位置から据え付け
位置まで移動させるコンクリートブロックの敷設方法に
おいて、前記移動路の上面両側に、断面直角状のガイド
部材を予め所定のブロック据え付け高さ及び幅に設定し
て対向配置し、コンクリートブロックの両下端部をガイ
ド部材間に配置して牽引することを特徴としている。 【0007】 【作用】コンクリートブロックの両下端部をガイド部材
間に配置した状態で、コンクリートブロックの牽引方向
後部に動滑車を取り付けた牽引治具を配置した後、ワイ
ヤーロープを動滑車及び定滑車等に掛け渡し、すなわ
ち、ワイヤーロープ、該ワイヤーロープ始端を反力
固定し、牽引冶具取り付けた動滑車掛け渡した
後、反力壁固定された定滑車掛け渡し、続いて反力
ブロック取り付けられた定滑車掛け渡し、該ワイヤ
ーロープを牽引装置で牽引してコンクリートブロックを
荷卸し位置から据え付け位置まで移動させる。 【0008】 【実施例】実施例1 実施例1は、図1、図2、図5、図6に示すように、荷卸し
位置Aから据え付け位置Bまでのコンクリートブロック
2の移動路には基礎コンクリート20を設置し、該荷卸
し位置Aの後側近傍には定滑車15を取り付けた反力ブロ
ック13を配置すると共に牽引装置を配置し、該据え付け
位置Bの前側近傍には定滑車16を取り付けた反力壁14を
配置し、コンクリートブロック2の牽引方向後部には動
滑車12を取り付けた牽引治具11を配置した後、ワイヤー
ロープ17を動滑車12及び定滑車16、15に掛け渡し、該ワ
イヤーロープ17を牽引装置で牽引してコンクリートブロ
ック2を荷卸し位置Aから据え付け位置Bまで移動させ
るコンクリートブロックの敷設方法である。なお、前記
反力は基礎コンクリート20から取ってもよい。 【0009】そして、ワイヤロープ17の一端を、荷卸し
位置Aの地上に配置したクレーン(図示省略)等の牽引
装置に接続すると共に、ワイヤーロープ17は、該ワイ
ヤーロープ17の始端を反力壁14に固定し、牽引冶具
11に取り付けた動滑車12に掛け渡した後、反力壁1
4に固定された定滑車16に掛け渡し、続いて反力ブロ
ック13に取り付けられた定滑車15に掛け渡し、その
ワイヤロープ17を定滑車15、16及び動滑車12の順に掛け
渡し、その先端を反力璧14に固定する。クレーンにより
ワイヤロープ17を牽引することにより、定滑車15、16と
動滑車12を介してブロック2を荷卸し位置Aから据え付け
位置Bまで移動させる。この場合、動滑車12を使用して
いるので、牽引力は1/2に軽減される。 【0010】また、図5、図6に示すように、前記移動路
の上面両側に、アングル材等の断面直角状の一対のガイ
ド部材21、21を予め所定のブロック据え付け高さ及び幅
に設定して対向配置されていて、コンクリートブロック
2の両下端部をガイド部材21間に配置して牽引される。
このガイド部材21、21間には施工時においてモルタル22
を敷設する。移動路のガイド部材21、21間にモルタル22
を敷設後、ブロック2を荷卸し位置Aから据え付け位置B
まで設置すると、モルタル22の硬化に従いブロック2は
基礎コンクリート20上に固着される。この基礎コンクリ
ート20は、施工現場でコンクリートを打設して施工す
るか、予め工場で製作したプレキャスト基礎を用いても
よい。 【0010】実施例2 実施例2は、図3、図4、図5、図6に示すように、荷卸し
位置Aから据え付け位置Bまでのコンクリートブロック
2の移動路には基礎コンクリート20を設置し、該荷卸
し位置Aの後側近傍には牽引装置を配置し、据え付け位
置Bの前側近傍には定滑車16を取り付けた反力壁14を配
置し、コンクリートブロック2の牽引方向後部に牽引治
具11を配置した後ワイヤーロープ17を定滑車16に掛け渡
し、該ワイヤーロープ17を牽引装置で牽引してコンクリ
ートブロック2を荷卸し位置Aから据え付け位置Bまで
移動させるコンクリートブロックの敷設方法である。こ
の場合、滑車は反力璧14に取り付けた定滑車16のみを使
用し、牽引装置は荷卸し位置Aの溝1内に配置したウイン
チ18を使用する。ワイヤロープ17は一端をウインチ18に
取り付け、上記定滑車16に掛け渡した他端をブロック2
の牽引治具11に固定している。また、この実施例2の場
合、前記移動路にガイド部材21を配置する構成は実施例
1と同様であるので省略する。 【0011】実施例3 実施例3はブロック2の高さ調整の他の例に関するもの
である。図7、図8に示すようにブロック2の底版には、
略中央にグラウト孔25を設けると共に、その周囲の四箇
所にボルト孔26を設け、各ボルト孔26に調節ボルト27が
螺合させてある。そして、ブロック2の据え付け時に、
上記各調整ボルト27をレンチ28等で回すことにより、ブ
ロック2を所定の据え付け高さに謂節した後、底版の下
方に生じた隙間29にグラウト孔25からグラウト材を注入
して充填する。 【0012】 【発明の効果】以上の構成の本発明によれば、以下の効
果を奏する。ブロックはクレーンやジャッキを使用せず
に荷卸し位置から離れた据え付け位置に簡単に移動で
き、移動路面のガイド部材により、最終段階の据え付け
位置においてブロックの高さ及び幅方向位置の調節とい
う二次的な作業が不要となる。従って、据え付け位置に
おけるブロックの高さ及び幅方向位置の調節作業が少な
くなるためブロックの据え付け作業の効率化を図ること
が出来る。また、本発明によれば、比較的簡単な設備で
コンクリートブロックを効率良く敷設することができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例1を示す側面図である。 【図2】実施例1の要部斜視図である。 【図3】本発明の実施例2を示す側面図である。 【図4】実施例2の要部斜視図である。 【図5】本発明の実施例3を示す斜視図である。 【図6】実施例3の要部断面図である。 【図7】本発明の実施例4に係るコンクリートブロック
の斜視図である。 【図8】実施例4の要部断面図である。 【図9】従来の吊り込みによる敷設方法を示す正面図で
ある。 【図10】同、切梁を設けた場合の正面図である。 【図11】同、切梁を設けた場合の平面図である。 【図12】従来の推進による敷設方法を示す側面図であ
る。 【符号の説明】 1 溝 2 コンクリートブロック 12 動滑車 15、16 定滑車 17 ワイヤロープ 18 ウインチ 20 基礎コンクリート 21 ガイド部材 25 グラウト孔 26 ボルト孔 27 調節ボルト 29 隙間 A 荷卸し位置 B 据え付け位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03F 3/06 E03F 3/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 荷卸し位置から据え付け位置までのコン
    クリートブロックの移動路には基礎コンクリートを設置
    し、該荷卸し位置の後側近傍には定滑車を取り付けた反
    力ブロックを配置すると共に牽引装置を配置し、該据え
    付け位置の前側近傍には定滑車を取り付けた反力壁を配
    置し、コンクリートブロックの牽引方向後部には動滑車
    を取り付けた牽引治具を配置した後、ワイヤーロープ
    、該ワイヤーロープ始端を反力壁固定し、牽引冶
    取り付けた動滑車掛け渡した後、反力壁固定さ
    れた定滑車掛け渡し、続いて反力ブロック取り付け
    られた定滑車掛け渡し、該ワイヤーロープを牽引装置
    で牽引してコンクリートブロックを荷卸し位置から据え
    付け位置まで移動させるコンクリートブロックの敷設方
    法において、 前記移動路の上面両側に、断面直角状のガイド部材を予
    め所定のブロック据え付け高さ及び幅に設定して対向配
    置し、コンクリートブロックの両下端部をガイド部材間
    に配置して牽引することを特徴とするコンクリートブロ
    ックの敷設方法。
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