JP2513172B2 - トンネル用プレキャスト板の据え付け方法およびその装置 - Google Patents

トンネル用プレキャスト板の据え付け方法およびその装置

Info

Publication number
JP2513172B2
JP2513172B2 JP4096791A JP9679192A JP2513172B2 JP 2513172 B2 JP2513172 B2 JP 2513172B2 JP 4096791 A JP4096791 A JP 4096791A JP 9679192 A JP9679192 A JP 9679192A JP 2513172 B2 JP2513172 B2 JP 2513172B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tunnel
precast
plates
precast plate
precast plates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4096791A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05295992A (ja
Inventor
廣 大澤
佐智夫 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON SAMIKON KK
Original Assignee
NIPPON SAMIKON KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON SAMIKON KK filed Critical NIPPON SAMIKON KK
Priority to JP4096791A priority Critical patent/JP2513172B2/ja
Publication of JPH05295992A publication Critical patent/JPH05295992A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2513172B2 publication Critical patent/JP2513172B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新設トンネルの覆工又
は老朽化したトンネルの改修用覆工におけるトンネル用
プレキャスト板の据え付け方法およびその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】山岳トンネルの掘削に際し、吹付けコン
クリート、または吹付けコンクリートとロックボルトに
よるNATM(New Austrian Tunne
lling Method)で支保工を施工することに
より、従来の現場打ちコンクリート覆工に代えて薄くて
軽量なプレキャスト板による覆工、いわゆるPCL工法
(Precast Concrete Lining)
が注目されるようになっている。このPCL工法は現場
打ちコンクリート覆工に比べ掘削断面の縮小などによる
工費の節減、施工速度の向上、品質および管理の向上な
どの利点を有している。そして従来技術における新設ト
ンネルの覆工としてのプレキャスト板の据え付けは図1
2に示すように、アーチ形トンネル穴の左右内側面の下
端に側壁コンクリート2を、中程に固定梁3を現場打ち
コンクリートによりそれぞれトンネル方向に向かって形
成し、アーチ形トンネル穴を周方向に4分割した形状を
有する4個の湾曲状の鉄筋コンクリート製プレキャスト
板4,4A,4B,4Cを設け、先ず2個のプレキャス
ト板4,4Aを門形枠7に設けた専用の油圧ジャッキ装
置8により側壁コンクリート2と固定梁3との間にそれ
ぞれ架設し、かつ止着部材5によりトンネル穴の内壁部
および固定梁3に止着し、次いで他の2個のプレキャス
ト板4B,4Cをリフターにより門形枠7上に運び、門
形枠7上にて専用の油圧ジャッキ装置8によりトンネル
穴頂部と固定梁3との間にそれぞれ架設して両プレキャ
スト板4B,4Cの上端を衝合させた状態で止着部材6
により固定梁3に止着し、この工程をトンネル方向に沿
って反復して施工することによりプレキャスト方式のト
ンネルの覆工を行っている。しかしこの施工方法では、
プレキャスト板4,4A,4B,4Cを据え付けるため
に専用の油圧ジャッキ装置8を用いていたが、この油圧
ジャッキ装置8は油圧モータ,油圧シリンダ等により作
動するものであるため、作業速度が遅く、また装置全体
が大型化して運搬等に支障があった。
【0003】そこで本願出願人は特開平3−23309
8号公報において、二分割した左右プレキャスト板を片
つ交互に吊り上げてトンネル内面に据え付けるトン
ネル用プレキャスト板の据え付け方法を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記トンネル用プレキ
ャスト板の据え付け方法においては、昇降装置によりプ
レキャスト板を吊り上げて据え付けるものであり、従来
のように大型のジャッキ装置などが不要となり、据え付
け作業速度を向上でき、また据え付けを簡単に行うこと
ができ、施工コストの削減が図られ、特に片側つプレ
キャスト板を据え付けることによって、トンネル内の片
側交通を確保することができる。しかし片側つプレキ
ャスト板を据え付けるものであるため、トンネルの左右
両側に同時にプレキャスト板を据え付けながら施工をす
る場合に比べて、施工期間の短縮が難しい面があった。
また、施工期間の短縮を図るために、トンネルの全面交
通停止を行って左右同時に据え付けを行うには、複数す
なわち少なくとも左右2台の据え付け装置が必要とな
り、このように左右同時に据え付けを行う場合には施工
コストの上昇が避けられなかった。
【0005】そこで本発明は、施工時間の短縮を図り、
かつ施工コストの低減を図ることができるトンネル用プ
レキャスト板の据え付け方法およびその装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は請求項1のトン
ネル用プレキャスト板の据え付け方法は、アーチ形トン
ネル穴の内面に、周方向に左右2分割されたコンクリー
ト製の湾曲状プレキャスト板を据え付けるトンネル用プ
レキャスト板の据え付け方法において、トンネル穴の
さ方向に間隔をおいて上部を交叉させた左右プレキャス
ト板を前記トンネル穴の内面に吊り上げた後、少なくと
も一方のプレキャスト板をトンネル穴の長さ方向に移動
し左右プレキャスト板の上端を合わせて据え付けるもの
である。
【0007】また本発明の請求項2のトンネル用プレキ
ャスト板の据え付け装置は、アーチ形トンネル穴の内面
に、周方向に左右二分割されたコンクリート製の湾曲状
プレキャスト板を据え付けるトンネル用プレキャスト板
の据え付け方法に使用する装置において、トンネル穴の
長さ方向に間隔をおいて上部を交叉させた左右プレキャ
スト板を同時にトンネル穴の内面に吊り上げるための門
形枠と、この門形枠に吊り下げ部材を介して吊設され前
記左右プレキャスト板をそれぞれ吊り上げる一対の据え
付け用治具と、前記吊り下げ部材の昇降装置とをトンネ
ル穴内を長さ方向に移動可能な運搬車両に搭載したもの
である。
【0008】
【作用】左右プレキャスト板を、トンネル穴の長さ方向
に間隔をおいて上部を交叉させた状態でセットし、左
プレキャスト板をトンネル穴の内面に吊り上げた後、
なくとも左右一方のプレキャスト板をトンネル穴の長さ
方向にスライドし、左右プレキャスト板の上端を合わせ
てアーチ形に据え付けを行う。
【0009】また、左右プレキャスト板を、トンネル穴
の長さ方向に間隔をおいて上部を交叉させた状態でそれ
ぞれの据え付け用治具にセットし、昇降装置により左右
プレキャスト板をトンネル穴の内面に吊り上げ、左右他
方のプレキャスト板を前方のプレキャスト板に当接した
状態で、運搬車両を前方に移動して左右一方のプレキャ
スト板をトンネル穴の長さ方向にスライドし、左右プレ
キャスト板の上端を合わせてアーチ形に据え付けを行
う。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1ないし図8は本発明の第1実施例を示
し、図6は老朽化したトンネル、例えば鉄道用トンネル
の改修用覆工構造体の断面構造を示しており、アーチ形
トンネル穴11の左右両内面側下端には高さの低い側部基
礎コンクリート12が現場打ちコンクリートにより形成さ
いる。アーチ形トンネル穴11の内面にはトンネル穴
を周方向に2分割した形状を有する化粧板としてのプレ
キャストコンクリート製の左右一対の湾曲状プレキャス
ト板13,13Aがアーチ形に組み立てられており、各プレ
キャスト板13,13Aの下端はそれぞれ側部基礎コンクリ
ート12に支持され、かつ上端同志が衝合されている。そ
して前記左右プレキャスト板13,13Aの上端には相互に
係合する段部14,14Aが形成され、この段部14,14Aに
は連結部材15を挿通する段付き孔16,16Aがそれぞれ形
成され、上端同志が衝合されている。また各プレキャス
ト板13,13Aの側部は止着部材17によってトンネル穴11
のコンクリート製内壁部に止着固定されている。またト
ンネル穴11の長さ方向に並設されたプレキャスト板13,
13A相互は連結部18により固定され、この連結部18は、
アーチ形に組まれたプレキャスト板13,13Aの上部左右
および側部上下左右の端面内面側に、図7および図8に
示すように凹所18Aを形成し、この凹所18Aの前面にプ
レキャスト板13,13Aの端面と面一の金属製埋込プレー
ト18Bを設け、この埋込プレート18Bはインサート成型
によりプレキャスト板13,13Aに設けられるとともに、
該プレキャスト板13,13Aに埋設した図示しない鉄筋に
溶着等により固定され、隣合う埋込プレート18B,18B
相互を挿通した両ねじボルト18Cの両端に、ワッシャを
介してナット18D,18Dを締結して構成される。さらに
前記凹所18Aの内面を閉塞する合成樹脂製の閉塞板19
が、取付ボルト19Aによりプレキャスト板13,13Aの内
面に固定されている。またプレキャスト板13,13Aには
止着部材17を挿通する段付き孔20が内面から外面に向か
って穿設されている。止着部材17はトンネル穴11の内壁
部に形成されたドリル穴21に打ち込まれるアンカー22
と、このアンカー22の雌ネジ部22Aにワッシャ23を介し
て螺締するボルト24とから構成され、ボルト24をプレキ
ャスト板13,13Aの段付き孔20に挿通してアンカー22に
螺締することにより止着される。またアンカー22の基部
は円錐状をなし段付溝25が形成されている。前記連結部
材15は左右一対のプレキャスト板13,13A上端の段部1
4,14Aを連通状態に挿通される両ねじボルト26と、こ
の両ねじボルト26の両端に締結されるナット27,27Aか
ら構成される。
【0011】図1および図5に示すように、28は前記左
右プレキャスト板13,13Aを前記アーチ形トンネル穴11
の内面に据え付ける据え付け装置であり、この据え付け
装置28は分解可能な前後一対の門形枠29,29Aと、これ
ら門形枠29,29A間に位置して吊り下げ部材たるワイヤ
ー30を介して吊設される左右一対の据え付け用治具(以
下、治具という)31,31Aと、前記ワイヤー30を昇降せ
しめるために前記門形枠29,29Aにそれぞれ設けられた
昇降装置たる電動形のホイスト32,32A,32Bとを有
し、これら門形枠29,29Aと、この門形枠29,29Aの間
に位置して左右治具31,31Aにそれぞれ取り付けられ
た左右プレキャスト板13,13Aとを運搬車両33に搭載す
る。前記左右一対の治具31,31Aには前記プレキャスト
板13,13Aにあてがうように設けられた当部34を有する
主治具35,35Aが、それぞれトンネル穴11の長さ方向す
なわち前後に間隔をおいて設けられ、これら主治具35,
35Aの下端にそれぞれH鋼36,36Aが設けられており、
そして、前記各ホイスト32,32A,32Bは門形枠29,29
Aに設けられたIビームからなるレール37に沿って駆動
する自走車輪38を介してトンネル幅方向すなわち左右方
向に水平移動可能になっており、中央のホイスト32は2
条のワイヤー30を介して左右それぞれの内側のH鋼36,
36Aに連結され、左側のホイスト32Aはワイヤー30を介
して左外側のH鋼36に連結され、右側のホイスト32Bは
ワイヤー30を介して右外側のH鋼36Aに連結されてい
る。そして前記運搬車両33は前記トンネル穴11内に設け
られた鉄道車両用の鉄道レール39を移動可能なものを示
している。
【0012】次ぎにトンネル覆工順序について説明す
る。先ず、図1に示すようにそれぞれの内面に主治具3
1,31Aを着脱自在に固定したプレキャスト板13,13A
を一対の門形枠29,29A間に、その上部を交叉した状態
で運搬車両33に搭載し、運搬車両33を走行させてトンネ
ル穴11の所定位置まで移動する。次ぎに門形枠29,29A
に装備された複数のホイスト32,32A,32Bのワイヤー
30を主治具35,35AのH鋼36,36Aにそれぞれ連結す
る。その後ホイスト32,32A,32Bを動作して図2に示
すように左右プレキャスト板13,13Aを上昇させ、さら
に左右に広げるようにスライドさせ、トンネル穴11内面
に沿わせる。次ぎに運搬車両33を前方に移動すると、左
プレキャスト板13は前方の左プレキャスト板13に当たっ
て動かず、図3に示すように右プレキャスト板13A
ンネル穴11の長さ方向前方にスライドし左右段部14,
14Aの前後位置を合わせ左右プレキャスト板13,13A
の上端を衝合するとともに、段付き孔16,16Aに両ねじ
ボルト26を挿通し、両ねじボルト26両端をナット27,27
Aで締結してプレキャスト板13,13Aの上端を衝合状態
で一体化させ、基礎コンクリート12により下端を固定
し、この工程を反復してトンネル穴11全長さにプレキャ
スト板13,13Aを据え付けるとともに、連結部18により
長さ方向隣合うプレキャスト板13,13A相互を固定し、
閉塞板19を取付け、さらにプレキャスト板13,13Aを止
着部材17によりトンネル穴11の内壁部に止着する。
【0013】このように本発明においては、アーチ形ト
ンネル穴11の内面に、周方向に左右2分割されたコンク
リート製の湾曲状プレキャスト板13,13Aを据え付ける
トンネル用プレキャスト板の据え付け方法において、
ンネル穴11の長さ方向に間隔をおいて上部を交叉させた
左右プレキャスト板13,13Aをトンネル穴11の内面に吊
り上げた後、少なくとも一方のプレキャスト板13,13A
トンネル穴11の長さ方向に移動し左右プレキャスト板
13,13Aの上端を合わせて据え付けることにより、左右
両方のプレキャスト板13,13Aを同時に吊り上げて据え
付けることができ、施工時間の短縮が可能になるととも
に簡単に据え付けを行うことができ、また大型のジャッ
キ装置等が不要となり、施工コストの削減が図れる。
【0014】また本発明において、トンネル穴11の長
さ方向に間隔をおいて上部を交叉させた左右プレキャス
ト板13,13Aを同時にトンネル穴11の内面に吊り上げる
ための門形枠29,29Aと、門形枠29,29Aに吊り下げ部
材たるワイヤー30を介して吊設され左右プレキャスト板
13,13Aをそれぞれ吊り上げる一対の据え付け用治具3
1,31Aと、ワイヤー30の昇降装置たるホイスト32,32
A,32Bとをトンネル穴11内を長さ方向に移動可能な運
搬車両33に搭載したものであるから、一台の装置によ
り、左右プレキャスト板13,13Aの据え付けを行うこと
ができ、装置の小型化が図れるとともに運搬を容易に行
うことができ、また運搬車両33を移動して施工箇所ま
で装置及びプレキャスト板13,13Aを移送することがで
き、これらの運搬作業を簡便にでき、作業性の向上が図
れる。
【0015】また実施例上の効果として、中央のホイル
ト32をワイヤー30を介して左右治具31,31Aに連結し、
中央ホイスト32を左右治具31,31Aの吊り上げに兼用す
ることにより、使用するホイストの数を削減することが
できる
【0016】図9および図10は本発明の第2実施例を
示し、上記第1実施例と同一部分に同一符号を付しその
詳細な説明を省略して詳述すると、トンネル穴11内面の
土山40とプレキャスト板13,13Aの外面との間に裏込材
として発砲スチロールブロック41を設け、この発泡スチ
ロールブロック41を止め具42により固定し、発砲スチロ
ールブロック41相互は連結金具43により連結している。
またプレキャスト板13,13Aの側部は押出しボルト44に
より土山40に固定している。前記止め具42はプレキャス
ト板13,13Aに穿設した挿通孔45と、この挿通孔45の外
面にインサート成型により固定して設けられた埋込ナッ
ト46と、全ねじボルト47と、このボルト47に螺合するナ
ット48とから構成され、全ねじボルト47の先端を発砲ス
チロールブロック41に螺入してプレキャスト板13,13A
に発砲スチロールブロック41を固定している。前記押出
しボルト44の取り付け箇所に対応して、プレキャスト板
13,13Aには、内外面に段部を有する段付孔49が穿設さ
れ、この段付孔49には、押出しボルト44が螺合する埋込
みナット50が、インサート成型より固定されており、
土山40に設けられた防水シート51に、押出しボルト44の
径大頭部44Aが当部材52を介して当接する。この当部材
52は、防水シート51に当接する防水シート損傷保護用の
プレート部52と、前記押出しボルト44の径大頭部44A
を回動自在に内装する筒部52Bと、ドーナツ板状の抜止
め部52Cとから構成されており、押出しボルト44の内端
に形成された角柱部44Bを介して該押出しボルト44を回
動し、土山40とプレキャスト板13,13Aの外面との間隔
Hを調整する。
【0017】そして第1実施例と同様に、それぞれの内
面に主治具31,31Aを着脱自在に固定したプレキャスト
板13,13Aを一対の門形枠29,29A間に、その上部を交
叉した状態で運搬車両33に搭載し、運搬車両33を走行さ
せてトンネル穴11の所定位置まで移動する。次ぎに門形
枠29,29Aに装備された複数のホイスト32,32A,32B
のワイヤー30を主治具35,35AのH鋼36,36Aにそれぞ
れ連結する。その後ホイスト32,32A,32Bを動作して
左右プレキャスト板13,13Aを上昇させ、さらに左右に
広げるようにスライドさせる。次ぎに運搬車両33の移動
により右プレキャスト板13Aをトンネル穴11の長さ方向
前方にスライドして左右段部14,14Aの前後位置を合わ
せて左右プレキャスト板13,13Aの上端を衝合するとと
もに、段付き孔16,16Aに両ねじボルト26を挿通し、両
ねじボルト26両端をナット27,27Aで締結してプレキャ
スト板13,13Aの上端を衝合状態で一体化させ、基礎コ
ンクリート12により下端を固定し、この工程を反復して
トンネル穴11全長さにプレキャスト板13,13Aを据え付
けるとともに、連結部18により長さ方向隣合うプレキャ
スト板13,13A相互を固定し、閉塞板19を取付け、さら
にプレキャスト板13,13Aを押出し部材44によりトンネ
ル穴11の土山40に固定し、また裏込材としての発砲スチ
ロールブロック41を止め具42により固定して施工を行
う。
【0018】このように本発明においては、アーチ形ト
ンネル穴11の内面に、周方向に左右2分割されたコンク
リート製の湾曲状プレキャスト板13,13Aを据え付ける
トンネル用プレキャスト板の据え付け方法において、
ンネル穴11の長さ方向に間隔をおいて上部を交叉させた
左右プレキャスト板13,13Aをトンネル穴11の内面に吊
り上げた後、少なくとも一方のプレキャスト板13,13A
トンネル穴11の長さ方向に移動し左右プレキャスト板
13,13Aの上端を合わせて据え付けることにより、左右
両方のプレキャスト板13,13Aを同時に吊り上げて据え
付けることができ、施工時間の短縮が可能になるととも
に簡単に据え付けを行うことができ、また大型のジャッ
キ装置等が不要となり、施工コストの削減が図れ、第1
実施例と同様な作用,効果を有する。
【0019】またこの例では裏込材として発砲スチロー
ルブロック41を用いることにより、裏込め作業性の向上
が図られ、さに押出しボルト44を用いることにより、
このように既設のトンネル穴11の土山40とプレキャスト
板13,13Aの位置合わせ固定を容易に行うことができ
る。
【0020】図11は本発明の第3実施例を示し、上記
第1実施例と同一部分に同一符号を付しその詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では運搬車両33Aとして
トラックあるいはトレーラ等の荷台に装置を搭載した例
を示し、このように自動車あるいは歩行者が通行するト
ンネル穴11に運搬車両33Aに装置を搭載して搬送し、プ
レキャスト板13,13Aの据え付けを行うことができる。
【0021】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施
が可能であり、例えば昇降装置はホイスト以外にウイン
チなどでもよいなど種々の変形が可能である。またプレ
キャスト板の中程を固定する止着部材あるいは押出しボ
ルトは適宜用いればよい。また新設トンネルの覆工にお
いても同様に適用することができ、この場合はNATM
施工されたトンネル穴内面に対してプレキャスト板を同
様に据え付け、このプレキャスト板を埋し型枠として
用いてコンクリートを打設するようにしてもよい。また
第2実施例において裏込材としてグラウト材を用いても
よい。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、アーチ形トン
ネル穴の内面に、周方向に左右2分割されたコンクリー
ト製の湾曲状プレキャスト板を据え付けるトンネル用プ
レキャスト板の据え付け方法において、トンネル穴の
さ方向に間隔をおいて上部を交叉させた左右プレキャス
ト板を前記トンネル穴の内面に吊り上げた後、少なくと
も一方のプレキャスト板をトンネル穴の長さ方向に移動
し左右プレキャスト板の上端を合わせて据え付けること
により、施工時間の短縮を図り、かつ施工コストの低減
を図ることができるトンネル用プレキャスト板の据え付
け方法を提供することができる。
【0023】また請求項2の発明によれば、アーチ形ト
ンネル穴の内面に、周方向に左右二分割されたコンクリ
ート製の湾曲状プレキャスト板を据え付けるトンネル用
プレキャスト板の据え付け方法に使用する装置におい
て、トンネル穴の長さ方向に間隔をおいて上部を交叉さ
せた左右プレキャスト板を同時にトンネル穴の内面に
り上げるための門形枠と、この門形枠に吊り下げ部材を
介して吊設され前記左右プレキャスト板をそれぞれ吊り
上げる一対の据え付け用治具と、前記吊り下げ部材の昇
降装置とをトンネル穴内を長さ方向に移動可能な運搬車
両に搭載したものであるから、施工時間の短縮を図り、
かつ施工コストの低減を図ることができるトンネル用プ
レキャスト板の据え付け装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すプレキャスト板の据
え付け工程を示す概略説明図である。
【図2】本発明の第1実施例を示すプレキャスト板の据
え付け工程を示す概略説明図である。
【図3】本発明の第1実施例を示すプレキャスト板の斜
視図である。
【図4】本発明の第1実施例を示すプレキャスト板の上
部の断面図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す据え付け装置の側面
図である。
【図6】本発明の第1実施例を示すトンネル覆工構造体
の一部を拡大した断面図である。
【図7】本発明の第1実施例を示す連結部の一部切欠き
底面図である。
【図8】本発明の第1実施例を示す連結部の縦断面図で
ある。
【図9】本発明の第2実施例を示すトンネル覆工構造体
の一部を拡大した断面図である。
【図10】本発明の第2実施例を示すプレキャスト板の
要部の断面図である。
【図11】本発明の第3実施例を示すプレキャスト板の
据え付け工程を示す概略説明図である。
【図12】従来例の断面図である。
【符号の説明】
11 トンネル穴 13,13A プレキャスト板 28 据え付け装置 29,29A 門形枠 30 ワイヤー(吊り下げ部材) 31,31A 据え付け用治具 32,32A,32B ホイスト(昇降装置)33,33A 運搬車両

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーチ形トンネル穴の内面に、周方向に
    左右2分割されたコンクリート製の湾曲状プレキャスト
    板を据え付けるトンネル用プレキャスト板の据え付け方
    法において、トンネル穴の長さ方向に間隔をおいて上部
    を交叉させた左右プレキャスト板を前記トンネル穴の内
    面に吊り上げた後、少なくとも一方のプレキャスト板を
    トンネル穴の長さ方向に移動し左右プレキャスト板の上
    端を合わせて据え付けることを特徴とするトンネル用プ
    レキャスト板の据え付け方法。
  2. 【請求項2】 アーチ形トンネル穴の内面に、周方向に
    左右二分割されたコンクリート製の湾曲状プレキャスト
    板を据え付けるトンネル用プレキャスト板の据え付け方
    に使用する装置において、トンネル穴の長さ方向に間
    隔をおいて上部を交叉させた左右プレキャスト板を同時
    トンネル穴の内面に吊り上げるための門形枠と、この
    門形枠に吊り下げ部材を介して吊設され前記左右プレキ
    ャスト板をそれぞれ吊り上げる一対の据え付け用治具
    と、前記吊り下げ部材の昇降装置とをトンネル穴内を長
    さ方向に移動可能な運搬車両に搭載したことを特徴とす
    るトンネル用プレキャスト板の据え付け装置。
JP4096791A 1992-04-16 1992-04-16 トンネル用プレキャスト板の据え付け方法およびその装置 Expired - Fee Related JP2513172B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4096791A JP2513172B2 (ja) 1992-04-16 1992-04-16 トンネル用プレキャスト板の据え付け方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4096791A JP2513172B2 (ja) 1992-04-16 1992-04-16 トンネル用プレキャスト板の据え付け方法およびその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05295992A JPH05295992A (ja) 1993-11-09
JP2513172B2 true JP2513172B2 (ja) 1996-07-03

Family

ID=14174466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4096791A Expired - Fee Related JP2513172B2 (ja) 1992-04-16 1992-04-16 トンネル用プレキャスト板の据え付け方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2513172B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3101661B1 (fr) * 2019-10-08 2022-11-18 Vinci Construction Grands Projets Voussoir de tunnel en béton armé

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05295992A (ja) 1993-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5733068A (en) Metal foundation push-it and installation apparatus and method
KR102119202B1 (ko) 자력식 매입형 앵커
CN109252736B (zh) 道路安全作业施工屏障结构
JP3440422B2 (ja) 橋の施工方法および橋の施工装置
JP2016008406A (ja) 合成桁の床版取替工法における主桁仮受け方法と、合成桁の床版取替工法と、合成桁の床版取替工法における主桁仮受け構造
JP2513172B2 (ja) トンネル用プレキャスト板の据え付け方法およびその装置
KR101562290B1 (ko) 부반력지지장치 및 수직부재를 이용한 폼트레블러 및 이를 이용한 교량시공방법
CN217950377U (zh) 掘锚一体机
JP3356048B2 (ja) ビルディングガーダーを用いた高架構造物の施工方法
JPH0745800B2 (ja) トンネル用プレキャスト板の据え付け方法およびその装置
JP2006299660A (ja) 仮受け工法及び仮受け構造体
JPH03233098A (ja) トンネル用プレキャスト板の据え付け方法およびその装置
JP2000265777A (ja) トンネル改築用移動ステージおよびこれを用いたトンネル改築方法
CN114561873A (zh) 桥梁高墩施工方法
JP2019120115A (ja) トンネル覆工体の施工方法
CN111501468A (zh) 一种装配式道路结构及施工工艺
JPH07259169A (ja) コンクリートブロックの敷設方法
JPH10292790A (ja) トンネル覆工工法
JPH08184057A (ja) 土地の法面の構築工法
CN105507160B (zh) 现浇箱梁移动式贝雷梁操作平台施工方法
CN114251106B (zh) 便于安拆的整体式仰拱端头钢模及施工方法
JPH0996198A (ja) Psアンカーの定着方法およびそれに用いるアンカー定着部材
JP2009203750A (ja) 掘削装置と掘削方法
CN209604021U (zh) 一种采用预制仰拱构件的隧道初支结构
JP2006299512A (ja) トンネル間仕切壁用基礎およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees