JPH09216791A - ウインチ用ワイヤロープの張力付与装置 - Google Patents

ウインチ用ワイヤロープの張力付与装置

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JPH09216791A
JPH09216791A JP5100896A JP5100896A JPH09216791A JP H09216791 A JPH09216791 A JP H09216791A JP 5100896 A JP5100896 A JP 5100896A JP 5100896 A JP5100896 A JP 5100896A JP H09216791 A JPH09216791 A JP H09216791A
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weight
wire rope
tension
friction
housing
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JP5100896A
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Takeshi Matsuda
剛 松田
Seiji Itagaki
政治 板垣
Takashi Nagaoka
隆 長岡
Yoshinori Ishikawa
宜則 石川
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hitachi Construction Machinery Camino Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Yamagata Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小形の装置により現場でのドラムへのワイヤロ
ープの巻付けが可能となり、かつ常に適正な張力がワイ
ヤロープに付与され、しかも適正な張力が付与されてい
ることが確認できるウインチ用ワイヤロープの張力付与
装置を提供する。 【解決手段】ハウジング7内に楔作用によりワイヤロー
プ2を締め付ける摩擦部材8、9を設ける。ハウジング
7から2つの錘5、6を、これらの高さを違えて吊り下
げる。最初に吊上げられる錘5は最小張力に相当し、錘
5、6の重量の和は最大張力に相当する。また、摩擦部
材8の可動範囲またはおよび摩擦部材8、9間の間隔を
調整するボルト17、18を設ける。最大張力に相当す
る錘と、錘とハウジング7との間に介在させる張力検出
装置とを備えた構成としてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーンや基礎工
事用機械等の建設機械において、ウインチのドラムに最
初にワイヤロープを巻く時、あるいは古いワイヤロープ
を新しいワイヤロープに交換する際に、ワイヤロープに
張力を付与してドラムに巻取ることにより乱巻きや段落
ち、くい込み等を防止する張力付与装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クレーンに搭載されるウインチのドラム
にワイヤロープを巻く時には、ワイヤロープに張力を付
与しないで多層巻きした場合、ブーム起伏や荷の吊り上
げや吊り下げによってワイヤロープに負荷がかかると、
「上層のワイヤロープが下層に喰い込む」とか、「下層
の喰い込んだワイヤロープが上層に解放される」等の現
象が生じ、吊荷が瞬間的に降下することがあり危険であ
る。また、このような現象を繰り返すと、ドラムに巻取
られたワイヤロープが整列巻きから乱巻き状態になり、
前記の現象がさらに生じ易くなる上、ワイヤロープの早
期摩耗、素線切れ等の損傷も進み、破断にもなりかねな
い。
【0003】一方、ワイヤロープのドラム巻付け時に、
図6に示すように、定格ロープ張力T1に対して最初に
ある一定の割合の初期張力T2を与えて仕込むと前記乱
巻き等が防止できることが知られている。従来はこの張
力の付与を、作業者数人がワイヤロープを引っ張る方法
で行っていた。しかしこの方法では十分な張力を付与す
ることが困難であり、このため、ドラム1〜2層の捨て
巻き部分の整列巻きが確実とならず、更に上層の整列巻
きの維持を不安定にしていた。また、人力による場合に
は作業員に多大の労苦を強いると共に、危険であり、か
つ長い作業時間を必要とするという問題点があった。
【0004】そこで、人力によらないワイヤロープへの
張力付与装置として、図7(A)、(B)に示すよう
に、実開平1−106495号公報に開示されたものが
ある。図7(A)のものは、構台41に固設された枠4
2に、鉄板43に木板44を張り合わせた一対の抵抗付
与部材45を装着し、これらの抵抗付与部材45でワイ
ヤロープ46を挟み、ボルト47とナット48により抵
抗付与部材45、45を締結し、ワイヤロープ46をウ
インチのドラム(図示せず)に巻取る時、木板44がワ
イヤロープ46と摩擦することによりワイヤロープ46
に張力が付与されるようにしたものである。
【0005】一方、図7(B)の張力付与装置は、構台
41に固定された枠49に、ばね50により押圧される
一対の鉄板51を設け、鉄板51、51間にワイヤロー
プ46を挟持し、ばね50の力によって決定される押圧
力でワイヤロープ46に張力を付与するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7(A)、(B)に
示したいずれの場合も、構台41のように方向等が設定
された固定の構台41や枠42、49が必要であり、こ
れらの構台41や枠42、49のある工場等にウインチ
を持ち込んで作業を行う必要があり、しかも大形であ
り、作業現場等で臨機応変にワイヤロープ46の付け替
えを行うことができなかった。また、木板44や鉄板5
1等の締め付け力がどの程度に達しているかが不明であ
り、過大あるいは過小の張力が付与されるおそれがある
という問題点があった。
【0007】本発明は、上述のような問題点に鑑み、小
形の装置により現場でのドラムへのワイヤロープの巻付
けが可能となり、かつ常に適正な張力がワイヤロープに
付与され、しかも適正な張力が付与されていることが確
認できるウインチ用ワイヤロープの張力付与装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するため、ハウジングと、該ハウジング内に
設けられ、ワイヤロープを挟み込んで摩擦によりワイヤ
ロープに張力を与える複数の摩擦部材と、摩擦部材のう
ちの少なくとも1つを摺動自在にガイドするテーパー部
を有するガイド部材と、前記ハウジングに接続され、目
標とするワイヤロープの最小張力に相当する重量を前記
ハウジングに加える第1の錘と、該第1の錘より下部に
吊り下げられ、該第1の錘の重量との重量の和が目標と
する最大張力に相当する重量を有する第2の錘と、前記
摩擦部材の可動範囲またはおよび摩擦部材間の間隔を調
整する手段とにより構成したことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1における前記
第1の錘および第2の錘の代わりに、最大張力に相当す
る重量の錘を設けると共に、錘とハウジングとの間に、
張力検出装置を介在させたことを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または2にお
いて、前記摩擦部材の可動範囲またはおよび摩擦部材間
の間隔の調整手段が、摩擦部材または摩擦部材に固定さ
れた部材の移動方向の両端面に先端を当接させる1組の
調整ボルトからなることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明においては、複数の摩擦部材の
間にワイヤロープを通し、ワイヤロープをウインチによ
り巻取ることによって摩擦部材をガイド部材に沿って移
動させ、楔作用によってワイヤロープを摩擦部材間で挟
んで摩擦部材とワイヤロープとの摩擦によって張力をワ
イヤロープに付与する。摩擦部材とワイヤロープとの摩
擦による張力の調整は、摩擦部材の可動範囲またはおよ
び摩擦部材間の間隔を調整することにより行われる。適
正範囲の最小張力以上で最大張力以下の張力が付与され
ていることは、第1の錘のみが地面から浮き、第2の錘
が地面に着地していることにより確認できる。また、第
1の錘と第2の錘とが共に浮いた状態が最大張力が付与
された状態であり、その状態以上に張力が付与されるこ
とはない。
【0012】請求項2の発明においては、第1、第2の
錘の代わりに、これらの錘の和の重量の錘を用いると共
に、該錘とハウジングとの間に、張力検出装置を設けた
ものであるから、請求項1の発明と同様に、錘が浮いた
状態でワイヤロープに付与される最大張力以上の張力が
ワイヤロープに付与されることはなく、また、最小張力
以上の張力が付与されていることは、張力検出装置によ
り検出される。
【0013】請求項3の発明においては、調整ボルトの
ねじ込み深さを調整することにより、摩擦部材の可動範
囲または摩擦部材間の間隔が調整される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明による張力付与装置
の一実施例を使用状態において示す正面図であり、図2
は本発明を適用するクレーンの一例を示す側面図、図3
(A)は本実施例の張力付与装置本体の平面図、図3
(B)は本実施例の張力付与装置本体の縦断面図であ
る。
【0015】図2において、30はマスト継ぎ足し装置
31により分割マストを継ぎ足して結合することにより
構成されるマスト、32はマスト30の頂部に旋回装置
33を介して設置された旋回体、1は旋回体32上に設
置されたウインチであり、該ウインチ1のドラムには、
ジブ35の頂部のシーブ36より垂下されるワイヤロー
プ2が巻付けられる。ワイヤロープ2の巻付けは、地上
に置いたリール3より繰り出されるワイヤロープ2を本
発明による張力付与装置本体4に通し、第1の錘5と第
2の錘6によりワイヤロープの張力を受けながら行われ
る。
【0016】図3(A)、(B)に示すように、張力付
与装置本体4は、矩形中空状のハウジング7を有し、該
ハウジング7は前板7a、後板7bおよび左右の側板7
cを図示のように溶接するかまたはボルトにより結合し
てなる。8、9はワイヤロープ2を挟み込んでワイヤロ
ープ2に摩擦により張力を与える摩擦部材であり、これ
らの摩擦部材8、9はベークライトあるいは硬質ナイロ
ン等適宜選択される硬質樹脂製のものであり、摩擦部材
8、9の摩耗時に交換可能となるように、鋼製の補強ブ
ロック10、11にそれぞれボルト12、13により着
脱自在に取付けたものである。
【0017】本実施例においては、一方の摩擦部材8
は、補強ブロック10と共にハウジング7内において移
動自在に収容し、他方の摩擦部材9はその補強ブロック
11をハウジング7にボルト16により固定して取付け
ている。14は摩擦部材8のガイド部材であり、該ガイ
ド部材14は、前記摩擦部材8の補強ブロック10のテ
ーパー部10aに接触するテーパー部14aを有し、ハ
ウジング7にボルト15により固定して取付けられる。
【0018】17、18は摩擦部材8の可動範囲を調整
することにより、それぞれ最小、最大張力を調整する調
整ボルトであり、各調整ボルト17、18はそれぞれハ
ウジング7の後板7bに溶接したナット板19、20に
螺合され、調整ボルト17、18のナット板19、20
に対するねじ込み深さを調整することにより、摩擦部材
8を固定した補強ブロック10のワイヤロープ2の移動
方向の可動範囲を調整する。
【0019】ハウジング7の側板7cには、第1の錘5
を吊り下げるための吊りロープ21を掛けるフック22
を固着している。図1に示すように、第2の錘6は、ワ
イヤロープ2の巻付け時には、第1の錘5がまず上が
り、続いて第2の錘6に引上げ力が作用するように、図
示のように、第1の錘5と第2の錘6とを吊りロープ2
3により接続するか、あるいは第1の錘5を垂下げる吊
りロープ21より長い吊りロープで第2の錘6に接続す
る。
【0020】図4はワイヤロープ2の定格張力と、巻付
け時における適正張力範囲の上限である最小張力Tmin
と下限である最大張力Tmax との関係を示す図であり、
第1の錘5の重量をm1、第2の錘6の重量をm2、重力
の加速度をgとして、 g・m1≒Tmin 、 g・(m1+m2)≒Tmax が成立するようにする。
【0021】本装置の使用について次に説明する。図2
に示すように、リール3に巻取られているワイヤロープ
2を張力付与装置本体4の摩擦部材8、9間に挟んで通
し、かつジブ35を下げた状態においてジブ35の頂部
のシーブ36にワイヤロープ2を掛けてウインチ1のド
ラムにワイヤロープ2の一端を固定する。張力付与装置
本体4には、前記第1の錘5と第2の錘6を吊りロープ
21、23により支持する。また、張力付与装置本体4
の内部の可動の摩擦部材8の可動範囲が適正となり、張
力が適正となるように、上下調整ボルト17、18で可
動範囲を調整する。そしてジブ35を上げ、ウインチ1
によりワイヤロープ2を巻取る。
【0022】このようにワイヤロープ2を巻取ると、ワ
イヤロープ2と摩擦部材8との摩擦により図3(B)の
矢印aで示すように摩擦部材8が引上げられ、吊りロー
プ21により第1の錘5にも引上げ力が作用し、ハウジ
ング7には錘5の重量がかかるため、摩擦部材8がガイ
ド部材14に対して上がり、ワイヤロープ2を摩擦部材
8、9間で締め上げるため、摩擦抵抗を増大させる。こ
の状態でワイヤロープ2を巻上げればこの摩擦抵抗によ
る張力を発生する。さらにこの張力によって摩擦部材自
体も上方(a方向)に引上げられ、楔作用によりさらに
摩擦部材8、9による締付け力が増大し、ワイヤロープ
2の張力も増大する。摩擦部材8が上昇して補強ブロッ
ク10が調整ボルト17に当接すると、ワイヤロープ2
の締付け力のより以上の増大は無くなり、張力の上限が
制約される。
【0023】ここで、第1の錘5が空中にあるとすれ
ば、ワイヤロープ2に付与される張力T2はg・m1より
大であることは確かであり、一方、第2の錘6が常に地
面から離れることが無ければワイヤロープ2に付与され
る張力T2はg・(m1+m2)より小であることは明ら
かである。従って、第1の錘5が浮いた状態でワイヤロ
ープ2の巻取りが行われていることを確認することによ
り、適正張力が付与されていることを確かめながら巻取
り作業を進行させることができる。また、仮に第2の錘
6が浮上しても、張力はg・(m1+m2)を超えること
はないから、張力が過大になることはない。
【0024】本実施例においては、図3(A)に示すよ
うに、摩擦部材8、9がワイヤロープ2に接する面8
a、9aをV字形に形成しているので、種々の径のワイ
ヤロープに対応できる。ただし、ワイヤロープ2に接す
る面をワイヤロープ2の径に合致する半円形にすれば、
種々の径のワイヤロープ2に対応できない代わりに、ワ
イヤロープ2と摩擦部材8、9との当たりが改善され、
溝の摩耗の進行を遅くすることができる。
【0025】図5は本発明の他の実施例であり、本実施
例は、前記第1の錘5および第2の錘6の代わりに、こ
れらの和の重量(m1+m2)の重み、すなわち巻取られ
るワイヤロープ2の適正張力の最大値Tmax に想到する
重量の錘27を設け、該錘27とハウジング7との間
に、ばね秤等でなる張力検出装置25を、それぞれ吊り
ロープ24、26でハウジング7と張力検出装置25と
の間、および錘27と張力検出装置25との間を接続し
て設けたものである。
【0026】本実施例によれば、張力検出装置25の値
を監視することにより最小張力以上の張力がワイヤロー
プ2に付与されていることを確認しながら巻取り作業を
行うことができると共に、前記実施例と同様に錘27の
重量以上の張力は与えられないから、過大な張力がワイ
ヤロープ2に付与されることはない。なお、本実施例に
おいては、可動の摩擦部材8を1対(2個)設け、ワイ
ヤロープ2と摩擦部材8との摩擦により、2個の摩擦部
材8が共に上昇してワイヤロープ2に締付け力を作用す
るようにしているが、前記実施例と同様に、一方の摩擦
部材9をハウジング7に固定した構造としてもよい。
【0027】なお、ワイヤロープ2の巻取り作業中に前
記第2の錘6あるいは錘27が浮上すれば、巻取り動作
を一端中止して錘6、27を地上に降ろし、調整ボルト
17のねじ込み深さを深くして締付け力を低くすること
により、張力を小さくする方向に調整することが可能で
ある。また、調整ボルト18のねじ込み深さを調整する
ことにより、摩擦部材8の図3(B)におけるb方向の
可動範囲を規制して最小張力を調整することができる。
このような調整ボルト17、18による調整により、ワ
イヤロープ巻取り時の張力を適正範囲に安定させること
ができる。なお、これらの調整ボルト17、18の代わ
りにシム等を用いることができるが、調整ボルト17、
18とすることにより、簡単に調整可能となる。調整ボ
ルト17、18はワイヤロープ2の径が異なる場合に、
径に対応して摩擦部材8の可動範囲を調整する作用もな
す。また、ガイド部材14をハウジング7に対して斜め
に動かして位置調整することにより、摩擦部材8の可動
範囲を調整する構成を、前記調整ボルト17、18等の
可動範囲の調整手段の代わりに、または該可動範囲の調
整手段に加えて設けてもよい。また、ガイド部材14を
ワイヤロープ2に対して近接、離反させる方向に位置調
整自在に取付けることにより、摩擦部材間の間隔を調整
してもよい。さらに、摩擦部材8、9は2個ではなく、
3個以上とすることもできる。また、本発明は、ワイヤ
ロープ2を垂直に吊り下げて使用するのではなく、ワイ
ヤロープを水平に引っ張って張力を付与する場合にも使
用でき、その場合には適当な台にシーブを掛け、そのシ
ーブに前記吊りロープ21あるいは24を掛けて使用す
る。
【0028】
【発明の効果】請求項1によれば、第1の錘が浮き、か
つ第2の錘が浮いていない状態でワイヤロープの巻取り
を行うことにより、常に適正な張力でワイヤロープを巻
取ることができる。また、第2の錘が浮いた状態が最大
張力が付与された状態であり、その状態以上に過大な張
力が付与されるおそれがない。また、摩擦部材の可動範
囲または間隔調整手段により、張力を適正範囲に安定さ
せることができ、かつ種々の径のワイヤロープに対応で
きる。また、張力を受ける手段として、構台等の大掛か
りのものを必要とすることがなく、小形の装置により現
場でワイヤロープの巻取りを行うことができる。
【0029】請求項2によれば、第1の錘の代わりに張
力検出装置を用いたので、請求項1と同様の効果をあげ
ることができる。また、装置構成が請求項1に比較して
簡単となる。
【0030】請求項3によれば、摩擦部材の可動範囲ま
たは摩擦部材の間隔を調整する手段として調整ボルトを
用いたので、調整が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による張力付与装置の一実施例を作業状
態で示す正面図である。
【図2】クレーンにおいて該実施例の張力付与装置を用
いてワイヤロープの巻取り作業を行っている状態を示す
側面図である。
【図3】(A)は該実施例の張力付与装置本体を示す平
面図、(B)はその縦断面図である。
【図4】ワイヤロープの巻取り時における定格張力に対
する適正張力範囲を説明する図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す正面図である。
【図6】ワイヤロープの巻取り時における定格張力に対
する適正張力の関係を説明する図である。
【図7】(A)、(B)はそれぞれ従来の張力付与装置
の例を示す斜視図および断面図である。
【符号の説明】
1:ウインチ、2:ワイヤロープ、3:リール、4:張
力付与装置本体、5:第1の錘、6:第2の錘、7:ハ
ウジング、8、9:摩擦部材、10、11:補強ブロッ
ク、14:ガイド部材、17、18:調整ボルト、2
1、23、24、26:吊りロープ、25:張力検出装
置、27:錘
フロントページの続き (72)発明者 長岡 隆 山形県東根市大字若木字七窪5600番地1 山形日立建機株式会社内 (72)発明者 石川 宜則 山形県東根市大字若木字七窪5600番地1 山形日立建機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングと、 該ハウジング内に設けられ、ワイヤロープを楔状に挟み
    込んで摩擦によりワイヤロープに張力を与える複数の摩
    擦部材と、 前記摩擦部材のうち、ハウジング内に移動自在に収容さ
    れる少なくとも1つの摩擦部材のテーパー部を摺動自在
    にガイドするテーパー部を有するガイド部材と、 前記ハウジングに接続され、目標とするワイヤロープの
    最小張力に相当する重量を前記ハウジングに加える第1
    の錘と、 該第1の錘より下部に吊り下げられ、該第1の錘の重量
    との重量の和が目標とする最大張力に相当する重量を有
    する第2の錘と、 前記摩擦部材の可動範囲またはおよび摩擦部材間の間隔
    を調整する調整手段とからなることを特徴とするウイン
    チ用ワイヤロープの張力付与装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記第1の錘および第2の錘の代わりに、最大張力に相
    当する重量の錘を設けると共に、錘とハウジングとの間
    に、張力検出装置を介在させたことを特徴とするウイン
    チ用ワイヤロープの張力付与装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 前記摩擦部材の可動範囲またはおよび摩擦部材間の間隔
    の調整手段が、摩擦部材または摩擦部材に固定された部
    材の移動方向の両端面に先端を当接させる1組の調整ボ
    ルトからなることを特徴とするウインチ用ワイヤロープ
    の張力付与装置。
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