JP3480278B2 - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JP3480278B2
JP3480278B2 JP30921097A JP30921097A JP3480278B2 JP 3480278 B2 JP3480278 B2 JP 3480278B2 JP 30921097 A JP30921097 A JP 30921097A JP 30921097 A JP30921097 A JP 30921097A JP 3480278 B2 JP3480278 B2 JP 3480278B2
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中 慎 二 田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用シートに関
し、更に詳細に説明すると、樹脂カバーにシートフレー
ムを載置し、該シートフレームにパッド材を配設し、該
パッド材を表皮材により被覆し、該表皮材の端末側に設
けられたフック部材をシートフレーム側に形成された係
止部に係止するようになされた車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図4に示す如く、横跳上げ式
シート等の車両用シートのシートクッション1は、パイ
プフレーム等からなるシートフレーム2と、このシート
フレーム2に載置されたパッド材3と、このパッド材3
の表面を被覆する表皮材(図示せず)とから形成されて
いる。
【0003】シートフレーム2の裏面側には、シートク
ッションの跳上げ時に裏面側が露出するのを防止するた
めに樹脂カバー7がシートフレーム2に設けられたブラ
ケット2aにビス8止めされている。
【0004】また、表皮材の端部にフック部材を取付
け、このフック部材をワイヤフレーム等からなるトリム
ワイヤーまたはシートフレーム2側に形成された係止部
に係止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、これら従来
の車両用シートではシートフレーム2の裏面側に、シー
トクッションの跳上げ時に裏面側が露出するのを防止す
るための樹脂カバー7をビス8止めしなければならず、
ビス8止め作業が煩雑で、またビス8等が露出し、見栄
え等の外観を悪化させる虞れを有していた。
【0006】本発明の目的は、シートクッションの跳上
げ時に裏面側が露出するのを防止することができ、樹脂
カバーのビス止め作業が不要でフック部材による係止作
業が容易で簡易迅速にシートの組付作業をすることがで
き、外観形状の見栄えを向上させることができる車両用
シートを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載の車両
用シートは、樹脂カバーにシートフレームを載置し、該
シートフレームにパッド材を配設し、該パッド材を表皮
材により被覆し、該表皮材の端末側に設けられたフック
部材をシートフレーム側に形成された係止部に係止する
ようになされた車両用シートにおいて、前記樹脂カバー
の外周縁部の内側に沿ってフレーム受部を形成し、前記
樹脂カバーの外周縁部に係止爪部を形成し、前記樹脂カ
バーのフレーム受部にシートフレームを載置し、前記シ
ートフレームにパッド材を配設し、前記パッド材を表皮
材により被覆した状態で、前記表皮材の端末側に設けら
れたフック部材を前記樹脂カバーの外周縁部の係止爪部
に係止したことを特徴とする。
【0008】また、本発明の請求項2に記載の車両用シ
ートは、樹脂カバーにシートフレームを載置し、該シー
トフレームにパッド材を配設し、該パッド材を表皮材に
より被覆し、該表皮材の端末側に設けられたフック部材
をシートフレーム側に形成された係止部に係止するよう
になされた車両用シートにおいて、前記樹脂カバーの外
周縁部の内側に沿って複数のフレーム受部を形成し、前
記樹脂カバーの外周縁部に内側に突出する複数の係止爪
部を形成し、前記樹脂カバーの複数のフレーム受部にシ
ートフレームを載置し、前記シートフレームにパッド材
を配設し、前記パッド材を表皮材により被覆した状態
で、前記表皮材の端末側に設けられたフック部材を前記
樹脂カバーの外周縁部の複数の係止爪部に係止したこと
を特徴とする。
【0009】また、本発明の請求項3に記載の車両用シ
ートは、樹脂カバーにシートフレームを載置し、該シー
トフレームにパッド材を配設し、該パッド材を表皮材に
より被覆し、該表皮材の端末側に設けられたフック部材
をシートフレーム側に形成された係止部に係止するよう
になされた車両用シートにおいて、前記樹脂カバーの外
周縁部に断面逆U字状の立上り部を形成し、該断面逆U
字状の立上り部の内側に沿って複数のフレーム受部を形
成し、該フレーム受部は上面に凹部が形成され、前記樹
脂カバーの外周縁部の立上り部の外側壁に内側に突出す
る複数の係止爪部を形成し、前記樹脂カバーの複数のフ
レーム受部の凹部にシートフレームを載置し、前記シー
トフレームにパッド材を配設し、前記パッド材を表皮材
により被覆した状態で、前記表皮材の端末側に設けられ
たフック部材を前記樹脂カバーの外周縁部の立上り部の
外側壁の複数の係止爪部に係止したことを特徴とする。
【0010】本発明の請求項1に記載の車両用シートに
よれば、樹脂カバーの外周縁部の内側に沿ってフレーム
受部を形成し、前記樹脂カバーの外周縁部に係止爪部を
形成し、前記樹脂カバーのフレーム受部にシートフレー
ムを載置し、前記シートフレームにパッド材を配設し、
前記パッド材を表皮材により被覆した状態で、前記表皮
材の端末側に設けられたフック部材を前記樹脂カバーの
外周縁部の係止爪部に係止したので、シートフレームと
樹脂カバーの外周縁部とをビス止めすることなしに樹脂
カバーの外周縁部の係止爪部と表皮材の端末側に設けら
れたフック部材とを係止することにより、安定感よく確
実に樹脂カバーを固定することができ、見栄え等の外観
を向上させることができる。
【0011】また、本発明の請求項2に記載の車両用シ
ートによれば、樹脂カバーの外周縁部の内側に沿って複
数のフレーム受部を形成し、前記樹脂カバーの外周縁部
に内側に突出する複数の係止爪部を形成し、前記樹脂カ
バーの複数のフレーム受部にシートフレームを載置し、
前記シートフレームにパッド材を配設し、前記パッド材
を表皮材により被覆した状態で、前記表皮材の端末側に
設けられたフック部材を前記樹脂カバーの外周縁部の複
数の係止爪部に係止したので、シートフレームと樹脂カ
バーの外周縁部とをビス止めすることなしに樹脂カバー
の外周縁部の内側に突出する複数の係止爪部と表皮材の
端末側に設けられたフック部材とを係止することによ
り、安定感よく確実に樹脂カバーを固定することがで
き、見栄え等の外観を向上させることができる。
【0012】また、本発明の請求項3に記載の車両用シ
ートによれば、樹脂カバーの外周縁部に断面逆U字状の
立上り部を形成し、該断面逆U字状の立上り部の内側に
沿って複数のフレーム受部を形成し、該フレーム受部は
上面に凹部が形成され、前記樹脂カバーの外周縁部の立
上り部の外側壁に内側に突出する複数の係止爪部を形成
し、前記樹脂カバーの複数のフレーム受部の凹部にシー
トフレームを載置し、前記シートフレームにパッド材を
配設し、前記パッド材を表皮材により被覆した状態で、
前記表皮材の端末側に設けられたフック部材を前記樹脂
カバーの外周縁部の立上り部の外側壁の複数の係止爪部
に係止したので、シートフレームを樹脂カバーの複数の
フレーム受部の凹部に安定感よく配置することができ、
シートフレームと樹脂カバーの外周縁部とをビス止めす
ることなしに樹脂カバーの外周縁部の立上り部の外側壁
に内側に突出する複数の係止爪部と表皮材の端末側に設
けられたフック部材とを係止することにより、樹脂カバ
ーを安定感よく確実に固定することができ、見栄え等の
外観を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る車両用シートを
図面を参照して詳述する。図1乃至図3には、本発明に
係る車両用シートの実施の形態が夫々示されており、図
1及び図2に示す如く、車両用シート11は本実施の形
態ではシートクッションに適用した場合として示されて
いるが、同時にシートバックにも適用することができる
ものである。
【0014】車両用シート11は、樹脂カバー21にシ
ートフレーム12を載置し、このシートフレーム12に
パッド材13を配設し、このパッド材13を表皮材15
により被覆して形成されている。
【0015】図1及び図2に示す如く、シートフレーム
12は略四角枠状に形成されたパイプフレーム等から形
成され、このシートフレーム12の前後のフレーム間に
S字状のクッションスプリング17が配設されている。
【0016】前記シートフレーム12の後部の一側には
横跳上げ機構18が設けられ、また他側には図示しない
シートバックの枢支ブラケット19が設けられている。
尚、シートフレーム12の下部には図示しない折り畳み
可能な脚部が取付けられる。またパッド材13にはシー
トベルトの挿通孔13aが形成されている。
【0017】前記樹脂カバー21の外周縁部に断面逆U
字状の立上り部23が形成され、図3に示す如く、この
断面逆U字状の立上り部23の内側壁23aの内側に沿
って複数のフレーム受部25が形成されている。このフ
レーム受部25は上面に凹部25aが形成されている。
この凹部25aは内側が突出する状態で形成されてい
る。また樹脂カバー21には脚部収納部26が形成され
ている。
【0018】図3に拡大して示す如く、前記樹脂カバー
21の外周縁部の立上り部23の外側壁23bに内側に
突出する複数の係止爪部27が斜め上方に突出して形成
されている。
【0019】前記表皮材15の端末15aにフック部材
31が設けられ、このフック部材31が前記樹脂カバー
21の外周縁部の立上り部23の外側壁23bの複数の
係止爪部27に係止される。
【0020】即ち、前記樹脂カバー21の複数のフレー
ム受部25の凹部25aにシートフレーム12を載置
し、前記シートフレーム12にパッド材13を配設し、
前記パッド材13を表皮材15により被覆した状態で、
前記表皮材15の端末15a側に設けられたフック部材
31を前記樹脂カバー21の外周縁部の立上り部23の
外側壁23bの複数の係止爪部27に係止することがで
きる。
【0021】従って、シートフレーム12を樹脂カバー
21の複数のフレーム受部25の凹部25aに安定感よ
く配置することができ、シートフレーム12と樹脂カバ
ー21の外周縁部とをビス止めすることなしに、樹脂カ
バー21の外周縁部の立上り部23の外側壁23bより
内側に突出する複数の係止爪部27と表皮材15の端末
15a側に設けられたフック部材31とを係止すること
により、樹脂カバー21を安定感よく確実に固定するこ
とができ、見栄え等の外観を向上させることができる。
【0022】尚、上述せる樹脂カバー21,立上り部2
3,フレーム受部25,及び係止爪部27の形状及び構
成は図示の実施の形態に限定されるものではなく、種々
変形変更することができるものである。
【0023】
【発明の効果】以上が本発明の一実施の形態の構成であ
るが、本発明の請求項1に記載の車両用シートによれ
ば、樹脂カバーの外周縁部の内側に沿ってフレーム受部
を形成し、前記樹脂カバーの外周縁部に係止爪部を形成
し、前記樹脂カバーのフレーム受部にシートフレームを
載置し、前記シートフレームにパッド材を配設し、前記
パッド材を表皮材により被覆した状態で、前記表皮材の
端末側に設けられたフック部材を前記樹脂カバーの外周
縁部の係止爪部に係止したので、シートフレームと樹脂
カバーの外周縁部とをビス止めすることなしに樹脂カバ
ーの外周縁部の係止爪部と表皮材の端末側に設けられた
フック部材とを係止することにより、安定感よく確実に
樹脂カバーを固定することができ、見栄え等の外観を向
上させることができる。
【0024】また、本発明の請求項2に記載の車両用シ
ートによれば、樹脂カバーの外周縁部の内側に沿って複
数のフレーム受部を形成し、前記樹脂カバーの外周縁部
に内側に突出する複数の係止爪部を形成し、前記樹脂カ
バーの複数のフレーム受部にシートフレームを載置し、
前記シートフレームにパッド材を配設し、前記パッド材
を表皮材により被覆した状態で、前記表皮材の端末側に
設けられたフック部材を前記樹脂カバーの外周縁部の複
数の係止爪部に係止したので、シートフレームと樹脂カ
バーの外周縁部とをビス止めすることなしに樹脂カバー
の外周縁部の内側に突出する複数の係止爪部と表皮材の
端末側に設けられたフック部材とを係止することによ
り、安定感よく確実に樹脂カバーを固定することがで
き、見栄え等の外観を向上させることができる。
【0025】また、本発明の請求項3に記載の車両用シ
ートによれば、樹脂カバーの外周縁部に断面逆U字状の
立上り部を形成し、該断面逆U字状の立上り部の内側に
沿って複数のフレーム受部を形成し、該フレーム受部は
上面に凹部が形成され、前記樹脂カバーの外周縁部の立
上り部の外側壁に内側に突出する複数の係止爪部を形成
し、前記樹脂カバーの複数のフレーム受部の凹部にシー
トフレームを載置し、前記シートフレームにパッド材を
配設し、前記パッド材を表皮材により被覆した状態で、
前記表皮材の端末側に設けられたフック部材を前記樹脂
カバーの外周縁部の立上り部の外側壁の複数の係止爪部
に係止したので、シートフレームを樹脂カバーの複数の
フレーム受部の凹部に安定感よく配置することができ、
シートフレームと樹脂カバーの外周縁部とをビス止めす
ることなしに樹脂カバーの外周縁部の立上り部の外側壁
に内側に突出する複数の係止爪部と表皮材の端末側に設
けられたフック部材とを係止することにより、樹脂カバ
ーを安定感よく確実に固定することができ、見栄え等の
外観を向上させることができる。
【0026】本発明によれば、シートクッションの跳上
げ時に裏面側が露出するのを防止することができ、樹脂
カバーのビス止め作業が不要でフック部材による係止作
業が容易で簡易迅速にシートの組付作業をすることがで
き、外観形状の見栄えを向上させることができる車両用
シートを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用シートの分解斜視図。
【図2】本発明に係る車両用シートの一部断面図。
【図3】本発明に係る車両用シートの一部拡大断面図。
【図4】従来の車両用シートの分解斜視図。
【符号の説明】
11 車両用シート 12 シートフレーム 13 パッド材 15 表皮材 15a 端末 21 樹脂カバー 23 立上り部 23a 内側壁 23b 外側壁 25 フレーム受部 25a 凹部 27 係止爪部 31 フック部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 31/02 B68G 7/05

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂カバーにシートフレームを載置し、
    該シートフレームにパッド材を配設し、該パッド材を表
    皮材により被覆し、該表皮材の端末側に設けられたフッ
    ク部材をシートフレーム側に形成された係止部に係止す
    るようになされた車両用シートにおいて、 前記樹脂カバーの外周縁部の内側に沿ってフレーム受部
    を形成し、前記樹脂カバーの外周縁部に係止爪部を形成
    し、前記樹脂カバーのフレーム受部にシートフレームを
    載置し、前記シートフレームにパッド材を配設し、前記
    パッド材を表皮材により被覆した状態で、前記表皮材の
    端末側に設けられたフック部材を前記樹脂カバーの外周
    縁部の係止爪部に係止したことを特徴とする車両用シー
    ト。
  2. 【請求項2】 樹脂カバーにシートフレームを載置し、
    該シートフレームにパッド材を配設し、該パッド材を表
    皮材により被覆し、該表皮材の端末側に設けられたフッ
    ク部材をシートフレーム側に形成された係止部に係止す
    るようになされた車両用シートにおいて、 前記樹脂カバーの外周縁部の内側に沿って複数のフレー
    ム受部を形成し、前記樹脂カバーの外周縁部に内側に突
    出する複数の係止爪部を形成し、前記樹脂カバーの複数
    のフレーム受部にシートフレームを載置し、前記シート
    フレームにパッド材を配設し、前記パッド材を表皮材に
    より被覆した状態で、前記表皮材の端末側に設けられた
    フック部材を前記樹脂カバーの外周縁部の複数の係止爪
    部に係止したことを特徴とする車両用シート。
  3. 【請求項3】 樹脂カバーにシートフレームを載置し、
    該シートフレームにパッド材を配設し、該パッド材を表
    皮材により被覆し、該表皮材の端末側に設けられたフッ
    ク部材をシートフレーム側に形成された係止部に係止す
    るようになされた車両用シートにおいて、 前記樹脂カバーの外周縁部に断面逆U字状の立上り部を
    形成し、該断面逆U字状の立上り部の内側に沿って複数
    のフレーム受部を形成し、該フレーム受部は上面に凹部
    が形成され、前記樹脂カバーの外周縁部の立上り部の外
    側壁に内側に突出する複数の係止爪部を形成し、前記樹
    脂カバーの複数のフレーム受部の凹部にシートフレーム
    を載置し、前記シートフレームにパッド材を配設し、前
    記パッド材を表皮材により被覆した状態で、前記表皮材
    の端末側に設けられたフック部材を前記樹脂カバーの外
    周縁部の立上り部の外側壁の複数の係止爪部に係止した
    ことを特徴とする車両用シート。
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