JP3480120B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP3480120B2
JP3480120B2 JP12853195A JP12853195A JP3480120B2 JP 3480120 B2 JP3480120 B2 JP 3480120B2 JP 12853195 A JP12853195 A JP 12853195A JP 12853195 A JP12853195 A JP 12853195A JP 3480120 B2 JP3480120 B2 JP 3480120B2
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佳久 平田
規幸 佐藤
隆 神原
義高 多賀
俊朗 中村
務 塩見
博市 新堀
英毅 濱田
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電灯点灯装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両等の前照灯等に用いる放電灯を点灯
させる放電灯点灯装置は、バッテリー電圧の急変動に対
して立ち消えを防止するために、特開平5−21186
号公報に示されるように、バッテリー電圧の変動を検出
して、PWM制御回路に信号を送り、直流電源であるバ
ッテリーの直流電圧を昇圧する昇圧回路に対する制御の
応答性を可変する方法が従来あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来方法では、
昇圧回路の出力側に設けられた出力用のコンデンサの容
量が十分に大きければ、立ち消えを防止するには十分な
応答性が得られるが、装置自体が大型化することにな
る。またこの種の放電灯点灯装置は昇圧回路の一次側
と、二次側とが制御系により接続されているため、絶縁
されておらず、地絡時などに感電する恐れがあった。
【0004】本発明は上述の点に鑑みて為されたもの
で、請求項1乃至請求項の発明の目的とするところは
昇圧回路の出力用コンデンサを小容量としても直流電源
の電圧が急低下したときの立ち消えを防止しかつ急上昇
時の過出力を防止することができる放電灯点灯装置を提
供するにある
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、直流電源からの直流入力電圧
を昇圧する昇圧回路と、該昇圧回路の出力直流電圧を矩
形波電圧に交番させるインバータと、該インバータの出
力端を入力端とし、インバータの出力端に接続される放
電灯に高圧パルスを印加して放電灯を始動させるイグナ
イタ部と、昇圧回路の出力から検出される放電灯の点灯
状態に応じて昇圧回路の出力電力を可変制御して放電灯
を安定点灯させる制御部とを備えた放電灯点灯装置にお
いて、制御部はインバータの出力電圧の極性反転時の所
定時間、少なくとも点灯維持に必要な電力が昇圧回路か
ら供給されるように上記昇圧回路を、上記昇圧回路の出
力から検出される放電灯の点灯状態に基づかず、所定値
によってデュティが決まるPWM信号によりPWM制御
することを特徴とする。
【0006】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記所定値が前記直流電源からの直流入力電圧に
応じて可変されることを特徴とする。請求項3の発明で
は、直流電源からの直流入力電圧を昇圧する昇圧回路
と、該昇圧回路の出力直流電圧を矩形波電圧に交番させ
るインバータと、該インバータの出力端を入力端とし、
インバータの出力端に接続される放電灯に高圧パルスを
印加して放電灯を始動させるイグナイタ部と、昇圧回路
の出力から検出される放電灯の点灯状態に応じて昇圧回
路の出力電力を可変制御して放電灯を安定点灯させる制
御部とを備えた放電灯点灯装置において、制御部はイン
バータの出力電圧の極性反転時の所定時間、安定した電
力が昇圧回路から供給されるように、上記昇圧回路の出
力から検出される放電灯の点灯状態に基づかず、上記昇
圧回路の出力電力を別電源へ吸収させる制御を行うこと
を特徴とする。
【0007】請求項4の発明では、直流電源からの直流
入力電圧を昇圧する昇圧回路と、該昇圧回路の出力直流
電圧を矩形波電圧に交番させるインバータと、該インバ
ータの出力端を入力端とし、インバータの出力端に接続
される放電灯に高圧パルスを印加して放電灯を始動させ
るイグナイタ部と、昇圧回路の出力から検出される放電
灯の点灯状態に応じて昇圧回路の出力電力を可変制御し
て放電灯を安定点灯させる制御部とを備えた放電灯点灯
装置において、制御部は昇圧回路の出力直流電圧、出力
電流を検出し、出力直流電圧、出力電流を検出信号によ
る所定値でPWM制御するとともに、昇圧回路の一次電
流の上限値を放電灯の点灯状態に応じて可変させること
を特徴とする。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】請求項1の発明によれば、直流電源からの直流
入力電圧を昇圧する昇圧回路と、該昇圧回路の出力直流
電圧を矩形波電圧に交番させるインバータと、該インバ
ータの出力端を入力端とし、インバータの出力端に接続
される放電灯に高圧パルスを印加して放電灯を始動させ
るイグナイタ部と、昇圧回路の出力から検出される放電
灯の点灯状態に応じて昇圧回路の出力電力を可変制御し
て放電灯を安定点灯させる制御部とを備えた放電灯点灯
装置において、制御部はインバータの出力電圧の極性反
転時の所定時間、少なくとも点灯維持に必要な電力が昇
圧回路から供給されるように上記昇圧回路を、上記昇圧
回路の出力から検出される放電灯の点灯状態に基づか
ず、所定値によってデュティが決まるPWM信号により
PWM制御するので、直流電源からの直流入力電圧が急
変化しても少なくともインバータの出力電圧の極性反転
時の所定時間は点灯維持に必要な電力を供給することが
でき、そのため昇圧回路の出力側に設けたコンデンサの
容量を小さくしても放電灯の立ち消えを防止することが
でき、また過出力をも防止することができる。
【0015】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
において、前記所定値が前記直流電源からの直流入力電
圧に応じて可変されるので、インバータの出力電圧の極
性反転時の所定時間は直流入力電圧に最適な電力を供給
することができる。請求項3の発明によれば、制御部は
インバータの出力電圧の極性反転時の所定時間、安定し
た電力が昇圧回路から供給されるように、上記昇圧回路
の出力から検出される放電灯の点灯状態に基づかず、上
記昇圧回路の出力電力を別電源へ吸収させる制御を行う
ので、直流電源からの直流入力電圧が急変化しても少な
くともインバータの出力電圧の極性反転時の所定時間は
点灯維持に必要な電力を供給することができ、そのため
昇圧回路の出力側に設けたコンデンサの容量を小さくし
ても放電灯の立ち消えを防止することができ、また直流
入力電圧が急上昇しても安定した電力供給ができて、過
出力を防止できる。
【0016】請求項4の発明によれば、制御部は昇圧回
路の出力直流電圧、出力電流を検出し、出力直流電圧、
出力電流を検出信号による所定値でPWM制御するとと
もに、昇圧回路の一次電流の上限値を放電灯の点灯状態
に応じて可変させるので、直流電源からの直流入力電圧
が急変化しても少なくともインバータの出力電圧の極性
反転時の所定時間は点灯維持に必要な電力を供給するこ
とができ、そのため昇圧回路の出力側に設けたコンデン
サの容量を小さくしても放電灯の立ち消えを防止するこ
とができ、また直流入力電圧が急上昇しても安定した電
力供給ができ、特に放電灯に流れる電流を抑制して過電
流が流れるのを防ぎ、放電灯の寿命を長くすることがで
きる。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。図1は
本実施例の回路を示しており、この実施例回路は自動車
のような車輛の前照灯等に用いるもので、バッテリーか
らなる直流電源Eと、フライバックコンバータ構成のD
C−DCコンバータからなる昇圧回路1と、フルブリッ
ジ型のインバータ2と、イグナイタ部3と、高圧放電灯
LPと、昇圧回路1のスイッチング素子Q0 及びインバ
ータ2のスイッチング素子Q1 〜Q4 を駆動制御する制
御部4とで構成される。
【0025】昇圧回路1は、直流電源Eにフライバック
トランスFT1 の一次巻線を介してスイッチング素子Q
0 を接続し、フライバックトランスFT1 の二次巻線に
はダイオードD1 を介して出力用コンデンサC1 を接続
し、このコンデンサC1 と二次巻線との接続点は出力電
流検出用の抵抗R1 を介して直流電源Eの負電極に接続
している。
【0026】コンデンサC1 と抵抗R1 との直列回路に
は昇圧回路1の直流出力電圧を検出するための抵抗R2
と抵抗R3 とからなる分圧回路を接続している。イグナ
イタ部3はインバータ2の出力端であるスイッチング素
子Q1 とQ2 との接続点と、スイッチング素子Q3 とQ
4 との接続点とに入力端を接続し、高圧放電灯PLはこ
のイグナイタ部3を介してインバータ2の出力端に接続
される。
【0027】制御部4は上記分圧回路により分圧された
電圧から昇圧回路1の直流出力電圧の検出電圧Vla
と、昇圧回路1の出力電流に比例して発生する抵抗R1
の両端電圧から検出された出力電流の検出電流Ilaに基
づいて目標値の電力になるようにスイッチング素子Q0
のスイッチングをPWM制御するPWM信号を作成して
スイッチング素子Q0 のゲートに印加するPWM制御部
4aと、インバータ2のスイッチング素子Q1 〜Q4
駆動信号を作成するとともに極性反転時を示す信号S1
を出力する極性反転制御回路4bと、直流電源1の電圧
Vinを検出する電源電圧検出部4cと、この電源電圧検
出部4cの検出信号S2 と上記極性反転時を示す信号S
1 に基づいて極性反転時のPWM信号のデューティを制
御するデューティ制御部4dとから構成される。
【0028】次に本実施例の動作を図2に示すタイムチ
ャートに基づいて説明する。まず通常時においては制御
部4のPWM制御部4aは出力電圧検出回路4eから出
力される検出電圧Vlaに基づいて目標値演算部4fで安
定させる電力の目標値を演算し、この演算された目標値
に対応する電流値を出力し、その出力値と出力電流検出
回路4gから出力される検出電流Ilaの値の差分に応じ
て出力される演算増幅器4hの出力値と、キャリア発振
器4iの三角波信号のレベルとを比較器4jで比較して
演算増幅器4hからの出力値に応じてデューティが制御
されたPWM信号を得、このPWM信号をドライバ4k
を通じて昇圧回路1のスイッチング素子Q0 のゲートに
印加することにより、昇圧回路1の出力電力が目標値に
なるよう制御する。
【0029】一方極性反転制御回路4bからは図2
(b)に示すようにインバータ2のスイッチング素子Q
1 ,Q4 を低周波数(数十Hz〜数百Hz)でスイッチ
ングさせる駆動信号と、スイッチング素子Q1 ,Q4
スイッチングとは逆相となるようにスイッチング素子Q
2 ,Q3 をスイッチングさせるための図2(c)に示す
駆動信号とを出力するとともに、極性反転時にそれを示
す信号S1 を図2(d)に示す如く出力している。信号
1 を入力するデューティ制御部4dは図2(a)に示
す直流電源Eの電圧Vinに応じて信号レベルを可変し
た図2(e)に示す信号DU1 を所定時間出力する。
【0030】この信号電圧は演算増幅器4hの出力値に
図2(f)に示すように加算される形で比較器4jに入
力される。従って直流電源Eの電圧Vinの変動に応じ
て極性反転時から所定時間のPWM信号のデューティが
可変されることになり、電圧Vinが低くなると信号D
1 のレベルが高くなり、逆に電圧Vinが高くなると
それに応じて低くなり、従って電圧Vinが低いときに
は極性反転時のPWM信号のオンデューティが大きくな
り、逆に電圧Vinが高くなるとオンデューティが小さ
くなるようにPWM信号のデューティが制御される。
【0031】従って直流電源Eの電圧Vinが低いとき
の極性反転時の立ち消えを防止出来、逆に直流電源Eの
電圧Vinが高くときには過出力を防止することができ
ることになる。図2(g)は抵抗R1 の両端電圧より検
出される出力電流波形を示す。尚立ち消えのみであれ
ば、極性反転時に所定レベルの信号DU1 をデューティ
制御部4dより出力させれば、直流電源Eの電圧Vin
が低くても極性反転時の立ち消えを防止することができ
る。
【0032】よって本実施例の構成によれば、昇圧回路
1の出力用のコンデンサC1 の容量を小さくすることが
できる。 (実施例2)上記実施例1では直流電源Eの電圧Vin
が低いときには昇圧回路1のスイッチング素子Q0 のオ
ンデューティを大きくして立ち消えの防止を図っている
が、本実施例は図3に示すように昇圧回路1のフライバ
ックトランスFT1 の二次側に二次巻線と直列な三次巻
線を設け、この二次巻線、三次巻線の直列回路にダイオ
ードD2 を介してコンデンサC3 を接続するとともに、
ダイオードD1 のカソードと、ダイオードD2 のカーソ
ドとの間に抵抗R4 を介してスイッチング素子Q5 を接
続した構成を設けることにより立ち消え防止を図ってい
る。
【0033】つまりフライバックトランスFT1 の二次
巻線、三次巻線の直列回路より出力される交流出力をダ
イオードD2 により整流してコンデンサC3 を充電し、
インバータ2の出力の極性反転時に制御部4から出力さ
れる駆動信号により所定時間スイッチング素子Q5 をオ
ンさせ、このスイッチング素子Q5 と抵抗R4 とを通じ
てコンデンサC3 のエネルギを昇圧回路1の出力側に放
出させて出力電力を大きくすることにより立ち消えの防
止を図っている。
【0034】また本実施例では出力用コンデンサC1
両端にコンデンサC2 とスイッチング素子Q6 との直列
回路を接続し、直流電源Eの電圧Vinが所定電圧以上
になったことが検出されると、制御部4よりスイッチン
グ素子Q6 をオンさせる駆動信号を出力させ、このオン
により出力用コンデンサの容量をコンデンサC1 とC 2
との合成容量とし、出力用コンデンサC1 の電圧が急上
昇するのを防止している。
【0035】コンデンサC3 の電圧VC3はコンデンサC
1 の電圧VC1より30〜50V高く充電されるように設
定され、インバータ2の極性反転時に十分な再点弧電圧
が得られるようにしてある。またコンデンサC1 の容量
を1μFとした場合、コンデンサC2 の容量はコンデン
サC1 の2〜3倍程度が望ましい。尚インバータ2は実
施例1と同様な構成のものを用い、そのスイッチング素
子は制御部4からの駆動信号により駆動され矩形波電圧
を出力するようになっている。制御部4は実施例1と同
様に昇圧回路1の出力電圧及び出力電流を検出し、高圧
放電灯PLの状態に応じてスイッチング素子Q0 のスイ
ッチングをPWM制御し、またインバータ2のスイッチ
ング素子の駆動信号と、極性反転を示す信号とを作成
し、更に極性反転を示す信号に同期してスイッチング素
子Q5 を駆動する信号を作成し、また直流電源Eの電圧
Vinを検出してその検出電圧が所定電圧以上になる
と、スイッチング素子Q6 を駆動する駆動信号を作成す
るようになっている。
【0036】而して上述のように構成した本実施例にお
いても、実施例1と同様に立ち消え防止、過出力の防止
が図れるのである。 (実施例3)本実施例は図4に示すように昇圧回路1の
一次側において直流電源Eに逆流防止のダイオードD0
を介してコンデンサC0 を接続し、コンデンサC0 を充
電するようにしてある。また昇圧回路1のスイッチング
素子Q0 に直列に一次電流検出用抵抗Rs を接続してい
る。そして本実施例の昇圧回路1の制御部4は抵抗Rs
の両端に発生する一次電流に比例した電圧と基準電圧V
refとを比較する比較器40と、直流電源Eの電圧V
inを検出し、その検出値に応じて比較器40の基準電
圧源を制御し、基準電圧Vrefを可変する演算部41
とを備えるとともに、インバータ2の出力状態に基づい
て高圧放電灯LPの状態に応じた電力指令値S10を出力
する指令値演算部42と、この指令値演算部42から出
力される指令値S10とキャリア発振器43から出力され
る三角波信号のレベルとを比較してPWM信号を作成す
る比較器44とからなるPWM制御部と、PWM制御部
の出力と比較器40の出力とのうちで先に制限された方
でスイッチング素子Q0 をオフする信号を出力するロジ
ック回路45とを備えている。尚インバータ2のスイッ
チング素子の駆動信号を作成する回路は図示していない
が、実施例1、2と同様に制御部4に設けているものと
する。
【0037】しかして本実施例では、直流電源Eの電圧
Vinが図5(a)の前半で示すように所定電圧を維持
しているときは、コンデンサC0 の電圧VC0も図5
(b)に示すように所定電圧を維持している。このとき
指令値演算部42から出力される指令値S10は図5
(c)に示すように一定値に保持されている。またこの
ときの比較器41の基準電圧Vrefは低いレベルに図
5(d)に示すように設定されている。
【0038】そしてこの場合図5(e)に示す昇圧回路
1の一次電流I1 の検出値は基準電圧Vrefを越え
ず、比較器40からの比較出力が”L”であるため、ロ
ジック回路45は比較器44から出力されるPWM信号
をそのままスイッチング素子Q 0 のゲートに駆動信号と
して印加する。そして直流電源Eの電圧Vinが低下す
ると、コンデンサC0 の電圧VC0は徐々に低下する。従
ってそれに伴ってインバータ2の出力電流及び出力電圧
が徐々に低下することになり、急激な出力電力低下が生
じず、高圧放電灯LPの立ち消えは防止されることにな
る。このとき指令値演算部42は指令値S10を徐々に増
加させる。また比較器41の基準電圧Vrefは高いレ
ベルに設定されるため、一次電流I1 が増加しても検出
値が基準電圧Vrefを越えず、従って比較器44から
出力されるPWM信号がロジック回路45を通じてスイ
ッチング素子Q0のゲートに印加され、PWM制御され
る。
【0039】次に直流電源Eの電圧Vinが元の電圧に
上昇すると、この電圧上昇を受けて比較器40の基準電
圧Vrefは低いレベルに設定される。一方コンデンサ
1 の電圧が急には上昇しないため、インバータ2の出
力電流及び出力電圧は徐々に増加することになる。この
増加に応じて指令値演算部42から出力される指令値S
10も徐々に低下することになる。つまり比較器44から
出力されるPWM信号のオンデューティも徐々に小さく
なるため、このままでは過出力となるが、一次電流I1
の検出値が、比較器40の低いレベルに設定された基準
電圧Vrefを越える時点で比較器40から”H”の信
号が出力され、この信号を受けてロジック回路45はそ
の時点でスイッチング素子Q0 をオフするオフ信号を出
力する。つまり比較器44から出力されるPWM信号の
オフタイミングより早くスイッチング素子Q0 をオフさ
せる。従って実質的にオンデューティが小さくなり、過
出力を防止する。
【0040】このように本実施例においても、直流電源
Eの電圧が急激に低下したときの高圧放電灯LPの立ち
消えを防止し、また急激に上昇したときの過出力を防止
できるのである。また一次電流I1 のピーク値を規定す
る基準電圧Vrefを高圧放電灯LPの状態に応じて可
変することによりランプ電流が過出力になるのを防止で
きて高圧放電灯PLの寿命をのばすことができる。
【0041】次に本発明の参考例を説明する。参考例1) 図6は本参考例の回路を示しており、本参考例ではフラ
イバックコンバータからなる昇圧回路1と直流電源Eと
の間にダイオードD0 と、抵抗R0 とスイッチ要素SW
1 との並列回路とを通じて充電されるコンデンサC0
充電部として設け、このコンデンサC0 に並列にフライ
バックトランスFT1 の一次巻線とスイッチング素子Q
0 との直列回路を接続してある。スイッチ要素SW1
抵抗R0は充電部への充電電流量を制御する充電電流抑
制手段を構成するもので、直流電源Eの電圧Vinとコ
ンデンサC0 の電圧VC0との差分が所定値より大きくな
ったか否かを判定する比較器5によりスイッチ要素SW
1のオン、オフを制御するようになっており、通常時に
おいてはロスを小さくするためにスイッチ要素SW1
オンして抵抗R0 を短絡している。
【0042】昇圧回路1はフライバックトランスFT1
の二次巻線にダイオードD1 を通じて出力用コンデンサ
1 を接続し、スイッチング素子Q0 を制御部4からの
例えばPWM信号でスイッチングさせて電源電圧、つま
りコンデンサC0 の電圧を断続させることにより、フラ
イバックトランスFT1 の二次側に昇圧された電圧を発
生させ、その電圧を整流平滑することにより昇圧された
直流電圧を得るようになっている。
【0043】そしてコンデンサC1 には例えばフルブリ
ッジ型のインバータ2を接続し、このインバータ2によ
り昇圧回路1の出力直流電圧を例えば低周波の矩形波電
圧に変換し、イグナイタ部3を介して高圧放電灯LPに
印加するようになっている。制御部4はインバータ2の
スイッチング素子(図示せず)を駆動する駆動信号を出
力するとともに、昇圧回路1の出力電圧、出力電流を検
出し、その検出結果より高圧放電灯LPの状態に応じて
スイッチング素子Q0 のスイッチングのデューティを制
御、つまりPWM制御で昇圧回路1からの出力電力を制
御して高圧放電灯LPを安定に点灯するようにし、安定
点灯時には定電力制御する機能を備えている。
【0044】次に本参考例の主要な構成である充電電流
抑制手段の動作を図7に基づいて説明する。まず図7
(a)に示すように直流電源Eの電圧Vinが急激に変
動した場合、電圧Vinが低下している期間では図7
(b)に示すコンデンサC0 の電圧VC0も低下するため
両者の差分は一定値以上とならないが、直流電源Eの電
圧Vinが復帰した時には両者の差分が一定値以上にな
るため、これに対応して比較器5はスイッチ要素SW1
をオフしてコンデンサC0 への充電電流を抵抗R0によ
り抑制する。従ってコンデンサC0 の電圧VC0が元の電
圧に戻るまでの間に時間がかかるため、コンデンサC0
の電圧VC0の急激な変動を押さえることができる。
【0045】従って昇圧回路1の出力の変動も抑制で
き、図7(c)に示すように出力電力Wlaの変化も緩や
かとなり、高圧放電灯LPのちらつきや立ち消えを防ぐ
ことができる。 (参考例2) 上記参考例1はコンデンサC0 の電圧VC0と直流電源E
の電圧Vinとの差分を判定してコンデンサC0の充電
電流を抑制する制御を行う充電電流抑制手段を設けたも
のであるが、本参考例は図8に示すようにトランジスタ
10、Q11と、可変抵抗手段VR1とで構成されるカレ
ントミラー回路を充電電流抑制手段として設け、コンデ
ンサC0の電圧VC0を電圧検知回路6で検知し、その検
知電圧に応じて可変抵抗手段VR1 の抵抗値を設定する
ようになっている。
【0046】つまりコンデンサC0とダイオードD0との
間に挿入されるトランジスタQ10に流れる電流Iq1
可変抵抗手段VR1 によって決まるトランジスタQ11
流れる電流Iq2と同値若しくは比例した電流値によっ
て制限される。而して直流電源Eの電圧Vinが図9
(a)に示すように急上昇してもコンデンサC0に流れ
る電流Iq1は図9(b)に示すように僅かに上限値max
まで上昇するが一定電流であるためコンデンサC0 の電
圧VC0は図9(c)に示すように緩やかに上昇すること
になる。そのため参考例1と同様に安定した出力電力W
laが得られることになる。
【0047】尚上述した構成以外は参考例1に準ずる。
また可変抵抗手段VR1の値を電圧検知回路6の検知信
号により始動時と定常時とで制御して電流値の上限を変
化させることもできる。 (参考例3) 本参考例は、充電制御抑制手段として図10に示すよう
にスイッチ要素SW1と限流要素Zとの直列回路をダイ
オードD0 とコンデンサC0 との間に挿入し、スイッチ
要素SW1 のオンオフを、コンデンサC0 の電圧V
C0と、直流電源Eの電圧Vinをそのピーク値がVin
に比例する三角波出力VAに図12に示すように変換す
る電圧変換部7の出力とを比較する比較器8の出力によ
り制御する回路を用いている。比較器8は三角波出力V
Aのピーク値がVC0より大きい期間だけスイッチ要素S
1 をオフする。
【0048】而して本参考例では、図11に示す直流電
源Eの電圧Vinが安定している定常状態(イ)では図
12に示すようにコンデンサC0 の電圧VC0が三角波出
力VAのピーク値を常に上回っており、比較器8はスイ
ッチ要素SW1 をオンさせている。図11で電圧Vin
が急激に低下すると、その低下にともなって電圧変換部
7の三角波出力VAのピーク値は図13に示すように下
がることになる。一方コンデンサC0 の電圧VC0は図1
1で波線で示すように徐々に低下するが、図11の
(ロ)の期間では電圧VC0は出力VAを下回らないた
め、比較器8はスイッチ要素SW1 のオンを継続させ
る。
【0049】次に図11に示すように直流電源Eの電圧
Vinが急上昇(ハ)すると、図14(a)に示すよう
に電圧変換部7の三角波のピーク値が上昇し、コンデン
サC 0 の電圧VC0を上回る期間が周期的に発生すること
になる。従って比較器8はこの上回った期間においては
図14(b)に示すようにスイッチ要素SW1 をオフす
る。従ってスイッチ要素SW1 は周期的にオンオフする
ことになり、コンデンサC0 に流れる電流は断続されて
抑制され、コンデンサC 0 の電圧は図11に示すように
緩やかに上昇することになる。
【0050】このように本参考例においても、コンデン
サC0の電圧VC0が急変しないため安定した出力電力Wl
aを得ることができる。 (参考例4) 上記参考例1〜3では昇圧回路1の一次側にコンデンサ
0の充電電流を抑制する充電電流抑制手段を設けたも
のであるが、本参考例は図15に示すように昇圧回路1
の出力状態に応じて昇圧回路1のスイッチング素子Q0
をPWM制御する制御部4として応答が高速なものを用
いている。従って直流電源Eの電圧Vinが急激に変動
しても昇圧回路1の出力制御を高速に行うことにより、
コンデンサC0 の電圧VC0を安定させることができる。
【0051】また応答速度を上げたことによる定常時の
出力をトランジスタQ20、Q21及び電流制御要素9とか
らなるカレントミラー回路をインバータ2と昇圧回路1
の出力用コンデンサC1 との間に設け、高圧放電灯LP
側の状態を例えば電流検出回路10で検出してその検出
値に応じて電流制御要素9を制御してトランジスタQ 21
に流れる電流を設定することによりトランジスタQ20
介してインバータ2へ流れる電流Iq3を所定値に安定さ
せるようになっている。
【0052】尚電流安定要素としてカレントミラー回路
以外の安定要素を用いても勿論よい。ところで上記各実
施例及び各参考例では昇圧回路1の一次側と二次側は絶
縁型のフライバックトランスFT1を用いるものの一次
側と二次側とは制御系等により接続されるため絶縁され
ておらず、そのため車両等に搭載する場合に地絡時の安
全性を考慮する必要がある。そのような点に鑑みて為さ
れたものが以下の参考例である。
【0053】(参考例5) 本参考例は図16に示すように昇圧回路1としてフライ
バックコンバータを用いている。この昇圧回路1は直流
電源EにフライバックトランスFT1の一次巻線を介し
て接続しているスイッチング素子Q0のスイッチングを
一次側制御部10により設定周波数、設定デューティで
制御し設定電力を出力するようになっている。つまり開
ループ制御により出力電力を制御するようになってい
る。勿論直流電源Eの電圧Vinを検出してスイッチン
グの設定周波数、設定デューティを設定するようにして
も良い。
【0054】昇圧回路1の2次側にはダイオードD1
介して接続された出力用コンデンサC1 に並列に出力電
圧を検出するための抵抗R1 とR2 との分圧回路を並列
に接続するとともに、高圧放電灯LPで消費させる電力
以外の余剰電力を消費するための抵抗R101 とスイッチ
ング素子Q101 との直列回路を接続し、さらにインバー
タ2と昇圧回路1との間に出力電流検出用の抵抗R3
直列に挿入してある。
【0055】二次側制御部12はスイッチング素子Q
101 を高速にスイッチングさせるとともにそのデューテ
ィを調整することにより抵抗R101 で消費させる余剰電
力を調整するもので、分圧回路で検出した出力電圧の検
出値Vlaと抵抗R3 で検出する出力電流の検出値Ilaを
取り込み、これらの検出値に基づいて上記デューティを
調整したた駆動信号をスイッチング素子Q101 に与えて
スイッチングさせ抵抗R 101 での余剰消費電力を調整す
る。
【0056】二次側制御部12は例えば昇圧回路1の出
力電圧を抵抗R4 とツェナーダイオードZDとコンデン
サC3 とから構成される電源部13で得られる所定電圧
の直流を電源として動作する図17に示すPWM制御部
からなる。つまり二次側制御部12は電流指令値演算部
12aで出力電圧Vlaに対応した電流指令値を演算し、
実際に検出される出力電流の検出値Ilaとともに誤差増
幅器12bに入力し、両者の差分値とキャリア発振器1
2cから出力される三角波とを比較器12dで比較して
PWM信号を得、ドライブ回路12eを通じて駆動信号
としてスイッチング素子Q101 へ出力するようになって
おり、実際の出力電流Ilaが指令値に近づくようにスイ
ッチング素子Q101 のデューティを調整するのである。
【0057】このように本参考例では、フライバックト
ランスFT1 の一次側は常に設定された電力を二次側に
送る動作のみを行い、フライバックトランスFT1の二
次側で抵抗R101により電力消費させることで、高圧放
電灯LPに送る電力を調整する。そして二次側制御部1
2の電源を昇圧回路1の二次側で得るため直流電源Eと
負荷側とはフライバックトランスFT1 で絶縁できる。
【0058】(参考例6) 本参考例は二次側制御部12へ電源を与える電源部13
の構成が参考例5と異なるもので、その他の構成は参考
例5と同じようになっている。つまり参考例5では電源
として昇圧回路1の二次側より直接得ているが、この場
合、高圧放電灯LPのランプ電圧とほぼ同等であるため
変動範囲が広く、一定電圧が必要な制御電源としては不
向きである。
【0059】そこで図18に示すように昇圧回路1のフ
ライバックトランスFT1 に三次巻線を設け、この三次
巻線出力をダイオードD201 で整流し、チョークL201
とコンデンサC201 で平滑し、ツェナーダイオードZD
201 で所定電圧に変換する電源部13を設け、この電源
部13から二次側制御部12へ電源を供給する。尚フラ
イバックトランスFT1 の二次巻線はフライバックコン
バータとして動作するように巻回し、三次巻線はフォワ
ード動作するように巻回し、これによって制御用電源に
二次巻線の出力電圧の影響が現れないようにしてある。
【0060】尚電源部13以外の構成は参考例5と同じ
であるから、構成及び動作の説明は省略する。 (参考例7) 本参考例は参考例5と同様な出力制御を行うものである
が、二次側制御部12の電源部13を、図19に示すよ
うにインバータ2の出力端とイグナイタ3及び高圧放電
灯PLとの間に電流トランスT1の一次巻線を挿入し、
その二次出力をダイオードブリッジDB1で整流し、ツ
ェナーダイオードZD202で所定電圧に変換する回路に
より構成している。
【0061】尚電源部13以外の構成は参考例4と同じ
であるから、構成及び動作の説明は省略する。 (参考例8) 本参考例は、参考例4において二次側で地絡した際の感
電事故を防止するための回路を付加したものである。
【0062】つまり、図20において例えばX点で地絡
が発生したとしても点灯装置としての動作には何の影響
もないが、X点において絶縁不良が発生しているので、
そのまま使用を続けた場合、感電事故等の発生する恐れ
がある。そこで本参考例ではこのような地絡を検出する
ために昇圧回路1の出力端の一方をトランスT2の1次
巻線とコンデンサC303との直列回路を介して接地し、
トランスT2の二次巻線にダイオードブリッジDB2を接
続して構成された地絡検出回路14を設けたものであ
る。尚コンデンサC303の容量を小さくすることにより
直流或いは低周波交流に対して絶縁状態としている。
【0063】而して地絡が二次側で起きると、昇圧回路
1の動作周波数が高周波であるためコンデンサC1 に現
れたリップル電圧によって高周波電流が地絡点からコン
デンサC303 とトランスT2 の一次巻線を通ってトラン
スT2 の二次巻線に高周波電圧が発生し、ダイオードブ
リッジDB2 で全波整流されて直流に変換される。この
変換された直流が地絡検出信号となり、地絡検出回路1
4から制御部15へ出力する。
【0064】制御部15は入力した地絡検出信号をアン
プ15aで増幅した後、比較器15bで基準電圧Vre
0 と比較して地絡判定を行い、その比較出力でRSフ
リップフロップ15cをセットして地絡判定を保持し、
そのQ出力で表示ランプ16を点灯させるとともに、一
次側制御部10に動作停止させるための信号を出力する
ようになっている。
【0065】従って放電灯点灯装置の動作が止まり感電
事故を未然に防ぎ、同時に地絡事故発生を表示により使
用者に知らせることになる。尚二次側制御部12の構
成、動作は参考例5と同じであるため説明は省略する。
また電源部13は図20では示していないが参考例5〜
の適宜な構成を採用するものとする。
【0066】(参考例9参考例8 の地絡検出回路14はトランスT2を用いてい
るが、本参考例は図21に示すように昇圧回路1のフラ
イバックトランスF1に三次巻線を、フライバックコン
バータ動作を行う巻方向に対してフォワード動作させる
方向に巻回し、その三次巻線の加極側の端部をダイオー
ドD401 、抵抗R402、フォトカプラPCの発光ダイオ
ードLEDを介して接地し、減極側の端部を昇圧回路1
の負極側に接続し、フォトカプラPCの二次側制御部1
2の電源部(図示せず)の正極側出力と接地との間に出
力抵抗R403を介してホトカプラPCのホトトランジス
タPTを接続した回路からなる地絡検出回路14を設け
たものである。尚三次巻線に発生する電圧を低くして感
電の危険性を無くしている。
【0067】而して今図21において、X点で地絡が起
きたとすると、インバータ2がフルブリッジ型のインバ
ータで構成されている場合、X点の電圧はコンデンサC
1 の電圧か、0Vであり、ここでコンデンサC1 の電圧
がX点に出力されていると、地絡検出回路14にはダイ
オードD401 のために電流が流れず絶縁状態を保ったま
まである。
【0068】そしてX点の電圧が0Vであると、三次巻
線に発生する電圧によりホトカプラPCの発光ダイオー
ドLEDに電流が流れ、ホトトランジスタPTがオンす
る。このオンにより抵抗R402の両端に電圧が発生し、
この電圧が地絡検出信号として制御部15へ出力するこ
とになる。制御部15は参考例5と同じ構成であり、地
絡検出信号を受けて表示ランプ16を点灯させるととも
に一次側制御部10に動作を停止させるための信号を出
力する。
【0069】尚二次側制御部12の構成、動作は参考例
と同じであるため説明は省略する。また電源部13は
図21では示していないが参考例5〜7の適宜な構成を
採用するものである。
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明は、直流電源からの直流
入力電圧を昇圧する昇圧回路と、該昇圧回路の出力直流
電圧を矩形波電圧に交番させるインバータと、該インバ
ータの出力端を入力端とし、インバータの出力端に接続
される放電灯に高圧パルスを印加して放電灯を始動させ
るイグナイタ部と、昇圧回路の出力から検出される放電
灯の点灯状態に応じて昇圧回路の出力電力を可変制御し
て放電灯を安定点灯させる制御部とを備えた放電灯点灯
装置において、制御部はインバータの出力電圧の極性反
転時の所定時間、少なくとも点灯維持に必要な電力が昇
圧回路から供給されるように上記昇圧回路を、上記昇圧
回路の出力から検出される放電灯の点灯状態に基づか
ず、所定値によってデュティが決まるPWM信号により
PWM制御するので、直流電源からの直流入力電圧が急
変化しても少なくともインバータの出力電圧の極性反転
時の所定時間は点灯維持に必要な電力を供給することが
でき、そのため昇圧回路の出力側に設けたコンデンサの
容量を小さくしても放電灯の立ち消えを防止することが
でき、また過出力をも防止することができてちらつきの
防止も図れるということができるという効果がある。
【0071】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記所定値が前記直流電源からの直流入力電圧に応
じて可変されるので、インバータの出力電圧の極性反転
時の所定時間は直流入力電圧に最適な電力を供給するこ
とができるという効果がある。請求項3の発明は、制御
部はインバータの出力電圧の極性反転時の所定時間、安
定した電力が昇圧回路から供給されるように、上記昇圧
回路の出力から検出される放電灯の点灯状態に基づか
ず、上記昇圧回路の出力電力を別電源へ吸収させる制御
を行うので、直流電源からの直流入力電圧が急変化して
も少なくともインバータの出力電圧の極性反転時の所定
時間は点灯維持に必要な電力を供給することができ、そ
のため昇圧回路の出力側に設けたコンデンサの容量を小
さくしても放電灯の立ち消えを防止することができ、ま
た直流入力電圧が急上昇しても安定した電力供給ができ
て、過出力を防止できてちらつきの防止も図れるという
効果がある。
【0072】請求項4の発明は、制御部は昇圧回路の出
力直流電圧、出力電流を検出し、出力直流電圧、出力電
流を検出信号による所定値でPWM制御するとともに、
昇圧回路の一次電流の上限値を放電灯の点灯状態に応じ
て可変させるので、直流電源からの直流入力電圧が急変
化しても少なくともインバータの出力電圧の極性反転時
の所定時間は点灯維持に必要な電力を供給することがで
き、そのため昇圧回路の出力側に設けたコンデンサの容
量を小さくしても放電灯の立ち消えを防止することがで
き、また直流入力電圧が急上昇しても安定した電力供給
ができ、特に放電灯に流れる電流を抑制して過電流が流
れるのを防ぎ、放電灯の寿命を長くすることができると
いう効果がある。
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明は実施例1の回路図である。
【図2】同上の動作説明用タイムチャートである。
【図3】本発明の実施例2の回路図である。
【図4】本発明は実施例3の回路図である。
【図5】同上の動作説明用タイムチャートである。
【図6】本発明は参考例1の回路図である。
【図7】同上の動作説明用タイムチャートである。
【図8】本発明は参考例2の回路図である。
【図9】同上の動作説明用タイムチャートである。
【図10】本発明は参考例3の回路図である。
【図11】同上の動作説明用タイムチャートである。
【図12】同上の動作説明用タイムチャートである。
【図13】同上の動作説明用タイムチャートである。
【図14】同上の動作説明用タイムチャートである。
【図15】本発明は参考例4の回路図である。
【図16】本発明の参考例5の回路図である。
【図17】同上の二次側制御部の回路図である。
【図18】本発明は参考例6の回路図である。
【図19】本発明は参考例7の回路図である。
【図20】本発明は参考例8の回路図である。
【図21】本発明の参考例9の回路図である。
【符号の説明】
1 昇圧回路 2 インバータ 3 イグナイタ部 4 制御部 LP 高圧放電灯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神原 隆 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 多賀 義高 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 中村 俊朗 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 塩見 務 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 新堀 博市 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 濱田 英毅 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−266982(JP,A) 特開 平4−140067(JP,A) 特開 平6−327260(JP,A) 特開 平3−130198(JP,A) 特開 平4−149993(JP,A) 特開 平5−21186(JP,A) 特開 平7−220885(JP,A) 特開 平5−159889(JP,A) 実開 平6−13098(JP,U) 実開 平3−77289(JP,U) 実開 昭56−29900(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 41/282

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源からの直流入力電圧を昇圧する昇
    圧回路と、該昇圧回路の出力直流電圧を矩形波電圧に交
    番させるインバータと、該インバータの出力端を入力端
    とし、インバータの出力端に接続される放電灯に高圧パ
    ルスを印加して放電灯を始動させるイグナイタ部と、昇
    圧回路の出力から検出される放電灯の点灯状態に応じて
    昇圧回路の出力電力を可変制御して放電灯を安定点灯さ
    せる制御部とを備えた放電灯点灯装置において、 制御部はインバータの出力電圧の極性反転時の所定時
    間、少なくとも点灯維持に必要な電力が昇圧回路から供
    給されるように上記昇圧回路を、上記昇圧回路の出力か
    ら検出される放電灯の点灯状態に基づかず、所定値によ
    ってデュティが決まるPWM信号によりPWM制御する
    ことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】前記所定値が前記直流電源からの直流入力
    電圧に応じて可変されることを特徴とする請求項1記載
    の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】直流電源からの直流入力電圧を昇圧する昇
    圧回路と、該昇圧回路の出力直流電圧を矩形波電圧に交
    番させるインバータと、該インバータの出力端を入力端
    とし、インバータの出力端に接続される放電灯に高圧パ
    ルスを印加して放電灯を始動させるイグナイタ部と、昇
    圧回路の出力から検出される放電灯の点灯状態に応じて
    昇圧回路の出力電力を可変制御して放電灯を安定点灯さ
    せる制御部とを備えた放電灯点灯装置において、 制御部はインバータの出力電圧の極性反転時の所定時
    、安定した電力が昇圧回路から供給されるように、上
    記昇圧回路の出力から検出される放電灯の点灯状態に基
    づかず、上記昇圧回路の出力電力を別電源へ吸収させる
    制御を行うことを特徴とする放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】直流電源からの直流入力電圧を昇圧する昇
    圧回路と、該昇圧回路の出力直流電圧を矩形波電圧に交
    番させるインバータと、該インバータの出力端を入力端
    とし、インバータの出力端に接続される放電灯に高圧パ
    ルスを印加して放電灯を始動させるイグナイタ部と、昇
    圧回路の出力から検出される放電灯の点灯状態に応じて
    昇圧回路の出力電力を可変制御して放電灯を安定点灯さ
    せる制御部とを備えた放電灯点灯装置において、制御部
    は昇圧回路の出力直流電圧、出力電流を検出し、出力直
    流電圧、出力電流を検出信号による所定値でPWM制御
    するとともに、昇圧回路の一次電流の上限値を放電灯の
    点灯状態に応じて可変させることを特徴とする放電灯点
    灯装置。
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