JP3400472B2 - 調光用放電ランプ点灯装置 - Google Patents

調光用放電ランプ点灯装置

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JP3400472B2
JP3400472B2 JP22660792A JP22660792A JP3400472B2 JP 3400472 B2 JP3400472 B2 JP 3400472B2 JP 22660792 A JP22660792 A JP 22660792A JP 22660792 A JP22660792 A JP 22660792A JP 3400472 B2 JP3400472 B2 JP 3400472B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調光用放電ランプ点灯
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】調光用放電ランプ点灯装置の従来例とし
ては図17に示す回路構成のものがある。この調光用放
電ランプ点灯装置は、調光器1と、安定器2とから構成
され、調光器1には商用交流電源ACの位相制御を行な
うスイッチ素子Q1 と、このスイッチ素子Q1 を制御す
る制御部CTとで構成され、安定器2へは位相制御され
た商用交流電源ACが入力され、蛍光灯のような放電ラ
ンプ3の出力の制御を行なうのである。この放電ランプ
3のフィラメントf1 ,f2 には予熱用トランスFTに
より一定の予熱電力が供給されている。
【0003】安定器2は上記予熱用トランスFTの1次
巻線に並列に力率改善用コンデンサCftを接続するとと
もに、リーケージ型トランスLTの2次巻線を力率改善
用コンデンサCm を介して放電ランプ3の両端に接続し
ている。また光出力が低くなると、放電ランプ3の安定
点灯を維持する目的でチョークLp 、コンデンサCp
抵抗Rp からなるピーキング回路にて商用交流電源AC
の各半サイクル毎に幅の狭いパルス電圧を放電ランプ3
に印加している。
【0004】この従来例では次のような問題がある。つ
まり、商用交流電源ACの各半サイクル毎に印加される
ランプ点弧用のパルス電圧により安定器2からの騒音が
大きくなる。また上記問題を回避するために防音処理を
施すとコストアップとなるという問題がある。更に騒音
対策のために安定器2を照明器具より離して設置する
と、放電ランプ3への安定器2よりの電線が長くなり、
そのためパルス減衰が発生して放電ランプ3に光ちらつ
きが生じる。
【0005】他の従来例としては特開昭61−2966
95号に示されるものがある。この従来例は図18に示
すように安定器として他励式インバータ回路4を用い、
その他励式インバータ回路4の負荷としてインダクタL
0 、コンデンサC0 、放電ランプ3からなる負荷共振回
路を持ち、再点孤検出回路5により放電ランプ3の再点
孤を検出して制御回路6を通じて他励式インバータ回路
4の動作周波数を変化させ、且つ負荷共振回路の特性を
利用して放電ランプ3に周期的に点孤パルスを印加しよ
うとするものである。この場合においても図17に示し
た従来例と同様に安定器からの騒音発生という問題があ
る。
【0006】そこで上述の問題点を解決する手段として
高周波電圧に直流電圧を重畳し、放電ランプの低出力時
においても安定点灯を行なうものとして、特願平1−7
5572号として本出願人によりに提案しているものが
ある。この従来例では周期的なランプ点孤パルスを放電
ランプに印加しないため、低い騒音で安定器が構成され
ることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような低い騒音
で安定器が構成される特願平1−75572号のような
調光用放電ランプ点灯装置においても、インバータ制御
による次のような問題点がある。この問題点を図19に
示す他励式インバータ回路4を用いた調光用放電ランプ
点灯装置(この装置は特願昭60−113716号に示
されているものと同じものである。)により詳述する。
【0008】まず図示する装置に用いられる他励式イン
バータ回路4は、トランジスタQ1、Q2 を直列に接続
したシリーズインバータであって、そのスイッチング制
御は制御回路6により行なわれる。ダイオードD1 、D
2 は夫々帰還電流用ダイオードである。さて直流電源E
よりのエネルギーはトランジスタQ1 、Q2 のインバー
タ動作によりインダクタL1 、コンデンサC2 、放電ラ
ンプ3からなる負荷回路に、直流カット用で且つインバ
ータ動作で必要な電源用コンデンサC1 を介して高周波
電力として供給される。
【0009】負荷への出力制御はトランジスタQ1 、Q
2 のオン時間により制御される。つまり図20に示すよ
うにトランジスタQ1 、Q2 のオンオフ周期Tを一定と
した状態で、トランジスタQ1 、Q2 のオン時間の比を
変化させインバータ出力の制御を行なうのである。図2
0(a)は最大出力状態を示し、図20(b)はトラン
ジスタQ1 のオン時間を長く、トランジスタQ2 のオン
時間を短くしてインバータ出力を低下させた状態を示し
ている。
【0010】さて放電ランプ3への出力電流を低減させ
ていくと、ランプ特性は一般的に図21に示すように変
化する。つまりランプ電流ILaの低下で、ランプ電圧V
Laが増加するという負特性を示すことになる。そして等
価的なランプインピーダンスZLaは図22のように変化
する。このことにより調光によってランプインピーダン
スZLaが変化すると、他励式インバータ回路4の負荷回
路も変化することは明らかである。
【0011】例えば図19の回路において負荷回路のイ
ンピーダンスをZIaとすると、 ZIa=〔ZLa/(1+ω2 2 2La 2 )〕+jω{L1
−〔 (C2 La 2)/(1+ω2 2 2La 2 )〕} 但しω=2πf、f:インバータ動作周波数 となる。この関係式からも明らかであるが、ランプイン
ピーダンスZLaの変化により振動項である虚数項は変化
し、振動周期が変化することなる。また負荷回路のイン
ピーダンスZIaの大きさも変化することになる。
【0012】調光によるランプインピーダンスZLaの変
化が図22に滑らかな場合、負荷回路のインピーダンス
Iaの変化も滑らかとなり、光出力はインバータ出力の
制御によって連続的に変化する。ここで実用されている
放電ランプのランプ特性の一例を図23〜図25に示
す。図23〜図25に示す特性はFDL27形の放電ラ
ンプのもので、図23は周囲温度25℃で、フィラメン
トへの予熱電流を400mA(イ)と、500mA
(ロ)とに変えて測定したものである。また図24は周
囲温度5℃で、フィラメントへの予熱電流を300mA
(イ)と、400mA(ロ)と、500mA(ハ)とに
変えて測定したものである。更に図25は周囲温度10
℃で、フィラメントへの予熱電流を200mA(イ)
と、400mA(ロ)と、500mA(ハ)とに変えて
測定したものである。
【0013】図23から明らかなようにランプインピー
ダンスZLaの変動は図22の場合のように滑らかに変化
するのではなく、ランプ電流ILaの変動に対するランプ
電圧VLaの変動が大きくなっている。更にはその変動率
は周囲温度により大きく変化し、図24、図25に示す
如く低温度になるに従い、ランプインピーダンスZLa
変動が大きくなる。
【0014】ランプインピーダンスZLaの急な変動があ
れば、負荷回路のインピーダンスIaが急激に変動するこ
とになる。つまり負荷回路の振動項の変動も急になり、
インバータ出力の変動が大きく変化し、光出力の変動も
大きくなってしまうのである。その結果インバータ制御
による調光に際して、放電ランプ3のスムーズな調光が
困難となるという問題がある。
【0015】尚図19の回路では負荷回路は共振回路を
構成しているが、負荷に共振回路を含まない点灯装置に
おいてもランプインピーダンスZLaの急変による光出力
の不連続性は共振回路利用に比して軽微であるが発生す
る。本発明は、上述の問題点に鑑みて為されたもので、
その目的とするところはランプ点孤パルスによる騒音発
生を無くし、しかも光出力の連続的可変が容易に行なえ
る調光用放電ランプ点灯装置を提供するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、放電
ランプと、前記放電ランプに高周波電力を供給する高周
波電源と、前記高周波電源の出力を制御して放電ランプ
を調光する調光制御部とを備えた調光用放電ランプ点灯
装置において、ランプインピーダンス変化量がランプ電
流変化量よりも大きな関係が成り立つ動作ポイントから
なる動作期間と、ランプインピーダンス変化量がランプ
電流変化量よりも小さな関係が成り立つ動作ポイントか
らなる動作期間を交互に切り換え、一方の動作期間で放
電ランプへの出力を制御して調光を行なうものである。
【0017】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ランプ動作ポイントでの前記放電ランプに印加
する電圧を、放電ランプが起動及び放電開始するに必要
な電圧以下としたものである
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【作用】請求項1の発明の構成によれば、放電ランプの
光出力を連続的に可変することができ、光出力の不連続
性を回避することができ、またランプ動作ポイントに、
ランプ安定動作ポイントを含むため、ランプ点弧パルス
が不要で騒音発生を無くすことができる。
【0022】
【0023】
【実施例】まず実施例の説明を行なう前に本発明の基本
原理について説明する。放電ランプのランプ電圧VLa
ランプ電流ILa特性は図26に示すようになるが、本発
明では光出力の制御の際、ランプインピーダンスZLa
比較的安定なポイントAと、ランプインピーダンスZLa
が急激に変化するポイントB(B1 、B 2 、…、Bn
…)を利用することで放電ランプの光出力の連続的な制
御を行なう。
【0024】例えば、ランプ電流変化量がランプ電圧変
化量より大きな関係が成り立つ安定なポイントAからな
る動作期間と、急激に変換する、つまりランプ電流変化
量がランプ電圧変化量よりも小さな関係が成り立つ動作
ポイントBからなる動作期間を図27(ランプ電流L La
の時間変化を示す)に示すように繰り返し、ポイント
Bからなる動作期間での出力レベル、つまり放電ランプ
に印加する電圧を可変することで、連続的に光出力制御
を行うのである。連続的に光出力を制御する方法として
は、上述のようにポイントBを、B1、…,Bn…と変化
させる方法以外に、図28に示すように、ポイントAの
動作期間t1を一定周期T1で設定し、且つそのポイント
Aの動作期間t1を変化させる方法がある。この方法で
は組み合わせるポイントBは、Bnのように低い光出力
レベルが良く、ポイントBに対する期間一定に保持す
る。
【0025】更にポイントA、ポイントBでの動作期間
ともランプ電流出力を可変する方法や、ポイントA、B
の動作期間以外に第3の動作ポイントを設定する方法、
更にポイントAの動作期間を一定とし、ポイントBの動
作期間を時間的に変化させる(ポイントBの時間が光出
力に応じて変化する)方法等がある。このように本発明
では多種多様の方法で実現できるが、要するにランプ動
作ポイントを複数利用し、放電ランプの出力連続性を実
現しようとすることである。
【0026】尚ポイントAは光出力が最大となるポイン
トでなくても良く、このためポイントAでランプに供給
される電圧もランプ再点孤パルスでなくても良い。即
ち、ランプ再点孤パルスを用いないため、騒音発生が解
決でき、しかも光出力の連続性も達成できるのである。
更に尚ポイントAの動作期間と、Bの動作期間の繰り返
し周期は少なくともに光出力のちらつきが目で感じられ
ない程度にすることが必要である。またA点ポイント以
上、つまりランプインピーダンスZLaが比較的安定して
いるポイントでは上記のような制御をする必要はない。
【0027】而して上述の本発明の原理に基づく実施例
により本発明を詳述する。 (実施例1)図1は本実施例の回路構成を示しており、
この実施例回路ではインバータ回路からなる高周波電源
10の出力に限流用インピーダンスZ1 を介して放電ラ
ンプ3を接続している。調光制御部11は高周波電源1
0及び限流用インピーダンスZ1 を制御して放電ランプ
3の出力制御を行なう。この出力制御は外部からの調光
信号S1 及びランプ動作ポイント切り換え制御部12の
制御を受けて行なう。
【0028】ランプ動作ポイント切り換え制御部12
は、上記調光信号S1 或いはランプ電流(若しくはラン
プ電圧)検出信号S2 を受けて調光制御部11に与える
制御信号を生成する。直流電源13はインピダンースZ
2 を介して高周波電圧に直流電圧を重畳し、放電ランプ
3の低出力時においても安定点灯が行なえるようにする
ためのもので、調光制御部11によりインピーダンズZ
2 と共に制御させる。勿論この直流電源13とインピダ
ンースZ2 とは設けなくても良い。
【0029】而して本実施例においては、ランプ動作ポ
イント切り換え制御部12の働きにより、低出力時に上
述したように安定なポイントAでの動作期間と、急激に
変化するポイントBでの動作期間を交互に繰り返して連
続的に光出力制御を行なうのである。図2は本実施例の
具体回路を示しており、この回路はトランジスタQ1
2及び帰還電流用ダイオードD1 、D2 及びコンデン
サC3 、C4 を用いた所謂ハーフブリッジ形インバータ
回路で、高周波電源10を構成している。トランジスタ
1 、トランジスタQ2 は調光制御部11よりの制御信
号を受けて、駆動部14、15を通じて駆動されるよう
になっている。尚図中16は制御信号を駆動部14に絶
縁的に与えるための絶縁信号伝達部である。またL1
インダクタ、C 5 は予熱用コンデンサ、Eは直流電源で
ある。
【0030】駆動部14、15及びトランジスタQ1
2 を他励制御する制御回路は特開昭61ー61296
695号や特願昭63−128695号等に見られる公
知の回路を用いる。さて調光制御部11は調光信号S1
を受け高周波電源13の動作周波数を可変することによ
り調光制御を行なうものであり、その動作は次の通りで
ある。
【0031】放電ランプ3が定格点灯のところから図3
に示すランプインピーダンスZLaが比較的安定している
ポイントAまでは動作周波数fを上昇させて、限流イン
ピーダンスを大きくし、ランプ電流ILaを減少させる。
ポイントAを過ぎて、ランプインピーダンスZLaが急激
に変化する動作領域となると、図4に示すように周期T
を一定とした状態で、ポイントAでのランプ電流ILaA
を流す動作期間とポイントBでのランプ電流ILaBを流
す期間とを交互に切り換える制御を、ランプ動作ポイン
ト切り換え制御部12の制御信号を受けて行なう。ここ
ではポイントAでのランプ電流ILaA を流す動作期間t
を可変とすることにより、連続的に出力制御を行なうの
である。ポイントBは光出力が低出力の状態で、ランプ
インピーダンスZLaが比較的安定している動作ポイント
である。尚fa、fbはポイントA,Bにおけるインバ
ータ動作周波数、VLaA 、VLaB はポイントA,Bにお
けるランプ電圧を夫々示す。ところで上記の動作ポイン
トの変更で調光が可能な理由を詳説すると、図3,図4
のポイントAでの光出力をΦA、その印鑑時間をTa、
ポイントBでの光出力をΦB、その印加時間をTbとす
ると、光出力は、(ΦA×Ta+ΦB×Tb)/(Ta
+Tb)で表せる。そしてΦA>ΦBのとき、Taが長
くなると明るくなり、またTbが長くなると暗くなり、
結果調光ができることになる。この時更にΦB>ΦCな
るポイントを動作ポイントとするならば、光出力(Ta
=Tb=Tcとする)は、(ΦA×Ta+ΦB×Tb)
/(Ta+Tb)>(ΦA×Ta+ΦC×Tc)/(T
a+Tc)となり、ポイントを変更することにより、調
光ができる。
【0032】調光制御部11及びランプ動作ポイント切
り換え制御部12に与える調光信号S1 を設定調光レベ
ルに応じて可変する直流電圧としており、ランプ動作ポ
イント切り換え制御部12においてポイントAの検知が
容易に行なえるようになっている。つまり図5に示すよ
うに調光信号S1 の信号レベルesと、予めポイントA
に対応させて設定した基準電圧Vref とをコンパレータ
CPで比較することにより、ポイントAが検知できるよ
うになっている。
【0033】ランプ動作ポイント切り換え制御部12
は、この検知信号を受けて周期発生用タイマ(図示せ
ず)と、調光信号S1 の信号レベルesと連動して動作
期間tを定めるタイマ(図示せず)とで動作周波数を切
り換える制御信号を調光制御部11に与えるのである。 (実施例2)図6は本実施例の回路を示しており、この
回路では商用交流電源ACをダイオードブリッジDBと
コンデンサC6 とで整流平滑して得られた直流を電源と
するトランジスタQ1 、Q2 を用いた自励式のハーフブ
リッジ形インバータからなる高周波電源10を用いてい
る。
【0034】この高周波電源10は出力を放電ランプ
3、コンデンサC7 、インダクタL2の共振負荷回路に
直流カット用及び電源用のコンデンサC8 を介して供給
するようになっている。高周波電源10は、電源投入か
ら上昇するコンデンサC9 の電圧がトリガ素子Q7 のブ
レークオーバ電圧を超えてトリガ素子Q7 が導通したと
きにトランジスタQ2 にベース電流が流れてオンし、こ
のオンによりコンデンサC8 、C7 、インダクタL2
電流トランスCTの1次巻線n1 、トランジスタQ2
回路で電流が流れ、以後電流トランスCTの帰還巻線n
2 、n3 の2次出力により、トランジスタQ1 、Q2
交互にオンオフして高周波電源10は発振を継続するの
である。
【0035】一方調光制御部11では電源投入からコン
デンサC10の電圧が一定レベルに達するまでコンパレー
タCP1 の出力は”L”となる。つまりコンパレータC
2の反転入力端を”L”とする。一方コンパレータC
2 の非反転入力端に接続されているコンデンサC11
充放電を制御するトランジスタQ6 は上記の起動により
ベース電流が与えられてオンし、トランジスタQ5 はオ
フする。従ってコンデンサC11は充電され、コンパレー
タCP2 は出力を”H”とする。この”H”よりトラン
ジスタQ4 、Q3 がオンし、トランジスタQ2 、Q6
ベース電流をカットする。トランジスタQ6 がオフする
と、トランジスタQ5 がオンしてコンデンサC11の電荷
を放電させる。
【0036】以上の動作を繰り返して、トランジスタQ
2 のオン期間を短くして放電ランプ3にコンデンサC7
を通じて十分な予熱電流を流す。やがて調光制御部11
のコンデンサC9 が抵抗R1 、R2 の分圧電圧を超える
まで充電されると、コンパレータCP1 の出力が”H”
に反転する。従ってコンパレータCP2 の反転入力端に
印加する電圧をコンデンサC11の電圧が超えるまでの時
間は反転入力端に印加する電圧によって変化することに
なる。つまりトランジスタQ4 ,トランジスタQ3 によ
って制御される高周波電源10のトランジスタQ2 のオ
ン期間を上記コンパレータCP2 の反転入力端に印加す
る電圧によって制御でき、このオン期間を変えることに
より、放電ランプ3への出力を制御し、調光が行なえる
のである。
【0037】調光制御部11では調光信号S1 の信号レ
ベルesと予め上述したポイントAに対応して設定して
いる基準電圧Eaとを比較するコンパレータCP3 を備
え、ポイントAを超えた安定している領域の調光信号S
1 の信号レベルesではコンパレタータCP3 の出力
を”L”としてトランジスタQxをオンさせ、トランジ
スタQxを通じて上記調光レベルesを上記コンパレー
タCP2 の反転入力端に与え、高周波電源10のトラン
ジスタQ2 のオン期間を設定している。
【0038】そして調光信号S1 のレベルesが基準電
圧Eaを下回ったときに、コンパレータCP3 の出力
を”H”として、トランジスタQxをオフして調光信号
1 のレベルesをコンパレータCP2 の反転入力端に
与えるのを停止させると同時にランプ動作ポイント切り
換え制御部12の無安定マルチバイブレータからなるタ
イマTMにトリガ信号を与えて動作させる。タイマTM
は図7に示すように反転Q出力及びQ出力を発生する。
従って反転Q出力が”L”の期間tではポイントAに対
応する基準電圧EaをトランジスタQyを介してコンパ
レータCP2 の反転入力端に与えてポイントAに対応す
る調光出力を高周波電源10より放電ランプ3に与える
ようにする。一方Q出力が”L”の期間(T−t)では
予めポイントBに対応した出力が得られるように設定し
ている電圧EbをトランジスタQzを通じてコンパレー
タCP2 の反転入力端に与えてポイントAに対応する出
力を高周波電源10より放電ランプ3に与えるようにす
る。
【0039】これにより実施例1と同様に連続的でスム
ーズな光出力の制御ができることになる。尚高周波電源
10としては1石式、フルブリッジ式、プッシュプル式
等のインバータを用いても良い。 (実施例3)本実施例は請求項11の発明に対応するも
ので、次のような原理が用いられる。つまり調光用放電
ランプ点灯装置に、調光信号を与えて調光信号に基づい
た出力で放電ランプの光出力を制御する場合、次のよう
な問題がある。
【0040】つまり図8に示すように調光信号を緩やか
に変化させていった時、α点の周辺で光出力(ランプ電
流ILa)がβからγへと急激に変化する光出力不連続ポ
イントを呈することである。この光出力不連続ポイント
を回避するために、従来よりランプ電流等の検出による
フィードバック制御が利用されている。図9はこのフィ
ードバック制御を利用した調光用放電ランプ点灯装置1
4のフィードバック制御システムの構成を示しており、
この図示例では調光信号S1 を直流電圧のレベルesで
与えている場合を示し、調光信号レベルesに対して放
電ランプ3の光出力(ここではランプ電流検出回路15
からの検出値ek)との差をΔe(=ek−es)と
し、更にこのΔeと調光信号レベルesとの差(e0
es−KΔe)を取ることにより、負のフィードバック
制御システムを構成している。この構成によると、図1
0に示す目標値(イ)に対して光出力は収束することに
なる。しかし制御回路系に時間遅れが生じ図9に示すα
点のように光出力が急変する付近ではフィードバックに
よる光出力の変動が生じてちらつく現象が現れることに
なる。
【0041】この点に鑑みて本実施例はこの光出力が急
変する付近において、光出力(ランプ電流ILa)を図1
1に示すように減じる方向のみのフィードバックをかけ
て制御するようにしたものである。図12は本実施例の
構成を示しており、高周波電源を用いた調光用放電ラン
プ点灯装置17にランプ電流検出回路18を介して放電
ランプ3を接続してランプ電流検出回路18からランプ
電流検出値ekを制御回路16に与え、この制御回路1
6を通じてフードバックをかけるようなっている。
【0042】この制御回路16は、Δe(=ek−e
s)を求める演算部判定部16aと、この演算部16a
の出力Δeと、調光信号レベルesとの差(e0 =es
−KΔe)を求める演算部16bとを備え、正のΔeが
求められてときのみ目標値に光出力(ランプ電流ILa
を収束するようにフィードバックを掛けるための制御出
力を調光用放電ランプ点灯装置17に与えるようにした
ものである。
【0043】そして比較的ランプ電流ILaが多い安定し
たランプ動作ポイント(上述のポイントAを含む領域)
では従来と同様にΔeが正、負のいずれにおいても演算
部16aはΔeを演算部16bに出力し、ランプ電流I
Laが少ないランプ動作ポイント(上述のポイントBを含
む領域)では演算部16aは正のΔeのみを演算部16
bに出力し、光出力(ランプ電流ILa)を減じる方向の
みのフィードバックをかけるようにするのである。
【0044】図13はこの制御を示すもので、図示する
ようにポイントAと、ポイントBの動作期間の繰り返し
は、ランプ電流ILaと、調光信号レベルes(調光信号
レベルesはそのままでも、或いは目標値カーブを自由
に作るために一部変更されてもよい。)との比較に基づ
いてランダムに行なわれる。また夫々の動作期間でのラ
ンプ電流ILaの値もその光出力のレベルによって変化さ
せることも考えられる。
【0045】図14は上記構成を具体化した回路を示し
ており、この回路は図2の回路と同様にトランジスタQ
1 、Q2 及び帰還電流用ダイオードD1 、D2 及びコン
デンサC3 、C4 を用いた所謂ハーフブリッジ形インバ
ータ回路で、高周波電源10を構成している。トランジ
スタQ1 、トランジスタQ2 は調光制御部11よりの制
御信号を受けて、駆動部14、15を通じて駆動される
ようになっている。16は制御信号を駆動部14に絶縁
的に与えるための絶縁信号伝達部である。ランプ電流検
出回路18は、放電ランプ3と限流用インダクタL1
の間に挿入している。
【0046】上記制御回路16は調光制御部11内に上
記演算部16bに相当する回路を内蔵し、演算部16a
を調光制御部11とは別に設けて構成される。尚駆動部
14、15及びトランジスタQ1 、Q2 を他励制御する
制御回路は特開昭61ー61296695号や特願昭6
3−128695号等に見られる公知の回路を用いる。
調光制御部11は図2の回路と同様に調光信号S1 を受
け高周波電源13の動作周波数を可変することにより調
光制御を行なう公知のもので、上述のフーィドバックに
よる調光制御を行なうことにより、ちらつきのないスム
ーズに光出力を連続的に制御することができるのであ
る。
【0047】(実施例4)図15は本実施例の回路を示
す。本実施例の回路は基本的な高周波電源10の構成と
調光制御を行なう回路とは実施例2と同じであるため、
本実施例の特徴点のみについて説明する。まずランプ電
流検出回路18は放電ランプ3の予熱回路及びランプ電
流回路に逆極性の二つの1次巻線を夫々挿入した電流ト
ランスCT 0 の2次出力を抵抗R10、R11で分圧し、そ
の分圧出力をランプ電流検出値ekとして調光制御部1
1のコンパータCP4 の反転入力端に与えるようになっ
ている。尚ツェナーダイオードZD0 はランプ電流検出
値ekを一定レベル以下に押さえるためのものである。
調光制御部11のコンパレータCP4 は調光信号レベル
esを非反転入力端に入力して、ランプ電流検出値ek
と比較するものである。
【0048】而してランプ電流ILaが大きな安定した動
作ポイントでは、ek<esとなるため、コンパレータ
CP4 は出力を”H”としてトランジスタQaをオン、
トランジスタQbをオフし、調光信号レベルesをその
ままトランジスタQaを通じてコンパレータCP2 の反
転入力端に与える。 そして調光信号レベルesを小さく
して調光レベルを低くしていくと、やがて不安定な動作
ポイントとなって、ek>esとなることがおきる。こ
のときコンパレータCP4 は出力を”L”に反転し、ト
ランジスタQaをオフ、トランジスタQbをオンする。
従ってトランジスタQbを介して〔R12/(R12
13)〕×esの値が調光信号レベルとしてコンパレー
タCP2 の反転入力端に与えるとことになり、光出力
(ランプ電流ILa)を減少させる方向のフィードバック
制御が為されるのである。
【0049】このフィードバック制御の応答スピードと
しては、放電ランプ3内での励起電子生成消滅の時間と
同等か、それよりも短い時間に設定する必要がある。ま
た上記実施例回路ではフィードバック制御区間を全調光
領域で行なっているが、図16に示すように光出力が急
激に変化する区間のみ上記のフィードバック制御を行な
うようにしても良い。
【0050】また高周波電源10としては1石式、フル
ブリッジ式、プッシュプル式等のインバータを用いても
良い。尚実施例3、4では不安定な動作ポイントにおけ
るフィードバック制御は光出力を減少させる方向のみで
行なうようにしているが、光出力を増加させる方向のみ
で行なうようにしても良い。但し、光出力の連続的変化
をスムーズに実施するにはランプ電流ILaを低下させ
て、光出力を減少させる制御のほうが好ましい。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明は、放電ランプと、前記
放電ランプに高周波電力を供給する高周波電源と、前記
高周波電源の出力を制御して放電ランプを調光する調光
制御部とを備えた調光用放電ランプ点灯装置において、
ランプインピーダンス変化量がランプ電流変化量よりも
大きな関係が成り立つ動作ポイントからなる動作期間
、ランプインピーダンス変化量がランプ電流変化量
りも小さな関係が成り立つ動作ポイントからなる動作期
間とを交互に切り替え、一方の動作期間で放電ランプへ
の出力を制御して調光を行うので、放電ランプの光出力
を連続的に可変することができ、光出力の不連続性を回
避することができる。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の回路構成図である。
【図2】同上の具体的回路構成図である。
【図3】同上の動作説明用特性図である。
【図4】同上の動作説明用タイムチャートである。
【図5】同上の要部の回路図である。
【図6】本発明の実施例2の具体回路図である。
【図7】同上のタイマTMの動作説明用タイムチャート
である。
【図8】請求項11の発明の原理説明用の光出力−調光
信号の関係図である。
【図9】同上のフィードバック制御に対応する従来回路
構成図である。
【図10】図9回路構成の問題点説明用の光出力−調光
信号の関係図である。
【図11】請求項11の発明のフィードバック制御の説
明用光出力−調光信号の関係図である。
【図12】請求項11の発明に対応した実施例3の回路
構成図である。
【図13】同上の動作説明用タイムチャートである。
【図14】同上の具体回路構成図である。
【図15】請求項11の発明に対応した実施例4の具体
回路図である。
【図16】請求項11の発明の別のフィードバック制御
の説明用光出力−調光信号の関係図である。
【図17】従来例の回路構成図である。
【図18】別の従来例の回路構成図である。
【図19】他の従来例の回路構成図である。
【図20】同上の動作説明用タイムチャートである。
【図21】同上の動作説明用ランプ電流−ランプ電圧関
係図である。
【図22】同上の動作説明用ランプ電流−ランプインピ
ーダンス関係図である。ある。
【図23】放電ランプのランプ電流−ランプ電圧関係図
である。
【図24】放電ランプのランプ電流−ランプ電圧関係図
である。
【図25】放電ランプのランプ電流−ランプ電圧関係図
である。
【図26】本発明の原理説明用のランプ電流−ランプ電
圧関係図である。
【図27】同上に用いる制御方法の一例の説明図であ
る。
【図28】同上に用いる制御方法の他の例の説明図であ
る。
【符号の説明】
3 放電ランプ 10 高周波電源 11 調光制御部 12 ランプ動作ポイント切り換え制御部 S1 調光信号 S2 ランプ電流検出信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−283797(JP,A) 特開 平3−3675(JP,A) 特開 平3−84898(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 41/39

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電ランプと、前記放電ランプに高周波電
    力を供給する高周波電源と、前記高周波電源の出力を制
    御して放電ランプを調光する調光制御部とを備えた調光
    用放電ランプ点灯装置において、ランプインピーダンス
    変化量がランプ電流変化量より大きな関係が成り立つ動
    作ポイントからなる動作期間と、ランプインピーダンス
    変化量がランプ電流変化量よりも小さな関係が成り立つ
    動作ポイントからなる動作期間を交互に切り換え、一方
    の動作期間で放電ランプへの出力を制御して調光を行な
    うことを特徴する調光用放電ランプ点灯装置。
  2. 【請求項2】前記放電ランプに印加する電圧を、放電ラ
    ンプが起動及び放電開始するに必要な電圧以下としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の調光用放電ランプ点灯装
    置。
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