JP3785720B2 - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3785720B2
JP3785720B2 JP05454097A JP5454097A JP3785720B2 JP 3785720 B2 JP3785720 B2 JP 3785720B2 JP 05454097 A JP05454097 A JP 05454097A JP 5454097 A JP5454097 A JP 5454097A JP 3785720 B2 JP3785720 B2 JP 3785720B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
voltage
power supply
igniter
battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05454097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10253053A (ja
Inventor
拓生 嶋田
文一 芝
良治 島田
博之 千田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP05454097A priority Critical patent/JP3785720B2/ja
Publication of JPH10253053A publication Critical patent/JPH10253053A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3785720B2 publication Critical patent/JP3785720B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はガステーブルなど乾電池を電源とする燃焼装置において、長寿命化を図る電源構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の燃焼装置は、図19に示すようなものが一般的であった。図19において、使用者が点火操作手段1の押しボタンを押し込むことにより、点火操作手段1と一体になった開閉スイッチ2が閉成されるとともにガス供給路3が開けられる。また開閉スイッチ2によって通電された1チップマイクロコンピュータからなる負荷制御手段4は、乾電池5からの電流によって電磁弁6を強制吸着するので、使用者が点火操作手段1の押しボタンから手を離してもガス供給路3を継続して開成することが可能となっている。乾電池5は、例えば単一マンガン乾電池2本を直列接続した構成である。負荷制御手段4は同時に点火器7にも所定時間だけ通電し、放電ギャップ8により点火動作も行われる。点火器7によりガス供給路3の終端に設置されたバーナ9が燃焼を開始すると、熱電対からなる着火検知手段10によって着火検知信号が負荷制御手段4に伝えられる。使用者が再度点火操作手段1を操作するか、燃焼途中で着火検知信号が途絶えた場合は、速やかに電磁弁6の強制吸着を停止し、ガス供給路3を遮断する。
【0003】
図20に電源および信号の流れから見た制御ブロック図を示す。図20において太い実線は乾電池5からの電力供給路、細い実線は信号検出/制御線を示す。点火器7などの負荷駆動時に乾電池5の出力電圧変動に伴って負荷制御手段4への供給電圧が大きく変動するのを防ぐため、電圧レギュレータ12を用いて供給電圧を(例えば2.0Vに)安定化させている。また電池電圧検出手段13によって、乾電池5の出力電圧を常時検出しておき、一定電圧(例えば2.1V)を下回った場合、電池交換ランプ14を点灯させ、以後一切の燃焼動作を停止する。負荷制御手段4では、点火器7の手動操作を確認しONであれば、電磁弁6を駆動しガス流路を開ける。その後着火検出手段10からの入力信号で着火状態が継続していれば電磁弁6の吸着を保持する一方、使用者の操作や立ち消えで非着火状態に変われば、速やかに電磁弁6を閉止する構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、電磁弁6や点火器7といった負荷駆動時の電池電圧変動量を事前に予測出来ず、負荷駆動によって負荷制御手段4への供給電圧が確保できなくなり、燃焼動作が突然中断するなど不安全になる恐れがあった。またこの恐れを回避するためには、乾電池5の出力電圧がまだ十分高い段階で電池交換ランプ14を点灯せざるを得ず、電池交換頻度が高くなる課題があった。特に使い捨て乾電池の場合、使用者の交換の手間、コスト負担に加えて地球環境保護の観点からも好ましくないという課題があった。
【0005】
乾電池5の出力電圧を常時昇圧する昇圧回路を付加するだけの場合、高価になる上、当該昇圧回路を作動させる電力が余計に必要となり、必ずしも乾電池5の長寿命化につながらないという課題もあった。
【0006】
また駆動する負荷インピーダンスや乾電池5の内部抵抗変化に応じた電源供給がなされないので、最悪の状態を想定すると、普段は無駄な電力を消費しているという課題があった。特に周囲温度が低い場合、乾電池5の内部抵抗は低くなり、負荷駆動時の電池電圧低下が著しい。
【0007】
また複数の負荷を駆動する場合や負荷制御手段4の動作と無関係に乾電池5の出力電圧が変動する場合にも、同様に各負荷への駆動電流が確保されなかったり、省エネルギー化が図れないという課題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、点火電圧をつくる発振部を有する第1の負荷としての点火器と、所定のインピーダンスを持ち常時給電する必要のある第2の負荷と、電池の電力を入力としチャージポンプ型昇圧回路を有して前記第1の負荷または前記第2の負荷へ電源電圧または電源電流を供給する電力供給手段と、前記第1の負荷駆動時に前記電力供給手段を制御する負荷制御手段を備え、前記電力供給手段は前記点火器の発振パルス信号に同期して前記チャージポンプ型昇圧回路を動作し、第2の負荷へ供給する電源電圧を昇圧させる燃焼装置である。
【0009】
上記発明によれば、負荷制御手段が電力供給手段を介して第1の負荷または第2の負荷へ供給する電源電圧または電源電流を制御し、第1の負荷駆動に伴って電池電圧が落込む悪影響を回避または低減と、第1の負荷駆動の際に制御することにより、総合的に電池の長寿命化が図られることはもちろん、電力供給手段は点火器の発振パルス信号に同期してチャージポンプ型昇圧回路を動作し、第2の負荷へ供給する電源電圧を昇圧させるので、簡単に実現が可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
また点火電圧をつくる発振部を有する第1の負荷としての点火器と、所定のインピーダンスを持ち常時給電する必要のある第2の負荷と、電池の電力を入力としチャージポンプ型昇圧回路を有して前記第1の負荷または前記第2の負荷へ電源電圧または電源電流を供給する電力供給手段と、前記第1の負荷駆動時に前記電力供給手段を制御する負荷制御手段を備え、前記電力供給手段は前記点火器の発振パルス信号に同期して前記チャージポンプ型昇圧回路を動作し、第2の負荷へ供給する電源電圧を昇圧させるものである。
【0011】
そしてチャージポンプ型昇圧回路を有する電力供給手段が、第1の負荷駆動に伴って電池電圧が落込む悪影響を第2の負荷に及ぼすことはなく、かつ変動する電池電圧に対応して柔軟に昇圧し、長寿命と電池交換の手間、コスト低減を図れることはもちろん、さらにチャージポンプ型昇圧回路に搭載すべき発振回路を別途設ける必要がないので、安価に実現できる。点火器は使用開始時の数秒間だけ動作すべき低インピーダンスのデバイスである。点火器の発振パルス信号に同期して昇圧させる構成により、複雑な電源電圧制御は不要で簡単に実現できる。
【0012】
また電力供給手段は、チャージポンプ型昇圧回路なので、高効率に電圧変換でき、より長寿命化を図れる。
【0013】
(実施例1)
以下本発明の実施例1を図1〜図3を参照して説明する。尚、従来例と同様の機能を有する構成要素は同一の番号を付与し、説明を省略する。図1において、従来例と異なるのは電力供給手段となる乾電池5の出力電圧を昇圧する昇圧手段15を設けた点と、負荷制御手段16の電源制御動作である。図2にスイッチングレギュレータからなる昇圧手段15のブロック図を示す。15aはスイッチングによってエネルギーを蓄積するコイル、15bは一方向のみに電流を流すためのショットキーバリアダイオード、15cは電荷を蓄積するコンデンサである。点線内はワンチップ半導体ICで構成されているが、CE端子をH(ON)にすると発振回路15dが(例えば100kHzで)発振開始するとともに、トランジスタ15eがONすることによって出力電圧設定用抵抗15f、15gにも電流が流れる。一定電圧を出力する基準電圧発生回路15hとVoutから抵抗15f、15gで分割された電圧信号は誤差増幅回路15iに入力される。誤差増幅回路15iの出力信号は周波数変調制御回路15j、バッファ15kを介してスイッチングトランジスタ15lをON/OFFさせる。15mは過電流の流入を阻止する保護回路である。スイッチングトランジスタ15lがONになるとエネルギーはコイル15aに蓄えられ、OFFになるとダイオード15bを通ってコンデンサ15cに供給される。周波数変調制御回路15jはON/OFFのデューティはそのままで、現在の出力電圧と基準電圧との誤差に応じて昇圧回数を制御する構成である。一方、CE端子がL(OFF)の場合は、発振回路15dの発振は停止するので、一切の昇圧動作は停止する。
【0014】
ここで昇圧手段15の出力電圧Vout=2.2V、コイル15aとダイオード15bによる順方向電圧(電圧降下量)Vdifを0.3Vとする。昇圧手段15への入力電圧Vin>2.5Vの時は昇圧動作不要(すなわちスイッチング周波数=0Hz)となり、出力電圧Vout=Vin−Vdifとなる。
【0015】
図1において昇圧手段15の出力側に接続された電圧レギュレータ12は2.0Vを出力するものであるので、電池電圧が2.5Vを超える場合も2.5V以下の場合も、第2の負荷となる負荷制御手段16や着火検出手段10、電磁弁6へ供給される電圧は2.0Vを保持する。2.0Vが供給されている時、負荷制御手段16と着火検出手段10は常時アクティブで5mA程度の電流を流す軽負荷であり、電磁弁6は、負荷制御手段16からの命令信号によって2mA程度の電流を流す負荷である。つまり2V系につながっている各負荷は5〜7mAの電流を流す。電池電圧が2.5V以下となる場合、電圧レギュレータ12へ入力される電圧は必要な入出力電圧差の下限(2.2V)に固定できるので長寿命化を図ることができる。
【0016】
次に負荷制御手段16における電源制御動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。ここで負荷制御手段16は1チップマイクロコンピュータからなり、CPUの他にROM、RAM、デジタルI/O部、A/D変換部、タイマー等を内蔵している。ステップ301では第1の負荷となる点火器7がONか否かをチェックする。点火器7がOFFの時はステップ302に移行し、現在の電池電圧が2.5Vを超える場合ステップ303で昇圧手段15のCE端子をLにして昇圧動作を停止する。一方、ステップ301で点火器7がONの場合やステップ302で電池電圧が2.5V以下の場合はステップ304で昇圧手段15のCE端子をHにして昇圧動作を開始する。
【0017】
点火器7はインピーダンスが低いため駆動に伴う瞬間的な電池電圧の落込みが大きく、また定抵抗性負荷ではないので駆動中の電池電圧自体も安定しない。着火の際、数秒間しか駆動されない点火器7がONの場合、必ず昇圧可能としておくことで、急激に電池電圧が低下しても問題なく動作を継続できる。また点火器7OFFの通常時電池電圧が2.5V以下のときのみ昇圧可能とすることで、必要な時以外には昇圧手段15内部の消費電流を抑えることができる。
【0018】
尚、ここでは点火器7が、負荷制御手段16の動作に関わらず手動の開閉スイッチ2によって直接閉成される構成としたが、負荷制御手段16が一旦開閉スイッチ2の入力信号を検出し、昇圧動作を可能とした後に点火器7に対する駆動命令信号を送出する構成としてもよい。また大電流を流す必要のある低インピーダンス負荷としてここでは点火器7のみを挙げたが他の負荷でも構わない。またここでは昇圧手段15の昇圧動作を許可するか禁止するかだけのCE端子制御としたが、可変型電圧レギュレータを構成し、出力電圧を多段階に変化させる構成にしてもよい。また今回は2V系の比較的高インピーダンスな負荷に対してのみ必要最小限の昇圧動作で供給電圧の安定化を図ったが、点火器7のような低インピーダンス負荷に対しても駆動時に昇圧して点火動作の安定化を図ってもよい。これにより点火器7に印加する電源電圧低下に伴う着火時間延滞という不都合が回避されることになる。またここでは電池電圧検出によって昇圧制御したが、乾電池からの電流または消費電力を測定し判定する構成としてもよい。
【0019】
(実施例2)
以下本発明の実施例2を図4〜図7を参照して説明する。尚、実施例1と同様の機能を有する構成要素は同一の番号を付与し、説明を省略する。図4において、実施例1と異なるのは、点火器7の発振パルスにより昇圧動作を行うチャージポンプ型の昇圧手段17とした点と、負荷制御手段16Aである。負荷制御手段16Aは電源制御動作を行わない点以外は実施例1の負荷制御手段16と同じである。点火器7の回路図を図5に示す。これは従来からある一般的な点火器の回路である。昇圧トランスT1、トランジスタQ1、抵抗R1、R2、ダイオードD3からなるDC−DCコンバータが動作し、コンデンサC2が充電される。このコンデンサC2に蓄えられた電荷が、逆阻止2端子サイリスタThyのブレークオーバー電圧より高くなるとThyはターンオンし、コンデンサC1に蓄えられた電荷が点火トランスT2の1次巻線を通して瞬時に放電される。このため、点火トランスT2の2次巻線には約15kVの高圧が発生し、ガスを着火する。
【0020】
ここで抵抗R1とトランスT1間の発振波形は例えば図6のようになる。昇圧手段17の回路図を図7に示す。点火器7から与えられた発振パルスに同期して、抵抗R3、R4、R5、R6を介してトランジスタQ2とQ3は交互にON/OFFを繰り返す。Q2がOFF、Q3がONしている時点でVinからショットキーバリアダイオードD4を介してコンデンサC4に充電がなされ、次にQ2がON、Q3がOFFしている時点でC4に蓄積された電荷はC5に蓄積される。これを繰り返すことによって(ショットキーバリアダイオードD4、D5の順方向電圧などのロスを無視すれば)C5にはVin×2の出力電圧が発生する倍電圧回路となっている。
【0021】
上記構成によって負荷制御手段16Aの動作とは無関係に、点火器7動作中は昇圧されることになる。従来からある点火器7の発振回路を流用して昇圧手段17を構成しているので、非常に安価に実現できる。コイルのような素子がないので装置全体が小型化できる。コイル内の直流抵抗によるロスもないので、高い変換効率も得られる。図8(a)は既に図7に示したチャージポンプ型昇圧手段の模式図であるが、図8(b)に示すように1つのダイオードD6、4つのスイッチング素子(トランジスタQ4〜Q7)、1つのインバータIC2、2つのコンデンサ(C6、C7)から構成してもよい。
【0022】
(実施例3)
以下本発明の実施例3を図9、図10を参照して説明する。尚、実施例1と同様の機能を有する構成要素は同一の番号を付与し、説明を省略する。図9において、実施例1と異なるのは、第2の負荷としてガス流量を多段階に制御する流量制御弁18と、その切替スイッチ19を設けた点にある。ここで流量制御弁18は駆動時に100mA以上の電流を必要とする低インピーダンスの負荷である。そして切替スイッチ19に設けた3つのスイッチのいずれかをONすることでガス燃焼カロリーを自動調節することができる。
【0023】
次に流量制御弁18の駆動に際した負荷制御手段20の電源制御動作を図10のフローチャートを用いて説明する。まずステップ101で、点火器7がONか否かをチェックし、ONならステップ102で電池電圧検出手段13で検出した電池電圧V0を更新、記憶してステップ101に戻る。当然、負荷制御手段20は、ステップ101−ステップ102間を回る間で電源制御以外の処理を実行してもよい。点火器7がOFFであれば、ステップ103で電池電圧V1を検出する。ステップ104〜ステップ107では、V1が2.3V以下か、V0が2.0V以下かV1−ΔVが1.2V以下かのいずれかであれば、ステップ108へ移行して流量制御弁18の駆動を禁止する。ここでΔVは3×(V1−V0)で流量制御弁18駆動時の推定落込み電圧を示している。
【0024】
一方、V1が2.3Vを超えかつV0が2.0Vを超えかつV1−ΔVが1.2Vを超えた場合は、流量制御弁18の駆動が可能であると判定される。ステップ109でV1―ΔVが2.5Vを超える場合は昇圧動作不要であるため、ステップ110で昇圧手段15のCE端子をLにし、そうでない場合はステップ111で昇圧手段15のCE端子をHにしてから、ステップ112で流量制御弁18の駆動を行う。また負荷制御手段20は、点火器7の操作がなされる度に最新の点火器7駆動中の電池電圧V0を更新しておくものであり、そのための記憶手段20Aを有している。
【0025】
ここでΔVとは点火器7駆動によって起きた電池電圧低下に基づき、流量制御弁18を駆動した時に起きるであろう電池電圧低下量の推定値である。また昇圧手段15が2.2Vを出力するために必要な入力電圧の最低値が1.2Vである。つまりステップ107は、流量制御弁18を駆動した時にも昇圧手段15が昇圧動作を維持できるか否かを推定したものである。これにより実際に、低インピーダンス負荷である流量制御弁18を駆動する前に、電池電圧が予測できるので、負荷駆動の瞬間に他の機能ブロックがダウンしてしまうなどという危険がなくなる。
【0026】
尚、ここでは単純化のためΔV=(V1−V0)×3すなわち、点火器7駆動時の電池電圧落込み量と流量制御弁18駆動時の電池電圧落込み量の比を1:3としたが、これにこだわるものではない。また点火器7や流量制御弁18の負荷インピーダンスは既知であるとしてもよいが、過去に駆動させた時の実際の落込み量を蓄積しておいて次回以降に使用してもよい。また実際、点火器7駆動中の電池電圧V0は一定しない場合が多い。複数回の検出値を平均化してもよいし、最低値を採用してもよい。電池電圧は周囲温度にも左右されるので、別に周囲温度検出手段を設けて補正してもよい。また点火器7の操作は手動で行われるため、常時監視しておき、少なくともステップ103は点火器7が駆動されていないことを確認しておいてもよい。また電圧判定のしきい値もこれに限るものではない。バラツキを考慮して余裕を見た設計値を採用してよい。また流量制御弁18駆動前後の電圧落込み量を記憶しておき、次回の流量制御弁18駆動に際して、例えばその1.1倍の落込みがあると電池電圧が1.2Vを下回る場合は、流量制御弁18の駆動を禁止してもよい。過去最低の駆動前電池電圧と、過去最高の電圧落込み量を元に、次回の流量制御弁18の駆動許可/禁止を決定してもよい。
【0027】
(実施例4)
以下本発明の実施例4を図11〜図13を参照して説明する。尚、実施例3と同様の機能を有する構成要素は同一の番号を付与し、説明を省略する。図11において、実施例3と異なるのは、新たに擬似負荷21を設けた点にある。
【0028】
流量制御弁18の駆動に際した負荷制御手段22の電源制御動作を図12のフローチャートを用いて説明する。まずステップ201で、点火器7がONか否かをチェックし、ONならそのままステップ201に戻る。当然、負荷制御手段22は、その間で電源制御以外の処理を実行してもよい。点火器7がOFFであれば、ステップ202で擬似負荷21をOFFし、ステップ203で電池電圧V1を検出する。さらにステップ204で擬似負荷204をONし、ステップ205で電池電圧V0を検出する。ステップ206ではΔV=(V1−V0)×3を計算し、ステップ207ではV1−ΔVが1.2V以下ならステップ208で流量制御弁18の駆動を禁止して終了する。1.2Vを超える場合は、流量制御弁18の駆動が可能であると判定される。さらにステップ209でV1―ΔVが2.5Vを超える場合は昇圧動作不要であるため、ステップ210で昇圧手段15のCE端子をLにし、そうでない場合はステップ211で昇圧手段15のCE端子をHにしてから、ステップ212で流量制御弁18の駆動を行う。
【0029】
ここでΔVとは擬似負荷21駆動によって起きた電池電圧低下に基づき、流量制御弁18を駆動した時に起きるであろう電池電圧低下量の推定値である。また昇圧手段15が2.2Vを出力するために必要な入力電圧の最低値が1.2Vである。つまりステップ207は、流量制御弁18を駆動した時にも昇圧手段15が昇圧動作を維持できるか否かを推定したものである。
【0030】
次に擬似負荷21の具体回路図を図13に示す。トランジスタ21a、21bと抵抗21c、21d、21e、21f、21gで構成され負荷制御手段22からH出力することにより、トランジスタ21a、21bがONし、抵抗21eに電流が流れるものである。これにより実際に、低インピーダンス負荷である流量制御弁18を駆動する前に、電池電圧が予測できるので、負荷駆動の瞬間に他の機能ブロックがダウンしてしまうなどという危険がなくなる。トランジスタ21aのVce(sat)を無視すれば、この擬似負荷はほぼ純粋な抵抗なので、流量制御弁18を駆動した時の電池電圧の落込み量がより正確に推定できる。
【0031】
尚、ここでは単純化のためΔV=(V1−V0)×3すなわち、擬似負荷21駆動時の電池電圧落込み量と流量制御弁18駆動時の電池電圧落込み量の比を1:3としたが、これにこだわるものではない。また擬似負荷21や流量制御弁18の負荷インピーダンスは既知であるとしてもよいが、過去に駆動させた時の実際の落込み量を蓄積しておいて次回以降に使用してもよい。流量制御弁18のインピーダンスと擬似負荷21のインピーダンスの比が1:3だとしても、乾電池そのものの特性や乾電池5に常時接続されている負荷(昇圧手段15、電圧レギュレータ12、負荷制御手段22、着火検出手段10、電磁弁6や乾電池5の内部抵抗)の影響で電圧落込み量は完全に1:3とはならない。そこで過去の擬似負荷21駆動時の電池電圧落込み量と流量制御弁18駆動時の電池電圧落込み量との関係を記憶し順次更新してもよい。
【0032】
(実施例5)
以下本発明の実施例5を図14〜図16を参照して説明する。尚、実施例4と同様の機能を有する構成要素は同一の番号を付与し、説明を省略する。図14において、実施例4と異なるのは、擬似負荷を電池交換ランプ14と共用化した点にある。電池交換ランプの回路図は例えば図15のようにトランジスタ14a、抵抗14b、14c、14dおよび発光ダイオード14eからなる。ここで14bを数10Ωの低抵抗値とする。負荷制御手段23からはL出力することでトランジスタ14aがONし、抵抗14b、発光ダイオード14eに電流が流れ、点灯する。負荷制御手段23が、本来の電池交換を促す意味でランプ点灯する場合には、図16(a)のように例えば25%デューティで点滅させることにより平均電力をおさえつつ、目の残像特性を活かして点灯を表現する。電池交換ランプが点灯する状態になってからは、一切の他の動作も禁止しているので、長寿命化を考慮する必要は少ない。流量制御弁18を駆動する前の擬似負荷として動作させる場合は、図16(b)のように光ったことを認識させない程度の短時間(1ms以下)だけ点灯させ、点灯前後の電池電圧から、流量制御弁18駆動時の電池電圧の落込み量を推定するものである。
【0033】
これにより従来ある電池交換ランプをそのまま流用することができるので、安価に実現でき、同様の効果が得られる。
【0034】
(実施例6)
以下本発明の実施例6を図17、図18を参照して説明する。尚、実施例4と同様の機能を有する構成要素は同一の番号を付与し、説明を省略する。図17において、実施例4と異なるのは、擬似負荷を2つ設けた点にある。第1の擬似負荷25と第2の擬似負荷26の回路図は実施例4の図13に示したものと同様で、それぞれの抵抗値が異なるのみである。乾電池5から見た負荷の簡略図を図18に示す。Vaは乾電池5の内部起電力、Raは乾電池5の内部抵抗である。Rbは乾電池5に常時接続されている負荷で、昇圧手段15、電圧レギュレータ12、負荷制御手段27、着火検出手段10、電磁弁6などである。Rcは第1の擬似負荷を構成している抵抗で、Rdは第2の擬似負荷を構成している抵抗である。Rc、Rdとも温度依存性の少ない既知の純粋抵抗であるが、Ra、Va、Rbは未知数である。特に乾電池5の内部抵抗Raは低温時に高くなる特性を持っている。またこれまでの乾電池消費パターン、履歴によってもRaは異なる。また乾電池の種類(例えばアルカリとマンガン)によっても異なる。よって無負荷あるいは高インピーダンス負荷接続時に検出された電池電圧からだけでは低インピーダンス負荷駆動時の電池電圧の予測は困難となる。今、第1の擬似負荷25も第2の擬似負荷26もONしていない時、検出される電池電圧V(OFF)は
V(OFF)=Va×Rb/(Rb+Ra)
であり、第1の擬似負荷25がONされている時に検出される電池電圧V(RcON)は
V(RcON)=Va×(Rb//Rc)/((Rb//Rc)+Ra)
ここでRb//RcはRbとRcの並列接続合成抵抗値であり同様に、第2の擬似負荷26がONされている時に検出される電池電圧V(RdON)は
V(RdON)=Va×(Rb//Rd)/((Rb//Rd)+Ra)
ここでRb//RcはRbとRcの並列接続合成抵抗値となる。よってこれら3元連立方程式よりRa、Va、Rbが算出できる。これにより、流量制御弁18の負荷駆動時の落込み量を駆動の都度、正確に推定することが出来る。特に周囲温度などの影響もキャンセルすることができる。一般に乾電池5は電池ケースに収納され、他の回路から離れた位置にある。本実施例によれば接続線自体が持つ負荷も内部抵抗Raに含められるため、誤差要因とはならない。
【0035】
尚、流量制御弁18の負荷インピーダンスは既知であるとしてもよいし、過去に駆動させた時の実際の落込み量を蓄積して算出してもよい。例えば、Rb、Rc、Rdの値を流量制御弁18の負荷インピーダンスのそれぞれ100倍、10倍、3倍とすると、事前に実負荷の約9倍と約3倍のインピーダンス負荷を駆動することによって正確に実負荷駆動時の電池電圧を外挿することになる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電力供給手段が有する昇圧回路に搭載すべき発振回路を別途設ける必要がないので安価に実現できるとともに、チャージポンプ型昇圧回路を用いることで、高効率に電圧変換でき、より長寿命化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における燃焼装置の制御ブロック図
【図2】 同燃焼装置における昇圧手段のブロック図
【図3】 同燃焼装置における負荷制御手段の電源制御動作を説明するフローチャート
【図4】 本発明の実施例2における燃焼装置の制御ブロック図
【図5】 同燃焼装置における点火器の回路図
【図6】 同燃焼装置における点火器の発振パルス信号波形を示すグラフ
【図7】 同燃焼装置における昇圧手段の回路図
【図8】 (a)同燃焼装置における昇圧手段16の模式図
(b)同燃焼装置における昇圧手段の他の例を示す模式図
【図9】 本発明の実施例3における燃焼装置の制御ブロック図
【図10】 同燃焼装置における負荷制御手段の電源制御動作を説明するフローチャート
【図11】 本発明の実施例4における燃焼装置の制御ブロック図
【図12】 同燃焼装置における負荷制御手段の電源制御動作を説明するフローチャート
【図13】 同燃焼装置における擬似負荷の回路図
【図14】 本発明の実施例における燃焼装置の制御ブロック図
【図15】 同燃焼装置における電池交換ランプの回路図
【図16】 (a)同燃焼装置における電池交換ランプの動作を説明するタイムチャート
(b)同燃焼装置における電池交換ランプ電池電圧落込み量推定動作を説明するタイムチャート
【図17】 本発明の実施例6における燃焼装置の制御ブロック図
【図18】 同燃焼装置における乾電池5からみた負荷の簡略図
【図19】 従来の燃焼装置を示す全体ブロック図
【図20】 同従来の燃焼装置の制御ブロック図
【符号の説明】
2 開閉スイッチ
5 乾電池
6 電磁弁(第2の負荷)
7 点火器(第1の負荷)
12 電圧レギュレータ(電力供給手段)
15 昇圧手段(電力供給手段)
16 負荷制御手段

Claims (1)

  1. 点火電圧をつくる発振部を有する第1の負荷としての点火器と、所定のインピーダンスを持ち常時給電する必要のある第2の負荷と、電池の電力を入力としチャージポンプ型昇圧回路を有して前記第1の負荷または前記第2の負荷へ電源電圧または電源電流を供給する電力供給手段と、前記第1の負荷駆動時に前記電力供給手段を制御する負荷制御手段を備え、前記電力供給手段は前記点火器の発振パルス信号に同期して前記チャージポンプ型昇圧回路を動作し、第2の負荷へ供給する電源電圧を昇圧させる燃焼装置。
JP05454097A 1997-03-10 1997-03-10 燃焼装置 Expired - Fee Related JP3785720B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05454097A JP3785720B2 (ja) 1997-03-10 1997-03-10 燃焼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05454097A JP3785720B2 (ja) 1997-03-10 1997-03-10 燃焼装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10253053A JPH10253053A (ja) 1998-09-25
JP3785720B2 true JP3785720B2 (ja) 2006-06-14

Family

ID=12973516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05454097A Expired - Fee Related JP3785720B2 (ja) 1997-03-10 1997-03-10 燃焼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3785720B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4590870B2 (ja) * 2004-01-15 2010-12-01 ソニー株式会社 発光表示装置及びこの発光表示装置を具備する携帯装置及び発光表示装置の駆動方法
JP7079963B2 (ja) * 2018-02-26 2022-06-03 株式会社パロマ ガス器具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10253053A (ja) 1998-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI429180B (zh) 電流驅動方法與電路及半導體晶片封裝
JP3652351B2 (ja) スイッチング電源装置
US8035251B2 (en) Uninterruptible power supply
JPH11196541A (ja) 電源装置
JP5401937B2 (ja) 点灯装置および照明器具
CN110932546A (zh) 恒功率升压输出调节电路及其电路控制方法
JPH09180888A (ja) 放電灯点灯装置
JP3480120B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP4768657B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP3785720B2 (ja) 燃焼装置
JP2006166667A (ja) スイッチングレギュレータ
US7084586B2 (en) Discharge lamp lighting apparatus and discharge lamp apparatus
WO2002099947A1 (fr) Unite de puissance et son alimentation
JP3647728B2 (ja) スイッチング電源装置及びスイッチング電源用半導体装置
JP3975828B2 (ja) 半導体装置
JPH0715888A (ja) バッテリー・バックアップ電源装置
JPH05326172A (ja) 放電灯点灯装置
TWI819827B (zh) 用於開關電源電路的防輸出電流過沖電路
JP4114047B2 (ja) スイッチング電源回路
JP7380174B2 (ja) 点灯装置および照明器具
JPH08298192A (ja) 電源装置
JP3309275B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP3446252B2 (ja) 電源回路装置
KR100876112B1 (ko) 배터리 과방전 보호회로
JPH11220873A (ja) 電源回路

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050607

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050623

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051011

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060313

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees