JP3479662B2 - フイルムの巻取り方法 - Google Patents

フイルムの巻取り方法

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握美 江崎
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三菱化学ポリエステルフィルム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フイルムの巻取り方法
に関するものであり、詳しくは、透明性が要求されるフ
イルムに特に好適なフイルムの巻取り方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】製膜工程から送出されるフイルムは、最
終的には巻取機によってロール状に巻き取られる。とこ
ろで、透明性の要求されるフイルムの場合は、通常、滑
り性改良のための粗面化微粒子を含有していないため、
強く巻き過ぎるとフイルム間の擦れにより傷が入ること
がある。しかも、巻取りコア(巻芯)の表面に凹凸が存
在する場合は、巻き上げた製品の表面に突起が現れる。
【0003】更に、製膜工程から送出されるフイルム
は、幅方向に大なり小なり厚み班を有しているため、斯
かるフイルムを何層にもロール状に巻き取った場合、厚
い部分の重なりにより、所謂バンドと呼ばれる巻きの硬
い部分が発生してフイルムに永久歪を惹起する。そし
て、薄い部分の重なりはフイルムの皺を惹起する。一
方、緩く巻いた場合は、巻取り途中で横ずれを惹起す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、透明性が要求さ
れるフイルムに特に好適なフイルムの巻取り方法であっ
て、巻取り途中の横ずれを防止し、擦れ傷の発生がなく
且つ良好な外観で巻き上げることが出来るフイルムの巻
取り方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、製膜工程から送出されるフイルムの両端耳部よりも
内側の両端部の少なくとも片面に凹凸部を形成して凸部
の高さを当該フイルムの平均高さより高くした後、両端
耳部を耳部カッターによって切断し、耳部カッターと巻
取機とのフイルム幅方向のオシレーションを同期させ、
凹凸部形成ゾーンにカットラインを位置させ、凹凸部形
成ゾーンの量を変更させて巻取機によってロール状に巻
き取ることを特徴とするフイルムの巻取り方法に存す
る。
【0006】以下、本発明を添付図面を参照して詳細に
説明する。本発明のフイルムの巻取り方法が適用される
代表的なフイルムとしては、二軸延伸ポリエステルフイ
ルムが挙げられる。二軸延伸ポリエステルフイルムは、
先ず、溶融ポリエステル樹脂を押出機の口金より押し出
して冷却回転ドラム上に静電密着させてシートとなし、
次いで、ロール延伸機およびステンターから成る製膜工
程において縦横の二軸に延伸することにより得られる。
二軸延伸後におけるフイルムの厚さは、通常12〜50
0μ、好ましくは50〜250μmの範囲である。
【0007】そして、搬送ロールにより、製膜工程から
送出される全幅フイルムは、最終的には、耳部カッター
により、製品にならない両端耳部と中央の製品部フイル
ムとに切断され、製品部フイルムは巻取機の巻取りコア
に巻き取られ、耳部は、スリット耳として排出される。
【0008】本発明の特徴は、上記の様なフイルムの巻
取りにおいて、フイルムの両端部の少なくとも片面に凹
凸部を形成して凸部の高さを当該フイルムの平均高さよ
り高くした後、巻取機によってロール状に巻き取ること
を特徴とする。そして、本発明においては、凸部の高さ
は、フイルムの平均高さ(凹凸を形成していない中央フ
イルムの平均高さ)よりも1〜10%程度大きく(厚く
る)される。従って、本発明の巻取り方法による場合、
フイルムは両端部で強く巻かれ、その中央部は緩く巻か
れて空気層を含んでいる。
【0009】本発明において、上記の凹凸は、ローレッ
ト加工(粗面加工)されたロールの押圧によって形成す
るのが好ましい。ローレット加工の形状としては、特に
制限されないが、例えば、綾目形状などが挙げられる。
綾目形状の場合、斜文線の交点がフイルムに凸部を形成
する。すなわち、本発明においては、ローレット目を付
けるローレット切り(knurling:ナーリング)
により、フイルムの両端部に傷模様を形成し、この傷模
様によって両端部の厚さを若干厚くする。
【0010】ローレット加工されたロール(ナーリング
ロール)の押圧による凹凸の形成(ナーリング)は、ナ
ーリングロールの内部に伝熱ヒータ等の加熱手段を設け
るならば、フイルムの冷却後の任意の位置で行うことが
出来るが、ステンターの出口の近傍で行うならば、フイ
ルムの余熱を利用することが出来るので好ましい。そし
て、斯かる場合は、その後、フイルムの両端耳部(盛り
上がり部)を切断することになるため、製膜工程から送
出されるフイルムの両端耳部よりも内側の両端部の少な
くとも片面に凹凸部を形成して凸部の高さを当該フイル
ムの平均高さより高くした後、両端耳部を耳部カッター
によって切断して巻取機によってロール状に巻き取るこ
とになる。
【0011】図1は、ナーリング処理(凹凸形成処理)
装置の一例を示す概略説明図であるが、上下にナーリン
グロール(1)と(2)とをフレーム(3)を介して配
置し、エアシリンダ(4)によってナーリングロール
(1)を(2)の方に押圧し得る様に構成されている。
ナーリングロール(1)及び(2)の周面の少なくとも
一方にはローレット加工が施されており、フイルム
(5)の端部は、ナーリングロール(1)及び(2)の
間に挿入されてナーリング処理される。なお、図中の符
号(6)は耳部を表す。
【0012】図2は、ステンターの出口近傍にナーリン
グロールを配置する場合の説明図である。ナーリングロ
ールは、ステンターのオーブン(7)の出口近傍の適宜
の位置に設けることが出来る。図中、符号(1a)及び
(1a)と(1b)及び(1b)は、それぞれ、フイル
ム(5)の両端部に配置された左右のナーリングロール
を表す。この様に、ナーリングロールの配置位置は、ス
ステンターレール(8)の内側または外側の何れであっ
てもよい。
【0013】図3は、ナーリング処理されたフイルムの
一例を示す説明図であるが、本発明においては、図示す
る様に、フイルム(5)の両端部に一条のナーリング加
工ゾーン(9)、(9)が形成される。
【0014】本発明において、フイルムの巻取りは、公
知の方法と同様に、両端耳部を耳部カッターによって切
断した後、巻取機によってロール状に巻き取る。この場
合、耳部カッターと巻取機とのフイルム幅方向のオシレ
ーションを同期させることにより、フイルムの巻き上げ
硬度を任意に制御することが出来る。
【0015】すなわち、図4は、ナーリング加工された
フイルムの切断位置の一例を示す説明図、図5は、切断
後のフイルムの端部の一例を示す説明図であるが、図4
に示す様に、ナーリング加工ゾーン(9)にカットライ
ン(10)を位置させることにより、図5に示す様に、
フイルム端部に残すナーリング加工ゾーン(9)の量を
変更することが出来る。その結果、両端部で強く巻かれ
るフイルム量を増減してフイルムの巻き上げ硬度を任意
に制御することが出来る。
【0016】耳部カッターと巻取機とのオシレーション
を同期させる方法としては、例えば、EPC(Edge
Position Control)装置を利用し、
製品部フイルムの端部を検出することにより、耳部カッ
ターと巻取機とのオシレーションの同期を行う方法、具
体的には、巻取機に設置されたフイルム検出センサーに
より、製品部フイルムの端部を検出し、EPC装置によ
り巻取機オシレーション用シリンダーを駆動させ、これ
により、耳部カッターと巻取機とのオシレーションの同
期を行う方法などを採用することが出来る。
【0017】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、透明性が
要求されるフイルムに特に好適なフイルムの巻取り方法
であって、巻取り途中の横ずれを防止し、擦れ傷の発生
がなく且つ良好な外観で巻き上げることが出来るフイル
ムの巻取り方法が提供される。そして、巻取りの際に耳
部カッターと巻取機とのオシレーションの同期を行うこ
とにより、フイルムの巻き上げ硬度を任意に制御するこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ナーリング処理(凹凸形成処理)装置の一例を
示す概略説明図である。
【図2】ステンターの出口近傍にナーリングロールを配
置する場合の説明図である。
【図3】ナーリング処理されたフイルムの一例を示す説
明図である。
【図4】ナーリング加工されたフイルムの切断位置の一
例を示す説明図である。
【図5】切断後のフイルムの端部の一例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1:ナーリングロール 2:ナーリングロール 3:フレーム 4:エアシリンダ 5:フイルム 6:耳部 7:オーブン 8:ステンターレール 9:ナーリング加工ゾーン 10:カットライン 1a:ナーリングロール 1b:ナーリングロール

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製膜工程から送出されるフイルムの両端
    耳部よりも内側の両端部の少なくとも片面に凹凸部を形
    成して凸部の高さを当該フイルムの平均高さより高くし
    た後、両端耳部を耳部カッターによって切断し、耳部カ
    ッターと巻取機とのフイルム幅方向のオシレーションを
    同期させ、凹凸部形成ゾーンにカットラインを位置さ
    せ、凹凸部形成ゾーンの量を変更させて巻取機によって
    ロール状に巻き取ることを特徴とするフイルムの巻取り
    方法。
  2. 【請求項2】 凹凸部がローレット加工されたロールの
    押圧によって形成される請求項1に記載のフイルムの巻
    取り方法。
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