JP2002301751A - 溶融押出フィルムの製造方法 - Google Patents

溶融押出フィルムの製造方法

Info

Publication number
JP2002301751A
JP2002301751A JP2001107357A JP2001107357A JP2002301751A JP 2002301751 A JP2002301751 A JP 2002301751A JP 2001107357 A JP2001107357 A JP 2001107357A JP 2001107357 A JP2001107357 A JP 2001107357A JP 2002301751 A JP2002301751 A JP 2002301751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
melt
roll
extruded
thermoplastic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001107357A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumasa Okada
安正 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2001107357A priority Critical patent/JP2002301751A/ja
Publication of JP2002301751A publication Critical patent/JP2002301751A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻きずれ、巻きしわ、巻き骨が発生しない巻
き外観の良好な溶融押出フィルムの製造方法を提供す
る。 【解決手段】 熱可塑性樹脂を金型1よりフィルム状3
に溶融押出し、ロール面2又はベルト面に接触させなが
ら冷却し、その後芯材に巻き取ってフィルム6を製造す
る方法において、上記ロール面2又はベルト面に接触し
ている溶融乃至軟化状態のフィルム3の幅方向の端部
に、多数の突起を有するエンボスロール4、4を押圧し
てエンボス処理を施し、凹凸のエンボス模様5、5を形
成する。熱可塑性樹脂としては、ノルボルネン系樹脂が
好適に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻き外観の良好な
溶融押出フィルムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂を金型よりフィルム状に溶
融押出し、ロール面又はベルト面に接触させながら冷却
し、その後芯材に巻き取ってフィルムを製造する方法
は、広く知られている。
【0003】この場合、フィルムの巻きずれを防止する
ために、フィルムを芯体に巻き取る直前において、フィ
ルム状物の幅方向の端部に、多数の球面突起を有するナ
ールリングを用いてエンボス処理を施し、凹凸を形成す
る方法が提案されている(特開平9−52285号公報
参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記提案の方法にあっ
ては、芯材に巻き取る直前のフィルムにエンボス処理が
施されるので、球面突起を有するナールリングを用いる
と、剛性の高いフィルムを用いる場合は、凹凸のエンボ
ス模様が十分に形成されず、そのため、巻きずれ、巻き
しわ、巻き骨の発生が十分に防止できないという問題が
ある。
【0005】なお、球面突起を有するナールリングに代
えて、比較的に鋭利な突起を有するナールリングを用い
ると、鋭利な突起がフィルムを貫通してフィルムに孔あ
きや亀裂が生じたり、貫通孔の破片がフィルムに付着し
て支障が生じる。
【0006】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたの
もので、巻きずれ、巻きしわ、巻き骨が発生しない巻き
外観の良好な溶融押出フィルムの製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、熱可塑性樹脂を金型よりフ
ィルム状に溶融押出し、ロール面又はベルト面に接触さ
せながら冷却し、その後芯材に巻き取ってフィルムを製
造する方法において、上記ロール面又はベルト面に接触
している溶融乃至軟化状態のフィルムの幅方向の端部
に、凹凸を形成するエンボス処理を施すことを特徴とす
る溶融押出フィルムの製造方法が提供される。
【0008】また、請求項2の発明では、熱可塑性樹脂
がノルボルネン系樹脂であることを特徴とする上記請求
項1に記載の溶融押出フィルムの製造方法が提供され
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
を詳しく説明する。図1は本発明の一実施態様を示す要
部の斜視図である。図1において、1は金型(Tダ
イ)、2は冷却ロール、3は溶融状態のフィルム、4は
球面突起を有するエンボスロール、5は凹凸のエンボス
模様、6は凹凸のエンボスが形成されたフィルムであ
る。
【0010】金型(Tダイ)1のスリットから、フィル
ム状に溶融押出された熱可塑性樹脂フィルム3は、冷却
ロール2のロール面に接触しながら冷却ロール2の回転
に応じて移送される。冷却ロール2としては、1個の冷
却ロールを示したが、これに限定されず、複数個の冷却
ロールを用いて順次に冷却されてもよい。また、冷却ロ
ールに変えてベルトを使用してもよい。
【0011】上記のようなロール又はベルトを用い、フ
ィルム状に溶融押出された熱可塑性樹脂フィルムを、ロ
ール面又はベルト面に接触させながら冷却する方法は、
広く知られており、本発明でもこのような公知の冷却方
法が採用される。
【0012】ここで、フィルムを構成する熱塑性樹脂と
しては、特に限定されず、例えばオレフィン系樹脂、塩
化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、環状オレフィン系樹
脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリサルホン等
が用いられ、その中でも、特に環状オレフィン系樹脂で
あるノルボルネン系樹脂が好適である。
【0013】その理由は、上記ノルボルネン系樹脂は、
凹凸のエンボスの形成が容易であり、また、透明性等の
光学特性に優れ、耐熱性や耐久性にも優れ、液晶ディス
プレイの偏光板用保護フィルムや反射防止用フィルムに
適しており、これ等の用途には、フィルムの外観が特に
優れたものが要求されるからである。
【0014】そして、本発明では、上記冷却ロール2の
ロール面又はベルト面に接触している溶融乃至軟化状態
のフィルム3の幅方向の両端部に、多数の突起を有する
エンボスロール4、4が押圧され、冷却ロール2の回転
速度に同調させながらエンボスロール4、4を回転させ
ることより、エンボス処理が施され、フィルム3の幅方
向の両端部に、その長さ方向に沿って帯状に多数の凹凸
のエンボス模様5、5が形成される。
【0015】エンボスロール4、4としては、金属ロー
ルやゴムロールが用いられる。その表面に設けられる多
数の突起は、球面状突起が好ましいが、これに限定され
ない。また、エンボス処理を施す際のフィルム3は、溶
融乃至軟化状態であればよく、その状態の中からフィル
ム3を傷つけることなく、凹凸のエンボス模様5、5が
良好に施される最適な温度が設定される。この温度は主
に冷却ロール2の冷却度合いにより調節される。
【0016】次いで、エンボス模様5、5が形成された
フィルム6は、矢印方向に移送され、必要に応じて、公
知の方法により、複数個の冷却ロールによる冷却処理、
縦方向延伸ロールや横方向延伸機による延伸処理、コロ
ナ表面処理等の表面処理等が行われる。
【0017】その後、公知の方法により、一対のピンチ
ロールからなる公知の引取りロールを経て、凹凸のエン
ボス模様5、5を残して、フィルム6の両耳部(厚肉
部)が、カッターで長さ方向に切断除去され、紙芯等の
芯材に巻き取られる。こうして、溶融押出フィルムが芯
材に巻かれた状態で製造される。
【0018】(作用)本発明によれば、ロール面又はベ
ルト面に接触している溶融乃至軟化状態のフィルムの幅
方向の両端部に、凹凸を形成するエンボス処理が施され
るので、球面状突起を有するエンボスロールを用いて
も、フィルムに凹凸のエンボス模様を容易に形成するこ
とができる。
【0019】次に、本発明の実施例及び比較例を示す。 (実施例1)図1に示す方法により溶融押出フィルムの
巻重体を製造した。110℃で4時間乾燥させたノルボ
ルネン系樹脂(日本ゼオン社製の商品名「ZEONOR
1600R」を、コートハンガータイプの金型(Tダ
イ)1より275〜290℃の温度でフィルム状に溶融
押出し、この溶融状態のフィルム3を第1の冷却ロール
3に約半周巻き付けるように接触させながら冷却した。
【0020】第1の冷却ロール3の面上のフィルムの温
度が、150℃になった時点で、フィルム3の幅方向の
両端部に、多数の球面状突起を有するエンボスロール
4、4を押圧し、冷却ロール2の回転速度に同調させな
がら、エンボスロール4、4を回転させることより、エ
ンボス処理を施し、多数の凹凸のエンボス模様5、5を
形成した。
【0021】ここで、エンボスロールグ4、4として
は、幅30mmのシリコンゴムロールを用い、凹凸の深
さは20μmであった。フィルムの移送速度は12m/
分、、得られるフィルムの厚みは50μm、凹凸の深さ
は10μmであった。
【0022】エンボス模様5、5を形成したフィルム6
は、第1の冷却ロール3に引き続いて、第2の冷却ロー
ル及び第3の冷却ロール及びガイドロールを経た後、フ
ィルム6の両耳部(厚肉部)を、カッターで長さ方向に
切断除去し、3インチの紙芯に1000mの長さに巻き
取った(この部分は図示せず)。こうして、溶融押出フ
ィルム6の巻重体を製造した。
【0023】得られた溶融押出フィルムの巻重体には、
巻きずれ、巻きしわ、巻き骨がなく、外観の良好なもの
であった。
【0024】(比較例1)多数の球面状突起を有するエ
ンボスロール4、4を使用せずに、巻取り直前のフィル
ムに半径0.5mmの球面状突起を有するSCM製のナ
ールリングを用い、それ以外は実施例1と同様にして、
多数の凹凸のエンボス模様を形成した溶融押出フィルム
の巻重体を製造した。
【0025】この場合、フィルムに凹凸のエンボス模様
が十分に形成されず、そのため、エンボス模様を形成し
たフィルムを3インチの紙芯に200mの長さに巻き取
った時点で折れしわが発生した。
【0026】
【発明の効果】上述のとおり、本発明の溶融押出フィル
ムの製造方法によれば、ロール面又はベルト面に接触し
ている溶融乃至軟化状態のフィルムの幅方向の両端部
に、凹凸を形成するエンボス処理が施されるので、フィ
ルムに凹凸のエンボス模様を容易に形成することがで
き、フィルムの巻きずれ、巻きしわ、巻き骨の発生を防
止できる。
【0027】また、フィルムに孔あきや亀裂が生じた
り、貫通孔の破片がフィルムに付着して支障が生じるこ
とが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様を示す要部の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 金型(Tダイ) 2 冷却ロール 3 溶融状態のフィルム 4 球面突起を有するエンボスロール 5 凹凸のエンボス模様 6 エンボス模様が形成されたフィルム。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂を金型よりフィルム状に溶
    融押出し、ロール面又はベルト面に接触させながら冷却
    し、その後芯材に巻き取ってフィルムを製造する方法に
    おいて、上記ロール面又はベルト面に接触している溶融
    乃至軟化状態のフィルムの幅方向の両端部に、凹凸を形
    成するエンボス処理を施すことを特徴とする溶融押出フ
    ィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂がノルボルネン系樹脂であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の溶融押出フィルム
    の製造方法。
JP2001107357A 2001-04-05 2001-04-05 溶融押出フィルムの製造方法 Withdrawn JP2002301751A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001107357A JP2002301751A (ja) 2001-04-05 2001-04-05 溶融押出フィルムの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001107357A JP2002301751A (ja) 2001-04-05 2001-04-05 溶融押出フィルムの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002301751A true JP2002301751A (ja) 2002-10-15

Family

ID=18959690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001107357A Withdrawn JP2002301751A (ja) 2001-04-05 2001-04-05 溶融押出フィルムの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002301751A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009012429A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Konica Minolta Opto Inc 光学フィルム、及びその製造方法
JP2010115827A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Konica Minolta Opto Inc 光学フィルムの製造方法、光学フィルム、偏光板及び表示装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009012429A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Konica Minolta Opto Inc 光学フィルム、及びその製造方法
JP2010115827A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Konica Minolta Opto Inc 光学フィルムの製造方法、光学フィルム、偏光板及び表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4623935B2 (ja) 実質的一軸配向を有する横断方向延伸フィルムを製造するための方法
JP5152528B2 (ja) 光学シートの製造方法
US3459839A (en) Method of making and reproducing surfaces capable of orienting nematic dichroic materials
JPH08309851A (ja) エンボスパターンを有する面状熱可塑性樹脂の製造方法及び装置
JPH0243611B2 (ja)
JP2005321542A (ja) 光学フィルム
JP2002301751A (ja) 溶融押出フィルムの製造方法
JP2003147092A (ja) フィルムロール及びフィルム巻取方法
US20050040201A1 (en) Processes and apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character
JP2005144698A (ja) 凹凸状シートの製造方法及び製造装置
JP3479662B2 (ja) フイルムの巻取り方法
US11585972B2 (en) Multi-axis polarizer film for anti-counterfeit applications and method of making the same
JPH0798361B2 (ja) フイルムをエンボスする方法
JP2598293B2 (ja) 一軸延伸フイルムの製造法
JP2000211024A (ja) マイクロエンボスシ―トの製造方法及びその装置
JP2011048065A (ja) 延伸フィルム
JP2004246186A (ja) 偏光板、その製造方法、および液晶表示装置
JPH08118469A (ja) エンボスシートの製造方法及び製造装置
US20090267246A1 (en) Method and apparatus for manufacturing lenticular plastics by casting
JPS6157186B2 (ja)
JPH08294965A (ja) 熱処理シートの製造方法
JPS61160222A (ja) 熱可塑性樹脂フイルムの縦延伸方法
JPH05232583A (ja) 積層レンズシートの製造方法
JPH06305017A (ja) 熱可塑性樹脂フイルムの製造方法
JPS61152435A (ja) エンボスフイルムの製造方法及びその製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040325