JPH05232583A - 積層レンズシートの製造方法 - Google Patents
積層レンズシートの製造方法Info
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- JPH05232583A JPH05232583A JP4073162A JP7316292A JPH05232583A JP H05232583 A JPH05232583 A JP H05232583A JP 4073162 A JP4073162 A JP 4073162A JP 7316292 A JP7316292 A JP 7316292A JP H05232583 A JPH05232583 A JP H05232583A
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- Japan
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- thermoplastic resin
- resin film
- roll
- film
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- Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】光拡散フィルムである熱可塑性樹脂フィルムを
確実にエンボスロールに密着させ、積層レンズシートの
光拡散層部分の形状精度を上げる。 【構成】基材シートaに接合する前のエンボスロール5
上の熱可塑性樹脂フィルムcに熱風を吹き付けて、この
熱可塑性樹脂フィルムcをエンボスロール5に軟化密着
させる。
確実にエンボスロールに密着させ、積層レンズシートの
光拡散層部分の形状精度を上げる。 【構成】基材シートaに接合する前のエンボスロール5
上の熱可塑性樹脂フィルムcに熱風を吹き付けて、この
熱可塑性樹脂フィルムcをエンボスロール5に軟化密着
させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透過形プロジェクショ
ンテレビ用スクリーンなどとして利用される、外層を光
拡散フィルムとした積層レンズシートの製造方法に関す
るものである。
ンテレビ用スクリーンなどとして利用される、外層を光
拡散フィルムとした積層レンズシートの製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の大面積の成型物(例えば
スクリーンなど)を連続的に得る場合には、特開昭56
−25719号に示されているように、溶融状態で押出
供給される基材シートと熱可塑性樹脂フィルムからなる
光拡散フィルムとを積層状態にして一体化する押出成形
法が採用されている。またその表面に定パターンのエン
ボス加工が施される成型物を得る場合には、熱可塑性樹
脂フィルムをエンボスロールにて型付き状態で供給し、
これに沿うようにして溶融状態にある基材シートを供給
する押出エンボス成型法が利用されている(例えば特開
平1−316703号参照)。
スクリーンなど)を連続的に得る場合には、特開昭56
−25719号に示されているように、溶融状態で押出
供給される基材シートと熱可塑性樹脂フィルムからなる
光拡散フィルムとを積層状態にして一体化する押出成形
法が採用されている。またその表面に定パターンのエン
ボス加工が施される成型物を得る場合には、熱可塑性樹
脂フィルムをエンボスロールにて型付き状態で供給し、
これに沿うようにして溶融状態にある基材シートを供給
する押出エンボス成型法が利用されている(例えば特開
平1−316703号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たエンボスロールを用いてエンボス加工を施す従来の方
法では、エンボスロール上での熱可塑性樹脂フィルムが
このエンボスロールに全面密着できず、エンボスロール
の凹部のエッヂのみに接触した状態で成形されていた。
従ってエンボスロールの凹部では、熱可塑性樹脂フィル
ムがエンボスロールから浮いている状態となっているた
め、押出エンボス成形時(溶融状態にある基材シートが
供給されて一体となるとき)、図7,8に示すように、
成形材料(基材シート)aのバンクbにより熱可塑性樹
脂フィルムcが凹部に押し込まれ、その際に熱可塑性樹
脂フィルムの不均一な伸び、シワなどの現象を起こして
いた。なお、図7は押出エンボス成形装置を示してい
て、1は押出機、2はTダイ、3,4は熱可塑性樹脂フ
ィルムの繰り出しロール、5はエンボスロール、6はキ
ャストロール、7は冷却ロールである。
たエンボスロールを用いてエンボス加工を施す従来の方
法では、エンボスロール上での熱可塑性樹脂フィルムが
このエンボスロールに全面密着できず、エンボスロール
の凹部のエッヂのみに接触した状態で成形されていた。
従ってエンボスロールの凹部では、熱可塑性樹脂フィル
ムがエンボスロールから浮いている状態となっているた
め、押出エンボス成形時(溶融状態にある基材シートが
供給されて一体となるとき)、図7,8に示すように、
成形材料(基材シート)aのバンクbにより熱可塑性樹
脂フィルムcが凹部に押し込まれ、その際に熱可塑性樹
脂フィルムの不均一な伸び、シワなどの現象を起こして
いた。なお、図7は押出エンボス成形装置を示してい
て、1は押出機、2はTダイ、3,4は熱可塑性樹脂フ
ィルムの繰り出しロール、5はエンボスロール、6はキ
ャストロール、7は冷却ロールである。
【0004】またエンボスロールに密着していない部分
の熱可塑性樹脂フィルムはこのエンボスロールから予熱
されないこととなり、上記バンクとの接触の際、局部的
にバンクの樹脂温度を下げてしまい、このバンクの回転
状態を不安定なものとしている。バンクが均一な温度で
スムーズな回転をしていれば、基材シートの厚さなどの
成形精度を高くすることが可能であるが、このようにバ
ンクの回転が乱れた状態ではシートの厚さの精度が悪く
なり、また熱可塑性樹脂フィルムが乱れたバンクにより
不均一に伸ばされる結果、光拡散層の厚さも不均一で光
学的にも悪影響を与えていた。
の熱可塑性樹脂フィルムはこのエンボスロールから予熱
されないこととなり、上記バンクとの接触の際、局部的
にバンクの樹脂温度を下げてしまい、このバンクの回転
状態を不安定なものとしている。バンクが均一な温度で
スムーズな回転をしていれば、基材シートの厚さなどの
成形精度を高くすることが可能であるが、このようにバ
ンクの回転が乱れた状態ではシートの厚さの精度が悪く
なり、また熱可塑性樹脂フィルムが乱れたバンクにより
不均一に伸ばされる結果、光拡散層の厚さも不均一で光
学的にも悪影響を与えていた。
【0005】ここで、一般にレンズシートの成形用樹脂
としてはアクリル樹脂、塩化ビニル樹脂が用いられる
が、これらの樹脂は擦り傷などが付き易く光学部品では
この擦り傷が問題となる。そこで、通常、この擦り傷対
策として成形後のレンズシート表面にハードコートの塗
装をする方法があるが、光学部品であるレンズシートの
品質はレンズ曲率など、高い精度が要求されており、直
接成形品に塗装する方法では塗料の凹部への溜りなどに
よって精度が落ち、品質の低下を招いてしまうばかりで
なく、塗装方法として手作業となることが多いためコス
ト高や生産性の悪化を招く要因となっていた。また、別
の方法として積層用フィルムを別工程でハードコートし
た後、押出成形と同時にエンボス成形する方法がある
が、この方法では、上述したような押出エンボス成形上
の問題点がある。
としてはアクリル樹脂、塩化ビニル樹脂が用いられる
が、これらの樹脂は擦り傷などが付き易く光学部品では
この擦り傷が問題となる。そこで、通常、この擦り傷対
策として成形後のレンズシート表面にハードコートの塗
装をする方法があるが、光学部品であるレンズシートの
品質はレンズ曲率など、高い精度が要求されており、直
接成形品に塗装する方法では塗料の凹部への溜りなどに
よって精度が落ち、品質の低下を招いてしまうばかりで
なく、塗装方法として手作業となることが多いためコス
ト高や生産性の悪化を招く要因となっていた。また、別
の方法として積層用フィルムを別工程でハードコートし
た後、押出成形と同時にエンボス成形する方法がある
が、この方法では、上述したような押出エンボス成形上
の問題点がある。
【0006】そこで本発明は上記した事情に鑑み、熱可
塑性樹脂フィルムを確実にエンボスロールに密着させる
こと、及び耐擦傷性をもつレンズシートを成形すること
を課題とし、積層レンズシートの形状精度を上げ、適正
なものとすることを目的とする。
塑性樹脂フィルムを確実にエンボスロールに密着させる
こと、及び耐擦傷性をもつレンズシートを成形すること
を課題とし、積層レンズシートの形状精度を上げ、適正
なものとすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した課題を
考慮してなされたもので、請求項1の発明によれば、エ
ンボスロールに接して型付けされる熱可塑性樹脂フィル
ムに沿うようにして溶融状態の基材シートを押出供給
し、熱可塑性樹脂フィルム側にエンボスが施された積層
レンズシートを得るに当たり、基材シートに接合する前
においてのエンボスロール上の熱可塑性樹脂フィルムに
熱風を吹き付けて、該熱可塑性樹脂フィルムをエンボス
ロールに軟化密着させることを特徴とする積層レンズシ
ートの製造方法を提供して、上記した課題を解消するも
のである。
考慮してなされたもので、請求項1の発明によれば、エ
ンボスロールに接して型付けされる熱可塑性樹脂フィル
ムに沿うようにして溶融状態の基材シートを押出供給
し、熱可塑性樹脂フィルム側にエンボスが施された積層
レンズシートを得るに当たり、基材シートに接合する前
においてのエンボスロール上の熱可塑性樹脂フィルムに
熱風を吹き付けて、該熱可塑性樹脂フィルムをエンボス
ロールに軟化密着させることを特徴とする積層レンズシ
ートの製造方法を提供して、上記した課題を解消するも
のである。
【0008】また、請求項2の発明によれば、前記熱可
塑性樹脂フィルムの表面が、ウレタン系樹脂であること
を特徴とする積層レンズシートの製造方法であり、この
方法を提供して、上記した課題を解消するものである。
塑性樹脂フィルムの表面が、ウレタン系樹脂であること
を特徴とする積層レンズシートの製造方法であり、この
方法を提供して、上記した課題を解消するものである。
【0009】
【作用】請求項1の発明においては、熱風の吹き付けに
よって熱可塑性樹脂フィルムが均一に伸ばされ、そのフ
ィルムをエンボルロールの凹部全面に軟化密着させる。
エンボスロールは一般的に成形材料のガラス転移温度よ
り少し高めに設定するため、軟化密着したフィルムは自
己粘着性を持ちエンボスロールから容易に剥がれること
が無い。このようにして全面均一に密着したフィルムは
バンクと接触する時点にはほぼロール温度と同じ温度に
なってバンクの樹脂温度を局部的に下げないようにな
る。またそれ故、バンクの回転が滑らかで安定してお
り、単層の押出エンボス成形と同様に安定した高い成形
条件を採ることができるようになる。
よって熱可塑性樹脂フィルムが均一に伸ばされ、そのフ
ィルムをエンボルロールの凹部全面に軟化密着させる。
エンボスロールは一般的に成形材料のガラス転移温度よ
り少し高めに設定するため、軟化密着したフィルムは自
己粘着性を持ちエンボスロールから容易に剥がれること
が無い。このようにして全面均一に密着したフィルムは
バンクと接触する時点にはほぼロール温度と同じ温度に
なってバンクの樹脂温度を局部的に下げないようにな
る。またそれ故、バンクの回転が滑らかで安定してお
り、単層の押出エンボス成形と同様に安定した高い成形
条件を採ることができるようになる。
【0010】また請求項2の発明によれば、前記熱可塑
性樹脂フィルムの表面が、ウレタン系樹脂であるため、
安定した高い成形条件を採るとともに、耐擦傷性の高い
レンズシートを得ることができるようになる。
性樹脂フィルムの表面が、ウレタン系樹脂であるため、
安定した高い成形条件を採るとともに、耐擦傷性の高い
レンズシートを得ることができるようになる。
【0011】
【実施例】つぎに本発明を図1がら図6に示す実施例に
基づいて詳細に説明する。 [実施例1]本発明を実施する押出エンボス成形装置は
先に説明した装置とほぼ同様の構成を有するものである
が、積層レンズシートとして光拡散層を有し両面にレン
チキュラーレンズを形成すべくなされたレンチキュラー
レンズ成形用のエンボスロール5,8が対設され、さら
にエンボスロール5上の熱可塑性樹脂フィルムcに向け
て熱風を吹き付けるエアナイフ9が設けられている。す
なわち本発明は上記エアナイフ9からエンボスロール5
上の熱可塑性樹脂フィルムcに熱風を吹き付けてこの熱
可塑性樹脂フィルムをエンボスロール5に軟化密着させ
たものである。
基づいて詳細に説明する。 [実施例1]本発明を実施する押出エンボス成形装置は
先に説明した装置とほぼ同様の構成を有するものである
が、積層レンズシートとして光拡散層を有し両面にレン
チキュラーレンズを形成すべくなされたレンチキュラー
レンズ成形用のエンボスロール5,8が対設され、さら
にエンボスロール5上の熱可塑性樹脂フィルムcに向け
て熱風を吹き付けるエアナイフ9が設けられている。す
なわち本発明は上記エアナイフ9からエンボスロール5
上の熱可塑性樹脂フィルムcに熱風を吹き付けてこの熱
可塑性樹脂フィルムをエンボスロール5に軟化密着させ
たものである。
【0012】アクリル樹脂を押出機1で220〜270
℃で練り、Tダイ2から溶融状態で基材シートaを押し
出す。一方、シリカなどの光拡散材2〜5重量%を含有
する軟質乃至半硬質ポリ塩化ビニルフィルムからなり、
厚さ0.05〜0.3mmの熱可塑性樹脂フィルムcを
繰り出しロール3,4を経て、60〜180℃の一定温
度の熱風を出すエアナイフ9で、110〜130℃の一
定温度に温度制御されたレンチキュラー成形用のエンボ
スロール5に軟化密着させる。前記繰り出しロール3,
4はロール表面温度が制御できるように熱媒体の循環式
とすることが好ましい。
℃で練り、Tダイ2から溶融状態で基材シートaを押し
出す。一方、シリカなどの光拡散材2〜5重量%を含有
する軟質乃至半硬質ポリ塩化ビニルフィルムからなり、
厚さ0.05〜0.3mmの熱可塑性樹脂フィルムcを
繰り出しロール3,4を経て、60〜180℃の一定温
度の熱風を出すエアナイフ9で、110〜130℃の一
定温度に温度制御されたレンチキュラー成形用のエンボ
スロール5に軟化密着させる。前記繰り出しロール3,
4はロール表面温度が制御できるように熱媒体の循環式
とすることが好ましい。
【0013】これによって熱可塑性樹脂フィルムcは図
2に示すように、エンボスロール5との間に空気を巻き
込むことなく全面に密着するようになる。また図3に示
すように、積層レンズシートとして光拡散層に外光遮光
用突条部を有したレンチキュラーレンズを形成するエン
ボスロール50を用いた場合にも、完全密着するように
なる。51はレンチキュラーレンズの外光遮光用突条部
を形成する凹部であり、52は凸レンズを形成する凹部
である。
2に示すように、エンボスロール5との間に空気を巻き
込むことなく全面に密着するようになる。また図3に示
すように、積層レンズシートとして光拡散層に外光遮光
用突条部を有したレンチキュラーレンズを形成するエン
ボスロール50を用いた場合にも、完全密着するように
なる。51はレンチキュラーレンズの外光遮光用突条部
を形成する凹部であり、52は凸レンズを形成する凹部
である。
【0014】上記エアナイフ9は風量、角度、設定温度
等の調整が適宜に行えるもので、このエアナイフ9によ
りエンボスロール5に完全密着した熱可塑性樹脂フィル
ムは軟化しているため、粘着性を持ってエンボスロール
5から剥がれることが無く、そのフィルム温度は押し出
されたアクリル樹脂と一体成形されるまでの間に、ほほ
エンボスロールと同じ温度になる。上記装置において、
エンボスロール5,8を所要のクリアランスに設定し、
エンボスロール5に捲かれた熱可塑性樹脂フィルムとT
ダイより押し出された基材シートとを、これらのロール
間で一体成形する。ロール間にはバンクbか形成される
が、熱可塑性樹脂フィルムがエンボスロール5に密着し
ていてほぼ同じ温度となることから、フィルムのバタ付
き、折れシワの発生などからくるバンクの回転状態の不
安定さはなく、単層のレンチキュラーレンズシートの成
形と同様に生産安定性が良く、光学的に精度の良いもの
が得られる。図4においては上記エンボスロール50を
用いて外光遮光部を有している積層レンズシートを示
す。
等の調整が適宜に行えるもので、このエアナイフ9によ
りエンボスロール5に完全密着した熱可塑性樹脂フィル
ムは軟化しているため、粘着性を持ってエンボスロール
5から剥がれることが無く、そのフィルム温度は押し出
されたアクリル樹脂と一体成形されるまでの間に、ほほ
エンボスロールと同じ温度になる。上記装置において、
エンボスロール5,8を所要のクリアランスに設定し、
エンボスロール5に捲かれた熱可塑性樹脂フィルムとT
ダイより押し出された基材シートとを、これらのロール
間で一体成形する。ロール間にはバンクbか形成される
が、熱可塑性樹脂フィルムがエンボスロール5に密着し
ていてほぼ同じ温度となることから、フィルムのバタ付
き、折れシワの発生などからくるバンクの回転状態の不
安定さはなく、単層のレンチキュラーレンズシートの成
形と同様に生産安定性が良く、光学的に精度の良いもの
が得られる。図4においては上記エンボスロール50を
用いて外光遮光部を有している積層レンズシートを示
す。
【0015】なお、エンボスロール5に対設するロール
は、上記のレンチキュラーレンズ成形用エンボスロール
だけてなく鏡面ロールであってもよく、必要ならば対設
するロールに対してエアナイフを取り付けて、この積層
レンズシートの他方の面(図5参照)に、或は両面に光
拡散層を設けるようにしてもよい。
は、上記のレンチキュラーレンズ成形用エンボスロール
だけてなく鏡面ロールであってもよく、必要ならば対設
するロールに対してエアナイフを取り付けて、この積層
レンズシートの他方の面(図5参照)に、或は両面に光
拡散層を設けるようにしてもよい。
【0016】[実施例2]本実施例では、さらに光学部
品としてのレンズシートにおいて耐擦傷性を考慮したも
のである。すなわち、熱可塑性樹脂フィルムの表面保護
層としてウレタン系樹脂が設けられた耐擦傷性に優れた
フィルムを、基材シートとなるアクリル樹脂シートの両
面に用いたものである。そして、実施例1と同様の一定
温度の熱風を出すエアナイフを対設するエンボスロール
側にも設けて、前記フィルムに各々吹き付け、該フィル
ムを各々のエンボスロールに軟化密着させた後、所望形
状のレンズシートを成形する。
品としてのレンズシートにおいて耐擦傷性を考慮したも
のである。すなわち、熱可塑性樹脂フィルムの表面保護
層としてウレタン系樹脂が設けられた耐擦傷性に優れた
フィルムを、基材シートとなるアクリル樹脂シートの両
面に用いたものである。そして、実施例1と同様の一定
温度の熱風を出すエアナイフを対設するエンボスロール
側にも設けて、前記フィルムに各々吹き付け、該フィル
ムを各々のエンボスロールに軟化密着させた後、所望形
状のレンズシートを成形する。
【0017】なお、本実施例では基材シートとなるアク
リル樹脂シートの両面に、表面保護層を設けた熱可塑性
樹脂フィルムを用いてエンボス成形したものであるた
め、成形されたレンズシートは、例えば図6に示すよう
に、一方の面に光拡散性を持たない透明フィルムdとウ
レタン系樹脂eを積層した熱可塑性樹脂フィルムc′、
他方の面に光拡散性を有するフィルムfとウレタン系樹
脂eを積層した熱可塑性樹脂フィルムc″を設けること
ができ、両面ともに耐擦傷性に優れたレンズシートとな
るばかりでなく、各々の面の光学的性質を異ならせて所
望の光学的性質を持つレンズシートを成形することがで
きる。
リル樹脂シートの両面に、表面保護層を設けた熱可塑性
樹脂フィルムを用いてエンボス成形したものであるた
め、成形されたレンズシートは、例えば図6に示すよう
に、一方の面に光拡散性を持たない透明フィルムdとウ
レタン系樹脂eを積層した熱可塑性樹脂フィルムc′、
他方の面に光拡散性を有するフィルムfとウレタン系樹
脂eを積層した熱可塑性樹脂フィルムc″を設けること
ができ、両面ともに耐擦傷性に優れたレンズシートとな
るばかりでなく、各々の面の光学的性質を異ならせて所
望の光学的性質を持つレンズシートを成形することがで
きる。
【0018】ここで、前記ウレタン系樹脂層として、2
00乃至300%の伸長率をもつ紫外線硬化されたアク
リルウレタン系樹脂をハードコートしたもの、或は0.
01乃至1.0%のシリコーンオイルが添加された塗膜
層を用いることができる。
00乃至300%の伸長率をもつ紫外線硬化されたアク
リルウレタン系樹脂をハードコートしたもの、或は0.
01乃至1.0%のシリコーンオイルが添加された塗膜
層を用いることができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エンボスロールに接して型付けされる熱可塑性樹脂フィ
ルムに沿うようにして溶融状態の基材シートを押出供給
し、熱可塑性樹脂フィルム側にエンボスが施された積層
レンズシートを得るに当たり、基材シートに接合する前
においてのエンボスロール上の熱可塑性樹脂フィルムに
熱風を吹き付けて、該熱可塑性樹脂フィルムをエンボス
ロールに軟化密着させるので、バンク部分で熱可塑性樹
脂フィルムがエンボスロールから浮いていたことによ
る、熱可塑性樹脂フィルムのシワ付きや不均一な伸びが
無くなって、この熱可塑性樹脂フィルムからなる光拡散
層の厚さを均一なものとなり、さらにはバンクの回転状
態が安定して基材シートの厚さも均一なものとなって光
学的に優れた積層レンズシートが得られるようになる。
エンボスロールに接して型付けされる熱可塑性樹脂フィ
ルムに沿うようにして溶融状態の基材シートを押出供給
し、熱可塑性樹脂フィルム側にエンボスが施された積層
レンズシートを得るに当たり、基材シートに接合する前
においてのエンボスロール上の熱可塑性樹脂フィルムに
熱風を吹き付けて、該熱可塑性樹脂フィルムをエンボス
ロールに軟化密着させるので、バンク部分で熱可塑性樹
脂フィルムがエンボスロールから浮いていたことによ
る、熱可塑性樹脂フィルムのシワ付きや不均一な伸びが
無くなって、この熱可塑性樹脂フィルムからなる光拡散
層の厚さを均一なものとなり、さらにはバンクの回転状
態が安定して基材シートの厚さも均一なものとなって光
学的に優れた積層レンズシートが得られるようになる。
【0020】また、前記熱可塑性樹脂フィルムとして、
耐擦傷性に優れたウレタン系樹脂を最外層として用いる
ことによって、耐擦傷性に優れた形状精度の良いレンズ
シートが安定生産できるなど、実用性に優れた効果を奏
するものである。
耐擦傷性に優れたウレタン系樹脂を最外層として用いる
ことによって、耐擦傷性に優れた形状精度の良いレンズ
シートが安定生産できるなど、実用性に優れた効果を奏
するものである。
【図1】本発明に係る積層レンズシートの製造方法を実
施する装置を示す説明図である。
施する装置を示す説明図である。
【図2】エンボスロールに熱可塑性樹脂フィルムが密着
した状態を示す説明図である。
した状態を示す説明図である。
【図3】同じくエンボスロールに熱可塑性樹脂フィルム
が密着した状態を示す説明図である。
が密着した状態を示す説明図である。
【図4】本発明の方法により得られる積層レンズシート
を断面で示す説明図である。
を断面で示す説明図である。
【図5】同じく本発明の方法により得られる他の積層レ
ンズシートを断面で示す説明図である。
ンズシートを断面で示す説明図である。
【図6】耐擦傷性に優れたフィルムを基材シートの両面
に設けた例を断面で示す説明図である。
に設けた例を断面で示す説明図である。
【図7】従来の方法を実施する装置を示す説明図であ
る。
る。
【図8】バンク部分を示す説明図である。
5,50…エンボスロール 8…エンボスロール 9…エアナイフ a…成形材料(基材シート) b…バンク c…熱可塑性樹脂フィルム
Claims (2)
- 【請求項1】エンボスロールに接して型付けされる熱可
塑性樹脂フィルムに沿うようにして溶融状態の基材シー
トを押出供給し、熱可塑性樹脂フィルム側にエンボスが
施された積層レンズシートを得るに当たり、 基材シートに接合する前においてのエンボスロール上の
熱可塑性樹脂フィルムに熱風を吹き付けて、該熱可塑性
樹脂フィルムをエンボスロールに軟化密着させることを
特徴とする積層レンズシートの製造方法。 - 【請求項2】前記熱可塑性樹脂フィルムの表面が、ウレ
タン系樹脂であることを特徴とする請求項1記載の積層
レンズシートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4073162A JPH05232583A (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 積層レンズシートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4073162A JPH05232583A (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 積層レンズシートの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05232583A true JPH05232583A (ja) | 1993-09-10 |
Family
ID=13510198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4073162A Pending JPH05232583A (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 積層レンズシートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05232583A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100553197B1 (ko) * | 2002-09-27 | 2006-02-22 | 주식회사 엘지화학 | 연속적 렌티큘라 렌즈 제품 제조 방법 및 이로부터제조되는 렌티큘라 렌즈 제품 |
KR100704890B1 (ko) * | 2000-05-08 | 2007-04-09 | 김문옥 | 렌티큘라 제품 제조방법 |
CN100385262C (zh) * | 2003-09-09 | 2008-04-30 | 大日本印刷株式会社 | 光学用片材及其制造方法 |
JP2013006307A (ja) * | 2011-06-23 | 2013-01-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 積層体製造装置 |
-
1992
- 1992-02-25 JP JP4073162A patent/JPH05232583A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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