JP3479367B2 - 自動車用灰皿 - Google Patents

自動車用灰皿

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JP3479367B2
JP3479367B2 JP32295894A JP32295894A JP3479367B2 JP 3479367 B2 JP3479367 B2 JP 3479367B2 JP 32295894 A JP32295894 A JP 32295894A JP 32295894 A JP32295894 A JP 32295894A JP 3479367 B2 JP3479367 B2 JP 3479367B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車室内に設け
られる自動車用灰皿であって、特に開閉操作時に騒音が
生じないように工夫された自動車用灰皿に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、図7に示すような自動車用の灰皿
が知られている。すなわち、図7は従来の自動車用灰皿
の一例を示す背面側から見た斜視図であり、この図に示
すように、灰皿10は、車室内の図略のインストルーメ
ントパネルの適所に装着されるアウタケース20と、こ
のアウタケース20の開口部(図7には現れていない)
から出没自在に嵌装されるインナケース30とから基本
構成されている。
【0003】上記アウタケース20は、正面視が長方形
状の枠体201と、この枠体201の背部に延設された
収容箱202とから構成されているとともに、上記イン
ナケース30は表板301と、この表板301の背面に
延設された灰つぼ部302とから構成され、灰つぼ部3
02が収容箱202内に収納された状態で、上記表板3
01の周縁部がアウタケース20の枠体201の表面に
当接するようになっている。
【0004】そして、図7に示す例では、灰つぼ部30
2が収容箱202内に嵌装された状態で、枠体201の
下端縁部の適所を支点として回動自在に支持されてい
る。収容箱202内の適所には図略のストッパが設けら
れ、このストッパによって灰つぼ部302が収容箱20
2から抜け出るのを阻止するようにしている。この構成
においては、インナケース30は表板301が枠体20
1に当接したインナケース30の収納状態から、上記表
板301を手前に引いたり押したりすることによりイン
ナケース30の開閉操作が行われるようになっている。
【0005】上記のような灰皿10は、通常、収容箱2
02内に付勢手段が内蔵されており、この付勢手段の付
勢力によって、インナケース30引き出したときにイン
ナケースの蓋体303の開放状態が確実に維持されるよ
うになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
のような自動車用の灰皿10においては、表板301を
押圧してインナケース30の灰つぼ部302をアウタケ
ース20の収容箱202内に収納すると、表板301を
押す押圧力に上記付勢手段の付勢力が加わり、インナケ
ース30の表板301が勢いよくアウタケース20の枠
体201に衝突し、大きな衝突音が発生する。また、収
容箱202内に収容されている灰つぼ部302を引き出
したときには、インナケースの蓋体303が開放される
とともに、この蓋体303に上方に向けて突設されてい
る図略の突起が、収容箱202内に設けられた上記スト
ッパに衝突し大きな衝突音を発生する。
【0007】このような衝突音は非常に耳ざわりであ
り、車中での灰皿10使用時にこのような騒音が常に生
じるようでは快適であるべきドライブの壮快感が阻害さ
れるとともに、自動車用灰皿10の商品としての高級感
が薄れ、商品価値が低下するという問題点を有してい
た。
【0008】そこで、実開平4−109639号公報、
実開平4−109640号公報、実開平4−13283
3号公報等には、インナケースまたはアウタケースの所
定個所に緩衝材を取り付け、インナケースや蓋体の開放
時、または閉止時に上記緩衝材によって衝突音を柔らげ
るようにしたものが提案されている。
【0009】しかしながら、上記公報に開示されたもの
は、いずれもインナケースの開放時および閉止時の内の
いずれか一方のときにのみ緩衝効果が得られるものであ
り、開放時および閉止時の双方について上記衝突音を和
らげることができないという問題点を有していた。
【0010】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、インナケースのアウタケー
スからの引き出し操作時、およびアウタケースへの押し
込み操作時の双方の操作時に、インナケースとアウタケ
ースとの衝突によって生じる衝突音を確実に小さくする
ことができる自動車用灰皿を提供することを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
自動車用灰皿は、正面に装着口を有するアウタケース
と、このアウタケースに上記装着口を介して出没自在に
装着され、かつ、上面に開口を有するインナケースとか
ら構成され、上記インナケースには正面に表板が設けら
れているとともに、出没状態に応じて上記開口を開閉
し、かつ、インナケースがアウタケースから離脱するの
を阻止する係止突起の突設された蓋体が設けられてなる
自動車用灰皿において、上記アウタケースの開口の縁部
に、インナケースの引出し状態で上記蓋体の係止突起が
当止するとともに、収納状態で上記表板が当止するスト
ッパが設けられ、このストッパには上記係止突起が当止
する面および上記表板が当止する面に柔軟性材料からな
る緩衝部材が取り付けられていることを特徴とするもの
である。
【0012】本発明の請求項2記載の自動車用灰皿は、
請求項1記載の自動車用灰皿において、上記緩衝部材の
上縁部に、上記緩衝材料と同じ材料からなる緩衝板が一
体に設けられ、この緩衝板がアウタケースの装着口の縁
部に取り付けられていることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】上記請求項1記載の自動車用灰皿によれば、ア
ウタケースの装着口の縁部に、引き出されたインナケー
スの離脱を阻止するストッパが設けられ、しかもこのス
トッパは、インナケースの引出し状態で蓋体の係止突起
が当止し、インナケースの収納状態で表板が当止するよ
うになされているとともに、このストッパには上記係止
突起が当止する面および上記表板が当止する面に柔軟性
材料からなる緩衝部材が取り付けられているため、収納
状態のインナケースをアウタケースから引き出すことに
よってインナケースの蓋体の一部が上記ストッパに衝突
しても、上記柔軟性材料からなる緩衝部材によって衝突
の衝撃が柔らげられ、衝突音が確実に小さくなる。ま
た、開放状態のインナケースをアウタケース内に収納す
ることによって表板がストッパに当止しても、上記同様
に衝突が緩衝され、衝突音が小さくなる。
【0014】上記請求項2記載の自動車用灰皿によれ
ば、上記緩衝部材の上縁部に、上記緩衝材料と同じ材料
からなる緩衝板が一体に設けられ、この緩衝板がアウタ
ケースの装着口の縁部に取り付けられているため、開放
状態のインナケースを押圧してアウタケースに収納すれ
ば、インナケースの表板の縁部が上記緩衝板に当り、こ
の緩衝板の柔軟性によって衝突の衝撃が柔らげられ、衝
突音が小さくなる。
【0015】また、上記緩衝板によって閉止時のインナ
ケースとアウタケースとのシール性が向上する。
【0016】
【実施例】図1は、本発明に係る自動車用灰皿の一例を
示す一部切欠き斜視図であり、インナケースがアウタケ
ース内に収納された状態を示している。また、図2は、
図1の灰皿のインナケースがアウタケースから引き出さ
れた状態を示している。さらに図3は、図1のA−A線
断面図であり、図4は、図2のB−B線断面図である。
これらの図に示すように、灰皿1は、車内の適所、例え
ばインストルーメントパネルPに取り付けられるアウタ
ケース2と、このアウタケース2に着脱自在に嵌装され
るインナケース3とから基本構成されている。
【0017】上記アウタケース2は、収容箱22と、こ
の収容箱22の開口部23の縁部に設けられた環状の枠
体21とから構成されている。上記収容箱22は、イン
ストルーメントパネルPの適所に設けられた前面開口P
1(図1)に嵌め込み可能な大きさに寸法設定されてい
る。この収容箱22を上記開口P1に嵌め込んだ状態で
枠体21の背面がインストルーメントパネルPの前面開
口P1の縁部に当接するようになっている。そして適所
でビス止めすることによってアウタケース2はインスト
ルーメントパネルPに固定されるようになっている。
【0018】本実施例においては、図3および図4に示
すように、収容箱22には、上面部から背面部にかけ
て、側面視で円弧形状の円弧壁部24が形成されている
とともに、開口部23から先下がりに緩やかに傾斜した
傾斜底部25が形成されている。この傾斜底部25の開
口部23側には、支点孔26が穿設され、この支点孔2
6の縁部を曲率中心とした円弧に沿うように円弧壁部2
4の内壁面24aが形成されている。
【0019】上記インナケース3は、化粧板からなる表
板31と、この表板31の背面に延設された箱状の灰つ
ぼ部32とから構成されている。上記表板31は、収容
箱22の開口部23よりも若干大きめに寸法設定され、
この表板31の背面部に灰つぼ部32が延設されてい
る。この灰つぼ部32の幅方向一対の側壁部33は、そ
の上縁部が上記円弧壁部24の内壁面24aの円弧形状
に沿うように形状設定されているとともに、上記収容箱
22の傾斜底部25と同様の傾斜が形成された傾斜底部
34が設けられており、この傾斜底部34の手前側底面
に上記支点孔26に対応した支点突起35が突設されて
いる。
【0020】そして、インナケース3の支点突起35を
アウタケース2の傾斜底部25に穿設された支点孔26
に嵌入し、インナケース3を支点孔26を中心に正逆回
動させることによって、灰つぼ部32は収容箱22に対
して出没するようになっている。
【0021】このような灰つぼ部32内の後方上部にお
いては、水平軸36が一対の側壁部33間に差し渡さ
れ、この水平軸36回りに回動自在にファイアカット用
の蓋体37が取り付けられている。この蓋体37の基端
側の一部は切り起こされ、この切り起こされた部分の略
中央部を山折りに折り曲げることによって上に凸の当接
片(係止突起)37aが形成されている。
【0022】そして、上記当接片37aは、その曲折部
分が収容箱22の円弧壁部24の内壁面24aに摺接す
るように寸法設定されている。また、上記水平軸36に
はコイルバネ36aが外嵌され、このコイルバネ36a
の付勢力によって蓋体37を水平軸36回りに反時計方
向に付勢するようになっている。
【0023】一方、上記円弧壁部24の内面には、灰つ
ぼ部32が収容箱22内に収納された状態で上記当接片
37aの曲折部分が嵌まり込む第1節度溝24bが設け
られているとともに、灰つぼ部32が収容箱22から引
き出された状態で上記曲折部分が嵌まり込む第2節度溝
24cが設けられている。従って、図3に示すように、
灰つぼ部32が収容箱22内に収納されているときに
は、当接片37aが第1節度溝24bに嵌まり込んだ状
態になっているとともに、灰つぼ部32が収容箱22か
ら引き出されたときには、蓋体37はコイルバネ36a
の付勢力によって水平軸36回りに反時計方向に回動し
て開放状態になっているとともに、当接片37aは第2
節度溝24cに嵌まり込んだ状態になっている。
【0024】従って、図4に示す開放状態のインナケー
ス3の表板31を収容箱22の方向に押圧すれば、イン
ナケース3は支点孔26の縁部を中心として反時計方向
に回動し、当接片37aが第2節度溝24cから円弧壁
部24の内壁面24に乗り移るに際して蓋体37がコイ
ルバネ36aの付勢力に抗して水平軸36回りに時計方
向に回動し、このときまず最初の節度感が得られる。さ
らに収容箱22の押圧を継続すると、円弧壁部24の内
壁面24aに摺接していた当接片37aがコイルバネ3
6aの付勢力によって第1節度溝24bに嵌まり込み、
このときに二度目の節度感が得られる。
【0025】また、図3に示す閉止状態の表板31を手
前に引いてインナケース3を収容箱22から引き出せ
ば、当接片37aが第1節度溝24bから円弧壁部24
の内壁面24aに移行するとき、および当接片37aが
上記内壁面24aから第2節度溝24cに嵌まり込むと
きに節度感が得られる。このインナケース3の支点孔2
6回り時計方向の回動によって、蓋体37は水平軸36
回りに反時計方向に回動し、灰つぼ部32が開放状態に
なる。
【0026】そして、本発明においては、アウタケース
2の枠体21の第2節度溝24cに対応した部分に下方
に向けて突設されたストッパ4が設けられており、この
ストッパ4に断面視がU字形状の柔軟性材料からなる第
1実施例の緩衝部材5が嵌め込まれている。上記灰つぼ
部32が収容箱22内に収納されている状態では、図3
に示すように、インナケース3の表板31の上部背面が
上記ストッパ4の外方表面に当接するとともに、灰つぼ
部32が収容箱22から引き出された状態では、図4に
示すように、蓋体37の当接片37aが緩衝部材5の内
方表面に当接するようにストッパ4の寸法が設定されて
いる。
【0027】本実施例においては、緩衝部材5はゴムに
よって形成されているが、本発明の緩衝部材5はゴム製
品であることに限定されるものではなく、柔軟性を有す
る合成樹脂製であってもよい。
【0028】従って、図4に示す開放状態のインナケー
ス3の表板31を収容箱22の方向に押圧すれば、灰つ
ぼ部32が収容箱22内に完全に収納された時点で、図
3に示すように、表板31の上縁部がストッパ4に嵌め
込まれた緩衝部材5の手前側(右方)に衝突する。そし
て、この緩衝部材5は柔軟性を有する材料で形成されて
いるため、この緩衝部材5がクッション機能を発揮し、
灰つぼ部32のストッパ4に対する衝突音が吸収され、
不快な衝突音が発生しない。
【0029】また、図3に示す閉じているインナケース
3の表板31を手前に引いて灰つぼ部32を収容箱22
内から外部に引き出せば、蓋体37の当接片37aがス
トッパ4に嵌め込まれた緩衝部材5の裏側に衝突する
が、この場合も衝突の衝撃が緩衝部材5に吸収されて不
快な衝突音が生じない。
【0030】図5は、アウタケースおよびアウタケース
のストッパに装着される各種の緩衝部材を示す斜視図で
あり、(イ)は第1実施例の緩衝部材、(ロ)は第2実
施例の緩衝部材、(ハ)は第3実施例の緩衝部材、
(ニ)は第4実施例の緩衝部材、(ホ)は第5実施例の
緩衝部材をそれぞれ示している。上記各実施例の緩衝部
材はすべてゴム製であるが、ゴム製に限定されるもので
はなく、柔軟性を有する合成樹脂を使用することも可能
である。
【0031】まず、図5の(イ)に示す第1実施例の緩
衝部材5は、先にも説明したように、ストッパ4に嵌ま
り込む装着溝51を備えたU字形状をしており、この装
着溝51をストッパ4に外嵌することによって緩衝部材
5がストッパ4に取り付けられた状態になる。緩衝部材
5のストッパ4への装着状態を確実なものにするため
に、ストッパ4の表面に接着剤を塗布して、それから緩
衝部材5をストッパ4に外嵌するのが好ましい。なお、
第1実施例においては、緩衝部材5は逆U字形状に形状
設定されているが、本発明の緩衝部材5は逆U字形状に
形状設定されることに限定されるものではなく環状に形
成してもよい。さらに、ストッパ4の形状に対応して緩
衝部材を種々の形状のものにすることは任意である。
【0032】つぎに、図5の(ロ)に示す第2実施例の
緩衝部材6は、ストッパ4に外嵌される環状緩衝片5a
と、この環状緩衝片5aの上縁部に延設された緩衝板5
bとから構成されている。上記環状緩衝片5aにはスト
ッパ4に外嵌され得る装着孔51aが設けられており、
この装着孔51aにストッパ4を嵌め込むことによって
環状緩衝片5aがストッパ4に取り付けられるようにな
っている。
【0033】また、上記緩衝板5bは、環状緩衝片5a
がストッパ4に装着された状態でアウタケース2の枠体
21の上縁部210に当接するように形状設定されてい
る。従って、環状緩衝片5aをストッパ4に外嵌してか
ら緩衝板5bを接着剤を用いて上縁部210に接着する
ことにより、緩衝部材6はアウタケース2に取り付けら
れた状態になる。
【0034】このような第2実施例の緩衝部材6を使用
すれば、インナケース3の灰つぼ部32をアウタケース
2の収容箱22内に押し込んだときに、インナケース3
の表板31が上記環状緩衝片5aに当止するとともに、
緩衝板5bにも当止するため、表板31は広い範囲に亘
る緩衝部材6へ当接し、より良好な衝突音抑制効果が得
られる。
【0035】また、図5の(ハ)に示す第3実施例の緩
衝部材6aは、上記(ロ)に示す第2実施例の緩衝板5
bの背面部(図の左方)に係止突起5cが突設されてな
るものである。一方、このタイプの緩衝部材6aをアウ
タケース2に装着するために、アウタケース2の枠体2
1の上縁部210には上記係止突起5cに対応した係止
孔21aが穿設されている。
【0036】そして、緩衝部材6aをアウタケース2に
装着するに際しては、環状緩衝片5aをストッパ4に外
嵌するとともに、係止突起5cを上記係止孔21aに嵌
入すればよい。そうすれば、接着剤を用いることなく緩
衝部材6aをアウタケース2に装着することができる。
【0037】また、図5の(ニ)に示す第4実施例の緩
衝部材6bは、上記(ロ)に示す緩衝部材6の緩衝板5
bの背面部に、その上方縁部から下方に垂下した係止フ
ック5dが延設されてなるものである。そして、上記係
止フック5dの溝幅は、アウタケース2の枠体上縁部2
10の厚みに寸法設定されている。
【0038】そして、緩衝部材6bをアウタケース2に
装着するに際しては、環状緩衝片5aをストッパ4に外
嵌するとともに、係止フック5dを上縁部210に係止
すればよい。そうすれば、接着剤を用いることなく緩衝
部材6aをアウタケース2に装着することができるとと
もに、枠体21の上縁部210に係止孔21aが穿設さ
れていなくても、図6に示すように、確実に緩衝部材6
bをアウタケース2に装着することが可能になる。
【0039】また、図5の(ホ)に示す第5実施例の緩
衝部材6cは、枠体21の上縁部210の上下幅と、ス
トッパ4の上下幅との合計の上下幅を有する緩衝板61
と、この緩衝板61の上下縁部から互いに接近する方向
に折り曲げられた上下一対の係止フック62とから構成
されている。そして、上方の係止フック62の溝幅は上
縁部210の厚み幅に寸法設定されているとともに、下
方の係止フック62の溝幅はストッパ4の厚み幅に寸法
設定されている。
【0040】従って、下方の係止フック62の溝をスト
ッパ4に外嵌するとともに、上方の係止フック62を枠
体21の上縁部210に外嵌することによって、枠体2
1の中央上部に緩衝部材6cが装着された状態になる。
この実施例によれば、少ない材料で、かつ、接着剤を用
いたり枠体21の上縁部210に係止孔21aを穿設す
るようなことをしなくても、緩衝部材6cを確実にアウ
タケース2に装着することが可能になる。
【0041】上記の実施例においては、灰皿1は、アウ
タケース2に回転式のインナケース3が装着されたもの
が適用されているが、本発明の灰皿は、インナケースが
回転式であることに限定されるものではなく、スライド
式であってもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の自動車用灰皿に
よれば、アウタケースの装着口の縁部に、引き出された
インナケースの離脱を阻止するストッパが設けられ、し
かもこのストッパには、インナケースの引出し状態で蓋
体の係止突起が当止し、インナケースの収納状態で表板
が当止するようになされているとともに、このストッパ
には上記係止突起が当止する面および上記表板が当止す
る面に柔軟性材料からなる緩衝部材が取り付けられてい
るため、収納状態のインナケースをアウタケースから引
き出すことによってインナケースの蓋体の一部が上記ス
トッパに衝突しても、上記柔軟性材料からなる緩衝部材
によって衝突の衝撃が柔らげられ、衝突音が確実に小さ
くなるとともに、開放状態のインナケースをアウタケー
ス内に収納することによって表板がストッパに当止して
も、上記同様に衝突が緩衝され、衝突音が小さくなる。
従って、車内で灰皿のインナケースの開閉操作を頻繁に
行っても従来のような大きな騒音が発生せず、快適なド
ライブを行う上で好都合である。
【0043】本発明の請求項2記載の自動車用灰皿によ
れば、上記緩衝部材の上縁部に、上記緩衝材料と同じ材
料からなる緩衝板が一体に設けられ、この緩衝板がアウ
タケースの装着口の縁部に取り付けられているため、開
放状態のインナケースを押圧してアウタケースに収納す
れば、インナケースの表板の縁部が上記緩衝板に当り、
この緩衝板の柔軟性によって衝突の衝撃が柔らげられ、
衝突音が小さくなる。
【0044】また、上記緩衝板によって閉止時のインナ
ケースとアウタケースとの間のシール性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用灰皿の一例を示す一部切
欠き斜視図であり、インナケースがアウタケース内に収
納された状態を示している。
【図2】図1の灰皿のインナケースがアウタケースから
引き出された状態を示す斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】アウタケース、および、アウタケースのストッ
パに装着される各種の緩衝部材を示す斜視図であり、
(イ)は第1実施例の緩衝部材、(ロ)は第2実施例の
緩衝部材、(ハ)は第3実施例の緩衝部材、(ニ)は第
4実施例の緩衝部材、(ホ)は第5実施例の緩衝部材を
それぞれ示している。
【図6】第4実施例の緩衝部材がアウタケースに装着さ
れた状態を示す斜視図である。
【図7】従来の自動車用の灰皿を例示する背面側から見
た斜視図である。
【符号の説明】
1 灰皿 2 アウタケース 21 枠体 210 上縁部 21a 係止孔 22 収容箱 23 開口部 24 円弧壁部 24a 内壁面 24b 第1節度溝 24c 第2節度溝 25 傾斜底部 26 支点孔 3 インナケース 31 表板 32 灰つぼ部 33 側壁部 34 傾斜底部 35 支点突起 36 水平軸 36a コイルバネ 37 蓋体 37a 当接片(係止突起) 4 ストッパ 5,6,6a,6b 緩衝部材 5a 環状緩衝片 5b 緩衝板 5c 係止突起 5d 係止フック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 3/08 A24F 19/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正面に装着口を有するアウタケースと、
    このアウタケースに上記装着口を介して出没自在に装着
    され、かつ、上面に開口を有するインナケースとから構
    成され、上記インナケースには正面に表板が設けられて
    いるとともに、出没状態に応じて上記開口を開閉し、か
    つ、インナケースがアウタケースから離脱するのを阻止
    する係止突起の突設された蓋体が設けられてなる自動車
    用灰皿において、上記アウタケースの開口の縁部に、イ
    ンナケースの引出し状態で上記蓋体の係止突起が当止す
    るとともに、収納状態で上記表板が当止するストッパが
    設けられ、このストッパには上記係止突起が当止する面
    および上記表板が当止する面に柔軟性材料からなる緩衝
    部材が取り付けられていることを特徴とする自動車用灰
    皿。
  2. 【請求項2】 上記緩衝部材の上縁部に、上記緩衝材料
    と同じ材料からなる緩衝板が一体に設けられ、この緩衝
    板がアウタケースの装着口の縁部に取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の自動車用灰皿。
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