JP3479130B2 - 注形用エポキシ樹脂組成物 - Google Patents
注形用エポキシ樹脂組成物Info
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Description
形や、モールド変圧器およびガス絶縁開閉装置等の絶縁
処理に用いるものであって、電気特性に優れた注形用エ
ポキシ樹脂組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】重電機器の絶縁を目的とする注形用樹脂
組成物は、機器実用時に諸特性の安定したものが要求さ
れる。特に高電圧の印加される埋込み金具と注形用樹脂
組成物との界面の剥離は、電気的特性、耐クラック性等
に悪い影響を与えると言われている。 【0003】一般に、注形品の埋込み金具と注形用樹脂
組成物との密着性を向上させるため、従来、注形前に金
具の表面をローレット加工、ブラスト処理、プライマー
処理等の表面処理を行っているが、未だ十分とは言えな
い。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みてなされたもので、埋込み金具と注形用樹脂組成
物との密着性、電気的特性及び耐クラック性を向上させ
た信頼性の高い注形用エポキシ樹脂組成物を提供しよう
とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成しようと鋭意研究を進めた結果、後述の樹脂組成
物を用いることによって、上記目的を達成できることを
見いだし、本発明を完成したものである。 【0006】即ち、本発明は、 (A)エポキシ樹脂、 (B)酸無水物並びに (C)反応促進剤として(a )ジアゾビシクロウンデセ
ン及び(b )イミダゾールのベンゾトリアゾール付加物
を必須成分としてなることを特徴とする注形用エポキシ
樹脂組成物である。 【0007】以下、本発明を詳細に説明する。 【0008】本発明に用いる(A)エポキシ樹脂として
は、 1分子中に 2個以上のエポキシ基を有する化合物で
あればよく、特に制限はなく広く使用することができ
る。例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフ
ェノールF型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹
脂、脂環式エポキシ樹脂等、通常使われているエポキシ
樹脂等が挙げられ、これらは単独または 2種以上混合し
て使用することができる。 【0009】本発明に用いる(B)酸無水物としては、
前述した(A)のエポキシ樹脂の硬化剤として使用する
もので、例えば、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、メ
チルヘキサヒドロ無水フタル酸等、通常エポキシ樹脂の
硬化剤として使用される酸無水物であれば、特に制限は
なく広く使用することができる。これらは単独または2
種以上混合して使用することができる。 【0010】本発明に用いる(C)反応促進剤としては
(a )ジアゾビシクロウンデセン及び(b )イミダゾー
ルのベンゾトリアゾール付加物の複合系が使用される。
ここで用いる(a )ジアゾビシクロウンデセン(以下D
BUという)としては、通常促進剤として使用されるも
のを用いることができ特に限定されるものではない。ま
た、(b )イミダゾールのベンゾトリアゾール付加物と
しては、イミダゾールのベンゾトリアゾール付加物であ
ればよく特に限定されるものではない。具体的なイミダ
ゾールのベンゾトリアゾール付加物としては、1,2-ジメ
チルイミダゾールベンゾトリアゾール付加物、2-メチル
イミダゾールベンゾトリアゾール付加物等が挙げられ、
これらは単独または 2種以上混合して使用することがで
きる。本発明で最も重要なことは、DBUとイミダゾー
ルのベンゾトリアゾール付加物を併用することである。
DBUとイミダゾールのベンゾトリアゾール付加物の割
合についてはエポキシ樹脂の種類や硬化剤との組合わせ
によって、任意に組み合わせることができ特に制限され
るものではない。 【0011】本発明に用いるエポキシ樹脂組成物は、上
述したエポキシ樹脂、酸無水物、反応硬化促進剤として
DBUとイミダゾールのベンゾトリアゾール付加物の複
合系を必須の成分とするが、本発明の目的に反しない範
囲においてその他の無機質充填剤、レベリング剤、消泡
剤、着色剤、チクソ剤その他の成分を添加配合すること
ができる。無機質充填剤しては、シリカ、タルク、アル
ミナ、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム等が挙げら
れ、これらは単独または 2種以上混合して使用すること
ができる。 【0012】これらの各成分すなわち、エポキシ樹脂、
酸無水物、反応硬化促進剤としてDBUとイミダゾール
のベンゾトリアゾール付加物の複合系、その他の成分を
混合して十分攪拌して容易にエポキシ樹脂組成物を製造
することができる。 【0013】こうして製造したエポキシ樹脂組成物は、
各種の樹脂がいし、モールド変圧器およびガス絶縁開閉
装置等の絶縁処理等に好適なものである。 【0014】 【作用】本発明のエポキシ樹脂組成物は、反応硬化促進
剤としてDBUとイミダゾールのベンゾトリアゾール付
加物の複合系を用いることによって、金属との接着性を
向上させ、従来の諸特性をも保持させることに成功した
ものである。 【0015】 【実施例】次に本発明を実施例によって説明する。本発
明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
以下の実施例および比較例において「部」とは「重量
部」を意味する。 【0016】実施例1 ビスフェノールAジグリシジルエーテル100 部、シリカ
300 部、シランカップリング剤 0.5部を混合し、次いで
硬化剤としてメチルテトラヒドロ無水フタル酸85部、反
応促進剤としてDBU 1.5部および1,2-ジメチルイミダ
ゾールベンゾトリアゾール付加物 1.0部を加え混合して
エポキシ樹脂組成物を製造した。 【0017】実施例2 ビスフェノールAジグリシジルエーテル100 部、シリカ
300 部、シランカップリング剤 0.5部を混合し、次いで
硬化剤としてメチルテトラヒドロ無水フタル酸85部、反
応促進剤としてDBU 2.0部および2-メチルイミダゾー
ルベンゾトリアゾール付加物 1.0部を加え混合してエポ
キシ樹脂組成物を製造した。 【0018】比較例1 ビスフェノールAジグリシジルエーテル100 部、シリカ
300 部、シランカップリング剤 0.5を混合して、次いで
硬化剤としてメチルテトラヒドロ無水フタル酸85部、反
応促進剤としてDBU 3.0部を加え混合してエポキシ樹
脂組成物を製造した。 【0019】比較例2 ビスフェノールAジグリシジルエーテル100 部、シリカ
300 部、シランカップリング剤 0.5部を混合して、次い
で硬化剤としてメチルテトラヒドロ無水フタル酸85部、
反応促進剤として1,2-ジメチルイミダゾールベンゾトリ
アゾール付加物3.0部を加え混合してエポキシ樹脂組成
物を製造した。 【0020】比較例3 ビスフェノールAジグリシジルエーテル100 部、シリカ
300 部、シランカップリング剤 0.5部を混合して、次い
で硬化剤としてメチルテトラヒドロ無水フタル酸85部、
反応促進剤として2-メチルイミダゾールベンゾトリアゾ
ール付加物 3.0部を加え混合してエポキシ樹脂組成物を
製造した。 【0021】実施例1〜2及び比較例1〜3によって製
造したエポキシ樹脂組成物を用いて加熱硬化させた。こ
れらの硬化物について銀メッキ銅板、銅板における剪断
接着強さを試験したので、その結果を表1に示した。本
発明が優れており、本発明の効果を確認することができ
た。 【0022】 【表1】 【0023】 【発明の効果】以上の説明および表1から明らかなよう
に、本発明のエポキシ樹脂組成物は、埋め込み金具と注
形用樹脂組成物との密着性、電気的特性及び耐クラック
性を向上させた信頼性の高いもので、各種電気機器の絶
縁処理として好適なものである。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 (A)エポキシ樹脂、 (B)酸無水物並びに (C)反応促進剤として(a )ジアゾビシクロウンデセ
ン及び(b )イミダゾールのベンゾトリアゾール付加物
を必須成分としてなることを特徴とする注形用エポキシ
樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26825094A JP3479130B2 (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 注形用エポキシ樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26825094A JP3479130B2 (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 注形用エポキシ樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08104734A JPH08104734A (ja) | 1996-04-23 |
JP3479130B2 true JP3479130B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=17455978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26825094A Expired - Fee Related JP3479130B2 (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 注形用エポキシ樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3479130B2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-06 JP JP26825094A patent/JP3479130B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08104734A (ja) | 1996-04-23 |
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