JP3478702B2 - エスカレータのチェーン交換用治具およびその取扱方法 - Google Patents

エスカレータのチェーン交換用治具およびその取扱方法

Info

Publication number
JP3478702B2
JP3478702B2 JP13241297A JP13241297A JP3478702B2 JP 3478702 B2 JP3478702 B2 JP 3478702B2 JP 13241297 A JP13241297 A JP 13241297A JP 13241297 A JP13241297 A JP 13241297A JP 3478702 B2 JP3478702 B2 JP 3478702B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chain
jig
sprocket
escalator
guide portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13241297A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10315151A (ja
Inventor
正己 黒柳
博 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Building Techno-Service Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno-Service Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Building Techno-Service Co Ltd filed Critical Mitsubishi Electric Building Techno-Service Co Ltd
Priority to JP13241297A priority Critical patent/JP3478702B2/ja
Publication of JPH10315151A publication Critical patent/JPH10315151A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3478702B2 publication Critical patent/JP3478702B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)
  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばエスカレ
ーター用移動手摺りを駆動させるためのスプロケットに
掛けられたチェーンを交換するために用いられるエスカ
レータのチェーン交換用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図19はエスカレーターの部分構成図で
あり、1はエスカレーター本体を全体的に駆動するため
の駆動装置、2は駆動装置1により駆動されるメインチ
ェーン、3はメインチェーン2と係合することにより回
転駆動されるメインスプロケット、4はメインスプロケ
ット3と同軸で一体の第1のスプロケットである。5は
第1のスプロケット4と第2のスプロケット4aとの間
に掛けられ連結部9でローラ同士が連結されたチェー
ン、6は第2のスプロケット4aに掛けられて駆動する
チェーン、7はチェーン6に掛けられて駆動するスプロ
ケット(図示せず)と同軸で一体のナイロン製のロー
ラ、8はローラ7の外周に当接することにより駆動され
る移動手摺りである。
【0003】図20はチェーン5の交換作業を説明する
ための図であり、10はチェーン5と交換される新規チ
ェーンである。PおよびPは旧チェーン5を新規の
チェーン10に交換中の作業員であり、Pは新規のチ
ェーン10を送り出している作業員、Pは旧チェーン
5を回収している作業員である。なお、図示されていな
いが、チェーン5の張力を緩める等の作業を行う作業員
がもう一人トラス内にいる。
【0004】次に、チェーン5の交換作業の手順につい
て説明する。エスカレーターの移動手摺り8を駆動する
旧チェーン5を新規チェーン10に交換する場合、まず
駆動装置1を運転し、マンホールを解放してチェーン5
の連結部9の位置を調べる。続いて、駆動装置1を停止
させた後、ブレーキ機構を解除してメインチェーン2お
よびメインスプロケット3をフリーの状態にする。次
に、人力によりメインスプロケット3を回転させ、第1
のスプロケット4と第2のスプロケット4aとの中間部
に連結部9を移動させた後、連結部9の上方にある6段
の踏段(図示せず)を取り外す。
【0005】次に、その踏段を取り外して形成された穴
から作業者が入り、その作業者がトラス内でチェーン張
力機構(図示せず)の動作によりチェーン5の張力を最
大限に緩めて第1のスプロケット4と比較して径の小さ
い第2のスプロケット4aからチェーン5を取り外し、
そのチェーン5をスプロケット4aと同軸の軸4a
掛ける。その後、新旧のチェーンの交換作業が容易に行
うことができるように、作業者はトラス内でチェーン5
のローラ同士を接続している連結部9の割ピン(図示せ
ず)を外し、その割ピンの代わりに取り外しが簡単なワ
イヤ等を取り付けローラ同士を仮接続する。
【0006】その後、図19において第1のスプロケッ
ト4を人力により時計方向に回転させて連結部9を作業
者PおよびPの位置まで移動させた後、連結部9で
のローラ同士の連結を解除し、帯状のチェーン5とす
る。なお、連結部9と6段の踏段を取り外したときに形
成された穴とは連動しており、連結部9は穴を通じて機
械室の外部に取り出すことができ、その外部で連結解除
の作業を行うことができる。
【0007】次に、その旧チェーン5の端部に新規チェ
ーン10の先端部10aを接続した後、スプロケット4
を人力により反時計方向に回転させながら、図20の矢
印イの方向に作業者Pが旧チェーン5を引き出し、チ
ェーン5を機械室から回収する。この回収作業のとき、
旧チェーン5には新規チェーン10が連結部9で接続さ
れているので、新規チェーン10は図20の矢印ロの方
向に移動し、新規チェーン10は第1のスプロケット4
に掛けられ、連結部9は最終的には作業者Pに達し、
新旧のチェーン10、5は交換される。その後、新規チ
ェーン10を第2のスプロケット4aの軸4aから第
2のスプロケット4aに掛け、また旧チェーン5を連結
部9で新規チェーン10から取り外した後、新規チェー
ン10の後端部を新規チェーン10の先端部10aに接
続して、新旧のチェーン10、5の交換作業が完了す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の新旧チェーンの
交換作業では、第1のスプロケット4を人力で回転させ
て連結部9を第1のスプロケット4と第2のスプロケッ
ト4aとの間に移動させるとともに、機械室上で待機し
た作業員のところまで移動させなければならず、また第
1のスプロケット4に新規チェーン10を掛ける作業に
も第1のスプロケット4を人力で回転させながら行わな
ければならず、作業性が悪いという問題点があった。
【0009】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題とするものであって、チェーン交換の作業
性が大幅に向上するエスカレータのチェーン交換用治具
およびその取扱方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明のエスカレータ
のチェーン交換用治具は、矩形状で可撓性の治具本体
と、この治具本体の下面に設けられスプロケットの歯部
に沿った治具本体の移動を可能にする歯ガイド部と、前
記治具本体の上面に設けられチェーンに沿った治具本体
の相対移動を可能にするチェーンガイド部とを備えたも
のである。
【0011】また、歯ガイド部およびチェーンガイド部
を治具本体の両側にそれぞれ設けたものである。
【0012】また、治具本体の長手方向に沿って間隔を
おいてそれぞれ複数個の突起を歯ガイド部およびチェー
ンガイド部として形成したものである。
【0013】また、プレス加工して突起を形成したもの
である。
【0014】また、治具本体の長手方向に沿って間隔を
おいて複数本のピンを歯ガイド部およびチェーンガイド
部として立設したものである。
【0015】また、この発明のエスカレータのチェーン
交換用治具は、チェーンの中間部のローラリンクプレー
トに当接するとともに、チェーンの両側部のそれぞれの
ローラリンクプレートの内側部に歯部の側部が当接でき
るように歯部間の凹部に遊挿される可撓性の治具本体を
備えたものである。
【0016】また、この発明のエスカレータのチェーン
交換用治具は、歯部間の凹部に遊挿されるとともにチェ
ーンに沿った相対移動を可能にするチェーンガイド部が
形成された治具本体を備えたものである。
【0017】また、この発明のエスカレータのチェーン
交換用治具の取扱方法は、スプロケットと交換前の旧チ
ェーンとの間に歯ガイド部により歯部に沿って移動し、
またチェーンガイド部によりチェーンに沿って移動して
チェーン交換用治具をスプロケットと旧チェーンとの間
に介入してスプロケットと旧チェーンとの係合を解除す
る工程と、リング状の旧チェーンの一カ所で前記ローラ
同士の連結を解除する工程と、この旧チェーンの端部に
新しい新規チェーンの先端部を接続する工程と、旧チェ
ーンをチェーン交換用治具上に滑動させながら回収する
とともに新規チェーンをチェーン交換用治具上に滑動さ
せながらスプロケットに巻回させる工程と、スプロケッ
トと新規チェーンとの間のチェーン交換用治具を除去す
るとともに新規チェーンの先端部と新規チェーンの後端
部とを接続する工程とを備えたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図に基
づいて説明する。図1ないし図3はこの発明の実施の形
態1のエスカレータのチェーン交換用治具であり、図4
ないし図7はこのチェーン交換用治具(以下、治具と略
称する。)を用いた使用態様を示す図であり、図19お
よび図20と同一または相当部分は同一符号を付し、そ
の説明は省略する。
【0019】治具20は、全体が矩形状で可撓性を有す
る樹脂等から構成された治具本体21と、この上面両側
に長手方向に延びて形成されたチェーンガイド部22
と、治具本体21の下面中央部に長手方向に延びて形成
された歯ガイド部23とを備えている。チェーンガイド
部22の高さhは、チェーン5のローラリンクプレー
ト24の外周面とローラ25の外周面との間の寸法より
も若干大きくなっている。治具本体21の端部にはフッ
ク付きワイヤー26が取り付けられている。なお、治具
20の全長は第1のスプロケット4の外周の少なくとも
四分の一を覆う長さに設定してある。
【0020】次に、チェーン5の交換作業の手順につい
て説明する。先ず、駆動装置1を停止させた後、マンホ
ールを開け、また踏段を6段分取り外し、トラス内に作
業者P、Pが入る。次に、作業者Pがトラス内で
チェーン張力機構(図示せず)を操作してチェーン5の
張力を最大限に緩めて第1のスプロケット4と比較して
径の小さい第2のスプロケット4aからチェーン5を取
り外し、そのチェーン5をスプロケット4aと同軸径の
軸4aに掛ける。その後、作業者Pは治具20を第
1のスプロケット4とチェーン5との間に介入する。こ
のとき、歯ガイド部23は第1のスプロケット4の二列
の歯部27、27間に形成された凹部28に遊嵌されて
おり、また治具本体21の下面は第1のスプロケット4
の歯部27の周面に当接している。また、治具20のチ
ェーンガイド部22はローラ25に当接してローラ25
を上方に持ち上げている。この状態で、治具20を第1
のスプロケット4とチェーン5との間にさらに押し込む
と、治具20は第1のスプロケット4に対するチェーン
5の係合を徐々に解除しながら第1のスプロケット4の
外周に沿って進む。なお、治具20が前進するときに
は、ローラ25はチェーンガイド部22により転動して
おり、治具20は円滑に前進する。
【0021】そして、図6に示すように、治具20が第
1のスプロケット4の全周の約三分の一まで進むと、そ
れから先の治具20が介入されていないチェーン5の箇
所はチェーン5の自重により第1のスプロケット4の歯
部27との係合が解除される。つまり、チェーン5は第
1のスプロケット4との係合が解除され、治具20上を
滑動可能な状態となる。
【0022】その後、作業者Pが旧チェーン5を引っ
張り、連結部9を作業者Pの近傍にまで移動させた
後、作業者Pは連結部9でチェーン5のローラ25同
士の連結を解除し、その結果リンク状のチェーン5は帯
状のチェーン5となる。次に、そのチェーン5の連結部
9に新規チェーン10の先端部10aを接続した後、引
き続き図7の矢印ハの方向に作業者Pが旧チェーン5
を引っ張り、回収するとともに、作業者Pは新規チェ
ーン10を第1のスプロケット4側に導き入れる。そし
て、連結部9は最終的には作業者Pに達し、新旧のチ
ェーン10、5は交換される。その後、新規チェーン1
0を第2のスプロケット4aの軸4aから第2のスプ
ロケット4aに掛け替えるとともに、新規チェーン10
と第1のスプロケット4との間の治具20を取り除く。
また、新規チェーン10の後端部を新規チェーン10の
先端部10aに接続して、新旧のチェーンの交換作業が
完了する。なお、治具20上に新旧チェーン10、5を
滑動させるときには、エスカレーターの構成部材にワイ
ヤ26が接続されているので、治具20が移動するよう
なことはない。
【0023】実施の形態2.図8および図9はこの発明
の実施の形態2を示す図であり、治具30は、全体が矩
形状で可撓性を有する金属製の治具本体31と、その上
面両側に長手方向に一定の間隔をおいてプレートをプレ
ス加工により形成されたチェーンガイド部である突起3
2と、治具本体31の下面中央部に一定の間隔をおいて
プレス加工により形成された歯ガイド部である突起33
とを備えている。突起32の高さhは、チェーン5の
ローラリンクプレート24の外周面とローラ25の外周
面との間の寸法よりも若干大きくなっている。この治具
30をチェーン5と第1のスプロケット4との間に介入
したときには、治具30は、その突起32がローラ25
に当接してローラ25を上方に持ち上げ、かつ転動させ
ながら円滑に進む。また、治具30が第1のスプロケッ
ト4の全周の約三分の一まで進み、チェーン5がチェー
ン5の自重により第1のスプロケット4の歯部27との
係合が解除された後、治具30上を滑動するときに、突
起32とローラリンクプレート24の内側部とが当接可
能になっているので、チェーン5が第1のスプロケット
4から外れるようなことはなく、円滑に移動する。
【0024】実施の形態3.図10および図11はこの
発明の実施の形態3を示す図であり、治具40は、全体
が矩形状で合成樹脂製の可撓性を有する治具本体41の
先端部にテーパ状の介入部41aが形成されている。こ
の治具40が歯部27間の凹部28内に遊挿されたとき
には、治具40の上面がチェーン5の中間部にあるロー
ラリンクプレート24と当接している。また、このとき
には、ローラ25と歯部27との間には僅かな空隙があ
り、またチェーン5の両側にあるローラリンクプレート
24の内側部24aと歯部27の側部27aとが当接可
能になっている。従って、治具40が第1のスプロケッ
ト4の全周の約三分の一まで進み、チェーン5がチェー
ン5の自重により第1のスプロケット4の歯部27との
係合が解除された後、治具40上を滑動するときに、チ
ェーン5が第1のスプロケット4から外れるようなこと
はなく、円滑に移動する。
【0025】実施の形態4.図12および図13はこの
発明の実施の形態4を示す図であり、治具50は全体が
矩形状で合成樹脂製の可撓性を有する治具本体51の先
端部にはテーパ状の介入部51aが形成されている。こ
の治具50の上面には長手方向に延びた凹状のチェーン
ガイド部52が形成されている。治具50がチェーン5
と第1のスプロケット4との間に介入されたときには、
治具50のチェーンガイド部52にはチェーン5の中間
部のローラリンクプレート24が納まっている。この治
具50が第1のスプロケット4の全周の約三分の一まで
進み、チェーン5がチェーン5の自重により第1のスプ
ロケット4の歯部27との係合が解除された後、治具5
0上を滑動するときには、チェーンガイド部52の作用
により、チェーン5が第1のスプロケット4から外れる
ようなことはなく、円滑に移動する。
【0026】実施の形態5.図14および図15はこの
発明の実施の形態5を示す図であり、治具60は全体が
矩形状で金属製の可撓性を有する治具本体61と、その
両側に上方向に延びているとともに間隔をおいて複数個
設けられたチェーンガイド部62と、このチェーンガイ
ド部62に連結され下方向に延びた歯ガイド部63とを
有している。この治具60をチェーン5と第1のスプロ
ケット4との間に介入したときには、治具60はチェー
ンガイド部62によりチェーン5に沿った移動が可能と
なり、また歯ガイド部63により第1のスプロケット4
に沿った移動が可能となる。また、治具60が第1のス
プロケット4の全周の約三分の一まで進み、チェーン5
がチェーン5の自重により第1のスプロケット4の歯部
27との係合が解除された後、治具50上を滑動すると
きに、チェーンガイド部62によりチェーン5が第1の
スプロケット4から外れるようなことはなく、円滑に移
動する。なお、図16に示すように金属プレートの折り
曲げ加工により治具60を製造することもできる。ま
た、上記各実施の形態1〜4のチェーン交換用治具は、
スプロケットの二列の歯部にそれぞれ係合された二列の
チェーン部を有するチェーンを交換するために、歯部間
の凹部を利用しており、歯部間の凹部がないスプロケッ
トには用いることができないが、この治具60ではスプ
ロケットの歯部が単列、複数列の両方の場合にもチェー
ン交換に用いることができる。
【0027】実施の形態6.図18および図19はこの
発明の実施の形態6を示す図であり、治具70は全体が
矩形状で金属製の可撓性を有する治具本体71と、その
両側に上方向に延びているとともに間隔をおいて複数個
立設されたチェーンガイド部であるチェーンガイドピン
72と、その両側に下方向に延びているとともに間隔を
おいて複数個設けられた歯ガイド部である歯ガイドピン
73とを有している。この治具70をチェーン5と第1
のスプロケット4との間に介入したときには、治具70
はチェーンガイドピン72によりチェーン5に沿った移
動が可能となり、また歯ガイドピン73により第1のス
プロケット4に沿った移動が可能となる。また、治具7
0が第1のスプロケット4の全周の約三分の一まで進
み、チェーン5がチェーン5の自重により第1のスプロ
ケット4の歯部27との係合が解除された後、治具70
上を滑動するときに、チェーンガイドピン72の作用に
よりチェーン5が第1のスプロケット4から外れるよう
なことはなく、円滑に移動する。なお、上記の各実施の
形態ではエスカレーター用移動手摺りの駆動用のプロケ
ットに掛けられたチェーンの交換に用いられる治具につ
いて説明したが、この発明の治具は例えば駆動装置1の
スプロケットとメインチェーン3との間に掛けられたメ
インチェーン2の交換にも用いることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のエスカ
レータのチェーン交換用治具を用いてチェーンの交換作
業を行う場合、チェーン交換用治具に沿ってチェーンを
移動させればよく、チェーン交換の際に人力によりスプ
ロケットを回転させる必要があった従来のチェーン交換
作業と比較して作業性が大幅に向上する。また、矩形状
で可撓性の治具本体の下面に歯ガイド部を設け、また治
具本体の上面にチェーンガイド部を設けたので、チェー
ン交換の際、スプロケットとチェーンとの間にチェーン
交換用治具を介入するとき、チェーン交換用治具はスプ
ロケット、チェーンから外れることなく円滑に介入さ
れ、またチェーンをチェーン交換用治具に沿って移動さ
せるとき、チェーンはチェーン交換用治具から外れるこ
となく、円滑に移動し、チェーン交換の作業性がさらに
向上する。
【0029】また、歯ガイド部およびチェーンガイド部
を治具本体の両側にそれぞれ設けたときには、スプロケ
ットの歯部が単列、複数列の両方の場合にもチェーン交
換用治具を用いることができる。
【0030】また、治具本体の長手方向に沿って間隔を
おいてそれぞれ複数個の突起を形成したときには、構造
が簡単であり、製造コストが低減される。
【0031】また、プレス加工して突起を形成したとき
には、製造工程が簡単であり、製造コストが低減され
る。
【0032】また、治具本体の長手方向に沿って間隔を
おいて複数本のピンを歯ガイド部およびチェーンガイド
部として立設したときには、構造が簡単であり、製造コ
ストが低減される。
【0033】また、この発明のエスカレータのチェーン
交換用治具によれば、チェーンの中間部のローラリンク
プレートに当接するとともに、チェーンの両側部のそれ
ぞれのローラリンクプレートの内側部に歯部の側部が当
接できるように歯部間の凹部に遊挿される可撓性の治具
本体を備えたので、構造が簡単であり、製造コストが低
減される。
【0034】また、この発明のエスカレータのチェーン
交換用治具によれば、歯部間の凹部に遊挿されるととも
にチェーンに沿った相対移動を可能にするチェーンガイ
ド部が形成された治具本体を備えたので、構造が簡単で
あり、製造コストが低減される。
【0035】また、この発明のエスカレータのチェーン
交換用治具の取扱方法によれば、スプロケットと交換前
の旧チェーンとの間に歯ガイド部により歯部に沿って移
動し、またチェーンガイド部によりチェーンに沿って移
動してチェーン交換用治具をスプロケットと旧チェーン
との間に介入してスプロケットと旧チェーンとの係合を
解除する工程と、リング状の旧チェーンの一カ所で前記
ローラ同士の連結を解除する工程と、この旧チェーンの
端部に新しい新規チェーンの先端部を接続する工程と、
旧チェーンをチェーン交換用治具上に滑動させながら回
収するとともに新規チェーンをチェーン交換用治具上に
滑動させながらスプロケットに巻回させる工程と、スプ
ロケットと新規チェーンとの間のチェーン交換用治具を
除去するとともに新規チェーンの先端部と新規チェーン
の後端部とを接続してリング状の新規チェーンを形成す
る工程とを備えので、チェーン交換の際に人力によりス
プロケットを回転させる必要があった従来のチェーン交
換作業と比較して作業性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1のチェーン交換用治
具の全体斜視図である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 図1の正面図である。
【図4】 図1のチェーン交換用治具の使用態様を示す
部分側面図である。
【図5】 図4の正面図である。
【図6】 図1のチェーン交換用治具を用いてチェーン
交換途中の図である。
【図7】 図1のチェーン交換用治具を用いてチェーン
交換途中の図である。
【図8】 この発明の実施の形態2のチェーン交換用治
具の使用態様を示す正面図である。
【図9】 図9(a)は図8のチェーン交換用治具の側
面図、図9(b)は図9(a)の正面図である。
【図10】 この発明の実施の形態3のチェーン交換用
治具の使用態様を示す正面図である。
【図11】 図11(a)は図10のチェーン交換用治
具の側面図、図11(b)は図11(a)の正面図であ
る。
【図12】 この発明の実施の形態4のチェーン交換用
治具の使用態様を示す正面図である。
【図13】 図13(a)は図12のチェーン交換用治
具の側面図、図13(b)は図13(a)の正面図であ
る。
【図14】 この発明の実施の形態5のチェーン交換用
治具の使用態様を示す正面図である。
【図15】 図15(a)は図14のチェーン交換用治
具の側面図、図15(b)は図15(a)の正面図であ
る。
【図16】 実施の形態5の他の例のチェーン交換用治
具の斜視図である。
【図17】 この発明の実施の形態6のチェーン交換用
治具の使用態様を示す正面図である。
【図18】 図18(a)は図17のチェーン交換用治
具の側面図、図18(b)は図18(a)の正面図であ
る。
【図19】 エスカレーターの部分構成図である。
【図20】 従来のチェーン交換作業の説明図である。
【符号の説明】
1 駆動装置、4 第1のスプロケット、5 チェー
ン、5a チェーン部、10 チェーン、20,30,
40,50,60,70 治具、 21,41,51,
61,71 治具本体、22,52,62,72 チェ
ーンガイド部、23,33,53,63,73 歯ガイ
ド部、31,32 突起、24 ローラリンクプレー
ト、25 ローラ、27 歯部、28 凹部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25B 27/22 B66B 21/00 - 31/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプロケットに掛けられたチェーンを交
    換するために用いられるエスカレータのチェーン交換用
    治具であって、矩形状で可撓性の治具本体と、この治具
    本体の下面に設けられ前記スプロケットの歯部に沿った
    治具本体の移動を可能にする歯ガイド部と、前記治具本
    体の上面に設けられ前記チェーンに沿った治具本体の相
    対移動を可能にするチェーンガイド部とを備えたエスカ
    レータのチェーン交換用治具。
  2. 【請求項2】 歯ガイド部およびチェーンガイド部は治
    具本体の両側にそれぞれ設けられている請求項1記載の
    エスカレータのチェーン交換用治具。
  3. 【請求項3】 歯ガイド部およびチェーンガイド部は治
    具本体の長手方向に沿って間隔をおいてそれぞれ形成さ
    れた複数個の突起である請求項1または請求項2記載の
    エスカレータのチェーン交換用治具。
  4. 【請求項4】 突起はプレス加工して形成された請求項
    3記載のエスカレータのチェーン交換用治具。
  5. 【請求項5】 歯ガイド部およびチェーンガイド部は治
    具本体の長手方向に沿って間隔をおいて立設された複数
    本のピンである請求項1または請求項2記載のエスカレ
    ータのチェーン交換用治具。
  6. 【請求項6】 スプロケットの複数列の歯部にそれぞれ
    係合された複数列のチェーン部を有するチェーンを交換
    するために用いられるエスカレータのチェーン交換用治
    具であって、前記チェーンの中間部のローラリンクプレ
    ートに当接するとともに、チェーンの両側部のそれぞれ
    のローラリンクプレートの内側部に前記歯部の側部が当
    接できるように前記歯部間の凹部に遊挿される可撓性の
    治具本体を備えたエスカレータのチェーン交換用治具。
  7. 【請求項7】 スプロケットの複数列の歯部にそれぞれ
    係合された複数列のチェーン部を有するチェーンを交換
    するために用いられるエスカレータのチェーン交換用治
    具であって、前記歯部間の凹部に遊挿されるとともに上
    面に前記チェーンに沿った相対移動を可能にするチェー
    ンガイド部が形成された治具本体を備えたエスカレータ
    のチェーン交換用治具。
  8. 【請求項8】 矩形状で可撓性の治具本体と、この治具
    本体の下面に設けられスプロケットの歯部に沿った移動
    を可能にする歯ガイド部と、前記治具本体の上面に設け
    られ複数個のローラが連結されて構成されたチェーンに
    沿った相対移動を可能にするチェーンガイド部とを備え
    たエスカレータのチェーン交換用治具の取扱方法であっ
    て、 前記スプロケットと交換前の旧チェーンとの間に前記歯
    ガイド部により前記歯部に沿って移動し、また前記チェ
    ーンガイド部により前記チェーンに沿って移動して前記
    チェーン交換用治具を前記スプロケットと前記旧チェー
    ンとの間に介入して前記スプロケットと旧チェーンとの
    係合を解除する工程と、 リング状の前記旧チェーンの一カ所で前記ローラ同士の
    連結を解除する工程と、 この旧チェーンの端部に新しい新規チェーンの先端部を
    接続する工程と、 前記旧チェーンを前記チェーン交換用治具上に滑動させ
    て回収するとともに新規チェーンを前記チェーン交換用
    治具上に滑動させて前記スプロケットに巻回させる工程
    と、 前記スプロケットと前記新規チェーンとの間の前記チェ
    ーン交換用治具を除去するとともに前記新規チェーンの
    前記先端部と新規チェーンの後端部とを接続する工程と
    を備えたエスカレータのチェーン交換用治具の取扱方
    法。
JP13241297A 1997-05-22 1997-05-22 エスカレータのチェーン交換用治具およびその取扱方法 Expired - Fee Related JP3478702B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13241297A JP3478702B2 (ja) 1997-05-22 1997-05-22 エスカレータのチェーン交換用治具およびその取扱方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13241297A JP3478702B2 (ja) 1997-05-22 1997-05-22 エスカレータのチェーン交換用治具およびその取扱方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10315151A JPH10315151A (ja) 1998-12-02
JP3478702B2 true JP3478702B2 (ja) 2003-12-15

Family

ID=15080792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13241297A Expired - Fee Related JP3478702B2 (ja) 1997-05-22 1997-05-22 エスカレータのチェーン交換用治具およびその取扱方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3478702B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5216300B2 (ja) * 2007-10-30 2013-06-19 株式会社ダイフク 昇降チェーン交換装置、及び、昇降チェーン交換装置の使用方法
JP6306955B2 (ja) * 2014-06-30 2018-04-04 東日本旅客鉄道株式会社 すり板組立体の分解補助治具
CN108439166A (zh) * 2018-05-22 2018-08-24 苏州汉森电梯有限公司 一种复合型多排梯级传动链条

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10315151A (ja) 1998-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111392114A (zh) 一种螺纹钢定量打捆用分批次设备
JP3478702B2 (ja) エスカレータのチェーン交換用治具およびその取扱方法
JPS6049277B2 (ja) 制御棒駆動機構交換装置
CN106335820A (zh) 一种绕线盘锁紧自卸机构
JP2005138917A (ja) 搬送機の主ロープ交換方法及びその主ロープ交換装置
JP5270727B2 (ja) 管束引抜押込方法および装置
CN214962923U (zh) 弹簧扣穿绳辅助装置
CN212712443U (zh) 预脱模设备
JP2002039301A (ja) チェーン取替え用治具
JP2772716B2 (ja) 難着雪リング取付け装置
JP7475538B2 (ja) ドライブチェーン取替治具
JPS5830963B2 (ja) 平行線ケ−ブルストランドのサドルへの移設方法及び装置
CN220311651U (zh) 一种刹车片加工铆钉机
JP2005263476A (ja) エレベーターの主ロープ交換用テンション付加装置
JP3084213B2 (ja) チェーン取替用治具
JP2003040551A (ja) エレベータの主索移動装置並びに同装置による主索の撤去方法及び新設方法
JP3527144B2 (ja) 油圧式エレベーターの主索交換方法
JPH08122479A (ja) 原子炉格納容器上蓋のフランジボルト締付け方法とその装置
CN215048259U (zh) 一种机械设备吊装架的驱动结构
JP4374239B2 (ja) クローラベルト着脱用台車
JP2603730B2 (ja) エレベータの主ロープ交換方法
CN213949677U (zh) 锤杆检修装置
JP2776674B2 (ja) 巻上機のブレーキ分解方法
JP3342058B2 (ja) 緊張装置の組立解体装置
CN211998604U (zh) 一种速度可调式手拉葫芦

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081003

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081003

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091003

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091003

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101003

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101003

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131003

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees