JP2772716B2 - 難着雪リング取付け装置 - Google Patents

難着雪リング取付け装置

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JP2772716B2 JP34113690A JP34113690A JP2772716B2 JP 2772716 B2 JP2772716 B2 JP 2772716B2 JP 34113690 A JP34113690 A JP 34113690A JP 34113690 A JP34113690 A JP 34113690A JP 2772716 B2 JP2772716 B2 JP 2772716B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電線に対して難着雪リング(以下SRリング
と呼ぶ)を自動的に装着する難着雪リング取付け装置に
関し、特に、SRリングを電線に対して横方向から取付け
るようにするとともに、装置を電線に沿って自走させな
がら、該SRリングを装着する作業を行い得るようにする
装置に関する。
(従来の技術) 積雪地帯においては、送電線電線に着雪した際に、そ
の雪が塊になって肥大し、その雪の重量により送電線が
切断されたり、または、電線に付着した雪が落ちる際
に、電線が大きく振動して、他の電線に接触したりする
事故が発生するという問題がある。
そこで、電線に着雪することを防止するために、種々
の手段が用いられているが、一般には、プラスチック製
のSRリングを、電線に対して所定の間隔で取付け、該SR
リングにより電線に付着した雪が、1箇所に大きな塊を
作ることを防止する手段を用いている。
前記SRリングは、例えば、特開昭63−73810号公報等
に示されているようなものを用い、該SRリングを締付け
手段を用いて電線に取付けるようにする。
前記従来例に示されるSRリングは、例えば、第13図に
示されるように、取り付ける前の状態が略3の字状に構
成されているもので、SRリング90をプラスチック製の2
つの半円形のアーム部材91、92を、中央部でヒンジ93を
介して接続し、前記2つのアーム部材の他端部に、係止
手段94、95をそれぞれ設けている。
そして、前記SRリング90を、第14図に示すように、電
線Aに対して所定の間隔で取付け、該電線に所定の間隔
で区切り部を設けることにより、送電線電線に付着した
雪が大きな塊となることを防止し、電線から容易に落下
させ得るようにしている。
前記SRリングを電線Aに対して取付けるために、例え
ば、前記特開昭63−73810号公報や、特開昭63−52611号
公報等に示されるような難着雪リング取付け装置が用い
られている。前記従来例に示される難着雪リング取付け
装置は、SRリングのヒンジの部分を電線の下側に当てた
状態で、両側の2つのアーム部材を締付けるような作用
を行うもので、係止部は電線の上側に位置するような状
態で取付けられる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、前述したような従来の難着雪リング取
付け装置により電線に取付けられたSRリングは、前述し
たように、係止部が電線に対して上側に位置するもので
あり、その電線に沿って他の装置を走行させる際に、そ
の係止部が潰されるようになるために、係合が解除され
て容易に外れ易いという問題がある。
したがって、電線に取付けられた状態で、SRリングが
自然劣化により落下することの他に、該電線に対して他
の工事を行う際に、案内滑車等が通過することによって
も、リングが電線から外れたりするという欠点がある。
前記問題に加えて、例えば、古いSRリングを除去し
て、新しいSRリングを電線に取付ける作業を行う場合が
あり、その古いSRリングを除去する際に、接続部が上に
あると、外し装置による作業が正確に行われ得ないとい
う問題が発生している。
前述したような問題の他に、従来の難着雪リング取付
け装置は、装着作業の速度が遅い等の問題があり、作業
能率を向上させることが要求されている。
(発明の目的) 本発明は、上記したような従来の装置の欠点を解消す
るもので、多数のSRリングを保持させて、SRリングの装
着能率を向上させ得るとともに、SRリングの接続部を電
線の横の部分に設定し、その耐久性を向上させ得るよう
な手段を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段および作用) 本発明は、難着雪リングを電線に対して一定の間隔で
装着する難着雪リング取付け装置に関する。本発明は、
装置に配置する作動装置および歩行装置の駆動モータに
対する給電と装置のウエイトとして作用させる電池と、
前記難着雪リングを装着する1本の電線に沿わせて装置
を移動させるために、前記装置の前後端に配置する走行
車輪と、前記前後の走行車輪を連動させてモータにより
駆動する走行装置と、距離計測用ローラを設け、前記距
離計測用ローラの回転により得られる走行距離の情報を
用いて装置の走行の制御情報を得る距離計測用部材と、
難着雪リングを連接手段を用いずに並べた状態でドラム
部材の周囲に螺旋状に設けたガイドに沿わせて収容し、
前記難着雪リングの後端部から押圧しながら電線に対す
る装着装置まで送り出す手段と、前記ガイドのリング送
り出し側の端部に転向部ガイドを介して直線状のガイド
を配置し、前記直線状のガイドの先端部を、電線に前記
リングを横から装着する位置に配置して構成するリング
供給ユニットと、前記リング供給ユニットから供給され
る難着雪リングをヒンジを介して開いた状態で装着位置
に向けて供給し、前記難着雪リングの係止部とヒンジ部
とが電線の横に位置するように装着するリング取り付け
装置と、を設け、前記距離計測用部材より得られる情報
にもとづいて、難着雪リングを電線に対して所定の間隔
で装着しながら歩行することを特徴とする。
前述したように構成したことにより、本発明の装置に
おいては、1本の電線に沿って装置を自走させるととも
に、装置に設ける各作動装置に対しては、装置が保持す
る電源から給電することにより駆動でき、一定の間隔で
難着雪リング(SRリング)を装着することができる。そ
して、装置に設けたリング保持ドラムには螺旋状のリン
グ保持手段を配置して、SRリングを多数連続して保持
し、順次供給することができるので、作業の途中でリン
グを補給する必要がなく、作業効率を向上させることが
できる。
また、本発明の装置に設けるリング供給ユニットに
は、多数のリングを収容して後部から押出す機構を設け
るとともに、電線にリングを装着する部分までガイドを
設け、電線の横方向からリングを容易に装着可能にする
ので、電線に対するリング装着装置の構成を簡素化でき
る。さらに、装置の走行距離等の情報を、装置に設けた
距離計測用の手段から得て、リングの装着作業を自動的
に行うことができ、走行とリング装着作業の制御を容易
に行うことができる。
(実施例) 図示された例に従って、本発明の難着雪リング取付け
装置の構成を説明する。
第1図ないし第3図に示される本発明の実施例は、リ
ング取付け装置1の全体の構成を示しており、電線Aに
対して、第13図に示されたようなSRリングを装着するた
めに用いられる。
第1図に示されるように、前記リング取付け装置1
は、本体フレーム2の上部に前後の走行車輪10、10aを
設けて、該走行車輪を電線Aに載置する状態で走行させ
るように構成している。前記走行車輪10、10aは、第2
図および第3図に示されるように、略鼓状に構成されて
いるもので、その中央部の小径部が電線Aの上に乗るよ
うにして配置される。
また、前記走行車輪10、10aを連動させて駆動するた
めに、両車輪の軸にそれぞれスプロケットを設けてお
き、該スプロケットに対して連動用チェーン14を巻掛け
る。さらに、一方の車輪に設けた別のスプロケットと、
駆動装置11のスプロケットとの間に駆動用のチェーン13
を巻掛け、走行用のモータ12を用いて、各走行車輪の駆
動を行うようにする。
前記構成に加えて、本発明の装置走行部には、電線A
を下側から押圧して、走行車輪10との摩擦力を向上さ
せ、急傾斜の部分でも確実に走行させるために、前記走
行車輪10に対応させて、押えローラ17を設けている。前
記押えローラ17はハンドル18に対してリンク手段19を介
して設けられるもので、前記ハンドル18を揺動させるこ
とにより、ローラ17を電線Aの下部に押圧する作用を行
うようにする。
前述したように、走行部を設けた本体フレーム2に
は、下部にリング保持装置21と制御装置5、バッテリ4
等を取付けており、前記リング保持装置21に対応させ
て、リング取付け装置30等を設けている。また、本発明
のリング取付け装置の走行部の前側には、障害物検知用
の前センサ7と、距離計測用ローラ9を設け、後側には
後部センサ8をそれぞれ設けている。
前記距離計測用ローラ9は、リング取付け装置を走行
させながら、SRリングを電線に対して取付ける際に、該
ローラにより計測された距離に応じて、リングの取付け
間隔を設定し、リング取付け装置を作動させるために用
いられる。
第2図の平面図、および第3図の側面図に示されるよ
うに、本発明のリング取付け装置は、本体フレームの中
央部の側部に、リング供給ユニット20のリング保持装置
21とリング取付け装置30とを設け、他側部にドラム横移
動装置25置している。また、ドラム横移動装置25を配置
する側に、バッテリ4や制御装置5等を配置して、装置
全体が電線Aを中心にして左右のバランスを取るように
している。
前述したような構成を有する本体フレーム2の上部に
は、第1図および第3図に示されるように、フック3、
3aを設けている。そして、リング取付け装置を電線に対
して装着する際に、クレーン等の装置によりリング取付
け装置を吊り上げてから、最初にフック3、3aを電線に
引掛けて支持させ、その後、一方の走行車輪を電線に載
置し、その後で他方の走行車輪を電線に載置する際に使
用される。
また、SRリングを電線に対して装着する際には、前述
したようにリング取付け装置を電線に対して位置決め
し、リング供給ユニット20の支持フレーム22を、ドラム
横移動25により電線Aに向けてガイド23に沿わせた状態
で移動させ、該支持フレーム22に設けた横ローラ15、15
aが、電線Aに接する位置で停止させることにより、SR
リングを電線Aに対して装着するための位置決めが行わ
れる。
そして、前記状態のままで、リング取付け装置を走行
させながら、リング取付け装置30を駆動して、SRリング
を装着する作業を行わせるようにする。また、リング供
給ユニットを交換する場合には、ドラム横移動装置25を
逆に駆動して、リング保持装置20を電線から離間させ、
リング保持装置からリング供給ユニットを取外して、他
のSRリングを収容したリング供給ユニットをリング保持
装置に取付けるようにする。なお、本発明のリング取付
け装置においては、リング供給ユニットに対してSRリン
グを途中で補給することも出来るが、それ等の作業つい
ては、後で詳細に説明する。
(リング供給ユニットの構成) 第4図および第5図に示す本発明のリング供給ユニッ
トの実施例において、リング保持装置21は円筒面に沿わ
せたSRリングの保持部材として構成され、その上部に設
ける上板部材40を介して、第3図に示されたように、支
持フレーム22に支持させ、係止部41を介して固定する。
前記リング保持装置21は、円筒面に沿わせた状態に構
成される外フレーム42の内面に、螺旋ガイド43を設けて
おり、SRリング90の開口部を装着する状態で、該螺旋ガ
イド43のレール部材44に対して支持させている。前記外
フレーム42の内部空間には、支軸58に対して回転可能に
支持されるドラム部材57を配置しており、該ドラム部材
57は、後述するように、SRリングを螺旋ガイドに沿わせ
て移動させる際に、ワイヤを巻きかける状態で支持させ
るために用いる。また、前記螺旋ガイド43に支持される
SRリングは、本実施例の場合には、1000個以上のものを
収容可能に設けており、それ等のSRリングを装着部に向
けて順次送り出すために、リング駆動装置60を設けてい
る。
前記螺旋ガイド43に対して、第5図に示されるよう
に、転向部ガイド45、直線状ガイド46および出口ガイド
47とをそれぞれ接続して設け、それ等のガイド手段によ
り、SRリングを装着部50まで案内するようにしている。
なお、前記2つのガイド46、47は、上板部材40の内部に
設けられている。
前記SRリングに対する案内手段45〜47のうち、転向部
ガイド45は螺旋ガイド43と同様に、SRリングの開口部の
内部にレール部材が入り込む状態で支持する。また、直
線状ガイド46および出口ガイド47では、第5a図に示され
るように、ガイド部材46の溝46aの内部にSRリング90が
入り込んだ状態で、該リングの案内を行うようにされて
おりその状態のままで、SRリングは装着部に向けて移動
される。さらに、前記出口ガイド47の端部には、装着部
50が配置されており、該装着部50においては、前記出口
ガイド47と端部支持部材52との間に、リング取付け装置
の爪部材が入り込み得る程度の隙間51を設けている。
前記端部支持部材52には、電線の方向に向けて開口を
有する貫通孔55を設け、該孔の内部にリングストッパ53
と、該リングストッパを付勢するスプリング54とを設け
ている。そして、前記リングストッパをスプリング54に
より孔の内部に向けて付勢することにより、最先端部の
SRリングを係止する。なお、前記SRリングに対する端部
支持部材52の係止手段は、後で詳細に説明するが、リン
グを補給する際に、該端部支持部材からガイド部材に向
けてSRリングを押込むようにする際にも、SRリングに対
する係止手段として作用する。
前述した本発明のリング供給ユニットにおいて、第5
図に示されるように、電線Aに対して、直線状ガイド46
が転向部ガイド45から次第に接近する状態に配置されて
おり、出口ガイド47の部分で、後述する第10図(a)の
ように、略3の字状に開かれたSRリング90が、そのヒン
ジの部分を電線に摺動させる状態に配置している。した
がって、リング取付け装置を電線Aに沿って移動させな
がら、SRリングを装着する作業を行う際に、出口ガイド
47の部分でのみ、少数のSRリングが電線Aに摺動する。
したがって、例えば、電線に錆等が生じている場合に、
そのサビをSRリングにより掻き取る作用が行われたとし
ても、鉄の屑がSRリングの内面に大量にたまったりする
ことが防止される。また、前記直線状ガイド46の電線に
対する傾斜角度を比較的大きく設定すると、電線に摺動
する装置前のSRリングの数を少なくすることが出来、前
述したような問題が発生することを極力防止することが
出来る。
前述したようにして、螺旋ガイド43に支持されるSRリ
ング90を送り出すために、本発明のリング保持装置にお
いては、リング駆動装置60を用いている。前記リング駆
動装置60は、ドラム57の内部に配置するスプリングモー
タ61、巻き取りプーリ62および、該巻き取りプーリ62を
介して駆動されるワイヤ63により構成され、該ワイヤ63
は転向プーリ65、66を介してドラム部材57に巻かれる状
態で配置される。なお、前記スプリングモータ61は、2
つのプーリ部材の間にスプリングを巻いておき、SRリン
グを補給する際に、該スプリングモータに対して逆方向
の押圧力を加えることによって、スプリングに力を蓄積
しておき、そのスプリングの反力により、ワイヤを引く
ことによって、SRリングを供給方向に移動させる作用を
行うものであり、一般にスプリングモータと呼ばれる形
式のものを使用することが出来る。
前記リング駆動装置60は、第6図に示されるように構
成されるもので、ワイヤ63の先端部にエンドガイド67を
固着して設けておき、該エンドガイド67をSRリングと同
様な構成の部材とし、エンドガイドを螺旋ガイド43に沿
って摺動させるようにする。そして、前記エンドガイド
67により螺旋ガイド43に支持されたSRリング90の後端部
を押圧し、SRリングが電線に装着されて支持部材から外
れる都度、1こまずつ、SRリングを押し出す作用を行う
ようにする。また、SRリングを電線に装着する作業を行
っている際に、エンドガイド67が第5図の転向部ガイド
45の基部にまで移動すると、それ以上のSRリングに対す
る送り作用を行うことが出来ないので、リング取付け装
置による作業は終了することになる。
前記ワイヤ63は、ドラム部材57に巻かれる状態で配置
されるもので、該ワイヤ63をプーリ62に巻取る際には、
ワイヤがドラムの周囲に摺動する状態で移動する。しか
し、前記ドラム部材57が支軸58に対してフリーに回転可
能に設けられているために、ワイヤとドラム表面との摩
擦力が大きい場合には、該ドラム部材がワイヤとともに
回転し、ワイヤを巻き取りプーリ62に向けて送り出す作
用を行うことが出来る。
(リング保持装置に対するSRリングの補給) 前記リング保持装置21に対してSRリングを補給する際
には、第7図(a)に示されるような装着工具を使用す
る。前記装着工具70は、柄72の先に、リングを係止する
手段(図示を省略)を設け、その先に、薄い板状SRリン
グ保持部71を設け、該保持部71に対して、同図(b)に
示すようにして、多数のSRリングを保持させた状態で、
第4図の端部支持部材52の先端部から、貫通孔55を介し
てSRリングの補給の作業を行うようにする。前記SRリン
グの補給に際して、端部支持部材52に対して工具70を挿
入すると、その工具が保持するSRリングにより、リング
ストッパ53が拡開されるので、そのリングを出口ガイド
47を介して螺旋ガイドに向けて送込むことが出来る。
また、前記工具70を抜き取ると、終端部のSRリングが
リングストッパ53により係止された状態で停止するの
で、該出口ガイドの部分から、SRリングが抜け出したり
することが防止される。そして、前述したようにして、
工具を用いてSRリングを数10個ずつまとめて、螺旋ガイ
ドに向けて供給する作業を繰り返すことにより、所定の
数のSRリングを螺旋ガイド43に対して保持させることが
出来る。
前記SRリングの補給作業を、第6図で説明すると、端
部支持部材52を介して矢印Z方向に挿入されるSRリング
により、すでに螺旋ガイド43に支持されているSRリング
を、順次押圧することになるので、螺旋ガイドのSRリン
グの後端部に配置されるエンドガイド67を、レール部材
に沿わせた状態で、螺旋の終端部に向けて移動させる作
用が行われる。その際に、エンドガイド67がワイヤ63を
引き出す作用を行うので、巻き取りプーリ62が逆回転さ
れ、その巻き取りプーリの逆回転によりスプリングモー
タ61に、ワイヤを巻き戻す方向の力が蓄積される。
したがって、前記SRリングを補給する際に、SRリング
を押込んだ力をスプリングモータに蓄積しておくことに
より、SRリングを供給部に向けて送り出す作用を行わせ
ることが出来る。
(SRリングの装着装置) 前記リング取付け装置において、SRリングを電線Aに
対して取付けるために、第8図に示されるような構成の
リング取付け装置30を用いることが出来る。前記リング
取付け装置30は、第2図に示されたように、リング供給
ユニット20の側部に配置され、リング供給ユニットとと
もに電線に対して離接する方向に移動するものとして構
成されており、モータ31により第8図の回転カム32を駆
動する。
前記カム32は、偏心した軸32aを介してモータにより
回転されるもので、その周囲にスライダー33のカムフォ
ロワー3を押圧している。前記スライダー33は、図示を
省略したスプリングとともにガイド部材に支持されて、
カム32により図の左右方向に摺動可能に設けられてお
り、その先端部に設けた長孔35、35aを介して、カシメ
アーム36、36aのピン39、39aをそれぞれ係止している。
前記カシメアーム36、36aは、リング取付け装置30のフ
レームに支点38、38aを介してそれぞれ支持されてお
り、それ等のアームの自由側先端部に爪部材37、37aを
設けている。また、前記爪部材37、37aは、第6図に示
されたように、出口ガイド47と端部支持部材52の間の隙
間51の部分に挿入されて、SRリングに対する締付けの作
用を行う。
前記リング取付け装置30によりSRリング90の取付けを
行う際に、第8図に示されたように、爪部材37、37a
は、前側に向けて斜めに接近する方向に移動するため
に、略3の字状に開いているSRリングに対して、2つの
アーム部材91、92を閉じる方向に駆動することになる。
そして、その際に、前記爪部材は、第9図に示されるよ
うに、アーム部材の係止部94、95に対応する肩の部分91
a、92aを、背後から押す作用を行うので、該リングの固
定作用を容易に行うことが出来る。
なお、本発明のリング取付け装置において、SRリング
を電線Aに対して装着する際には、第10図(a)に示さ
れるように、出口ガイド47の部分で、SRリングは略3の
字状に開かれた状態で、電線Aに対してそのヒンジの部
分が接する状態にされて、第8図に示されるリング取付
け装置により装着の動作が行われる。また、リング取付
け装置を走行させる場合や、作業の終了後には、電線A
からリング供給ユニットを離間させるので、同図(b)
に示されるように、SRリング90は電線から離間した状態
におかれる。そして、SRリングを装着する作業を行う際
にのみ、リング供給ユニットが電線に接触する位置にま
で移動される。
(SRリングの装着作業) 本発明のリング取付け装置を用いて、電線Aに対して
SRリングを装着する作業を行う際には、第11図に示され
るような工程にしたがって行われる。なお、本発明の装
置において、後述する作業の順序等は、装置に設けた制
御装置に組込んだプログラムにしたがって行なわれるも
ので、オペレータは、リングの取付け間隔や、その他の
条件をあらかじめ制御装置に設定しておくことにより、
以下の作業を順序良く行わせることが出来る。前記11図
に示されるフローチャートにおいて、作業工程b〜h
は、リング取付け装置を電線に沿わせて移動させながら
行う作業であり、SRリングを電線に対して装着する動作
は、工程cの前進走行と、工程eのリングカシメの作業
とを繰返して行うものどされる。前記第11図において、
リング取付け装置を電線に支持させてから、リング供給
ユニットを装着し、装置を稼働状態に設定する工程aの
後で、リング供給ユニットを電線に向けて移動させ、リ
ング供給ユニットの横ローラを電線に対して押圧して、
出口ガイドに支持されるSRリングを電線に沿わせて摺動
させる状態を設定する工程bを経て、SRリングを装着す
る工程c〜eの動作を繰返して、所定の間隔でSRリング
を電線に対して装着する作業を繰返して実施する。な
お、前記SRリングの装着作業を行う際には、リング取付
け装置の移動距離を、第1図に示した距離計測ローラ9
の回転情報を制御装置に入力して、距離を割り出し、一
定の間隔(例えば30cm)毎に、SRリングを取付ける作業
を行うようにする。
リング保持装置に収容した全部のSRリングを取付け終
わるか、または、所定の作業距離にわたってSRリングを
取付ける作業を終了すると、工程fを経て、走行停止
(工程g)になり、装置の走行が停止されて、リング供
給ユニットを電線から離間させる(工程h)。そして、
その状態のままで、リング取付け装置を電線の端部にま
で移動させて回収するか、あるいは、次の作業のため
に、リング保持装置に対してSRリングを補給する作業を
行う。
前述したような動作を行うために、本発明の装置にお
いては、第12図に示されるように、各駆動手段の動作を
行わせることが出来る。前記第12図に示されるタイミン
グチャートにおいて、リング供給ユニットの移動用モー
タ26は、作業開始から作業の終了までは、オンの状態に
されており、リング供給ユニットを電線に接近する位置
に保持する。また、リング取付け装置の走行用モータ12
と、リング取付け装置の駆動用モータ31とは、交互に駆
動されて、SRリングの取付け位置への移動と、SRリング
の取付け作業とを順次行うようにする。
なお、本発明のリング取付け装置においては、複数の
リング保持装置を用意しておき、1つの作業が終了する
と、リング保持装置をそのまま交換して、次の作業に備
えることが出来る。その際には、送電線の鉄塔の上に作
業員が待機して、自走してくるリング取付け装置に対し
てリング保持装置を交換し、次の作業区間にリング取付
け装置を移設することによって、SRリングの取付け作業
を継続させることが出来る。
また、リング保持装置を複数用いない場合には、1つ
の工程の作業が終了すると、リング保持装置を地上に下
してSRリングを補給する作業を行うか、あるいは、鉄塔
の上で、リング保持装置に対するSRリングの補給の作業
を行うが、例えば、1000個のSRリングを補給する場合で
も、30分程度の時間で、装着工具を用いることによっ
て、SRリングの補給の作業を容易に行うことが出来る。
なお、前述したような本発明のリング取付け装置にお
いては、歩行手段を、前後に2つずつのローラを配置し
て構成し、登坂能力を向上させる等の手段を用いること
が可能であり、その他の細部の機構を変更して、本発明
の装置の性能を向上させることが出来る。
(発明の効果) 本発明の難着雪リング取付け装置は、上記したような
構成を有するものであるから、SRリングを電線に対し
て、係止部を横の位置になるようにして取付ける場合に
は、SRリング装着後に、該電線を用いて他の部材を走行
させる場合でも、該走行部材のローラが通過してもSRリ
ングが損傷したりすることがない。
また、本発明のリング取付け装置においては、SRリン
グを横方向から装着部に供給することが出来るために、
リング取付け装置にSRリングの装着機構を設ける構造を
容易に形成することが出来るとともに、該SRリングの装
着装置の機構を簡素化することが出来る。
さらに、本発明のリング取付け装置においては、リン
グ供給ユニットに設けるリング保持装置に対して、多数
のSRリングを支持されることが出来るので、1つの電柱
の区間でのSRリングの取付け作業を、途中でSRリングを
補給することなしに行うことが出来るので、SRリング取
付けの作業能率を向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のリング取付け装置の側面図、第2図は
その平面図、第3図は正面図、第4図はリング保持装置
の断面図、第5図はリング保持装置の平面図、第5a図は
直線状ガイドにおけるSRリングの保持状態の説明図、第
6図はリング駆動装置の説明図、第7図(a)はリング
装着工具の説明図、同図(b)は工具にSRリングを装着
した状態の説明図、第8図は本発明のリング取付け装置
の説明図、第9図はリング取付け装置によるSRリングの
固定作用の説明図、第10図(a)は、SRリングを電線に
対して装着する状態の説明図、同図(b)はリング供給
ユニットを電線から離間させた際のSRリングとの関係を
示す説明図、第11図は本発明のリング取付け装置による
SRリング取付け作業の工程を示すフローチャート、第12
図はSRリング装着時の各モータの動作を示すタイミング
チャート、第13図は一般的なSRリングの斜視図であり、
第14図は電線にSRリングを装着した状態の説明図であ
る。 図中の符号 1……リング取付け装置、7……前センサ、9……距離
計測用ローラ、10……走行車輪、11……駆動装置、15…
…横ローラ、20……リング供給ユニット、21……リング
保持装置、25……ドラム横移動装置、30……リング取付
け装置、32……回転カム、26……カシメ用アーム、37…
…爪部材、40……上部材、43……螺旋ガイド、44……レ
ール部材、45……転向部ガイド、46……直線状ガイド、
47……出口ガイド、50……装着装置、52……端部支持部
材、53……リングストッパ、57……ドラム部材、60……
リング駆動装置、62……巻き取りプーリ、63……ワイ
ヤ,67……エンドガイド、90……SRリング、91・92……
アーム部材、93……ヒンジ部、94・95……係止部、A…
…電線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 1/02 H02G 7/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】難着雪リングを電線に対して一定の間隔で
    装着する装置において、 装置に配置する作動装置および走行装置の駆動モータに
    対する給電と装置のウエイトとして作用させる電池と、 前記難着雪リングを装着する1本の電線に沿わせて装置
    を移動させるために、前記装置の前後端に配置する走行
    車輪と、前記前後の走行車輪を連動させてモータにより
    駆動する走行装置と、 距離計測用ローラを設け、前記距離計測用ローラ回転に
    より得られる走行距離の情報を用いて装置の走行の制御
    情報を得る距離計測用部材と、 難着雪リングを連接手段を用いずに並べた状態でドラム
    部材の周囲に螺旋状に設けたガイドに沿わせて収容し、
    前記難着雪リングの後端部から押圧しながら電線に対す
    る装着位置まで送り出す手段と、 前記ガイドのリング送り出し側の端部に転向部ガイドを
    介して直線状のガイドを配置し、前記直線状のガイド先
    端部を、電線に前記リングを横から装着する位置に配置
    して構成するリング供給ユニットと、 前記リング供給ユニットから供給される難着雪リングを
    ヒンジを介して開いた状態で装着位置に向けて供給し、
    前記難着雪リングの係止部とヒンジ部とが電線の横に位
    置するように装着するリング取り付け装置と、 を設け、 前記距離計測用部材により得られる情報にもとづいて、
    難着雪リングを電線に対して所定の間隔で装着しながら
    走行することを特徴とする難着雪リング取付け装置。
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