JP3342058B2 - 緊張装置の組立解体装置 - Google Patents

緊張装置の組立解体装置

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JP3342058B2
JP3342058B2 JP29740092A JP29740092A JP3342058B2 JP 3342058 B2 JP3342058 B2 JP 3342058B2 JP 29740092 A JP29740092 A JP 29740092A JP 29740092 A JP29740092 A JP 29740092A JP 3342058 B2 JP3342058 B2 JP 3342058B2
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coupling
disassembly
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義隆 細川
協 川村
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株式会社ジオトップ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PCコンクリートパイ
ルや電柱などとして用いられるPCコンクリートポール
等のコンクリート柱体の製造装置において、コンクリー
ト柱体にプリストレスを導入するための緊張装置を組立
てたり、あるいは解体したりするのを自動的に行うため
の技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からPCコンクリートパイルや電柱
などとして用いられるPCコンクリートポール等のコン
クリート柱体の製造装置において、コンクリート柱体に
プリストレスを導入するための緊張装置が知られてい
る。この緊張装置は、上方が開口した断面略半円状をし
た下型枠内において下型枠の長手方向の端部に設けた固
定板を貫通した緊張ロッドの先端部を下型枠内において
緊張板に連結し、この緊張板に型枠内に配置する鉄筋籠
の端部の端金具に着脱自在に連結し、緊張ロッドに引張
力を付与することで、緊張板、端金具を介して鉄筋籠の
主筋に緊張力を付与し、この状態でコンクリートを打設
し、下型枠の上に上型枠を取付け、遠心成形によりコン
クリート柱体を形成するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そして、従来にあって
は、共通の型枠を用いてコンクリート柱体の長さが異な
るものを製造するには、緊張ロッドを長さの異なるもの
と交換することで対応しており、この長さの異なる緊張
ロッドの交換作業はすべて作業者が手作業で行ってお
り、交換作業に時間と手間がかかるという問題があっ
た。
【0004】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、その目的とするところはコンクリ
ート柱体の長さの異なるものを製造する場合に、継ぎ足
し用緊張ロッドを取り外して交換する動作が自動的に行
える緊張装置の組立解体装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の従来例の問題点を
解決して本発明の目的を達成するため、本発明の緊張装
置の組立解体装置は、上方が開口した断面略半円状をし
た下型枠1内において下型枠1の長手方向の端部に設け
た固定板2を貫通した端部緊張ロッド3と継ぎ足し用緊
張ロッド4とを第1の連結部材5により連結すると共に
継ぎ足し用緊張ロッド4の他端部と下型枠1内に配置し
た鉄筋籠6の端部の端金具7に着脱自在に連結される緊
張板8とを第2の連結部材9により連結して端部緊張ロ
ッド3に緊張力を加えることで第1の連結部材5、継ぎ
足し用緊張ロッド4、第2の連結部材9を介して緊張板
8に緊張力を付与するようにした緊張装置を組立解体す
るための装置であって、継ぎ足し用緊張ロッド4を掴ん
で運ぶための掴み手段12と、第1の連結部材5と継ぎ
足し用緊張ロッド4とを連結したり解除したりするため
の第1の自動連結解除手段11と、第2の連結部材9と
継ぎ足し用緊張ロッド4とを連結したり解除するための
第2の自動連結解除手段13とを備えて成ることを特徴
とするものである。
【0006】また、掴み手段12が、継ぎ足し用緊張ロ
ッド4を回転可能に保持自在とした掴み手段12と、掴
み手段12の一部に設けた下型枠1の上開口部の両側の
フランジ1aに接当して掴んだ継ぎ足し用緊張ロッド4
の下型枠1内における上下方向の位置決めを行うための
位置決め手段14を備えることが好ましい。また、掴み
手段12を、上下昇降自在で、下型枠1の軸芯と直角方
向に水平移動可能に形成することも好ましい。
【0007】また、第1の連結部材5をカップリング1
5により構成し、カップリング15に継ぎ足し用緊張ロ
ッド4の端部と係合自在とした係合キー16を設け、カ
ップリング15に設けた係合キー16をスライドさせる
ための係合キー操作手段17を第1の自動連結解除手段
11に設けることも好ましい。また、係合キー操作手段
17を上下昇降自在とすることも好ましい。
【0008】更に、第2の連結部材9をカップリング1
5により構成し、カップリング15に継ぎ足し用緊張ロ
ッド4の端部と係合自在とした係合キー16を設け、第
2の自動連結解除手段13にカップリング15に設けた
係合キー16をスライドさせるための係合キー操作手段
17aと、緊張板8を下型枠1内において立てた状態で
垂直に保持する緊張板保持手段18とを設けることも好
ましい。
【0009】また、係合キー操作手段17aと緊張板保
持手段18とを上下昇降自在とすることも好ましい。ま
た、掴み手段12と、第1の自動連結解除手段11と、
第2の自動連結解除手段13とをそれぞれ下型枠1の軸
方向に移動可能で且つ下型枠1の軸芯の直角方向に移動
可能とすることも好ましい。
【0010】また、継ぎ足し用緊張ロッド4を掴んで運
ぶための掴み手段12が、搬入用と搬出用との2種類が
あることをも好ましい。
【0011】
【作用】しかして、上記のような構成の本発明によれ
ば、継ぎ足し用緊張ロッド4を掴んで運ぶための掴み手
段12と、第1の連結部材5と継ぎ足し用緊張ロッド4
とを連結したり解除したりするための第1の自動連結解
除手段11と、第2の連結部材9と継ぎ足し用緊張ロッ
ド4とを連結したり解除するための第2の自動連結解除
手段13とを備えていることで、継ぎ足し用緊張ロッド
4の長さの異なるものと交換する場合には、掴み手段1
2により継ぎ足し用緊張ロッド4を掴んだ状態で第1の
自動連結解除手段11により第1の連結部材5と継ぎ足
し用緊張ロッド4との連結を解除し、また、第2の自動
連結解除手段13により第2の連結部材9と継ぎ足し用
緊張ロッド4との連結を解除し、この状態で掴み手段1
2により継ぎ足し用緊張ロッド4を下型枠1内から取り
出して移動するものであり、別の継ぎ足し用緊張ロッド
4をセットするには、掴み手段12により別の継ぎ足し
用緊張ロッド4を掴んだ状態で下型枠1内に入れ、掴み
手段12で当該継ぎ足し用緊張ロッド4を保持した状態
で第1の自動連結解除手段11により第1の連結部材5
と継ぎ足し用緊張ロッド4とを連結し、また、第2の自
動連結解除手段13により第2の連結部材9と継ぎ足し
用緊張ロッド4とを連結してセットするものである。
【0012】また、掴み手段12が、継ぎ足し用緊張ロ
ッド4を回転可能に保持自在とした掴み手段13と、掴
み手段3の一部に設けた下型枠1の上開口部の両側のフ
ランジ1aに接当して掴んだ継ぎ足し用緊張ロッド4の
下型枠1内における上下方向の位置決めを行うための位
置決め手段14を備える構成とすることで、掴み手段1
2に設けた位置決め手段14により下型枠1内の所定の
位置にセットしてある継ぎ足し用緊張ロッド4を掴む場
合に、掴み手段12を下型枠1のフランジ1aを基準と
して上下方向の位置決めをして正確に掴むことができる
ようになったものであり、また、別の継ぎ足し用緊張ロ
ッド4を掴み手段12により掴んで下型枠1内に挿入し
てセットするに当たり、上下方向の位置決めをして正確
な位置に挿入できるようになったものである。
【0013】また、掴み手段12を、上下昇降自在で、
下型枠1の軸芯と直角方向に水平移動可能に形成するこ
とで、下型枠1内への継ぎ足し用緊張ロッド4の出し入
れ搬送が確実に行えることになる。また、第1の連結部
材5をカップリング15により構成し、カップリング1
5に継ぎ足し用緊張ロッド4の端部と係合自在とした係
合キー16を設け、カップリング15に設けた係合キー
16をスライドさせるための係合キー操作手段17を第
1の自動連結解除手段11に設ける構成とすると、係合
キー操作手段17の操作により係合キー16をスライド
させてカップリング15と継ぎ足し用緊張ロッド4の端
部との係合を簡単な構成で解除できるものである。
【0014】更に、第2の連結部材9をカップリング1
5により構成し、カップリング15に継ぎ足し用緊張ロ
ッド4の端部と係合自在とした係合キー16を設け、第
2の自動連結解除手段13にカップリング15に設けた
係合キー16をスライドさせるための係合キー操作手段
17aと、緊張板8を下型枠1内において立てた状態で
垂直に保持する緊張板保持手段18とを設ける構成とす
ると、緊張板保持手段18により緊張板8を保持した状
態で係合キー操作手段17aの操作により係合キー16
をスライドさせてカップリング15と継ぎ足し用緊張ロ
ッド4の端部との係合を簡単な構成で解除できるもので
ある。
【0015】また、掴み手段12と、第1の自動連結解
除手段11と、第2の自動連結解除手段13とをそれぞ
れ下型枠1の軸方向に移動可能で且つ下型枠1の軸芯の
直角方向に移動可能とすることで、異なる長さの継ぎ足
し用緊張ロッド4に対応できるものである。また、継ぎ
足し用緊張ロッド4を掴んで運ぶための掴み手段12
が、搬入用と搬出用との2種類があることで、継ぎ足し
用緊張ロッド4の搬入と搬出とが効率的に行えることに
なる。
【0016】
【実施例】以下本発明を添付図面に示す実施例に基づい
て詳述する。下型枠1内にセットした継ぎ足し用緊張ロ
ッド4を取り外して搬送し、また、別の継ぎ足し用緊張
ロッド4を搬送して下型枠1内にセットするための装置
は走行基台10に設けてある。この走行基台10は図1
乃至図3に示すように支柱19に支持された主レール2
0を走行自在となっている。図において21は走行基台
10に設けた走行輪であり、ギアードモータ22により
走行輪21を駆動して走行基台10が主レール20に沿
って走行するようになっている。
【0017】走行基台10の下面部には主レール20と
直交する方向(走行基台10の走行方向)に長くなった
3組のレール23が設けてある。各組のレール23は2
個で一組となっており、この2個で一組となった3組の
レール23が図2、図3に示すように3列並設してあ
る。3組のレール23のうち両側の各組のレール23に
はそれぞれ継ぎ足し用緊張ロッド4を掴んで運ぶための
掴み手段12を備えた装置が移動自在に取付けてある。
そして、両側の2組のレール23に走行自在に取付けた
装置のうち一方の装置が継ぎ足し用緊張ロッド4の組立
用となり、他方の装置が解体用となっている。また、中
央の一組のレール23には、後述の第1の連結部材5と
継ぎ足し用緊張ロッド4とを連結したり解除したりする
ための第1の自動連結解除手段11と、後述の第2の連
結部材9と継ぎ足し用緊張ロッド4とを連結したり解除
するための第2の自動連結解除手段13とを備えている
装置が移動自在に取付けてある。
【0018】掴み手段12を備えた装置は、枠体24に
設けた走行輪25がレール23に走行自在となってお
り、更にレール23に沿って設けられたラック26に対
してピニオン28がかみ合っており、枠体24に設けた
駆動モータ27の駆動をプーリ27a、伝導ベルト29
を介してピニオン28に伝達してピニオン28を回転す
ることでラック26に対して移動し、このことにより枠
体24をレール23に沿って移動するようになってい
る。枠体24には移動枠30が上下移動自在に取付けて
ある。すなわち、移動枠30がリニアガイド31とガイ
ドベアリング32とよりなる移動ガイド機構36を介し
て枠体24に対して上下方向に移動自在に取付けてあ
る。枠体24にはギアードモータ33aにより駆動する
ラックジャッキ33が設けてあり、該ラックジャッキ3
3の上下方向に移動するラック34の下端部が移動枠3
0に連結してある。したがって、ラックジャッキ33を
駆動することで、移動枠30が枠体24に対して上下方
向に移動することになる。
【0019】移動枠30には図4、図5に示すようにス
ライド盤35が水平方向にスライド自在に取付けてあ
る。すなわち、スライド盤35はレール23と直交する
方向(主レール20と平行な方向)に長くなったもので
あり、このスライド盤35はリニアガイド31とガイド
ベアリング32とよりなる移動ガイド機構36を介して
移動枠30に対して横方向(水平で且つレール23と直
交する方向)に移動自在に取付けてある。移動枠30に
はギアードモータ38aにより駆動するラックジャッキ
38が設けてあり、該ラックジャッキ38によりスライ
ド盤35の長手方向に沿って配設し且つ先端部をスライ
ド盤35に接続したラック39を移動させるようになっ
ている。したがって、ラックジャッキ38を駆動するこ
とで、スライド盤35が移動枠30に対して水平で且つ
レール23と直交する方向に移動することになる。
【0020】スライド盤35の先端部には図5、図6に
示すように上下移動自在に掴み手段12が設けてある。
掴み手段12の基体を構成する枠体は上下移動枠40と
主枠41とで構成してあり、上下移動枠40はリニアガ
イド31とガイドベアリング32とよりなる移動ガイド
機構36を介してスライド盤35に対して上下方向に移
動自在に取付けてある。この場合、上下移動枠40はス
ライド盤35に対して吊り棒43により吊り下げてあっ
て、この吊り棒43に設けたストッパ44に当たった状
態が最下降位置となり、該吊り棒43に沿って移動でき
る分だけ上下方向に移動できるものである。主枠41は
リニアガイド31とガイドベアリング32とよりなる移
動ガイド機構36を介して上下移動枠40に対して横方
向(水平で且つレール23と直交する方向)に移動自在
に取付けてある。該主枠41の両側と上下移動枠40と
の間にはそれぞれスプリング45が設けてあり、両スプ
リング45のばね力の釣り合った位置で主枠41が停止
している。主枠41には下方及びレール23と平行な方
向に開口した凹部42が設けてあり、該凹部42のレー
ル23と平行な方向の一方の開口部よりも外側に先端に
支持ローラ46を有する支持アーム47が回動自在に軸
支してあり、支持アーム47はシリンダー装置48によ
り回動駆動されるようになっている。そして、支持アー
ム47が回動駆動することで、支持アーム47の先端部
に設けた支持ローラ46が図5の矢印のように移動自在
となっている。凹部42のレール23と平行な方向の他
方の開口部よりも外側に下端に押えローラ49を有する
押えアーム50が上下移動自在に配置してあり、押えア
ーム50はシリンダー装置51により上下方向に移動自
在となっている。そして、シリンダー装置48により回
動駆動される支持アーム47に設けた支持ローラ46
と、シリンダー装置51により上下移動される押えアー
ム50に設けた押えローラ49が掴み手段12を構成し
ている。そして、継ぎ足し用緊張ロッド4の一部に凹部
42を被嵌した状態で支持アーム47を回動して支持ロ
ーラ46で継ぎ足し用緊張ロッド4の下部両側を回転自
在に支持し、また、押えアーム50を下降させて押えロ
ーラ49により継ぎ足し用緊張ロッド4の上面部を回転
自在に支持するものであり、このように掴み手段12を
構成する2つの支持ローラ46と1つの押えローラ49
により継ぎ足し用緊張ロッド4が回転自在に3点支持さ
れることになる。また、図7に示すように主枠41には
凹部42の両側にそれぞれシリンダ53aにより移動自
在となった回り止め部材53が設けてあって、上記のよ
うに2つの支持ローラ46と1つの押えローラ49によ
り回転自在に支持された継ぎ足し用緊張ロッド4の側面
に回り止め部材53を押し付けることで継ぎ足し用緊張
ロッド4の回転止めがさなされることになる。また、主
枠41のレール23と直交する方向の両側には軸52a
が突設してあり、軸52aにそれぞれ複数の位置決めロ
ーラ52が回転自在に軸支してある。そして、この位置
決めローラ52が位置決め手段14を構成している。
【0021】中央の一組のレール23には枠体54、5
5がそれぞれ独立して移動自在に取付けてある。すなわ
ち、図8、図10に示すように、枠体54、55にはそ
れぞれ前述の枠体24をレール23に取付けるのと同様
に、枠体54、55に設けた走行輪25がレール23に
走行自在となっており、更にレール23に沿って設けら
れたラック26に対してピニオン28がかみ合ってお
り、枠体24に設けた駆動モータ27の駆動をプーリ2
7a、伝導ベルト29を介してピニオン28に伝達して
ピニオン28を回転することでラック26に対して移動
し、このことにより枠体54、55をレール23に沿っ
て移動するようになっている。
【0022】枠体54は昇降枠56が上下移動自在に取
付けてある。すなわち、昇降枠56がリニアガイド31
とガイドベアリング32とよりなる移動ガイド機構36
を介して枠体54に対して上下方向に移動自在に取付け
てある。枠体54にはギアードモータ57aにより駆動
するラックジャッキ57が設けてあり、該ラックジャッ
キ57の上下方向に移動するラック58の下端部が昇降
枠56に連結してある。したがって、ラックジャッキ5
7を駆動することで、昇降枠56が枠体54に対して上
下方向に移動することになる。
【0023】昇降枠56にはリニアガイド31とガイド
ベアリング32とよりなる移動ガイド機構36を介して
上下移動自在に上下移動枠87が設けてある。上下移動
枠87の上端部には当たり部88が設けてあって、当た
り部88が昇降枠56の被当たり部89に当たることで
上下移動枠87の昇降枠56に対する下方への移動が停
止される。
【0024】上下移動枠87にはリニアガイド31とガ
イドベアリング32とよりなる移動ガイド機構36を介
してスライド板59が横方向(水平で且つレール23と
平行な方向)にスライド自在に取付けてあり、スライド
板59には係合キー操作手段17となる係合爪が設けて
ある。そして、シリンダー装置61を作動してリンクア
ーム62を回動し、リンクアーム62の回動によりスラ
イド板59に設けたピン63を長孔64に沿ってスライ
ドさせることで係合爪60を横方向に移動するようにな
っている。そして、上記のようにシリンダー装置61の
駆動により移動するスライド板59に設けた係合爪より
なる係合キー操作手段17が第1の自動連結解除手段1
1となっている。
【0025】枠体55には図10乃至図12に示すよう
に、リニアガイド31とガイドベアリング32とよりな
る移動ガイド機構36を介して枠体55に対して横移動
体76が横方向(レール23と平行な方向)に移動自在
に取付けてあり、図中74は横移動体76を移動させる
ためのシリンダー装置である。横移動体76には図12
に示すように、昇降体65が上下移動自在に設けてあ
る。すなわち、昇降体65がリニアガイド31とガイド
ベアリング32とよりなる移動ガイド機構36を介して
横移動体76に対して上下方向に移動自在に取付けてあ
る。横移動体76にはギアードモータ68aにより駆動
するラックジャッキ68が設けてあり、該ラックジャッ
キ68の上下方向に移動するラック69の下端部が昇降
体65に連結してある。したがって、ラックジャッキ6
8を駆動することで、昇降体65が横移動体76に対し
て上下方向に移動することになる。昇降体65にはリニ
アガイド31とガイドベアリング32とよりなる移動ガ
イド機構36を介して上下移動自在に上下移動体70が
設けてある。上下移動体70の上端部には当たり部71
が設けてあって、当たり部71が昇降体65の被当たり
部95に当たることで上下移動体70の昇降体65に対
する下方への移動が停止される。
【0026】上下移動体65には第2の連結解除手段1
3が設けてあり、この第2の連結解除手段13には係合
キー操作手段17aとなる係合爪と、緊張板保持手段1
8となる支持プレート66及び芯押えロッド67とが設
けてある。係合キー操作手段17aとなる係合爪はシリ
ンダー装置72の駆動により図11の矢印方向に回動す
るようになっている。また、芯押えロッド67はシリン
ダー装置73の駆動により図11の矢印方向に移動自在
するようになっている。
【0027】主レール20の一方の端部の下方には長さ
の異なる複数の継ぎ足し用緊張ロッド4をストックする
ストック部(図示せず)が設けてあり、このストック部
には長さの異なる複数の継ぎ足し用緊張ロッド4が主レ
ール20に対して直角に配置してある。また、主レール
20の他方の端部下方には主レール20に対して直交す
る方向に図1に示すようにローラコンベア75が配置し
てあり、このローラコンベア75上に上方が開口した下
型枠1が主レール20と直交する方向(すなわちレール
23と平行な方向)に移送されて所定位置で停止される
ようになっている。この下型枠1内にはコンクリート柱
体を取り外し、緊張板8を下型枠1内の長手方向の所定
の位置(すでに製造されたコンクリート柱体の長さに対
応した位置)に配設し、下型枠1の長手方向の端部に設
けた固定板2を貫通した端部緊張ロッド3と継ぎ足し用
緊張ロッド4とを第1の連結部材5により連結すると共
に継ぎ足し用緊張ロッド4の他端部と下型枠1内に配置
した上記緊張板8とを第2の連結部材9を介して連結し
た状態となっており、この状態で下型枠1がローラコン
ベア75上の所定の位置に移送されて停止される。この
状態で、前回製作したものと異なる長さのコンクリート
柱体を形成する場合に、緊張板8の位置を変え、同時に
継ぎ足し用緊張ロッド4の長さの異なるものと交換して
セットしなおすものであり、この作業を上記した本発明
装置により自動的に行うものである。
【0028】ところで、本発明装置による動作の説明の
前に、端部緊張ロッド3と継ぎ足し用緊張ロッド4と連
結する第1の連結部材5及び継ぎ足し用緊張ロッド4の
他端部と緊張板8とを連結する第2の連結部材9につき
説明する。第1の連結部材5と第2の連結部材9とは同
じ構造であるので、第1の連結部材5につき説明する。
図14に示すように、第1の連結部材5はカップリング
15により構成してあり、カップリング15の中央部の
外面部の周方向に対向する位置にスライド用長孔77が
設けてあり、このスライド用長孔77に係合キー16が
スライド自在に貫挿してあり、カップリング15の外周
部にスライド自在に被嵌した操作環78に係合キー16
が固着してある。操作環78とカップリング15の外周
部に固着した突部79との間にはスプリング80が介在
してある。カップリング15の内周部の両片側半部には
それぞれ雌ねじ部81が刻設してある。また、カップリ
ング15の突部79を設けた方の端部にはピン孔82が
穿孔してある。そして、図13、図14に示す添付図面
においては、継ぎ足し用緊張ロッド4の一端部に設けた
雄ねじ部83がカップリング15の片側半分の雌ねじ部
81に螺合されると共にピン孔82よりピン84を挿入
して継ぎ足し用緊張ロッド4に回転できないように連結
してあり、また、下型枠1の端部の固定板2を貫通した
端部緊張ロッド3の下型枠1内に突入した端部の雄ねじ
部83がカップリング15の他の片側半分の雌ねじ部8
1に螺合され、端部緊張ロッド3の先端部で係合キー1
6を押し、更に端部緊張ロッド3を螺進させると係合キ
ー16をスプリング80に抗して押圧すると共に係合キ
ー16が端部緊張ロッド3の先端の係合溝85に係合し
て回転を阻止された状態で連結してある。この場合、は
じめに操作環78をスプリング80に抗して押し、この
状態で雄ねじ部83を雌ねじ部81の奥まで螺合し、そ
の後操作環78の押圧を解除して係合キー16を雄ねじ
部83の先端面に当て、この状態で雄ねじ部83をゆっ
くりと逆回転させて後退させ、係合キー16を係合溝8
5に係合するようにしてもよい。第2の連結部材9は上
記のような構成の第1の連結部材5と同じ構造であり、
図15の実施例においては、緊張板8から突設したねじ
棒86の雄ねじ部83がカップリング15の片側半分の
雌ねじ部81に螺合されると共にピン孔82よりピン8
4を挿入して緊張板8とカップリング15とを非回転状
態に連結してあり、また、継ぎ足し用緊張ロッド4の端
部の雄ねじ部83がカップリング15の他の片側半分の
雌ねじ部81に螺合され、継ぎ足し用緊張ロッド4の先
端部で係合キー16を押し、更に継ぎ足し用緊張ロッド
4を螺進させると係合キー16をスプリング80に抗し
て押圧すると共に係合キー16が端部緊張ロッド3の先
端の係合溝85に係合して回転を阻止された状態で連結
してある。
【0029】上記のように端部緊張ロッド3と継ぎ足し
用緊張ロッド4とを第1の連結部材5により連結すると
共に継ぎ足し用緊張ロッド4の他端部と下型枠1内に配
置した上記緊張板8とを第2の連結部材9を介して連結
してセットしてある状態の下型枠1を、ローラコンベア
75上の所定の位置に移送して停止し、この状態で、長
さの異なるコンクリート柱体を形成するために、緊張板
8の位置を変え、同時に継ぎ足し用緊張ロッド4の長さ
の異なるものと交換してセットしなおすには以下のよう
にして行われる。
【0030】すなわち、まず、走行基台10を主レール
20の一方の端部の複数の継ぎ足し用緊張ロッド4をス
トックしている部分の上方に移動させ、主レール20の
一方の端部の下方に配置した長さの異なる複数の継ぎ足
し用緊張ロッド4のうち目的とする長さの継ぎ足し用緊
張ロッド4を掴み手段12を備えた2つの装置のうち一
方の装置の掴み手段12により掴んで上方に引上げ、こ
の状態で走行基台10を主レール20の他方の端部に移
動させ、下型枠1の真上に第1の自動連結解除手段11
や、第2の自動連結解除手段13を位置させる。
【0031】この状態で、掴み手段12を備えた2つの
装置のうち上記継ぎ足し用緊張ロッド4を掴んでいない
方の他方の装置のスライド盤35を移動させて掴み手段
12を下型枠1内の継ぎ足し用緊張ロッド4の真上に位
置させて停止する。次に、移動枠30を下降させて位置
決め手段14である位置決めローラ52を図5のように
下型枠1の上開口部のフランジ1aに当て、この状態で
停止させる。この場合、上下移動枠40がスライド盤3
5に対して上下に少し移動できることで、位置決めロー
ラ52がフランジ1aに当たった状態で移動枠30を停
止する場合の誤差を吸収するようになっている。このよ
うにすることで、掴み手段12の上下方向の位置決めが
なされ、下型枠1内に配置してある継ぎ足し用緊張ロッ
ド4に主枠42の凹部42が跨がる。次に、支持ローラ
46を回動して継ぎ足し用緊張ロッド4の下面両側を支
持すると共に押えローラ49を下降させて継ぎ足し用緊
張ロッド4の上面部を支持する。この状態では2つの支
持ローラ46と押さえローラ49とで継ぎ足し用緊張ロ
ッド4は周方向に回転自在に3点支持されていることに
なる。
【0032】次に、第2の自動連結解除手段13を備え
た枠体55を下型枠1の継ぎ足し用緊張ロッド4の緊張
板8側の端部の上方に移動し、更に横移動体76を移動
して微調整を行い、昇降体65を下降し、係合キー操作
手段17aを第2の連結部材9を構成するカップリング
15に跨がらせる。この場合、上下移動体70に設けた
ローラ70aがカップリング15の上面に当たって止ま
る。ここで、同時に支持プレート66及び芯押えロッド
67が緊張板8の両側にそれぞれ位置するように下降す
る。次に、芯押えロッド67を駆動して支持プレート6
6と芯押えロッド67とで緊張板8を挟持して緊張板8
を垂直姿勢を保ったまま保持する。この時、芯押えロッ
ド67の先端部は緊張板8に設けた穴部8aにはめ込ま
れることで緊張板8が回転できないようになっていると
共に吊り上げる時の落下防止を行うようになっている。
また、係合キー操作手段17aを駆動してカップリング
15に設けた操作環78をスプリング80に抗して移動
させる。この状態で、端部緊張ロッド3を図1に示すよ
うな回転手段97により逆回転する(雄ねじ部83と雌
ねじ部81との螺合が解除される方向に回転する)。す
ると、緊張板8が緊張板保持手段18により回転できな
い状態で保持してあるので緊張板8に非回転状態で連結
されたカップリング15は回転せず、端部緊張ロッド3
を介して継ぎ足し用緊張ロッド4が回転し、継ぎ足し用
緊張ロッド4が端部緊張ロッド3と一緒に緊張板8と離
れる方向に移動しながら雄ねじ部83が雌ねじ部81か
ら外れることになる。
【0033】次に、掴み手段12に設けた回り止め部材
53を継ぎ足し用緊張ロッド4に押圧して継ぎ足し用緊
張ロッド4が回転できないように保持する。また、第1
の自動連結解除手段11を備えた枠体54を継ぎ足し用
緊張ロッド4の他方の端部の第1の連結部材5であるカ
ップリング15側に移動し(この枠体54の移動は上記
枠体55の移動時に行っていてもよい)、昇降枠56を
下降させ、係合キー操作手段17を第1の連結部材5を
構成するカップリング15に跨がらせる。この場合、上
下移動枠87に設けたローラ87aがカップリング15
の上面に当たって止まる。この状態で、端部緊張ロッド
3を任意の回転手段により更に逆回転する(雄ねじ部8
3と雌ねじ部81との螺合が解除される方向に回転す
る)。すると、継ぎ足し用緊張ロッド4が掴み手段12
に設けた回り止め部材53により回転できない状態で保
持してあるので継ぎ足し用緊張ロッド4の他端部に非回
転状態で連結されたカップリング15は回転せず、端部
緊張ロッド3が回転し、端部緊張ロッド3がカップリン
グ15から離れる方向に移動しながら雄ねじ部83が雌
ねじ部81から外れることになる。
【0034】このようにして継ぎ足し用緊張ロッド4の
両端部における端部緊張ロッド3と緊張板8とのそれぞ
れの連結を解除した状態(つまり第1の連結部材5及び
第2の連結部材9による連結を解除した状態)で、掴み
手段12により連結を解除した上記の継ぎ足し用緊張ロ
ッド4を掴んだままの状態で移動枠30を上昇し、さら
にスライド盤35を主レール20と平行にスライドさせ
て下型枠1の上方から離れた位置に取り外した継ぎ足し
用緊張ロッド4を移動させ、この位置で停止しておく。
【0035】次に、支持プレート66と芯押えロッド6
7とで緊張板8を挟持して垂直姿勢を保ったまま上下移
動体70を少し上昇して緊張板8を少し浮かした状態で
枠体55を移動して緊張板8を下型枠1内の目的とする
位置まで型枠軸方向に移動し、目的とする位置で上下移
動体70を下降して緊張板8を下型枠1の目的の位置に
配置した状態で垂直姿勢を保って保持する。この場合、
係合キー操作手段17aによる緊張板8に連結したカッ
プリング15の操作環78の押圧操作は解除しておく。
【0036】次に、あらかじめ目的とする長さの継ぎ足
し用緊張ロッド4を掴んで待機しているもう一つの掴み
手段12を備えた装置のスライド盤35を移動させて継
ぎ足し用緊張ロッド4を掴んだまま掴み手段12を下型
枠1の真上に位置させて停止する。次に、移動枠30を
下降させて位置決め手段14である位置決めローラ52
を図5のように下型枠1の上開口部のフランジ1aに当
て、この状態で停止させて継ぎ足し用緊張ロッド4を下
型枠1内の所定の位置に下型枠1と平行に配置する。こ
の場合、回り止め部材53による継ぎ足し用緊張ロッド
4の回転を阻止しておく。
【0037】次に、端部緊張ロッド3を正回転して端部
緊張ロッド3の端部の雄ねじ部83を継ぎ足し用緊張ロ
ッド4の片側半部の雌ねじ部81に螺合し、更に、端部
緊張ロッド3を正回転することで端部緊張ロッド3が前
進しながら螺合して端部緊張ロッド3の先端部が係合キ
ー16を押し、更に端部緊張ロッド3を螺進させると係
合キー16をスプリング80に抗して押圧すると共に係
合キー16が端部緊張ロッド3の先端の係合溝85に係
合して回転を阻止された状態で連結されることになる。
【0038】次に、回り止め部材53による回り止めを
解除して継ぎ足し用緊張ロッド4を掴み手段12により
回転自在に支持する状態とし、この状態で、更に端部緊
張ロッド3を正回転すると、端部緊張ロッド3と共に継
ぎ足し用緊張ロッド4を正回転して緊張板8に非回転状
態で連結されたカップリング15の片側半部の雌ねじ部
81に継ぎ足し用緊張ロッド4の端部の雄ねじ部83が
螺合し、更に、端部緊張ロッド3を正回転することで継
ぎ足し用緊張ロッド4が前進しながら螺合して継ぎ足し
用緊張ロッド4の先端部が係合キー16を押し、更に端
部緊張ロッド3を螺進させると継ぎ足し用緊張ロッド4
の先端部で係合キー16をスプリング80に抗して押圧
すると共に係合キー16が継ぎ足し用緊張ロッド4の先
端の係合溝85に係合して回転を阻止された状態で連結
されることになる。
【0039】このようにして第1の連結部材5により端
部緊張ロッド3と継ぎ足し用緊張ロッド4とを連結し、
第2の連結部材9により継ぎ足し用緊張ロッド4と緊張
板8との連結が自動的に行われるものであり、連結が終
了すると、掴み手段12による継ぎ足し用緊張ロッド3
の掴み保持を解除し、また、緊張板保持手段18による
緊張板8の保持を解除し、これらの部材を上昇させ、は
じめに取り外した継ぎ足し用緊張ロッド3を掴んで吊り
下げたままの状態で走行基台10を主レール20に沿っ
て継ぎ足し用緊張ロッド4をストックしておく場所に移
動し、この継ぎ足し用緊張ロッド4をストックしておく
場所にさきほど取り外して移送してきた継ぎ足し用緊張
ロッド4を置くのである。
【0040】上記のようにして下型枠1内の目的の位置
に緊張板8を配置してこれに対応した長さの継ぎ足し用
緊張ロッド3をセットした後、下型枠1を次の工程に移
送し、そこで、下型枠1内に鉄筋籠6をセットする。こ
こで、鉄筋籠6の端部には端金具7が設けてあり、端金
具7に連結用ボルト90を突設してある。また、緊張板
8には大孔91と小孔92とが連通するだるま孔93が
設けてある。そして、だるま孔93の大孔91と連結用
ボルト90と対向させ、この状態で端部緊張ロッド3を
押して大孔91に連結用ボルト90を挿入し、連結用ボ
ルト90の頭部90aを大孔91より突出させる。次
に、端部緊張ロッド3を正回転させ、連結用ボルト90
を小孔92に位置させる。この状態で端部緊張ロッド3
に引張力を加えると頭部90aが小孔92の外側の縁に
当たって端金具7が引かれ、鉄筋籠6の主筋が緊張され
る。この状態で、下型枠1内に生コンクリートを充填
し、更に、下型枠1に上型枠94をボルト等で連結して
型締めし、次に、この型枠を回転して遠心成形すること
でプリストレスを導入したコンクリート柱体を形成する
ものである。なお、端金具7と緊張板8との連結を解除
するには、ロッドによる緊張を緩めた後、端部緊張ロッ
ド3を逆回転して連結用ボルト90をだるま孔93の小
孔92に位置させ、この状態で端部緊張ロッド3を引く
ことで連結用ボルト90をだるま孔93から抜くことが
できる。
【0041】ところで、上記の実施例においては、継ぎ
足し用緊張ロッド4と端部緊張ロッド3とを連結する第
1の連結部材5であるカップリング15を、継ぎ足し用
緊張ロッド4側にピン84により回転不能に連結した例
を示したが、該カップリング15を端部緊張ロッド3側
にピン84により回転不能に連結してもよい。また、上
記の実施例においては、継ぎ足し用緊張ロッド4と緊張
板8とを連結する第2の連結部材9であるカップリング
15を緊張板8側にピン84により回転不能に連結した
例を示したが、該カップリング15を継ぎ足し用緊張ロ
ッド4側にピン84により回転不能に連結してもよい。
【0042】また、図13に示す実施例においては、継
ぎ足し用緊張ロッド4を1本とした例を示しているが、
この継ぎ足し用連結ロッド4として、複数の継ぎ足し用
緊張ロッド4をカップリング15を用いて一直線状に連
結したものを用いてもよい。この場合、複数本の継ぎ足
し用緊張ロッド4をカップリング15を用いて連結した
り、解除したりするに当たり、上記した本発明装置を用
いて行うことも可能である。
【0043】なお、図13においては一方の片側のみに
継ぎ足し用緊張ロッド4を接続する例を示しているが他
方の片側に接続してもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明にあっては、上述のように、継ぎ
足し用緊張ロッドを掴んで運ぶための掴み手段と、第1
の連結部材と継ぎ足し用緊張ロッドとを連結したり解除
したりするための第1の自動連結解除手段と、第2の連
結部材と継ぎ足し用緊張ロッドとを連結したり解除する
ための第2の自動連結解除手段とを備えているので、
ぎ足し用緊張ロッド、第1の連結部材、第2の連結部材
のいずれも上方が開口した下型枠内に位置することにな
り、これにより継ぎ足し用緊張ロッドの長さの異なるも
のと交換するに当たって、あらかじめセットしてある継
ぎ足し用緊張ロッドを下型枠の上開口部から差し込んだ
掴み手段で保持した状態で、第1の連結部材と継ぎ足し
用緊張ロッドとの連結と第2の連結部材と継ぎ足し用緊
張ロッドとの連結とをそれぞれ下型枠の上開口部を利用
して第1の自動連結解除手段と第2の自動連結解除手段
とにより解除して下型枠から取り出すことができ、ま
た、別の継ぎ足し用緊張ロッドをセットするには別の継
ぎ足し用緊張ロッドを掴んで下型枠の上開口部から下開
口枠内に入れ、掴み手段で継ぎ足し用緊張ロッドを保持
した状態で、第1の連結部材と継ぎ足し用緊張ロッドと
の連結及び第2の連結部材と継ぎ足し用緊張ロッドとの
連結を下型枠の上開口部を利用して第1の自動連結解除
手段と第2の自動連結解除手段とにより行うことでセッ
トすることができ、このように継ぎ足し用緊張ロッドの
解体、セットが下型枠の上開口部を利用して自動的に行
え、作業が簡略化され、スピードアップがはかれるもの
である。
【0045】また、掴み手段が、継ぎ足し用緊張ロッド
を回転可能に保持自在とした掴み手段と、掴み手段の一
部に設けた下型枠の上開口部の両側のフランジに接当し
て掴んだ継ぎ足し用緊張ロッドの下型枠内における上下
方向の位置決めを行うための位置決め手段を備える構成
とするものにおいては、掴み手段に設けた位置決め手段
により下型枠内の所定の位置にセットしてある継ぎ足し
用緊張ロッドを掴む場合に、掴み手段を下型枠のフラン
ジを基準として上下方向の位置決めをして正確に掴むこ
とができるものであり、また、別の継ぎ足し用緊張ロッ
ドを掴み手段により掴んで下型枠内に挿入してセットす
るに当たり、上下方向の位置決めをして正確な位置に挿
入でき、この結果、継ぎ足し用緊張ロッドの解体及びセ
ットが正確に行えるものである。
【0046】また、掴み手段を、上下昇降自在で、下型
枠の軸芯と直角方向に水平移動可能に形成することで、
下型枠内への継ぎ足し用緊張ロッドの出し入れ搬送が確
実に行えるものである。また、第1の連結部材をカップ
リングにより構成し、カップリングに継ぎ足し用緊張ロ
ッドの端部と係合自在とした係合キーを設け、カップリ
ングに設けた係合キーをスライドさせるための係合キー
操作手段を第1の自動連結解除手段に設ける構成とした
ものにおいては、係合キー操作手段の操作により係合キ
ーをスライドさせてカップリングと継ぎ足し用緊張ロッ
ドの端部との係合を簡単な構成で確実に解除できるもの
であって、装置の構成が簡略化される。
【0047】更に、第2の連結部材をカップリングによ
り構成し、カップリングに継ぎ足し用緊張ロッドの端部
と係合自在とした係合キーを設け、第2の自動連結解除
手段にカップリングに設けた係合キーをスライドさせる
ための係合キー操作手段と、緊張板を下型枠内において
立てた状態で垂直に保持する緊張板保持手段とを設ける
構成としたものにおいては、緊張板保持手段により緊張
板を保持した状態で係合キー操作手段の操作により係合
キーをスライドさせてカップリングと継ぎ足し用緊張ロ
ッドの端部との係合を簡単な構成で確実に解除できるも
のであって、装置の構成が簡略化される。
【0048】また、掴み手段と、第1の自動連結解除手
段と、第2の自動連結解除手段とをそれぞれ下型枠の軸
方向に移動可能で且つ下型枠の軸芯の直角方向に移動可
能とすることで、異なる長さの継ぎ足し用緊張ロッドに
対応できるものである。また、継ぎ足し用緊張ロッドを
掴んで運ぶための掴み手段が、搬入用と搬出用との2種
類があることで、継ぎ足し用緊張ロッド4の搬入と搬出
とが効率的に行えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体を示す一部破断した側面図であ
る。
【図2】同上の正面図である。
【図3】同上の平面図である。
【図4】同上の掴み手段を備えた装置を示す一部の正面
図である。
【図5】同上の掴み手段を備えた装置を示す他の一部の
正面図である。
【図6】同上の側面図である。
【図7】同上の回り止め部材部分を示す正面図である。
【図8】同上の第1の自動連結解除手段を備えた装置を
示す正面図である。
【図9】同上の側面図である。
【図10】同上の第2の自動連結解除手段を備えた装置
を示す背面図である。
【図11】同上の側面図である。
【図12】同上の正面図である。
【図13】同上の下型枠に各部材をセットした状態の平
面図である。
【図14】同上のカップリングによる接続を示す断面図
である。
【図15】同上のカップリングによる緊張板との接続を
示す分解断面図である。
【図16】同上の緊張板と端金具との連結を示す一部破
断した分解断面図である。
【図17】同上の緊張板の正面図である。
【図18】同上の鉄筋籠をセットした状態の平面図であ
る。
【図19】同上の型枠の断面図である。
【符号の説明】
1 下型枠 1a フランジ 2 固定板 3 端部緊張ロッド 4 継ぎ足し用緊張ロッド 5 第1の連結部材 6 鉄筋籠 7 端金具 8 緊張板 9 第2の連結部材 11 第1の自動連結解除手段 12 掴み手段 13 第2の自動連結解除手段 14 位置決め手段 15 カップリング 16 係合キー 17 係合キー操作手段 17a 係合キー操作手段 18 緊張板保持手段
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−94502(JP,U) 特公 昭44−26955(JP,B1) 特公 昭46−13031(JP,B1) 実公 昭47−3175(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 23/00 - 23/22

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方が開口した断面略半円状をした下型
    枠内において下型枠の長手方向の端部に設けた固定板を
    貫通した端部緊張ロッドと継ぎ足し用緊張ロッドとを第
    1の連結部材により連結すると共に継ぎ足し用緊張ロッ
    ドの他端部と下型枠内に配置した鉄筋籠の端部の端金具
    に着脱自在に連結される緊張板とを第2の連結部材によ
    り連結して端部緊張ロッドに緊張力を加えることで第1
    の連結部材、継ぎ足し用緊張ロッド、第2の連結部材を
    介して緊張板に緊張力を付与するようにした緊張装置を
    組立解体するための装置であって、継ぎ足し用緊張ロッ
    ドを掴んで運ぶための掴み手段と、第1の連結部材と継
    ぎ足し用緊張ロッドとを連結したり解除したりするため
    の第1の自動連結解除手段と、第2の連結部材と継ぎ足
    し用緊張ロッドとを連結したり解除するための第2の自
    動連結解除手段とを備えて成ることを特徴とする緊張装
    置の組立解体装置。
  2. 【請求項2】 掴み手段が、継ぎ足し用緊張ロッドを回
    転可能に保持自在とした掴み手段と、掴み手段の一部に
    設けた下型枠の上開口部の両側のフランジに接当して掴
    んだ継ぎ足し用緊張ロッドの下型枠内における上下方向
    の位置決めを行うための位置決め手段を備えた請求項1
    記載の緊張装置の組立解体装置。
  3. 【請求項3】 掴み手段を、上下昇降自在で、下型枠の
    軸芯と直角方向に水平移動可能に形成した請求項1また
    は請求項2記載の緊張装置の組立解体装置。
  4. 【請求項4】 第1の連結部材をカップリングにより構
    成し、カップリングに継ぎ足し用緊張ロッドの端部と係
    合自在とした係合キーを設け、カップリングに設けた係
    合キーをスライドさせるための係合キー操作手段を第1
    の自動連結解除手段に設けた請求項1記載の緊張装置の
    組立解体装置。
  5. 【請求項5】 係合キー操作手段を上下昇降自在とした
    請求項4記載の緊張装置の組立解体装置。
  6. 【請求項6】 第2の連結部材をカップリングにより構
    成し、カップリングに継ぎ足し用緊張ロッドの端部と係
    合自在とした係合キーを設け、第2の自動連結解除手段
    にカップリングに設けた係合キーをスライドさせるため
    の係合キー操作手段と、緊張板を下型枠内において立て
    た状態で垂直に保持する緊張板保持手段とを設けた請求
    項1記載の緊張装置の組立解体装置。
  7. 【請求項7】 係合キー操作手段と緊張板保持手段とを
    上下昇降自在とした請求項6記載の緊張装置の組立解体
    装置。
  8. 【請求項8】 掴み手段と、第1の自動連結解除手段
    と、第2の自動連結解除手段とがそれぞれ下型枠の軸方
    向に移動可能で且つ下型枠の軸芯の直角方向に移動可能
    となった請求項1記載の緊張装置の組立解体装置。
  9. 【請求項9】 継ぎ足し用緊張ロッドを掴んで運ぶため
    の掴み手段が、搬入用と搬出用との2種類があることを
    特徴とする請求項1記載の緊張装置の組立解体装置。
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