JP3477923B2 - 内燃機関用燃焼状態検知装置 - Google Patents

内燃機関用燃焼状態検知装置

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    • F02P2017/128Measuring ionisation of combustion gas, e.g. by using ignition circuits for knock detection

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の燃焼によ
り生じるイオン電流を検出することにより、内燃機関の
燃焼状態を検知する燃焼状態検知装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】内燃機関では、燃焼室(以下、シリンダ
と呼ぶ)内に導入された空気と燃料の混合気をピストン
を用いて圧縮し、同じシリンダ内に設置された点火用プ
ラグに高電圧を印加することにより発生する電気火花に
より燃焼させ、内燃機関の出力として取り出す。
【0003】シリンダ内において、燃焼が行なわれる
と、燃焼室内の分子は電離(イオン化)し、この電離状
態にあるシリンダ内に設置したイオン電流検出用電極に
高電圧を印加すると、電荷を有するイオンにより電流が
流れる。この電流をイオン電流と呼ぶ。イオン電流は、
シリンダ内の燃焼状態により敏感に変化するため、イオ
ン電流の状態を検出することで燃焼状態を検知できるこ
とが知られている。点火プラグをイオン電流検出用の電
極として用いるシステムでは、特開平2-104978号公報に
おいて、点火直後のイオン電流量から、燃焼が正常に行
なわれなかった(失火状態)ことを検知する装置が既に
提案されている。
【0004】また、内燃機関の他の燃焼状態を検知する
従来例としては、内燃機関のシリンダブロックに設置さ
れた振動検出器により、機関の異常燃焼(ノッキング
等)により生じる機械的な異常振動を検知する方法が用
いられていることは広く知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の振動検出器によ
る燃焼状態検知方法においては、多気筒エンジンの場
合、複数あるシリンダで生じるノッキングによる機械的
振動を均一かつ良好に検出するには、各シリンダごとに
複数個の振動検出器の設置が必要になり、センサのコス
トアップが生じる。また、エンジンの機械系(吸排気用
バルブの振動等)の振動も検出するので、ノッキングに
よる機械的振動との分別が困難になる場合が多いという
問題点を有している。
【0006】そこで、ノッキング発生時におけるイオン
電流に着目すると、ノッキングによる燃焼振動発生時に
イオン電流波形が振動することが判明した。そこで、こ
の現象に着目してイオン電流の検出によりノッキングの
検知を行なうことができれば、上述の振動検出器を介し
て検知する方法にくらべて、直接シリンダ内の燃焼状態
を検出できるので高精度で安価な内燃機関用燃焼状態検
知装置が構成できる。
【0007】しかしながら、この内燃機関用燃焼状態検
知装置を具現化するに際して、イオン電流−電圧変換波
形には図18に示すようにイグニションコイル1次電流
の通電、遮断時にパルス状のノイズが重畳することが判
明し、このパルス状ノイズとノッキングによる振動波形
との識別が困難で誤検知を生じるという問題点が生じ
た。
【0008】また、イオン電流はエンジン回転数に応じ
て大きさが著しく変化するものであり、エンジン使用回
転数の全域においてノッキングによる燃焼振動信号を抽
出することは困難であることが判明した。
【0009】即ち、従来の燃焼状態検知回路ではイオン
電流−電圧変換率が固定であるため、エンジン回転数が
低い時のイオン電流−電圧変換波形は図16のS1に示
すように全体的に小さな値となる(S11はエンジンのノ
ッキングによって生じる振動波形部分)のに対し、エン
ジン回転数が高い時のイオン電流−電圧変換波形は図1
6のS2で示すように全体的に大きな値となり(S21は
エンジンのノッキングによって生じる振動波形部分)、
S2’で示すように高回転時では回路電圧以上のイオン
電流−電圧変換値を得ることができず、高回転時におけ
るノッキング検出は不可能となる。また、高回転時にお
いてもノッキング検出が可能なようにイオン電流−電圧
変換率を設定すると低回転時のイオン電流−電圧変換値
が微小となり、低回転時におけるノッキング検出は困難
となるという問題点が生じた。
【0010】この発明は、上述の如き問題点を解消する
ためになされたもので、イオン電流からノッキングの検
知を可能とし、ノッキング検知が可能でありながら高精
度で安価な内燃機関用燃焼状態検知装置を得ることを目
的とする。
【0011】また、この発明は、エンジン使用回転数の
全域でノッキング検知が可能な内燃機関用燃焼状態検知
装置を得ることを目的とする。
【0012】また、この発明は、複数の気筒に対しても
簡単、安価な構成でノッキング検知が可能となる内燃機
関用燃焼状態検知装置を得ることを目的とする。
【0013】また、この発明は、何等構成を複雑化する
ことなくノッキング検知と失火判定の双方の検知機能を
兼ね備えた内燃機関用燃焼状態検知装置を得ることを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る内燃機関
用燃焼状態検知装置は、内燃機関の気筒に設置された点
火プラグにバイアス電圧を印加するバイアス電圧発生手
段と、このバイアス電圧に基づいて生じるイオン電流を
電圧に変換するイオン電流−電圧変換手段と、このイオ
ン電流検出手段の信号を受けパルス状の信号を低減もし
くは除去せしめるフィルタ手段を有し、この出力信号に
基づき所定の燃焼状態検知期間を規定する検知期間設定
手段と、上記イオン電流−電圧変換手段の出力信号から
上記検知期間中における特定周波数領域の交流成分を検
出する交流成分検出手段とを備えたものである。
【0015】また、この発明に係る内燃機関用燃焼状態
検知装置は、少なくとも交流成分検出手段に供給される
出力信号のゲインを、イオン電流の低周波成分の値に応
じて可変としたイオン電流−電圧変換手段を備えたもの
である。
【0016】また、この発明に係る内燃機関用燃焼状態
検知装置は、各々異なる気筒もしくは気筒群に対応して
複数設けられたイオン電流−電圧変換手段を備えたもの
である。
【0017】また、この発明に係る内燃機関用燃焼状態
検知装置は、フィルタ手段出力信号が所定値以上である
期間を検出して燃焼状態検知期間を規定するとともに、
上記フィルタ手段出力信号が上記所定値以上となるか否
かに基づく失火判定信号をも出力する検知期間設定手段
を備えたものである。
【0018】
【作用】この発明に係る内燃機関用燃焼状態検知装置
は、パルス状のノイズ信号をフィルタ手段で除去した後
のイオン電流−電圧変換信号に基づいて、燃焼後の所定
検知期間内でのみ燃焼状態を検知するものである。
【0019】また、この発明に係る内燃機関用燃焼状態
検知装置は、少なくとも交流成分検出手段に供給される
出力信号のゲインを、イオン電流の低周波成分の値に応
じて可変とし、エンジンの低回転から高回転まで常に回
路電圧範囲内でイオン電流−電圧変換波形を得るもので
ある。
【0020】また、この発明に係る内燃機関用燃焼状態
検知装置は、複数の気筒に対してもひとつのイオン電流
−電圧変換手段で燃焼状態を検知できるものである。
【0021】また、この発明に係る内燃機関用燃焼状態
検知装置はフィルタ手段出力信号に基づいて失火判定信
号(着火信号)を出力できるものである。
【0022】
【実施例】実施例1. 図1はこの発明の一実施例の内燃機関用燃焼状態検知装
置を示す構成図である。図において、1はバッテリ、2
aは点火コイルの一次巻線、2bは同じく点火コイルの
二次巻線、3はコイル一次電流スイッチング用トランジ
スタであり、点火コイルの一次巻線2aに数アンペアの
電流を通電、遮断する。トランジスタ3にはコレクタ電
圧を制限するための定電圧ダイオードが設けられ、コイ
ル一次電流を遮断した際に発生する逆起電力による2d
点の電圧上昇を制限する。(一般に約300ボルト程
度)。トランジスタ3のコレクタは燃焼状態検知回路7
のP2端子に接続される。
【0023】二次巻線2bの高圧側2fは点火プラグ5
および高圧ダイオードD6のカソードに接続される。点
火プラグ5はシリンダ4内の混合気を電気火花で燃焼さ
せる本来の働きと後述するイオン電流検出用の電極とし
ての働きを持つ。
【0024】燃焼状態検知回路7はバイアス電圧発生回
路8、イオン電流−電圧変換回路9、検知期間設定回路
10、マスク回路11、交流成分検出回路12とで構成
される。ここでバイアス電圧発生回路8はトランジスタ
3のコレクタとP2で接続され、高圧ダイオードD6の
アノードとP1で、またイオン電流−電圧変換回路9と
P3で接続される。そしてイオン電流−電圧変換回路9
はP4で検知期間設定回路10と、P5でマスク回路1
1に接続され、マスク回路11と検知期間設定回路10
はP7で接続される。またマスク回路11と交流成分検
出回路12はP9で接続され、検知期間設定回路10お
よび交流成分検出回路12はそれぞれP6、P10で外
部に信号を出力する。
【0025】なお、この一実施例の回路においては、燃
焼状態検知回路の構成より、点火時に発生する点火プラ
グ5での電圧は正極性となるように点火用コイルの極性
を合わせ、高圧ダイオードD6は点火時に発生する点火
プラグの高電圧に対して数千ボルト以上の逆方向耐圧を
要求する。
【0026】図2は図1のバイアス電圧発生回路8の具
体的な構成例を示す。図2において、P2には抵抗R1
と抵抗R2が接続され、P3にはツェナーダイオードZ
D1、ZD2のアノードとコンデンサC2が接続され
る。さらにP1には抵抗R4が接続される。
【0027】前記抵抗R1の他端とツェナーダイオード
ZD1のカソードとともにコンデンサC1に接続され、
コンデンサC1の他端はアースに接続される。なおダイ
オードD1のアノードは抵抗R2の他端に、カソードは
コンデンサC2の他端およびツェナーダイオードZD2
のカソード、抵抗R4の他端に接続される。
【0028】前記の構成によりバイアス電圧発生回路8
は、トランジスタ3により一次巻線2aの遮断時にP2
に発生する高電圧(約300ボルト)を用いて、コンデ
ンサC2に充電を行なう。そしてコンデンサC2の充電
により蓄えた電荷を用いてP1−高圧ダイオードD6−
点火プラグ5の経路で点火プラグ5に正極性の電圧を印
加させる。なおコンデンサC2の保持電圧は並列に接続
されたツェナーダイオードZD2のツェナー電圧により
規定する。ここでツェナーダイオードZD2の代わり
に、電圧制限回路等の他の電気回路手段を用いても同等
の効果が得られる。ここでP2電圧はコイルの逆起電力
が発生している期間は、高い電圧を保持しているが、そ
れ以外の期間ではバッテリ電圧に等しいため、コンデン
サC2の放電を防ぐ目的でダイオードD1を設ける。ダ
イオードD1には、コンデンサC2に保持される電圧に
対して、充分大きい逆方向耐圧を保有させる。また抵抗
R2はP2に高電圧が発生しコンデンサC2が充電され
ているときに、その充電電流を制限するためのものであ
る。
【0029】つぎに抵抗R1、コンデンサC1、ツェナ
ーダイオードZD1による回路は、点火コイル二次側で
点火が行なわれている時に、点火プラグ電圧の変動によ
るノイズ電流を打ち消すための回路である。点火が行な
われている際に、二次側の電圧により一次側に十数ボル
ト程度の電圧が発生するので、前記ツェナーダイオード
ZD1のツェナー電圧を十数ボルト程度に設定すると、
抵抗R1とツェナーダイオードZD1を経由してP3に
電流が流入する。ここでイオン電流はP3からP1に向
かって流れる電流であるため、同方向に流れるノイズ電
流以上の電流をP2側から上記のように供給することで
打ち消すことが可能である。なおコンデンサC1は抵抗
R1とあわせて、高周波成分カットフィルタを構成し、
P2電圧に含まれるノイズ成分を低減する。
【0030】つぎに図3に図1のイオン電流−電圧変換
回路9の具体的な構成例を示す。図3において、P3に
はダイオードD2のカソード、ダイオードD3のアノー
ド、PNPトランジスタT1のコレクタ、コンデンサC
3、演算増幅器(以下、オペアンプと呼ぶ)OP1の反
転入力が接続され、オペアンプOP1の非反転入力はア
ースに接続される。P4には抵抗R6、PNPトランジ
スタT2のコレクタが、P5にはオペアンプOP2の出
力、抵抗R8が接続される。またダイオードD2、D3
のアノードおよびカソードはそれぞれアースに接続され
る。オペアンプOP1の出力はコンデンサC3と抵抗R
5に接続され、抵抗R5はPNPトランジスタT1、T
2、T3のエミッタに接続される。さらにトランジスタ
T1とT2のベースは共にオペアンプOP3の出力、コ
ンデンサC4、ダイオードD4、オペアンプOP4の反
転入力に接続される。そしてトランジスタT3のベース
は定電圧電源VF1とオペアンプOP4の非反転入力
に、トランジスタT3のコレクタは抵抗R7とオペアン
プOP2の非反転入力に接続され、抵抗R8、コンデン
サC4はオペアンプOP3の反転入力に接続される。
【0031】イオン電流−電圧変換回路9は、本回路か
らP3より流出する方向の電流を電圧に変換することを
目的とする。イオン電流−電圧変換回路9において、ダ
イオードD2、D3はP3より、流入、流出する過大な
電流のための経路であり、適当な範囲内のイオン電流流
出時には作用しない素子である。またトランジスタT
1、T2、T3はP3より流出するイオン電流を分別す
る回路であり、トランジスタT1はイオン電流分別用回
路の基準電流発生用の素子であり、このトランジスタT
1を基準にトランジスタT2、T3にイオン電流による
信号を発生させる。本実施例では出力はトランジスタT
2、T3の2系統であるが、これら素子と同様の素子、
接続を追加することで、更に多数のイオン電流による信
号を取り出すことができる。なお、ここでP3より流出
するイオン電流は、オペアンプOP1の出力が飽和しな
い領域においては、オペアンプの負帰還動作によりトラ
ンジスタT1のコレクタ電流に等しくなる。この場合、
トランジスタT1とエミッタ、ベースを共通にするトラ
ンジスタT2のコレクタ電流はトランジスタT1のコレ
クタ電流に比例し、その比率はトランジスタT1、T2
のチップサイズ比により定まるので、トランジスタチッ
プサイズが等しい場合は、P3より流出する電流と同じ
電流がトランジスタT2のコレクタより得られ、抵抗R
6にはこの電流と抵抗値で定まる電圧が発生する。以上
のようにトランジスタT3のコレクタに流れる電流は、
トランジスタT1の電流を基準として、トランジスタT
1、T3のそれぞれのベース電圧の差電圧にて定まる。
トランジスタT1、T3のチップサイズ比を1:nと
し、それぞれのコレクタ電流をIc1、Ic2、ベース電流
による誤差を無視すれば、ショックレーの方程式より、
次の関係が得られる。
【0032】
【数1】
【0033】上式のように、ΔVが一定であれば、
T、nが定数であるため、Ic1とIc3の比率は一定と
なる。本発明による、イオン電流−電圧変換回路9にお
いてはトランジスタT3のコレクタ電流を抵抗R7の電
圧降下にて検出し、その電圧が一定となるように、トラ
ンジスタT1のベース電位を変化させる。この電圧制御
回路内に、オペアンプOP3で構成されるような積分回
路を備え、抵抗R7の電圧制御回路の制御回路応答速度
を遅くする、即ちイオン電流の低周波成分に応答するよ
う設定すると、結果的に抵抗R7には、ほぼ一定電圧範
囲となる低周波成分の信号にノッキングに起因する高周
波信号が重畳した形で電圧信号が得られることになる。
なおオペアンプOP2はこの抵抗R7の電圧のインピー
ダンスを低くするために設ける。ノッキングの信号は一
般的に、数キロヘルツから十数キロヘルツ程度の周波数
成分の信号を有していることから、この帯域の信号が出
力として得られるよう、積分回路が積分動作する周波数
領域を設定する。この結果、図17に示すようにエンジ
ンの低回転時におけるイオン電流−電圧変換波形S10
と高回転時におけるイオン電流−電圧変換値S20のい
ずれをも適切な大きさの値で検出することができる。な
お、ここで上述のゲインコントロールは、イオン電流−
電圧変換波形の低周波成分の変化は低減させる(一定値
に近づくよう作用する)のに対して、ノッキングに起因
して生じる高周波成分S101、S201の変化は低減
させず、常にエンジン回転数の高低にも関わらず実際に
生じたノッキングに対応した値となることが重要であ
る。なお、この実施例ではゲインコントロールを行うこ
とにより、エンジンの低回転から高回転までの広い回転
領域に対応できるものとしたが、必ずしもこのような構
成とする必要はなく、例えばノッキングの生じやすい高
回転域でのみ燃焼状態を検知すれば良い場合には、ゲイ
ンは高回転域にのみ対応した固定値とすれば良い。
【0034】そしてオペアンプOP4とダイオードD4
からなる回路は、電圧クランプ回路であり、トランジス
タT1、T3のベース電圧差を一定の範囲に制限してい
る。これは、回路の用途によっては不要であり、クラン
プ回路のでなくともオペアンプOP3の出力電圧がトラ
ンジスタT3のベース電圧に対し一定範囲以上に上昇し
ないように構成されていればよい。また、回路中の定電
圧電源VF1、VF2は便宜上定電圧電源を用いたもの
であり、抵抗分圧回路などのインピーダンスの比較的高
い回路を用いても構わない。
【0035】つぎに図4に検知期間設定回路10の具体
的な構成例を示す。図4において、コンパレータCP1
の非反転入力はP4に、反転入力は定電圧電源VF3
に、出力は抵抗R9を介してコンデンサC5と定電流電
源CC1、コンパレータCP2に接続される。定電流電
源CC1とコンデンサC5の他端は、それぞれアース
に、コンパレータCP2の非反転入力は定電圧電源VF
4に、出力はNPNトランジスタT4のベース、インバ
ータ回路13に接続される。インバータ回路13の出力
はNPNトランジスタT5のベースに、トランジスタT
4、T5のエミッタはそれぞれアースに、コレクタはそ
れぞれP7、P6に接続される。定電圧電源VF3、V
F4の低電位側はアースに接続される。
【0036】検知期間設定回路10においては、イオン
電流−電圧変換回路9により電圧変換された電圧信号を
所定のレベルと比較し、そのレベルを超えた場合は、シ
リンダ内の混合気に着火が行われた(失火ではない)と
判定し、P6を介して外部に着火信号を出力すると共
に、上記電圧信号が所定レベルを超えている期間中は燃
焼状態の検知期間として、P7にノッキング信号検出の
禁止解除信号を出力する。ここで、コンパレータCP1
による信号検出回路は、定電流電源CC1と抵抗R9に
て定まるコンデンサC5の充放電の時間差により、イオ
ン電流の検出を遅く、比検出を早くするフィルタ手段を
構成している。このフィルタ手段によって、点火コイル
の一次電流通電、遮断時に生じる短いパルス状のノイズ
信号の誤検出に伴う検知期間の誤設定を防ぐことができ
る。このような、ノイズカットを実現するフィルタ手段
は、本実施例以外にも種々考えられるものであり、特に
具体的回路構成そのものは本発明の特徴とするところで
はない。また、検知期間の設定についても例えば電圧信
号が所定レベルを超えた後、所定期間とするなど種々考
えられるものである。なお、本実施例においては、着火
信号はNPNトランジスタを用いたオープンコレクタ出
力であり、外部より、抵抗等でプルアップすることで着
火時に“ロー”を出力する。また、定電圧電源VF3、
VF4は便宜上定電圧電源で示したものであり、抵抗分
圧回路等のインピーダンスの比較的高い回路を用いても
良い。
【0037】図5にマスク回路11の具体的な構成例を
示す。図5において、P5はコンデンサC6に、コンデ
ンサC6は抵抗R10と抵抗R11に、抵抗R11はコ
ンデンサC7とP7およびオペアンプOP5の非反転入
力に接続される。オペアンプOP5の反転入力は抵抗R
12、R13に、抵抗R13はオペアンプOP5の出力
とP9に、抵抗R12,コンデンサC7の他端はアース
に接続される。
【0038】マスク回路11においては、イオン電流−
電圧変換回路9により検出されたP5の信号を増幅し、
後段のフィルタ回路で充分な振幅の信号が得られるよう
にするとともに、検知期間設定回路10の出力信号に応
じてP5の信号をマスクコントロールすることを目的と
する。即ち、本来ノッキングが生じ得る燃焼後の所定期
間中のみ燃焼状態を検知することにより、一次電流の通
電、遮断時等に生じる重畳ノイズによる誤検出を防ぐこ
とができる。ここで、誤検出防止に上記検知期間設定回
路で用いたようなフィルタ手段を用いないのは、フィル
タ手段によるイオン電流の検出誤差を無くし、常に実際
のイオン電流に即した検出を行うためである。
【0039】コンデンサC6、抵抗R10および抵抗R
11、コンデンサC7は受動素子のみによる低周波信号
カットフィルタと高周波信号カットフィルタを構成して
いる。このフィルタ回路は、P7を介してノッキング信
号検出を遮断(以下、マスキングと呼ぶ)することを可
能とし、また、オペアンプ回路では回路応答上、除去で
きないような高周波成分の信号を除去する。オペアンプ
OP5による増幅回路は、一般的な非反転増幅回路を用
いたものである。マスキングは上記の検知期間設定回路
の出力に対応して制御され、本実施例では、検知期間設
定回路にてイオン電流が一定量検出されたと判断された
ときに、マスキングが解除される。
【0040】図6に交流成分検出回路12の回路図を示
す。図6において、P9は抵抗R14に、抵抗R14は
抵抗R15、コンデンサC8、C9に、抵抗R15の他
端はアースに接続される。オペアンプOP6の反転入力
はコンデンサC9と抵抗R16に、出力は抵抗R16と
コンデンサC8、コンパレータCP3の反転入力に、非
反転入力は定電圧電源VF5に接続される。コンパレー
タCP3の非反転入力は定電圧電源VF6に、出力はP
10に接続される。
【0041】交流成分検出回路12においては、前段の
増幅回路により増幅された高周波信号に含まれる、ノッ
キング信号のみを取り出し、信号処理して外部に出力す
ることを目的とする。本実施例では、フィルタ回路とし
て、オペアンプを用いた能動バンドパスフィルタ回路を
用いた。フィルタによりノッキング信号のみになった信
号に対し、波形整形を行なうのがコンパレータCP3で
ある。ノッキング信号の出力方法としては、本実施例の
ような、ノッキングによる信号を波形整形し出力する方
法と、ノッキング信号を積分し、積分値を出力する方法
など、ノッキング制御を行なうコンピュータ側のインタ
ーフェイス等で種々考えられるものである。本実施例で
は一実施例を示したが、ノッキング信号検出回路とノッ
キング信号を用いて制御を行なう制御装置との信号の伝
達方法および信号処理方法については本発明の特徴とす
るところでは無い。また、定電圧電源回路VF5、VF
6は便宜上電源回路を用いたのであって、抵抗分圧回路
等比較的インピーダンスの高い回路を使用しても構わな
い。
【0042】上記の一実施例においては、点火用コイル
の一次側、二次側から信号を受けることにより、イオン
電流検出用電圧を発生させ、エンジン制御系から誤検出
防止用の信号を受ける必要なしに、ノッキング信号と、
失火検出用の信号を同時に得ることができ、しかもエン
ジンの使用回転域の全域で検出可能な高精度で安価な装
置を示した。
【0043】実施例2.図7はこの発明の他の実施例に
よる燃焼状態検知回路を示す回路図である。前述の実施
例においては、イオン電流の検出を正極性の電圧を点火
プラグ5に印加するために、点火時のプラグ電圧極性を
正電圧にして、燃焼状態検知回路を構成した。しかし、
一般的には点火時のプラグ電圧極性は負電圧のものが広
く用いられており、負電圧点火の場合の対応が必要であ
った。この実施例では負極性点火に合わせた回路構成を
示す。
【0044】図7の回路において、図1の燃焼状態検知
回路と基本構成は同じであるが、高圧ダイオードD6は
アノード側に点火プラグ5と二次巻線2bの2fを接続
し、二次巻線2bの2eをバッテリ側に接続する。(実
施例1とは点火コイルの極性が逆になる。)また高圧ダ
イオードD6のカソード側はP1を介してバイアス電圧
発生回路14に接続され、バイアス電圧発生回路14の
P2は一次巻線2aの2dとトランジスタ3のコレクタ
に接続される。さらにイオン電流−電圧変換回路15は
バイアス電圧発生回路14とP3で、マスク回路11と
はP5で、検知期間設定回路16とはP4で接続され、
検知期間設定回路16とマスク回路11とはP7で接続
される。
【0045】この実施例の回路では、点火時に発生する
電圧は負極性の電圧であり、イオン電流検出時のバイア
ス電圧も同様に負極性となる。ここでイオン電流の方向
は、点火プラグ5から高圧ダイオードD6を経て、燃焼
状態検知回路7に流入する方向に流れる。
【0046】図8はこの実施例のバイアス電圧発生回路
14を示す回路図である。図8において、P2は抵抗R
1に、抵抗R1の他端はコンデンサC10に、コンデン
サC10の他端はダイオードD5、D6のアノードとカ
ソードに接続される。またダイオードD5のカソードは
アースに、ダイオードD6のアノードはコンデンサC2
と抵抗R4、ツェナーダイオードZD2のアノードに、
ツェナーダイオードZD2のカソードとコンデンサC2
の他端はP3に接続され、前記抵抗R4の他端はP1に
接続される。
【0047】トランジスタ3による、点火コイルの1次
電流の遮断時に、コイルの逆起電力が発生し、抵抗R1
−コンデンサC10−ダイオードD5−アースの向きに
電流が流れ、コンデンサC10は、トランジスタ3のク
ランプ電圧で定まる電圧(約300ボルト)まで充電さ
れる。コイルの逆起電力は急激に減少するため、やがて
P2の電位はバッテリ電圧に等しくなる。コンデンサC
10の高電位側の電位がバッテリ電圧まで低下すると、
保持電圧分だけ低電位側(S1)の電位が低下する。こ
のS1の電位の低下により、ダイオードD6のカソード
の電位が下がり、P3−コンデンサC2−ダイオードD
6の経路にて電流が流れ、コンデンサC2の両端電圧が
ツェナーダイオードZD2のツェナー電圧まで充電され
る。結果としてコンデンサC2には、前述の実施例とは
逆極性の電荷が蓄積され、負極性のイオン電流検出用バ
イアス電圧源を得る。
【0048】図9にこの実施例のイオン電流−電圧変換
回路の回路図を示す。図9において、P3はダイオード
D7、D8のカソード、アノードと、オペアンプOP1
の反転入力、NPNトランジスタT6のコレクタに、P
4はNPNトランジスタT7のコレクタと抵抗R17
に、P5はオペアンプOP2の出力と抵抗R8に接続さ
れる。ダイオードD7のアノードとダイオードD8のカ
ソードはそれぞれ、アースと、定電圧電源VF8および
オペアンプOP1の非反転入力に接続される。オペアン
プOP1の出力はコンデンサC3と抵抗R5に、抵抗R
5はNPNトランジスタT6、T7、T8のエミッタ
に、トランジスタT8のコレクタは抵抗R16とオペア
ンプOP2の非反転入力に接続される。抵抗R16、R
17は定電圧電源VF7に、トランジスタT8のベース
は定電圧電源VF1、オペアンプOP4の非反転入力
に、オペアンプOP3の反転入力は抵抗R8とコンデン
サC4に、オペアンプOP4の反転入力とダイオードD
4のカソード、オペアンプOP3の出力、コンデンサC
4が接続される。ダイオードD4のアノードはオペアン
プOP4の出力に接続される。
【0049】イオン電流−電圧変換回路15における基
本的な動作は前述の実施例で示した。ここで図3の回路
は同じであるが、イオン電流の流れる方向がP3端子か
らイオン電流−電圧変換回路に流入する向きとなったた
め、従来PNPトランジスタで構成していたイオン電流
分別用のトランジスタをNPNトランジスタに置き換え
た。
【0050】図10にこの実施例の検知期間設定回路1
6を示す。図10では、実施例1の図4の検出期間決定
回路に対し、コンパレータCP1の反転入力と非反転入
力の接続を反転させたものである。
【0051】検知期間設定回路において、上記のように
コンパレータCP1の入力位相を逆転することにより、
イオン電流−電圧変換回路の電圧変換出力の位相が逆転
したことを相殺し、前述の実施例と同様の回路動作を得
る。
【0052】この実施例では上記のように、構成素子数
や基本回路動作を変更しないで、点火時の放電電圧極性
を負電圧にし、イオン電流検出用バイアス電圧も負極性
にすることができる。点火時の放電電圧極性を変更する
ことでは、負極性の放電を行なうことで放電時の放電電
圧の絶対値が大きくなることが知られており、高いエネ
ルギーにて点火を行なうことができる。しかし、イオン
電流そのものは負極性のバイアスでは正極性のバイアス
による電流よりも小さくなることが知られている。
【0053】実施例3.図11にこの発明の更に他の実
施例によるバイアス電圧発生回路の回路図を示す。図1
1において、ZD31〜ZD3nは前述の他の実施例の
バイアス電圧発生回路におけるダイオードD6を置き換
えたものである。ダイオードD6をツェナーダイオード
ZD31〜ZD3nに置き換えたとしても、ツェナー電
圧をVz[V]として、n×VzがコンデンサC2の保
持電圧を定めるツェナーダイオードZD2のツェナー電
圧よりも充分に高ければ、コンデンサC2の充電時に発
生するダイオードD6およびツェナーダイオードZD3
1〜ZD3nで発生する順方向電圧降下が異なるだけで
ある。nの値が十数個のレベルであればコンデンサC2
の保持電圧に対し無視することができる。
【0054】上記のように、ダイオードD6をツェナー
ダイオードZD31〜ZD3nに置き換えることで、ダ
イオードD5、ツェナーダイオードZD31〜ZD3
n、ツェナーダイオードZD2のバイアス電圧発生回路
を構成する能動素子がモノリシック集積回路上に構成で
きるようになり、従来の個別に能動素子を設ける方法と
比較して、集積化により大幅な小型化ひいては低価格化
が可能となる。
【0055】バイポーラ・モノリシック集積回路上に実
現できるダイオード素子としてダイオードD6は端子電
圧アノード、カソード電位が負電位に落ちるため、NP
Nトランジスタのエミッタ・ベース間の接合のみが適用
できるが、この接合の逆方向耐圧は一般に、数ボルト程
度と低いため、1素子でダイオードD6として用いるこ
とができない。図11に示すように、素子を複数個直列
に接続することで、使用に充分耐えうる耐圧を得ること
ができる。
【0056】実施例4.図12にこの発明のまた更に他
の実施例による燃焼状態検知回路の接続方法を示す。図
12において、41〜44は多気筒型のエンジンでの各
シリンダを示し、同様に51〜54は、各気筒の点火プ
ラグ、D61〜D64は高圧ダイオードを示す。18は
ディストリビュータを示し、ディストリビュータの各端
子は、18eを点火コイルの二次側に、18a〜18d
を各気筒毎の点火プラグに接続する。
【0057】図12の回路図は、図1に示した燃焼状態
検知回路7の接続方法を示したものである。特に図12
の接続は、内燃機関の各気筒の点火分配を機械式に行う
高圧配電方式に関するものであって、1つの点火用コイ
ルと1つのコイル電流スイッチング用のトランジスタ
と、点火電圧の分配を行うディストリビュータを用い
て、複数気筒ある点火プラグに点火電圧を供給する。
【0058】多気筒エンジンの各シリンダ内のイオン電
流を検出する方法としては、イオン電流検出回路をシリ
ンダの数分用意する方法も考えられるが構成が複雑で価
格も高価となるものであり、本実施例では一つのイオン
電流検出装置を用いて複数のシリンダ内のイオン電流を
検出する方法を示す。
【0059】この実施例では点火用コイルとディストリ
ビュータの接続点18eの電圧は、点火時に正極性の高
電圧(数千ボルト)でイオン電流検出時にも正極性(数
十から数百ボルト)となるように構成されている。また
高圧ダイオードD61〜D64は各シリンダにおいて、
点火時の高電圧によるイオン電流検出回路への電流を遮
断すると共に、各シリンダのイオン電流検出時には全シ
リンダへのイオン電流検出用電圧のバイアスを同時に行
なう。実際にはイオン電流は点火直後の数ミリ秒の間に
しか発生しないため、接続された全てのシリンダのイオ
ン電流を同時に検出しても、イオン電流の発生するシリ
ンダのみの検出を行なった結果に対して同じものが得ら
れる。
【0060】この実施例においては4気筒エンジンを想
定し、それらを一つのイオン電流検出回路にて測定する
方法を示したが、気筒数がそれ以上のエンジンについて
も、高圧ダイオードを増えた気筒数分増やし、同様の接
続を行なって良い。ただし、本接続ではイオン電流を同
時に検出するため、気筒数が増えると高回転時に燃焼の
期間や、イオン電流の発生期間が重複してくる可能性が
高くなるので、この場合には、イオン電流検出回路を増
やし、イオン電流検出回路1回路あたりの同時検出シリ
ンダ数を減らせば良い。燃焼期間、イオン電流発生期
間、エンジン回転速度を加味した場合、1回路あたり、
4気筒以下程度とするのが適当と考えられる。
【0061】この実施例によれば簡単、安価な構成で複
数気筒の燃焼状態を検知することが可能である。
【0062】実施例5.図13にこの発明の更に他の実
施例の燃焼状態検知回路の接続方法を示す。図13にお
いて、41〜44、51〜54、D61〜D64、18
は前述の実施例4のそれと同様であるが、高圧ダイオー
ドD61〜D64はその接続方向がこの実施例5におい
ては、反対である。また、燃焼状態検知回路は実施例2
の回路を用い、点火用コイルに関しても、そのコイル極
性は実施例1の回路を用いた実施例4のそれとは、逆極
性とする。
【0063】図13の回路図は、図7に示した実施例2
の燃焼状態検知回路を他の点火システムに応用したもの
である。ここで図13の接続は内燃機関の点火システム
において、高圧放電方式と呼ばれるものである。図13
の17は図7の燃焼状態検知回路7に相当する燃焼状態
検知回路である。基本的な動作に関しては、実施例4の
回路接続と同様であるが、点火時に点火プラグに発生す
る高電圧の極性が負であり、イオン電流検出用のシリン
ダへの電圧バイアスも負極性の電圧にて行なうことが、
実施例4と異なる。
【0064】実施例5の回路接続を用いることにより、
点火時の電圧が高く点火効率の高い負極性の電圧による
点火を用いたシステムにおいて、多気筒型のエンジンに
おいても複数気筒のシリンダ内のイオン電流を一つのイ
オン電流検出回路にて検出することができる。
【0065】実施例5としては、一例として4気筒エン
ジンへの適用を示したが、気筒数がそれ以下のエンジン
では対応する高圧ダイオードを削除し、また、これより
も多気筒のエンジンにおいては、実施例4に示した方法
と同様に複数のイオン電流検出回路にて検出を行なえば
良い。
【0066】実施例6.図14にこの発明の実施例6の
燃焼状態検知回路の接続方法を示す。図14において、
41〜44、51〜54は実施例4と同じく多気筒エン
ジンのシリンダと点火プラグである。点火プラグの5
2、54については高圧ダイオードD61、D62のカ
ソードがそれぞれ接続され、高圧ダイオードD61、D
62のアノードは共にP1にて燃焼状態検知回路20に
接続される。点火用コイルの二次側2h、2jは、それ
ぞれ点火プラグ51、52および53、54に接続され
る。点火用コイルの一次側2g、2iは、それぞれの一
端をバッテリ1に、それぞれの他端はコイル電流スイッ
チング用トランジスタ31、32とP12、P11にて
燃焼状態検知回路20に接続される。
【0067】図14の回路図は、内燃機関の点火システ
ムにおいて、同時着火と呼ばれる点火方式で、圧縮行程
のシリンダと排気行程にあるシリンダを同気筒群として
一つの点火コイルを割り当て同時期に点火コイルの電圧
を供給する。このとき圧縮行程の気筒は、ガソリンの混
合気の燃焼、爆発が生じるが、排気行程にあるシリンダ
では単なる放電が行なわれるに留まる。同時着火方式の
場合、実施例4、5のような高圧配電方式に比べ、ディ
ストリビュータを必要とせず、またシリンダ数の2分の
1の数の点火コイルで済む。なお、このような点火シス
テムにおいては、正極性の放電が行なわれる点火プラグ
と負極性の放電が行なわれる点火プラグが両方存在する
ことになる。
【0068】図14の回路ではイオン電流検出の経路が
点火プラグ毎に異なり、点火プラグ52では燃焼状態検
知回路20のP1→高圧ダイオードD61→点火プラグ
52の経路、点火プラグ54では燃焼状態検知回路20
のP1→高圧ダイオードD62→点火プラグ54の経路
に流れるイオン電流を検出する。また、点火プラグ51
では燃焼状態検知回路20のP1→高圧ダイオードD6
1→点火用コイル2h→点火プラグ51の経路、点火プ
ラグ53では燃焼状態検知回路20のP1→高圧ダイオ
ードD62→点火用コイル2j→点火プラグ53の経路
に流れるイオン電流を検出し、点火プラグ52、54の
イオン電流経路とは点火用コイルを経由するかどうかが
異なる。点火用コイルを経由して電流を検出すると、点
火用コイルのインダクタンスが大きいという特性から、
イオン電流に含まれる高周波電流成分がチョーク効果に
より減少する。実際にはコイルの線間容量等により高周
波成分がある程度通過するため、ノッキング信号検出に
関しては実用的な検出が可能である。
【0069】図15はこの発明の実施例6のバイアス電
圧発生回路を示す回路図である。図15において、P1
1は抵抗R18、R19に、P12は抵抗R20、21
に、P3はツェナーダイオードZD4、ZD5、ZD2
のアノード、コンデンサC2に、P1は抵抗R4に接続
される。ツェナーダイオードZD4のカソードは抵抗R
18、コンデンサC11に、コンデンサC11とC12
の他端はアースに、ツェナーダイオードZD5のカソー
ドは抵抗R20、コンデンサC12に、抵抗R19、R
21の他端はダイオードD7、D8のアノードに、ダイ
オードD7、D8のカソードはコンデンサC2およびツ
ェナーダイオードZD2のカソード、抵抗R4に接続さ
れる。
【0070】図15の回路は図14に示した燃焼状態検
知回路20において、イオン電流検出用のバイアス電圧
を発生させる回路であり、P11およびP12の経路か
ら点火用コイルの一次側から電荷の供給を受け、コンデ
ンサC2に充電を行なう。コンデンサへの充電に関する
動作およびノイズによる誤検出防止動作に関しては、実
施例1のそれと同様である。
【0071】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る内燃機関
用燃焼状態検知装置によれば、イオン電流からノッキン
グの検知を可能とし、ノッキング検知が可能でありなが
ら高精度で安価な内燃機関用燃焼状態検知装置を得るこ
とができるという実用上顕著な効果を奏するものであ
る。
【0072】また、この発明に係る内燃機関用燃焼状態
検知装置によれば、エンジン使用回転数の全域でノッキ
ング検知が可能な内燃機関用燃焼状態検知装置を得るこ
とができる。
【0073】また、この発明に係る内燃機関用燃焼状態
検知装置によれば、複数の気筒に対しても簡単、安価な
構成でノッキング検知が可能となる内燃機関用燃焼状態
検知装置を得ることができる。
【0074】また、この発明に係る内燃機関用燃焼状態
検知装置によれば、何等構成を複雑化すること無くノッ
キング検知と失火判定の双方の検知機能を兼ね備えた内
燃機関用燃焼状態検知装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1の燃焼状態検知回路を示
す構成図である。
【図2】 この発明の実施例1のバイアス電圧発生回路
を示す回路図である。
【図3】 この発明の実施例1のイオン電流−電圧変換
回路を示す回路図である。
【図4】 この発明の実施例1の検知期間設定回路を示
す回路図である。
【図5】 この発明の実施例1のマスク回路を示す回路
図である。
【図6】 この発明の実施例1の交流成分検出回路を示
す回路図である。
【図7】 この発明の実施例2の燃焼状態検知回路を示
す構成図である。
【図8】 この発明の実施例2のバイアス電圧発生回路
を示す回路図である。
【図9】 この発明の実施例2イオン電流−電圧変換回
路を示す回路図である。
【図10】 この発明の実施例2の検知期間設定回路を
示す回路図である。
【図11】 この発明の実施例3のバイアス電圧発生回
路を示す回路図である。
【図12】 この発明の実施例4の燃焼状態検知回路接
続方法を示す構成図である。
【図13】 この発明の実施例5の燃焼状態検知回路接
続方法を示す構成図である。
【図14】 この発明の実施例6の燃焼状態検知回路接
続方法を示す構成図である。
【図15】 この発明の実施例6のバイアス電圧発生回
路を示す回路図である。
【図16】 従来のイオン電流ー電圧変換手段の出力信
号を示す波形図である。
【図17】 この発明の実施例のイオン電流−電圧変換
手段の出力信号を示す波形図である。
【図18】 一次電流とイオン電流との相関関係を示す
波形図である。
【符号の説明】
1:バッテリ、2a:一次巻線(点火コイル)、2b:
二次巻線(点火コイル)、3:トランジスタ、4:シリ
ンダ、5:点火プラグ、D6:高圧ダイオード、7:燃
焼状態検知回路、8:バイアス電圧発生回路、9:イオ
ン電流−電圧変換回路、10:検知期間設定回路、1
1:マスク回路、12:交流成分検出回路、13:イン
バータ回路、14:バイアス電圧発生回路、15:イオ
ン電流−電圧変換回路、16:検知期間設定回路、1
7:燃焼状態検知回路、18:ディストリビュータ、1
9:バイアス電圧発生回路、20:燃焼状態検知回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−71401(JP,A) 特開 昭56−133641(JP,A) 特開 平4−221730(JP,A) 特開 昭58−24832(JP,A) 実開 昭59−60551(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 15/00 F02P 17/12 G01N 27/68

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の気筒に設置された点火プラグ
    にバイアス電圧を印加するバイアス電圧発生手段と、こ
    のバイアス電圧に基づいて生じるイオン電流を電圧に変
    換するイオン電流−電圧変換手段と、このイオン電流−
    電圧変換手段の信号を受けパルス状の信号を低減もしく
    は除去せしめるフィルタ手段を有し、この出力信号に基
    づき所定の燃焼状態検知期間を規定する検知期間設定手
    段と、上記イオン電流−電圧変換手段の出力信号から上
    記検知期間中における特定周波数領域の交流成分を検出
    する交流成分検出手段とを備え、上記イオン電流−電圧
    変換手段は少なくとも上記交流成分検出手段に供給され
    る上記出力信号のゲインを、イオン電流の低周波成分の
    値に応じて可変とした内燃機関用燃焼状態検知装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の気筒に設置された点火プラグ
    にバイアス電圧を印加するバイアス電圧発生手段と、こ
    のバイアス電圧に基づいて生じるイオン電流を電圧に変
    換するイオン電流−電圧変換手段と、このイオン電流−
    電圧変換手段の信号を受けパルス状の信号を低減もしく
    は除去せしめるフィルタ手段を有し、この出力信号に基
    づき所定の燃焼状態検知期間を規定する検知期間設定手
    段と、上記イオン電流−電圧変換手段の出力信号から上
    記検知期間中における特定周波数領域の交流成分を検出
    する交流成分検出手段とを備え、上記検知期間設定手段
    は上記フィルタ手段出力信号が所定値以上である期間を
    検出して燃焼状態検知期間を規定するとともに、上記フ
    ィルタ出力信号が上記所定値以上となるか否かに基づき
    失火判定信号をも出力する内燃機関用燃焼状態検知装
    置。
  3. 【請求項3】 上記イオン電流−電圧変換手段は各々異
    なる気筒もしくは気筒群に対応し複数設けられたことを
    特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の
    内燃機関用燃焼状態検知装置。
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