JP3475705B2 - 通信端末装置 - Google Patents

通信端末装置

Info

Publication number
JP3475705B2
JP3475705B2 JP09413497A JP9413497A JP3475705B2 JP 3475705 B2 JP3475705 B2 JP 3475705B2 JP 09413497 A JP09413497 A JP 09413497A JP 9413497 A JP9413497 A JP 9413497A JP 3475705 B2 JP3475705 B2 JP 3475705B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
identification signal
procedure
received
digital
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09413497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10290343A (ja
Inventor
広隆 川畑
芳明 手塚
浩亮 榊
隆志 坂山
昌宏 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP09413497A priority Critical patent/JP3475705B2/ja
Publication of JPH10290343A publication Critical patent/JPH10290343A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3475705B2 publication Critical patent/JP3475705B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Transmission Control (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ITU−T勧告
V.8及びV.34に準じた手順を実行可能な通信端末
装置に関する。
【0002】なお、ITU−Tとは、International Te
lecommunications Union−Telecommunications Standar
dization Sector 、即ち国際電気通信連合の電気通信標
準化部門を意味する。
【0003】また、当明細書では、以下の表1に記載し
た各種信号については、対応する略語にて表記する。
【0004】
【表1】
【0005】さらに、上記信号のうちITU−T勧告
V.8に定義された信号について説明する。
【0006】変形応答トーン(ANSam信号)は、振
幅変調を施した2100ヘルツの余弦信号である。より
詳しくは、2100±1ヘルツの余弦波形信号が450
±25ミリ秒間隔で位相が反転され、さらに15±0.
1ヘルツの余弦波形で振幅変調されたものである。変調
された波形の包絡線の振幅は、その長時間平均振幅が
(0.8±0.01)から(1.2±0.01)の範囲
でなければならない。
【0007】起呼メニュー信号(CM信号)は、発呼し
た側の通信端末装置(発呼局)から送信される信号で、
主に発呼局で利用可能な変調方式を表示するために使用
される。このCM信号は、勧告V.21で定義された低
域チャネルV.21(L)により変調された300bp
sの反復ビット列で構成される。より詳しく説明する
と、1つのCM信号は、10個の「1」とそれに続く1
0ビットの同期符号とで始まり、CM信号の中の最初の
情報カテゴリでは、要望されている起呼機能が所定の起
呼機能カテゴリに準拠して表示される。更に、CM信号
は、発呼局で使用可能な変調モードを示す1つ又はそれ
以上のオクテットを含んでいなければならない。
【0008】共通メニュー信号(JM信号)は、着呼し
た側の通信端末装置(応答局)から送信される信号で、
主に発呼局及び応答局で共通して利用可能な変調方式を
表示するために使用される。このJM信号は、勧告V.
21で定義された高域チャネルV.21(H)により変
調された300bpsの反復ビット列で構成される。よ
り詳しく説明すると、1つのJM信号は、10個の
「1」とそれに続く10ビットの同期符号とで始まり、
JM信号の中の最初の情報カテゴリでは、受信したCM
信号と同一の起呼機能が表示される。但し、その起呼機
能が応答局で使用不可である場合は、JM信号では異な
った起呼機能を表示しても良い。また、JM信号は、C
M信号で表示された変調モードであると同時に該CM信
号で表示された起呼機能に関連して使用する変調モード
の中で、応答局で使用可能な全ての変調モードを表示す
るオクテットを含んでいなければならない。
【0009】CM終端子(CJ信号)は、JM信号を検
出した確認及びCM信号の終了を示す信号である。この
CJ信号は、300bpsのV.21(L)で変調さ
れ、スタートビット及びストップビットを含んだ連続す
る3つの全て「0」のオクテットで構成される。
【0010】起呼表示信号(CI信号)は、発呼局から
一般通信機能を示すために送信される信号であり、発呼
局から規則的なオン/オフ間隔で送信される。オン期間
は、少なくとも3つ以上のCI信号を含み、かつ持続時
間は2.0秒以下でなくてはならない。オフ期間は、そ
の持続時間が0.4秒以上2.0秒以下でなくてはなら
ない。1つのCI信号は、10個の「1」とそれに続く
10ビットの同期符号と起呼機能オクテットとで構成さ
れる。なお、オン期間の信号は、勧告V.21で定義さ
れた低域チャネルV.21(L)により変調された30
0bpsの反復ビット列で構成される。
【0011】
【従来の技術】従来より、ITU−Tにおいて、V.3
2(9600bpsまでの2線式全二重モデムの規格)
の機能拡張として、14400bpsを超える2880
0bpsまでの2線式全二重モデムの規格がV.34と
して勧告されている。その後、上記V.34をファクシ
ミリ装置の通信手順に応用する規格として、ITU−T
勧告T.30 ANNEXFが定められた。
【0012】このT.30 ANNEXFでは、発呼後、応答
局から発呼局へANSam信号を返送し、それ以後V.
8に準じた手順(以下、V.8手順と略称する)に従っ
て発呼局からのCM信号と応答局からのJM信号とを交
換した後、V.34に準じた手順(以下、V.34手順
と略称する)へ移行するよう規定されている。
【0013】応答局は、ANSam信号を送出中にCM
信号を受信しなかった時、一定時間ANSam信号を送
出した後、従来のT.30バイナリ手順に従ってNSF
信号、被呼端末識別信号(CSI信号)、DIS信号の
3つから成るマルチフレームの初期識別信号を発呼局へ
返す。
【0014】この場合、発呼局は、上記マルチフレーム
の初期識別信号を全て正常に受信した後、DIS信号に
おけるV.8手順の実行能力ビットがオン(=応答局が
V.8手順の実行能力有り)のとき、V.34手順へ移
行するためのCI信号を応答局へ送出して、応答局から
のANSam信号の再送待ちを行っていた。
【0015】ところが、発呼局で上記CI信号を送出す
るためには、応答局からのDIS信号でV.8手順の実
行能力ビットがオンであることを確認できれば良く、D
IS信号以外のNSF信号、CSI信号を正常に受信す
ることは必要条件ではなかった。それにもかかわらず、
従来は図6に示すように、矢印A部でDIS信号を正常
に受信してもNSF信号又はCSI信号を正常に受信で
きない場合は、正常に受信した信号を無効として全ての
初期識別信号を正常に受信するまで、再送待ちしてい
た。
【0016】ところで、T.30バイナリ手順では、応
答局から発呼局へ返送する初期識別信号として、NSF
信号とCSI信号はオプションの信号であるので、発呼
局はシングルフレームのDIS信号を受信するケースも
ある。
【0017】このように発呼局にて応答局からのシング
ルフレームのDIS信号を受信した場合やマルチフレー
ムの初期識別信号のうちNSF/CSI信号が完全に抜
けてDIS信号のみを受信した場合に、次の初期識別信
号を再送待ちするという技術が、特公昭62−4903
号公報、特公平6−14674号公報、特開平3−21
9765号公報に開示されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解消するために成されたものであり、不必要な信号の
再送待ちを省略して、通信時間を短縮することができる
通信端末装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の通信端末装置は、ITU−T勧告
V.8及びV.34に準じた手順を実行可能な通信端末
装置であって、発呼した後、V.8に準じた手順の実行
能力の有無を示すデジタル識別信号を含む初期識別信号
を相手機から受信する受信手段と、前記受信手段で前記
デジタル識別信号以外の前記初期識別信号が正常に受信
できたか否かを判定する第1の判定手段と、前記受信手
段で受信された前記デジタル識別信号がV.8に準じた
手順の実行能力有りを示しているか否かを判定する第2
判定手段と、前記第1の判定手段により前記デジタル
識別信号以外の前記初期識別信号が正常に受信できなか
ったと判定され、且つ前記第2の判定手段により前記
ジタル識別信号がV.8に準じた手順の実行能力有りを
示していると判定された場合に、相手機に起呼表示信号
を送出するよう制御する制御手段と、を有することを特
徴とする。また、請求項2記載の通信端末装置は、IT
U−T勧告V.8及びV.34に準じた手順を実行可能
な通信端末装置であって、発呼した後、V.8に準じた
手順の実行能力の有無を示すデジタル識別信号を含む初
期識別信号を相手機から受信する受信手段と、前記受信
手段で前記デジタル識別信号のみを前記初期識別信号と
して受信したか否かを判定する第3の判定手段と、前記
受信手段で受信された前記デジタル識別信号がV.8に
準じた手順の実行能力有りを示しているか否かを判定す
る第2の判定手段と、前記第3の判定手段により前記デ
ジタル識別信号のみを前記初期識別信号として受信した
と判定され、且つ前記第2の判定手段により前記デジタ
ル識別信号がV.8に準じた手順の実行能力有りを示し
ていると判定された場合に、相手機に起呼表示信号を送
出するよう制御する制御手段と、 を有することを特徴
としている。
【0020】 また、請求項記載の通信端末装置は、
請求項1記載の通信端末装置において、前記第1の判定
手段により前記デジタル識別信号以外の前記初期識別信
号が正常に受信できなかったと判定され、且つ前記第2
の判定手段により前記デジタル識別信号がV.8に準じ
た手順の実行能力有りを示していないと判定された場合
、前記初期識別信号を全て正常に受信してから、
T.30バイナリ手順で通信するよう通信手順を移行す
る移行制御手段をさらに有することを特徴とする。
た、請求項4記載の通信端末装置は、請求項2記載の通
信端末装置において、前記第3の判定手段により前記デ
ジタル識別信号のみを前記初期識別信号として受信した
と判定され、且つ前記第2の判定手段により前記デジタ
ル識別信号がV.8に準じた手順の実行能力有りを示し
ていないと判定された場合には、前記初期識別信号を全
て正常に受信してから、T.30バイナリ手順で通信す
るよう通信手順を移行する移行制御手段をさらに有する
ことを特徴とする。
【0021】 上記請求項1記載の通信端末装置は、発
呼局として、目的とする相手機(応答局)へ発呼した
後、V.8手順の実行能力の有無を示すデジタル識別信
号(DIS信号)を含む初期識別信号を相手機から受信
すると、第1、第2の判定手段によって、DIS信号
外の初期識別信号が正常に受信できたか否か、DIS信
号がV.8手順の実行能力有りを示しているか否かを
れぞれ判定する。ここで、DIS信号以外の初期識別信
が正常に受信できず、且つ該DIS信号がV.8手順
の実行能力有りを示していると判定された場合に、制御
手段は、相手機に起呼表示信号(CI信号)を送出する
よう制御する。
【0022】 すなわち、請求項1記載の通信端末装置
では、初期識別信号としてDIS信号を含むマルチフレ
ームの信号を応答局から受信する際に、該マルチフレー
ムの信号を構成するDIS信号以外の信号(例えば、N
SF信号やCSI信号)を正常に受信できない場合
も、少なくともDIS信号が正常に受信されて、該DI
S信号がV.8手順の実行能力有りを示していれば、相
手機(応答局)がV.8手順の実行能力を有すると認識
できるので、CI信号が応答局に送出される。また、上
記請求項2記載の通信端末装置は、発呼局として、目的
とする相手機(応答局)へ発呼した後、V.8手順の実
行能力の有無を示すデジタル識別信号(DIS信号)を
含む初期識別信号を相手機から受信すると、第3、第2
の判定手段によって、DIS信号のみを初期識別信号と
して受信したか否か、DIS信号がV.8手順の実行能
力有りを示しているか否かをそれぞれ判定する。ここ
で、DIS信号のみを初期識別信号として受信し、且つ
該DIS信号がV.8手順の実行能力有りを示している
と判定された場合に、制御手段は、相手機に起呼表示信
号(CI信号)を送出するよう制御する。すなわち、請
求項2記載の通信端末装置では、初期識別信号としてD
IS信号を含むマルチフレームの信号を受信する際に、
該マルチフレームの信号を構成するDIS信号以外の信
号(例えば、NSF信号やCSI信号)を全く受信しな
かった場合や、DIS信号のみのシングルフレームの初
期識別信号を受信した場合の何れの場合でも、少なくと
もDIS信号が正常に受信されて、該DIS信号がV.
8手順の実行能力有りを示していれば、相手機(応答
局)がV.8手順の実行能力を有すると認識できるの
で、CI信号が応答局に送出される。請求項1、2記載
の通信制御装置では、上記の如く制御手段の制御によっ
てCI信号送出した後は、このCI信号を受信した応答
局からはANSam信号が送出され、V.8手順、V.
34手順が順に実行される。なお、DIS信号以外の信
号(例えば、NSF信号やCSI信号)については、
V.34手順の中でもう一度受信するので、前記DIS
信号以外の信号に含まれた情報に基づく独自の通信手順
へ移行できない等の不都合は生じない。
【0023】 このように請求項1、2記載の発明によ
れば、マルチフレームの初期識別信号を全て正常に受信
するまで該初期識別信号の再送待ちを継続することな
く、相手機がV.8手順の実行能力を有すると認識でき
た時点で速やかにCI信号を送出するので、不必要な信
号の再送待ちを省略した上で、通信時間を短縮すること
ができる。
【0024】一方、第2の判定手段により、DIS信号
が正常に受信され且つ該DIS信号がV.8手順の実行
能力有りを示していないと判定された場合、相手機(応
答局)にV.8手順の実行能力が無いので、V.8手順
の実行及びV.34手順への移行は不可能であり、T.
30バイナリ手順へ移行する。
【0025】その際、T.30バイナリ手順へ移行する
ための情報が、DIS信号以外の初期識別信号(例え
ば、NSF信号やCSI信号)に含まれている可能性が
ある。
【0026】そこで、請求項3、4記載の通信端末装置
では、移行制御手段によって、初期識別信号を全て正常
に受信してからT.30バイナリ手順で通信するよう通
信手順を移行させる。これにより、相手機がV.8手順
の実行能力を有していない場合に、必要な情報が得られ
ずにT.30バイナリ手順へ移行できないといった不都
合を回避し、T.30バイナリ手順へ円滑に移行するこ
とができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態を詳細に説明する。
【0028】[ファクシミリ装置の全体構成]図1に
は、本発明に係る通信端末装置の一例として、ファクシ
ミリ装置10の全体構成図を示す。このファクシミリ装
置10は、ファクシミリ装置10全体の制御処理を行う
CPU12、制御プログラム実行時に使用するワークエ
リアとしてのRAM14、ファクシミリ装置10を操作
するための表示及び操作スイッチが設けられた操作表示
装置16、送信原稿を読取る読取装置18、受信画情報
等を印刷して出力する印字装置20、符号化・復号化・
拡大・縮小等の画像処理を行う画像処理装置22、送信
する画情報または受信した画情報を格納する画像蓄積装
置24、ファクシミリ装置10全体を制御するプログラ
ムを記憶したROMで構成されたシステム制御プログラ
ム記憶部28、デジタル網(例えば、ISDN網)に適
した通信(例えば、G4)を制御するためのプログラム
を記憶したROMから構成されたデジタル通信制御プロ
グラム記憶部30、アナログ網(例えば、G3)に適し
た通信を制御するためのプログラムを記憶したROMか
ら構成されたアナログ通信制御プログラム記憶部32、
ファクシミリ装置10をデジタル網へ接続するためのデ
ジタル網制御装置38、ファクシミリ装置10をアナロ
グ網へ接続するためのアナログ網制御装置40、及び切
換えによって複数の外部回線インターフェースと複数の
内部通信回路とを接続するための回線切換え制御装置3
6を備えており、これらはシステムバス26により相互
に接続されている。
【0029】また、デジタル通信制御プログラム記憶部
30は直接回線切換え制御装置36と相互に接続されて
おり、アナログ通信制御プログラム記憶部32は、低速
モードと高速モードとを備えたモデム(変復調装置)3
4を介して回線切換え制御装置36と相互に接続されて
いる。また、回線切換え制御装置36は、デジタル網制
御装置38及びアナログ網制御装置40の各々とも相互
に接続されている。更に、アナログ通信制御プログラム
記憶部32とアナログ網制御装置40とは相互に接続さ
れている。
【0030】本実施形態のファクシミリ装置10は、デ
ジタル網にもアナログ網にも接続可能であるが、このフ
ァクシミリ装置10をアナログ網にのみ接続する場合に
はデジタル通信制御プログラム記憶部30及びデジタル
網制御装置38を省略することができ、デジタル網にの
み接続する場合にはアナログ通信制御プログラム記憶部
32、モデム34及びアナログ網制御装置40を省略す
ることができる。
【0031】[ITU−T勧告T.30 ANNEXFの基本
的な通信手順の概要]次に、ITU−T勧告T.30 A
NNEXFの基本的な通信手順の概要を説明する。図2に
は、T.30 ANNEXFの基本的な通信手順が示されてお
り、中心線の左側には発呼局から応答局へ送出される信
号が、中心線の右側には応答局から発呼局へ送出される
信号が、それぞれ時系列に沿って上から順に示されてい
る。
【0032】この図2には、通信開始時の手順、画情報
の伝送時の手順、及び通信終了時の手順が網羅されてい
る。このうち通信開始時の手順は、相手側端末の機能等
を認識するためのネットワークインタラクション(フェ
ーズ1)、発呼局と応答局との間に設定された通信回線
の状態を把握するためのラインプロービング(フェーズ
2)、モデムに内蔵された等化器のトレーニングを行う
プライマリーチャネル等化器トレーニング(フェーズ
3)、モデムの性能情報等を交換しデータ信号速度の設
定等を行うモデムパラメータ交換(フェーズ4)、画情
報の伝送に先立ち制御チャネルデータの交換等を行う
T.30ファクシミリハンドシェーク(フェーズ5)、
画情報の伝送に先立ちプライマリーチャネルを再度同期
させるプライマリーチャネルの再同期(フェーズ6)の
各フェーズにより構成される。
【0033】なお、このうちネットワークインタラクシ
ョンでは、V.8に準じた動作が行われ、次のラインプ
ロービング以降ではV.34に準じた動作が行われる。
【0034】ここで、図3、図4を用いて、ネットワー
クインタラクション(フェーズ1)の基本的な通信手順
を詳細に説明する。
【0035】発呼局は、ダイヤルした(図3のステップ
102)後、応答局からの信号を待つ(ステップ10
4)。ここで受信した信号がANSam信号である場合
(ステップ106で肯定された場合)、予め規定された
Te秒間(0.5秒以上)の無音期間(ステップ10
8)に続いて、発呼局の通信能力情報(例えば、V.3
4手順の実行能力を有するか否か等)を含むCM信号を
応答局へ送出する(ステップ110)。このCM信号
は、予め規定されたT1時間を上限として、後述するC
J信号の送出時まで複数回送出される。
【0036】このCM信号の送出開始後、発呼局は応答
局からANSam信号に続いてJM信号を受信する。こ
のJM信号は、上記CM信号で表された通信能力のうち
応答局でも実行可能な通信能力の情報を含んでおり、応
答局から複数回送出されてくる。発呼局は、このJM信
号を受信することで、発呼局と応答局とで共通の通信能
力を認識することができる。
【0037】発呼局は、同一のJM信号を2回以上受信
すると(ステップ112で肯定されると)、CM信号の
終了を示すCJ信号を応答局へ送出する(ステップ11
4)。ここで、発呼局では、CJ信号を3オクテット送
出した(ステップ116で肯定された)後、75±5ミ
リ秒の無音期間(ステップ118)に続いて、V.34
手順の実行フェーズ(ラインプロービング(フェーズ
2)以降のフェーズ)に移行する(ステップ120)。
【0038】なお、ステップ104で受信された信号が
ANSam信号以外の信号(例えば、CED信号やプリ
アンブル)である場合(即ち、ステップ106で否定さ
れた場合)は、その後送出されてくる低速(例えば30
0bps)のNSF/CSI/DISの初期識別信号を
受信して解析する(ステップ122)。ここで、DIS
信号におけるV.8能力有無を示す所定のビットに基づ
いて、応答局がV.8能力を有しているか否かを判定す
る(ステップ124)。
【0039】ここで、応答局がV.8能力を有していな
い場合はT.30バイナリ手順へ移行する(ステップ1
30)。一方、応答局がV.8能力を有している場合は
応答局へCI信号を送出した(ステップ126)後、再
びANSam信号の受信待ちを行う(ステップ12
8)。そして、ANSam信号を受信すると、ステップ
108へ進み、以後上記と同様の手順を実行する。
【0040】一方の応答局は、着呼した(図4のステッ
プ202)後、最低200ミリ秒の無音期間(ステップ
204)に続いて、ANSam信号を発呼局へ送出する
(ステップ206)。但し、この時点では図5に示す
T.30バイナリ手順に従ってCED信号、プリアンブ
ル、低速(例えば300bps)のNSF/CSI/D
ISの初期識別信号を発呼局へ送出するケースもある。
【0041】その後、発呼局からのCM信号の受信待ち
を行う(ステップ208)。そして、応答局は、同一の
CM信号を2回以上受信すると(ステップ210で肯定
されると)、応答局へJM信号を送出する(ステップ2
12)。このJM信号は、予め規定されたT1時間を上
限として、後述するCJ信号を3オクテット受信するま
で複数回送出される。
【0042】このJM信号の送出開始後、応答局は発呼
局からCM信号に続いてCJ信号の受信待ちに入る(ス
テップ214)。ここでCJ信号を3オクテット受信す
ると(ステップ214で肯定されると)、応答局は75
±5ミリ秒の無音期間(ステップ216)に続いて、
V.34手順の実行フェーズ(ラインプロービング(フ
ェーズ2)以降のフェーズ)に移行する(ステップ21
8)。
【0043】なお、ステップ208において、所定時間
(例えば、許容ANSam信号送出時間Tr秒(具体的
には5±1秒))内にCM信号が受信できなかった場合
(即ち、ステップ220で肯定された場合)は、NSF
/CSI/DISの初期識別信号を発呼局へ送出する
(ステップ222)。その後、所定時間内にCI信号を
受信しなければ、T.30バイナリ手順へ移行する(ス
テップ226)。但し、所定時間内にCI信号を受信す
ると(ステップ224で肯定されると)、ANSam信
号を再度送出し(ステップ206)、ステップ208の
CM信号の受信待ちに戻る。
【0044】[初期識別信号受信時の通信制御処理]次
に、本発明に係る初期識別信号受信時の通信制御処理の
1つの実施形態を、図7、図8を用いて説明する。図8
の制御ルーチンは、上記T.30 ANNEXFの基本的な通
信手順に対して、本発明を適用して改良した発呼局側の
制御ルーチンの一例を示しており、特に本発明に関連す
る部分を詳細に記述している。
【0045】発呼局では、図8のステップ152で発呼
又は手動送信を開始した後、応答局からのANSam信
号を受信すると(ステップ154で肯定判定される
と)、ステップ174へ進み、V.8手順を経てV.3
4手順で通信する(詳細は前述した図3参照)。
【0046】また、応答局からDIS信号のみのシング
ルフレームの初期識別信号を正常受信した場合は、ステ
ップ156で肯定判定され、後述するステップ166へ
進む。
【0047】更に、応答局からNSF/CSI/DIS
のマルチフレームの初期識別信号を受信した場合は、ス
テップ156で否定判定され、ステップ158へ進む。
【0048】但し、受信した初期識別信号において、N
SF/CSI信号が完全に抜けていた場合は、ステップ
158で肯定判定され、後述するステップ168へ進
む。
【0049】一方、受信した初期識別信号にNSF又は
CSI信号が含まれていた場合は、ステップ160でN
SF信号を正常受信できたか否かを、ステップ162で
CSI信号を正常受信できたか否かを、それぞれ判定す
る。
【0050】ここで、NSF信号、CSI信号のうち少
なくとも1つを正常受信できなかった場合はステップ1
68へ進み、DIS信号を正常受信できたか否かを判定
する。DIS信号も正常受信できなかった場合はステッ
プ156へ戻り、応答局からの初期識別信号の再送を待
つ。
【0051】一方、ステップ168でDIS信号を正常
受信できた場合、即ち図7に示す矢印B1部のようにN
SF信号、CSI信号のうち少なくとも1つを正常受信
できなかったものの少なくともDIS信号を正常受信で
きた場合は、ステップ170へ進み、DIS信号のV.
8能力ビットをチェックすることで応答局がV.8能力
を有しているか否かを判定する。ここで、応答局がV.
8能力を有している場合はステップ172へ進み、応答
局へのCI信号の送出を開始する(図7の矢印B2
部)。そして、ステップ154のANSam信号の再送
待ちへ戻る。
【0052】このように、少なくともDIS信号が正常
に受信され、且つ該DIS信号により応答局がV.8能
力有りと判断された場合には、NSF信号やCSI信号
の受信状況によらず、速やかにCI信号を送出しANS
am信号の再送待ちを行う。
【0053】なお、この後、図7に示すように、応答局
からのANSam信号を受信すると、V.8手順にてC
M信号とJM信号とを交換してV.34手順へ移行して
いく。また、NSF信号やCSI信号については、V.
34手順の中でもう一度受信するので、該NSF信号や
CSI信号に含まれた情報に基づく独自の通信手順へ移
行できない等の不都合は生じない。
【0054】一方、上記ステップ170で応答局がV.
8能力を有していない場合は、V.8手順及びV.34
手順は実行できず、T.30バイナリ手順で通信するよ
う移行せざるを得ない。このT.30バイナリ手順へ移
行するための情報が、初期識別信号を構成するDIS信
号以外の信号、即ち、NSF信号やCSI信号に含まれ
ている可能性がある。従って、この場合はステップ17
6へ進み、初期識別信号の再送で全ての信号を正常に受
信してから、T.30バイナリ手順での通信に移行する
(ステップ178)。これにより、応答局がV.8手順
の実行能力を有していない場合に、必要な情報が得られ
ずにT.30バイナリ手順へ移行できないといった不都
合を回避し、T.30バイナリ手順へ円滑に移行するこ
とができる。
【0055】なお、ステップ160、162でNSF信
号、CSI信号共に正常受信できても、ステップ164
でDIS信号を正常受信できなかったという判定であれ
ば、ステップ156へ戻る。ステップ164でDIS信
号を正常受信できたという判定であれば、ステップ16
6へ進み、DIS信号のV.8能力ビットをチェックす
ることで応答局がV.8能力を有しているか否かを判定
する。ここで、応答局がV.8能力を有している場合は
前述したステップ172へ進み、応答局がV.8能力を
有していない場合は、T.30バイナリ手順での通信に
移行する(ステップ178)。
【0056】以上の説明から明らかなように、本実施形
態では、少なくともDIS信号が正常に受信され且つ該
DIS信号により応答局がV.8能力有りと判断された
場合には、NSF信号やCSI信号の受信状況によら
ず、速やかにCI信号を送出するので、不必要な信号の
再送待ちを省略した上で、通信時間を短縮することがで
きる。
【0057】なお、上記実施形態では、本発明に係る通
信端末装置としてファクシミリ装置を例示したが、通信
端末装置としてはファクシミリ装置に限定されるもので
はなく、V.8及びV.34に準じた通信手順を実行可
能な装置全般に適用することができる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、マルチフレームの初期
識別信号を全て正常に受信するまで該初期識別信号の再
送待ちを継続することなく、相手機がV.8手順の実行
能力を有すると認識できた時点で速やかにCI信号を送
出するので、不必要な信号の再送待ちを省略した上で、
通信時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施形態におけるファクシミリ装置の全
体構成図である。
【図2】ITU−T勧告T.30 ANNEXFに基づく通信
手順の概要を示す図である。
【図3】ネットワークインタラクションのフェーズにお
ける発呼局側の通信制御処理ルーチンを示す流れ図であ
る。
【図4】ネットワークインタラクションのフェーズにお
ける応答局側の通信制御処理ルーチンを示す流れ図であ
る。
【図5】ITU−T勧告T.30バイナリ手順の概要を
示す図である。
【図6】マルチフレームの初期識別信号を繰り返し再送
待ちする従来の通信手順を示す図である。
【図7】発明の実施形態に係る改善された通信手順を示
す図である。
【図8】発明の実施形態に係る発呼局側の改善された通
信制御処理ルーチンを示す流れ図である。
【符号の説明】
10 ファクシミリ装置(通信端末装置) 12 CPU 28 システム制御プログラム記憶部 32 アナログ通信制御プログラム記憶部 34 モデム 40 アナログ網制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂山 隆志 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士 ゼロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 望月 昌宏 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士 ゼロックス株式会社岩槻事業所内 (56)参考文献 特開 平10−155035(JP,A) 特開 平8−204684(JP,A) 特開 平8−65482(JP,A) 特開 昭60−100876(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/32 - 1/36 H04N 1/42 - 1/44

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ITU−T勧告V.8及びV.34に準
    じた手順を実行可能な通信端末装置であって、 発呼した後、V.8に準じた手順の実行能力の有無を示
    すデジタル識別信号を含む初期識別信号を相手機から受
    する受信手段と、 前記受信手段で前記デジタル識別信号以外の前記初期識
    別信号が正常に受信できたか否かを判定する第1の判定
    手段と、 前記受信手段で受信された前記 デジタル識別信号がV.
    8に準じた手順の実行能力有りを示しているか否かを判
    定する第2の判定手段と、 前記第1の判定手段により前記デジタル識別信号以外の
    前記初期識別信号が正常に受信できなかったと判定さ
    れ、且つ前記第2の判定手段により前記デジタル識別信
    号がV.8に準じた手順の実行能力有りを示していると
    判定された場合に、相手機に起呼表示信号を送出するよ
    う制御する制御手段と、 を有する通信端末装置。
  2. 【請求項2】 ITU−T勧告V.8及びV.34に準
    じた手順を実行可能な通信端末装置であって、 発呼した後、V.8に準じた手順の実行能力の有無を示
    すデジタル識別信号を含む初期識別信号を相手機から受
    する受信手段と、 前記受信手段で前記デジタル識別信号のみを前記初期識
    別信号として受信したか否かを判定する第3の判定手段
    と、 前記受信手段で受信された前記 デジタル識別信号がV.
    8に準じた手順の実行能力有りを示しているか否かを判
    定する第2の判定手段と、 前記第3の判定手段により前記デジタル識別信号のみを
    前記初期識別信号として受信したと判定され、且つ前記
    第2の判定手段により前記デジタル識別信号がV.8に
    準じた手順の実行能力有りを示していると判定された場
    合に、相手機に起呼表示信号を送出するよう制御する制
    御手段と、 を有する通信端末装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の判定手段により前記デジタル
    識別信号以外の前記初期識別信号が正常に受信できなか
    ったと判定され、且つ前記第2の判定手段により前記
    ジタル識別信号がV.8に準じた手順の実行能力有りを
    示していないと判定された場合に、前記初期識別信号
    を全て正常に受信してから、T.30バイナリ手順で通
    信するよう通信手順を移行する移行制御手段をさらに有
    する請求項1記載の通信端末装置。
  4. 【請求項4】 前記第3の判定手段により前記デジタル
    識別信号のみを前記初期識別信号として受信したと判定
    され、且つ前記第2の判定手段により前記デジタル識別
    信号がV.8に準じた手順の実行能力有りを示していな
    いと判定された場合に、前記初期識別信号を全て正常
    に受信してから、T.30バイナリ手順で通信するよう
    通信手順を移行する移行制御手段をさらに有する請求項
    2記載の通信端末装置。
JP09413497A 1997-04-11 1997-04-11 通信端末装置 Expired - Fee Related JP3475705B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09413497A JP3475705B2 (ja) 1997-04-11 1997-04-11 通信端末装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09413497A JP3475705B2 (ja) 1997-04-11 1997-04-11 通信端末装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10290343A JPH10290343A (ja) 1998-10-27
JP3475705B2 true JP3475705B2 (ja) 2003-12-08

Family

ID=14101939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09413497A Expired - Fee Related JP3475705B2 (ja) 1997-04-11 1997-04-11 通信端末装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3475705B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10290343A (ja) 1998-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5752199A (en) Method and apparatus for sending faxes over analog cellular
US6437870B1 (en) Facsimile apparatus having V.8 protocol facility and facsimile communication method
EP0942586B1 (en) Data transmission apparatus and data reception apparatus
US6122071A (en) Facsimile apparatus capable of executing communication protocol for identifying type of modem of destination station
JP3354443B2 (ja) 通信装置
JP3475705B2 (ja) 通信端末装置
JP3674072B2 (ja) ファクシミリ通信方法及びファクシミリ装置
JP3514066B2 (ja) ファクシミリ装置及びファクシミリ通信制御方法
JP3493945B2 (ja) 通信端末装置
JP3511839B2 (ja) 通信端末装置
JPH10285375A (ja) 通信端末装置
JP3518235B2 (ja) 通信手順移行方法及び通信端末装置
JP3384275B2 (ja) 通信端末装置
JP3458653B2 (ja) 通信端末装置
JP3391213B2 (ja) 通信端末装置
JPH10190765A (ja) 通信端末装置
JP2922355B2 (ja) ファクシミリ装置
JP3453126B2 (ja) 通信制御装置
JPH10290344A (ja) 通信端末装置
JP3496448B2 (ja) 通信端末装置
JP3221102B2 (ja) ファクシミリ装置
JPH10290355A (ja) ファクシミリ装置及びファクシミリ通信方法
JPH10271301A (ja) 通信端末装置
JPH09224144A (ja) 複数の通信プロトコルで通信を行うファクシミリ 装置とその通信方法
JP2003169197A (ja) ファクシミリ通信装置およびファクシミリ通信方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070926

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080926

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090926

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees