JPH10190765A - 通信端末装置 - Google Patents

通信端末装置

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JPH10190765A
JPH10190765A JP8344130A JP34413096A JPH10190765A JP H10190765 A JPH10190765 A JP H10190765A JP 8344130 A JP8344130 A JP 8344130A JP 34413096 A JP34413096 A JP 34413096A JP H10190765 A JPH10190765 A JP H10190765A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 V.34通信手順によりたとえばファクシミリ通
信等のデータ通信の実行中に、受信側において受信した
データにエラーが検出された場合には、受信側から要請
することによりその時点の通信速度で所定回数再送信し
てもらい、それでもなおエラーが解消されない場合に
は、通信速度をより低くしてエラーが解消されるまで再
送信を反復してもらうことになるため、エラーが解消さ
れるまでにかなりの時間を要する場合があった。 【解決手段】 通信開始時のトレーニング信号及び通信
途中のデータの受信に際して受信側で通信回線の少なく
とも帯域幅を検出するモデム5と、検出された帯域幅に
基づいて送受信いずれかの側で最適なシンボル速度を選
択して通信速度を決定するCPU 1とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばファクシ
ミリ装置等の通信端末装置に関し、より詳細には、たと
えばITU-T(国際電気通信連合−電気通信標準化部門) の
勧告V.34に準拠して、通信実行中に通信速度の変更が可
能な変復調装置 (モデム) を使用した通信端末装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置等のデータ通信を行な
う通信端末装置は一般的には、送信時にはディジタル信
号を音声信号に変換して一般公衆電話回線へ送信し、ま
た受信時には一般公衆電話回線から音声信号を受信して
ディジタル信号に変換する変復調装置(モデム)を備え
ている。
【0003】従来の通信端末装置でデータ通信を行なう
場合には半二重方式のたとえばITU-T(国際電気通信連合
−電気通信標準化部門) の勧告V.17通信手順等に準拠し
た変復調装置を使用し、現在一般的なG3規格のファクシ
ミリ通信手順でもある同勧告T.30に規定されている手順
に従って行なわれている。しかし、同勧告V.34に準拠し
た最大伝送速度が33.6Kbpsの超高速の通信手順(以下、
V.34通信手順と言う)も実用化されており、このV.34通
信手順では通信の開始時点及び通信実行中において、受
信側でその時点の回線状況、具体的には S/N, 帯域幅に
応じて通信速度を指定することが可能であり、送信側で
はそのようにして受信側で指定された通信速度で送信を
行なうように通信速度を変更する。なお、V.34通信手順
でデータ通信を行なう場合には同じく同勧告 V.8通信手
順で前手順を行なって実際の通信速度を決定する必要が
ある。
【0004】次に、従来のV.34通信手順について、その
通信開始時の信号の送受を示す図6の模式図を参照して
説明する。但し、V.34通信手順の実行に際しては前述の
ように V.8通信手順により最初に通信速度が決定される
が、この手順はフェーズ1からフェーズ4までの4段階
に別れている。
【0005】フェーズ1のネットワークインタラクショ
ンにおいて送受信両装置間で相互の能力の確認が行なわ
れる。発信側 (発呼側) 装置は発呼トーンCNG または機
能表示信号CIを送出する。これに対して着呼すると、受
信側装置は送信側装置に対して V.8通信手順の機能を有
していることを示す変形応答トーンANSam を返送する。
この変形応答トーンANSam を受信することにより、送信
側装置は自身のモデムの能力を示す起呼メニュー信号CM
を送出する。この起呼メニュー信号CMを受信すると受信
側装置は送受信双方の装置のモデムの能力から最高の能
力を選択し、それを示す共通メニュー信号JMを送出す
る。なお、この共通メニュー信号JMに対する応答として
送信側装置はCM終端信号CJを送出する。以上でフェーズ
1が終了する。
【0006】この後、フェーズ2のラインプロービング
においてラインプロービングが行なわれる。送受信両装
置間において信号INFOによりモデム能力, 回線プロービ
ング結果, データモード変調パラメータ等の情報が交換
され、トーンA,Bの送受が行なわれた後、ラインプロ
ービングが実行される。これは送信側装置からプロービ
ング信号(L1, L2)を送出することにより受信側装置で回
線の状態を検出するためであり、これにより受信側装置
ではその時点の回線の S/N及び帯域幅が判明するので、
受信側装置から再度信号INFOによりモデム能力, 回線プ
ロービング結果, データモード変調パラメータ等を送出
する。
【0007】次にフェーズ3の等化器トレーニングにお
いて、送信側装置からトレーニング信号TRN が送出され
る。このトレーニング信号TRN を受信することにより受
信側装置において通信速度を決定する。そして、フェー
ズ4の最終トレーニングにおいて両者間で速度変更要求
信号PPh が送受され、最終的に速度指定信号MPh が送受
されて通信速度が決定される。この後、ITU-T 勧告T30
に準拠したファクシミリ通信が行なわれる。
【0008】図7は画像データ(Image Data)の通信実行
中のページの切れ目において通信速度の変更が行なわれ
ない場合の信号の送受を示す模式図である。
【0009】1ページの画像データ(Image Data)の送信
が終了した時点において、送信側装置からは次ページの
画像データ(Image Data)の送信を行なうための通常の手
順が開始されて信号Shが送出され、受信側装置からも同
様に信号Shが送出され、以下通常の手順で次のページの
画像データ(Image Data)が送信側装置から送信される。
【0010】図8は画像データ(Image Data)の通信実行
中のページの切れ目において通信速度の変更を送信側装
置から要求した場合の信号の送受を示す模式図である。
【0011】1ページの画像データ(Image Data)の送信
が終了した時点において、まず送信側装置から速度変更
要求信号PPh が送出され、それに対して受信側装置も速
度変更要求信号PPh を送出し、最終的には両者間で速度
指定信号MPh が送受されて通信速度が決定し、次のペー
ジの画像データ(Image Data)の送信が行なわれる。
【0012】図9は画像データ(Image Data)の通信実行
中のページの切れ目において通信速度の変更を受信側装
置から要求した場合の信号の送受を示す模式図である。
【0013】1ページの画像データ(Image Data)の送信
が終了した時点において、送信側装置からは次ページの
画像データ(Image Data)の送信を行なうための通常の手
順が開始されて信号Shが送出されるが、受信側装置から
は速度変更要求信号PPh が送出され、それに対して送信
側装置も速度変更要求信号PPh を送出し、最終的には両
者間で速度指定信号MPh が送受されて通信速度が決定
し、次のページの画像データ(Image Data)の送信が行な
われる。
【0014】このように、従来のV.34通信手順及びその
前手順としての V.8通信手順においては、通信開始時点
及び通信実行中において通信速度の変更が可能である。
従って、送信したデータにエラーが検出された場合には
通信速度を低下させて再送信することが可能になるため
信頼性の向上を図ることが出来るが、通信速度の変更の
際の信号の送受に時間を要し、またそのようにして通信
速度を低下させて再送信したデータにもエラーが検出さ
れた場合には上述の図8,図9に示されているような手
順を反復することにより更に通信速度を低下させて再送
信する必要が生じる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなV.34通信
手順によりたとえばファクシミリ通信等のデータ通信の
実行中に、受信側において受信したデータにエラーが検
出された場合には、受信側から要請することによりその
時点の通信速度で所定回数再送信してもらい、それでも
なおエラーが解消されない場合には、通信速度をより低
くしてエラーが解消されるまで再送信を反復してもらう
ことになる。従って、受信側において受信したデータに
エラーが検出された場合には、通信速度を段階的に低下
させつつ再送信が反復されるため、エラーが解消される
までにかなりの時間を要する場合があった。
【0016】ところで、変復調装置は一般的には、通信
実行中においてその時点の通信回線の S/N及び帯域幅を
ステータスとして出力する機能が備えられており、それ
らを外部からモニタすることが可能である。
【0017】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、たとえばファクシミリ装置等の通信端末装
置において、通信開始時には記憶してある過去の通信実
績とその時点の通信回線の状態とに基づいて通信速度を
決定し、通信実行中においても変復調装置から得られる
それぞれの時点の通信回線の状態(S/N, 帯域幅)のステ
ータスに従って適切な通信速度を決定し得る通信端末装
置に関する。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る通信端末装
置は、通信の開始時及びデータの通信途中において通信
速度の変更が可能な通信端末装置であって、通信開始時
のトレーニング信号及び通信途中のデータの受信に際し
て受信側で通信回線の少なくとも帯域幅を検出する手段
と、検出された帯域幅に基づいて送受信いずれかの側で
最適なシンボル速度を選択して通信速度を決定する手段
とを備えたことを特徴とする。
【0019】このような本発明の通信端末装置では、通
信開始時のトレーニング信号及び通信途中のデータの受
信に際して受信側で通信回線の少なくとも帯域幅が検出
され、この検出された帯域幅に基づいて送受信いずれか
の側で最適なシンボル速度を選択して通信速度が決定さ
れるめ、通信開始時においても通信途中においてもそれ
ぞれの時点の通信回線の帯域幅に基づいて最適な通信速
度で通信が行なわれる。
【0020】また本発明に係る通信端末装置は、通信の
開始時及びデータの通信途中において通信速度の変更が
可能な通信端末装置であって、着呼による通信終了時に
通信相手と通信終了時点の通信速度及び通信回線の S/N
及び帯域幅を記憶する手段と、通信開始時に通信回線の
S/N及び帯域幅と記憶手段の記憶内容とに基づいて送受
信いずれかの側で通信速度を決定する手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0021】またこのような本発明の通信端末装置で
は、着呼による通信終了時に通信相手と通信終了時点の
通信速度及び通信回線の S/N及び帯域幅が記憶され、次
の通信開始時には通信回線の S/N及び帯域幅と前回の通
信時に記憶した通信速度及び通信回線の S/N及び帯域幅
とに基づいて送受信いずれかの側で通信速度が決定され
るため、過去の通信回線の S/N及び帯域幅と通信速度と
の関係に基づいて現在の通信回線の S/N及び帯域幅から
最適な通信速度が決定される。
【0022】更に本発明に係る通信端末装置は上述の構
成において、通信速度を決定する手段が、通信回線の帯
域幅に基づいてシンボル速度を、通信回線の S/Nに基づ
いてデータ速度をそれぞれ決定すべくなしてあることを
特徴とする。
【0023】更に本発明の通信端末装置では、上述の構
成において、通信回線の帯域幅に基づいてシンボル速度
が、通信回線の S/Nに基づいてデータ速度がそれぞれ決
定され、最終的な通信速度が決定される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係る通信
端末装置(以下、本発明装置と言う) をファクシミリ装
置として具体化した場合の実施の形態の一構成例を示す
ブロック図である。
【0025】図1において、参照符号1はファクシミリ
装置の制御部として機能するCPU(中央処理装置) を示し
ており、このファクシミリ装置全体の動作を制御するた
めのプログラム等を予め記憶したROM (Read Only Memor
y)2と、CPU 1による制御に必要なデータ、たとえば後
述する通信設定テーブル31及び通信管理テーブル32等の
ようなデータ、あるいは動作時に一時記憶が必要なデー
タ等を記憶する記憶部として機能するRAM(Random Acces
s Memory) 3とが接続されている。
【0026】また、CPU 1にはNCU (Network Control U
nit)4, モデム5が接続されている。NCU 4は、CPU 1
により制御されて、回線Lとこのファクシミリ装置との
接続を制御すると共に、通信相手の電話番号に応じたダ
イヤルパルスを送出する機能及び着信を検出する機能を
有している。なお、回線Lは図示されていない一般公衆
電話回線に接続されている。
【0027】モデム5は、送受信データの変復調、具体
的には送信データを音声信号に変調してNCU 4を介して
回線Lへ送出し、また逆に回線LからNCU 4を介して受
信した音声信号をディジタル信号に復調する。なお、モ
デム5としては種々の能力の製品が存在するが、この例
ではV.34通信手順が可能なモデムであるとする。V.34通
信手順が可能なモデムは一般的には、通信実行中に通信
速度の変更が可能であると共に、通信相手から受信した
信号からその時点の通信回線の状況、具体的には S/N,
帯域幅のデータをステータスとして外部からモニタ可能
である。
【0028】CPU 1には更に、読取部6, 画像メモリ
7, コーデック8, 記録部9, 操作部10, 表示部11等が
接続されている。読取部6はたとえば CCDイメージセン
サ等を利用して原稿画像の読み取りを行なう。画像メモ
リ7は、読取部6が読み取った画データを記憶し、また
外部から回線L及びモデム5を介して受信した画データ
を記憶する。コーデック8は、送信すべき画データを符
号化し、また受信した画データを復号化する。記録部9
は受信画データまたは読取部6が読み取った画データを
記録紙(用紙)上に記録する。操作部10は電話番号等の
数字を入力するためのテンキー, ワンタッチキー, 短縮
キー, 種々の動作を指示するための操作キー等で構成さ
れている。表示部11は、操作部10の操作により入力され
た電話番号等の種々の情報を表示する CRTディスプレイ
またはLCD(液晶表示装置) 等で構成されている。
【0029】次に、上述のような構成の本発明装置とし
てのファクシミリ装置の動作について、RAM 3に設定さ
れる通信設定テーブル31及び通信管理テーブル32の内容
を示す図2及び図3の模式図と、CPU 1の動作手順を示
す図4及び図5のフローチャートとを参照して以下に説
明する。
【0030】まず、図2の模式図を参照して通信設定テ
ーブル31について説明する。この通信設定テーブル31は
RAM 3内の適宜の記憶領域に設定されており、図2に示
されているように、V.34通信手順で規定されている6種
類のシンボル速度それぞれに関して S/Nに対応して予め
最適データ速度が設定されている。なお、シンボル速度
は帯域幅に応じて選択される。従って、ある時点の通信
回線の帯域幅に応じてまずたとえばシンボル速度として
3200symbols/s が選択され、その時点の S/Nが25H (Hは
16進数を表す) であれば最適データとして26400bit/sが
選択されることになる。なお、図2には示されていない
が、シンボル速度としては他に2800, 2743, 2400の計6
種類が選択可能である。
【0031】また、図3は通信管理テーブル32の内容例
を示す模式図である。この通信管理テーブル32には、過
去の受信相手の電話番号と、その相手との最後の通信時
の S/N及び帯域幅と通信速度(シンボル速度及びデータ
速度)とが記憶されている。たとえば、図3に示されて
いる例では、電話番号が”01-234-5678 ”の相手から前
回受信した際の最後の S/Nは”26H (dB)”であり、帯域
幅は”3000(Hz)”であり、その際の通信速度がシンボル
速度は”3439(symbols/s) ”でありデータ速度が”2880
0(bit/s)”であったことが記録されている。
【0032】次に、本発明装置が受信側 (着呼側) 装置
になった場合のCPU 1による実際の制御手順について、
図4及び図5に示されているフローチャートを参照して
説明する。なお、以下の説明では、送信側 (発呼側) 装
置も本発明装置と同等の機能を有していることを前提と
する。
【0033】まず、着呼があると (ステップS10)、CPU
1は交換機から通信相手の電話番号を読み込み (ステッ
プS11)、通信が開始される (ステップS12)。
【0034】通信が開始されると、CPU 1は前述の通信
管理テーブル32を検索してその電話番号に対応して記憶
されている各データ、即ち S/N, 帯域幅, 通信速度 (シ
ンボル速度及びデータ速度) を読み出す (ステップS1
3)。なお、このステップS13 で読み出された各データは
現時点の通信相手の装置 (送信側装置) と前回通信した
際の最後の時点での S/N, 帯域幅, 通信速度 (シンボル
速度及びデータ速度) である。また、送信側装置との間
ではプロービング処理が行なわれる (ステップS14)。こ
の結果、その時点の回線の S/N及び帯域幅がモデム5か
らステータスとして出力されるので、CPU 1はそれを読
み出す (ステップS15)。
【0035】次に、CPU 1は今回の帯域幅(上述のプロ
ービング処理により得られた現時点での回線の帯域幅)
と前回の帯域幅 (通信管理テーブル32から読み出された
帯域幅) とを比較する (ステップS16)。この結果、両者
が一致しているかまたは今回の帯域幅が前回の帯域幅よ
り大である場合には、CPU 1はシンボル速度の変更は行
なわないこととし、そのままのシンボル速度、即ち通信
管理テーブル32に記憶されているシンボル速度をそのま
ま指定する (ステップS17)。
【0036】一方、今回の帯域幅が前回の帯域幅より小
である場合には、CPU 1はシンボル速度の指定値を変更
する (ステップS18)。より具体的には、帯域幅の高域周
波数と各シンボル速度の値を比較し、「高域周波数」>
「シンボル速度」となるようなシンボル速度を選択す
る。但しこの場合、最適なシンボル速度がない場合には
安全を見込んで一段低いシンボル速度を選択する。
【0037】なお、通信相手 (送信側装置) の電話番号
が通信管理テーブル32に登録されていない場合には、通
常の手順に従って通信が行なわれる。
【0038】次に、CPU 1は今回のS/N(上述のプロービ
ング処理により得られた現時点での回線のS/N)と前回の
S/N(通信管理テーブル32から読み出されたS/N)とを比較
する(ステップS19)。この結果、両者が一致しているか
または今回の S/Nが前回の S/Nより大である場合には、
CPU 1はデータ速度の変更は行なわないこととし、その
ままのデータ速度、即ち通信管理テーブル32に記憶され
ているデータ速度をそのまま指定する (ステップS20)。
一方、今回の S/Nが前回の S/Nより小である場合には、
CPU 1はデータ速度の指定値を変更する (ステップS2
1)。より具体的には、上述のようにして決定されたシン
ボル速度に対応する通信管理テーブル32の欄からデータ
速度を指定する。
【0039】上述のようにしてシンボル速度とデータ速
度が指定されると、CPU 1はその結果を送信側装置へ通
知する。
【0040】以上のようにしてCPU 1が通信速度 (シン
ボル速度及びデータ速度) を決定して送信側装置へ通知
することにより、実際のデータ通信が開始される (ステ
ップS22)。以下、図5のフローチャートを参照して説明
する。
【0041】上述のようにしてデータ通信が開始される
と、CPU 1はその間にもモデム5からステータスとして
出力される S/N及び帯域幅を読み出しており (ステップ
S211) 、たとえばページの切れ目等で今回の帯域幅(現
時点で行なわれている通信により得られた帯域幅)と前
回の帯域幅 (前回の通信により得られた帯域幅) とを比
較する (ステップS212) 。
【0042】このステップS212での比較の結果、両者が
一致している場合には、CPU 1はシンボル速度の変更は
行なわないこととし、その時点のシンボル速度をそのま
ま指定する (ステップS213) 。
【0043】今回の帯域幅が前回の帯域幅より大である
場合には、CPU 1はシンボル速度が上がるようにその指
定値を変更する (ステップS214) 。より具体的には、帯
域幅の高域周波数と各シンボル速度の値を比較し、「高
域周波数」<「シンボル速度」となるようなシンボル速
度を選択する。但しこの場合、最適なシンボル速度がな
い場合には安全を見込んで一段低いシンボル速度を選択
する。
【0044】逆に、今回の帯域幅が前回の帯域幅より小
である場合には、CPU 1はシンボル速度が下がるように
その指定値を変更する (ステップS215) 。より具体的に
は、帯域幅の高域周波数と各シンボル速度の値を比較
し、「高域周波数」>「シンボル速度」となるようなシ
ンボル速度を選択する。但しこの場合、最適なシンボル
速度がない場合には安全を見込んで一段低いシンボル速
度を選択する。
【0045】次に、CPU 1は今回のS/N(現時点で行なわ
れている通信により得られたS/N)に従って、上述のよう
にして決定されたシンボル速度 (シンボル速度が変更さ
れなかった場合にはそのシンボル速度) に対応する通信
管理テーブル32の欄からデータ速度を指定する (ステッ
プS216) 。そして、通信速度 (シンボル速度, データ速
度の少なくとも一方) が変更された場合には (ステップ
S217で”YES ”) 、CPU 1は送信側装置へ通信速度の変
更要求を行なう (ステップS218) 。
【0046】ここで通信が終了していない場合にはステ
ップS211へ戻り、通信が終了している場合には図4のス
テップS22 へ戻る。
【0047】通信が終了して図4のステップS23 へ戻る
と、CPU 1はその通信の終了時点での S/N及び帯域幅と
通紙速度 (シンボル速度及びデータ速度) を通信管理テ
ーブル32の対応する欄に記憶させた後に処理を終了す
る。
【0048】以上のように本発明の通信端末装置では、
通信の開始時点においては前回の通信時の最終の S/N及
び帯域幅に基づいて通信速度が決定され、通信実行中に
は常時各時点の S/N及び帯域幅に基づいて通信速度の変
更が行なわれる。
【0049】
【発明の効果】以上に詳述したように本発明の通信端末
装置によれば、通信開始時のトレーニング信号及び通信
途中のデータの受信に際して受信側で通信回線の少なく
とも帯域幅が検出され、この検出された帯域幅に基づい
て送受信いずれかの側で最適なシンボル速度を選択して
通信速度が決定されるため、通信開始時においても通信
途中においてもそれぞれの時点の通信回線の帯域幅に基
づいて最適な通信速度で通信を行なうことが可能にな
る。
【0050】また本発明の通信端末装置によれば、着呼
による通信終了時に通信相手と通信終了時点の通信速度
及び通信回線の S/N及び帯域幅が記憶され、次の通信開
始時には通信回線の S/N及び帯域幅と前回の通信時に記
憶した通信速度及び通信回線の S/N及び帯域幅とに基づ
いて送受信いずれかの側で通信速度が決定されるため、
過去の通信回線の S/N及び帯域幅と通信速度との関係に
基づいて現在の通信回線の S/N及び帯域幅から最適な通
信速度を決定することが可能になる。
【0051】更に本発明の通信端末装置によれば、通信
回線の帯域幅に基づいてシンボル速度が、通信回線の S
/Nに基づいてデータ速度がそれぞれ決定され、最終的な
通信速度が決定されるため、正確な通信速度の決定が可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信端末装置をファクシミリ装置とし
て具体化した場合の実施の形態の一構成例を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の通信端末装置の通信設定テーブルの内
容を示す模式図である。
【図3】本発明の通信端末装置の通信管理テーブルの内
容を示す模式図である。
【図4】本発明に係る通信端末装置の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図5】本発明に係る通信端末装置の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図6】一般的なV.34通信手順の前手順としての V.8通
信手順を説明するための模式図である。
【図7】一般的なV.34通信手順を説明するための模式図
である。
【図8】一般的なV.34通信手順を説明するための模式図
である。
【図9】一般的なV.34通信手順を説明するための模式図
である。
【符号の説明】
1 CPU 、3 RAM 、5 モデム、31 通信設定テーブ
ル、32 通信管理テーブル、L 通信回線。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信の開始時及びデータの通信途中にお
    いて通信速度の変更が可能な通信端末装置であって、通
    信開始時のトレーニング信号及び通信途中のデータの受
    信に際して受信側で通信回線の少なくとも帯域幅を検出
    する手段と、検出された帯域幅に基づいて送受信いずれ
    かの側で最適なシンボル速度を選択して通信速度を決定
    する手段とを備えたことを特徴とする通信端末装置。
  2. 【請求項2】 通信の開始時及びデータの通信途中にお
    いて通信速度の変更が可能な通信端末装置であって、着
    呼による通信終了時に通信相手と通信終了時点の通信速
    度及び通信回線の S/N及び帯域幅を記憶する手段と、通
    信開始時に通信回線の S/N及び帯域幅と前記記憶手段の
    記憶内容とに基づいて送受信いずれかの側で通信速度を
    決定する手段とを備えたことを特徴とする通信端末装
    置。
  3. 【請求項3】 前記通信速度を決定する手段は、通信回
    線の帯域幅に基づいてシンボル速度を、通信回線の S/N
    に基づいてデータ速度をそれぞれ決定すべくなしてある
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信端末装置。
JP34413096A 1996-12-24 1996-12-24 通信端末装置 Expired - Fee Related JP3562184B2 (ja)

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KR100311393B1 (ko) * 1999-02-03 2001-11-02 구자홍 통신 속도 변경 방법
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JP2014135630A (ja) * 2013-01-10 2014-07-24 Nec Commun Syst Ltd ファクシミリ装置、通信制御方法、及びプログラム

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