JP3472967B2 - 洗浄機 - Google Patents

洗浄機

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JP3472967B2
JP3472967B2 JP08164698A JP8164698A JP3472967B2 JP 3472967 B2 JP3472967 B2 JP 3472967B2 JP 08164698 A JP08164698 A JP 08164698A JP 8164698 A JP8164698 A JP 8164698A JP 3472967 B2 JP3472967 B2 JP 3472967B2
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47LDOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47L15/00Washing or rinsing machines for crockery or tableware
    • A47L15/42Details
    • A47L15/4251Details of the casing
    • A47L15/4257Details of the loading door
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47LDOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47L15/00Washing or rinsing machines for crockery or tableware
    • A47L15/0086In-sink dishwashers

Landscapes

  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)
  • Combinations Of Kitchen Furniture (AREA)
  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄槽が上面に開
口部を有する洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば食器洗浄機等の洗浄機
において、洗浄槽が上面に開口部を有するものは、被洗
浄物の出し入れがその洗浄槽の上面の開口部からでき、
使用者が逐一かがむ必要がないことから、使い勝手が良
い利点を有している。しかして、この上面に開口部を有
する洗浄槽に対しては、蓋が一般に横方向スライド式に
て設けられている。これは、洗浄機の設置場所の上方に
吊戸棚など他の設備が存することが多く、蓋が開状態で
その吊戸棚などに当たらないようにするためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の横方向スライド
式の蓋では、キャビネットの天板に蓋のスライドを案内
するガイドレールを設ける必要がある。しかしながら、
食器洗浄機をキャビネットに後付けで取付けるような場
合、キャビネットの天板にはガイドレールが設けられて
いないため、食器洗浄機を設置することが不可能あるい
は困難になってしまう。
【0004】これを避けるには、蓋を例えば後端側枢支
の上下回動式にすることによって天板にガイドレールを
設ける必要をなくせば良いが、洗浄槽の上面の開口部は
被洗浄物の出し入れの便を考慮して相当に大きく、これ
を閉鎖する蓋もかなり大形である。このため、蓋を上下
回動式にすると、蓋が開いた際に前述の吊戸棚などに当
たってしまう。又、吊戸棚などに当たらなかったとして
も、開いた状態では大形の蓋が起立状態となるため、目
障りになる等の問題を生じる。
【0005】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、蓋をガイドレールを設ける
必要のない上下回動式としながらも、その蓋が開放時に
吊戸棚等に当たるおそれがなく、又、目障りになること
もなくて、更に、閉状態では蓋を閉状態に確実に留める
ことのできる洗浄機を提供するにあって、そのほか、種
々の面で優れた洗浄機を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の洗浄機は、上面に開口部を有する洗浄槽
と、この洗浄槽の内部で被洗浄物を洗浄する洗浄機構
と、前記洗浄槽の開口部を開閉すべく、一端側が上下回
動可能に枢支された第1の蓋体と、この第1の蓋体の他
端側に一端側が上下回動可能に連結された第2の蓋体と
により二つ折り可能に構成されて、開時には二つに折り
畳まれ、閉時には伸ばされて前記洗浄槽の開口部を覆う
蓋と、前記第2の蓋体の両側に設けられ、前記洗浄槽側
に係合して蓋を閉状態にロックする第1のロック用係止
部材と、前記第2の蓋体の他端側に設けられ、前記洗浄
槽側に係合して蓋を閉状態にロックする第2のロック用
係止部材と、これら第1及び第2のロック用係止部材を
連動するように設けられたリンク機構と、前記第1及び
第2のロック用係止部材を前記係合方向及び係合解除方
向に操作すべく、前記第2のロック用係止部材と一体化
された操作部材とを具備して成ることを特徴とする(請
求項1の発明)。
【0007】このものによれば、蓋は、開時に二つに折
り畳まれるから、背丈の低い小形の形態になる。又、閉
状態では、蓋は、二つ折り状態から伸びて洗浄槽の開口
部を覆い、この状態で、操作部材を操作することによ
り、第1のロック用係止部材及び第2のロック用係止部
材が洗浄槽側に係合して、第2の蓋体の両側と、第2の
蓋体の他端側とがロックされる。
【0008】この場合、操作部材は第2のロック用係止
部材と一体化しているので、構造をより簡素にできる
共に、第1のロック用係止部材と第2のロック用係止部
材とを、リンク機構により連動させるようにしたので
第1のロック用係止部材と第2のロック用係止部材とを
別々に操作する必要がない。
【0009】更に、第1の蓋体の一端側を枢支するため
のヒンジ部材を、洗浄槽の開口部の周縁部の一端側に回
動可能に取付けて具え、このヒンジ部材に第1の蓋体の
一端側を着脱可能に取付けると良い(請求項の発
明)。このものでは、蓋が汚れたときの洗浄が、蓋を取
外して、蓋単体の状態でできる。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】第1のロック用係止部材が蓋をロックした
ことを検知する第1のロック検知手段と、第2のロック
用係止部材が蓋をロックしたことを検知する第2のロッ
ク検知手段とを具備し、運転の終了後、再度の運転の開
始までの間に、前記第1及び第2のロック検知手段がロ
ックを検知したままの条件では、異常報知をすると共
に、運転を実行しないようにすると良い(請求項の発
明)。このものでは、蓋のロックをそれぞれ検知して運
転を制御でき、使用上の安全性を確保できる。
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明をシステムキッチン
の流し台用キャビネットに組込む食器洗浄機に適用した
第1実施例につき、図1ないし図19を参照して説明す
る。まず図3には、システムキッチンの流し台用キャビ
ネット1を示しており、これの例えばステンレス板から
成る天板2には、シンク3を形成すると共に、このシン
ク3の側方部に位置して水切板部4を形成し、そして、
その水切板部4の側方部に位置して本発明に係る食器洗
浄機5を設けている。
【0018】食器洗浄機5は洗浄槽6を主体に構成した
もので、洗浄槽6は上面に開口部を有するものであり、
詳細には、この場合、槽主体7と、上部枠8とから成っ
ている。このうち、槽主体7は例えば金属にて矩形容器
状に形成したものであり、上部枠8は例えばプラスチッ
クにて矩形フレーム状に形成したものである。これらに
対して、前記天板2の水切板部4側方の部分には、矩形
の開口部9(図4参照)を形成しており、この開口部9
下方のキャビネット1内に、洗浄槽6を収納している。
従って、この実施例の食器洗浄機5は、システムキッチ
ンの流し台用キャビネット1を外箱として利用するもの
である。
【0019】洗浄槽6の上部枠8の最外周部には、図4
に示すように、上方へ開放する溝10を有する取付用の
フランジ部11を形成しており、その溝10にはパッキ
ン12を収納している。又、上部枠8のフランジ部11
の内周縁部から下方へは中間側壁部13を形成し、この
中間側壁部13の内周縁部から内方へ段部14を形成し
て、更に、段部14の内周縁部から下方へ内側壁部15
を形成している。そして、内側壁部15の下縁部には、
下方へ開放する溝16を形成しており、この溝16には
パッキン17を収納している。なお、そのほか、上部枠
8には、内側壁部15の前方にカバー部18を形成し、
これらの間に、それらを連結するリブ19と、ボス20
とを形成している。
【0020】これに対して、槽主体7の上縁部の外周面
には、取付枠21を例えば溶接により一体化しており、
これと槽主体7の上縁部とでパッキン17を圧しつつ、
取付枠21を上部枠8のリブ19の下端に当接させ、こ
の状態で、取付枠21をボス20にねじ22によって取
付け、もって、槽主体7と上部枠8とを水密に結合して
いる。
【0021】この状態で、上部枠8は、フランジ部11
を、天板2の開口部9の周縁部に存在するフランジ部2
3に、前記パッキン12を介して下方より当接させ、そ
の上から押え板24を当てて複数個のねじ25により締
付けることにより、天板2に取付けている。又、上部枠
8の押え板24及びねじ25の上方には、これらを覆い
隠すカバー26を装着している。
【0022】一方、洗浄槽6の内部には、図3に示すよ
うに、底部に、噴水アーム27及びヒータ28を配設し
ており、その上方部に、被洗浄物、この場合、食器を収
容するかご29を上方より出し入れ可能に収納してい
る。又、洗浄槽6には、給水弁30を具えた給水管31
を接続しており、その給水弁30を開放することによっ
て、水道水が給水管31から洗浄槽6内に所定水位とな
るまで供給されるようになっている。そして、その水は
前記ヒータ28によって所定温度例えば60[℃]程度
まで加熱されるようになっている。
【0023】更に、洗浄槽6の外側には洗浄ポンプ32
と排水ポンプ33とを設けており、その洗浄ポンプ32
によって、洗浄槽6内の洗浄水を、洗浄槽6の底部に設
けたフィルタ付き貯水タンク部34から吸入して前記噴
水アーム27に圧送するようになっている。又、排水ポ
ンプ33によっては、洗浄槽6内の洗浄水を、同貯水タ
ンク部34から吸入して前記シンク3の図示しない排水
管に排出するようになっている。
【0024】噴水アーム27は、上述のように洗浄水が
圧送されてくると、その洗浄水をかご29内の食器(被
洗浄物)に向けて噴射すると共に、その噴射の反動によ
って回転するようになっており、この回転により食器に
洗浄水が満遍なく噴射され、食器の洗浄(洗剤液による
洗い、清水によるすすぎ)が行われる。従って、噴水ア
ーム27及び洗浄ポンプ32は、洗浄槽6の内部で被洗
浄物を洗浄する洗浄機構を構成するものである。
【0025】加えて、洗浄槽6の外側には送風機35を
設けている。この送風機35は乾燥行程時に洗浄槽6内
に外気を送り込むもので、その送り込まれた空気は前記
ヒータ28により加熱されて熱風化され、この熱風によ
り洗浄後の食器を乾燥させるようになっている。
【0026】さて、洗浄槽6の上面の開口部は蓋36に
より開閉されるようになっている。この蓋36は、図1
に示すように、第1の蓋体である後蓋体37と、第2の
蓋体である前蓋体38とから成るもので、その両蓋体3
7,38は、図4及び図5に示すように、ともに上殻3
7a,38aと下殻37b,38bとから成っている。
この上殻37a,38a及び下殻37b,38bは例え
ばすべてプラスチック製であるが、中でも下殻37b,
38bは耐熱プラスチック製としている(上殻37a,
38aも耐熱プラスチック製としても良い)。
【0027】両蓋体37,38は、これらの上殻37
a,38aと下殻37b,38bとをそれぞれねじ39
により結合して中空の偏平な矩形箱状に構成したもので
あり(この場合、ねじ39による結合構造は、図6に、
前蓋体38についてのみ図示したが、後蓋体37も同様
である)、更に、図5に示すように、下殻37bの前縁
部と下殻38bの後縁部には、筒状の連結部37c,3
8cを交互配置でそれぞれ横一列状に多数形成し、これ
らを組合わせて図7に示す1本の細棒状シャフト40を
通し連結することによって、両蓋体37,38を上下回
動可能に連結し、蓋36としては図8及び図3に示すよ
うに二つ折り可能に構成している。
【0028】しかして、蓋36は、後蓋体37の一端側
である後端部を洗浄槽6側に上下回動可能に枢支してい
る。図9には、この後蓋体37の後端部を枢支するヒン
ジ部材41を示しており、このヒンジ部材41は、U字
形板状の支持体42と、この支持体42から側方へ突設
した円柱状の軸43とを有するもので、その支持体42
には、弾性片として、弾性爪44を切込状の溝45によ
り両側方及び上方から切離して形成しており、更に、こ
の弾性爪44には、先端部に操作突起46を形成してい
る。
【0029】又、軸43には、図10に示すように、両
側につば部47を形成している。これに対して、前記洗
浄槽6の開口部の周縁部の一端側である上部枠8の後辺
部には、軸受部48を形成しており、この軸受部48
は、軸43を先端のつば部47と共に収容する形状の凹
部49を有している。この凹部49に、軸43を先端の
つば部47と共に収容し、その上から押え板50で軸4
3を押え、該押え板50をねじ51により軸受部48に
固着することによって、ヒンジ部材41を回動可能に取
付けている。
【0030】なお、ヒンジ部材41は、図5に示すよう
に、洗浄槽6の上部枠8の後辺部の両側2か所に取付け
ており、その両部分中の、それぞれ支持体42が位置す
る部分は、上部枠8及びカバー26とも、軸43の回動
に伴う支持体42の上下回動を許容する、後方への凹部
52となっている。
【0031】これに対して、蓋36の後蓋体37の後端
部の両側には、取付部53を、上殻37a及び下殻37
bから延出させて一体に形成している。この取付部53
は、ヒンジ部材41の支持体42の外側にほゞ密嵌状態
に嵌合される矩形の筒状にて、図9に示すように、上記
ヒンジ部材41の操作突起46を有する弾性爪44と係
合するT字形の係合溝54を有すると共に、軸43の外
側に嵌合する逆U字形の嵌合溝55を有している。
【0032】この構成で、取付部53をヒンジ部材41
の支持体42に嵌合することによって、係合溝54を弾
性爪44に係合させると共に、嵌合溝55を軸43に嵌
合する。かくして、後蓋体37の後端部をヒンジ部材4
1に取付けており、ひいては、後蓋体37の後端部を洗
浄槽6側に上下回動可能に枢支している。又、その取付
状態では、ヒンジ部材41の支持体42に対する取付部
53の嵌合状態を弾性爪44が保持するものであり、こ
の状態から、弾性爪44の、係合溝54との係合を解除
すれば、取付部53をヒンジ部材41から取外すことが
可能で、要するに、後蓋体37の後端部はヒンジ部材4
1に着脱可能に取付けている。
【0033】なお、弾性爪44の、係合溝54との係合
の解除は、操作突起46を押込むことによって容易に行
うことができる。又、このように後端部を枢支した後蓋
体37に対して、前述の前蓋体38は後端部(一端側)
が後蓋体37の前端部(他端側)に連結されている。
【0034】更に、図1には、蓋36の寸法関係を示し
ており、後蓋体37の枢支点であるヒンジ部材41の軸
43の中心から前蓋体38の前端部(蓋36全体の前端
部)までの長さをL0 とし、同枢支点から後蓋体37の
前端部までの長さをL1 としたとき、蓋36の閉状態で
の自由端側の浮き上がりを少なくするため、長さL1が
長さL0 の半分より大きい、すなわち、L1 >(L0 /
2)となるように設定している。
【0035】そして、図4ないし図6に示すように、後
蓋体37の裏面、及び前蓋体38の裏面には、互いの連
結部分の縁部を除く周囲部分に、下方へ開放する溝5
6,57を形成しており、この溝56,57にはそれぞ
れ第1の水封部材であるパッキン58、及び第2の水封
部材であるパッキン59を取付けている。このパッキン
58,59は、蓋36の後述する閉鎖状態で洗浄槽6の
上部枠8の段部14に密接して、それら蓋36と上部枠
8の段部14との間の水封をするものであり、特に、蓋
36の重量でその水封をする柔軟性を、例えばその各硬
度及び形状について有している。
【0036】又、図7及び図8に示すように、蓋36の
後蓋体37と前蓋体38との合わせ部分には、第3の水
封部材であるパッキン60を設けている。このパッキン
60は、後蓋体37の前端面部に形成した溝61に取付
けて設けたもので、前蓋体38の後端面部に密接して、
それら後蓋体37の前端面部と前蓋体38の後端面部と
の間(後蓋体37と前蓋体38との合わせ部分)の水封
をするものであり、上述のパッキン58,59と同様の
柔軟性を、同じくその各硬度及び形状について有してい
る。更に、このパッキン60はパッキン58(第1の水
封部材)と一体に形成しているが、それに代え、パッキ
ン59(第2の水封部材)と一体に形成しても良く、そ
の取付けも、前蓋体38側で行い、この前蓋体38側か
ら後蓋体37に密接するようにしても良い。
【0037】更に、パッキン60の上方に位置して、後
蓋体37の前端面部には、凹部62を後蓋体37の横幅
全長にわたり形成しており、これに対応して、前蓋体3
8の後端面部からは、例えば断面L字状の樋63を延出
させて前蓋体38の横幅全長にわたり一体に形成してい
る。なお、この樋63は後蓋体37と前蓋体38との上
面の合わせ目の下方に位置するもので、上述の前蓋体3
8の後端面部からに限られず、後蓋体37の前端面部か
ら延出させてそれと一体に形成しても良く、この場合、
凹部62は前蓋体38の後端面部に形成すると良い。
【0038】加えて、図11に示すように、前蓋体38
の両側、特に前端寄りの両側の上部には、手掛け部64
を形成している。この手掛け部64はともに外側方へ突
出するものであり、その上面には小突起65を複数形成
している。この小突起65は小凹部であっても良い。
又、手掛け部64の各裏側は、図13に示すように凹部
66としている。
【0039】そして、図1に示すように、前蓋体38の
両側、特に後端寄りの両側には、第1のロック用係止部
材67,68を設けている。この第1のロック用係止部
材67,68は、横長状のもので、前蓋体38の下殻3
8bに形成した孔69、及びガイドリブ70に沿ってそ
れぞれ左右にスライドするようになっており、そのスラ
イドによって、先端の係合部67a,68aが前蓋体3
8の下殻38bの両側から出没するように設けている。
【0040】図14には、一方の第1のロック用係止部
材68の係合部68aを詳細に示しており、第1のロッ
ク用係止部材68には、そのほか、上部にリブ71を複
数形成しており、このリブ71が前蓋体38の上殻38
aの裏面に摺接するようになっている。なお、他方の第
1のロック用係止部材67は詳しく図示しないが、上記
一方の第1のロック用係止部材68と同様であり、左右
対称的に設けている。
【0041】又、それらに対し、前記洗浄槽6の上部枠
8の中間側壁部13には、係合受部である凹部72を形
成しており、これらに第1のロック用係止部材67,6
8が突出状態でそれぞれ係合部67a,68aを係合さ
せるようになっている。
【0042】一方、前蓋体38の他端側である前端部に
は、図1に示すように中央部に、第2のロック用係止部
材73を設けている。この第2のロック用係止部材73
は、前蓋体38の上殻38aと下殻38bとの間の、図
4に示す溝74に沿って左右にスライド可能に設けたも
のであり、その溝74より後方(前蓋体38内)に位置
する第1の突出部73aと、溝74より前方(前蓋体3
8外)に位置する第2の突出部73b、並びに図13に
示すように溝74より前方であって且つ左右の両側方に
位置する第3、第4の突出部73c,73dを有してい
る。
【0043】そのうち、第3の突出部73cには、第2
の突出部73bの下方に位置する係合部75を形成する
と共に、袋部76を形成し、この袋部76に図15に示
すように磁石77を収納固定している。これに対して、
前記洗浄槽6の上部枠8の中間側壁部13の前辺部には
係合受部である突部78を形成している。この突部78
は、上記第2のロック用係止部材73の係合部75が右
方向へのスライドによって下面に係合するものであり、
上面には、左右のほゞ全長にわたり左下がりの斜面79
を形成している。なお、この斜面79は係合部75が載
ったときに、この係合部75、ひいては第2のロック用
係止部材73の全体を突部78の左端、すなわち係合部
75の係合始点位置にガイドするためのものである。
【0044】又、第2のロック用係止部材73の第2の
突出部73bには、図4に示すように操作部材80を一
体化している。この操作部材80は、この場合、第2の
ロック用係止部材73と一体に形成したものであり、更
に、これら第2のロック用係止部材73及び操作部材8
0は、金属製の補強板81をインサートしてプラスチッ
クにより型成形したものである。なお、これら第2のロ
ック用係止部材73の第2ないし第4の突出部73b〜
73dと操作部材80とに対して、前蓋体38の下殻3
8bには、図13に示すように、それらをスライド可能
に収容する凹部38d,38eを形成している。
【0045】そして、前記第1のロック用係止部材6
7,68と、第2のロック用係止部材73は、図1に示
すリンク機構82により連動するようにしている。この
リンク機構82は、第1のリンク83と、第2のリンク
84,85とから成るもので、そのうちの第1のリンク
83の後側の一端部寄りの中間部を、前蓋体38の下殻
38bに形成したボス86にねじ87によって回動可能
に枢支しており、前側の他端部を、第2のロック用係止
部材73の第1の突出部73aにねじ88によって回動
可能に連結している。
【0046】これに対して、一方の第2のリンク84
は、その一端部を、第1のリンク83の一端部にピン8
9によって回動可能に連結しており、他端部を一方の前
記第1のロック用係止部材67の基端部にねじ90よっ
て回動可能に連結している。又、他方の第2のリンク8
5は、その一端部を、第1のリンク83の前側の他端部
寄りの中間部にピン91によって回動可能に連結してお
り、他端部を他方の前記第1のロック用係止部材68の
基端部にねじ92によって回動可能に連結している。
【0047】更に、図6には、蓋36の開閉を検知する
蓋開閉検知手段93を示している。この蓋開閉検知手段
93は、この場合、磁石94と、リードスイッチ95と
の対から成るもので、その磁石94は、前蓋体38の下
殻38bの右側部に形成した袋部96に収納して、上殻
38aに形成した突起97により押え付け固定してい
る。これに対して、リードスイッチ95は、洗浄槽6の
上部枠8の内側壁部15の外側面中、磁石94が蓋36
の閉鎖時に近接する位置に取付板98により取付けてお
り、取付板98は内側壁部15の外側面に突設したボス
99にねじ100によって取付けている。なお、リード
スイッチ95の外側方には、リードスイッチ95を保護
するためのカバー101を装着している。
【0048】一方、図15には、第2のロック用係止部
材73が蓋36をロックしたことを検知するロック検知
手段102を示している。このロック検知手段102
は、第2のロック用係止部材73に設けた前述の磁石7
7と、リードスイッチ103との対から成るもので、リ
ードスイッチ103は、洗浄槽6の上部枠8の段部14
の裏面中、蓋36の閉鎖時状態で、第2のロック用係止
部材73を右方向にスライド操作したときに磁石77が
近接する位置に、取付板104により取付けており、取
付板104は段部14の裏面に突設したボス105にね
じ106によって取付けている。
【0049】このほか、図5に示すように、洗浄槽6の
上部枠8からカバー26にかけては、洗浄槽6の奥部か
ら後方の外部へ開通する排気口107を設けており、こ
れによって、食器乾燥時の蒸気を、洗浄槽6の前方に立
った使用者にかけぬようにして外部へ排出するようにな
っている。
【0050】加えて、図16には食器洗浄機5の運転全
般を制御する制御手段である制御装置108を示してい
る。この制御装置108は、例えば洗浄槽6の前面部に
配置したもので、例えばマイクロコンピュータから成っ
ている。この制御装置108には、例えばキャビネット
1の前面部に配置した操作パネル(図示せず)が有する
各種操作スイッチから成るスイッチ入力部109より各
種操作信号が入力されると共に、洗浄槽6内の水位を検
知するように設けた水位センサ110、洗浄槽6内の温
度を検知するように設けた温度センサ111、及び前記
蓋開閉検知手段93のリードスイッチ95、ロック検知
手段102のリードスイッチ103より、それぞれ検知
信号が入力されるようになっている。
【0051】そして、それらの入力並びにあらかじめ記
憶された制御プログラムに基づいて、制御装置108
は、前記操作パネルが有する各種表示部から成る異常報
知手段の機能を含む表示ユニット112と、異常報知手
段としても機能するブザー113、前記給水弁30、洗
浄ポンプ31、ヒータ28、排水ポンプ32、及び送風
機35の全負荷を駆動するための駆動回路114に駆動
制御信号を与えるようになっている。なお、制御装置1
08は、記憶手段として、例えばEEPROM等(図示
せず)をも有している。
【0052】次に、上記構成のものの作用を述べる。図
1は蓋36が閉状態にあるときの様子を示している。こ
のとき、蓋36は後蓋体37と前蓋体38とが平らに連
なって洗浄槽6の上面の開口部を閉鎖しており、それら
後蓋体37及び前蓋体38の上面はシステムキッチンの
流し台用キャビネット1の天板2とほゞ面一で、天板2
上での作業に蓋36が邪魔にならない、あるいはその作
業が蓋36上ででもできるようになっている。
【0053】又、このとき、後蓋体37裏面のパッキン
58、及び前蓋体38裏面のパッキン59は、それらの
重量で、図4、図6、及び図14に示すように洗浄槽6
の上部枠8の段部14に密接し、それら蓋36と上部枠
8の段部14との間の水封をしている。加えて、後蓋体
37と前蓋体38との合わせ部分では、パッキン60
が、図7に示すように後蓋体37と前蓋体38とにより
挟圧されて、後蓋体37の前端面部から前蓋体38の後
端面部に密接し、それら後蓋体37の前端面部と前蓋体
38の後端面部との間の水封をしている。
【0054】更に、このとき、蓋開閉検知手段93で
は、図6に示すように、リードスイッチ95に磁石94
が近接しており、これによって、リードスイッチ95が
オンし、すなわち、蓋36の閉鎖を検知して、閉鎖検知
信号を出力している。
【0055】こうした蓋36の閉状態で、使用者が操作
部材80をつまんで右方向にスライド操作すれば、図2
にそれぞれ矢印で示すように、第2のロック用係止部材
73が同方向にスライドし、これによって、リンク機構
82では、第1のリンク83がねじ87を中心に反時計
回りに回動し、第2のリンク84,85が第1のロック
用係止部材67,68を外方へ押し出す。
【0056】これにより、第1のロック用係止部材6
7,68は、先端部の係合部67a,68aを洗浄槽上
部枠8の凹部72に進入させて該上部枠8と係合する状
態になるものであり、かくして蓋36を閉状態にロック
する。又、第2のロック用係止部材73は、図4及び図
15に示すように、係合部75を突部78の下方に進入
させて該突部78と係合する状態になるものであり、こ
れにても、蓋36を閉状態にロックする。
【0057】又、ロック検知手段102では、リードス
イッチ103に磁石77が近接し、これによって、リー
ドスイッチ103がオンし、すなわち、蓋36の閉状態
のロックを検知して、ロック検知信号を出力する。
【0058】一方、これらの状態から、使用者が操作部
材80をつまんで左方向にスライド操作すると、図1に
示すように、第2のロック用係止部材73が同方向にス
ライドし、これによって、リンク機構82では、第1の
リンク83がねじ87を中心に時計回りに回動し、第2
のリンク84,85が第1のロック用係止部材67,6
8を内方へ引き戻す。
【0059】これにより、第1のロック用係止部材6
7,68は、先端部の係合部67a,68aを洗浄槽上
部枠8の凹部72から離脱させて該上部枠8との係合を
解除する。又、第2のロック用係止部材73は、係合部
75を突部78の下方から離脱させて該突部78との係
合を解除するものであり、これらにて、蓋36の閉状態
のロックが解除される。
【0060】更に、それに伴い、ロック検知手段102
では、リードスイッチ103から磁石77が離間し、こ
れによって、リードスイッチ103がオフし、すなわ
ち、蓋36の閉状態のロック検知が停止(ロック解除が
検知)され、ロック検知信号の出力が停止される。
【0061】そして、その後、図12に示すように、使
用者が手掛け部64に手を掛けて前蓋体38を持ち上げ
れば、後蓋体37もそれと一体に持ち上げられて、該後
蓋体37はヒンジ部材41の軸43を中心に上方へ回動
する。次いで、この状態から、前蓋体38を下げれば、
該前蓋体38が後蓋体37とのシャフト40による連結
部分から下方へ回動することにより、蓋36は二つに折
り畳まれるものであり、この状態で、引き続き前蓋体3
8及び後蓋体37を後方に押しやることにより、図3に
示すように洗浄槽6の上面の開口部が開放される。
【0062】このように蓋36が開放されれば、蓋開閉
検知手段93では、リードスイッチ95から磁石94が
離間し、これによって、リードスイッチ95がオフし、
すなわち、蓋36の閉状態の検知が停止(開放が検知)
され、閉鎖検知信号の出力が停止される。
【0063】この後、使用者が手掛け部64に手を掛け
て前蓋体38を手前に引けば、後蓋体37がヒンジ部材
41の軸43を中心に下方へ回動しつつ、前蓋体38が
後蓋体37とのシャフト40による連結部分から前方へ
回動することにより、蓋36は、図1に示すように、平
坦に伸ばされた状態となって、洗浄槽11の上面の開口
部を覆い閉鎖する。
【0064】従って、それに伴い、後蓋体37裏面のパ
ッキン58、及び前蓋体38裏面のパッキン59が、蓋
36と上部枠8の段部14との間の水封をするようにな
り、パッキン60は後蓋体37の前端面部と前蓋体38
の後端面部との間の水封をするようになる。又、蓋開閉
検知手段93では、リードスイッチ95がオンし、すな
わち、蓋36の閉鎖を検知して、閉鎖検知信号を出力す
る。
【0065】一方、図17は、制御装置108による制
御内容を示している。制御装置108は、食器洗浄機5
の図示しない差込プラグが電源コンセントに差込み接続
されることにより電源が投入されれば、その作動を開始
(スタート)し、最初に、記憶手段、この場合、EEP
ROMに記憶されたスタート禁止フラグの読込みをする
(ステップS1)。
【0066】次いで、図示しない操作パネルが有する電
源スイッチがオン操作されたか否かの判断をし(ステッ
プS2)、オン操作されていない(NO)と判断されれ
ば、蓋36の開閉判断をする(ステップS3)。
【0067】図18は、この蓋36の開閉判断の内容を
詳細に示しており、すなわち、この蓋36の開閉判断
は、蓋開閉検知手段93のリードスイッチ95とロック
検知手段102のリードスイッチ103との両方が、と
もにオフ状態になった(蓋36のロック解除が検知さ
れ、更に開放が検知された)後、ともにオン状態になっ
た(蓋36の閉鎖が検知され、更にロックが検知され
た)か否かの判断をするものであり、ステップS3で
は、それは、蓋36が開放されて食器が収容され、もし
くは取出され、その後、蓋36が閉鎖されてロックされ
たか否かを判断していることになる。
【0068】ステップS3で、リードスイッチ95とリ
ードスイッチ103との両方が、ともにオフ状態になっ
た後、ともにオン状態になっていない(NO)と判断さ
れれば、ステップS2に戻り、反対に、リードスイッチ
95とリードスイッチ103との両方が、ともにオフ状
態になった後、ともにオン状態になった(YES)と判
断されれば、前記スタート禁止フラグを「0」にして
(ステップS4)、ステップS2に戻る。
【0069】又、ステップS2で、電源スイッチがオン
操作されたと判断されれば、次に、前記操作パネルが有
するスタートスイッチが操作されたか否かの判断をし
(ステップS5)、オン操作されていない(NO)と判
断されれば、蓋36の開閉判断をする(ステップS
6)。このステップS6の蓋36の開閉判断は、ステッ
プS3と同じであり、従って、図18に示した内容の判
断をするもので、このステップS6でも、それは、蓋3
6が開放されて食器が収容され、もしくは取出され、そ
の後、蓋36が閉鎖されてロックされたか否かを判断し
ていることになる。
【0070】ステップS6で、リードスイッチ95とリ
ードスイッチ103との両方が、ともにオフ状態になっ
た後、ともにオン状態になっていない(NO)と判断さ
れれば、ステップS5に戻り、反対に、リードスイッチ
95とリードスイッチ103との両方が、ともにオフ状
態になった後、ともにオン状態になった(YES)と判
断されれば、ステップS4同様にスタート禁止フラグを
「0」にして(ステップS7)、ステップS5に戻る。
【0071】又、ステップS5で、スタートスイッチが
操作されたと判断されれば、次に、スタート禁止フラグ
が「0」であるか否かの判断をし(ステップS8)、
「0」である(YES)と判断されれば、食器洗浄機5
の運転(洗い、すすぎ、乾燥)を実行する(ステップS
9)。
【0072】更に、ステップS9の後には、運転を終了
する時期に至ったか否かの判断をするもので(ステップ
S10)、このステップS10で、運転を終了する時期
に至っていない(NO)と判断されるうちは、ステップ
S9に戻るが、運転を終了する時期に至った(YES)
と判断されれば、運転を終了して、スタート禁止フラグ
を「1」にする(ステップS11)。
【0073】そして、その後、所定時間、例えば30分
が経過したか否かの判断をし(ステップS12)、経過
した(YES)と判断されれば、電源を遮断して(ステ
ップS13)、ステップS1に戻る。
【0074】又、先のステップS8で、スタート禁止フ
ラグが「0」ではない(NO)と判断されれば、例えば
操作パネルが有する表示部に異常の表示をさせると共
に、ブザー113を作動させることで、異常報知をし
(ステップS14)、その後、蓋36の開閉判断をする
(ステップS15)。このステップS15の蓋36の開
閉判断は、ステップS3,S6と同じであり、従って、
図18に示した内容の判断をするもので、このステップ
S15でも、それは、蓋36が開放されて食器が収容さ
れ、もしくは取出され、その後、蓋36が閉鎖されてロ
ックされたか否かを判断していることになるが、更に、
この場合、リードスイッチ95とリードスイッチ103
との両方が正常に作動したか否かの判断をしていること
にもなる。
【0075】ステップ15で、リードスイッチ95とリ
ードスイッチ103との両方が、ともにオフ状態になっ
た後、ともにオン状態になった(YES)と判断されれ
ば、ステップS14で行った異常報知を停止し(ステッ
プS16)、更に、ステップS4,S7同様にスタート
禁止フラグを「0」にして(ステップS17)、ステッ
プS5に戻る。
【0076】又、ステップS15で、リードスイッチ9
5とリードスイッチ103との両方が、ともにオフ状態
になった後、ともにオン状態になっていない(NO)と
判断されれば、この場合、前記電源スイッチがオフ操作
されたか否かの判断をし(ステップS18)、操作され
ていない(NO)と判断されれば、ステップS15に戻
るが、操作された(YES)と判断されれば、ステップ
S1に戻る。
【0077】更に、前記ステップS12で、30分が経
過していない(NO)と判断されるうちは、蓋36の開
閉判断をする(ステップS19)。このステップS19
の蓋36の開閉判断は、ステップS3,S6,S15と
同じであり、従って、図18に示した内容の判断をする
もので、このステップS19では、一般的には、蓋36
が開放されて食器が取出され、その後、蓋36が閉鎖さ
れてロックされたか否かを判断していることになる。
【0078】ステップS19で、リードスイッチ95と
リードスイッチ103との両方が、ともにオフ状態にな
った後、ともにオン状態になっていない(NO)と判断
されれば、ステップS5に戻り、反対に、リードスイッ
チ95とリードスイッチ103との両方が、ともにオフ
状態になった後、ともにオン状態になった(YES)と
判断されれば、スタート禁止フラグを「0」にして(ス
テップS20)、ステップS5に戻る。
【0079】そして、図19は上述の制御装置108の
作動(メインルーチン)中に随時行う割込処理の内容を
示している。この割込処理は、リードスイッチ95とリ
ードスイッチ103の検査をするもので、リードスイッ
チ95がオフ状態で、リードスイッチ103がオン状態
であるか否かの判断をし(ステップT1)、そうではな
い(NO)と判断されれば、メインルーチンに戻るが、
そうである(YES)と判断されれば、ステップS1
4,S16同様の異常報知をし(ステップT2)、そし
て、運転の進行を停止させる(ステップT3)。
【0080】なお、このほか、図示はしないが、制御装
置108は、食器洗浄機5の運転中、リードスイッチ1
03がオフ状態になれば、その時点で直ちに食器洗浄機
5の運転を停止させるようになっている。
【0081】このように本構成のものでは、蓋36はガ
イドレールを設ける必要のない上下回動式でありなが
ら、開時には後蓋体37と前蓋体38とで二つに折り畳
まれ、背丈の低い小形の形態となる。よって、その上方
に吊戸棚等があっても、蓋36がその吊戸棚等に当たる
ことが避けられ、目障りになることも避けられる。
【0082】一方、閉状態では、蓋36は、上述の二つ
折り状態から伸ばされて洗浄槽6の上面の開口部を覆い
切るもので、更に、この状態で、操作部材80を操作す
ることにより、第1のロック用係止部材67,68と、
第2のロック用係止部材73とを洗浄槽6側に係合させ
てロックさせることができ、蓋36を閉状態に確実に留
めることができる。よって、洗浄槽6内部での洗浄運転
による洗浄水の飛散等を生じないようにするのも、蓋3
6によってより確実にすることができ、又、この場合、
蓋36のロックを解除する操作をしない限り、蓋36を
開放させることができないので、子供のいたずらによる
蓋36の開放も極力防止できる。
【0083】更に、閉状態の蓋36は、その枢支部から
遠い部分、すなわち自由端側ほど、浮き上がりを生じや
すいものであるが、それに対し、本構成のものでは、そ
の自由端側である前蓋体38の両側に第1のロック用係
止部材67,68を設け、そして、最自由端である前蓋
体38の前端部に第2のロック用係止部材73を設け
て、蓋36を閉状態にロックするようにしているので、
蓋36の閉状態のロックがより効果的にでき、洗浄水の
飛散等を防止するのに一層確実な効果を得ることができ
る。
【0084】加えて、本構成のものの場合、操作部材8
0を第2のロック用係止部材73と一体化している。こ
れにより、構造をより簡素にできて、安価に提供でき、
更に、それらが別体であるものに往々にして見られる
「がた」も生じないようにできて、動作の不具合を生じ
ないようにすることができる。
【0085】又、第1のロック用係止部材67,68と
第2のロック用係止部材73とを、リンク機構82によ
り連動させるようにしている。これにより、それら第1
のロック用係止部材67,68と第2のロック用係止部
材73とを別々に操作する必要がなく、操作性を良くす
ることができる。
【0086】更に、後蓋体37の後端部を枢支するため
のヒンジ部材41を、洗浄槽6の上部枠8の後辺部に回
動可能に取付けて具え、このヒンジ部材41に後蓋体3
7の後端部を着脱可能に取付けている。これにより、蓋
36が汚れたときの洗浄が、蓋36を取外して、蓋36
単体の状態でできるものであり、もって、容易且つ所望
にその掃除ができる。
【0087】そして、この場合、後蓋体37の後端部に
は、ヒンジ部材41の支持体42に嵌合される筒状の取
付部53を具えており、ヒンジ部材41はその嵌合状態
を保持する弾性爪44を具えている。これにより、蓋3
6の取付け、取外しが特別な道具を必要とせずにでき、
容易にその取付け、取外しができる。
【0088】このほか、後蓋体37及び前蓋体38は、
閉状態で、それらの裏面の周縁部と洗浄槽6の上部枠8
との間を水封するパッキン58,59を具えており、更
に、それらのいずれか一方と一体に、後蓋体37及び前
蓋体38間を水封するパッキン60を具えている。これ
により、蓋36の閉鎖状態での水封性を一層良くでき、
洗浄水の飛散等を防止するのに更に確実な効果を得るこ
とができる。
【0089】又、この場合、パッキン58,59は蓋3
6の重量で水封する柔軟性を有するものとし、パッキン
60はそれと同様の柔軟性を有するものとしている。こ
れにより、蓋36の閉鎖状態での水封性を一層良くで
き、更に、この場合、蓋36を閉鎖しただけでその水封
ができ、パッキン58,59を特別に強く押圧するとい
うような操作が必要ないので、蓋36のロックも、蓋3
6を閉鎖した後、操作部材80を操作するだけのことで
でき、操作性を良くすることができる。
【0090】そして、前蓋体38の両側には手掛け部6
4を突出形成している。これにより、蓋36を左右の別
なく持って開閉操作できるので、その開閉操作性を良く
することができる。しかも、この場合、手掛け部64に
手を掛けて前蓋体38を持ち上げれば、図12に示すよ
うに、後蓋体37もそれと一体に持ち上げられて、蓋3
6の全体が一枚蓋のように上げられるので、蓋36の上
面に水滴があれば、それは図12に矢印で示すように流
れて後蓋体37の後縁部から落ちるものであり、このよ
うにして蓋36上面の水滴を落とした後、蓋36を二つ
折りして全開できるので、それまでの間に蓋36上面の
水滴が前部から洗浄槽6内に落ちることを回避でき、洗
浄槽6内の乾燥後の食器をぬらしてしまうようなことを
避けることができる。
【0091】更に、手掛け部64の上面には複数の小突
起65又は小凹部を形成している。これにより、蓋36
を開閉するときの手の掛かりが良くなって、例えば手に
洗剤が付着していてもすべりにくくでき、もって、蓋3
6の開閉操作性を一層良くすることができる。しかも、
この場合、手掛け部64上面の複数の小突起65又は小
凹部は、視覚に障害のある使用者に蓋36の手掛け部6
4の位置を教示するのにも役立たせることができる。
【0092】加えて、蓋36の開閉を検知する蓋開閉検
知手段93と、第2のロック用係止部材73が蓋36を
ロックしたことを検知するロック検知手段102とを具
えている。これにより、蓋36の開閉、並びに蓋36の
閉状態のロックをそれぞれ検知して運転を制御すること
ができるので、使用上の安全性を確保でき、洗浄水の飛
散等を防止するのにも一層確実な効果を得ることができ
る。特に、この場合、ロック検知手段102に万一故障
(オフしない)があっても、蓋開閉検知手段93に故障
がなければ、これが有効に機能して、運転を制御するこ
とが可能であるため、使用上の安全性の確保、洗浄水の
飛散防止がより確実にできる。
【0093】又、それら蓋開閉検知手段93及びロック
検知手段102は、それぞれ磁石94,77と、リード
スイッチ95,103とから成るもので、要するに、非
接触方式で、蓋36の開閉、並びに蓋36の閉状態のロ
ックを検知するものとしている。これにより、それらの
配設部分に検知のための孔や開口部を設ける必要をなく
し得るので、それらの検知を防水性良く行うことができ
る。しかも、この場合、蓋開閉検知手段93とロック検
知手段102とは、その位置が離間しているので、子供
のいたずら等でそれらを故意に作動させることも、普
通、その一方側のみに留め得、両方を同時に作動させる
ことを困難にしているため、子供のいたずら等に対する
安全性の確保、洗浄水の飛散防止がより確実にできる。
【0094】なお、非接触方式で、蓋36の開閉、並び
に蓋36の閉状態のロックを検知するものとしては、磁
石とリードスイッチとによるもの以外に、例えば磁石と
ホール素子、あるいは発光素子と受光素子とによるもの
などであっても良く、特に発光素子と受光素子とによる
ものでは、発光素子が洗浄槽6側から発した光を、蓋3
6側で反射させて、受光素子で受けるようにすると、蓋
36に電気配線の必要がなくて好ましい。
【0095】この場合、蓋開閉検知手段93及びロック
検知手段102が、ともにオン状態である(蓋36の閉
鎖が検知されて、更にロックが検知された状態であっ
て、ステップS3,S6で「YES」である)ことを条
件に運転を実行し、ともにオン状態ではない(蓋36の
ロック解除及び開放の両方が検知され、もしくはそのう
ちの一方のみが検知された状態であって、ステップS
3,S6で「NO」である)条件では運転を実行しない
ようにしている。
【0096】そして更に、蓋開閉検知手段93がオフ状
態で、ロック検知手段102がオン状態である(蓋36
のロックが検知されているにもかかわらず、閉鎖の検知
がなされていない状態であって、ステップT1で「YE
S」である)条件では、異常報知をすると共に、運転を
実行しないようにしている。これは、その、蓋36のロ
ックが検知されているにもかかわらず、閉鎖の検知がな
されていない状態が普通あり得ないからであって、この
場合、蓋開閉検知手段93に故障が生じたと判断できる
からであり、これによって、蓋開閉検知手段93が故障
したまま運転を続けることのないようにし、使用上の安
全性の確保、洗浄水の飛散防止がより確実にできる。
【0097】又、運転の終了後、再度の運転の開始まで
の間に、蓋開閉検知手段93及びロック検知手段102
が一度もオフ状態になることがない(ステップS19,
S6で「NO」)条件では、スタートスイッチを操作し
たとき、異常報知をする(ステップS14)と共に、運
転を実行しないようにしている。これは、運転の終了
後、再度運転を開始するまでの間に、食器の出し入れを
するのが普通で、その場合、蓋36は少なくとも一度は
開放されるから、蓋開閉検知手段93及びロック検知手
段102は少なくとも一度はオフ状態になるはずであ
り、そうでなければ、蓋開閉検知手段93及びロック検
知手段102の少なくともいずれか一方に故障が生じ
て、それがオン状態のままであることが考えられるから
である。こうした事態に対処することにより、使用上の
安全性の確保、洗浄水の飛散防止がより確実にできる。
【0098】なお、この場合、ステップS19,S6で
の判断の対象は、蓋開閉検知手段93及びロック検知手
段102の双方でなく、蓋開閉検知手段93のみであっ
て良い。
【0099】そして、蓋36の後蓋体37と前蓋体38
との間には、それらのいずれか一方から樋63を延出さ
せて形成している。これにより、それら後蓋体37と前
蓋体38との間から水、特には、蓋36の上面を調理台
等として使用したときの汚水や汁類が浸入したとして
も、それを樋63で受けてその両端の開放部から上部枠
8上に落とすことにより、下方のパッキン60に付着す
ることのないようにでき、該パッキン60の劣化を防止
できる。又、この場合、パッキン60が存在せず、蓋3
6の後蓋体37と前蓋体38との間から乾燥時の蒸気の
排出をするようなものでは、上述の汚水や汁類が洗浄槽
6内にそのまま滴下することのないようにできて、洗浄
槽6内の乾燥後の食器をぬらしてしまうようなことを避
けることができる。
【0100】
【0101】以上に対して、図20ないし図24は本発
明の第2及び第3実施例を示すもので、それぞれ、第1
実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略
し、異なる部分についてのみ述べる。
【0102】[第2実施例]図20及び図21に示す第
2実施例においては、蓋36を枢支するヒンジ部材41
の支持体42に対して、軸201を、前述の軸43に代
わり、別体で形成しており、更に、この軸201を、図
21に示す固定軸202と、可動軸203とで形成して
いる。このうち、固定軸202は円筒状にて、内周面か
ら中心方向へ例えば2つの仕切リブ204を突設してい
る。
【0103】それに対し、可動軸203は固定軸202
内に位置した主体部分203aが円柱状のものであり、
その外周面が固定軸202の仕切リブ204先端面にそ
れぞれ円周方向にスライド可能に密接している。又、こ
の可動軸203の外周面には、例えば2つの翼状リブ2
05を突設しており、この翼状リブ205の各先端部に
は切欠部206をそれぞれ形成している。
【0104】更に、翼状リブ205の各切欠部206部
分には、弁体207をそれぞれ円周方向にスライド可能
に嵌合しており、この弁体207には、両端部にそれぞ
れ内方へ突出する突起208,209を形成し、その一
方、この場合、時計回り側の端部の突起209にはそれ
ぞれ切欠部210を形成している。そして、固定軸20
2内の仕切リブ204と可動軸203の翼状リブ205
との間、中でも図21の(a)に示す状態で、翼状リブ
205のそれぞれ反時計回り側のスペースには、粘度の
高い流体、例えばシリコンオイル211を充填し、もっ
て、ダンパ機構212を構成している。
【0105】このほか、図20に示すように、固定軸2
02から突出した可動軸203の一端部には断面非円形
の連結部213を形成し、これに対して、ヒンジ部材4
1の支持体42には非円形の連結孔214を形成して、
これらを嵌合することにより、支持体42と可動軸20
3とが一体回転するようにしている。又、それとは反対
側の固定軸202の他端部には、凸部215を形成して
おり、これに対して、前記軸受部48には、半円筒状の
凹部216に連ねて小凹部217を形成し、その凹部2
16に固定軸202を収容すると共に、小凹部217に
凸部215を収容することにより、固定軸202を回転
不能に止めるようにしている。
【0106】なお、凹部216に収容した固定軸202
は、前述の軸43同様に、その上から押え板50で押
え、該押え板50をねじ51により軸受部48に固着す
ることによって固定している。
【0107】この構成で、蓋36を閉じるとき、ヒンジ
部材41の支持体42がそれに伴い回動することによ
り、軸201では可動軸203が図21の(a)に矢印
Mで示す方向に回動する。しかして、この方向の可動軸
203の回動によっては、翼状リブ205がそれぞれ弁
体207の切欠部210を有しない側の突起208に係
合して弁体207を同方向にスライドさせるもので、こ
のとき、そのスライド先に存在するシリコンオイル21
1が矢印Nで示すように反スライド先側のスペースに移
るが、これに対し、翼状リブ205はそれぞれ弁体20
7の切欠部210を有しない側の突起208に係合して
いるため、翼状リブ205の切欠部206がその突起2
08により閉塞気味となって、シリコンオイル211の
移動が速やかには行われず、この結果、この方向の可動
軸203の回動に対し、シリコンオイル211が大きな
抵抗となって、蓋36の閉鎖がゆっくりと行われるよう
になる。
【0108】これに対して、蓋36を開けるとき、軸2
01では可動軸203が図21の(b)に矢印Oで示す
方向に回動する。しかして、この方向の可動軸203の
回動によっては、翼状リブ205がそれぞれ弁体207
の切欠部210を有する側の突起209に係合して弁体
207を同方向にスライドさせるもので、このとき、そ
のスライド先に存在するシリコンオイル211が矢印P
で示すように反スライド先側のスペースに移るが、この
場合、翼状リブ205はそれぞれ弁体207の切欠部2
10を有する側の突起209に係合しているため、翼状
リブ205の切欠部206と突起209の切欠部210
とが合致して、これらを通しシリコンオイル211の移
動が速やかには行われる。この結果、この方向の可動軸
203の回動に対し、シリコンオイル211は大きな抵
抗とはならず、蓋36の開放が速やかに行われるように
なる。
【0109】かくして、本構成のものの場合、蓋36の
閉鎖が緩衝作用を伴ってソフトにでき、特に蓋36の閉
鎖が蓋36の重量にまかせて自然に行われるときなど
に、使用者が手指を挟んで痛い思いをすることのないよ
うにできる。なお、上述のダンパ機構212は、2つあ
るヒンジ部材41の一方側についてのみ設けているもの
であり、これによってコストの上昇を極力抑制できるの
であるが、それに限られず、ヒンジ部材41の両方に設
けるようにしても良い。
【0110】[第3実施例]図22ないし図24に示す
第3実施例においては、一方の第1のロック用係止部材
68の係合部68aに磁石301を取付け、これに対
し、洗浄槽6の上部枠8の段部14の裏面中、蓋36の
閉鎖状態で、上記一方の第1のロック用係止部材68が
押し出し操作されたときに磁石301が近接する位置
に、リードスイッチ302を取付けて、これらにより、
第1のロック用係止部材68が蓋36をロックしたこと
を検知する第1のロック検知手段303を構成してい
る。なお、リードスイッチ302は取付板304によっ
て取付けており、取付板304は上部枠8の内側壁部1
5の外側面に突設したボス305にねじ306によって
取付けている。
【0111】又、この第1のロック検知手段303に対
して、前述の、第2のロック用係止部材73が蓋36を
ロックしたことを検知するロック検知手段102は、第
2のロック検知手段とする。
【0112】更に、この場合、前述のステップS3,S
6,S15,S19で行う蓋36の開閉判断としては、
図23に示すように、第1のロック検知手段303のリ
ードスイッチ302と第2のロック検知手段102のリ
ードスイッチ103との両方が、ともにオフ状態になっ
た(蓋36のロック解除がともに検知された)後、とも
にオン状態になった(蓋36のロックがともに検知され
た)か否かの判断をする。
【0113】そして、制御装置108の作動(メインル
ーチン)中に随時行う割込処理の内容としては、図24
に示すように、リードスイッチ302とリードスイッチ
103の検査をするもので、リードスイッチ302とリ
ードスイッチ103とのいずれか一方がオン状態で、他
方がオフ状態であるか否かの判断をし(ステップT1
1)、そうではない(NO)と判断されれば、メインル
ーチンに戻り、そうである(YES)と判断されれば、
ステップT2、そしてステップT3に進む。
【0114】なお、このほか、図示はしないが、この場
合、制御装置108は、食器洗浄機5の運転中、リード
スイッチ303とリードスイッチ103のいずれかがオ
フ状態になれば、その時点で直ちに食器洗浄機5の運転
を停止させるようになっている。
【0115】このようにすることにより、第1のロック
用係止部材68による蓋36の閉状態のロック、及び第
2のロック用係止部材73による蓋36の閉状態のロッ
クをともに検知して運転を制御することができるもので
あり、もって、使用上の安全性を確保でき、洗浄水の飛
散等を防止するのに一層確実な効果を得ることができ
る。特に、この場合、両ロック検知手段303,102
のいずれか一方に万一故障(オフしない)があっても、
他方に故障がなければ、これが有効に機能して、運転を
制御することが可能であるため、使用上の安全性の確
保、洗浄水の飛散防止がより確実にできる。
【0116】又、この場合、第1のロック検知手段30
3と第2のロック検知手段102は、それぞれ磁石30
1,77と、リードスイッチ302,103とから成る
もので、要するに、非接触方式で、第1のロック用係止
部材68による蓋36の閉状態のロック、及び第2のロ
ック用係止部材73による蓋36の閉状態のロックを検
知するものとしている。これにより、それらの配設部分
に検知のための孔や開口部を設ける必要をなくし得るの
で、それらの検知を防水性良く行うことができる。
【0117】しかも、この場合、第1のロック検知手段
303と第2のロック検知手段102とは、その位置が
離間しているので、子供のいたずら等でそれらを故意に
作動させることも、普通、その一方側のみに留め得、両
方を同時に作動させることを困難にしているため、子供
のいたずら等に対する安全性の確保、洗浄水の飛散防止
がより確実にできる。
【0118】なお、非接触方式で、第1のロック用係止
部材68による蓋36の閉状態のロック、及び第2のロ
ック用係止部材73による蓋36の閉状態のロックを検
知するものとしては、前述同様に、磁石とリードスイッ
チとによるもの以外に、例えば磁石とホール素子、ある
いは発光素子と受光素子とによるものなどであっても良
く、特に発光素子と受光素子とによるものでは、発光素
子が洗浄槽6側から発した光を、ロック用係止部材6
8,73側で反射させて、受光素子で受けるようにする
と、蓋36に電気配線の必要がなくて好ましい。
【0119】この場合、第1及び第2のロック検知手段
303,102が、ともにオン状態である(蓋36のロ
ックがともに検知された状態であって、ステップS3,
S6で「YES」である)ことを条件に運転を実行し、
ともにオン状態ではない(蓋36のロック解除がともに
検知された状態であって、ステップS3,S6で「N
O」である)条件では運転を実行しないようにしてい
る。
【0120】そして更に、リードスイッチ302とリー
ドスイッチ103とのいずれか一方がオン状態で、他方
がオフ状態である(第1及び第2のロック検知手段30
3,102のいずれか一方が故障した状態であって、ス
テップT11で「YES」である)条件では、異常報知
をすると共に、運転を実行しないようにしている。これ
は、その、蓋36のロック操作をしたにもかかわらず、
ロックの検知がともになされていない状態が普通あり得
ないからであって、この場合、第1及び第2のロック検
知手段303,102のいずれか一方が故障したと判断
できるからであり、これによって、第1及び第2のロッ
ク検知手段303,102のいずれか一方が故障したま
ま運転を続けることのないようにし、使用上の安全性の
確保、洗浄水の飛散防止がより確実にできる。
【0121】又、運転の終了後、再度の運転の開始まで
の間に、第1及び第2のロック検知手段303,102
が一度もオフ状態になることがない(ステップS19,
S6で「NO」)条件では、スタートスイッチを操作し
たとき、異常報知をする(ステップS14)と共に、運
転を実行しないようにしている。これは、運転の終了
後、再度運転を開始するまでの間に、食器の出し入れを
するのが普通で、その場合、蓋36は少なくとも一度は
開放されるから、第1及び第2のロック検知手段30
3,102は少なくとも一度はオフ状態になるはずであ
り、そうでなければ、第1及び第2のロック検知手段3
03,102の少なくともいずれか一方に故障が生じ
て、それがオン状態のままであることが考えられるから
である。こうした事態に対処することにより、使用上の
安全性の確保、洗浄水の飛散防止がより確実にできる。
【0122】なお、本発明は上記し且つ図面に示した実
施例にのみ限定されるものではなく、下記の変更又は拡
張が可能である。蓋36は、右側端部又は左側端部が枢
支されて横開きに開放されるものであっても良い。又、
キャビネット1は台所用以外のものであっても良く、更
にシステムキッチン用でもなく、洗浄機専用のものであ
っても良い。被洗浄物も食器以外、例えば野菜、果物等
であっても良いもので、洗浄方式も噴水タイプには限ら
れず、被洗浄物を水中に浸漬させて生起する水流により
洗浄するものであっても良い。蓋開閉検出手段はマイク
ロスイッチを使用したものであっても良い。
【0123】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおりのもので、
下記の効果を奏する。請求項1の洗浄機によれば、蓋が
ガイドレールを設ける必要のない上下回動式でありなが
ら、開時には第1の蓋体と第2の蓋体とで二つに折り畳
まれ、背丈の低い小形の形態となるから、蓋が、上方の
吊戸棚等に当たることが避けられ、目障りになることも
避けられる。又、閉状態では、蓋が二つ折り状態から伸
ばされて洗浄槽の上面の開口部を覆い切り、更に、この
状態で、操作部材を操作することにより、第1及び第2
のロック用係止部材が連動して蓋をロックして閉状態に
確実に留め得るから、洗浄槽内部での洗浄運転による洗
浄水の飛散等を生じないようにするのも、蓋によってよ
り確実にすることができ、又、この場合、蓋のロックを
解除する操作をしない限り、蓋を開放させることができ
ないので、子供のいたずらによる蓋の開放も極力防止で
きる。更に、閉状態の蓋は、その枢支部から遠い部分、
すなわち自由端側ほど、浮き上がりを生じやすいもので
あるのに対し、その自由端側を効果的にロックできるの
で、洗浄水の飛散等を防止するのに一層確実な効果を得
ることができる。
【0124】しかも、上記操作部材を設けるについて、
第2のロック用係止部材と一体化したので、それをより
簡素な構造で実現でき、安価に提供できる。又、操作部
材の操作については、「がた」を生じないようにでき
て、動作の不具合を生じないようにすることができる。
加えて、リンク機構により連動する構成にあるため、第
1のロック用係止部材と第2のロック用係止部材とを別
々に操作する必要がなく、操作性を良くすることができ
る。
【0125】請求項の洗浄機によれば、蓋が汚れたと
きの洗浄が、蓋を取外して、蓋単体の状態でできるもの
であり、もって、容易且つ所望にその掃除ができる。
【0126】
【0127】
【0128】
【0129】
【0130】
【0131】
【0132】
【0133】請求項の洗浄機によれば、蓋のロックを
検知する検知手段に故障が生じたときの判断ができて、
それらが故障したまま運転を続けることのないようにで
き、使用上の安全性の確保、洗浄水の飛散防止がより確
実にできる。
【0134】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を蓋の閉ロック解除状態で
示す、主要部分の一部を破断した平面図
【図2】蓋の閉ロック状態で示す、主要部分半部の一部
を破断した平面図
【図3】蓋の開状態で示す全体的斜視図
【図4】図2のA−A線に沿う拡大縦断面図
【図5】主要部分の分解斜視図
【図6】図2のB−B線に沿う拡大縦断面図
【図7】図2のC−C線に沿う拡大縦断面図
【図8】図3のD−D線に沿う拡大縦断面図
【図9】蓋の枢支部分の拡大分解斜視図
【図10】ヒンジ部材取付部分の拡大分解斜視図
【図11】蓋の閉ロック状態で示す主要部分の斜視図
【図12】蓋の開操作状態で示す主要部分の斜視図
【図13】蓋の第2のロック用係止部材を設けた部分の
拡大斜視図
【図14】図2のE−E線に沿う拡大縦断面図
【図15】図2のF−F線に沿う拡大縦断面図
【図16】電気的構成のブロック図
【図17】主制御内容を示すフローチャート
【図18】蓋の開閉判断ステップの内容を詳細に示す部
分フローチャート
【図19】検知手段の検査処理内容を示すフローチャー
【図20】本発明の第2実施例を示す図10相当図
【図21】図20のG−G線に沿う縦断面図(a)と、
これとは異なる状態の縦断面図(b)
【図22】本発明の第3実施例を示す図14部分相当図
【図23】図18相当図
【図24】図19相当図
【符号の説明】
5は食器洗浄機、6は洗浄槽、27は噴水アーム(洗浄
機構)、32は洗浄ポンプ(洗浄機構)、36は蓋、3
7は後蓋体(第1の蓋体)、38は前蓋体(第2の蓋
体)、40はシャフト、41はヒンジ部材、43は軸、
44は弾性爪(弾性片)、53は取付部、54は係合
溝、58はパッキン(第1の水封部材)、59はパッキ
ン(第2の水封部材)、60はパッキン(第3の水封部
材)、63は樋、64は手掛け部、65は小突起、6
7,68は第1のロック用係止部材、72は凹部(係合
受部)、73は第2のロック用係止部材、77は磁石、
78は突部、80は操作部材、82はリンク機構、93
は蓋開閉検知手段、94は磁石、95はリードスイッ
チ、102はロック検知手段(第2のロック検知手
段)、103はリードスイッチ、108は制御装置、1
12は表示ユニット(異常報知手段)、113はブザー
(異常報知手段)、201は軸、202は固定軸、20
3は可動軸、207は弁体、211はシリコンオイル
(粘度の高い流体)、212はダンパ機構、301は磁
石、302はリードスイッチ、303は第1のロック検
知手段を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 15/00 - 15/46 A47B 77/08 D06F 1/00 - 51/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に開口部を有する洗浄槽と、 この洗浄槽の内部で被洗浄物を洗浄する洗浄機構と、 前記洗浄槽の開口部を開閉すべく、一端側が上下回動可
    能に枢支された第1の蓋体と、この第1の蓋体の他端側
    に一端側が上下回動可能に連結された第2の蓋体とによ
    り二つ折り可能に構成されて、開時には二つに折り畳ま
    れ、閉時には伸ばされて前記洗浄槽の開口部を覆う蓋
    と、 前記第2の蓋体の両側に設けられ、前記洗浄槽側に係合
    して蓋を閉状態にロックする第1のロック用係止部材
    と、 前記第2の蓋体の他端側に設けられ、前記洗浄槽側に係
    合して蓋を閉状態にロックする第2のロック用係止部材
    と、 これら第1及び第2のロック用係止部材を連動するよう
    に設けられたリンク機構と、 前記第1及び第2のロック用係止部材を 前記係合方向及
    び係合解除方向に操作すべく、前記第2のロック用係止
    部材と一体化された操作部材とを具備して成ることを特
    徴とする洗浄機。
  2. 【請求項2】 第1の蓋体の一端側を枢支するためのヒ
    ンジ部材を、洗浄槽の開口部の周縁部の一端側に回動可
    能に取付けて具え、このヒンジ部材に第1の蓋体の一端
    側を着脱可能に取付けたことを特徴とする請求項1記載
    の洗浄機。
  3. 【請求項3】 第1のロック用係止部材が蓋をロックし
    たことを検知する第1のロック検知手段と、第2のロッ
    ク用係止部材が蓋をロックしたことを検知する第2のロ
    ック検知手段とを具備し、 運転の終了後、再度の運転の開始までの間に、前記第1
    及び第2のロック検知手段がロックを検知したままの条
    件では、異常報知をすると共に、運転を実行しないよう
    したことを特徴とする請求項1記載の洗浄機。
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