JP3472009B2 - 露光データ作成装置、露光データ作成方法及び荷電粒子ビーム露光装置 - Google Patents

露光データ作成装置、露光データ作成方法及び荷電粒子ビーム露光装置

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JP3472009B2
JP3472009B2 JP01335496A JP1335496A JP3472009B2 JP 3472009 B2 JP3472009 B2 JP 3472009B2 JP 01335496 A JP01335496 A JP 01335496A JP 1335496 A JP1335496 A JP 1335496A JP 3472009 B2 JP3472009 B2 JP 3472009B2
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    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
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    • H01J2237/317Processing objects on a microscale
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    • H01J2237/31762Computer and memory organisation

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光データ作成装
置、露光データ作成方法及び荷電粒子ビーム露光装置に
関するものであり、特に、電子ビームにより半導体ウエ
ハ上にパターンを焼き付けるため露光データを作成する
装置、方法及びそれを応用した露光装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路(以下LSIという)装
置のマスク製作においては、一般に電子ビーム露光装置
が用られている。この装置は電子ビームによって、半導
体ウエハの露光領域に所定の露光パターンを焼き付ける
ものである。ウエハの露光領域はフィールドと呼ばれる
所定のサイズの領域に分割され、更に、フィールドは、
サブフィールドと呼ばれる所定サイズの領域に分割され
ている。
【0003】また、LSI設計データはサブフィールド
単位に存在し、露光パターンを単独にサブフィールドに
配置するための単独配置パターンデータと、同じデータ
でサブフィールド毎に複数の露光パターンを繰り返し配
置するためのマトリクス配置パターンデータから成る。
各データは、露光パターンの配置情報と、配置数、配置
番号及び配置範囲等の位置情報とを有している。このパ
ターンデータに関しても、単独配置パターンデータと、
複数のパターンデータをあたかも、1ショットで露光で
きる単独のブロック露光パターンデータと、配置情報を
持ったマトリクス配置ブロック露光パターンデータと、
配置情報を持ったマトリクス配置パターンデータとに分
類される。
【0004】ここで、従来例に係る露光データ作成方法
を説明する。本発明者が先に特許出願(特開平5−第7
4691号)したデータ作成方法では、図35(A)に
示すように、例えば、被露光対象のフィールドを7×7
個に分割したサブフィールドに、LSI設計データに応
じて、1つのマトリクス配置パターン1を配置する。こ
の配置によって、7×7個の各サブフィールドにマトリ
クス配置パターンデータが登録される。
【0005】マトリクス配置パターン1は、メモリ等の
パターンが露光される3×3個のマトリクス配置Aと、
その周辺を囲んだ4種類のマトリクス配置B〜Eと、更
に、配置B〜Eの周辺を囲んだマトリクス最外郭単独配
置サブフィールド2から構成され、このマトリクス配置
パターン1を24個の単独配置サブフィールドが取り囲
んでいる。
【0006】次に、サブフィールド毎に各パターンの露
光量を求め、さらに、これらの露光量の補正を行うべ
く、配置パターン1のマトリクス認識処理を行う。この
認識処理では、配置パターン1をマトリクス最外郭単独
配置サブフィールドと、マトリクス配置内部サブフィー
ルド(マトリクス配置A〜E)とに分け、マトリクス最
外郭単独配置サブフィールドを全て展開する。
【0007】この展開によって、1つのサブフィールド
を占有する露光パターンの密度を調べ、補正対象となる
露光パターンの境界部分と、隣接する露光パターンとの
近接効果ε〔μm〕を補正する。従来例では近接効果の
補正をサブフィールド毎に行い、この際に、照射量補正
及び寸法補正によって行っている。その後、補正された
パターンデータを電子ビーム露光装置の露光データにフ
ォーマット変換することにより、設計データに基づく露
光データが作成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
の露光データ作成方法では、次のような問題がある。 各パターンの露光量を補正するべく、マトリクス認
識を行うときに、図35(A)に示すように、マトリク
ス配置パターン1をマトリクス最外郭単独配置サブフィ
ールドとマトリクス配置内部サブフィールドとに分け、
マトリクス最外郭単独配置サブフィールドを全て展開し
ているため、図35(B)に示すような5列のサブフィ
ールドが一列置きに並んでいる5×5個のマトリクス配
置パターン2の場合や、図35(C)に示すような5列
のサブフィールドが一列置きにずれて並んでいる5×5
個のマトリクス配置パターン3の場合でも、全てが単独
配置サブフィールドとして認識されてしまう。
【0009】これにより、単独配置サブフィールドに関
しては周囲のサブフィールドとの近接効果を考えてパタ
ーン密度を調べる必要があることから、取り扱うサブフ
ィールド数及びパターンデータ数が膨大になり、パター
ンデータの補正処理の高速化の妨げとなっている。
【0010】 最近のメモリ品種では、LSI設計デ
ータの中にマトリクス配置パターンデータが数多く含ま
れており、また、この露光パターンの配置関係も複雑化
しており、マトリクス認識に多くの時間を要するように
なる。 また、各パターンの露光量がサブフィールド毎に求
められているため、設計データにマトリクス配置パター
ンデータ、あるいは、ブロック露光パターンデータを含
んでいる場合であって、近接効果を補正する補助露光パ
ターンを発生させるか否かの判断する場合に、チップ全
体の露光パターンの露光量を調べる必要があり、この判
断に至るまでに多くの時間を要することとなる。
【0011】このようにLSIの大容量化、高機能化に
伴い、計算機のデータ処理時間が大幅に膨れ上がり、大
規模なメモリ品種、大規模なロジック品種ではパターン
データの補正処理を困難にしている。本発明は、かかる
従来例の問題点に鑑み創作されたものであり、サブフィ
ールドに配置されたいかなる露光パターンであっても、
荷電粒子ビームの1ショット毎に最適な照射量を露光デ
ータに与えることが可能となる露光データ作成装置、露
光データ作成方法及び荷電粒子ビーム露光装置の提供を
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、被露光対象の
設計データから荷電粒子ビーム露光装置の露光データを
作成する装置において、 前記荷電粒子ビーム露光装置に
よりビーム偏向可能な大きさに前記被露光対象の露光領
域を区分した第1の領域毎に、前記設計データに応じた
露光パターンを配置する配置手段と、 前記露光パターン
を配置した第1の領域を更に区分して前記露光装置の1
ショットの荷電粒子ビームで露光可能な大きさの複数個
の第2の領域を作成する領域作成手段と、 前記第2の領
域内に占める露光パターンの割合に応じた荷電粒子ビー
ムの照射量を算出する演算手段と、 1つの補正対象とな
る第2の領域から任意の長さだけ離れた周辺の第2の領
域までの各々離隔距離に、前記周囲の第2の領域に占め
る露光パターンの割合を積算して前記周辺の第2の領域
に占める露光パターンの割合を修正するための修正比率
をそれぞれ算出する修正手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【発明の実施の形態】次に、図を参照しながら本発明の
実施例について説明をする。図1〜図32は、本発明の
実施例に係る露光データ作成装置、露光データ作成方法
及び荷電粒子ビーム露光装置の説明図である。
【0039】(1)第1の実施例の説明 被設計半導体集積回路(以下被設計LSIという)の設
計データDINから露光データDOUT を作成する装置は、
図1に示すように、フィールド配置エディタ11、マッ
プ作成エディタ12、中央演算装置(以下単にCPUと
いう)13、露光量修正部14、補助露光パターン発生
部15、入力サポートツール16、入力ファイル17、
中間ファイル18、露光量中間ファイル19、補正テー
ブルメモリ20、データ変換エディタ21及び出力ファ
イル22を備えている。
【0040】フィールド配置エディタ11は配置手段の
一例であり、パターンデータD1に基づいて図形配置を
するマイクロプロセッサやパターンデータD1や補助露
光データD5等を一時記憶するRAM(随時書込み読出
し可能なメモリ:以下ローカルメモリという)から成
る。例えば、配置エディタ11は被設計LSIの設計デ
ータ上で、図2(A)に示すような、あるチップ(被露
光対象)のフィールドの1つを11×13個のサブフィ
ールドに分割し、パターンデータD1に基づいて図2
(B)に示すような単独配置サブフィールド、マトリク
ス配置サブフィールド及び仮単独配置サブフィールド等
をこのフィールドに配置する機能を有している。フィー
ルド配置エディタ11は図2(B)に示したような仮単
独配置サブフィールドを配置する場合、図2(A)のフ
ィールドの中心に仮単独配置サブフィールドの中心を一
致させるようにしている。ここでフィールドとは被設計
LSIを形成する半導体チップの露光領域をいい、サブ
フィールドとはフィールドを電子ビーム露光装置により
電子ビームが偏向可能な大きさに区分した領域をいうも
のとする。被設計LSIの設計データDINはサブフィー
ルド毎に与えられ、この中でも、パターンデータD1は
大きく分けて、単独配置パターンデータ、マトリクス配
置パターンデータ、単独配置ブロック露光パターンデー
タ、マトリクス配置ブロック露光パターンデータの4種
類に分かれる。
【0041】単独配置サブフィールドは露光パターンを
単独に配置する領域であり、マトリクス配置サブフィー
ルドは同じデータでサブフィールド毎に複数の露光パタ
ーンを繰り返し配置する領域であり、仮単独配置サブフ
ィールドは後述する補助露光パターンを単独に発生させ
る領域である。
【0042】マップ作成エディタ11は作成手段の一例
であり、パターンデータD1に基づいて領域を区分する
マイクロプロセッサやデータD1,D5及びマップデー
タD2等を一時記憶するローカルメモリから成る。例え
ば、マップ作成エディタ12はフィールド配置エディタ
11によって配置されたサブフィールドを電子ビームの
1ショットで露光可能な大きさに区分して、例えば、図
3に示すような25×25の625個のマップを作成す
る機能を有している。ここで、マップとは電子ビーム露
光装置の電子ビームの1ショットでほぼ露光可能な大き
さの領域をいうものとする。
【0043】マップの大きさは設計データDINの中に、
ブロック露光データが存在しない場合には、外部入力情
報(カード)で指定された値がマップの大きさの候補に
なる。また、ブロック露光データが存在する場合には、
ブロックパターンの露光面積の最大のものが、マップの
大きさの候補に上げられる。この候補に上げられたマッ
プの大きさが、図3に示すようなサブフィールドサイズ
X,Yの整数分の1になっていない場合には、整数分の
1になるようにマップの大きさを変更して、最終的なマ
ップの大きさを決定する。
【0044】例えば、マップの大きさの候補がx,y共
に4.56μmの場合であって、サブフィールドサイズ
がX,Y共に110μmであり、マップに占める露光パ
ターンの割合(以下露光量という)の見直し時に周囲の
マップを取り込むための領域幅(以下単にマップ取り込
み領域という)を5.00μmとするような場合には、
マップの大きさ×整数倍が110μmになるように1つ
のマップの大きさを求める。この場合には、図3に示す
ように、一辺の長さが4.4μmとする値が最適にな
り、この値をマップのサイズx,yに設定する。マップ
は、サブフィールドサイズとマップ取り込み領域の大き
さとマップの大きさの関係で偶数個を発生させる場合
と、奇数個を発生させる場合の2種類が対象となる。6
25個の各マップの情報は、マップ毎に露光量を求める
ために、マップデータD2として中間ファイル18に登
録する。
【0045】CPU13は演算手段の一例であり、マッ
プデータD2に従って各種計算をする演算器(ALU)
や、計算結果となる露光量データを一時記憶するローカ
ルメモリから成る。CPU13はフィールド配置エディ
タ11のパターン配置によって、例えば、図4に示すよ
うな単独配置サブフィールド内の5×5個のマップエリ
アAを占めるようになった露光パターンの露光量をマッ
プ毎に求め、該露光量に応じた電子ビームの照射量を各
露光パターン毎に与える機能を有している。エリアAは
5×5個のマップmap1〜map25から成る。ここ
で求めたマップ毎の露光量データD3は露光量中間ファ
イル19に格納する。
【0046】CPU13は、例えば、図5に示すように
マップの大きさ4.4μm×4.4μmと該マップma
p6〜map8、map11〜map13の6つのエリ
アを占める露光パターンpの大きさから各々のマップ毎
に面積比を算出する。 map6=(x2−x1)×(y2−y1)/マップの面積 map7=(x3−x2)×(y2−y1)/マップの面積 map8=(x4−x3)×(y2−y1)/マップの面積 map11=(x3−x1)×(y3−y2)/マップの面積 map12=(x3−x2)×(y3−y2)/マップの面積 map13=(x4−x3)×(y3−y2)/マップの面積 となる。このように各マップの露光量は、1つのマップ
の面積を占める露光パターンの面積の割合として求める
ことができる。本実施例ではこれを単に露光量といい、
この面積比に応じてCPU13では電子ビームの照射量
に対する補正比率αを決定する。
【0047】さらに、CPU13は図6に示すような補
正テーブルに従って、マップを占める露光パターンの密
度が大きい場合には、電子ビームの照射量に対する補正
比率αを小さく設定し、露光パターンの密度が小さい場
合には、補正比率αを大きく設定する機能を有してい
る。
【0048】ここで補正テーブルは補正テーブルメモリ
20の内容であり、マップを占める露光パターンの密度
を11段階に分類し、この段階に対する補助露光パター
ンの発生の有無及び電子ビームの基本照射量に対する補
正比率αを規定したものである。補正比率αは0.1≦
α≦1.0であり、補正比率データD6として読み出さ
れる。この例では、露光パターンの密度0.0〜9.5
%の場合に補助露光パターンを発生するものとし、その
ランクを補助露光1とし、密度9.5〜18.5%を補助露
光2とし、密度18.5〜27.5%を補助露光3とし、密度2
7.5〜36.5%を補助露光4とし、密度36.5〜45.5%を補
助露光5に分けている。また、段階1〜5については露
光パターンの密度が小さい場合として、補正比率αを
1.0を設定している。なお、段階6〜11については
露光パターンの密度が大きい場合として、「補助露光無
し」とし、補正比率αについては、段階6に対しては
1.0を設定するものの、段階7に対して0.8、段階
8に対して0.6、段階9に対して0.4、段階10に対
して0.2、段階11に対して0.1を設定している。
【0049】露光量修正部14は修正手段の一例であ
り、露光量データD3に基づいて修正比率データD4を
算出するマイクロプロセッサやデータD3,D4及び補
助露光データD5等を一時記憶するローカルメモリから
成る。例えば、露光量修正部14は、1つの補正対象と
なるマップから任意の長さεμmだけ離れた周辺のマッ
プまでの各々離隔距離に、CPU13が求めた周囲のマ
ップの露光量を積算して周辺のマップの露光量を修正す
るための修正比率βをそれぞれ算出する機能を有してい
る(第2の作成装置)。
【0050】例えば、露光量修正部14は図7に示すよ
うな一辺の長さが1μmの正方形の見直しマップ(補正
対象マップ)からX,Y方向にそれぞれ5μmだけ離れ
た周辺の120個のマップまでの各々離隔距離に、CP
U13が求めた周囲のマップの露光量を積算して周辺の
マップの露光量を修正するための修正比率βをそれぞれ
算出し、その後、一辺が4.4μmのマップに修正比率
βを換算する機能を有している。
【0051】図8(A)は一辺の長さが1μmのマップ
の露光量の修正比率βの算出結果であり、図7の左斜線
で表示した補正対象マップと周囲のマップとの間の露光
距離段階(1)から(10)に対する修正比率βを示して
いる。この修正比率βの算出結果は修正比率データD4
として露光量中間ファイル19に格納する。
【0052】図7において、マップ(1)と補正対象マ
ップの距離を1とすると、マップ(2)と補正対象マッ
プの距離は、図8(A)に示すように、マップ(1)の
距離×√2で1.14の距離にあり、マップ(3)まで
の距離は、2であり、マップ(4)までの距離は、マッ
プ(3)の距離×√2で2.28の距離にあり、マップ
(5)までの距離は、3であり、マップ(6)までの距
離は、マップ(5)の距離×√2であり、マップ(7)
までの距離は、4であり、マップ(8)までの距離は、
マップ(7)の距離×√2であり、マップ(9)までの
距離は、5であり、マップ(10)までの距離は、マップ
(9)の距離×√2で5.71にある。
【0053】仮に、マップ(1)から受ける受光量の修
正比率βを0.9とすると、マップ(2)から受ける露
光量の修正比率βは図8(A)に示すように、0.9/
√2で0.79となる。同様に、マップ(3)から受け
る露光量の修正比率βを0.8とすると、マップ(4)
から受ける露光量の修正比率βは0.8/√2で0.7
0となる。マップ(5)から受ける露光量の修正比率β
を0.6とすると、マップ(6)から受ける露光量の修
正比率βは0.6/√2で0.53となる。マップ
(7)から受ける露光量の修正比率βを0.4とする
と、マップ(8)から受ける露光量の修正比率βは0.
4/√2で0.35となる。マップ(9)から受ける露
光量の修正比率βを0.2とすると、マップ(10) から
受ける露光量の修正比率βは0.2/√2で0.17と
なる。
【0054】露光量修正部14は図7に示すような一辺
が1μmのマップの修正比率βを算出すると、その後、
実際のマップの大きさとなる一辺が4.4μmに換算し
た修正比率βを求める。その例を図9を参照しながら述
べると、4.4μmの場合には、1μmの場合と違っ
て、マップの大きさが異なるため、マップの大きさを考
慮する必要がある。
【0055】すなわち、図7に示したような11×11
個のマップの場合であって、マップ取り込み領域が5μ
mの場合には、120個のマップを取り込んで修正比率
βを求めたが、図9の場合のように、5×5個のマップ
の場合であって、マップ取り込み領域が5μmの場合に
は、24個のマップを取り込んで修正比率βを求める。
ここで、1μmのマップに合わせるようにするために、
4.4μmのマップは露光量の全てを1/4.4 に変換す
る。
【0056】例えば、マップ(1)から受ける露光量の
修正比率βは、1μmのマップの場合には0.9であっ
たが、4.4μmのマップの場合には図8(B)に示す
ように、0.9/4.4 で0.20となる。同様に、マッ
プ(2)から受ける露光量の修正比率βは、1μmのマ
ップの場合には0.79であったが、4.4μmのマッ
プの場合には0.79/4.4 で0.17となる。マップ
(3)から受ける露光量の修正比率βは、1μmのマッ
プの場合には0.80であったが、4.4μmのマップ
の場合には0.80/4.4 で0.18となる。マップ
(4)から受ける露光量の修正比率βは、1μmのマッ
プの場合には0.70であったが、4.4μmのマップ
の場合には0.70/4.4 で0.15となる。
【0057】補助露光パターン発生部15は発生手段の
一例であり、露光量データD3に基づいて補助露光デー
タD5の発生を抑制するマイクロプロセッサやデータD
3やD5等を一時記憶するローカルメモリから成る。例
えば、パターン発生部15は図10に示すようなマップを
占める露光パターンの密度に応じて該マップに隣接して
補助露光パターンを発生する機能を有している(第3の
作成装置)。また、補助露光パターンは図6のパターン
密度の段階で補助露光1から補助露光5の条件で発生さ
せる。この条件とは、電子ビームの基本照射量より不足
している分の照射量を露光パターンに与えることをい
う。
【0058】補助露光パターンの大きさは基本的にはマ
ップの大きさと同じ大きさで発生させ、補助露光パター
ンを発生したときには、補助露光データD5を各エディ
タ11,12,14及び21等に転送する。図10は、マ
トリクス配置サブフィールドの近傍にある仮単独配置サ
ブフィールド内に、補助露光パターンを発生させた例を
示している。この補助露光パターンは近接効果を補正す
るものであり、単独配置サブフィールド内及び補助露光
パターン間でも発生させることができる。ここで、近接
効果とは大きいパターンと小さいパターンとが接近する
ことによる露光惚けをいう。例えば、近接効果はコンタ
クトホールのような大きな露光パターンに細い配線パタ
ーンが接近すると、配線パターンの角が丸くなって露光
されてしまう現象であり、パターン間の隔離距離が小さ
くなるほど、その影響は大きい。
【0059】なお、入力サポートツール16はカード解
釈部やキーボード等から成り、データ処理に必要なパラ
メータを外部入力データD7に基づいて設定するもので
ある。カード解釈部はマップの大きさをカードで指定し
たり、露光データを作成する被設計LSIの処理層を指
定する。各種パラメータには自己補正処理時の計算式に
関するパラメータ、処理層名、マップの大きさ、粗密関
係の段階で段階数等の情報が含まれる。
【0060】入力ファイル17は被設計LSIの設計デ
ータを格納するメモリである。中間ファイル18は設計
データを構成する図11のような被設計LSIの処理層に
関する情報、ブロック露光データに関する情報、フィー
ルドに関する情報及びサブフィールドに関する情報が記
述されている。サブフィールドの情報内容は、サブフィ
ールドの中心位置座標X,Y、データ転送開始アドレ
ス、パターンデータ数及びファイル内の先頭開始アドレ
ス等である。
【0061】露光量中間ファイル19はフィールド番
号、サブフィールドの中心位置座標X,Y、サブフィー
ルド内のマップの位置x,yと、露光量(割合)%が格
納されている。このファイル19には、マップの露光量
の修正比率データD4等が格納される。
【0062】データ変換エディタ21は補正されたパタ
ーンデータD1を電子ビーム露光装置に適合する露光デ
ータDOUT にフォーマット変換する機能を有している。
出力ファイルメモリ22はデータ変換エディタ21から
の露光データDOUT を格納するものである。データバス
23は、これらフィールド配置エディタ11、マップ作
成エディタ11、CPU13、露光量修正部14、補助
露光パターン発生部15、入力サポートツール16、入
力ファイル17、中間ファイル18、露光量中間ファイ
ル19、補正テーブルメモリ20、データ変換エディタ
21及び出力ファイル22を接続するものであり、これ
により本発明の露光データ作成装置を構成する。
【0063】次に図13〜図25を参照しながら本実施
例の露光データ作成装置の動作について、露光データ作
成方法を説明をする。この実施例では、設計データDIN
の中にブロック露光データが存在し、また、被補正対象
フィールドにマトリクス配置サブフィールドが存在して
いる場合について説明をする。なお、チップ内の全ての
サブフィールドに対して説明するのは困難なため、チッ
プ内のある一部分について説明をする。
【0064】図13において、まず、ステップP1で露
光データ作成に必要なパラメータ及び被設計LSIの処
理層名等を設定する。本実施例では、入力サポートツー
ル16のカード解釈部によって、実際の被設計LSIの
処理層を指定すると、外部入力データD7がCPU13
に転送され、該CPUI3によってパラメータが設定さ
れる。各種パラメータには、自己補正処理をするための
計算式に関するパラメータ、被設計LSIのメモリや周
辺回路等を階層別に示した処理層名、マップの大きさ、
露光パターンの密度(粗密関係)を調べるための段階数
等が含まれている。
【0065】次に、ステップP2で被設計LSIの設計
データDINを入力する。ここでは、先に指定された設計
データDINが入力ファイル17から選び出され、必要な
パターンデータD1が中間ファイル18に転送される。
この際に、パターンデータD1を補正し易くするため
に、また、データを効率良く転送するために、パターン
データD1を図11に示したようなフォーマットに変換
して、中間ファイル18に書き込む。この書込みは被設
計LSIの処理層内の全てパターンデータD1に対して
行われる。また、フィールド配置エディタ11によっ
て、例えば、サイズX,Yが共に110μmとするよう
なサブフィールドが1つのフィールドに配置される。
【0066】次いで、ステップP3で設計データDINの
中に、ブロック露光データが含まれているか否かを判断
する。ここで、ブロック露光データが存在しない場合
(NO)には、各フィールド内にマトリクス配置サブフ
ィールドが存在するか否かを調べる。また、ブロック露
光データもマトリクス配置サブフィールドも存在しない
場合もあるので、サブフィールドの配置関係を調べるよ
うにする。
【0067】本実施例では、1つのフィールドに配置す
るサブフィールドの組合わせは、単独配置サブフィー
ルドのみの場合、単独配置サブフィールドとマトリク
ス配置サブフィールドの2配置が存在する場合、ブロ
ック露光データが存在し単独配置サブフィールドのみの
場合、ブロック露光データが存在しマトリクス配置サ
ブフィールドのみの場合、ブロック露光データが存在
しマトリクス配置サブフィールドのみの場合、ブロッ
ク露光データが存在しマトリクス配置サブフィールド及
び単独配置サブフィールドが共に存在する場合の合計6
種類が対象となっている。設計データDINの中にブロッ
ク露光データを含んでいる場合には、このデータを中間
ファイルメモリ18に格納しておく。なお、ブロック露
光データが存在しない場合(NO)には、ステップP6
に移行する。
【0068】本実施例では設計データDINの中にブロッ
ク露光データを含んでいるために、ステップP4でブロ
ック露光パターンがブロック露光領域内に存在している
か否かを認識する。この処理は各マップの露光量を正確
に求めるために、ブロック露光パターンに関するパター
ンデータD1を全て中間ファイル18から読出して、図
16(A)に示すようなブロック露光領域内にブロックパ
ターンが全体を占めていない場合も、図16(B)に示す
ようなブロック露光領域内にブロックパターンが全体を
占めている場合も、全て認識する。この際に、ブロック
露光データの開始位置座標の最小値と終了位置座標の最
大値からパターンの大きさを認識する。ここで、ブロッ
クパターンの露光領域(面積)の最大のものが、マップ
の大きさの候補に上げられる。
【0069】例えば、図16(C)に示すように、ブロッ
ク露光領域内に全体を占めていないブロックパターンが
3つ連続して露光される場合に、実線に示したブロック
露光領域の大きさがマップの大きさになる。なお、各マ
ップの露光量を求める場合は、図16(C)の矢印に示す
ように、マップの大きさとブロックパターンが各マップ
を占めるようになった領域(以下露光パターン存在領域
という)を使用して露光量を求め、これらの各マップの
露光量データD3として露光中間ファイル19に格納す
るようにする。
【0070】これにより、ブロックパターンの露光パタ
ーン存在領域が決定したので、ステップP5でブロック
露光領域の露光基準量を設定する。露光基準量は、補助
露光パターンを発生するか否かの閾値となるものであ
り、各ブロック露光データが元々有しているブロック内
面積を露光パターン存在領域の面積に換算して求めるよ
うにする。
【0071】例えば、各ブロックパターンの露光パター
ン存在領域の最大面積と最小面積とを平均した値を求
め、この平均値を露光基準量に設定する。この露光基準
量に基づいてパターン密度(粗密関係)の段階を作成す
る。本実施例では図6に示したような1〜11段階のパ
ターン密度を設定している。なお、説明の都合上、図6
では露光基準量として50%を設定した場合を示してい
るが、パターン密度0〜100%を何段階に設定するか
は、カード解釈部で定義されたパターン密度の段階数を
利用して指定しても良い。
【0072】ここまでは、ブロック露光データが存在す
る場合についてのデータ処理であるが、ブロック露光デ
ータが存在しない場合であって、マトリクス配置サブフ
ィールドのみの場合、単独配置サブフィールドのみの場
合、単独配置サブフィールドとマトリクス配置サブフィ
ールドの2配置が存在する場合には、露光基準量の設定
やパターン密度の段階の設定をステップP15で行うこと
にする。
【0073】次に、ステップP6で電子ビームの基本照
射量とマップの大きさとを設定する。基本照射量は露光
パターンの幅又は長さや、電子線レジスト材料の感度等
を基準にして決める。ここで、マップ作成エディタ11
において、サブフィールドが電子ビームの1ショットで
露光可能な大きさ、すなわち、本実施例ではブロック露
光領域の大きさに区分され、例えば、図3に示したよう
なサイズ110μmのサブフィールド内に一辺の長さが
4.4μmとする25×25=625個(X,Y方向に
奇数個)のマップが発生され、露光量見直し時のマップ
取り込み領域を5μmとすることができる。ここで、奇
数個のマップを発生させる場合には、図3に示したよう
に、サブフィールドの中心とマップの中心とが一致する
ようにする。
【0074】なお、一辺が110μmのサイズのサブフ
ィールドにマップを偶数個発生させる場合には、図17
(A)のように、一辺を5μmとするマップを設定する
ことにより、22個×22個=484個のマップが形成
される。また、偶数個のマップの場合には、図17(A)
のように、中央のマップの左下座標とサブフィールドの
中心を一致させるように発生させる。また、一辺の長さ
を1μmで発生させる場合には、X,Y方向に共に、1
10×110個のマップを発生させることになる。
【0075】このような各マップの情報は、マップ毎に
露光量を求めるために、マップデータD2として中間フ
ァイル18に登録される。以降の説明では、マップの大
きさ4.4μmの場合について説明する。これまでのデ
ータ処理が終了すると、ステップP7で、補正対象とな
るフィールド(以下被補正対象フィールドという)のサ
ブフィールド情報を入力する。この処理では、中間ファ
イル18から被補正対象フィールドのサブフィールドに
関する情報を全て読み出してフィールド配置エディタ1
1に転送する。サブフィールドの情報内容は、サブフィ
ールドの中心位置座標X,Y、データ転送開始アドレ
ス、パターンデータ数及びファイル内の先頭開始アドレ
ス等である。これにより、フィールド配置エディタ11
によって、図17(B)に示すような被露光対象フィール
ドが20×20個のサブフィールドに分割され、パター
ンデータD1に基づいて図19に示すようなマトリクス配
置パターン等が配置される。
【0076】さらに、ステップP8で被補正対象フィー
ルドを取り囲むフィールド(隣接フィールド)のサブフ
ィールド(隣接サブフィールド)の情報を読み込む。こ
こで、被補正対象フィールドの各サブフィールドにマッ
プ取り込み領域εμm(本実施例では5μm)を設定
し、この領域に含まれるサブフィールドの情報を全て中
間ファイル18から読み出してフィールド配置エディタ
11に転送する。この際に、隣接サブフィールドの中心
位置座標X,Yを共に被補正対象フィールドの座標系に
全て変更して置く。
【0077】次に、ステップP9で被補正対象フィール
ド内のサブフィールドと隣接サブフィールドとのサブフ
ィールド情報を作成する。このサブフィールド情報は、
パターンデータD1を補正する順番を決めるものであ
る。このサブフィールド情報は、図11に示したような
フォーマットと同じフォーマットにより作成する。但
し、被補正対象フィールド内のサブフィールドと隣接サ
ブフィールドとは分けてサブフィールド情報を作成す
る。被補正対象フィールド内のサブフィールドはサブフ
ィールド内サブフィールド情報と呼び、隣接サブフィー
ルドは隣接サブフィールド内サブフィールド情報と呼
ぶ。
【0078】次に、ステップP10でサブフィールド内に
発生したマップ毎に露光量を求める。この処理では、中
間ファイル18内のサブフィールド情報の先頭アドレス
に基づいてサブフィールドのパターンデータD1を読み
出し、このデータD1をCPU13に転送する。同様
に、隣接サブフィールド内サブフィールド情報から隣接
サブフィールドのパターンデータを読出してCPU13
に転送する。CPU13においては、例えば、図4に示
したような単独配置サブフィールド内の5×5個のマッ
プエリアAを占めるようになった露光パターンの露光量
が図5に示したようなマップ毎に求められ、該露光量に
応じた電子ビームの照射量が各露光パターン毎に与えら
れる。露光量の計算は全フィールドの全サブフィールド
に対して行う。
【0079】また、図18(A)に示すようなサブフィー
ルドのマップ上に配置されたマトリクス配置パターンの
露光量については、エリアBを拡大した図18(B)にお
いて、3×3=9個のマトリクス配置パターンの1つを
基準とするマトリクス配置基準パターンPrの露光量を
求め、この露光量と図18(C)に示すようなマトリクス
配置情報に基づいて残りの8個のマトリクスパターンの
露光量を繰り返して計算する。
【0080】図18(C)において、マトリクス配置情報
には、マトリクス認識フラグ、X方向繰り返し個数、Y
方向繰り返し個数、X方向繰り返しピッチpx1、Y方
向繰り返しピッチpy1が記述され、マトリクス配置基
準パターンPrについては、パターン形状、露光量、開
始位置座標x1,y1、パターンの高さh及びパターン
幅wが記述される。
【0081】さらに、図19(A)に示すようなサブフィ
ールドのマップ上に配置されたブロック露光パターンの
露光量については、エリアCを拡大した図19(B)にお
いて、4×4=16個のブロック露光パターンが配置さ
れた場合、その1つのブロック露光パターンを図19
(C)に示すように、1つのブロック露光領域の面積を
BBSとし、1つのブロック露光領域を占める露光パタ
ーンの面積をPPSとし、16個のブロック露光領域の
総面積をBSとしたときに、各マップの露光量PSは、 PS=BS×(PPS/BBS) によって求める。
【0082】また、図20(A)に示すようなサブフィー
ルドのマップ上に配置されたマトリクス配置ブロック露
光パターンの露光量については、エリアDを拡大した図
20(B)において、4×4=16個のマトリクス配置ブ
ロック露光パターンが配置された場合、その1つを基準
とするマトリクス配置ブロック露光基準パターンPBr
の露光量を求め、この露光量と図20(C)に示すような
マトリクス配置ブロック露光情報に基づいて残りの15個
のマトリクス配置ブロック露光パターンの露光量を繰り
返して計算する。
【0083】図20(C)において、マトリクス配置ブロ
ック露光情報には、マトリクスブロック認識フラグ、X
方向繰り返し個数、Y方向繰り返し個数、X方向繰り返
しピッチ、Y方向繰り返しピッチが記述され、マトリク
ス配置ブロック露光基準パターンPBrについては、形
状、露光量、開始位置座標x1,y1、パターンの高さ
h及びパターン幅wが記述されている。
【0084】ここでCPU13が求めた各マップの露光
量データD3は露光量中間ファイル19に転送される。
なの、単独配置パターンやマトリクス配置パターンの中
で露光される非矩形パターンに関しては第3の実施例に
おいて説明する。そして、ステップP11で各サブフィー
ルドのマップの露光量を全て設定できたか否かを判断す
る。各マップの露光量を全て求めていない場合(NO)
には、ステップP10の内容を繰り返す。サブフィールド
内の各マップの露光量を全て求めた場合(YES)に
は、ステップP12に移行してフィールド全体の露光量を
全て求めたか否かを判断する。チップ内の全フィールド
の露光量を全て求めた場合(YES)には、ステップP
13に移行する。全チップ内の全フィールドの露光量を全
て求めていない場合(NO)には、ステップP2に戻っ
て、ステップP2からP11の内容を繰り返す。
【0085】ステップP13では、チップの全フィールド
に関する露光量ファイルを作成する。露光量ファイルは
チップ内の全てフィールドの露光量の算出結果をサブフ
ィールド単位毎に、露光量データD3として露光量中間
ファイル19に書き込むことによって作成される。露光
量データD3は図12に示すようなフォーマットであ
る。
【0086】その後、ステップP14では全フィールドに
関する露光量ファイルを作成したか否かを判断する。フ
ァイルを作成した場合(YES)には、ステップP15に
移行し、ファイルを作成していない場合(NO)には、
ステップP7に戻って、ステップP7〜P14の内容を繰
り返す。
【0087】全フィールドの各マップの露光量が求まる
と、ステップP15において、電子ビームの基本照射量に
対する補正比率αを求めるパターン粗密の段階及び露光
距離マップを作成する。この処理では、設計データDIN
にブロック露光パターンデータが存在している場合につ
いては、既に、ステップP5でパターン密度の段階を求
めているので、ブロック露光パターンデータが存在しな
い場合であって、マトリクス配置サブフィールドが存在
する場合と、単独配置サブフィールドが存在する場合の
パターン密度の段階を求めるものである。
【0088】パターン密度の段階については、図6に示
したように1〜11段階を設定する。また、ここでの露
光基準量はマトリクス配置サブフィールド及び単独配置
サブフィールドにおいて、補助露光パターンを発生する
か否かの閾値となるものであり、全チップ内のマトリク
ス配置基準サブフィールド内のマップの露光量の最大値
と最小値とを求め、その平均値を設定する。但し、マト
リクス配置サブフィールドが存在しない場合には、全チ
ップ内の各マップの露光量の最大値と最小値とを求め、
その平均値を露光基準量に設定する。
【0089】このようにパターン密度の段階が求まる
と、その後、マップ間の距離に対する露光量を関係付け
た露光距離マップを作成する。露光距離マップは補正対
象となるマップの露光量を見直す処理で使用するもので
ある。この露光距離マップは図7に示したような一辺が
1.0μmのマップの修正比率βを先に求め、その後、
この修正比率βを一辺が4.4μmのマップの修正比率
βに換算して求める。一辺が1.0μmのマップの修正
比率βは、図7に示したような見直しマップ(補正対象
マップ)からX,Y方向にそれぞれ5μmだけ離れた周
辺の120個のマップまでの各々離隔距離に、周囲のマ
ップの露光量を積算することにより、周辺のマップに対
する露光量の修正比率βを求める。図8(A)は一辺の
長さが1μmのマップの露光量の修正比率βであり、図
8(B)は一辺の長さが4.4μmのマップの露光量の
修正比率βをそれぞれ示している。ここで計算された結
果は修正比率データD4として露光量中間ファイル19
に格納される。
【0090】そして、再度、ステップP16で被補正対象
フィールドを入力する。ここでは被補正対象フィールド
に隣接するフィールドの隣接サブフィールドは取り込ま
ない。これは、ステップP8で既にマップ取り込み領域
5μmを設定し、隣接サブフィールド内のパターンデー
タを使用して各マップの露光量を求めているためであ
る。また、露光量の見直し処理を行う場合には、パター
ンデータD1ではなく、露光量データD3を読出してマ
ップ内の露光量を用いて判断する。
【0091】次に、ステップP17で被補正対象フィール
ド内のサブフィールド情報を作成する。ここでは、サブ
フィールド内のパターンデータD1を補正する順序を設
定する。そして、ステップP18で、露光量中間ファイル
19より該当するフィールド内の全サブフィールドに対
する露光量データD3を読み出す。
【0092】次に、ステップP19でブロック露光パター
ン、マトリクス配置サブフィールドが存在する場合で、
補助露光パターンを発生する必要があるか否かを判断す
る。補助露光パターンを発生する必要がある場合(YE
S)には、ステップP20で仮単独配置サブフィールドを
設定する。なお、補助露光パターンを発生する必要がな
い場合(NO)には、ステップP22に移行する。
【0093】ステップP20ではフィールド内に仮単独配
置サブフィールドを設定する。例えば、マトリクス配置
サブフィールド及び単独配置サブフィールドがフィール
ドに配置された場合であって、マトリクス配置サブフィ
ールドの周囲に単独配置サブフィールドが存在しない場
合には、図21に示すようなマトリクス配置サブフィール
ドに隣接して仮単独配置サブフィールドを配置する。こ
の配置情報は、単独配置サブフィールド情報として作成
され、そのフォーマットを図21(A)に示している。仮
単独配置サブフィールドの情報内容は、仮単独配置サブ
フィールドの中心位置座標X,Y、データ転送開始アド
レス、サブフィールド内のパターンデータ数及び仮単独
配置認識フラグ等である。
【0094】この情報が作成されると、ステップP21で
仮単独配置サブフィールド情報と実際のサブフィールド
情報とを合成する。この処理では、パターンデータD1
を補正する順番に情報を並び換え、仮単独配置サブフィ
ールド情報内の仮単独配置サブフィールドの中心位置座
標X,Yと実際のサブフィールド情報内の単独配置サブ
フィールドの中心位置座標X,Yが同じ値を持つ場合に
は、補助露光パターンを仮単独配置サブフィールドに発
生させないようにするため、仮単独配置サブフィールド
情報を削除する。この仮単独配置サブフィールドに補助
露光パターンを発生した場合には、図21(A)に示した
データ転送開始アドレス、サブフィールド内パターンデ
ータ数の内容を変更する。補助露光パターンはステップ
P25において発生する。
【0095】次に、ステップP22では各露光パターンの
自己補正処理を行う。この処理は、先のステップP6で
電子ビームの基本照射量を設定しているが、各露光パタ
ーン間での電子ビームの照射量を決定するために、各サ
ブフィールド内のパターンデータを読み込んで、各露光
パターンの大きさに応じて照射量を決定するものであ
る。
【0096】各露光パターンの自己補正処理の終了後、
ステップP23で各マップ内の露光量の見直しを行う。こ
の処理では図6に示したようなパターン密度の段階と図
8(A)に示したような露光距離マップと、CPU13
が求めたマップ取り込み領域5μmの各マップの露光量
とを使用して、図22,23に示すような露光量の見直し処
理を実行する。本実施例では、露光基準量の割合が50
%の場合である。
【0097】図22は、あるサブフィールド内の11×1
1のマップを示しており、1つのマップの大きさが1μ
mで、パターンデータD1の中から補正対象マップpを
取り出したときの、この周辺5μmに含まれるマップの
露光量を%値で表したものである。露光パターンpaは
露光量40%であり、1つのマップの大きさよりも露光
パターンpaが小さい場合である。
【0098】図22において、各マップ(マップpを除
く)に露光量修正部14によって図7で説明した(1)
〜(10)の露光距離段階を設定する。マップaは露光
距離段階10、マップbは露光距離段階9、マップcは
露光距離段階8、マップdは露光距離段階7、マップe
は露光距離段階6、マップfは露光距離段階5、マップ
gは露光距離段階4、マップhは露光距離段階3、マッ
プiは露光距離段階2、マップjは露光距離段階1とい
う具合に、全てのマップに露光距離段階を設定する。
【0099】これら露光距離段階を設定した後、各マッ
プに露光距離段階に応じた修正比率βを与える。この結
果、マップaは100%の露光量×0.17=17%に
なる。このように、残りのマップ(マップpを除く)に
対して同様な処理を行う。この処理結果を図23に示して
いる。
【0100】次に、マップpの最終的な露光量を求め
る。ここで、マップpを含まないマップ取り込み領域の
全マップ数をa1とし、マップpを含まないマップ取り
込み領域の全マップの露光量の総合値をb1としたとき
に、マップpにおける露光量の平均値を求める(第2の
作成方法)。すなわち、マップpの最終露光量PSf
は、 PSf=見直し前のマップpの露光量+見直し後のマッ
プp以外の全マップの露光量の平均値 =40%+b1/al=40%+2165.7/120 =58.06% となる。これは図6に示したパターン密度の段階では7
段階目に含まれているため、図8(A)に示した露光量
の見直し時の欄において、α=0.8を電子ビームの基
本照射量に対する補正比率としてパターンデータD1に
与える。なお、1つのマップより大きい露光パターンに
関しては、第5の実施例において説明する。
【0101】次に、ステップP24でマップ内の露光量の
見直し処理の終了を判断する。見直し処理を終了する場
合(YES)には、ステップP25に移行し、見直し処理
を終了しない場合(NO)には、ステップP22,P23で
サブフィールド内のパターンデータの数だけ露光量の見
直し処理を繰り返す。
【0102】この見直し処理において、図21に示すよう
なマトリクス配置サブフィールド、単独配置サブフィー
ルド、仮単独配置サブフィールドがフィールドに配置さ
れた場合には、マトリクス配置サブフィールドに関して
は、マトリクス配置基準サブフィールドで設定されてい
る露光量でパターン密度の段階を調べ、各露光パターン
の電子ビームの基本照射量の補正比率αを与えるように
することで、全ての階層を展開する必要が無くなるた
め、マップ内に露光量の見直しも行わなくて済む。しか
し、単独配置サブフィールドの近傍にマトリクス配置サ
ブフィールドが存在している場合には、単独配置サブフ
ィールドの中で露光量の見直し処理を行う必要がある。
【0103】その後、マトリクス配置サブフィールドの
近傍、あるいは、ブロック露光パターンの近傍に補助露
光パターンを発生するために、ステップP25で補助露光
パターンを発生させるか否かを判断する。補助露光パタ
ーンを発生させる場合(YES)には、ステップP26に
移行する。補助露光パターンデータを発生しない場合
(NO)には、ステップP27に移行する。
【0104】ステップP26では露光量の見直し処理で行
ったように、1×1μmのマップの場合には、図7に示
したように露光距離段階と図8(A)に示したような露
光距離マップを利用し、また、4.4×4.4μmの場
合には、1×1μmのマップに基づいて露光距離マップ
を作成し、その後、図9のような露光距離段階と図8
(B)に示したような露光距離マップを作成し、これを
利用して補助露光パターンを発生させる。
【0105】本実施例では、マトリクス配置サブフィー
ルドの周囲に単独配置サブフィールドが存在しない場合
には、ステップP20で仮単独配置サブフィールドを発生
させているので、このサブフィールドに補助露光パター
ンを発生させて、仮単独配置サブフィールドの情報をサ
ブフィールド情報に加えて出力する。補助露光パターン
は近接効果を補正するパターンであり、このパターンの
大きさは、マップの大きさと同じ大きさで発生させる。
【0106】この補助露光パターンはマップ間のみで補
正する。例えば、補助対象マップの周囲の5μm内に含
まれるマップデータD2を中間ファイル18から全て読
出し、各マップ内の露光量の見直し処理で行ったよう
に、露光距離マップを利用して各マップに修正比率βを
与える。ここで、補助対象マップと周囲5μmで含まれ
ている各マップの総露光量をQQとすると、また、その
時のマップ数をM個とすると、被補正対象マップの露光
量の平均値QMは、 QM=QQ/M〔%〕 である。このQMが図6に示した補正テーブルの補助露
光パターンを発生する場合の欄で、どの段階に含まれる
かを調べ、6〜11段階にランクされるマップに対して
は補助露光パターンを発生させない。1段階から5段階
に含まれている場合には、パターン密度に応じた補助露
光1〜補助露光5を発生させる。この処理はサブフィー
ルド内のマップ数だけ行えば良い。この補助露光パター
ンによってマップの露光量を変え、電子ビームの照射量
の補正比率αを決定する。例えば、パターン密度の段階
1〜6については補正比率αを1.0を設定し、段階7
に対してはαを0.8、段階8に対してαを0.6、段
階9に対してαを0.4、段階10に対してαを0.2、
段階11に対してαを0.1をそれぞれ設定している。
【0107】次に、ステップP27では各種パターンデー
タのマトリクス認識処理を行う。この処理は露光量の見
直し処理において、同じ繰り返しのマトリクス配置パタ
ーンやマトリクス配置ブロック露光パターン等でも電子
ビームの照射量が異なっている場合があるため、マトリ
クス配置を再編成するものである。
【0108】例えば、図24(A)に示すような4×4個
のマトリクス配置パターンが与えられた場合であって、
4個のマトリクス配置パターンp6,p7,p10,p11
の露光量と、その周辺の12個のマトリクス配置パター
ンp1〜p5、p8,p9,p13〜p16の露光量とが異
なっている場合を再編成する。なお、図24(B)はマト
リクス認識フラグ、X方向繰り返し個数=4、Y方向繰
り返し個数=4、X方向繰り返しピッチpx1、Y方向
繰り返しピッチpy1を記述したマトリクス配置情報
と、パターン形状、照射量、開始位置座標x1,y1、
パターンの高さh及びパターン幅wを記述したマトリク
ス配置基準パターンp1の情報とを示している。
【0109】この場合には、図25に示すように、4×
4個のマトリクス配置パターンの中の3つのマトリクス
配置パターンp1,p5,p6を基準とするマトリクス
配置に再編成することができる。マトリクス配置基準パ
ターンp1は繰り返し個数xが4で、yが2、x方向の
繰り返しピッチがpx1で、y方向の繰り返しピッチが
パターンp13の始点y座標からパターンp1の始点y座
標を引いた長さであり、マトリクス配置基準パターンp
1と同じパターンデータとなるマトリクス配置パターン
は、p2〜p4、p13〜p16の7個となる。
【0110】また、マトリクス配置基準パターンp5は
繰り返し個数xが2で、yが2、x方向の繰り返しピッ
チがパターンp8の始点x座標からパターンp5の始点
x座標を引いた長さであり、y方向の繰り返しピッチが
パターンp9の始点y座標からパターンp5の始点y座
標を引いた長さであり、マトリクス配置基準パターンp
5と同じパターンデータとなるマトリクス配置パターン
は、p8,p9,p12の3個となる。
【0111】さらに、マトリクス配置基準パターンp6
は繰り返し個数xが2で、yが2、x方向の繰り返しピ
ッチがパターンp7の始点x座標からパターンp6の始
点x座標を引いた長さであり、y方向の繰り返しピッチ
がパターンp10の始点y座標からパターンp6の始点y
座標を引いた長さであり、マトリクス配置基準パターン
p6と同じパターンデータとなるマトリクス配置パター
ンは、p7,p10,p11の3個となる。これらのパター
ンデータD1は中間ファイル18を利用してデータ処理
する。
【0112】なお、単独配置サブフィールド内に補助露
光パターンを発生した場合及び仮単独配置サブフィール
ドに補助露光パターンを発生した場合にも、補助露光パ
ターン同士でマトリクス認識処理をしても良い。次に、
ステップP28でサブフィールド内のパターンデータD1
をデータ変換エディタ21に出力し、ステップP29でパ
ターンデータD1の出力を終了判断をする。パターンデ
ータD1の出力が終了した場合(YES)には、ステッ
プP30に移行する。パターンデータD1の出力が終了し
ない場合(NO)には、ステップP19に戻って、ステッ
プP18からP28の内容を繰り返す。
【0113】サブフィールド内のパターンデータD1の
出力が終了すると、ステップP30でフィールド内のパタ
ーンデータD1をデータ変換エディタ21に出力する。
この処理は、パターンデータD1を露光装置に必要なデ
ータフォーマットに変換して出力ファイル22に格納す
るものである。このときに、先のステップP20で発生し
た仮単独配置サブフィールドにステップP26で補助露光
パターンを発生した場合には、そのサブフィールド情報
に加えられている仮単独配置サブフィールドの情報に基
づいて露光順序を並び変え、パターンデータD1を変換
する。
【0114】また、ステップP31で全てのフィールドの
パターンデータの変換を終了したか否かを判断する。パ
ターンデータの変換が終了した場合(YES)には、ス
テップP32に移行する。パターンデータの変換が終了し
ない場合(NO)には、ステップP16に戻って、ステッ
プP16からP30の内容を繰り返す。
【0115】全てのフィールドに対して変換処理が終了
すると、ステップP32で被設計LSIの処理層内の情報
を露光装置のフォーマットに変換し、また、処理層に関
する必要な情報を書き換えて、露光データDOUT を出力
ファイル22に格納する。そして、ステップP33で被設
計LSIの全ての処理層数を終了したか否かを判断す
る。全ての処理層数を終了した場合(YES)には、デ
ータ処理を終了する。全ての処理層数を終了していない
場合(NO)には、ステップP2に戻って、ステップP
2からP32の内容を繰り返す。これにより、設計データ
DINの中にブロック露光データが存在し、また、被補正
対象フィールドにマトリクス配置サブフィールドが存在
している場合の露光データを作成することができる。
【0116】このようにして、本発明の各実施例に係る
露光データ作成装置によれば、被露光対象のフィールド
を電子ビームにより偏向可能な大きさに区分したサブフ
ィールドに、フィールド配置エディタ11により設計デ
ータに応じた露光パターンが配置されると、マップ作成
エディタ11において、このサブフィールドが露光装置
の1ショットの電子ビームで露光可能な大きさに区分さ
れる。また、露光パターンが配置されたサブフィールド
内に複数個のマップが作成される。さらに、フィールド
配置エディタ11のパターン配置によって、サブフィー
ルド内のマップに占めるようになった露光パターンの露
光量がマップ毎にCPU13により求められ、この露光
量に応じた電子ビームの照射量がCPU13によって各
露光パターン毎に与えられる。
【0117】このようにサブフィールド内のマップを占
める露光パターンの露光量が、1ショットの電子ビーム
で露光可能な大きさのマップ毎に求められるため、サブ
フィールドに配置されたいかなる露光パターンであって
も、電子ビームの1ショット毎に要する最適な照射量を
与えられることになる。
【0118】また、本発明の実施例によれば、露光パタ
ーンの大きさに応じて、予め、電子ビームの照射量が決
定されると、CPU13により電子ビームの照射量に対
する補正比率αとして、マップの大きさと該マップを占
める露光パターンの大きさから、マップと露光パターン
との面積比がマップ毎に算出されるため、この面積比に
応じた電子ビームの最適な照射量が各露光パターン毎に
決定されることになる。
【0119】さらに、本発明の実施例によれば、各マッ
プの露光量が図13のステップP10によって容易に求め
られ、また、1つの補正対象となるマップの露光量はス
テップP15によって容易に得られるため、マップの1つ
に他のマップの基準となる露光基準量を設定し、この露
光基準量より大きい露光量のマップについては、電子ビ
ームの照射量がそのまま設定されることになる。また、
露光基準量より小さい露光量のマップについては、該マ
ップの大きさと等しい補助露光パターンを隣接して発生
させ、補助露光パターンによってマップの露光量を変え
ることにより電子ビームの照射量の補正比率αが容易に
設定されることになるので、電子ビームの1ショットを
基準にした近接効果が補正できる。
【0120】また、本発明の実施例によれば、マップを
占める露光パターンの密度が高い場合には、CPU13
によって、電子ビームの照射量に対する補正比率αが小
さく設定され、反対に、露光パターンの密度が低い場合
には、補正比率αが大きく設定されているため、1つの
マップを占める露光パターンの密度が高い場合には他の
マップに比べて電子ビームの照射量を少なくすること、
1つのマップを占める露光パターンの密度が低い場合に
他のマップに比べて電子ビームの照射量を多くすること
ができ、露光パターンの密度及び電子ビームの1ショッ
トの照射量を基準にした近接効果が補正できる。
【0121】本発明の実施例によれば、1つの補正対象
となるマップから5μmだけ離れた周辺のマップまでの
各々離隔距離に、周囲のマップの露光量が露光量修正部
14によって積算され、その周辺のマップの露光量を修
正する修正比率βがそれぞれ算出されるため、この修正
比率βを用いて1つの補正対象となるマップと、その周
辺のマップとの間で露光量を調整することができ、被設
計LSIの階層を崩さずに、各露光パターン間の近接効
果を電子ビームの照射位置を基準にして補正ができる。
【0122】また、本発明の実施例によれば、予め、一
辺を1μmとするマップに関する修正比率βが求めら
れ、その後、一辺を任意の長さとするマップに修正比率
βが換算されるため、一辺を4.4μmとするマップを
占有している露光パターンの露光量の見直し処理を容易
に行うことができる。
【0123】本発明の実施例によれば、補助露光パター
ンを発生させる補助露光パターン発生部15が設けられ
ているため、被露光対象のフィールドを区分したサブフ
ィールドのマトリクス配置サブフィールドの近傍に補正
露光パターンを発生させる場合であって、マトリクス配
置サブフィールドの近傍に単独配置サブフィールドが存
在する場合には、単独配置サブフィールド内のマップの
大きさで補正露光パターンを発生させることができ、マ
トリクス配置サブフィールドの近傍に仮単独配置サブフ
ィールドが存在する場合には、仮単独配置サブフィール
ド内のマップの大きさで補正露光パターンを発生させる
ことができる。これにより、マトリクス配置サブフィー
ルドのマップを占める露光パターン密度に応じた近接効
果を補正することができる。
【0124】(2)第2の実施例の説明 図26は本発明の第2の実施例に係るCPUの機能を説
明する補正テーブルメモリの内容図を示している。第2
の実施例では第1の実施例と異なり、露光基準量を30
%として作成したパターン密度の段階に従ってCPUが
電子ビームの照射量に対する補正比率αを決定するもの
である。
【0125】図26において、マップを占めるパターン
密度の段階は第1の実施例と同様に、11段階に分類
し、この段階に対する補助露光パターンの発生の有無及
び電子ビームの基本照射量に対する補正比率αを露光基
準量=30%として規定したものである。補正比率αは
0.1≦α≦1.0である。この例では、露光パターン
の密度0.0〜7.5%の場合に補助露光パターンを発
生するものとし、そのランクを補助露光3とし、同様
に、密度7.5〜16.5%を補助露光4とし、密度16.5〜
25.5%を補助露光5とに分けている。また、段階1〜3
については露光パターンの密度が小さい場合として、補
正比率αを1.0を設定している。なお、段階4〜11
については露光パターンの密度が大きい場合として、
「補助露光無し」とし、補正比率αについては、段階4
に対しては0.8、段階5に対して0.6、段階6に対
して0.4、段階7に対して0.2、段階8〜11に対し
て0.1を設定している。
【0126】CPU13は、図26に示すような補正テ
ーブルに従って、マップを占める露光パターンの密度が
大きい場合には、電子ビームの照射量に対する補正比率
αを小さく設定し、露光パターンの密度が小さい場合に
は、補正比率αを大きく設定するものである。
【0127】このように露光基準量を可変することによ
り、補助露光パターンの発生及び電子ビームの照射量に
対する補正比率αを適宜変更することができるので、被
設計LSIの回路規模に応じた露光データが作成でき
る。 (3)第3の実施例の説明 図27は本発明の第3の実施例に係る非矩形パターンの
露光量の算出方法の説明図を示している。第3の実施例
では第1の実施例と異なり、複数のマップを跨ぐ非矩形
パターンの露光量を求め、この露光量とパターン密度の
段階に従ってCPUが電子ビームの照射量に対する補正
比率αを決定するものである。
【0128】例えば、図27に示すような9個のマップ
map1〜map4,map6〜map9,map11及
びmap12を跨ぐ三角形の露光パターンの露光量を求め
る場合、まず、各マップと露光パターンとの交点を全て
調べる。すなわち、X方向の交点はx2からx8の7
点、また、Y方向の交点はy2からy8の7点が存在す
る。ここで、座標(x2,y2)と(x8,y8)を通
る線分の方程式を求めて置く。この方程式をF1(Y)
=MX+Pとすると、Mは(y8−y2)/(x8−x
2)となり、Pは(y2・x8−x2・y8)/(x8
−x2)となる。
【0129】 次に、X方向の交点x2,x3と、Y
方向の交点y2,y3とを利用して、三角形の露光パタ
ーンの一部がどのマップに含まれるかを調べると、この
4つの交点は全てmap1に含まれているため、この場
合にはパターンの一部がmap1に属する。また、座標
(x2,y2)と(x8,y2)を通る直線の方程式を
求めて置く。この方程式をF2(Y)=Qとすると、m
ap1の露光量s1は、(1)式、すなわち、
【0130】
【数1】
【0131】により求めることができる。 次に、X方向の交点x3,x4と、Y方向の交点y
3,y4とを利用して、三角形の露光パターンの一部が
どのマップに含まれるかを調べると、この4点全てがm
ap2に属する。また、座標(x3,y2)と(x8,
y2)を通る直線の方程式を求めて置く。この方程式を
F3(Y)=Qとすると、map2の露光量s2は
(2)式、すなわち、
【0132】
【数2】
【0133】により求めることができる。 次に、X方向の交点x4,x5と、Y方向の交点y
4,y5とを利用して、三角形の露光パターンの一部が
どのマップに含まれるかを調べると、x4,x5,y4
に関しては、map2に属するが、y5に関してはma
p6に属する。そこで、座標(x4,y4)と(x8,
y4)を通る直線の方程式を求めて置く。この方程式を
F4(Y)=R、座標(x4,y2)と(x8,y2)
を通る直線の方程式を求めて置く。この方程式をF5
(Y)=Qとすると、map2の露光量s3は、(3)
式、すなわち、
【0134】
【数3】
【0135】により求めることができる。map6の露
光量x6は、(4)式、すなわち、
【0136】
【数4】
【0137】により求めることができる。他のマップも
同様にして求めることができる。この結果、マップma
p1の露光量はs1、マップmap2の露光量はs2+
S3、マップmap3の露光量はs4、マップmap4
の露光量はs5、マップmap6の露光量はs6、マッ
プmap7の露光量はs7+S8、マップmap8の露
光量はs9、マップmap11の露光量はs10及びマップ
map12の露光量はs11として求められる。
【0138】このように、本発明の第3の実施例によれ
ば、9個のマップmap1〜map4,map6〜ma
p9,map11及びmap12を跨ぐ三角形の露光パター
ンの各露光量が求められるため、露光パターンの大きさ
に応じて、予め、電子ビームの照射量が決定されると、
CPU13により電子ビームの照射量に対する補正比率
αを設定することができ、三角形の露光パターンの露光
量に対する電子ビームの最適な照射量を決定することが
できる。
【0139】(4)第4の実施例の説明 図28,29は本発明の第4の実施例に係るマップを跨
ぐパターンの見直し処理の説明図(その1,2)を示し
ている。第4の実施例では第1の実施例と異なり、図2
8に示すように12個のマップを占めるようになった露
光パターンの露光量を、これらのマップから5μmだけ
離れた周辺の170個のマップの全露光量の平均値に、
12個のマップを占めるようになった露光パターンの全
露光量の平均値を加算することにより求めるものであ
る。
【0140】図28は一辺が1μmのマップ13×14
に12個のマップを占めるようになった露光パターンが
配置された図を示している。ここで、パターンデータに
含まれているマップ数を12、それ以外のマップ数を1
70とし、パターンデータに含まれているマップの総露
光量をQAとし、それ以外のマップであって、露光距離
マップのパターン密度の段階毎に見直した結果のマップ
の総露光量をQBとすると、12個のマップを占めるよ
うになった露光パターンの見直し後の露光量Qfは、 Qf(%)=〔QA/12〕+〔QB/170 〕 により求められる。この値を第1の実施例と同様に、パ
ターン密度の段階に応じて電子ビームの照射量に対する
補正比率αを設定する。
【0141】なお、図29に示すように一辺が4.4μ
mのマップであって、6×7個のマップmap1〜ma
P42に配置された単独配置サブフィールドの露光パタ
ーンPAの露光量を見直す場合には、まず、パターンP
Aを含んでいるマップmap15,map16,map
21,map22,map27,map28を選択し、
次に、マップ取り込み領域5μm内に含まれる全てのマ
ップを抽出する。
【0142】ここで、第1の実施例において説明したよ
うに、露光距離段階と露光距離マップにより各マップm
ap1からmap42に、それぞれQ1からQ42の露
光量が与えられているものとし、この露光量に修正比率
βを積算した結果をQQ1からQQ42とする。但し、
QQ15,QQ16,QQ21,QQ22,QQ27,
QQ28はもとの露光量のままであり、露光パターンP
Aに含まれないマップ数は36個であり、露光パターン
PAに含まれるマップ数は6個である。
【0143】この値を利用して露光パターンPAの露光
量PQAを以下のように求める。まず、露光パターンP
Aを含むマップの露光量の平均値をPQQとすると、 PQQ=(QQ15+QQ16+QQ21+QQ22+
QQ27+QQ28)/6となる。また、露光パターン
PAを含まない全マップの露光量の平均値をPQQ1と
すると、 PQQ1=(QQ1+…+QQ14+QQ17+…QQ
20+QQ23+…+QQ26+QQ29+…+QQ4
2)/36になる。
【0144】上記のPQQ及びPQQ1から露光パター
ンPAの露光量PQAを求めると、 PQA〔%〕=PQQ+PQQ1 となる。この露光量PQAを露光パターンPAの最終的
な露光量に設定する。このPQAの値がパターン密度の
段階でどのランクに含まれているかを調べる。例えば、
図6の補正テーブル内でこの露光パターンPAのPQA
値がパターン密度の段階の1から6にランクされる場合
には、電子ビームの照射量に対して補正比率α=1.0
を与え、また、段階=7にランクされる場合には、同様
に補正比率α=0.8を与えて、露光量の見直しをす
る。また、補正露光パターン発生時でも補正比率αを与
えることができる(本発明の第3の作成方法)。
【0145】(5)第5の実施例の説明 図30は、本発明の第5の実施例に係る電子ビーム露光
装置の構成図であり、荷電粒子ビーム露光装置の一例と
なるブロック露光機能付き電子ビーム露光装置を示して
いる。図30において、100 は被露光対象の設計データ
DINから露光データDOUT を作成する露光データ作成装
置100 であり、データ作成手段の一例である。露光デー
タ作成装置100 には本発明の実施例に係る露光データ作
成装置を用いる。
【0146】101 は露光データ作成装置100 からの露光
データDOUT に応じてビーム偏向系に制御信号S1〜S
4等を出力する電子ビーム制御装置であり、制御装置の
一例である。S1は電子ビームEBの位置決め用の信号
であり、S2は電子ビームEBのマスク選択用の信号で
あり、S3は電子ビームEBの偏向用の信号であり、S
4はステージ移動用の信号である。
【0147】102 は制御装置101 の制御信号S1〜S4
に従って電子ビームEBを偏向したり、ステージを移動
する電子ビーム装置であり、偏向手段の一例である。本
実施例では電子ビーム装置102 内にブロックパターンを
露光するマスク手段を設けている。マスク手段には好ま
しくはステンシルマスク34を用いる。ステンシルマス
ク34は電子ビームの1ショットで露光可能なブロック
パターン開孔部を複数設けたものである。なお、31は
電子ビームEBを出射する電子銃、32は電子ビームE
Bを位置決めするアライメントコイル、33は電子ビー
ムEBを矩形状に整形するアパーチャ、35は電子ビー
ムEBを収束する電子レンズや電磁偏向するメインディ
フレクタ、36は電子ビームEBを静電偏向するサブデ
ィフレクタ、37は被露光対象を載置してX,Y方向に
移動するステージである。
【0148】本発明の電子ビーム露光装置の動作を説明
する。まず、露光データ作成装置100 によって、被露光
対象38の設計データDINから露光データDOUT が作成
されると、このデータDOUT に応じてビーム偏向系を制
御するための制御信号S1〜S4が制御装置101 から電
子ビーム装置102 に出力される。これにより、制御装置
101 の制御信号S1〜S4に従った最適な照射量の電子
ビームEBが被露光対象38の露光領域を区分したサブ
フィールドで照射偏向され、各種パターンが被露光対象
38に露光される。また、電子ビーム装置102 のステン
シルマスク34によってブロックパターンが露光され
る。
【0149】このようにして、本発明の第5の実施例に
係るブロック露光機能付き電子ビーム露光装置によれ
ば、本実施例の露光データ作成装置100 が設けられてい
るため、作成装置100 において被露光対象38の設計デ
ータDINから、電子ビームの1ショットに要する最適な
照射量を与えた露光データDOUT が作成されるため、こ
の露光データDOUT に応じた制御信号S1〜S4によっ
て制御装置101 により電子ビーム装置102 のアパーチャ
33、ステンシルマスク34、メインディフレクタ3
5、サブディフレクタ36及びステージ37等が駆動さ
れることにより、被露光対象38のサブフィールド上に
おいて、1ショット毎に最適な照射量を与えた電子ビー
ムEBにより被露光対象38を露光することができる。
【0150】これにより、各種パターンの密度に左右さ
れることなく、被露光対象38に均一なパターンを露光
することができるので、半導体回路が高集積化しても、
高解像度のLSIパターンマスク等を形成することがで
きる。 (6)第6実施例の説明 次に本発明の第6の実施例を説明する。第6の実施例
は、電子ビーム露光装置の構成上発生するフィールド境
界上でのパターンの繋ぎ精度を向上させることを意図
し、このために露光データ作成処理の処理を工夫したも
のである。
【0151】図31(A)は、フィールド境界上で発生
する可能性のある問題点を図示するものである。フィー
ルド境界上のサブフィールドAとBを跨ぐパターンに
は、図示するような段差が発生する可能性がある。この
段差は、主として電子ビーム露光装置のステージ移動の
誤差に起因するものであり、実際問題としてこの誤差を
なくすことはできない。このような段差の発生を前提と
して、第6の実施例では、図31(B)の破線で示すよ
うに、段差部分を滑らかに接続するようにして、段差に
よる断線等の発生を防止させる。これにより、フィール
ド境界上でのパターンの繋ぎ精度を実質的に向上させる
ことができる。
【0152】図31(B)に示すパターンの接続を実現
するために、第6の実施例では、図32及び図33に示
す処理を行う。なお、図32及び図33は、可変矩形パ
ターンの場合であり、ブロックパターンの場合は後述す
る。図32において、フィールド境界上にあるサブフィ
ールドAとBを跨ぐパターンがあり、サブフィールドA
はパターンPT1を有し、サブフィールドBはパターン
PT2を有する。換言すれば、サブフィールドAに登録
されているパターンPT1は、隣接フィールドの隣接サ
ブフィールドBに登録されているパターンPT2と接触
している。この場合、サブフィールドBの取り込み領域
(この領域まで露光できることが保証される領域で、例
えばサブフィールドの境界からx及びy方向に4μmの
範囲)の境界に対し、サブフィールドAのパターンAを
パターンPT1aとPT1bに分割し、分割したパター
ンPT1bをサブフィールドBの露光パターンとして登
録する。従って、サブフィールドBを露光する際には、
パターンPT1bも同時に露光する。このパターンPT
1bはサブフィールドAにも登録されて露光されるの
で、結局パターンPT1bはサブフィールドA及びBの
露光時にそれぞれ露光される。すなわち、フィールド境
界を跨ぐパターンのフィールド境界部分は、サブフィー
ルドA露光時及びサブフィールドB露光時に合計2回露
光される(2重露光)。同様にして、サブフィールドA
のパターンとして、サブフィールドBのパターンPT2
の一部が登録され、サブフィールドAの露光の際にこの
部分が露光される。このようにして、同じパターンを2
度露光することで、図31(B)の破線で示すような滑
らかな接続が可能となる。
【0153】図33に示す場合には、パターンPT1は
3つのパターンPT1a,PT1b及びPT1cに分割
され、パターンPT1bがサブフィールドBに登録され
ると共に、パターンPT1はPT1a,PT1b及びP
T1cとしてサブフィールドAに登録される。
【0154】なお、2重露光をするパターン部分に対す
る露光量は、他の部分の露光量よりも低い値に設定す
る。例えば、2重露光をする部分の1回の露光量は、他
の部分の露光量の半分に設定する。このために、露光量
を半分にして登録する構成(すなわち、露光データ作成
装置での処理)と、電子ビーム露光装置側で露光量を半
分にする処理を行う構成のいずれかを用いることができ
る。後者の場合には、境界付近に位置する分割されたパ
ターンのパターンデータであることを示すフラグを付け
て登録する。電子ビーム露光装置は、フラグ付のパター
ンデータを受け取った場合には、このパターンに関する
露光量を現在設定されている値の例えば半分に設定す
る。
【0155】以上の処理を、フィールド境界に隣接する
各サブフィールド毎に、かつX方向及びY方向に行う。
上記パターン分割及び登録は取り込み領域の境界を基準
に行う構成であるが、サブフィールド領域と取り込み領
域との中間の大きさの領域でパターン分割及び登録する
こととしても良い。
【0156】サブフィールドAとBにブロックパターン
が存在する場合(ブロック露光の場合)には、上記パタ
ーン分割を行わない。この代わりに、各サブフィールド
A及びBを2回露光するようにする。サブフィールドB
のパターンとして、その取り込み領域であるサブフィー
ルドA内のブロックパターンが登録される。これによ
り、サブフィールドBの取り込み領域内のブロックパタ
ーンは、サブフィールドA及びサブフィールドBの露光
時に合計2回重ねて露光される。2重露光の露光量につ
いては、前述した通りである。
【0157】以上の処理を実現するために、第6の実施
例では、前述した図15のフローチャートにいくつかの
ステップを加え、図34に示すフローチャートを用い
る。図34に示すフローチャートは図15のフローチャ
ートに対し、ステップP35〜P40を加えたものであ
る。
【0158】前述したステップS26に続き、ステップ
P35で、現在処理中のサブフィールドがフィールド境
界上のサブフィールドであるかどうかを判断する。判断
結果がNOの場合には、ステップP27に進む。判断結
果がYESの場合には、ステップP36で隣接フィール
ド内に含まれるパターンとの接触認識を行い、フィール
ド境界に接するパターン(接触パターン)を抽出する。
図32及び図33では、y方向に延びるフィールド境界
上に隣接するサブフィールドA,Bについて説明した
が、仮にサブフィールドA,Bがx方向に延びるフィー
ルド境界上に隣接する場合には、x方向のフィールド境
界に隣接する接触パターンをも特定する。なお、処理中
のフィールド境界上に隣接する隣接サブフィールドのパ
ターンデータは、前述の図13及び図14に示すフロー
チャートを実行することでパターンデータ作成装置内に
読み込まれている。
【0159】接触パターンが見つかった場合には、ステ
ップP37でパターン分割を行う。パターン分割は図3
2及び図33を参照して説明した通りである。なお、サ
ブフィールドの取り込み領域内にあるパターンがブロッ
ク露光のブロックパターンの場合には、前述したように
パターン分割をしない。
【0160】次にステップP38で、分割後のパターン
を隣接するサブフィールドのパターンとして登録する。
図32の場合には、サブフィールドAの分割後のパター
ンPT1bがサブフィールドBのパターンとして登録さ
れる。ブロックパターンの場合には、このパターンがそ
のまま隣接サブフィールドのパターンとして登録され
る。この際、ステップP38で登録されたパターンであ
ることを示すために、フラグを付加する。このフラグ
は、前述したように、電子ビーム露光装置側で用いられ
るものであり、フラグが立っているパターンデータに対
する露光量を、受け取った露光量の例えば1/2にして
露光するために用いられる。
【0161】ステップP39では、分割後のパターンを
自分自身のサブフィールドにも登録する。例えば、図3
2の例では、パターンPT1に代えてパターンPT1a
及びPT1bがサブフィールドAに登録される。この
際、隣接サブフィールドBに登録されたパターンPT1
bには上記フラグが付加される。ブロックパターンの場
合には、隣接サブフィールドに登録されたブロックパタ
ーンに対し、フラグが付加される。
【0162】その後、前述したようにステップP27〜
P31の処理を行い、ステップP40で、サブフィール
ド毎にデータを読んで分割されたパターンを合成する。
ステップP38で登録された分割パターンは、システム
上別ファイルとして登録されるので、このファイル内の
パターンデータをもともとのパターンデータに合成する
必要がある。この処理により、図32の例では、サブフ
ィールドBに関し露光されるパターンのすべてが1つの
ファイルに集約されることになる。
【0163】なお、上記フラグは図30に示す電子ビー
ム露光制御装置101内で上記の通り処理され(受け取
った露光量(照射量)を、例えば1/2にする)、制御
信号S1〜S4に従い露光処理される。なお、本発明の
各実施例では電子ビーム露光装置の露光データを作成す
る場合について説明したが、イオンビーム露光装置に適
用する露光データを作成する場合にも、本発明の露光デ
ータ作成方法を適用することができる。
【0164】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の露光デー
タ作成装置によれば、荷電粒子ビームにより偏向可能な
大きさに被露光対象の露光領域を区分した第1の領域内
を更に1ショットの荷電粒子ビームで露光可能な大きさ
に区分した第2の領域毎に、当該第2の領域に占める露
光パターンの割合が求められるため、第1の領域に配置
されたいかなる露光パターンであっても、荷電粒子ビー
ムの1ショットに要する照射量が最適に与えられること
になる。
【0165】
【0166】本発明の作成装置によれば、第2の領域の
1つに他の第2の領域の基準となる露光基準量が設定さ
れると、この露光基準量及び第2の領域を占める露光パ
ターンの密度に応じて荷電粒子ビームの照射量の補正比
率を容易に決定することができる。
【0167】本発明の作成装置によれば、1つの補正対
象となる第2の領域から任意の長さだけ離れた周辺の第
2の領域に占める露光パターンの割合と離隔距離に基づ
いて修正比率が求められるため、この修正比率を用いて
第2の領域間で露光パターンの割合を調整することがで
き、被露光対象の階層を崩さずに、各露光パターン間の
近接効果が補正できる。
【0168】本発明の作成装置によれば、単独配置領域
内の第2の領域の大きさで補正露光パターンを発生させ
ること、及び、仮単独配置領域内の第2の領域の大きさ
で補正露光パターンを発生させることができるので、マ
トリクス配置領域の第2の領域を占めるパターン密度に
応じた近接効果を補正することができる。
【0169】本発明の作成方法によれば、マトリクス配
置領域の1つを荷電粒子ビームの1ショットによってパ
ターン露光可能な大きさに分割した第2の領域間で露光
パターンの割合を調整したマトリクス基準配置パターン
が作成されているため、この基準配置パターンに従って
残りのマトリクス配置領域の近接効果の補正や荷電粒子
ビームの照射量を決定することができ、マトリクス配置
領域を全て展開しないで済む。これにより、パターンデ
ータの増大、メモリ容量の増大が阻止でき、パターンデ
ータの補正時間が高速化できる。
【0170】本発明の荷電粒子ビーム露光装置によれ
ば、本発明の露光データ作成装置によって、被露光対象
の設計データから露光データが作成されるため、1ショ
ット毎に最適な照射量が与えられた荷電粒子ビームによ
って、被露光対象を露光できるので、高解像度のLSI
パターンマスク等を形成することができる。
【0171】また、所定のフィールド境界に接する露光
パターンは複数回の露光で形成されるため、露光装置の
精度による誤差に起因したパターンの段差等はなめらか
な形となり、パターン断線等の発生を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例に係る露光データの作成装置
の構成図である。
【図2】本発明の実施例に係るパターン配置エディタの
機能説明図である。
【図3】本発明の各実施例に係るマップ作成エディタの
機能説明図である。
【図4】本発明の各実施例に係る単独配置サブフィール
ドにおける露光パターンの説明図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係るパターンの露光量
の算出方法の説明図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係るCPUの機能を説
明する補正テーブルメモリの内容図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係る見直し対象マップ
と、その周辺マップの説明図である。
【図8】本発明の第1の実施例に係る1×1μmのマッ
プ及び4.4×4.4μmのマップの修正比率の内容図
である。
【図9】本発明の第1の実施例に係る見直しマップ
(4.4μm×4.4μm)の説明図である。
【図10】本発明の各実施例に係る補助露光パターンの
発生部の機能説明図である。
【図11】本発明の各実施例に係る中間ファイルの内容
説明図である。
【図12】本発明の各実施例に係る露光量中間ファイル
の内容説明図である。
【図13】本発明の各実施例に係る露光データ作成フロ
ーチャート(その1)である。
【図14】本発明の各実施例に係る露光データ作成フロ
ーチャート(その2)である。
【図15】本発明の各実施例に係る露光データ作成フロ
ーチャート(その3)である。
【図16】本発明の各実施例に係るブロック露光パター
ンの説明図である。
【図17】本発明の各実施例に係る偶数個のマップ及び
被補正対象フィールドの説明図である。
【図18】本発明の各実施例に係るマップ上のマトリク
ス配置パターンの説明図である。
【図19】本発明の各実施例に係るマップ上のブロック
露光パターンの説明図である。
【図20】本発明の各実施例に係るマップ上のマトリク
ス配置ブロック露光パターンの説明図である。
【図21】本発明の各実施例に係る仮単独配置サブフィ
ールドの情報内容及び各サブフィールドの配置説明図で
ある。
【図22】本発明の第1の実施例に係る露光量の見直し
処理の説明図(その1)である。
【図23】本発明の第1の実施例に係る露光量の見直し
処理の説明図(その2)である。
【図24】本発明の各実施例に係るマトリクス配置パタ
ーンの見直し処理の説明図である。
【図25】本発明の各実施例に係るマトリクス配置の再
編成処理の説明図である。
【図26】本発明の第2の実施例に係るCPUの機能を
説明する補正テーブルメモリの内容図である。
【図27】本発明の第3の実施例に係る非矩形パターン
の露光量の算出方法の説明図である。
【図28】本発明の第4の実施例に係るマップを跨ぐパ
ターンの露光量の見直し処理の説明図(その1)であ
る。
【図29】本発明の第4の実施例に係るマップを跨ぐパ
ターンの露光量の見直し処理の説明図(その2)であ
る。
【図30】本発明の第5の実施例に係る電子ビーム露光
装置の構成図である。
【図31】本発明の第6実施例が解決しようとする課題
を示す図である。
【図32】本発明の第6の実施例による処理を説明する
ための図である。
【図33】本発明の第6の実施例による処理を説明する
ための別の図である。
【図34】本発明の第6の実施例による処理を示すフロ
ーチャートである。
【図35】従来例に係る露光データ作成装置の構成図で
ある。
【符号の説明】
11 パターン配置エディタ 12 マップ作成エディタ 13 CPU 14 露光量修正部 15 補助露光パターン発生部 16 入力サポートツール 17 入力ファイル 18 中間ファイル 19 露光量中間ファイル 20 補正テーブルメモリ 21 出力ファイル 31 電子銃 32 アライメントコイル 33 アパーチャ 34 マスク手段 35 メインディフレクタ 36 静電偏向器 37 ステージ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−227842(JP,A) 特開 平6−333796(JP,A) 特開 昭58−34918(JP,A) 特開 平2−186620(JP,A) 特開 平6−208944(JP,A) 特開 平4−212407(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被露光対象の設計データから荷電粒子ビ
    ーム露光装置の露光データを作成する装置において、 前記荷電粒子ビーム露光装置によりビーム偏向可能な大
    きさに前記被露光対象の露光領域を区分した第1の領域
    毎に、前記設計データに応じた露光パターンを配置する
    配置手段と 記露光パターンを配置した第1の領域を更に区分して
    前記露光装置の1ショットの荷電粒子ビームで露光可能
    な大きさの複数個の第2の領域を作成する領域作成手段
    記第2の領域内に占める露光パターンの割合に応じた
    荷電粒子ビームの照射量を算出する演算手段と 1つの補正対象となる第2の領域から任意の長さだけ離
    れた周辺の第2の領域までの各々離隔距離に、前記周囲
    の第2の領域に占める露光パターンの割合を積算して前
    記周辺の第2の領域に占める露光パターンの割合を修正
    するための修正比率をそれぞれ算出する修正手段と を備
    えていることを特徴とする露光データ作成装置。
  2. 【請求項2】 被露光対象の設計データから荷電粒子ビ
    ーム露光装置の露光データを作成する装置において、 前記荷電粒子ビーム露光装置によりビーム偏向可能な大
    きさに前記被露光対象の露光領域を区分した第1の領域
    毎に、前記設計データに応じた露光パターンを配置する
    配置手段と、 前記露光パターンを配置した第1の領域を更に区分して
    前記露光装置の1ショットの荷電粒子ビームで露光可能
    な大きさの複数個の第2の領域を作成する領域作成手段
    と、 前記第2の領域内に占める露光パターンの割合に応じた
    荷電粒子ビームの照射量を算出する演算手段と、 前記第2の領域を占める露光パターンの密度に応じて該
    第2の領域に隣接して補助露光パターンを発生するパタ
    ーン発生手段を備えていることを特徴とする露光データ
    作成装置。
  3. 【請求項3】 被露光対象の設計データから荷電粒子ビ
    ーム露光装置の露光データを作成する装置において、 前記荷電粒子ビーム露光装置によりビーム偏向可能な大
    きさに前記被露光対象の露光領域を区分した第1の領域
    毎に、前記設計データに応じた露光パターンを配置する
    配置手段と、 前記露光パターンを配置した第1の領域を更に区分して
    前記露光装置の1ショットの荷電粒子ビームで露光可能
    な大きさの複数個の第2の領域を作成する領域作成手段
    と、 前記第2の領域内に占める露光パターンの割合に応じた
    荷電粒子ビームの照射量を算出する演算手段とを有し、 前記演算手段は、所定のフィールド境界に接する露光パ
    ターンであって所定範囲内にあるパターンを複数回の露
    光で形成するように処理することを特徴とする露光デー
    タ作成装置。
  4. 【請求項4】 被露光対象の設計データから荷電粒子ビ
    ーム露光装置の露光データを作成する方法であって、 前記被露光対象の露光領域を区分して前記荷電粒子ビー
    ム露光装置の偏向系によりビーム偏向可能な大きさの第
    1の領域を作成し、 前記第1の領域毎に前記被露光対象の設計データに応じ
    た露光パターンを配置し、前記第1の領域を更に区分し
    て前記露光装置の1ショットの荷電粒子ビームで露光可
    能な大きさの複数個の第2の領域を作成し、 前記第2の領域に占める露光パターンの割合を該第2の
    領域毎に求め、前記露光パターンの割合に応じた前記荷
    電粒子ビームの照射量を各露光パターン毎に与え、 前記被露光対象の設計データの中に、前記荷電粒子ビー
    ムの1ショットによってブロック露光可能なブロックパ
    ターンを含んでいるか否かを検索し、前記ブロックパタ
    ーンを含んでいる場合には、1つのブロックパターンの
    大きさになるように前記第1の領域を区分して第2の領
    域を作成し、前記ブロックパターンを含んでいない場合
    には、前記荷電粒子ビームの1ショットによってパター
    ン露光可能な大きさになるように前記第1の領域を区分
    して第2の領域を作成することを 特徴とする露光データ
    作成方法。
  5. 【請求項5】 被露光対象の設計データから荷電粒子ビ
    ーム露光装置の露光データを作成する方法であって、 前記被露光対象の露光領域を区分して前記荷電粒子ビー
    ム露光装置の偏向系によりビーム偏向可能な大きさの第
    1の領域を作成し、 前記第1の領域毎に前記被露光対象の設計データに応じ
    た露光パターンを配置し、前記第1の領域を更に区分し
    て前記露光装置の1ショットの荷電粒子ビームで露光可
    能な大きさの複数個の第2の領域を作成し、 前記第2の領域に占める露光パターンの割合を該第2の
    領域毎に求め、前記露光パターンの割合に応じた前記荷
    電粒子ビームの照射量を各露光パターン毎に与え、 前記第1の領域内に作成された第2の領域の1つに、他
    の第2の領域に占める露光パターンの割合の基準となる
    露光基準量を設定し、前記露光基準量に応じて露光パタ
    ーンの近隣に該第2の領域の大きさに等しい補助露光パ
    ターンを発生させることを特徴とする露光データ作成方
    法。
  6. 【請求項6】 被露光対象の設計データから荷電粒子ビ
    ーム露光装置の露光データを作成する方法であって、 前記被露光対象の露光領域を区分して前記荷電粒子ビー
    ム露光装置の偏向系によりビーム偏向可能な大きさの第
    1の領域を作成し、 前記第1の領域毎に前記被露光対象の設計データに応じ
    た露光パターンを配置し、前記第1の領域を更に区分し
    て前記露光装置の1ショットの荷電粒子ビームで露光可
    能な大きさの複数個の第2の領域を作成し、 前記第2の領域に占める露光パターンの割合を該第2の
    領域毎に求め、前記露光パターンの割合に応じた前記荷
    電粒子ビームの照射量を各露光パターン毎に与え、 前記第1の領域内に作成された任意の第2の領域に占め
    る露光パターンの割合を周辺の第2の領域に占める露光
    パターンの割合に基づいて補正する ことを特徴とする露
    光データ作成方法。
  7. 【請求項7】 被露光対象の設計データから荷電粒子ビ
    ーム露光装置の露光 データを作成する方法であって、 前記被露光対象の露光領域を区分して前記荷電粒子ビー
    ム露光装置の偏向系によりビーム偏向可能な大きさの第
    1の領域を作成し、 前記第1の領域毎に前記被露光対象の設計データに応じ
    た露光パターンを配置し、前記第1の領域を更に区分し
    て前記露光装置の1ショットの荷電粒子ビームで露光可
    能な大きさの複数個の第2の領域を作成し、 前記第2の領域に占める露光パターンの割合を該第2の
    領域毎に求め、前記露光パターンの割合に応じた前記荷
    電粒子ビームの照射量を各露光パターン毎に与え、 前記第1の領域内の補正対象となった第2の領域に占め
    る露光パターンの割合は、前記補正対象の第2の領域か
    ら任意の距離だけ離れた周辺の第2の領域の全露光パタ
    ーンの割合の平均値に、前記補正対象となった第2の領
    域に占める露光パターンの割合を加算することを特徴と
    する露光データ作成方法。
  8. 【請求項8】 被露光対象の設計データから荷電粒子ビ
    ーム露光装置の露光データを作成する方法であって、 前記被露光対象の露光領域を区分して前記荷電粒子ビー
    ム露光装置の偏向系によりビーム偏向可能な大きさの第
    1の領域を作成し、 前記第1の領域毎に前記被露光対象の設計データに応じ
    た露光パターンを配置し、前記第1の領域を更に区分し
    て前記露光装置の1ショットの荷電粒子ビームで露光可
    能な大きさの複数個の第2の領域を作成し、 前記第2の領域に占める露光パターンの割合を該第2の
    領域毎に求め、前記露光パターンの割合に応じた前記荷
    電粒子ビームの照射量を各露光パターン毎に与え、 前記第1の領域内に作成された複数の第2の領域に占め
    る露光パターンの割合は、前記第2の領域から任意の長
    さだけ離れた周辺の第2の領域に占める全露光パターン
    の割合の平均値に、該複数の第2の領域に占める露光パ
    ターンの全露光パターンの割合の平均値を加算すること
    を特徴とする露光データ作成方法。
  9. 【請求項9】 被露光対象の設計データから荷電粒子ビ
    ーム露光装置の露光データを作成する方法であって、 前記被露光対象の露光領域を区分して前記荷電粒子ビー
    ム露光装置の偏向系によりビーム偏向可能な大きさの第
    1の領域を作成し、 前記第1の領域毎に前記被露光対象の設計データに応じ
    た露光パターンを配置し、前記第1の領域を更に区分し
    て前記露光装置の1ショットの荷電粒子ビームで露光可
    能な大きさの複数個の第2の領域を作成し、 前記第2の領域に占める露光パターンの割合を該第2の
    領域毎に求め、前記露光パターンの割合に応じた前記荷
    電粒子ビームの照射量を各露光パターン毎に与え、 前記被露光対象の露光領域を、露光パターンを全く含ま
    ない仮単独配置領域と、前記露光パターンを繰り返すマ
    トリクス配置領域と、前記露光パターンを繰り返さない
    単独配置領域とに区分することを特徴とする露光データ
    作成方法。
  10. 【請求項10】 被露光対象の設計データから荷電粒子
    ビーム露光装置の露光データを作成する方法であって、 前記被露光対象の露光領域を区分して前記荷電粒子ビー
    ム露光装置の偏向系によりビーム偏向可能な大きさの第
    1の領域を作成し、 前記第1の領域毎に前記被露光対象の設計データに応じ
    た露光パターンを配置し、前記第1の領域を更に区分し
    て前記露光装置の1ショットの荷電粒子ビームで露光可
    能な大きさの複数個の第2の領域を作成し、 前記第2の領域に占める露光パターンの割合を該第2の
    領域毎に求め、前記露光パターンの割合に応じた前記荷
    電粒子ビームの照射量を各露光パターン毎に与え、 前記被露光対象の設計データの中に、前記マトリクス配
    置領域を含んでいるか否かを検出し、前記マトリクス配
    置領域を検出した場合には、前記荷電粒子ビームの1シ
    ョットによってパターン露光可能な大きさに、前記マト
    リクス配置領域の1つを分割して第2の領域を作成し、 前記マトリクス配置領域内の第2の領域内に占める露光
    パターンの割合に応じた荷電粒子ビームの照射量を算出
    してマトリクス基準配置パターンを作成し、 前記マトリクス基準配置パターンに従って残りの前記マ
    トリクス配置領域の電子ビームの照射量を決定し又は補
    正することを特徴とする露光データ作成方法。
  11. 【請求項11】 被露光対象の設計データから露光デー
    タを作成するデータ作成手段と、前記データ作成手段の
    出力データに応じてビーム偏向系の制御信号を生成する
    制御装置と、前記制御装置の出力信号に従って荷電粒子
    ビームを偏向する偏向手段とを備えた荷電粒子ビーム露
    光装置であって、 前記データ作成手段は、前記荷電粒子ビーム露光装置に
    よりビーム偏向可能な大きさに前記被露光対象の露光領
    域を区分した第1の領域毎に、前記設計データに応じた
    露光パターンを配置する配置手段と、 前記露光パターンを配置した第1の領域を更に区分して
    前記露光装置の1ショットの荷電粒子ビームで露光可能
    な大きさの複数個の第2の領域を作成する領域作成手段
    と、 前記第2の領域内に占める露光パターンの割合に応じた
    荷電粒子ビームの照射量を算出する演算手段とを有し、 前記演算手段は、所定のフィールド境界に接する露光パ
    ターンであって所定範囲内にあるパターンを複数回の露
    光で形成するように処理することを特徴とする荷電粒子
    ビーム露光装置。
  12. 【請求項12】 被露光対象の設計データから露光デー
    タを作成するデータ作成手段と、前記データ作成手段の
    出力データに応じてビーム偏向系の制御信号を生成する
    制御装置と、前記制御装置の出力信号に従って荷電粒子
    ビームを偏向する偏向手段とを備えた荷電粒子ビーム露
    光装置であって、 前記データ作成手段は、前記荷電粒子ビーム露光装置に
    よりビーム偏向可能な大きさに前記被露光対象の露光領
    域を区分した第1の領域毎に、前記設計データに応じた
    露光パターンを配置する配置手段と、 前記露光パターンを配置した第1の領域を更に区分して
    前記露光装置の1ショットの荷電粒子ビームで露光可能
    な大きさの複数個の第2の領域を作成する領域作成手段
    と、 前記第2の領域内に占める露光パターンの割合に応じた
    荷電粒子ビームの照射量を算出する演算手段とを有し、 前記偏向手段は、ブロックパターンを露光するマスク手
    段を有し、 前記演算手段は、前記所定範囲内にあるパターンを複数
    回の露光で形成するよ うに荷電粒子ビームの照射量を算
    出することを特徴とする荷電粒子ビーム露光装置。
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