JP2835140B2 - ブランキングアパーチャアレイ、その製造方法、荷電粒子ビーム露光装置及び荷電粒子ビーム露光方法 - Google Patents

ブランキングアパーチャアレイ、その製造方法、荷電粒子ビーム露光装置及び荷電粒子ビーム露光方法

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JP2835140B2 JP2124636A JP12463690A JP2835140B2 JP 2835140 B2 JP2835140 B2 JP 2835140B2 JP 2124636 A JP2124636 A JP 2124636A JP 12463690 A JP12463690 A JP 12463690A JP 2835140 B2 JP2835140 B2 JP 2835140B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 ブランキングアパーチャアレイ、その製造方法、ブラ
ンキングアパーチャアレイを用いた荷電粒子ビーム露光
装置及び方法に関し、 微細さ、位置合わせ精度、クイックターンアラウン
ド、制御及び信頼性の全てにおいて従来のリソグラフィ
ー技術よりすぐれた荷電粒子露光を可能とすることを目
的とし、 ブランキングアパーチャアレイは、ブランキング電極
付きのアパーチャが少なくともm行n列に二次元配列さ
れた基板と、ブランキング電極にパターンデータに従っ
た電圧を印加するmビットのシフトレジスタがn個設け
られるように構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明はブランキングアパーチャアレイ、その製造方
法、ブランキングアパーチャアレイを用いた荷電粒子ビ
ーム露光装置及びブランキングアパーチャアレイを用い
た荷電粒子ビーム露光方法に関する。
近年、益々集積回路(IC)の集積度と機能が向上し
て、ICは計算機、通信機器等広く産業全般に亘る技術の
核としての役割が期待されている。
IC製造技術の大きな柱は、微細加工による高集積化で
ある。フォトリソグラフィーは、微細加工の限界が0.3
μm程度である。しかし、電子、イオンやX線ビームな
どを用いる荷電粒子ビーム露光では、0.1μm以下の微
細加工が0.05μm以下の位置合わせ精度で出来る。従っ
て、1cm2を1秒程度で露光する荷電粒子ビーム露光装置
が実現すれば、微細さ、位置合わせ精度、クイックター
ンアラウンド、信頼性のどれをとっても他のリソグラフ
ィー技術の追随を許さない。つまり、1〜4Gbitメモリ
や1MゲートLSIの製造も可能となる。
〔従来の技術〕
荷電粒子ビーム露光装置には、ビームをスポット状に
して使用するポイントビーム型、サイズ可変の矩形断面
にして使用する可変矩形ビーム型、ステンシルを使用し
て所望断面形状にするステンシルマスク型、所望断面形
状にするのにブランキングアパーチャアレイを使用する
タイプのもの等種々の装置がある。
ポイントビーム型の荷電粒子ビーム露光装置ではスル
ープットが低いので、研究開発用にしか使用されていな
い。可変矩形ビーム型の荷電粒子ビーム露光装置では、
ポイントビーム型と比べるとスループットが1〜2桁高
いが、0.1μm程度の微細なパターンが高集積度で詰ま
ったパターンを露光する場合などではやはりスループッ
トの点で問題が多い。他方、ステンシルマスク型の荷電
粒子ビーム露光装置は、可変矩形アパーチャに相当する
部分に複数の繰り返しパターン透過孔を形成したステン
シルマスクを用いる。従って、ステンシルマスク型の荷
電粒子ビーム露光装置では繰り返しパターンを露光する
場合のメリットが大きく、可変矩形ビーム型に比べてス
ループットが向上される。
第23図に、ステンシルマスクを備えた荷電粒子ビーム
露光装置の概要を示す。集束電磁レンズ212は、光軸214
(ビーム軸を便宜的に光軸と呼称する)に球心を一致さ
せた図示しない一対の凸電磁レンズより構成され、一方
のレンズで入射側球面212aを他方のレンズで出射側球面
212bを形成している。ステンシルマスク213は、光軸214
に一致して開口された可変矩形透過孔213aと複数の繰り
返しパターン透過孔213bとを備えて形成されている。
この様な構成において、入射側球面212aへのビーム入
射位置は、静電偏向器211による偏向量によって決ま
る。例えば、可変矩形透過孔213aを選択する場合、ビー
ムは球面212aの位置Aに入射し、パターン透過孔213bを
選択する場合は、同様に位置Bに入射する。ビーム静電
偏向器211の偏向操作に応じて、ビームの球面212aへの
入射位置が変化し、ステンシルマスク213を通過し、出
射側球面212bから出射し、再び光軸214に戻る経路をと
り、ウエハー上へパターンが転写される。
第23図(c)(d)にステンシルマスク上のパターン
の一例を示し、同図(b)にこれらのパターンのマスク
上での配列状態を示す。パターン213b,213cは配線の連
結部によく現われるパターンであり、この1つで、又は
点線に示すように複数個連続させて、配線またはその連
結部の描画(露光)を行なう。213aは可変矩形アパーチ
ャ用の開口である。矩形断面に成形したビームをこの開
口213aに一部のみ重なるようにして投射することで、ビ
ーム断面がずれ量に応じて変化して(可変矩形の)出て
行く。矩形断面に成形したビームをパターン213b,213c
に投射すると、図示パターン(孔)内のみ通過可能であ
るから、断面が図示パターンに変更されたビームになっ
て出て行く。
このステンシルマスクは、図示パターンを一時に露光
でき、露光速度を上げることができる。しかし、従来型
では、ステンシルマスクは、複数の透過孔を持つもの
の、転写パターンは、露光に合わせて、事前にステンシ
ルマスクとして形成しなければならず、また露光領域が
有限であるため、1枚のステンシルマスクに納まらない
多数の転写パターンが必要な半導体回路に対しては、複
数枚のステンシルマスクを作成しておいてそれを1枚ず
つ取出して使用する必要があり、マスク交替の時間が必
要になるため、著しくスループットを低下させる結果を
招いている。
この問題点を解決する一方法として、2次元方向に配
列されたブランキングアパーチャアレイをステンシルマ
スクのかわりに設けることが提案されている。このよう
な構成であれば、任意の形状の転写パターンを、個々の
ブランキング電極に印加する信号を変化させるだけでつ
くり出すことができる。
2次元ブランキングアパーチャアレイによる方法で
は、シリコン等の半導体結晶に多数の開口を2次元的に
並べて、開口の両側にブランキング電極を形成し、これ
に電圧を印加する、しないをパターンデータにより与え
る、例えば、各孔のうち、一方の電極をグランドに落と
し、他方の電極に電圧を印加すると、そこを通過した電
子ビームは曲げられるので、ブランキングアパーチャア
レイの下部に設置されたレンズを通過した後アパーチャ
でカットされてビームが試料面に出て来ない。又、他方
の電極に電圧を印加しないと、そこを通過した電子ビー
ムは曲げられないので、ブランキングアパーチャアレイ
の下部に設置されたレンズを通過した後アパーチャでカ
ットされずにビームが試料面に照射される。
第24図にこの電子ビーム露光装置の概要を示す。BAA
がブランキングアパーチャアレイであり、電子ビームEB
の断面を所望形状のドットパターンに変形する。電子銃
EGから出た電子ビームEBは集束、偏向等されてアパーチ
ャアレイBAAに垂直に入/出力し、再び集束、偏向等さ
れ、対物レンズOLを通って、可動ステージSTのウエーハ
WFの指定位置に入射する。アパーチャアレイBAAは可変
矩形やステンシルと並設されることもあり、この場合電
子ビームはアパーチャアレイBAAの所望位置を通るよう
点線で示す如くシフトされる。このシフトや、アパーチ
ャアレイBAAの各開口のオン/オフはパターンコントロ
ーラPCTLにより行なわれ、コントローラPTCLはプロセッ
サCPUにより制御される。なおこの図のMDは磁気ディス
ク装置、MTは磁気テープ装置、D/Aはデジタルアナログ
変換及び増幅器、G/Sは2次元オン/オフ情報発生/蓄
積装置である。
2次元ブランキングアパーチャアレイでは例えば200
×200個の開口を備え、これを通った電子ビームは最大2
00×200本の点ビームになる。開口は個々にオン/オフ
可能なので、この200×200個のドットで任意の2次元図
形を表わすことができる。アパーチャアレイを通った電
子ビームはレンズで縮小し、例えば0.01μmの、最大20
0×200本、縦横4μm×4μmの領域に収まるビームと
してウエーハに投射する。電子ビーム露光装置の最終レ
ンズの球面収支差、色収差は約0.02μm程度にしか抑え
る事が出来ないので、ブランキングアパーチャアレイを
通過した個々のビームはウエハ面上では接触または重な
って照射されることになり、露光、現像されたパターン
が個々の点に離れてしまうことはない。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで200×200=4万個のNO/OFF情報を、4万個の
ブランキングアパーチャアレイの各々の電極に与えるこ
とは容易ではない。例えば厚さ30μmのSiの結晶に15μ
mピッチで10μm×10μmの開口をエッチングで形成
し、その表面に3000Å程度の薄い酸化膜を形成して、開
口の2つの対向する面にタングステン(W)で電極を形
成すると、Siの結晶に5μm幅の格子状の部分が残る。
この5μm幅の格子上に金属配線パターンを形成し、金
属配線パターンを通じて各開口の電極に独立な電気的信
号を付与することが必要である。200行200列の格子点に
配線パターンを繋げるためには、各1本の横ラインに最
低でも100本の配線パターンを通すことになる(この場
合には左右から半分ずつ、配線パターンを繋げるとして
いる)。5μmの幅に100本のラインアンドスペースを
形成するためには、1層で行う場合には、最も配線の混
み合った場所においては0.025μmのラインアンドスペ
ースパターンを形成することが必要となるが、これは現
時点では困難である。多層配線を用いた場合でも、例え
ば10層でも0.25μmラインアンドスペースが必要であ
り、0.25μmのラインアンドスペースは技術的には可能
な状況ではあるが、10層の配線パターンは今日において
も未だ現実的ではない。
また困難は、次の点にもある。通常ブランキングアパ
ーチャアレイは電子ビーム露光装置のコラムといわれる
真空中に設置されるが、ここへ4万本の信号ラインを持
ち込むことは、信号伝送線、信号の送り出しIC,真空の
ハーメチックシール、どれをとっても至難の業と言わざ
るを得ない。従って、2次元ブランキングアパーチャア
レイは各開口の電極へ単純に配線してオン/オフするこ
とを想定する限り、非現実的である。
更に、ビーム補正の問題がある。アパーチャアレイに
入射するビームの断面各部の強度不均一性(クロスオー
バ像の強度分布の不均一性)の補正はオン時間で補正す
るが、これもn×m個の2次元アレイになってアパーチ
ャ数が増大すると、補正回路の規模が大になる。
またパターンが微細化すると、隣接パターン間の近接
効果によるパターンの太り/細りが目立ってくるが、こ
の近接効果補正の機能は上記提案装置にはない。
上記の如き2次元ブランキングアパーチャアレイを用
いる露光装置は、例えば実公昭56−19402号公報に開示
されている。この公報によると、複数のゲート板からな
るアパーチャアレイを用いることにより、電極への配線
を複数のゲート板に分散させている。しかし、この方法
をとっても配線数が全体として減少するわけではないの
で電極への配線は依然複雑である。又、ゲート板間で対
応する電極の位置合わせを行うことは非常に難しい。
開口を1列にだけ並べた1次元ブランキングアパーチ
ャアレイは、以上に述べたような問題が全く無いため
に、比較的簡単に製作できるが、このようなアパーチャ
アレイではスループットが小さく、ウエーハの1cm2を1
秒で描画するというようなIC製造上の要求には応じられ
そうにない。
それ故本発明は、微細さ、位置合わせ精度、クイック
ターンアラウンド、信頼性のどれをとっても、他のリソ
グリフィー技術の追随を許さないブランキングアパーチ
ャアレイによる荷電粒子ビーム露光を可能にするため
に、現実的に可能で制御が容易であると共に補正も容易
な2次元パターン化ビームを形成するブランキングアパ
ーチャアレイの構造と製作方法を提供することを目的と
するものである。
アパーチャアレイの各開口の電極へオン/オフ信号を
伝送するにはシフトレジスタが有効である。しかし格子
幅は狭いので、シフトレジスタもこの狭い格子幅内に作
り込める構成のものにする必要がある。それ故、シフト
レジスタ等を極めて簡単な構成のものにして狭い格子幅
内に収容可能にすることが本発明の他の目的である。
又、上記の如く改良されたブランキングアパーチャア
レイを用いた荷電粒子ビーム露光装置及び荷電粒子ビー
ム露光方法を提供することが本発明の更に他の目的であ
る。
〔課題を解決するための手段〕
第1図に示すように本発明では、荷電粒子ビームの断
面形状を所望パターンに成形するのに、2次元配列のブ
ランキングアパーチャアレイ1を用いる。2はそのアパ
ーチャであり、縦、横に、マトリクス状に2次元配列さ
れる。各アパーチャ2は一対のブランキング電極3a,3b
を備え、これらに加える電圧をオン/オフすることで、
アパーチャ2を通るビームを偏向/非偏向し、被露光試
料にビームが照射しまたは照射しないようにする。
各ブランキング電極に加える電圧は、ビーム断面形状
の所望パターンに従って定める。4はその所望パターン
を発生するパターン発生部、5は所望パターンに従うオ
ン/オフ電圧を各ブランキング電極へ供給する駆動機構
であり、駆動機構5は、シフトレジスタとシフトレジス
タによって制御される電極ドライバから構成されてい
る。6はこれらの間にあって駆動機構5の各々へ、パタ
ーン発生部4からのパターンデータを転送する回路であ
る。
〔作用〕
第1図のビーム成形部7は、所望露光パターンをドッ
ト群で表わした可変ステンシルとして機能する。パター
ン発生部4では、2次元配列のアパーチャ2の集団が占
める矩形領域における所望露光パターンを、各アパーチ
ャ2に相当するドットに分解し、そのドットパターンデ
ータを発生する。転送回路部6はそのドットパターンデ
ータの各行の分を各駆動機構5へ送り、各行の各列のデ
ータが各アパーチャ2へ供給されるようにする。これで
各アパーチャ2へ該当データが送られ、オン/オフされ
て、オンアパーチャのパターンは所望露光パターンに一
致する。
駆動機構5は具体的にはシフトレジスタと、その各ビ
ットのデータを受けてアパーチャ2のブランキング電極
を駆動するドライバである。転送回路部6は、具体的に
はCPUであるパターン発生部4から8ビットまたは16ビ
ット並列などで送られてくるドットパターンデータを、
2次元アパーチャアレイ1の各行第の駆動機構5へ分配
するバッファ手段である。
このビーム成形部7は事実上可変ステンシルとして機
能するものであるから、これを用いた露光は露光速度が
向上する。また形状が供給するデータに従って変化し、
固定ステンシルのように多数枚用意しておいて切換えて
使用する。ステンシルマスクそのものを交換する、等の
作業が不要になり、スループットが向上する。さらに、
駆動機構5は、シフトレジスタから構成されており、従
来のように各々のアパーチャ2に対し別々にON/OFF用の
配線を設ける必要がないので、ブランキングアパーチャ
1の製作が容易になる。
〔実施例〕
先ず、本発明になるブランキングアパーチャアレイの
第1実施例及びこれを用いる本発明になる荷電粒子ビー
ム露光方法の実施例を説明する。
第2図(a)に示すように、本実施例ではアパーチャ
をm行n列に二次元配列したブランキングアパーチャア
レイ19Aを用いる。19cがアパーチャ、19a,19bはアパー
チャ19c間の一対のブランキング電極である。
これらのアパーチャの各行に沿ってmビットシフトレ
ジスタ19dを設け、またこれらn個のシフトレジスタ19d
へパターンデータを入力するバッファ19eを設ける。
バッファ19eへは、露光すべき図形のパターンデータ
を入力するが、これは図形を、行、列で区切ってドット
化し、その列方向nビットずつとする。例えば露光すべ
き図形もアパーチャアレイに合わせて分割し、かつその
一アパーチャ分をm行n列に区切ったとすると、バッフ
ァ19eへは1列目のnビット、2列目のnビット、…m
列目のnビットの順で入力する。バッファ19eはnビッ
トパラレル出力可能なFIFO型とすると、1列目nビッ
ト、2列目nビット、…の順でn個のシフトレジスタ19
dへ同時に出力し、これらはクロックによりシフトされ
て行く。
入力データには、図形パターンデータの他に、修正デ
ータを含めることができる。ビーム強度分布の不均一性
の修正データは露光時間の延長という形で該修正を行な
う。露光時間の短縮という形の修正は、図形パターンデ
ータによる露光量を予め少ないものにしておくことで可
能である。近接効果の補正は、図形パターンデータを修
正する(細目、太目にする)方法の他、露光量修正によ
る方法も可能である。
第2図(a)のアパーチャアレイ19Aは、その全体よ
り大きい断面のビームを投射し、各ブランキング電極19
a,19bで偏向する/しないでビームパターン化を行な
う。このパターン化は、ビームの発生そのものを制御し
て行なうことも可能である。第2図(b)(c)がその
例で、これらは第2図(a)の1つのアパーチャ19cに
相当し、従ってアレイ19Aではm行n列に2次元配列さ
れる。
第2図(b)で91は透明電極で、P型シリコン基板95
の電極になる。92はn型層96の電極で、これらにパター
ンデータに従って直流電圧DC.Vを加える。93はこれらの
P層とn層の界面に形成されるpn接合、97は仕事関数を
低下させる薄膜、98は絶縁層、94は加速電圧である。電
圧が加わっている状態でレーザ光を入射すると、アバラ
ンシェによりホットエレクトロンが発生し、これが電子
ビームEBとして出て行く。
また第2図(c)で99は錐体状カソード、104はアノ
ード電極、100は透光性の基板、101は透光性の導体、10
2は光導電層、103は絶縁層である。透光性導体101に電
圧を加え、光を入射すると、カソード99から電子が放出
され、電子ビームEBとして出て行く。いずれも、電極へ
の印加電圧の制御、発光ダイオード等による発光制御で
電子ビームEBの制御、パターン化された二次元電子ビー
ムの発生が可能である。
第2図(a)のアパーチャアレイ19Aを用いた露光方
法を、第3図を参照しながら説明する。
第3図(a)で、24aはウエハ24に形成される多数の
チップ、41はチップ上の露光すべき図形パターンを示
す。この図形パターン41をm行n列に区分し、図形のあ
る所(画素またはドット)を“1",ない所を“0"で表わ
すと、パターンデータは第3図(f)のD5の如くなる。
バッファ19eへはこのパターンデータの1列分、2列
分、…を逐次送り、バッファ19eはこの1列分、2列
分、…をn個のシフトレジスタ19dへ逐次入力し、シフ
トレジスタ19dではこれらをシフトクロックに従ってシ
フトする。従って最初の1列分については、シフトレジ
スタ19dのデータは第3図(b)の如くなり、データ
“1"のアパーチャ19cを通った電子ビームのみウエハ24
の所望位置へ投射される。2列目のパターンデータも入
力した段階では第3図(c)の如くなり、3列目、4列
目も入力した状態では同図(d)(e)…の如くなる。
このようにアパーチャアレイ19A上では、パターンデ
ータがたとえて言えば電光ニュースの如く移動して行
く。従ってこのままではウエハ24上のビーム入射位置も
移動して行く。しかし本発明ではこれは移動させず、所
望露光時間になるまでウエハ24上所望位置に静止させ
る。これはビームの偏向制御で行ない、この偏向制御で
は、ウエハ24も移動しているとすればその分の補正も行
なう。ステージ(ウエハ)移動方向とビーム偏向方向が
同じなら、偏向による修正量は少なくて済み、場合によ
ってはステージ移動だけで済ますこともできる。
1列目は最初に現われ、m列目は最後に現われるか
ら、このままでは露光時間が各列で異なるが、この点は
1列目は最初に消え、m列目は最後に消えるようにすれ
ば、均一化される。
露光時間は、アパーチャアレイにデータ“1"が現われ
ている時間であり、(現われている間のアパーチャアレ
イの数)×(クロック周期)である。この事実は修正に
利用できる。即ち当該部分のビーム強度が低いので露光
時間を延ばしたい所では、延長時間に応じてアパーチャ
19cの有効個数を増加すればよい。露光時間の減少が必
要な場合は、全体を少な目にしておき、通常の露光時間
が必要な部分には有効アパーチャ数を増加する(この場
合は通常にする)。このアパーチャ19cの有効/無効制
御を行なうには、シフトレジスタ19dの後段部分で制御
されるアパーチャ19cについては、そのブランキング電
極とシフトレジスタ19dとの間にゲート回路(図示せ
ず)を挿入し、露光量修正データ、即ち、正規の画像パ
ターン用アパーチャアレイの他に、補正用アパーチャア
レイ部を持たせればよい。固定的な有効/無効制御でよ
いなら電極とシフトレジスタ19dとの間を結線する/し
ないでよく、この制御のための付加回路を必要としな
い。
パターンの近接効果に対する補正をするには、画像パ
ターンデータを細目、太目にする、または同様な露光量
制御を行なう。
このように、2次元パターン化されたビームを移動し
ながら、かつ露光対象上では静止させて露光する方式で
あると、多量のパターンデータを効率よくブランキング
アパーチャアレイ19Aまたはビーム発生素子BG1,BG2を含
む荷電粒子ビーム発生手段へ供給でき、微細パターンの
高速露光が可能になる。
なお、異なる図形のパターンデータを順次バッファ19
eへ供給しても良い。1つの図形パターンデータのみを
バッファ19eへ供給する場合、パターン上の各位置にお
ける露光時間が同じになる様にデータ“0"のダミーパタ
ーンデータをバッファ19eへ供給する必要がある。しか
し、異なる図形のパターンデータを順次バッファ19eへ
供給する場合はダミーパターンデータをバッファ19e供
給する必要はない。
又、露光は、1つの図形のパターンデータに対するシ
フトレジスタ19dのシフト動作終了後に行なう構成をと
っても良い。
第4図及び第5図に、本発明になる荷電粒子ビーム露
光装置の実施例を示す。全図を通してそうであるが、他
の同じ部分には同じ符号が付してある。第4図はシステ
ムブロック図であり、描画データは磁気ディスク26また
は磁気テープ27からプロセッサ25によって読み出し、処
理をされ、データ処理コントローラ40へ送られる。デー
タ処理コントローラ40は、描画データの分析及び圧縮デ
ータの復元などを行なわせるデータ分割・拡張回路41へ
データを送り、ここを通ったデータは、ビットマップ発
生回路30へ送られる。ビットマップ発生回路30では、送
られたデータが、図形形状や大きさを規定するパラメー
タならそれから図形を発生し、さらにブランキングアパ
ーチャサイズにメシュ分割を行ない、ビット状のデータ
とした後、ビットマップデータバス43を通り、ビットマ
ップメモリ42に記憶させる。ビットマップ発生回路30で
は、横走査デフレクタ17及び8極デフレクタ20に対して
与える位置データも発生し、同様にビットマップメモリ
42へ記憶させる。
ビットマップメモリ42は、第6図の様に大きく3つに
分割されている。転写位置データは、図形形状ビットデ
ータのウエハ上の開始点や図形形状コードの指定情報を
記述している。補正用データは、クロスオーバー像の不
均一補正と近接効果補正の両方からなるデータである。
本方式による図形描画の場合、ビットライン列の本数
が、露光ドーズ量を決定することになるため、補正用ビ
ットデータのメモリ部には、第7図の様に、重ね合せに
よってドーズ量の調整が成される様に、データの記憶を
して置く。この第7図で補正データC1とC2はクロスオー
バー像の不均一補正用と近接効果補正用である。
ビットマップメモリ42に記憶されたデータに基づき、
ブランキング行列制御回路45によって、ブランキングア
パーチャアレイ19Aと偏向制御回路35のコントロールを
行なう。第5図に示すようにアパーチャアレイ19Aは、F
IFOバッファ53とシフトレジスタ56(これらは第2図の1
9e,19dに相当する)、及びアパーチャ電極19aをドライ
ブするドライバ(例えばダーリントン接続のトランジス
タ)58を備える。この第5図ではアパーチャアレイ19A
は図形パターン用19f,補正データC1用91g,補正データC2
用19hの3部分からなり、各々にシフトレジスタ56及びF
IFOバッファ53が設けられる。バッファ53はクロックCLK
2で動作し、シフトレジスタ56はクロックCLK1で動作す
る。第8図に、図形パターン部19fのバッファ53へ取込
まれて行くデータN1,N2,…及びアパーチャ電極E1,E2,…
へ加えられるデータの推移を示す。
補正用ビットデータは、各ブロック毎にブランキング
アパーチャアレイ19Aの補正部19g,19hに送られる。この
補正部は、図形データ部のデータ移動が終了するのをク
ロックカウンタ回路57で計測し、順番が来たら、補正部
FIFO53のデータを読み出し、ブランキングのオン、オフ
を行なう。これにより、第7図に示した補正が行なわれ
る。
第4図の偏向制御回路35は、ビットマップ行列制御回
路45からの信号に同期して、ビットマップメモリ42よ
り、転写位置データを読み出す。これにより、ラインビ
ームLBの横走査デフレクタ17を駆動する。また、この場
合、ステージ22は、ステージ制御コントローラ48によ
り、フィードバック制御され、連続速度移動されてい
る。従ってこのステージ22の連続速度移動に伴うライン
ビームLBの位置もフィードバック補正する必要があるた
め、偏向制御回路35は、レーザー干渉測長器38から、ス
テージ22の位置を読み取り、先の転写位置データとの差
分を求め、差分がある範囲を維持するように8極デフレ
クタ20を駆動する。
第9図に偏向制御回路35の詳細を示す。制御部35aは
ブランキング行列制御回路45からクロックを受け、ビッ
トマップメモリ42の読出しを行なう。S1,S2はその読出
し指示、アドレスなどの制御信号、Dは読出したデータ
である。メモリ42の転写位置データ記憶部から読出した
データDは補正回路35b,レジスタ35cを経て横走査デフ
レクタ17のドライバ(DCAとAMP)に供給される。レーザ
測長器38からのステージ位置データはレジスタ35dにセ
ットされ、その位置データX1は上記データDが示す位置
X2との差が、CPUによりレジスタ36gにセットされた判定
値nより小さいか否か、即ち|X1−X2|nか否か、差分
判定回路36eにより判定され、NOなら所定値がレジスタ3
6fにセットされ、これがドライバ37を経て8極デフレク
タ20へ与えられてラインビームLBの偏向を制御する。
以上により、たとえば0.05μm角のビームを列方向50
本、行方向1000本並べて、200A/cm2の電流密度、5μc/
cm2の感度のレジストを用い、行列で構成されるエリア
の露光時間25nsであると、2mm幅のスキャンエリアを50m
m/sで連続移動し、1cm2当り20msecの露光スピードが得
られ、従来型に比べ50分の1の速度向上となる。
第2図(b)(c)のビーム発生素子を用いる場合も
その駆動回路などは同様である。
ここで従来の一次元アパーチャアレイと二次元アパー
チャアレイ19Aとの比較を行なう。アパーチャは0.01μ
m角のビームをオン/オフするものとする。1cm2の領域
は上記ビームの1012個で表わされ、これを1秒で露光す
るとする。レジスト感度は10μc/cm2とすると、100A/cm
2の電流密度で100MHzで露光できるからビーム数(アパ
ーチャ数)は105,ライン長は1mmとなる。縮小率を1/100
とすると、100mm×1μmのアパーチャアレイを用意す
る必要がある。これをビームで均一照射することも、ビ
ームの縮小光学系を組むことも、信号を105個迅速に用
意することも至難の技である。
もしアパーチャアレイのアパーチャを103しか用意で
きなければ1cm2を露光するのに100秒かかることにな
り、所要時間が過大になる。
他方、上記二次元アパーチャアレイ19Aを100列、1000
行とし、各行の信号(ビット)を1nsのクロック周期で
シフトするものとする。10μc/cm2のレジスト感度、100
A/cm2の電流密度では100nsの露光時間でよいから、各信
号は100列通る間にレジストには十分な露光量が与えら
れることになる。縮小率は1/200として、アパーチャア
レイは200μm×2mmとなり、この面を均一照射して縮小
すればよく、これなら作成容易である。また信号は1000
個の独立なものを1GHzのクロックレートで転送すればよ
く、実現可能性は高い。
二次元アパーチャアレイの全アパーチャへ同時にパタ
ーン信号を転送することは配線及びドライブ回路の点で
難があり、また1アパーチャ毎に信号を送る方式では時
間がかかり過ぎる。本実施例の如くシフトレジスタを用
いる方式では、これらの問題を回避することができる。
上記実施例によれば、ビーム断面上の強度分布の不均
一補正及び近接効果補正の機能を有し、回路構成をライ
ンビームのビット数により複雑化することがないので、
二次元パターン化ビームによる露光が可能になる。例え
ば0.2μmルール程度のLSIにおける描画を従来の列ビッ
ト数倍上げることができ、安定、高速、高精度な露光装
置が実現できる。
第1図において、ビーム成形部7は、アパーチャ2の
アレイとその駆動機構5からなる成形単位を複数単位備
え、切換えて使用するようにしてもよい。第10図にその
様な構成の本発明になるブランキングアパーチャアレイ
の第2実施例を示す。64がその成形単位で、1枚のマス
ク75上に複数単位配設され、各々にコントロール回路65
が付属する。パターンデータ転送回路部70はここでは、
各成形単位(2次元のブランキングアパーチャアレイBA
A)64に対するパターンメモリ71とFIFOバッファ72から
なる。またパターン発生器4はプロセッサ(CPU)であ
り、バス8を介してパターンデータをメモリ71へ送る。
第10図では1枚のマスク75上に複数個のBAA64を形成
しておくので、1つのBAA64を使用中に、他のBAA64に次
の露光パターンデータを供給し、1つのBAA64による露
光が終了したら直ちに他のBAA64による露光に移ること
ができ、スループットを一層向上させることが可能であ
る。
パターンメモリ71は各BAA64毎の領域に区分してあ
り、CPU4は各BAA64に対するドットパターンデータをメ
モリ71の該当領域に書込む。転送回路部70ではこれを読
出し、FIFOバッファ72,コントロール回路65を経てBAA64
の各駆動機構へ該当データを供給する。この第10図はス
テンシルマスクの各ステンシルを2次元BAA64で構成し
たものに相当する。
1枚のマスク(基板)75上には1個または複数個のBA
A64の他に、ステンシルなどを設けてもよく、この様な
構成の本発明になるブランキングアパーチャアレイの第
3実施例を第11図に示す。66Aは可変矩形用の開口部、6
6Bはステンシルである。ステンシル66Bは、ICでよく出
てくるパターンを切り取ったものであるから一般には多
数あるが、本実施例ではその2個のみを示す。
第11図では1枚のマスク75にステンシル66Bと2次元B
AA64を共存させる。極めてよく現われる従って使用頻度
の高いパターンはステンシル66Bの方が、構造は簡単で
あり、合理的である。一般にステンシルマスクには可変
矩形ビーム成形用開口部も設けるが、本例でもそのよう
にすると(66Aは可変矩形ビーム成形用開口部、66はス
テンシル)、可変矩形ビーム露光で比較的大きい線幅の
パターンを露光し、その露光中にBAA64へデータ転送し
て、次はBAA64によるビーム成形、露光を行なうことが
できる。ステンシル66Bではパターンデータの転送は不
要であるから、このマスク75ではCPU等の負担が軽減す
る効果もある。
マスク75それ自体も、1枚ではなく、複数枚としても
よい。第12図にこの様な構成の本発明になるブランキン
グアパーチャアレイの第4実施例を示す。本実施例では
2枚のマスク75A,75Bを使用している。第12図中、第23
図と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略す
る。これらのマスク75A,75Bを重ねて使用し、上部の成
形部を使用するとき下部は単なる開口として、下部の成
形部を使用するとき上部は単なる開口とする。本実施例
では73,76は使用中の成形部、74,77は単純矩形開口部
で、通過ビームに対する成形は行なわない。
ステンシルマスクとBAAマスクでは構造が著しく異な
る。第12図のようにマスクは2枚とし、一方はステンシ
ルマスク、他方はBAAマスクとすると、製造工程の点で
有利である。またBAAマスクではシフトレジスタやドラ
イバ等の多数の電子回路が付属する。第12図の形式にし
て一部は単なる開口とすると、配線や素子形成領域にゆ
とりがでる利点もある。
ステンシルマスクは、一般にステンシルと、可変矩形
用開口部が形成されるから、第12図ではこれに単純矩形
開口部を設ければよい。また第12図の構成ではBAAマス
クには、2次元アパーチャアレイとブランキング矩形開
口部と単純矩形開口部を設けると両マスクの有効利用が
可能になる。
次に、本発明になるブランキングアパーチャアレイの
第5実施例を第13図と共に説明する。同図中、第11図と
同一部分には同一符号を付す。アパーチャ2のブランキ
ング電極の一方3bはグランドに接続され、他方がドライ
バ5aに接続されて、ビームを偏向する/しないの制御電
圧を受ける。61は出力コントロール信号線、62はシフト
クロック線、63はシリアルデータ線である。2次元アパ
ーチャアレイの1行分のドットパターンデータがシリア
ルデータ線63を通して、シフトレジスタ5へ入力され、
シフトクロックによりその末端へ向けてシフトされる。
第14図にこのシフト状況を示す。FIFO出力データ72D
は1行分のドットパターンデータ従って1行分のクロッ
クCLK数毎に次のパターンデータに変わる。各行のデー
タA,B,…,Nは並列に出力され、先頭のBoから最終のBuま
でがシフトレジスタ5に入った所で出力コントロール信
号61Aが入り、シフトレジスタ5の各ビットがドライバ5
aに取込まれ、ブランキング電極3aを駆動する。
CPU4は複数の2次元BAAに対して1つ設ければよい。
パターンメモリ71からFIFOバッファ72へのデータ読出し
はDMAにより行なうことができる。FIFOバッファ72では
コントロール回路65からの要求信号によりデータを出力
する。FIFOバッファ72は2次元BAAの行数だけ設ける
と、各バッファの出力データを各行のシフトレジスタ5
へ与えるだけでよい。各行に共通に1個設ける場合は、
読出しデータを各行へ振り分けることになり、出力速度
は各行のシフト速度より行数倍だけ高くなる。
第15図にブランキングアパーチャアレイの具体例を示
す。同図(a)に示すように、アパーチャ2はシリコン
基板89に、エッチングにより形成される。ブランキング
電極3a,3bは同図(b)に示すように、アパーチャ2の
周壁の対向する2辺に形成される。シフトレジスタとド
ライバ等の電子回路5Aとその配線5Bは同図(c)に示す
ように、シリコン基板89の下面(電子ビーム出射側の
面)に形成される。同図(d)は平面図で同図(b)は
このX−X断面、同図(c)はY−Y断面を示す。90a,
90bは重金属層で、電子ビームがシリコン基板89に入射
してその電位変動、電子回路5Aへの悪影響を与えるのを
防止する。ドライバへ接続される電極3aなどは図示しな
いがSiO2層などにより絶縁する。
シフトレジスタは周知の回路構成のものでよい。行内
の各アパーチャのブランキング電極へパターンデータに
従う信号を与えるのにシフトレジスタを用いると、配線
数を大幅に低減できる。例えば行内アパーチャ数が256
であると、単純には256本の駆動線が必要になるが、シ
フトレジスタならレジスタ1つでよい。
第16図に本発明になるブランキングアパーチャアレイ
の第6実施例を示す。本実施例ではシフトレジスタ5は
4ビット型のシフトレジスタ5Bを多数縦接続して構成す
る。このシフトレジスタ5BはTTLやECLのシフトレジスタ
(195型)として市販されている。これをアパーチャア
レイの内部または外部に付加することでシフトレジスタ
5とる。D1〜D4は4ビットシフトレジスタ5Bの出力端で
あり、Dinは入力データ、CLKはクロック入力、CLRはク
リア入力である。第16図(b)に示すようにシフトレジ
スタ5Bは行方向でアパーチャ2の4個毎に、アパーチャ
2間の基板に形成され、ドライバ5aは列方向で各アパー
チャ2間の基板に形成され、シフトレジスタ出力D1〜D4
の1つを受ける。
数値例を挙げるとアパーチャ2のサイズは1辺が5〜
10μmの方形、ピッチ10〜20μm,個数は縦/横方向にそ
れぞれ30〜50個、計900〜2500個である。アパーチャ2
は一辺が8μmの方形、ピッチは10μmとすると、アパ
ーチャ2間には2μm幅の帯状領域が行、列方向にでき
る。この帯状領域に第16図(b)のようにシフトレジス
タ5B,ドライバ5aを形成することは可能である。
シフトレジスタ5Bには電源線、クロック線、信号線な
どが必要であるが、第16図(b)では説明の便宜上これ
らは図示していない。2μm幅の帯状領域にこれらの線
は0.2μm幅ラインなら5本、0.25μm幅ラインなら4
本置ける。多層配線をすればこれらの整数倍の線を収容
可能である。
上記実施例の如く、シフトレジスタを用いるブランキ
ングアパーチャアレイでは、行ないし列に対してシフト
レジスタが1つとなり、アドレスデコード信号線が不要
となる為、製作・制御上の利点が大きくなる。また可変
ステンシルをマスク上に複数個設け、また固定ステンシ
ルと組合せれば、1つの可変/固定ステンシルで露光中
に他の可変ステンシルにパターンデータを供給して準備
することができ、スループットの向上に寄与することが
できる。例えば0.5μmのアパーチャを200×200個配置
したアレイで、シフトレジスタとブランキング電極駆動
で1組1nsの処理時間が必要、従って全体では200nsの処
理時間が必要になっても、他のステンシルでの露光中に
これを行なえば処理時間は事実上零にすることができ
る。また固定ステンシルのようにマスク交替の必要がな
くなるから露光所要時間の低減に寄与する所は大きく、
またパターンの汎用度が向上し、設計の自由度が増加す
る。
次に本発明になるブランキングアパーチャアレイの第
7実施例を第17図及び第18図と共に説明する。第17図は
本実施例で用いるシフトレジスタの回路図を示し、第18
図はブランキングアパーチャアレイにおけるシフトレジ
スタの配置を示す。
第17図では、インバータ2個をゲートを通して接続し
たものを単位とし、この複数単位を第2のゲートを介し
て直列に接続したものでシフトレジスタを構成する。ト
ランジスタQ1とQ2が第1のインバータを構成し、トラン
ジスタQ3とQ4が第2のインバータを構成し、トランジス
タQ5/Q6が第1,第2のゲートを構成し、第1,第2のクロ
ックCLK1,CLK2でオン/オフする。この第17図の回路が
シフトレジスタの1単位であり、200×200個のアパーチ
ャを持つ2次元ブランキングアパーチャアレイでは、こ
の200単位が直列に接続されて1個のシフトレジスタを
構成し、かかるシフトレジスタが行数だけ本実施例では
200個設けられる。
第18図において、SR1,SR2,…は上記シフトレジスタ
で、斜線部Uは上記単位である。APはアパーチャアレイ
BAAの開口で、本実施例では200×200個ある。この開口
群の各行方向の配列の間の格子幅領域にシフトレジスタ
SR1,SR2,…が形成され、開口群の各列方向の配列の間の
格子幅領域にクロックCLK1,CLK2の配線が通される。
各開口APにはそれぞれ一対の電極E1、E2が設けられ、
その一方のE1はグランドまた電源高電位VDDに接続さ
れ、他方E2がシフトレジスタの各単位の出力電圧Bbr
加えられる。
第17図の回路がシフトレジスタとして動作することを
説明すると、今入力VinがH(ハイ)とすると、インバ
ータQ1Q2の出力はLである。入力VinはクロックCLK2
Hのとき前段より与えられ、このときクロックCLK1はL
で、ゲートQ5はオフである。従って次段へは前回入力で
定まった第2インバータQ3,Q4のH/L出力がゲートQ6を通
して与えられる。
次にクロックCLK2がL,クロックCLK1がHになると、上
記第1インバータQ1,Q2の出力LがゲートQ5を介して第
2インバータQ3,Q4へ与えられ、第2インバータの出力
はHになる。しかしクロックCLK2がLなので、この出力
Hは次段へは与えられず、与えられるのは次のサイクル
でCLK2がH,CLK1がLになったときである。以下同様で、
クロックCLK2によりデータ入/出力、クロックCLK1によ
り当該単位内でのデータシフトが行なわれる。トランジ
スタQ5,Q6がオフのときトランジスタQ2,Q4のゲート電極
はフローティングになるが、ゲート容量により以前の状
態を保つ。
次に、本発明になるブランキングアパーチャアレイの
製造方法の実施例を第19図及び第20図と共に説明する。
第19図(a)に示すように半導体基板110に不純物打
ち込みなどで不純物拡散層112を作り、この上に同図
(b)に示すようにエピタキシャル成長層114を成長さ
せる。次に同図(c)に示すようにエピタキシャル成長
層114に素子130つまりインバータやゲートを構成するMO
Sトランジスタなどを形成する。インバータとゲートを
単位とするシフトレジスタは行方向に、ゲートへ与える
第1,第2のクロック信号線は列方向に延びる。これらの
行、列の間が開口APになるが、この開口の形成は第20図
に示すようにして行なう。
即ち第20図(a)に示すように、エピタキシャル成長
層114の、各開口の一対の対向する側辺の位置に、細幅
の溝116をトレンチエッチングにより基板110に達するま
で蝕刻する。次は同図(b)に示すように全面に絶縁膜
118を形成し、次に同図(c)に示すように溝116へ電極
材料120を堆積させる。次に同図(d)に示すように、
こうして作られた電極E1,E2間のエピタキシャル成長層1
14及び不純物拡散層112をエッチングにより除去する。
次に第19図(d)に示すように半導体基板110の電極E
1,E2間を裏面よりテーパエッチングする。これで開口AP
が完成する。
各開口の電極E1,E2の一方へはシフトレジスタの各単
位の出力を、また他方へは電源の停電位側GNDまたは高
電位側VDDと低電位側GNDを交互に接続するが、この配線
工程は、シフトレジスタの各素子への配線やクロック信
号線と共にまたは別に行なう。
次に、本発明になるブランキングアパーチャアレイの
第8実施例を第21図及び第22図と共に説明する。第21図
は本実施例で用いるシフトレジスタの回路図を示し、第
22図はブランキングアパーチャアレイにおけるシフトレ
ジスタの配置を示す。
第21図に示すうように、本実施例ではインバータ1個
とゲート1個でシフトレジスタの1単位を構成する。こ
の場合、入力電圧Vinに対し出力電圧Voutは反転するの
で、開口の電極側で反転して元に戻す。
即ち第22図に示すように、各開口APの一方の電極E1
一斉にグランドへ接続するのではなく、行方向で交互に
電源VDD,グランドGNDへ接続する。
また各単位のゲートQ5は、行方向で交互に第1,第2ク
ロックCLK1,CLK2を受ける。従って、第21図でも、2単
位を1つと見れば、第17図と同様のシフトレジスタを構
成する。
第21図のシフトレジスタもシフト動作は、第17図のシ
フトレジスタと同様である。
シフトレジスタは例えば200単位のものが200個設けら
れるが、これらへのデータ入力は、例えば同様に200単
位のシフトレジスタを設けてその各単位より行なうこと
ができる。
データシフト中も各開口の電極E2へ当該単位の出力が
与えられるが、アパーチャアレイBAAへ電子ビームを照
射するのはシフト終了で各単位の出力が所望出力になっ
たときとすれば、露光に供される電子ビームの断面形状
を所望形状にすることができる。
第21図のシフトレジスタでは、各単位の出力が交互に
反転され、非反転になる。この事を考慮して入力データ
を変形してもよいが、他方の電極E1の電位で再反転し
て、全て非反転とすることができる。即ち第22図のよう
に、シフトレジスタの入側から数えて奇数番の単位に対
応する開口APの電極E1には電源VDDを加えると、入力デ
ータ“1"(H)のとき出力データ“0"(L)となって電
極E2はLレベルを受けるが、電極E1はHレベルであるか
ら、結局この開口には電界が作用し、ビームを偏向して
ウエーハには到着しないようにする(データ“1"はビー
ムオフとする)。偶数番の単位に対応する開口の電極E1
はグランドGNDへ接続し、他方の電極E2のH,Lに応じてビ
ームオフ、オンとする。偶数番の単位の出力は非反転で
あるから、これでよい。
第22図で電極E1へ与えるHレベル、Lレベルは、原理
的にはシフトレジスタの単位の出力のHレベル、Lレベ
ルであり、これで反転/非反転が行なわれる。第17図で
は各開口の電極E1を一斉にグランド(Lレベル)に接続
したが、これは一斉に電源VDD(Hレベル)へ接続して
もよく、但しこの場合は一斉に反転されるから入力デー
タも反転しておく必要がある。
第7及び第8実施例によれば、2次元ブランキングア
パーチャアレイの狭い格子幅(開口と開口の間の領域)
内にシフトレジスタ及びクロック信号線を配設すること
が可能である。即ちシフトレジスタの1単位が1開口に
対応するが、1単位は第17図ならトランジスタ6個、第
21図ならトランジスタ3個で構成される。行方向配線は
第17図、第21図共に電源線2本、信号線1本の計3本、
列方向のクロック信号線は第17図なら2本、第21図なら
1本である。従って例えば格子幅3μm,配線幅0.5μm
としてもこの格子幅内に十分収まる。
なお、第19図で用いる半導体基板110はシリコン基板
が適当である。不純物拡散層112の形成はエッチングに
対するストッパ形成が目的で、これにより、溝116を表
面からこの部分まで開け、また裏面からのテーパエッチ
ングをこの部分まで行ない、裏面側が拡開した開口APを
作ることができる。溝116内へ電極材料120の堆積は、例
えばCVD法により不純物ドープの多結晶シリコン層を成
長させ、それをパターニングすることにより行なうこと
ができる。
また第17図でゲートQ5を除いて、第1インバータQ1,Q
2の出力を直接第2インバータQ3,Q4の入力(Q4のゲート
電極)へ与えるようにし、これをシフトレジスタの1単
位として、隣接単位ではそのゲートQ6のクロックを交互
にCLK1,CLK2とすると、第21図と同様な、但し各単位の
出力に反転、非反転がないシフトレジスタが得られる。
ゲートQ5を残し、Q6の除いて直結とし、ゲートQ5のクロ
ックは隣接単位で交互にCLK1,CLK2としても同様であ
る。
上記第7及び第8実施例によれば、微細さ、位置合わ
せ精度、クイックターンアラウンド、信頼性のどれをと
っても、他のリソグラフィー技術の追随を許さないブラ
ンキングアパーチャアレイによる電子ビーム露光が容易
に実現出来る。また、格子幅内に作り込む素子及び配線
数は少なくてよいので、微細格子幅の2次元ブランキン
グアパーチャアレイを容易に実現することができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、微細さ、位置合わせ精度、クイック
ターンアラウンド、制御及び信頼性の全てにおいて従来
のリソグラフィー技術よりすぐれた荷電粒子ビーム露光
が可能となり、実用的には極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理図、 第2図はブランキングアパーチャアレイの第1実施例を
説明する図、 第3図は荷電粒子ビーム露光方法の実施例を説明する
図、 第4図は荷電粒子ビーム露光装置の実施例を示すブロッ
ク図、 第5図はアパーチャアレイの駆動部のブロック図、 第6図はビットマップメモリの構成の説明図、 第7図は露光補正を説明する図、 第8図はブランキング電極の駆動を説明するタイミング
チャート、 第9図は偏向制御回路の詳細なブロック図、 第10図はブランキングアパーチャアレイの第2実施例を
説明する図、 第11図はブランキングアパーチャアレイの第3実施例を
説明する図、 第12図はブランキングアパーチャアレイの第4実施例を
説明する図、 第13図はブランキングアパーチャアレイの第5実施例を
説明する図、 第14図は第5実施例の動作説明用タイミングチャート、 第15図はアパーチャアレイの具体例の説明図、 第16図はブランキングアパーチャアレイの第6実施例を
説明する図、 第17図はブランキングアパーチャアレイの第7実施例の
要部を示す回路図、 第18図は第17図の配列状態を示す平面図、 第19図及び第20図はブランキングアパーチャアレイの製
造方法の実施例を説明する工程図、 第21図はブランキングアパーチャアレイの第8実施例の
要部を示す回路図、 第22図は第21図の回路の配列状態を示す平面図、 第23図はステンシルマスク型露光装置の説明図、 第24図は電子ビーム露光装置の構造説明図である。 第1図〜第22図において、 1,19Aはブランキングアパーチャアレイ、 2,19c,APはアパーチャ、 3a,3b,19a,19b,E1,E2はブランキング電極、 4はパターン発生部、 5は駆動機構、 6は回路部、 7はビーム成形部、 19dはバッファ、 19eはシフトレジスタ、 24はウエハ、 66Aは開口部、 66Bはステンシル、 75は基板、 110はマスク、 112は不純物拡散層、 114はエピタキシャル成長層、 116は溝、 118は絶縁膜、 120は金属 を示す。
フロントページの続き (72)発明者 安田 洋 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−54855(JP,A) 特開 昭61−187234(JP,A) 特許2523931(JP,B2) 実公 昭56−19402(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/027

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷電粒子ビームが照射され、該ビームを整
    形するブランキングアパーチャアレイにおいて、 ブランキング電極(3a,3b,19a,19b,E1,E2)付きのアパ
    ーチャ(2,19c,AP)が少なくともm行n列に二次元配列
    された基板(75,110)と、 該第i列(i=1,2,…,n)におけるアパーチャのm組の
    該ブランキング電極にパターンデータに従った電圧を印
    加するmビットのシフトレジスタ(5,19d)がn個設け
    られていることを特徴とするブランキングアパーチャア
    レイ。
  2. 【請求項2】前記n個のシフトレジスタ(5,19d)にパ
    ターンデータを入力するバッファ(6,19e)が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載のブランキングア
    パーチャアレイ。
  3. 【請求項3】前記n個のシフトレジスタ(5,19d)は前
    記m行n列に配列されたアパーチャ(2,19c,AP)の各行
    に沿って設けられていることを特徴とする請求項1又は
    2記載のブランキングアパーチャアレイ。
  4. 【請求項4】前記n個のシフトレジスタ(5,19d)は、
    夫々前記m行n列に配列されたアパーチャ(2,19c,AP)
    の行方向の格子幅内にインバータ及び通過制御トランジ
    スタを直列に接続して1単位としたシフトレジスタ部を
    複数直列接続してなり、各シフトレジスタ部の出力は対
    応するブランキング電極(3a,3b,19a,19b,E1,E2)へ印
    加され、該m行n列に配列されたアパーチャの列方向の
    格子幅内に隣り合う前記通過制御トランジスタを夫々オ
    ン/オフさせる第1及び第2のクロック(CLK1,CLK2
    の信号線が設けられていることを特徴とする請求項1〜
    3のうちいずれか一項記載のブランキングアパーチャア
    レイ。
  5. 【請求項5】前記n個のシフトレジスタ(5,19d)は、
    夫々前記m行n列に配列されたアパーチャ(2,19c,AP)
    の行方向の格子幅内に2個のインバータ(Q1〜Q4)を第
    1のゲート(Q5)で直列に接続して1単位とした回路部
    を第2のゲート(Q6)で複数直列接続してなり、各回路
    部の出力は対応するブランキング電極(3a,3b,19a,19b,
    E1,E2)へ印加され、該m行n列に配列されたアパーチ
    ャの列方向の格子幅内に該第1及び第2のゲートを夫々
    オン/オフさせる第1及び第2のクロック(CLK1,CL
    K2)の信号線が設けられていることを特徴とする請求項
    1〜3のうちいずれか一項記載のブランキングアパーチ
    ャアレイ。
  6. 【請求項6】前記n個のシフトレジスタ(5,19d)は、
    夫々前記m行n列に配列されたアパーチャ(2,19c,AP)
    の行方向の格子幅内に1個のインバータ(Q1,Q2)及び
    1個のゲート(Q5)を接続して1単位としたシフトレジ
    スタ部を複数直列接続してなり、各シフトレジスタ部の
    出力は対応するブランキング電極(3a,3b,19a,19b,E1,E
    2)へ印加され、該m行n列に配列されたアパーチャの
    列方向の格子幅内に該ゲートを夫々オン/オフさせる第
    1及び第2のクロック(CLK1,CLK2)の信号線が設けら
    れていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか
    一項記載のブランキングアパーチャアレイ。
  7. 【請求項7】前記n個のシフトレジスタ(5,19d)は、
    前記パターンデータに加えて露光時間修正用データに従
    った電圧をも前記アパーチャ(2,19c,AP)の前記ブラン
    キング電極(3a,3b,19a,19b,E1,E2)に印加し、該アパ
    ーチャの一部は露光時間修正用に用いられることを特徴
    とする請求項1〜6のうちいずれか一項記載のブランキ
    ングアパーチャアレイ。
  8. 【請求項8】前記m行n列に配列されたアパーチャ(2,
    19c,AP)及び前記n個のシフトレジスタ(5,19d)を1
    単位(64,65)とするアレイが前記基板(75,110)に複
    数単位独立して設けられていることを特徴とする請求項
    1〜7のうちいずれか一項記載のブランキングアパーチ
    ャアレイ。
  9. 【請求項9】前記単位(64,65)の他に、可変矩形用の
    開口部(66A)及び所望パターンの形状の透過孔を有す
    るステンシル(66B)のうち少なくとも一方が前記基板
    (75,110)に更に設けられていることを特徴とする請求
    項8記載のブランキングアパーチャアレイ。
  10. 【請求項10】半導体基板(110)に不純物拡散層(11
    2)を形成し、その上にエピタキシャル成長層(114)を
    形成する工程と、 該エピタキシャル成長層に、インバータとゲートを単位
    としてその複数単位を直列に接続してなるシフトレジス
    タと該ゲートのクロック信号線を行、列方向に形成し、
    その行、列方向のシフトレジスタと信号線の各間に一対
    の電極付きの開口を形成する工程と、 該開口の一対の電極の一方(E2)へシフトレジスタの各
    単位の出力端を接続し、他方(E1)へは全て低電位線を
    または交互に高、低電位線を接続する工程を有すること
    を特徴とするブランキングアパーチャアレイの製造方
    法。
  11. 【請求項11】一対の電極付きの開口を形成する工程
    は、エピタキシャル成長層の、各開口の対向する一対の
    側辺の位置に、細幅の溝(116)を半導体基板に達する
    までトレンチエッチングにより蝕刻する工程と、 溝表面に絶縁膜(118)と形成する工程と、 電極となる金属(120)を各対の溝内に堆積させる工程
    と、 各対の溝内の電極間のエピタキシャル成長層および不純
    物拡散層を表面側からエッチングして除去し、該電極間
    の半導体基板を裏面側からテーパエッチングして除去し
    て開口を作る工程とを有することを特徴とする請求項10
    記載のブランキングアパーチャアレイの製造方法。
  12. 【請求項12】ブランキング電極(3a,3b,19a,19b,E1,E
    2)付きのアパーチャ(2,19c,AP)が少なくともm行n
    列に二次元配列された基板(75,110)を有するブランキ
    ングアパーチャアレイ(1,19A)を用いて該ブランキン
    グ電極に印加する電圧で該アパーチャを通る荷電粒子ビ
    ームをオン/オフすることによりパターン化された荷電
    粒子ビームでステージ(22)上の露光対象(24)を露光
    する荷電粒子ビーム露光装置において、 該ブランキングアパーチャアレイは第i列におけるアパ
    ーチャのm組のブランキング電極に露光するべき図形の
    パターンデータに従った電圧を印加するmビットのシフ
    トレジスタ(5,19d)がn個設けられていることを特徴
    とする荷電粒子ビーム露光装置。
  13. 【請求項13】前記ブランキングアパーチャアレイ(1,
    19A)は、前記m行n列に配列されたアパーチャ(2,19
    c,AP)及び前記n個のシフトレジスタ(5,19d)を1単
    位(64,65)とするアレイが前記基板(75,110)に複数
    単位独立して設けられており、1つのアレイを使用して
    露光中に他のアレイに次に露光するべき図形のパターン
    データに従った電圧を印加してオンアパーチャの配列を
    次の所望パターンに変更するようにしてなることを特徴
    とする請求項12記載の荷電粒子ビーム露光装置。
  14. 【請求項14】前記シフトレジスタ(5,19d)は、露光
    に先立って前記パターンデータを前記ブランキング電極
    (3a,3b,19a,19b,E1,E2)に供給してオンアパーチャの
    配列を所望形状にし、その後ビーム(219)を入射して
    ビーム断面形状を該所望形状に成形して露光を行なうよ
    うにしてなることを特徴とする請求項12又は13記載の荷
    電粒子ビーム露光装置。
  15. 【請求項15】前記ブランキングアパーチャアレイ(1,
    19A)で選択されパターン化された前記荷電粒子ビーム
    を前記露光対象へ投射する偏光収束手段(35,17,20)を
    更に有することを特徴とする請求項12〜14のうちいずれ
    か一項記載の荷電粒子ビーム露光装置。
  16. 【請求項16】前記n個のシフトレジスタ(5,19d)
    は、列方向nビットずつ順次入力される前記パターンデ
    ータをクロックに応答して一斉にシフト動作し、前記ス
    テージ(22)の移動及び前記偏向収束手段(35,17,20)
    の偏向は前記ブランキングアパーチャアレイ(1,19A)
    で選択されパターン化されたビームが該ステージ上の前
    記露光対象(24)上の同じ位置に投射するように制御さ
    れることを特徴とする請求項15記載の荷電粒子ビーム露
    光装置。
  17. 【請求項17】前記n個のシフトレジスタ(5,19d)
    は、列方向nビットずつ順次入力される前記パターンデ
    ータをクロックに応答して一斉にシフト動作し、該パタ
    ーンデータに対するシフト動作終了後に前記荷電粒子ビ
    ームによる露光を行なうようにしてなることを特徴とす
    る請求項12〜15のうちいずれか一項記載の荷電粒子ビー
    ム露光装置。
  18. 【請求項18】前記ブランキングアパーチャアレイ(1,
    19A)は、単純矩形開口部、可変矩形用開口部、および
    ステンシルが形成された第1のマスク(75A,75B)と、
    単純矩形開口部、ブランキング矩形開口部、及びアパー
    チャアレイとその駆動機構が形成されている第2のマス
    ク(75B,75A)を備え、これらのマスクは、第1のマス
    クのアパーチャアレイ対応部分は単純矩形開口であり、
    第2のマスクの可変矩形用開口部及びステンシル対応部
    は単純矩形開口部またはブランキング矩形開口部である
    ように重ねて配設されることを特徴とする請求項12記載
    の荷電粒子ビーム露光装置。
  19. 【請求項19】m行n列に二次元配列した可制御荷電粒
    子ビーム発生素子(BG1,BG2)を備えて、露光すべき図
    形の各ドットに対応する該ビームを発生する荷電粒子ビ
    ーム発生手段(1,19A)と、 該発生素子のアレイの各行に沿って、その各素子にパタ
    ーンデータに従う電圧を印加するmビットのシフトレジ
    スタ(5,19d)と、 これらn個のシフトレジスタへパターンデータを入力す
    るバッファ(6,19e)と、 前記発生手段が発生した荷電粒子ビームをステージ(2
    2)上の露光対象(24)へ投射する偏向収束手段(35,1
    7,20)とを備えることを特徴とする荷電粒子ビーム露光
    装置。
  20. 【請求項20】請求項19に記載の荷電粒子ビーム露光装
    置を用いた露光方法であって、 前記バッファ(6,19e)はn個の前記シフトレジスタ
    (5,19d)へ、露光すべき図形のパターンデータを列方
    向nビットずつ順次入力し、 n個のシフトレジスタはクロックに従って一斉にシフト
    動作し、 前記ステージ(22)の移動と偏向収束手段(35,17,20)
    の偏向は、前記荷電粒子ビーム発生手段で選択されパタ
    ーン化されたビームが該ステージ上の同じ位置に投射す
    るように制御することを特徴とする露光方法。
  21. 【請求項21】前記バッファ(6,19e)がn個のシフト
    レジスタ(5,19d)へ入力するデータには図形パターン
    データの他に修正用データが含まれ、一部の発生素子は
    露光時間修正用に用いられることを特徴とする請求項20
    記載の露光方法。
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