JP3246610B2 - 荷電粒子ビーム露光方法および露光装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム露光方法および露光装置

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JP3246610B2
JP3246610B2 JP34459091A JP34459091A JP3246610B2 JP 3246610 B2 JP3246610 B2 JP 3246610B2 JP 34459091 A JP34459091 A JP 34459091A JP 34459091 A JP34459091 A JP 34459091A JP 3246610 B2 JP3246610 B2 JP 3246610B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は荷電粒子ビーム露光方法
に関し、特に近接効果を補正した荷電粒子ビーム露光方
法に関する。
【0002】近年、産業全般にわたる技術進歩の核技術
としての役割が期待されているICは、2〜3年で約4
倍の高集積化を達成している。たとえば、DRAMで
は、1M、4M、16M、64M、256M、1Gとそ
の集積化が進んでいる。
【0003】このような高集積化はひとえに微細加工技
術の進歩によっている。光技術は、0.5μmの微細加
工が可能になるように進歩を続けている。しかし、光技
術の限界は約0.3μm程度にある。また、コンタクト
ホールの窓開けや下層のパターンとの位置合わせ等にお
いて、精度を確保することが次第に困難になりつつあ
る。
【0004】電子ビーム露光においては、0.1μm以
下の微細加工が、0.05μm以下の位置合わせ精度で
実現できる。また、近年、本発明者らによるブロック露
光やブランキングアパーチャアレイ方式の露光により、
1cm2 /1sec程度のスループットが期待できるよ
うになった。
【0005】すなわち、微細さ、位置合わせ精度、クイ
ックターンアラウンド、信頼性、ソフトの向上による将
来性のどれをとっても、電子ビーム露光は他のリソグラ
フィ技術と比較して卓越した利点がある。
【0006】
【従来の技術】電子ビーム露光は、一般にポイントビー
ム、可変矩形ビーム、ブロックパターンビーム等を用い
て行われる。いずれの場合にも、ウエハ上の所望の領域
を露光するためには、電子ビームを偏向し、位置決めす
ることが必要である。
【0007】図5を参照して、ブロック露光の可能な電
子ビーム露光装置の説明を行なう。露光装置は、露光部
10と制御部50とに大きく分けられる。露光部10
は、電子ビームを発生し、スポット状もしくはパターン
状に整形し、露光対象物の所望位置に露光する部分であ
る。制御部50は、露光部10を制御する信号を形成す
る部分である。なお、露光部10の下には露光対象物W
を載置するステージ35がある。
【0008】まず、露光部10について説明する。カソ
ード電極11から発生した電子は、グリッド電極12お
よびアノード電極13によって引出される。これらの電
極11、12、13が荷電粒子ビーム発生源14を構成
する。
【0009】荷電粒子ビーム発生源14から発生した電
子ビームは、たとえば矩形状開口を有する第1のスリッ
ト15によって整形され、電子ビームを集束する第1の
電子レンズ16を通過し、透過マスク20上のビーム照
射位置を修正偏向するためのスリットデフレクタ17に
入射する。スリットデフレクタ17は、修正偏向信号S
1によって制御される。
【0010】電子ビームを所望のパターンに整形するた
めに、矩形開口や所定パターンのブロックパターン開口
等の複数の透過孔を有する透過マスク(ステンシルマス
ク)20を用いる。スリットデフレクタ17を通過した
電子ビームは、対向して設けられた第2の電子レンズ1
8、第3の電子レンズ19、これらの電子レンズ間に水
平方向に移動可能に装着された透過マスク20、透過マ
スク20の上および下に配置され、それぞれ位置情報P
1〜P4に応じて、電子ビームを偏向し、透過マスク2
0上の透過孔の1つを選択する第1〜第4の偏向器21
〜24を含む電子ビーム整形部を通って所望パターンに
整形される。
【0011】整形された電子ビームは、ブランキング信
号SBを印加されるブランキング電極25によって遮
断、もしくは通過される。ブランキング電極25を通過
した電子ビームは、第4の電子レンズ26、アパーチャ
27、リフォーカスコイル28、第5の電子レンズ29
によって調整され、フォーカスコイル30に入射する。
フォーカスコイル30は、電子ビームを露光対象面上に
フォーカスさせる機能を有する。また、スティグコイル
31は、非点収差を修正する。
【0012】電子ビームは、さらに第6の電子レンズ3
2、露光位置決定信号S2、S3に応じて露光対象物W
上の位置決めを行なうメインデフレクタ33、および静
電偏向器であるサブデフレクタ34によってその位置を
制御され、露光対象物W上の所望位置に照射される。
【0013】なお、露光対象物Wは、XY方向に移動可
能なステージ35に載置され、移動される。また、露光
部10には、さらに第1〜第4のアラインメントコイル
36、37、38、39が設けられている。
【0014】制御部50は、メモリ51、CPU52を
有する。集積回路装置の設計データは、メモリ51に記
憶され、CPU52によって読み出され、処理される。
CPU52は、その他荷電粒子ビーム露光装置全体を制
御する。
【0015】インターフェイス53は、CPU52によ
って取り込まれた描画情報、たとえばパターンを描画す
べきウエハW上の描画位置情報、および透過マスク20
のマスク情報等の各種情報等を転送する。データメモリ
54は、インターフェイス53から転送された描画パタ
ーン情報およびマスク情報を記憶保持する。
【0016】パターン制御コントローラ55は、データ
メモリ54から描画パターン情報およびマスク情報を受
け、それらに従って透過マスクの透過孔の1つを指定
し、その指定透過孔の透過マスク上での位置を示す位置
信号P1〜P4を発生すると共に、描画すべきパターン
形状と指定透過孔形状との形状差に応じた補正値Hを演
算する処理を含む各種処理を行なう指定手段、保持手
段、演算手段および出力手段を有する。
【0017】デジタル・アナログ変換器機能および増幅
器機能を有するアンプ部56は、補正値Hを受け、修正
偏向信号S1を生成する。マスク移動機構57は、パタ
ーン制御コントローラ55からの信号に従い、必要に応
じて透過マスク20を移動させる。
【0018】ブランキング制御回路58は、パターン制
御コントローラ55からの信号に応じて、デジタル・ア
ナログ変換器機能、および増幅器機能を有するアンプ部
59を制御し、ブランキング信号SBを発生させる。
【0019】シーケンスコントローラ60は、インター
フェイス53から描画位置情報を受け、描画処理シーケ
ンスを制御する。ステージ移動機構61は、シーケンス
コントローラ60からの信号に応じて、必要に応じてス
テージ35を移動させる。
【0020】このステージ35の移動は、レーザ干渉計
62によって検出され、偏向制御回路63に供給され
る。偏向制御回路63は、ウエハW上の露光位置を演算
し、露光位置決定信号S2、S3を発生するアンプ部6
4、65に信号を供給すると共に、シーケンスコントロ
ーラ60にも信号を供給する。なお、アンプ部64、6
5は、それぞれデジタル・アナログ変換器機能、および
増幅器機能を有する。
【0021】通常の電子ビーム露光においては、電磁偏
向器であるメインデフレクタ33によって2〜10mm
□の偏向フィールドをビーム偏向し、静電偏向器である
サブデフレクタ34によって、100μm□程度のサブ
フィールドを偏向する。
【0022】パターンデータは、CPU52によってメ
モリ51から読み出され、データメモリ54に転送さ
れ、ここに蓄積される。データメモリ54から読み出さ
れたパターンデータによって、パターン制御コントロー
ラ55はパターンを各ショットごとに分解する。
【0023】各ショットに分解されたパターンデータ
は、メインデフレクタ33用のデータ、サブデフレクタ
34用のデータ、スリットデフレクタ17用のデータ、
ブランキング信号SB等に分離され、電子ビームを偏向
制御する。
【0024】ところで、半導体ウエハ等の対象物上に形
成されたレジスト層に荷電粒子が注入され、レジストが
露光される。レジストに入射した荷電粒子は、進行しつ
つ多重散乱を受ける。
【0025】シリコン基板上にレジスト層を形成し、荷
電粒子ビーム露光を行なう場合、レジスト層に入射した
荷電粒子はレジスト層内で進行しつつ前方散乱を受け、
レジスト層からシリコン基板内にまで進行する。多重散
乱によって基板から戻り、レジスト層に再入射した荷電
粒子は、さらにレジスト層内で散乱を受け、後方散乱を
形成する。
【0026】このような前方散乱と後方散乱により、所
望の露光パターンの周囲に散乱による付随パターンが形
成される。露光すべきパターンが密集していると、各パ
ターンからの散乱による付随パターンが重なり合い、露
光強度が現像の閾値を越えてしまう。
【0027】この結果、所望のパターンサイズよりも大
きなパターンが描画されるという現象が起こる。この現
象は、パターンが密集している場合により顕著に表れる
ので近接効果と呼ばれる。
【0028】図6は、近接効果を説明する図である。図
6(A)は、シリコン基板71の上にPMMAで形成さ
れたレジスト層72を配置し、上方より電子を照射した
ときの電子の飛跡を示すグラフである。図6(A)の左
側の図は、10kVの加速エネルギで電子を照射した場
合の飛跡を示し、図6(A)の右側の図は加速エネルギ
を20kVにした場合の電子の飛跡を示す。
【0029】それぞれ電子100個の飛跡をモンテカル
ロ法によるシミュレーションによって求めたものであ
る。グラフの横軸はレジスト層2の電子照射位置からの
距離をミクロンで表し、縦軸はレジスト層2表面からの
深さをミクロンで示す。
【0030】図から明らかなように、レジスト層2に照
射された電子は、前方散乱および後方散乱によって加速
エネルギが10kVの場合、約2μmの範囲に広がり、
加速エネルギが20kVの場合には約4μm以上にまで
広がっている。実際観察される近接効果は、3〜5μm
程度の幅を持つ。
【0031】図6(B)は、このような電子ビーム露光
によって生じる露光強度の分布を概略的に示すグラフで
ある。露光パターンP1、P2、P3の部分において、
露光強度が高く、さらにその周辺に前方散乱、後方散乱
によるテール部分、T1、T2、T3が形成されてい
る。テール部分Tの強度は、パターンの面積に依存し、
パターンが広ければ高く、パターンが狭ければ低い。
【0032】荷電粒子ビームの加速エネルギが一定であ
れば、散乱によるテールパターンTの広がりはほぼ一定
である。各パターンPから周辺に広がるテールTは、パ
ターンからの距離が大きくなるにしたがってその強度が
低くなる。
【0033】ところで、図に示すパターンP1とP2の
間のテール部分T1とT2は互いに重なっており、レジ
ストに与える影響はその和となる。したがって、パター
ンが密集している部分においては、各部分からのテール
部分が重なり、現像閾値を越えてしまうこともある。
【0034】図6(C)は、前方散乱、後方散乱よるテ
ール部分の重なりによって生じる近接効果を概略的に説
明する図である。図6(C)左側に示すように、平行な
矩形型のパターンP5とP6を露光する場合、所望のパ
ターンに合わせて設計パターンを作成し、設計パターン
にしたがって荷電粒子ビーム露光を行なうと、露光後の
パターンは右側に示すパターンP5a、P6aのように
なってしまう。
【0035】すなわち、パターンP5、P6の間の間隙
の中央部においては、パターン各部分からのテール部分
の重なりが強く、パターン幅が設計値よりも広がってし
まう。このように、近接効果が生じると所望形状のパタ
ーンが得られなくなってしまう。
【0036】近接効果を予め補正して設計どおりの形状
のパターンを得るための手法を近接効果補正という。図
7は、従来の技術による近接効果の補正方法を説明する
ための図である。
【0037】図7(A)は、近接効果の補正が行なわれ
ず、図形間で近接効果が生じてしまう場合を概略的に示
す。矩形パターンP5とP6を露光しようとした場合、
図7(A)右側に示すように中央部でパターンが広が
り、広がったパターンP5aとP6aとが中央部P7に
おいて接続してしまっている。このような近接効果を補
正するための方法を以下に説明する。
【0038】図7(B)は、荷電粒子ビームの照射強度
を変更することにより、近接効果を補正する方法を示
す。パターンP5とP6を露光する場合、パターン内の
全面積を同一強度で露光すると、図7(A)に示すよう
に近接効果が発生してしまう。
【0039】そこで、他のパターンに近接している部分
においては荷電粒子ビームの照射強度を低減することに
より、近接効果を補正する。たとえば、図に示すように
パターンP5およびP6の対向辺の中央部にサンプル点
Xをとり、これらのサンプル点において周囲のパターン
が及ぼす散乱を含めた荷電粒子ビーム照射量を算出し、
所望の照射量になるように近接部P8およびP9の照射
量を調整する。
【0040】近接部P8およびP9の荷電粒子ビーム照
射量を低減することにより、パターン間の領域P7にお
ける荷電粒子ビーム散乱量が低減し、近接効果を補正す
ることができる。
【0041】図7(C)は、他の近接効果補正方法であ
る図形削除法を説明するための図である。パターンP5
およびP6を設計通り露光すると、各パターンが設計値
以上に大きくなり、図7(A)に示すような近接効果が
生じてしまう。そこで、予めパターンを設計値以下に減
少し、露光後のパターンが散乱を含めて所望の値になる
ように調整する。
【0042】たとえば、パターンP5およびP6の対向
辺の中央部にサンプル点Xをとり、これらの点における
散乱を含めた荷電粒子ビーム照射量を算出し、所望のパ
ターンサイズになるように対向辺の近接領域P10およ
びP11を削除する。この結果、近接効果で太くなった
パターンが所望の幅のパターンP5およびP6を形成す
るようになる。
【0043】しかし、図形削除法、照射強度変更法共に
存在する全てのパターン毎に補正を行なうので、補正処
理に要する時間がパターンの増大につれて急速に増大す
る。また、両補正方法共、パターン毎に代表点を設定
し、それらの点における露光強度値を基に補正を行なう
ため、代表点の数が少ないと間接効果によるパターンの
歪みが補正しきれない。代表点の数を増やすと、処理時
間の増大を招く。
【0044】さらに、マスク上に作成した複雑な繰り返
しパターンを一括転写するブロック露光法については、
パターン毎に補正を行なう図形削除方法や照射強度変更
方法は実際上、実施するのに極めて困難である。
【0045】図7(D)は、他の近接効果補正方法であ
るゴースト露光法を示す。ゴースト露光法は、露光パタ
ーンを形成するための主パターンと、主パターンの白黒
反転パターンである補助露光パターンを用いる。補助露
光は通常主パターンを露光する実露光の30〜50%程
度の強度で行なう。
【0046】主パターンを所望の露光強度で露光した
後、主パターンの露光により付随的に形成される散乱パ
ターンの強度に対応した強度で補助露光パターンの露光
を行なう。このような重ね露光を行なえば、主パターン
以外について全面でほぼ均一な露光が行なわれ、現像レ
ベルを調整することにより、主パターンのみを現像する
ことが可能になる。
【0047】本発明者らは、多数の開口をそれぞれ独立
に制御しつつ露光を行なうブランキングアパーチャアレ
イ露光方式を提案した。図8に、ブランキングアパーチ
ャアレイを概略的に示す。図8(A)は、ブランキング
アパーチャアレイの概略平面図を示す。遮光性基板80
内に多数の開口81が形成されている。
【0048】たとえば、図中最上段に示す行LA1に
は、開口81が64個並べられ、次の行LB1には千鳥
状にずれた位置に64個の開口81が並べられている。
また、2列の開口列LA1とLB1を合わせて1組とし
た時、図中縦方向には8組の開口列が配置されている。
【0049】なお、マスク上のパターンは試料面上にお
いて1/500に縮小される。マスク上においては、各
開口81は、25μm□の大きさを有し、横方向に50
μmピッチで並べられ、縦方向ピッチは100μmに設
定されている。ただし、縦方向に関しては100μmピ
ッチの中間に千鳥状にずれた他の1行の開口列が配置さ
れる。
【0050】ブランキングアパーチャアレイ全体として
は、図中横方向に約3200μm、図中縦方向に約80
0μmの寸法となる。なお、25μm□の開口は、対象
物上では0.05μm□の大きさとなる。
【0051】このようなブランキングアパーチャアレイ
を図中縦方向に移動させつつ、開口81を通して荷電粒
子ビームを照射すれば、1組の開口列LA1、LB1に
よって対象物上の全面積を露光できる。8組の開口列に
よれば全面を8重に多重露光することができる。
【0052】各開口81には、対向する2辺に沿って電
極82a、82bが形成されており、これらの電極82
a、82bに印加する電圧によって開口81を通過する
電子ビームを対象物外の領域に偏向させることができ
る。
【0053】すなわち、電極82a、82bは開口81
を通過する電子ビームに対してシャッタの役目を果たす
ことができる。開口81およびその両側辺に形成された
電極82a、82bによって1つのブランキングアパー
チャBAが形成される。
【0054】上述の構成においては、128×8個のブ
ランキングアパーチャBAが形成される。縦方向に見る
と、8個のブランキングアパーチャBAが同一横位置に
配置されるため、対象物上の同一位置を8重に露光する
ことができる。
【0055】図8(B)は、図8(A)に示すようなブ
ランキングアパーチャアレイを用いて試料面上に露光を
行なう場合の露光方式を説明するグラフである。図8
(B)において、横軸は時間をnsecで示し、縦軸は
試料面上の距離をμmで示す。
【0056】ブランキングアパーチャアレイに対して、
試料は0.5μm/50nsecで等速度に移動してい
るものとする。LA1で示した曲線は、図8(A)に示
す列LA1に属する1つのブランキングアパーチャBA
の露光対象を示す。
【0057】5nsecまでの時間に、試料面上の基準
位置から0.05μmまでの位置を露光し、5nsec
から10nsecまでの時間に、試料面上の0.05μ
mから0.1μmの間の領域を露光する。
【0058】このようにして、5nsec毎に順次ブラ
ンキングアパーチャの下に露出される領域を露光するこ
とにより、試料面上に1列の露光ストライプを形成する
ことができる。
【0059】ところで、図8(A)において、試料が上
方から下方に移動しているとした場合、試料面上の同一
縦位置が、10nsec後には千鳥状にずれた他のブラ
ンキングアパーチャの下に現れる。
【0060】たとえば、1列のブランキングアパーチャ
列LA1で露光できる面積は、0.05μm幅ピッチ
0.1μmの領域であり、露光後形成されるのは等ピッ
チのラインアンドスペースである。
【0061】全面塗りつぶしを行なうためには、ブラン
キングアパーチャ列LA1と相補的に配置された次段の
ブランキングアパーチャ列LB1で露光する必要があ
る。この2段目のブランキングアパーチャ列LB1の下
に現れる領域を破線LB1で示した。
【0062】20nsec後には、時刻0で第1列目の
ブランキングアパーチャ列LA1下に露出された領域が
第3列目のブランキングアパーチャ列LA2下に露出さ
れる。同様に、40nsec、60nsec、…にも、
同一位置が引き続く位置に配置されたブランキングアパ
ーチャBA下に露出される。それぞれの時点において露
光を行なうことにより、同一位置が多重露光される。
【0063】このような多重露光によれば、同一対象領
域の露光が、たとえば8段に分割される。電流のオン/
オフの単位が小さくなり、全体としても電子ビームが徐
々に増大し、徐々に減少することになる。すなわち、露
光電流の急激な変化が防止され、クーロン相互作用を補
償するためのリフォーカスが容易になる。
【0064】図9は、ブランキングアパーチャアレイに
よる露光を説明するための概略図である。なお、簡単な
ため、対象とするパターンが1回露光のみによって露光
される場合を説明する。多重露光の場合には、同様の露
光を繰り返せばよい。
【0065】図9(A)に示すように、ブランキングア
パーチャBA1〜BA5が2列に亘って千鳥状に配置さ
れているとする。露光すべきパターンは図9(B)に示
すような図形であるとする。すなわち、対象物の上に図
9(B)に示すような領域を露光することを考える。こ
こで、対象物は図9(A)に示すブランキングアパーチ
ャの上方から下方に向かって移動するとする。
【0066】まず、図9(C)に示すように、ブランキ
ングアパーチャBA1とBA2の下に露光すべき領域の
下端が到達する。ここで、ブランキングアパーチャBA
1とBA2をオンとし、対応する領域を露光する。
【0067】次のタイミングにおいては、図9(D)に
示すように、上段の3つのブランキングアパーチャBA
1、BA2、BA3の下に露光すべき領域が現れる。そ
こでこれらの領域を露光する。
【0068】次のタイミングにおいては、図9(E)に
示すように上段のブランキングアパーチャBA1、BA
2の下に露光すべき領域が現れる。そこで、これらの領
域を露光する。
【0069】なお、この時、ブランキングアパーチャB
A1、BA2に隣接する領域に露光すべき領域が配置さ
れるが、これらに対応する領域にはブランキングアパー
チャが存在しないため、露光は行なわれない。
【0070】このようにして、ブランキングアパーチャ
BAの下を対象となる試料が下方に順次移動するのにし
たがい、ブランキングアパーチャ下に露出される領域が
選択的に露光される。
【0071】図9(F)で3つの領域が露光された後、
図9(G)に進むと図9(E)で露光されなかった2つ
の領域がブランキングアパーチャBA4、BA5の下に
配置される。そこでこの段階において、これらの領域は
ブランキングアパーチャBA4、BA5によって露光さ
れる。
【0072】すなわち、5列のパターンのうち1、3、
5列は図9(A)の上段に示すブランキングアパーチャ
BA1、BA2、BA3を用いて露光され、第2列、第
4列に対応する領域は、タイミングをずらしてブランキ
ングアパーチャBA4、BA5によって露光される。
【0073】このようにして、図9(H)、(I)、
(J)と順次対象物が移動するにつれ、露光できる領域
が露光され、図9(B)に示すパターンが形成される。
このように、ブランキングアパーチャアレイによれば、
任意の図形を露光することができる。
【0074】なお、ブランキングアパーチャアレイはブ
ロック露光と対立するものではなく、両立するものであ
る。すなわち、ステンシルマスク上にブロックパターン
とブランキングアパーチャアレイとを共に設け、出現頻
度の多いパターンはブロック露光によって露光し、出現
頻度の少ないパターンはブランキングアパーチャアレイ
によって露光すればよい。
【0075】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
ブランキングアパーチャアレイによれば、試料上の所定
領域に荷電粒子ビームを照射しつつ、ブランキングアパ
ーチャ各々を制御することにより、任意のパターンを露
光することができる。
【0076】しかしながら、荷電粒子ビーム露光におい
ては、近接効果を補正するための補助露光が必要であ
る。ところで、ブランキングアパーチャアレイを用い、
補助露光を実行する方式は未だ確立していない。
【0077】本発明の目的は、ブランキングアパーチャ
アレイ方式のような、複数の荷電粒子ビームを独立にオ
ン/オフ制御して対象面上にパターンを露光する露光技
術において、近接効果を補正することのできる技術を提
供することである。
【0078】
【課題を解決するための手段】本発明の荷電粒子ビーム
露光方法は、露光情報にしたがって、複数の荷電粒子ビ
ームを独立にオン/オフ制御して対象面上に照射して所
望パターンの露光を行なう実露光工程と、前記実露光に
用いる露光情報をそのまま反転させてシフトレジスタに
蓄積し、実露光より強度の弱い露光を行なう反転露光工
程とを含む。
【0079】
【作用】複数の荷電粒子ビームを独立にオン/オフ制御
して対象面上に所望のパターンを露光する際に用いる露
光情報を、そのまま反転させることにより、反転パター
ンの情報が得られる。
【0080】この反転パターン情報をシフトレジスタに
蓄積し、所望パターンを露光するための実露光よりも強
度の弱い反転露光を行なえば、近接効果を補正するため
の補助露光を行なうことができる。
【0081】
【実施例】図1に、本発明の基本実施例による荷電粒子
ビーム露光方法を示す。図1(A)に示すように、露光
すべきパターンのパターンデータがシフトレジスタ1に
供給され、順次シフトレジスタ1から複数の荷電粒子ビ
ームをそれぞれ独立に制御してパターンを露光する露光
装置に送り出される。この際、シフトレジスタ1の出力
が反転回路2にも供給され、反転回路2で反転されたパ
ターンデータがシフトレジスタ1に帰還される。
【0082】パターンデータがシフトレジスタ1から送
り出されて目的とするパターンを露光する実露光が行な
われた後、反転パターンデータがシフトレジスタ1から
送り出され、反転露光が行なわれる。
【0083】対象物上における露光は、図1(B)に示
すように実行される。対象物上の露光対象領域3は、複
数の単位ストリップ領域4a、4b、4c、…に区画さ
れ、各単位ストリップ領域を露光するためのパターンデ
ータが、図1(A)に示すシフトレジスタ1から供給さ
れる。このパターンデータにしたがって、単位ストリッ
プ領域4aを露光する実露光が実線で示す矢印5aのよ
うに実行される。
【0084】続いて、反転回路2で反転された反転パタ
ーンデータがシフトレジスタ1から露光装置に供給さ
れ、単位領域4aの補助露光が破線で示す矢印6aに示
すように実行される。なお、反転露光は実露光よりも低
い露光強度で、かつ焦点をぼかした状態で行なわれる。
【0085】図1(C)は、実露光と反転ぼかし露光を
行なうときのフォーカスの変化を示すグラフである。荷
電粒子ビームの焦点を合わせて実露光5aが実行される
と、次に荷電粒子ビームの焦点を外した状態で反転ぼか
し露光6aが実行される。続いて、実露光5bが焦点が
合わせた状態で実行され、実露光終了と共に焦点が再び
ぼかされ、反転ぼかし露光6bが実行される。このよう
に、実露光と反転ぼかし露光とが焦合状態を変化させな
がら実行される。
【0086】図2は、本発明のより具体的な実施例によ
る電子ビーム露光装置の構成を示すブロック図である。
電子ビーム露光装置の露光系10は、ブランキングアパ
ーチャアレイ8を含み、このブランキングアパーチャア
レイ8の各ブランキングアパーチャに遅延回路Dを介し
てパターンデータが供給される。すなわち、ブランキン
グアパーチャアレイの1列の開口には、同一データがタ
イミングをずらせて供給される。
【0087】パターンデータを高速で遅延回路Dに供給
するため、遅延回路Dには2組のシフトレジスタ1A、
1Bが接続されている。一方のシフトレジスタを使用し
ている間、他方のシフトレジスタはデータの準備を行な
える。これら2組のシフトレジスタ1A、1Bには、た
とえば16組のスクローラS1、S2、…S16が接続
され、シフトレジスタ1A、1Bに交互に1組のデータ
を供給する事ができる。
【0088】各スクローラSは、基本的にはシフトレジ
スタ1と同様の構成を有する回路である。スクローラS
にパターンデータを供給するために、各スクローラにそ
れぞれ4組のパターンデータ展開装置PDとSRAM等
のメモリSMとの組み合わせが接続されている。すなわ
ち、パターンデータ展開装置PDとスタティックRAM
の組み合わせは全部で4×16=64組設けられてい
る。
【0089】各パターンデータ展開装置PDは、データ
メモリからパターンデータを受け取り、露光すべき1単
位のパターンデータを作成し、SRAMで形成されたメ
モリSMにパターンデータを蓄積する。4組のメモリS
M1〜SM4は、交互に対応するスクローラSにパター
ンデータを供給する。
【0090】シフトレジスタ1A、1Bには、それぞれ
反転回路2a、2bが接続され、各シフトレジスタの出
力信号を反転し、シフトレジスタ入力に帰還することが
できる。
【0091】したがって、パターンデータがデータ展開
装置PDからスクローラSを介してシフトレジスタ1に
供給され、シフトレジスタ1から遅延回路Dに供給され
ると、自動的にそのパターンデータの反転データが反転
回路2によって形成され、シフトレジスタ1に帰還さ
れ、パターンデータに続いて反転パターンデータが出力
される。
【0092】なお、露光系10は、図5に示したような
露光系にブランキングアパーチャアレイを設けたもので
構成することができる。ブランキングアパーチャアレイ
が図8で示したように、128×8のブランキングアパ
ーチャを有するものである場合、ブランキングアパーチ
ャアレイ8に供給するパターンデータは128×nを単
位とするものとなる。ここで、nは図1(B)に示す単
位ストリップ領域4の長さを規定する数であり、たとえ
ば2000である。
【0093】図3は、このような128×2000のパ
ターンデータを高速に伝達することのできるスクローラ
の構成例を示す。図3(A)はスクローラの回路構成を
示すブロック図である。128個のパターンデータIN
0〜IN127を並列に受け、直列に2000収容する
ことのできるスクローラは、128×2000のシフト
レジスタsrを図示のように接続したものである。
【0094】すなわち、2000個のシフトレジスタs
rの直列接続が並列に128組配置されている。128
個の入力信号IN0〜IN127を並列に受け、128
個の出力信号EX0〜EX127を並列に供給すること
ができる。
【0095】図3(B)は、各シフトレジスタsrの構
成例を示す回路図である。トランジスタTr1の出力信
号は、トランジスタTrAで形成されたゲートを介して
2段目のトランジスタTr2のゲート電極に印加され
る。
【0096】たとえば、トランジスタTr1のゲート電
圧がハイであれば、トランジスタTr1の出力はローと
なり、ゲートTrAが開いた時、この信号を受けたトラ
ンジスタTr2はオフとなり、その出力はハイとなる。
このように、2つのトランジスタTr1、Tr2によっ
て1段のシフトレジスタが形成される。なお、トランジ
スタTr1、Tr2の出力信号は、それぞれゲートTr
A、TrBによって出力側に選択的に伝えられる。
【0097】ここで、ブランキングアパーチャアレイに
よる露光を実用速度で行なうための動作例を簡単に説明
する。1つの電子ビームの寸法が0.05μm□である
として、1cm2 /secで露光を行なう場合を考え
る。1cm2 の面積の中には、0.05μm□のビーム
が4×1010個含まれることになる。1秒間に4×10
10の露光を行なうために、ビームの数はたとえば128
×8本を用いる。
【0098】試料を載置するステージは、Y方向に約5
0mm/secで進行するとし、メインデフレクタによ
り電子ビームは全体としてX方向に2mm/2nsec
で移動できるとする。
【0099】サブデフレクタは、Y方向に100μmの
移動を5μsecに5回行なう。このとき、走査速度と
しては100μm/5μsecであり、1μm当たりの
走査に必要な時間は50nsecとなる。この値は、ビ
ーム1つ当たりの長さである0.05μmに対して2.
5nsecの長さとなり、1ショットを2.5nsec
で処理する必要がある。
【0100】ビームの進行方向にブランキングアパーチ
ャアレイが八重に配置された前述の構成の場合、1つの
点を露光するのに8ショットが行なわれる。同一位置に
対して露光が完了するまでには8ショット、すなわち2
0nsecの時間がかかる。したがって、電子ビーム強
度に対してリフォーカスをかける場合、リフォーカスに
必要な時間は2.5nsecではなく、20nsecと
なる。
【0101】露光すべき面積が0.5cm2 /secの
場合は、ステージ移動速度を半分にすることができ、サ
ブデフレクタは前述と同一の面積を露光するのに5μs
ecの2倍の10μsecを使用することができるよう
になる。この場合、1ショットに必要な時間も2倍の5
μsecとなる。図2、図3に示した構成によれば、こ
のような高速度の露光を行なうことが可能となる。
【0102】図4は、図2、図3に示したような構成を
用いて所望のパターンを露光する実露光と近接効果を補
正するためのゴースト(補助)露光を行なう露光方法を
概略的に示す。図4(A)は実露光を示し、図4(B)
はゴースト露光を示す。
【0103】実露光の場合は、図4(A)に示すように
128個のブランキングアパーチャBAがビーム進行方
向に8列並列に配置されたブランキングアパーチャを全
て使用して露光を行なう。
【0104】ゴースト露光の場合は、図4(B)に示す
ように8列に配置されたブランキングアパーチャBAの
列L1〜L8のうち、3列L1、L2、L3のみを用
い、残りの5列L4〜L8は常にオフ状態とする。露光
データは、たとえばブランキングアパーチャBA11、
BA21、BA31によって3重に露光される。
【0105】実露光の際には、パターンデータはブラン
キングアパーチャ、たとえばBA11〜BA81によっ
て8重に露光されるのと比較し、ゴースト露光の際には
パターンデータは3重に露光されるため、ゴースト露光
の露光強度は実露光の3/8になる。
【0106】反転パターンを所定の弱い強度でビームを
若干ぼかして露光することにより、近接効果を補償する
ことが可能となる。なお、実露光を八重露光で行ない、
ゴースト露光を三重露光で行なう場合を説明したが、ゴ
ースト露光の実露光に対する比は条件に応じて変化させ
ることができる。
【0107】なお、実露光に対してゴースト露光の強度
を減少させる方法は、図4に示した方法の他にも可能で
ある。たとえば、ゴースト露光においても全てのブラン
キングアパーチャBAを活性化し、その走査速度を実露
光よりも速くすることによって実効的な露光強度を減少
させることができる。
【0108】たとえば、実露光においては、クロック信
号を50MHzとし、ゴースト露光においてはクロック
信号を100MHzとすれば、ゴースト露光の露光強度
は実露光の約1/2となる。
【0109】また、反転データを作成する際、所定の位
置に対してはゴースト露光を全てオフとするようなデー
タを作成することによってもゴースト露光の強度を減少
させることができる。
【0110】たとえば、図4(B)において偶数列のブ
ランキングアパーチャを全てオフとするようにすれば、
ゴースト露光の露光強度は1/2となる。このように、
ゴースト露光用パターンデータを間引く方法は、1行置
きに限らず、3行に1つ、5行に2つのように任意に選
択することもできる。
【0111】このように、実露光において用いるパター
ンデータを反転することにより、反転パターンデータを
容易に得ることができる。この反転パターンデータをそ
のまま用いて実露光に続いて反転ぼかし露光を行なうこ
とにより、近接効果を効率的に補正することができる。
【0112】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者
に自明であろう。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の荷電粒子ビームを露光情報にしたがって独立にオ
ン/オフ制御して露光を行なう方式においても、近接効
果補正を効率的に行なうことができる。
【0114】パターンを細分化すると共に複数のビーム
を用いることにより、任意のパターンを高速で露光で
き、かつ近接効果補正を行なうことにより、精度の高い
露光が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本実施例を示すブロック図、概略平
面図、グラフである。
【図2】本発明の実施例による電子ビーム露光装置のブ
ロック図である。
【図3】図2の構成において用いるスクローラの構成を
示す概略平面図および回路図である。
【図4】本発明の実施例による露光方法を説明するため
の概略平面図である。
【図5】電子ビーム露光装置の典型的構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】近接効果を説明するための概念図である。
【図7】近接効果の補正を説明するための概念図であ
る。
【図8】ブランキングアパーチャアレイを説明するため
の概略平面図およびグラフである。
【図9】ブランキングアパーチャアレイによる露光を説
明するための概略平面図である。
【符号の説明】
1 シフトレジスタ 2 反転回路 3 露光対象領域 4 単位ストリップ領域 5 実露光 6 反転ぼかし露光 8 ブランキングアパーチャアレイ 10 露光系 D 遅延回路 S スクローラ SM SRAM PD パターンデータ展開装置 BA ブランキングアパーチャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/30 529 541B (56)参考文献 特開 平3−174715(JP,A) 特開 昭63−211626(JP,A) 特開 昭61−43420(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03B 27/32 G03F 7/20 504 G03F 7/20 521

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光情報にしたがって、複数の荷電粒子
    ビームを独立にオン/オフ制御して対象面上に照射して
    所望パターンの露光を行なう実露光工程(5)と、 前記実露光に用いる露光情報をそのまま反転させてシフ
    トレジスタに蓄積し、実露光より強度の弱い露光を行な
    う反転露光工程(6)とを含む荷電粒子ビーム露光方
    法。
  2. 【請求項2】 各々がオン/オフ制御可能な多数の開口
    部を有し、所定方向に移動させた時、対象面上の任意の
    点を複数回荷電粒子ビームで照射できるように前記多数
    の開口部が配置されたブランキングアパーチャアレイを
    用い、 実露光工程においては、露光情報を遅延させることによ
    って異なる時刻に対象物上で同一のパターンを露光する
    信号を得ると共に、露光情報を反転させた情報を形成
    し、 反転露光工程においては、前記反転させた情報を遅延さ
    せることによって異なる時刻に対象物上で同一のパター
    ンを露光する信号を得る請求項1記載の荷電粒子ビーム
    露光方法。
  3. 【請求項3】 前記反転露光において、同一のパターン
    を露光する回数は、前記実露光において、同一のパター
    ンを露光する回数より少ない請求項2記載の荷電粒子ビ
    ーム露光方法。
  4. 【請求項4】 前記反転露光において、反転情報を走査
    する速度は前記実露光において露光情報を走査する速度
    より速い請求項2記載の荷電子粒子ビーム露光方法。
  5. 【請求項5】 前記反転露光は前記実露光時よりも焦点
    をずらせた状態で行なう請求項1〜4のいずれかに記載
    の荷電粒子ビーム露光方法。
  6. 【請求項6】 各々がオン/オフ制御可能な多数の開口
    部を有し、所定方向に移動させた時、対象面上の任意の
    点を複数回荷電粒子ビームで照射できるように前記多数
    の開口部が配置されたブランキングアパーチャアレイ
    (8)と、 前記ブランキングアパーチャの1組の開口部へ順次供給
    すべき露光情報を蓄積し、順次供給するシフトレジスタ
    (1)と、 前記シフトレジスタの出力を反転させる反転回路(2)
    と、 前記反転回路の出力を前記シフトレジスタの入力に帰還
    する帰還路とを有する荷電粒子ビーム露光装置。
  7. 【請求項7】 さらに前記シフトレジスタの出力を受
    け、複数段の遅延を与えつつ各段の出力を供給する遅延
    回路と、 前記遅延回路の段数を露光条件によって切り換える制御
    回路とを有する請求項6記載の荷電粒子ビーム露光装
    置。
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