JP6147642B2 - マルチ荷電粒子ビームのブランキング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マルチ荷電粒子ビームのブランキング装置に係り、例えば、マルチビーム描画におけるブランキング装置に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、ウェハ等へ電子線を使って描画することが行われている。
例えば、マルチビームを使った描画装置がある。1本の電子ビームで描画する場合に比べて、マルチビームを用いることで一度に多くのビームを照射できるのでスループットを大幅に向上させることができる。かかるマルチビーム方式の描画装置では、例えば、電子銃から放出された電子ビームを複数の穴を持ったマスクに通してマルチビームを形成し、各々、ブランキング制御され、遮蔽されなかった各ビームが光学系で縮小され、偏向器で偏向され試料上の所望の位置へと照射される。
ここで、マルチビーム描画では、個々のビームの照射量を照射時間により個別に制御する。かかる各ビームの照射量を高精度に制御するためには、ビームのON/OFFを行うブランキング制御を高速で行う必要がある。マルチビーム方式の描画装置では、マルチビームの各ブランカーを配置したブランキングプレートに各ビーム用のブランキング制御回路を搭載する。そして、かかる各ビーム用の制御回路にはそれぞれシフトレジスタが組み込まれ、行列状に配列される複数のブランカーの行毎に直列に接続されたシフトレジスタにパッドから信号を出力することが検討されている。かかる内容を実施するためには、複数のブランカーの行数と同じ数のパッドがブランキングプレートに配置される必要がある。一方、信号遅延を抑制するためには、パッドから、対応する直列接続するシフトレジスタの端部のシフトレジスタへの配線の長さが同じ程度の長さになることが望ましい。そのため、各パッドは、行列状に配列される複数のブランカーを配置する矩形領域の4辺のうちの1辺にビームピッチに沿って配置されることが検討されてきた。ここで、ブランキングプレートに配置される各ブランカー及び制御回路は、LSIの製造技術を用いて作成されるため、チップサイズは20mm程度が上限となる。そのため、ビーム本数が増加し、行数が増えると、行数に合わせたパッドをブランキングプレートのかかる1辺に配置することが困難になる。例えば、ビーム配列を512×512とすると、ビームピッチは32μm程度になり、パッド間隔が狭くなりすぎて配置することが困難となる。
さらに、ビーム本数が増加すると、1行に配置されるシフトレジスタ数が増加する。そのため、データ転送に時間がかかることになる。高速動作させるためには、直列接続するシフトレジスタ数を減らすことが必要となるが、シフトレジスタ数を減らすと、その分、パッド数が増加してしまう。これにより、さらに、パッドを配置することが困難になる。
なお、シフトレジスタを用いてデータ伝送する場合とは異なるが、従来、マルチビームの各ブランカー(ブランキング電極)の周囲にブランカーの数だけ電極パッドを配置したブランキングプレートが考案されていた(例えば、特許文献1参照)。かかる技術では、パッドから直接偏向電圧を各ブランカーの電極に印加することがおこなわれていた。
特開平11−176719号公報
そこで、本発明は、上述した問題点を克服し、シフトレジスタを用いてマルチビームのブランキング制御を行うブランキング装置であって、より多くのパッドが配置可能なブランキング装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様のマルチ荷電粒子ビームのブランキング装置は、
2次元に配列され、直列に接続された複数の組を構成する複数のシフトレジスタと、
複数のシフトレジスタのうち対応するシフトレジスタを介してそれぞれ制御される、マルチビームの対応ビームをそれぞれブランキング偏向する複数のブランカーと、
複数のシフトレジスタ全体を取り囲む矩形領域の4辺に沿って配置され、複数のシフトレジスタにより構成される複数の組の少なくとも1つにパラレル配線で接続された複数のシリアル・パラレル変換部と、
矩形領域の4辺に沿って配置され、複数のシリアル・パラレル変換部の1つとそれぞれ組みとなり、組となったシリアル・パラレル変換部と単一配線で接続された複数のパッドと、
を備えたことを特徴とする。
また、4辺の各辺において、パッドとシリアル・パラレル変換部とにより構成される複数の組が同じピッチで配置されると好適である。
また、4辺の各辺において、パッドとシリアル・パラレル変換部とにより構成される複数の組が同じ数だけ配置されると好適である。
また、4辺の各辺において、複数の組は、マルチビームのビームピッチの2n倍(nは自然数)のピッチで配置されると好適である。
また、膜厚が薄い第1の領域と、膜厚が厚い第2の領域と、を有する基板をさらに備え、
複数のシフトレジスタと複数のブランカーは、基板の膜厚が薄い第1の領域に配置され、
パッドとシリアル・パラレル変換部とにより構成される複数の組は、基板の膜厚が厚い第2の領域に配置されると好適である。
また、複数の組の各組を構成するパッドとシリアル・パラレル変換部との間の距離は、当該組が配置される矩形領域の辺と基板の端との距離よりも小さいように構成すると好適である。
本発明の一態様によれば、シフトレジスタを用いてマルチビームのブランキング制御を行うブランキング装置でありながら、より多くのパッドが配置できる。よって、より多くのビーム本数のブランキング制御ができる。
実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1におけるアパーチャ部材の構成を示す概念図である。 実施の形態1におけるブランキングプレートの構成を示す断面図である。 実施の形態1におけるブランキングプレートのメンブレン領域内の構成の一部を示す上面概念図である。 実施の形態1におけるブランキングプレートの構成を示す上面図である。 実施の形態1の比較例Aとなるブランキングプレートの構成を示す上面図である。 実施の形態1の比較例Bとなるブランキングプレートの構成を示す上面図である。 実施の形態1の比較例Cとなるブランキングプレートの構成を示す上面図である。 実施の形態1の変形例となるブランキングプレートの構成を示す上面図である。 実施の形態1における個別ブランキング制御回路の内部構成を示す概念図である。 実施の形態1における描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1における描画動作の一例を説明するための概念図である。 実施の形態1におけるストライプ内の描画動作の一例を説明するための概念図である。 実施の形態1におけるストライプ内の描画動作の一例を説明するための概念図である。 実施の形態1におけるストライプ内の描画動作の他の一例を説明するための概念図である。 実施の形態1におけるストライプ内の描画動作の他の一例を説明するための概念図である。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。図1において、描画装置100は、描画部150と制御部160を備えている。描画装置100は、マルチ荷電粒子ビーム描画装置の一例である。描画部150は、電子鏡筒102と描画室103を備えている。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、アパーチャ部材203、ブランキングプレート204、縮小レンズ205、制限アパーチャ部材206、対物レンズ207、及び偏向器208が配置されている。描画室103内には、XYステージ105が配置される。XYステージ105上には、描画時には描画対象基板となるマスク等の試料101が配置される。試料101には、半導体装置を製造する際の露光用マスク、或いは、半導体装置が製造される半導体基板(シリコンウェハ)等が含まれる。また、試料101には、レジストが塗布された、まだ何も描画されていないマスクブランクスが含まれる。XYステージ105上には、さらに、XYステージ105の位置測定用のミラー210が配置される。
制御部160は、制御計算機110、メモリ112、偏向制御回路130、ステージ位置検出器139及び磁気ディスク装置等の記憶装置140,142を有している。制御計算機110、メモリ112、偏向制御回路130、ステージ位置検出器139及び記憶装置140,142は、図示しないバスを介して互いに接続されている。記憶装置140(記憶部)には、描画データが外部から入力され、格納されている。
制御計算機110内には、面積密度算出部60、照射時間T算出部62、データ加工部64、描画制御部72、及び転送処理部68が配置されている。面積密度算出部60、照射時間T算出部62、データ加工部64、描画制御部72、及び転送処理部68といった各機能は、電気回路等のハードウェアで構成されてもよいし、これらの機能を実行するプログラム等のソフトウェアで構成されてもよい。或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより構成されてもよい。面積密度算出部60、照射時間T算出部62、データ加工部64、描画制御部72、及び転送処理部68に入出力される情報および演算中の情報はメモリ112にその都度格納される。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成を記載している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成を備えていても構わない。
図2は、実施の形態1におけるアパーチャ部材の構成を示す概念図である。図2(a)において、アパーチャ部材203には、縦(y方向)m列×横(x方向)n列(m,n≧2)の穴(開口部)22が所定の配列ピッチでマトリクス状に形成されている。図2(a)では、例えば、512×8列の穴22が形成される。各穴22は、共に同じ寸法形状の矩形で形成される。或いは、同じ外径の円形であっても構わない。ここでは、y方向の各列について、x方向にAからHまでの8つの穴22がそれぞれ形成される例が示されている。これらの複数の穴22を電子ビーム200の一部がそれぞれ通過することで、マルチビーム20が形成されることになる。ここでは、縦横(x,y方向)が共に2列以上の穴22が配置された例を示したが、これに限るものではない。例えば、縦横(x,y方向)どちらか一方が複数列で他方は1列だけであっても構わない。また、穴22の配列の仕方は、図2(a)のように、縦横が格子状に配置される場合に限るものではない。図2(b)に示すように、例えば、縦方向(y方向)1段目の列と、2段目の列の穴同士が、横方向(x方向)に寸法aだけずれて配置されてもよい。同様に、縦方向(y方向)2段目の列と、3段目の列の穴同士が、横方向(x方向)に寸法bだけずれて配置されてもよい。
図3は、実施の形態1におけるブランキングプレートの構成を示す断面図である。
図4は、実施の形態1におけるブランキングプレートのメンブレン領域内の構成の一部を示す上面概念図である。なお、図3と図4において、電極24,26と制御回路41の位置関係は一致させて記載していない。ブランキングプレート204は、図3に示すように、支持台33上にシリコン等からなる半導体基板31が配置される。基板31の中央部は、裏面側から薄く削られ、薄い膜厚hのメンブレン領域30(第1の領域)に加工されている。メンブレン領域30を取り囲む周囲は、厚い膜厚Hの外周領域32(第2の領域)となる。メンブレン領域30の上面と外周領域32の上面とは、同じ高さ位置、或いは、実質的に高さ位置になるように形成される。基板31は、外周領域32の裏面で支持台33上に保持される。支持台33の中央部は開口しており、メンブレン領域30の位置は、支持台33の開口した領域に位置している。
メンブレン領域30には、図2に示したアパーチャ部材203の各穴22に対応する位置にマルチビームのそれぞれビームの通過用の通過孔25(開口部)が開口される。そして、メンブレン領域30上には、図3及び図4に示すように、各通過孔25の近傍位置に該当する通過孔25を挟んでブランキング偏向用の電極24,26の組(ブランカー:ブランキング偏向器)がそれぞれ配置される。また、メンブレン領域30上の各通過孔25の近傍には、各通過孔25用の例えば電極24に偏向電圧を印加する制御回路41(ロジック回路)が配置される。各ビーム用の2つの電極24,26の他方(例えば、電極26)は、接地される。また、図3に示すように、各制御回路41は、制御信号用の例えば10ビットのパラレル配線が接続される。各制御回路41は、例えば10ビットのパラレル配線の他、電源用、制御クロック等の配線が接続される。電源用の配線はパラレル配線の一部の配線を流用しても構わない。マルチビームを構成するそれぞれのビーム毎に、電極24,26と制御回路41とによる個別ブランキング機構47が構成される。また、各ビーム用の制御回路41内にはそれぞれ後述するシフトレジスタが配置される。よって、複数のシフトレジスタと複数のブランカーは、基板31の膜厚が薄いメンブレン領域30に配置される。
また、膜厚の厚い外周領域32上には、図3に示すように、シリアル・パラレル変換部28とパッド29により構成される複数の組が配置される。
各通過孔を通過する電子ビーム20は、それぞれ独立にかかる対となる2つの電極24,26に印加される電圧によって偏向される。かかる偏向によってブランキング制御される。言い換えれば、複数のブランカーは、複数のシフトレジスタのうち対応するビーム用のシフトレジスタを介してそれぞれ制御される、マルチビームのうちの対応ビームをそれぞれブランキング偏向する。このように、複数のブランカーが、アパーチャ部材203の複数の穴22(開口部)を通過したマルチビームのうち、それぞれ対応するビームのブランキング偏向を行う。
図5は、実施の形態1におけるブランキングプレートの構成を示す上面図である。基板31は上方から見て矩形に形成され、中央部のメンブレン領域30も矩形に形成される。そして、メンブレン領域30内に、複数の個別ブランキング機構47が2次元に配列される。例えば行列状に配置される。図5の例では、例えば、8行×8列に配列された複数の個別ブランキング機構47が示されている。各個別ブランキング機構47の制御回路41内には、それぞれ、後述するシフトレジスタが配置される。そして、メンブレン領域30内の全ビーム用の複数のシフトレジスタは、直列に接続された複数の組を構成する。
図5の例では、行毎に、各行に並ぶ(横に並ぶ)複数の個別ブランキング機構47のうち、1つおきに配置された複数の個別ブランキング機構47内のシフトレジスタによって、直列に接続される1つの組が構成される。例えば、図5に示すように、上側から1行目の「A」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタによって、直列に接続される1つの組が構成される。同様に、2行目の「B」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタによって、直列に接続される1つの組が構成される。同様に、3行目の「C」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタによって、直列に接続される1つの組が構成される。同様に、4行目の「D」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタによって、直列に接続される1つの組が構成される。同様に、5行目の「E」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタによって、直列に接続される1つの組が構成される。同様に、6行目の「F」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタによって、直列に接続される1つの組が構成される。同様に、7行目の「G」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタによって、直列に接続される1つの組が構成される。同様に、8行目の「H」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタによって、直列に接続される1つの組が構成される。
また、図5の例では、行毎に1列ずらした例えば4つの個別ブランキング機構47によって組が構成される。例えば、図5に示すように、1行目、3行目、5行目、7行目の組の4つの個別ブランキング機構47は、例えば1列目、3列目、5列目、7列目の個別ブランキング機構47によって構成される。2行目、4行目、6行目、8行目の組の4つの個別ブランキング機構47は、例えば2列目、4列目、6列目、8列目の個別ブランキング機構47によって構成される。
また、図5の例では、さらに、列毎に、各列に並ぶ(縦に並ぶ)複数の個別ブランキング機構47のうち、1つおきに配置された複数の個別ブランキング機構47内のシフトレジスタによって、直列に接続される1つの組が構成される。例えば、図5に示すように、左側から1列目の「a」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタによって、直列に接続される1つの組が構成される。同様に、2列目の「b」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタによって、直列に接続される1つの組が構成される。同様に、3列目の「c」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタによって、直列に接続される1つの組が構成される。同様に、4列目の「d」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタによって、直列に接続される1つの組が構成される。同様に、5列目の「e」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタによって、直列に接続される1つの組が構成される。同様に、6列目の「f」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタによって、直列に接続される1つの組が構成される。同様に、7列目の「g」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタによって、直列に接続される1つの組が構成される。同様に、8列目の「h」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタによって、直列に接続される1つの組が構成される。
また、図5の例では、列毎に1行ずらした例えば4つの個別ブランキング機構47によって組が構成される。例えば、図5に示すように、1列目、3列目、5列目、7列目の組の4つの個別ブランキング機構47は、2行目、4行目、6行目、8行目の個別ブランキング機構47によって構成される。2列目、4列目、6列目、8列目の組の4つの個別ブランキング機構47は、1行目、3行目、5行目、7行目の個別ブランキング機構47によって構成される。
以上のように構成することで、行毎の組(図5の例では8組)と列毎の組(図5の例では8組)との相互間で個別ブランキング機構47(内部のシフトレジスタ)が重複適用されないように(重ならないように)組み合わせている。
そして、直列に接続された複数のシフトレジスタによって構成される複数の組の各組では、組を構成する複数のシフトレジスタがパラレル配線で直列に接続される。そして、直列に接続された複数のシフトレジスタによって構成される複数の組の各組には、シリアル・パラレル変換部28がパラレル配線で接続される。複数のシリアル・パラレル変換部28は、複数のシフトレジスタ全体を取り囲むメンブレン領域30(矩形領域)の4辺に沿って配置される。
複数のシリアル・パラレル変換部28の各シリアル・パラレル変換部28には、それぞれパッド29が単一配線で接続される。言い換えれば、複数のパッド29は、複数のシリアル・パラレル変換部28の1つとそれぞれ組みとなり、組となったシリアル・パラレル変換部28と単一配線で接続される。また、複数のパッド29は、メンブレン領域30の4辺に沿って配置される。
図5の例では、メンブレン領域30の4辺のうちの左辺に沿って、「A」で示すシリアル・パラレル変換部28Aとパッド29Aの組と、「C」で示すシリアル・パラレル変換部28Cとパッド29Cの組と、「E」で示すシリアル・パラレル変換部28Eとパッド29Eの組と、「G」で示すシリアル・パラレル変換部28Gとパッド29Gの組と、が配置される。メンブレン領域30の4辺のうちの右辺に沿って、「B」で示すシリアル・パラレル変換部28Bとパッド29Bの組と、「D」で示すシリアル・パラレル変換部28Dとパッド29Dの組と、「F」で示すシリアル・パラレル変換部28Fとパッド29Fの組と、「H」で示すシリアル・パラレル変換部28Hとパッド29Hの組と、が配置される。
また、メンブレン領域30の4辺のうちの上辺に沿って、「b」で示すシリアル・パラレル変換部28bとパッド29bの組と、「d」で示すシリアル・パラレル変換部28dとパッド29dの組と、「f」で示すシリアル・パラレル変換部28fとパッド29fの組と、「h」で示すシリアル・パラレル変換部28hとパッド29hの組と、が配置される。メンブレン領域30の4辺のうちの下辺に沿って、「a」で示すシリアル・パラレル変換部28aとパッド29aの組と、「c」で示すシリアル・パラレル変換部28cとパッド29cの組と、「e」で示すシリアル・パラレル変換部28eとパッド29eの組と、「g」で示すシリアル・パラレル変換部28gとパッド29gの組と、が配置される。
そして、シリアル・パラレル変換部28Aは、上側から1行目の「A」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタの組の左端のシフトレジスタにパラレル配線で接続される。シリアル・パラレル変換部28Bは、上側から2行目の「B」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタの組の右端のシフトレジスタにパラレル配線で接続される。シリアル・パラレル変換部28Cは、上側から3行目の「C」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタの組の左端のシフトレジスタにパラレル配線で接続される。シリアル・パラレル変換部28Dは、上側から4行目の「D」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタの組の右端のシフトレジスタにパラレル配線で接続される。シリアル・パラレル変換部28Eは、上側から5行目の「E」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタの組の左端のシフトレジスタにパラレル配線で接続される。シリアル・パラレル変換部28Fは、上側から6行目の「F」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタの組の右端のシフトレジスタにパラレル配線で接続される。シリアル・パラレル変換部28Gは、上側から7行目の「G」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタの組の左端のシフトレジスタにパラレル配線で接続される。シリアル・パラレル変換部28Hは、上側から8行目の「H」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタの組の右端のシフトレジスタにパラレル配線で接続される。
そして、シリアル・パラレル変換部28aは、左側から1列目の「a」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタの組の下端のシフトレジスタにパラレル配線で接続される。シリアル・パラレル変換部28bは、左側から2列目の「b」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタの組の上端のシフトレジスタにパラレル配線で接続される。シリアル・パラレル変換部28cは、左側から3列目の「c」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタの組の下端のシフトレジスタにパラレル配線で接続される。シリアル・パラレル変換部28dは、左側から4列目の「d」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタの組の上端のシフトレジスタにパラレル配線で接続される。シリアル・パラレル変換部28eは、左側から5列目の「e」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタの組の下端のシフトレジスタにパラレル配線で接続される。シリアル・パラレル変換部28fは、左側から6列目の「f」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタの組の上端のシフトレジスタにパラレル配線で接続される。シリアル・パラレル変換部28gは、左側から7列目の「g」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタの組の下端のシフトレジスタにパラレル配線で接続される。シリアル・パラレル変換部28hは、左側から8列目の「h」で示す例えば4つの個別ブランキング機構47内のシフトレジスタの組の上端のシフトレジスタにパラレル配線で接続される。
図5の例では、シリアル・パラレル変換部28とシフトレジスタとの接続に簡略化して4ビットのパラレル配線が示されているが、図4と同様のビット数の配線、例えば、10ビットのパラレル配線で接続される。
以上のように実施の形態1では、直列に接続されるシフトレジスタの組を、シフトレジスタが重複しないようにしながら行の組と列の組に分けることで、シリアル・パラレル変換部28とパッド29の複数の組を、メンブレン領域30(矩形領域)の4辺に沿って配置できる。以上のように、メンブレン領域30(矩形領域)の4辺を利用できるので、1辺を利用する場合、或いは2辺を利用する場合に比べて配置可能領域を広げることができる。よって、マルチビームのビーム本数が増えた場合でも、シリアル・パラレル変換部28とパッド29の複数の組を配置可能にできる。
また、実施の形態1では、各組のシリアル・パラレル変換部28とパッド29の間の距離を同じ距離に合わせることができる。よって、シリアル・パラレル変換部28とパッド29の組毎の信号伝送速度を合わせることができ、信号遅延を回避できる。
また、実施の形態1では、シリアル・パラレル変換部28と、対応するシフトレジスタの組の端部のシフトレジスタとの間の距離を略同一距離に合わせることができる。よって、シリアル・パラレル変換部28から対応する直列接続されたシフトレジスタへの信号伝送速度を組毎に合わせることができ、信号遅延を回避できる。
なお、各ブランカー及び制御回路は、LSIの製造技術を用いて作成される。メンブレン領域30内で、パラレル配線が交差するが、行毎の組(図5の例では8組)と列毎の組(図5の例では8組)で別の層にパラレル配線を形成すればよい。
また、図5に示すように、メンブレン領域30の4辺の各辺において、パッド29とシリアル・パラレル変換部28とにより構成される複数の組が同じピッチで配置される。4辺の各辺において、パッド29とシリアル・パラレル変換部28とにより構成される複数の組は、マルチビームの各ビーム間の配置ピッチとなるビームピッチの2n倍(nは自然数)のピッチで配置される。図5の例では、ビームピッチの2倍のピッチで配置される。各辺で配置ピッチを合わせることで、より多くのパッド29とシリアル・パラレル変換部28とにより構成される複数の組を配置可能にできる。その結果、マルチビームのビーム本数が増えた場合でも、シリアル・パラレル変換部28とパッド29の複数の組を配置可能にできる。
また、図5に示すように、メンブレン領域30の4辺の各辺において、パッド29とシリアル・パラレル変換部28とにより構成される複数の組が同じ数だけ配置される。各辺で配置数を合わせることで、より多くのパッド29とシリアル・パラレル変換部28とにより構成される複数の組を配置可能にできる。その結果、マルチビームのビーム本数が増えた場合でも、シリアル・パラレル変換部28とパッド29の複数の組を配置可能にできる。
図6は、実施の形態1の比較例Aとなるブランキングプレートの構成を示す上面図である。図6(a)には、図3と同様、基板が上方から見て矩形に形成され、中央部のメンブレン領域も矩形に形成されたブランキングプレートの一例が示されている。図6(b)の比較例Aでは、行列状に配置された、複数の個別ブランキング機構のシフトレジスタについて、行毎に、該当する行に並ぶすべてのシフトレジスタを直列接続した例を示している。そして、図6(b)の比較例Aでは、各行のシフトレジスタの組用に、メンブレン領域の4辺のうちの例えば左辺の1辺にだけ、シリアル・パラレル変換回路とパッドの組を配置した例を示している。かかる比較例Aの構成では、ビーム本数が増加し、行数が増えると、行数に合わせたシリアル・パラレル変換部とパッドの組をブランキングプレートのかかる1辺に配置することが困難になる。例えば、ビーム配列を512×512とすると、ビームピッチは32μm程度になり、パッド間隔が狭くなりすぎて配置することが困難となる。また、図6(b)の比較例Aでは、各行に並ぶすべてのシフトレジスタを直列接続しているので、ビーム本数が増加すると、1行に配置されるシフトレジスタ数が増加する。そのため、データ転送に時間がかかることになる。
これに対して、実施の形態1では、メンブレン領域30の4辺にシリアル・パラレル変換部とパッドの組を配置しているので、パッド間隔が狭くなりすぎて配置することが困難となるといった問題を解消できる。また、実施の形態1では、各行に並ぶすべてのシフトレジスタを直列接続せずに、その内の一部のシフトレジスタを直列接続しているので、ビーム本数が増加して、1行に配置されるシフトレジスタ数が増加しても、直列接続する各組のシフトレジスタ数の増加を低減できる。そのため、データ転送にかかる時間を短縮できる。よって、高速動作させることができる。
図7は、実施の形態1の比較例Bとなるブランキングプレートの構成を示す上面図である。図7(a)の比較例Bでは、行列状に配置された、複数の個別ブランキング機構のシフトレジスタについて、行毎に、該当する行に並ぶすべてのシフトレジスタを直列接続した例を示している。そして、図7(a)の比較例Bでは、図7(b)に示すように、2行のシフトレジスタの組毎に、1組のシリアル・パラレル変換回路とパッドの組を接続する例を示している。そして、2行毎に、メンブレン領域の4辺のうちの左右の2辺に交互にシリアル・パラレル変換回路とパッドの組を配置した例を示している。図7(a)の比較例Bでは、2行分のシフトレジスタの各組を1組のシリアル・パラレル変換回路とパッドの組で接続する分、シリアル・パラレル変換回路とパッドの組数を減らすことができる。また、メンブレン領域の4辺のうちの左右の2辺を用いることでシリアル・パラレル変換回路とパッドの組同士間の配置間隔に余裕を持たせることができる。しかし、各行に並ぶすべてのシフトレジスタを直列接続しているので、ビーム本数が増加すると、1行に配置されるシフトレジスタ数が増加する。また、2行分のシフトレジスタの各組のデータを1つのパッドからシリアル送信により伝送させるため、パッドからシリアル・パラレル変換回路への信号の転送に時間がかかることになる。そのため、データ転送に時間がかかることになる。
これに対して、実施の形態1では、メンブレン領域30の4辺にシリアル・パラレル変換部とパッドの組を配置しているので、図7(a)の比較例Bよりも、さらに、余裕を持たせることができる。また、実施の形態1では、各行に並ぶすべてのシフトレジスタを直列接続せずに、その内の一部のシフトレジスタを直列接続しているので、ビーム本数が増加して、1行に配置されるシフトレジスタ数が増加しても、直列接続する各組のシフトレジスタ数の増加を低減できる。さらに、実施の形態1では、1つのパッドが受け持つシフトレジスタ数が図7(a)の比較例Bよりも大幅に少ない(例えば1/4)ので、パッドからシリアル送信により伝送させるデータ数が少ない。そのため、データ転送にかかる時間を短縮できる。よって、高速動作させることができる。
図8は、実施の形態1の比較例Cとなるブランキングプレートの構成を示す上面図である。図8(a)の比較例Cでは、行列状に配置された、複数の個別ブランキング機構のシフトレジスタについて、行毎に、該当する行に並ぶすべてのシフトレジスタを直列接続した例を示している。そして、図8(a)の比較例Cでは、図8(b)に示すように、1行のシフトレジスタの組毎に、1組のシリアル・パラレル変換回路とパッドの組を接続する例を示している。そして、メンブレン領域の4辺にパッドを配置した例を示している。シリアル・パラレル変換回路とパッドの組の配置ピッチは、図7と同様にしている。図8(a)の比較例Cでは、行毎の組しか存在しないため、メンブレン領域の4辺のうちの特に上辺と下辺に配置されるパッドから対応するシリアル・パラレル変換回路へのシングル配線の長さが長くなり、シフトレジスタの組毎にパッドからの配線長さが不統一になってしまう。これは信号遅延を引き起こす原因となる。このように、図8(a)の比較例Cでは、パッド毎に配線長さと信号遅延量が異なってしまう。よって、高速動作させることが困難である。
これに対して、実施の形態1では、メンブレン領域30の4辺のうち、上辺と下辺に沿って配置されたシリアル・パラレル変換部とパッドの組は、シフトレジスタの列毎の組に接続され、左辺と右辺に沿って配置されたシリアル・パラレル変換部とパッドの組は、シフトレジスタの行毎の組に接続される。よって、パッド29から対応するシリアル・パラレル変換部28へのシングル配線を長く引き回す必要がない。さらに、パッド29から対応するシリアル・パラレル変換部28へのシングル配線の長さを短くできる。よって、信号遅延をより低減できる。また、実施の形態1では、メンブレン領域30の4辺にシリアル・パラレル変換部とパッドの組を配置しながら、さらに、パッドから対応するシリアル・パラレル変換回路へのシングル配線の長さを統一できるので、信号遅延量のばらつきを抑制できる。よって、高速動作させることができる。
図9は、実施の形態1の変形例となるブランキングプレートの構成を示す上面図である。図9(a)の変形例では、図5と同様、直列接続されるシフトレジスタの行毎の組(図9(a)の例では16組)と列毎の組(図9(a)の例では16組)とに分けている。そして、図5と同様、行毎の組と列毎の組との相互間でシフトレジスタが重複適用されないように(重ならないように)組み合わせている。ここで、図9(a)の変形例では、図5と異なり、メンブレン領域30の4辺のうちの上辺と下辺のシリアル・パラレル変換部28とパッド29の組が、図9(b)に示すように、それぞれ、列毎の複数の組の2つの組に接続される。これにより、図9(a)の変形例では、図5に示した形態に比べて、シリアル・パラレル変換部28とパッド29の組数を半分にできる。よって、さらに、ビーム本数の増加に対応できる。但し、1つのパッド29に割り当てられたシフトレジスタ数が2倍になるので、図5に示した形態に比べて、データ伝送速度は遅くなる。
しかし、図7(a)の比較例Bに比べて、1つのパッド29に割り当てられたシフトレジスタ数が少ないため、図7(a)の比較例Bに比べてデータ伝送速度を速くすることができる。また、図9(a)の変形例では、図5に示した形態と同様、メンブレン領域30の4辺のうち、上辺と下辺に沿って配置されたシリアル・パラレル変換部とパッドの組は、シフトレジスタの列毎の組に接続され、左辺と右辺に沿って配置されたシリアル・パラレル変換部とパッドの組は、シフトレジスタの行毎の組に接続される。よって、パッド29から対応するシリアル・パラレル変換部28へのシングル配線を長く引き回す必要がない。図9(a)に示すように、パッド29から対応するシリアル・パラレル変換部28までの距離Mを、ブランキングプレート204の基板31の端部からメンブレン領域30の端(辺)までの距離Lよりも短くできる。さらに、パッド29から対応するシリアル・パラレル変換部28へのシングル配線の長さを短くできる。よって、信号遅延をより低減できる。また、実施の形態1では、メンブレン領域30の4辺にシリアル・パラレル変換部とパッドの組を配置しながら、さらに、パッドから対応するシリアル・パラレル変換回路へのシングル配線の長さを統一できるので、信号遅延量のばらつきを抑制できる。よって、高速動作させることができる。
図10は、実施の形態1における個別ブランキング制御回路の内部構成を示す概念図である。図10において、描画装置100本体内のブランキングプレート204に配置された個別ブランキング制御用の各制御回路41には、シフトレジスタ40、レジスタ42、カウンタ48、及びアンプ48が配置される。実施の形態1では、各ビーム用の個別ブランキング制御を、例えば、10ビットの制御信号によって制御する。なお、図10に示すように、図3に示したブランキングプレート204を描画装置100に搭載する際には、制御回路41や電極24,26が形成された面を上向きになるように配置すると好適である。
図11は、実施の形態1における描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。図11において、実施の形態1における描画方法は、パターン面積密度算出工程(S102)と、ショット時間(照射時間)T算出工程(S104)と、照射時間配列データ加工工程(S109)と、照射時間配列データ出力工程(S110)と、データ転送工程(S112)と、描画工程(S114)と、判定工程(S124)と、いう一連の工程を実施する。
パターン面積密度算出工程(S102)として、面積密度算出部60は、記憶装置140から描画データを読み出し、試料101の描画領域、或いは描画されるチップ領域がメッシュ状に仮想分割された複数のメッシュ領域のメッシュ領域毎にその内部に配置されるパターンの面積密度を算出する。例えば、まず、試料101の描画領域、或いは描画されるチップ領域を所定の幅で短冊上のストライプ領域に分割する。そして、各ストライプ領域を上述した複数のメッシュ領域に仮想分割する。メッシュ領域のサイズは、例えば、ビームサイズ、或いは、それ以下のサイズであると好適である。例えば、10nm程度のサイズにすると好適である。面積密度算出部60は、例えば、ストライプ領域毎に記憶装置140から対応する描画データを読み出し、描画データ内に定義された複数の図形パターンをメッシュ領域に割り当てる。そして、メッシュ領域毎に配置される図形パターンの面積密度を算出すればよい。
ショット時間(照射時間)T算出工程(S104)として、照射時間算出部62は、所定のサイズのメッシュ領域毎に、1ショットあたりの電子ビームの照射時間T(ショット時間、或いは露光時間ともいう。以下、同じ)を算出する。多重描画を行う場合には、各階層における1ショットあたりの電子ビームの照射時間Tを算出すればよい。基準となる照射時間Tは、算出されたパターンの面積密度に比例して求めると好適である。また、最終的に算出される照射時間Tは、図示しない近接効果、かぶり効果、ローディング効果等の寸法変動を引き起こす現象に対する寸法変動分を照射量によって補正した補正後の照射量に相当する時間にすると好適である。照射時間Tを定義する複数のメッシュ領域とパターンの面積密度を定義した複数のメッシュ領域とは同一サイズであってもよいし、異なるサイズで構成されても構わない。異なるサイズで構成されている場合には、線形補間等によって面積密度を補間した後、各照射時間Tを求めればよい。メッシュ領域毎の照射時間Tは、照射時間マップに定義され、照射時間マップが例えば記憶装置142に格納される。
照射時間配列データ加工工程(S109)において、データ加工部64は、記憶装置142に格納された各ビームが照射するメッシュ領域の照射時間を読み出し、直列接続される複数のシフトレジスタの組毎に、対応するビームの照射時間のデータを10ビットのデータに変換し、対応する組の複数のシフトレジスタ40によって転送される順に並ぶように加工する。直列接続される複数のシフトレジスタの組のうち、後段側のシフトレジスタ用のデータから順に並ぶように配列加工する。
照射時間配列データ出力工程(S110)として、転送処理部68は、各ビームのショット毎に、直列接続される複数のシフトレジスタの組に順序が加工された照射時間配列データを偏向制御回路130に出力する。
データ転送工程(S112)として、偏向制御回路130は、ショット毎に、各組の直列接続されたシフトレジスタがそれぞれ配置される各組に対応する制御回路41に照射時間配列データを出力する。照射時間配列データは、シリアル伝送される。
実施の形態1では、図10に示したように、制御回路41にシフトレジスタ40を用いているので、データ転送の際、偏向制御回路130は、同じ組を構成する各10ビットのデータを直列接続されたシフトレジスタ40の配列順(或いは識別番号順)にブランキングプレート204の各組のパッド29にデータ転送する。各パッド29は、シリアル伝送された信号を対応するシリアル・パラレル変換部28に出力する。各シリアル・パラレル変換部28は、シリアル伝送された信号をビーム毎の10ビットのパラレル信号に変換して、10ビットのパラレル信号を対応する制御回路41にデータ転送する。また、同期用のクロック信号(CLK1)、及びデータ読み出し用のリード信号(read)を出力する。各ビームのシフトレジスタ40は、クロック信号(CLK1)に従って、上位側から順にデータを10ビットずつ次のシフトレジスタ40に転送する。
次に、各ビームのレジスタ42が、リード信号(read)を入力すると、各ビームのレジスタ42が、シフトレジスタ40からそれぞれのビームのデータを読み込む。各ビームの個別レジスタ42は、10ビットのデータを入力すると、そのデータに従って、ON/OFF信号を、カウンタ48に出力する。そして、カウンタ48では、レジスタ42の信号がONであれば、照射時間をカウントし、照射時間の間、アンプ46にON信号を出力する。そして、アンプ46は、ON信号を受信している間、ON電圧を個別ブランキング偏向器の電極24に印加する。それ以外では、カウンタ48は、アンプ46にOFF信号を出力し、アンプ46は、OFF電圧を個別ブランキング偏向器の電極24に印加する。
描画工程(S114)として、描画部150は、各ビームのショット毎に、該当する照射時間の描画を実施する。具体的には以下のように動作する。
電子銃201(放出部)から放出された電子ビーム200は、照明レンズ202によりほぼ垂直にアパーチャ部材203全体を照明する。アパーチャ部材203には、矩形の複数の穴(開口部)が形成され、電子ビーム200は、すべての複数の穴が含まれる領域を照明する。複数の穴の位置に照射された電子ビーム200の各一部が、かかるアパーチャ部材203の複数の穴をそれぞれ通過することによって、例えば矩形形状の複数の電子ビーム(マルチビーム)20a〜eが形成される。かかるマルチビーム20a〜eは、ブランキングプレート204のそれぞれ対応するブランカー(第1の偏向器:個別ブランキング機構)内を通過する。かかるブランカーは、それぞれ、個別に通過する電子ビーム20を偏向する(ブランキング偏向を行う)。
ブランキングプレート204を通過したマルチビーム20a〜eは、縮小レンズ205によって、縮小され、制限アパーチャ部材206に形成された中心の穴に向かって進む。ここで、ブランキングプレート204のブランカーによって偏向された電子ビーム20は、制限アパーチャ部材206(ブランキングアパーチャ部材)の中心の穴から位置がはずれ、制限アパーチャ部材206によって遮蔽される。一方、ブランキングプレート204のブランカーによって偏向されなかった電子ビーム20は、図1に示すように制限アパーチャ部材206の中心の穴を通過する。かかる個別ブランキング機構のON/OFFによって、ブランキング制御が行われ、ビームのON/OFFが制御される。このように、制限アパーチャ部材206は、個別ブランキング機構によってビームOFFの状態になるように偏向された各ビームを遮蔽する。そして、ビームONになってからビームOFFになるまでに形成された、制限アパーチャ部材206を通過したビームにより、1回分のショットのビームが形成される。制限アパーチャ部材206を通過したマルチビーム20は、対物レンズ207により焦点が合わされ、所望の縮小率のパターン像となり、偏向器208によって、制限アパーチャ部材206を通過した各ビーム(マルチビーム20全体)が同方向にまとめて偏向され、各ビームの試料101上のそれぞれの照射位置に照射される。また、例えばXYステージ105が連続移動している時、ビームの照射位置がXYステージ105の移動に追従するように偏向器208によって制御される。XYステージ105の位置は、ステージ位置検出器139からレーザをXYステージ105上のミラー210に向けて照射し、その反射光を用いて測定される。一度に照射されるマルチビーム20は、理想的にはアパーチャ部材203の複数の穴の配列ピッチに上述した所望の縮小率を乗じたピッチで並ぶことになる。描画装置100は、ショットビームを連続して順に照射していくラスタースキャン方式で描画動作を行い、所望のパターンを描画する際、パターンに応じて必要なビームがブランキング制御によりビームONに制御される。
判定工程(S124)として、描画制御部72は、全ショットが終了したかどうかを判定する。そして、全ショットが終了していれば終了し、まだ全ショットが終了していない場合には照射時間配列データ加工工程(S109)に戻り、全ショットが終了するまで、照射時間配列データ加工工程(S109)から判定工程(S124)を繰り返す。
図12は、実施の形態1における描画動作の一例を説明するための概念図である。図12に示すように、試料101の描画領域30は、例えば、y方向に向かって所定の幅で短冊状の複数のストライプ領域32に仮想分割される。かかる各ストライプ領域32は、描画単位領域となる。まず、XYステージ105を移動させて、第1番目のストライプ領域32の左端、或いはさらに左側の位置に一回のマルチビーム20の照射で照射可能な照射領域34が位置するように調整し、描画が開始される。第1番目のストライプ領域32を描画する際には、XYステージ105を例えば−x方向に移動させることにより、相対的にx方向へと描画を進めていく。XYステージ105は所定の速度で例えば連続移動させる。第1番目のストライプ領域32の描画終了後、ステージ位置を−y方向に移動させて、第2番目のストライプ領域32の右端、或いはさらに右側の位置に照射領域34が相対的にy方向に位置するように調整し、今度は、XYステージ105を例えばx方向に移動させることにより、−x方向にむかって同様に描画を行う。第3番目のストライプ領域32では、x方向に向かって描画し、第4番目のストライプ領域32では、−x方向に向かって描画するといったように、交互に向きを変えながら描画することで描画時間を短縮できる。但し、かかる交互に向きを変えながら描画する場合に限らず、各ストライプ領域32を描画する際、同じ方向に向かって描画を進めるようにしても構わない。1回のショットでは、アパーチャ部材203の各穴22を通過することによって形成されたマルチビームによって、各穴22と同数の複数のショットパターンが一度に形成される。
図13は、実施の形態1におけるストライプ内の描画動作の一例を説明するための概念図である。図13の例では、例えば、x,y方向に4×4のマルチビームを用いてストライプ内を描画する例を示している。図13の例では、例えば、y方向にマルチビーム全体の照射領域の約2倍の幅でストライプ領域を分割した場合を示している。そして、x方向或いはy方向に1メッシュずつ照射位置をずらしながら4回のショット(1ショットは複数の照射ステップの合計)でマルチビーム全体の1つの照射領域が露光(描画)終了する場合を示している。まず、ストライプ領域の上側の領域について描画する。図13(a)では、1回のショット(1ショットは複数の照射ステップの合計)で照射したメッシュ領域を示している。次に、図13(b)に示すように、y方向に、まだ照射されていないメッシュ領域に位置をずらして、2回目のショット(複数の照射ステップの合計)を行う。次に、図13(c)に示すように、x方向に、まだ照射されていないメッシュ領域に位置をずらして、3回目のショット(複数の照射ステップの合計)を行う。
図14は、実施の形態1におけるストライプ内の描画動作の一例を説明するための概念図である。図14では、図13の続きを示している。次に、図14(d)に示すように、y方向に、まだ照射されていないメッシュ領域に位置をずらして、4回目のショット(1ショットは複数の照射ステップの合計)を行う。かかる4回のショット(1ショットは複数の照射ステップの合計)でマルチビーム全体の1つの照射領域が露光(描画)終了する。次に、ストライプ領域の下側の領域について描画する。図14(e)に示すように、ストライプ領域の下側の領域について、1回目のショット(1ショットは複数の照射ステップの合計)を行う。次に、y方向に、まだ照射されていないメッシュ領域に位置をずらして、2回目のショット(1ショットは複数の照射ステップの合計)を行う。次に、x方向に、まだ照射されていないメッシュ領域に位置をずらして、3回目のショット(1ショットは複数の照射ステップの合計)を行う。次に、y方向に、まだ照射されていないメッシュ領域に位置をずらして、4回目のショット(1ショットは複数の照射ステップの合計)を行う。以上の動作により、ストライプ領域のうち、マルチビームの照射領域の1列目の描画が終了する。そして、図14(f)に示すように、x方向に移動して、マルチビームの照射領域の2列目について、同様に、描画を行えばよい。以上の動作を繰り返し行うことで、ストライプ領域全体を描画できる。
図15は、実施の形態1におけるストライプ内の描画動作の他の一例を説明するための概念図である。図15の例では、例えば、x,y方向に4×4のマルチビームを用いてストライプ内を描画する例を示している。図15の例では、各ビーム間の距離を離して、例えば、y方向にマルチビーム全体の照射領域と同等、或いは若干広いの幅でストライプ領域を分割した場合を示している。そして、x方向或いはy方向に1メッシュずつ照射位置をずらしながら16回のショット(1ショットは複数の照射ステップの合計)でマルチビーム全体の1つの照射領域が露光(描画)終了する場合を示している。図15(a)では、1回のショット(1ショットは複数の照射ステップの合計)で照射したメッシュ領域を示している。次に、次に、図15(b)に示すように、y方向に、まだ照射されていないメッシュ領域に1メッシュずつ位置をずらしながら、2,3,4回目のショット(1ショットは複数の照射ステップの合計)を順に行う。次に、図15(c)に示すように、x方向にまだ照射されていないメッシュ領域に1メッシュずつ位置をずらし、5回目のショット(1ショットは複数の照射ステップの合計)を行う。次に、y方向に、まだ照射されていないメッシュ領域に1メッシュずつ位置をずらしながら、6,7,8回目のショット(1ショットは複数の照射ステップの合計)を順に行う。
図16は、実施の形態1におけるストライプ内の描画動作の他の一例を説明するための概念図である。図16では、図15の続きを示している。図16(d)に示すように、図14で説明した動作と同様に、繰り返し、残りの9〜16回目のショット(1ショットは複数の照射ステップの合計)を順に行えばよい。図15,図16の例では、例えば、多重描画(多重度=2)を行う場合を示している。かかる場合には、マルチビーム全体の照射領域の約1/2のサイズだけx方向に移動し、図16(e)に示すように、多重描画2層目の1回目のショット(1ショットは複数の照射ステップの合計)を行う。以下、図15(b)及び図15(c)で説明したように、順次、多重描画2層目の2〜8回目の各ショット(1ショットは複数の照射ステップの合計)を行い、図16(f)に示すように、図15(b)及び図15(c)で説明した動作と同様に、繰り返し、残りの9〜16回目のショット(1ショットは複数の照射ステップの合計)を順に行えばよい。
以上のように、実施の形態1によれば、シフトレジスタを用いてマルチビームのブランキング制御を行うブランキング装置でありながら、より多くのパッドが配置できる。よって、より多くのビーム本数のブランキング制御ができる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。上述した例では、シフトレジスタ40に10ビットの制御信号が入力される場合を示したが、ビット数は、適宜設定すればよい。例えば、2ビット、或いは3ビット〜9ビットの制御信号を用いてもよい。かかる場合には、直列接続されるシフトレジスタ40同士間、および直列接続されるシフトレジスタ40の端部のシフトレジスタ40とシリアル・パラレル変換部28との間は、設定されたビット数のパラレル配線により接続されればよい。なお、11ビット以上の制御信号を用いてもよい。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全てのマルチ荷電粒子ビーム描画装置及び方法は、本発明の範囲に包含される。
20 マルチビーム
22 穴
24,26 電極
30 描画領域
32 ストライプ領域
40 シフトレジスタ
41 制御回路
42 レジスタ
46 アンプ
48 カウンタ
60 面積密度算出部
62 照射時間算出部
64 データ加工部
68 転送処理部
72 描画制御部
100 描画装置
101,340 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
110 制御計算機
112 メモリ
130 偏向制御回路
139 ステージ位置検出器
140,142 記憶装置
150 描画部
160 制御部
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203 アパーチャ部材
204 ブランキングプレート
205 縮小レンズ
206 制限アパーチャ部材
207 対物レンズ
208 偏向器
210 ミラー

Claims (6)

  1. 2次元に配列され、直列に接続された複数の組を構成する複数のシフトレジスタと、
    前記複数のシフトレジスタのうち対応するシフトレジスタを介してそれぞれ制御される、マルチビームの対応ビームをそれぞれブランキング偏向する複数のブランカーと、
    前記複数のシフトレジスタ全体を取り囲む矩形領域の4辺に沿って配置され、前記複数のシフトレジスタにより構成される複数の組の少なくとも1つにパラレル配線で接続された複数のシリアル・パラレル変換部と、
    前記矩形領域の4辺に沿って配置され、前記複数のシリアル・パラレル変換部の1つとそれぞれ組みとなり、組となったシリアル・パラレル変換部と単一配線で接続された複数のパッドと、
    を備えたことを特徴とするマルチ荷電粒子ビームのブランキング装置。
  2. 前記4辺の各辺において、前記パッドと前記シリアル・パラレル変換部とにより構成される複数の組が同じピッチで配置されることを特徴とする請求項1記載のマルチ荷電粒子ビームのブランキング装置。
  3. 前記4辺の各辺において、前記パッドと前記シリアル・パラレル変換部とにより構成される複数の組が同じ数だけ配置されることを特徴とする請求項1又は2記載のマルチ荷電粒子ビームのブランキング装置。
  4. 前記4辺の各辺において、前記複数の組は、前記マルチビームのビームピッチの2n倍(nは自然数)のピッチで配置されることを特徴とする請求項2又は3記載のマルチ荷電粒子ビームのブランキング装置。
  5. 膜厚が薄い第1の領域と、膜厚が厚い第2の領域と、を有する基板をさらに備え、
    前記複数のシフトレジスタと前記複数のブランカーは、前記基板の膜厚が薄い前記第1の領域に配置され、
    前記パッドと前記シリアル・パラレル変換部とにより構成される複数の組は、前記基板の膜厚が厚い前記第2の領域に配置されることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のマルチ荷電粒子ビームのブランキング装置。
  6. 前記複数の組の各組を構成する前記パッドと前記シリアル・パラレル変換部との間の距離は、当該組が配置される矩形領域の辺と前記基板の端との距離よりも小さいことを特徴とする請求項5記載のマルチ荷電粒子ビームのブランキング装置。
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