JP2018160533A - マルチビーム用のブランキング装置 - Google Patents

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隼人 木村
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Abstract

【目的】線同士の短絡を防止すると共に、印加電位の立ち上がり及び立ち下りの特性向上を図ることが可能なマルチビーム用のブランキング装置を提供する。【構成】本発明の一態様のマルチビーム用のブランキング装置は、複数の第1の開口部が形成された第1の基板31aと、第1の基板と対向するように配置され、複数の第2の開口部が形成された第2の基板31bと、第1の基板上に配置され、マルチビームの同じ行方向にそれぞれ並ぶ第1のビームグループのビームを個別にブランキング偏向する複数の第1の電極対24a,26aと、第1の基板に形成された、複数の第1の電極対用の複数の第1の制御回路41aと、第2の基板上に配置され、マルチビームの同じ行方向にそれぞれ並ぶ第2のビームグループのビームを個別にブランキング偏向する複数の第2の電極対24b,26bと、第2の基板に形成された、複数の第2の電極対用の複数の第2の制御回路41bと、を備えたことを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、マルチビーム用のブランキング装置に係り、例えば、マルチビーム描画装置に搭載されるブランキングアパーチャアレイ機構に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、マスクブランクスへ電子線を使ってマスクパターンを描画することが行われている。
例えば、マルチビームを使った描画装置がある。1本の電子ビームで描画する場合に比べて、マルチビームを用いることで一度に多くのビームを照射できるのでスループットを大幅に向上させることができる。かかるマルチビーム方式の描画装置では、例えば、電子銃から放出された電子ビームを複数の穴を持ったマスクに通してマルチビームを形成し、各々、ブランキング制御され、遮蔽されなかった各ビームが光学系で縮小され、マスク像が縮小されて、偏向器で偏向され試料上の所望の位置へと照射される(例えば、特許文献1参照)。
ここで、マルチビーム描画では、各ビームの照射量を個別に制御するため、ビーム数に対応する数の電極対と各電極対の電圧を制御するビーム数に対応する数の制御回路とがマルチビーム通過用の複数の通過孔が形成された基板上に形成される必要がある。これらの電極や回路は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術によって基板上に形成される。マルチビームのビーム数が増加すれば、その分、かかる電極対と制御回路の数も増加する。よって、1つのビーム用の電極対と制御回路とに使用可能な基板上の面積は非常に狭くなってしまう。そのため、電源線やグランド線および信号線等が短絡(ショート)する製造不良が発生しやすいといった問題があった。さらに、そもそも使用可能な領域面積が狭いため、電源線やグランド線自体の断面積を小さくせざるを得ず、回路の駆動能力において、ショット時の印加電位の立ち上がり及び立ち下りを鈍くさせてしまうといった問題があった。
特開2014−112639号公報
そこで、本発明の一態様は、線同士の短絡を防止すると共に、印加電位の立ち上がり及び立ち下りの特性向上を図ることが可能なマルチビーム用のブランキング装置を提供する。
本発明の一態様のマルチビーム用のブランキング装置は、
荷電粒子ビームによるマルチビームの通過位置に合わせた複数の第1の開口部が形成された第1の基板と、
第1の基板と対向するように配置され、マルチビームの通過位置に合わせた複数の第2の開口部が形成された第2の基板と、
マルチビームの同じ行或いは同じ列方向にそれぞれ並ぶ複数のビーム群を少なくとも1行ごと或いは1列ごとに交互に振り分けた第1と第2のビームグループのうち、第1のビームグループの通過位置に対応する、複数の第1の開口部のうちの第1の開口部群について、それぞれ対応する第1の開口部を挟むように第1の基板上に配置され、第1のビームグループのビームを個別にブランキング偏向する複数の第1の電極対と、
第1の基板に形成された、複数の第1の電極対のうち対応する第1の電極対に印加するブランキング偏向電圧を制御する複数の第1の制御回路と、
第1と第2のビームグループのうち、第2のビームグループの通過位置に対応する、複数の第2の開口部のうちの第2の開口部群について、それぞれ対応する第2の開口部を挟むように第2の基板上に配置され、第2のビームグループのビームを個別にブランキング偏向する複数の第2の電極対と、
第2の基板に形成された、複数の第2の電極対のうち対応する第2の電極対に印加するブランキング偏向電圧を制御する複数の第2の制御回路と、
を備え、
第2のビームグループが第1の基板を通過する場合に第2のビームグループに対して個別にブランキング制御を行わず、第1のビームグループが第2の基板を通過する場合に第1のビームグループに対して個別にブランキング制御を行わないことを特徴とする。
また、第1の基板に格子状に形成された、電源線とグランド線との複数の第1のセットと、
第2の基板に格子状に形成された、電源線とグランド線との複数の第2のセットと、
をさらに備えると好適である。
或いは、第1の基板に、行方向と列方向とのうちの一方に沿って配置された複数の電源線と、
第1の基板に、行方向と列方向とのうちの他方に沿って配置された複数のグランド線と、
をさらに備えても好適である。
また、第1の基板に配置され、複数の第1の電極対のそれぞれ対応する第1の電極対に出力される電位をモニタする複数の第1のモニタ回路と、
第2の基板に配置され、複数の第2の電極対のそれぞれ対応する第2の電極対に出力される電位をモニタする複数の第2のモニタ回路と、
をさらに備えると好適である。
また、第2のビームグループの通過位置に対応する、複数の第1の開口部のうちの同じ行或いは同じ列の第1の開口部群毎に、第2のビームグループのうち当該行或いは列の第1の開口部群を通過するビーム群を一括してブランキング偏向する、第1の基板上に配置され複数の第1の共通電極対と、
第1のビームグループの通過位置に対応する、複数の第2の開口部のうちの同じ行或いは同じ列の第2の開口部群毎に、第1のビームグループのうち当該行或いは列の第2の開口部群を通過するビーム群を一括してブランキング偏向する、第2の基板上に配置され複数の第2の共通電極対と、
をさらに備えると好適である。
本発明の一態様によれば、線同士の短絡を防止すると共に、印加電位の立ち上がり及び立ち下りの特性向上を図ることができる。
実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1における成形アパーチャアレイ基板の構成を示す概念図である。 実施の形態1におけるブランキング装置の構成を示す断面図である。 実施の形態1における各ブランキングアパーチャアレイ機構のメンブレン領域内の構成の一部を示す上面概念図である。 実施の形態1の比較例におけるブランキングアパーチャアレイ機構のメンブレン領域内の構成の一部を示す上面概念図である。 実施の形態1の個別ブランキング機構の一例を示す図である。 実施の形態1と比較例とにおけるビームの立ち上がりと立ち下がりの状態の一例を示す図である。 実施の形態1における描画動作の一例を説明するための概念図である。 実施の形態1におけるマルチビームの照射領域と描画対象画素との一例を示す図である。 実施の形態1における各ブランキングアパーチャアレイ機構のメンブレン領域内の構成の変形例の一部を示す上面概念図である。 実施の形態2における各ブランキングアパーチャアレイ機構のメンブレン領域内の構成の一部を示す上面概念図である。 実施の形態2における個別ブランキング機構の一例を示す図である。 実施の形態3における各ブランキングアパーチャアレイ機構のメンブレン領域内の構成の一部を示す上面概念図である。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。図1において、描画装置100は、描画機構150と制御系回路160を備えている。描画装置100は、マルチ荷電粒子ビーム描画装置の一例である。また、描画装置100は、マルチ荷電粒子ビーム露光装置の一例である。描画機構150は、電子鏡筒102(マルチ電子ビームカラム)と描画室103を備えている。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、成形アパーチャアレイ基板203、ブランキング装置204、縮小レンズ205、制限アパーチャ基板206、対物レンズ207、偏向器208、及び偏向器209が配置されている。ブランキング装置204は、ブランキングアパーチャアレイ機構212(第1のブランキングアパーチャアレイ機構)とブランキングアパーチャアレイ機構214(第2のブランキングアパーチャアレイ機構)とを有している。描画室103内には、XYステージ105が配置される。XYステージ105上には、描画時には描画対象基板となるレジストが塗布されたマスクブランクス等の試料101が配置される。試料101には、半導体装置を製造する際の露光用マスク、或いは、半導体装置が製造される半導体基板(シリコンウェハ)等が含まれる。XYステージ105上には、さらに、XYステージ105の位置測定用のミラー210が配置される。
制御系回路160は、制御計算機110、メモリ112、偏向制御回路130、デジタル・アナログ変換(DAC)アンプユニット132,134、ステージ位置検出器139及び磁気ディスク装置等の記憶装置140を有している。制御計算機110、メモリ112、偏向制御回路130、ステージ位置検出器139及び記憶装置140は、図示しないバスを介して互いに接続されている。偏向制御回路130には、DACアンプユニット132,134及びブランキング装置204が接続されている。DACアンプユニット132の出力は、偏向器209に接続される。DACアンプユニット134の出力は、偏向器208に接続される。ステージ位置検出器139は、レーザ光をXYステージ105上のミラー210に照射し、ミラー210からの反射光を受光する。そして、かかる反射光の情報を利用してXYステージ105の位置を測定する。
制御計算機110内には、パターン密度ρ演算部54、補正照射係数Dp(x)演算部56、入射照射量D(x)演算部58、照射時間t演算部62、分散処理部64、及び描画制御部66が配置される。パターン密度ρ演算部54、補正照射係数Dp(x)演算部56、入射照射量D(x)演算部58、照射時間t演算部62、分散処理部64、及び描画制御部66といった各「〜部」は、処理回路を含み、その処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「〜部」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。パターン密度ρ演算部54、補正照射係数Dp(x)演算部56、入射照射量D(x)演算部58、照射時間t演算部62、分散処理部64、及び描画制御部66内に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度メモリ112に記憶される。
また、描画装置100の外部から描画データとして、描画するための複数の図形パターンが定義されるチップのチップデータが入力され、記憶装置140に格納される。チップデータには、図形パターン毎に、図形コード、座標、及びサイズ等が定義される。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成を記載している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成を備えていても構わない。
図2は、実施の形態1における成形アパーチャアレイ基板の構成を示す概念図である。図2において、成形アパーチャアレイ基板203には、縦(y方向)p列×横(x方向)q列(p,q≧2)の穴(開口部)22が所定の配列ピッチでマトリクス状に形成されている。図2では、例えば、縦横(x,y方向)に512×512列の穴22が形成される。各穴22は、共に同じ寸法形状の矩形で形成される。或いは、同じ直径の円形であっても構わない。これらの複数の穴22を電子ビーム200の一部がそれぞれ通過することで、マルチビーム20が形成されることになる。ここでは、縦横(x,y方向)が共に2列以上の穴22が配置された例を示したが、これに限るものではない。例えば、縦横(x,y方向)どちらか一方が複数列で他方は1列だけであっても構わない。また、穴22の配列の仕方は、図2のように、縦横が格子状に配置される場合に限るものではない。例えば、縦方向(y方向)k段目の列と、k+1段目の列の穴同士が、横方向(x方向)に寸法aだけずれて配置されてもよい。同様に、縦方向(y方向)k+1段目の列と、k+2段目の列の穴同士が、横方向(x方向)に寸法bだけずれて配置されてもよい。
図3は、実施の形態1におけるブランキング装置の構成を示す断面図である。
図4は、実施の形態1における各ブランキングアパーチャアレイ機構のメンブレン領域内の構成の一部を示す上面概念図である。なお、図3と図4において、制御電極24と対向電極26と制御回路41とパッド43の位置関係は一致させて記載していない。実施の形態1におけるブランキング装置204は、2段のブランキングアパーチャアレイ機構212,214の組み合わせにより構成される。なお、図3及び図4の例では、説明の簡略化のため、6×6本のマルチビーム用の2段のブランキングアパーチャアレイ機構212,214を一例として示している。
上段側のブランキングアパーチャアレイ機構212は、図3に示すように、支持台333a上にシリコン等からなる半導体基板31aが配置される。基板31aの中央部は、例えば裏面側から薄く削られ、薄い膜厚hのメンブレン領域330a(第1の領域)に加工されている。メンブレン領域330aを取り囲む周囲は、厚い膜厚Hの外周領域332a(第2の領域)となる。メンブレン領域330aの上面と外周領域332aの上面とは、同じ高さ位置、或いは、実質的に高さ位置になるように形成される。基板31aは、外周領域332aの裏面で支持台333a上に保持される。支持台333aの中央部は開口しており、メンブレン領域330aの位置は、支持台333aの開口した領域に位置している。そして、メンブレン領域330aには、図2に示した成形アパーチャアレイ基板203の各穴22に対応する位置にマルチビームのそれぞれのビームの通過用の通過孔25a(開口部)が開口される。言い換えれば、基板31a(第1の基板)のメンブレン領域330aには、電子ビームによるマルチビーム20の通過位置に合わせた複数の通過孔25a(複数の第1の開口部)がアレイ状に形成される。
下段側のブランキングアパーチャアレイ機構214は、図3に示すように、上段側と同様に、支持台333b上にシリコン等からなる半導体基板31bが配置される。基板31b(第2の基板)は、基板31a(第1の基板)と対向するように配置される。基板31bの中央部は、例えば裏面側から薄く削られ、薄い膜厚hのメンブレン領域330b(第1の領域)に加工されている。メンブレン領域330bを取り囲む周囲は、厚い膜厚Hの外周領域332b(第2の領域)となる。メンブレン領域330bの上面と外周領域332bの上面とは、同じ高さ位置、或いは、実質的に高さ位置になるように形成される。基板31bは、外周領域332bの裏面で支持台333b上に保持される。支持台333bの中央部は開口しており、メンブレン領域330bの位置は、支持台333bの開口した領域に位置している。そして、メンブレン領域330bには、図2に示した成形アパーチャアレイ基板203の各穴22に対応する位置にマルチビームのそれぞれのビームの通過用の通過孔25b(開口部)が開口される。言い換えれば、基板31b(第2の基板)のメンブレン領域330bには、電子線を用いたマルチビーム20の通過位置に合わせた複数の通過孔25b(複数の第2の開口部)がアレイ状に形成される。
実施の形態1では、マルチビーム20をマルチビーム20の同じ行或いは同じ列方向にそれぞれ並ぶ複数のビーム群を少なくとも1行ごと或いは1列ごとに交互に振り分けたビームグループ1,2(第1と第2のビームグループ)を設定する。そして、2段のブランキングアパーチャアレイ機構212,214の一方が、ビームグループ1,2のうちの一方のブランキング制御を担当する。2段のブランキングアパーチャアレイ機構212,214の他方が、ビームグループ1,2のうちの他方のブランキング制御を担当する。図4(a)と図4(b)の例では、マルチビーム20をマルチビーム20の同じ行方向(x方向)にそれぞれ並ぶ複数のビーム群を1行ごとに交互に振り分けた奇数行ビームグループ(ビームグループ1)と偶数行ビームグループ(ビームグループ2)を設定する。そして、図4(a)の例では、上段側のブランキングアパーチャアレイ機構212が奇数行ビームグループのブランキング制御を担当する場合を示している。図4(b)の例では、下段側のブランキングアパーチャアレイ機構214が偶数行ビームグループのブランキング制御を担当する場合を示している。逆に言えば、実施の形態1では、偶数行ビームグループ(ビームグループ2)(第2のビームグループ)が上段側の基板31a(第1の基板)を通過する場合に偶数行ビームグループに対して個別にブランキング制御を行わず、奇数行ビームグループ(ビームグループ1)(第1のビームグループ)が下段側の基板31b(第2の基板)を通過する場合に奇数行ビームグループに対して個別にブランキング制御を行わない。
そして、図4(a)の例に示すように、上段側のブランキングアパーチャアレイ機構212では、奇数行ビームグループ(第1のビームグループ)の通過位置に対応する、複数の通過孔25aのうちの通過孔25a群について、それぞれ対応する通過孔25aを挟むように複数の電極対(第1の電極対)が基板31aのメンブレン領域330a上に配置される。具体的には、メンブレン領域330a上に、図3及び図4に示すように、奇数行ビームグループに対応する各通過孔25aの近傍位置に該当する通過孔25aを挟んでブランキング偏向用の制御電極24aと対向電極26aの組(ブランカー:ブランキング偏向器)がそれぞれ配置される。制御電極24aと対向電極26aの組は、奇数行ビームグループ(第1のビームグループ)の対応するビームを個別にブランキング偏向する。また、複数の電極対(第1の電極対)のうち対応する電極対に印加するブランキング偏向電圧を制御する複数の制御回路41a(第1の制御回路)が、基板31a(第1の基板)に形成される。具体的には、基板31a内部であってメンブレン領域330a上の各通過孔25aの近傍に、各通過孔25a用の制御電極24aに偏向電圧を印加する制御回路41a(ロジック回路)が配置される。各ビーム用の対向電極26aは、グランド接続される。
そして、図4(b)の例に示すように、下段側のブランキングアパーチャアレイ機構214では、偶数行ビームグループ(第2のビームグループ)の通過位置に対応する、複数の通過孔25bのうちの通過孔25b群について、それぞれ対応する通過孔25bを挟むように複数の電極対(第2の電極対)が基板31bのメンブレン領域330b上に配置される。具体的には、メンブレン領域330b上に、図3及び図4に示すように、偶数行ビームグループに対応する各通過孔25bの近傍位置に該当する通過孔25bを挟んでブランキング偏向用の制御電極24bと対向電極26bの組(ブランカー:ブランキング偏向器)がそれぞれ配置される。制御電極24bと対向電極26bの組は、偶数行ビームグループ(第2のビームグループ)の対応するビームを個別にブランキング偏向する。また、複数の電極対(第2の電極対)のうち対応する電極対に印加するブランキング偏向電圧を制御する複数の制御回路41b(第1の制御回路)が、基板31b(第1の基板)に形成される。具体的には、基板31b内部であってメンブレン領域330b上の各通過孔25bの近傍に、各通過孔25b用の制御電極24bに偏向電圧を印加する制御回路41b(ロジック回路)が配置される。各ビーム用の対向電極26bは、グランド接続される。
また、図4(a)に示すように、各制御回路41a,41bは、制御信号用のnビット(例えば10ビット)のパラレル配線が接続される。各制御回路41a,41bは、制御信号用のnビットのパラレル配線の他、クロック信号線、読み込み(read)信号、ショット(shot)信号および電源用の配線等が接続される。クロック信号線、読み込み(read)信号、ショット(shot)信号および電源用の配線等はパラレル配線の一部の配線を流用しても構わない。奇数行ビームグループ(第1のビームグループ)のそれぞれのビーム毎に、制御電極24aと対向電極26aと制御回路41aとによる個別ブランキング機構47aが構成される。同様に、偶数行ビームグループ(第2のビームグループ)のそれぞれのビーム毎に、制御電極24bと対向電極26bと制御回路41bとによる個別ブランキング機構47bが構成される。
また、図3の例では、制御電極24aと対向電極26aと制御回路41aとが基板31aの膜厚が薄いメンブレン領域330aに配置される。同様に、制御電極24bと対向電極26bと制御回路41bとが基板31bの膜厚が薄いメンブレン領域330bに配置される。但し、これに限るものではない。
また、メンブレン領域330aにアレイ状に形成された複数の制御回路41aは、例えば、同じ行或いは同じ列によってグループ化され、グループ内の制御回路41a群は、図4(a)に示すように、直列に接続される。そして、グループ毎に配置されたパッド43aからの信号がグループ内の制御回路41aに伝達される。具体的には、各制御回路41a内に、図示しないシフトレジスタが配置され、例えば、p×q本のマルチビームのうち奇数行ビームグループ(第1のビームグループ)の例えば同じ行のビームの制御回路41a内のシフトレジスタが直列に接続される。そして、例えば、p×q本のマルチビームの奇数行ビームグループ(第1のビームグループ)の同じ行のビームの制御信号がシリーズで送信され、例えば、p回のクロック信号によって各ビームの制御信号が対応する制御回路41aに格納される。
同様に、メンブレン領域330bにアレイ状に形成された複数の制御回路41bは、例えば、同じ行或いは同じ列によってグループ化され、グループ内の制御回路41b群は、図4(b)に示すように、直列に接続される。そして、グループ毎に配置されたパッド43bからの信号がグループ内の制御回路41bに伝達される。具体的には、各制御回路41b内に、図示しないシフトレジスタが配置され、例えば、p×q本のマルチビームのうち偶数行ビームグループ(第2のビームグループ)の例えば同じ行のビームの制御回路41b内のシフトレジスタが直列に接続される。そして、例えば、p×q本のマルチビームの偶数行ビームグループ(第2のビームグループ)の同じ行のビームの制御信号がシリーズで送信され、例えば、p回のクロック信号によって各ビームの制御信号が対応する制御回路41bに格納される。
図5は、実施の形態1の比較例におけるブランキングアパーチャアレイ機構のメンブレン領域内の構成の一部を示す上面概念図である。図5に示す比較例では、1つのブランキングアパーチャアレイ機構404によってマルチビーム20のすべての個別ブランキング制御を担当する場合を示している。比較例における基板のメンブレン領域433には、電子線を用いたマルチビーム20の通過位置に合わせた複数の通過孔425がアレイ状に形成される。
そして、メンブレン領域433上に、図5に示すように、各通過孔425の近傍位置に該当する通過孔425を挟んでブランキング偏向用の制御電極424と対向電極426の組(ブランカー:ブランキング偏向器)がそれぞれ配置される。制御電極424と対向電極426の組は、マルチビーム20の対応するビームを個別にブランキング偏向する。また、ブランキングアパーチャアレイ機構404の基板内部であってメンブレン領域433上の各通過孔425の近傍に、各通過孔425用の制御電極424に偏向電圧を印加する制御回路441(ロジック回路)が配置される。各ビーム用の対向電極426は、グランド接続される。図5に示す比較例では、1つのブランキングアパーチャアレイ機構404によってマルチビーム20のすべてのビームのために制御電極424と対向電極426の組と制御回路441を同じ基板上に形成する必要がある。よって、1つのビーム用の電極対424,426と制御回路441とに使用可能な基板上の面積は非常に狭くなってしまう。そのため、電源線やグランド線および信号線等の間隔が狭くなり、短絡(ショート)する製造不良が発生しやすいといった問題があった。さらに、そもそも使用可能な領域面積が狭いため、電源線やグランド線自体の断面積を小さくせざるを得ず、回路の駆動能力において、ショット時の印加電位の立ち上がり及び立ち下りを鈍くさせてしまう。
これに対して、実施の形態1では、図4(a)及び図4(b)に示すように、上段側のブランキングアパーチャアレイ機構212が奇数行ビームグループのブランキング制御を担当し、下段側のブランキングアパーチャアレイ機構214が偶数行ビームグループのブランキング制御を担当する。よって、1つのブランキングアパーチャアレイ機構が個別ブランキング制御を担当するビーム数を半分に低減できる。そのため、図4(a)に示すように、1つのビーム用の電極対24a,26aと制御回路41aとに使用可能な基板31a上の面積を広くすることができる。同様に、図4(b)に示すように、1つのビーム用の電極対24b,26bと制御回路41bとに使用可能な基板31a上の面積を広くすることができる。さらに、電源線Vddやグランド線GNDおよび信号線等(DATA,CLK)の配線間隔を広げることができる。よって、短絡(ショート)する製造不良の発生を抑制或いは低減できる。さらに、電源線やグランド線自体の断面積を広げることができる。例えば、図4(a)及び図4(b)の例では、上段側のブランキングアパーチャアレイ機構212の基板31aに、電源線とグランド線との複数のセット(第1のセット)を格子状に形成する場合を示している。これにより、配線の断面積を大きくできる。同様に、下段側のブランキングアパーチャアレイ機構214の基板31bに、電源線とグランド線との複数のセット(第2のセット)を格子状に形成する場合を示している。これにより、配線の断面積を大きくできる。
図6は、実施の形態1の個別ブランキング機構の一例を示す図である。図6において、制御回路41a内には、アンプ46a(スイッチング回路の一例)が配置される。同様に、制御回路41b内には、アンプ46b(スイッチング回路の一例)が配置される。図6の例では、アンプ46a,46bの一例として、CMOS(Complementary MOS)インバータ回路が配置される。そして、CMOSインバータ回路は正の電位(Vdd:ブランキング電位:第1の電位)(例えば、5V)(第1の電位)とグランド電位(GND:第2の電位)に接続される。制御回路41a内では、CMOSインバータ回路の出力線(OUT)は制御電極24aに接続される。一方、対向電極26aは、グランド電位が印加される。そして、ブランキング電位とグランド電位とが切り替え可能に印加される複数の制御電極24aが、基板31a上であって、複数の通過孔25aのそれぞれ対応する通過孔25aを挟んで複数の対向電極26aのそれぞれ対応する対向電極26aと対向する位置に配置される。制御回路41b内では、CMOSインバータ回路の出力線(OUT)は制御電極24bに接続される。一方、対向電極26bは、グランド電位が印加される。そして、ブランキング電位とグランド電位とが切り替え可能に印加される複数の制御電極24bが、基板31b上であって、複数の通過孔25bのそれぞれ対応する通過孔25bを挟んで複数の対向電極26bのそれぞれ対応する対向電極26bと対向する位置に配置される。
CMOSインバータ回路の入力(IN)には、閾値電圧よりも低くなるL(low)電位(例えばグランド電位)と、閾値電圧以上となるH(high)電位(例えば、1.5V)とのいずれかが制御信号として印加される。実施の形態1では、CMOSインバータ回路の入力(IN)にL電位が印加される状態では、CMOSインバータ回路の出力(OUT)は正電位(Vdd)となり、対向電極26a,26bのグランド電位との電位差による電界により対応ビーム20を偏向し、制限アパーチャ基板206で遮蔽することでビームOFFになるように制御する。一方、CMOSインバータ回路の入力(IN)にH電位が印加される状態(アクティブ状態)では、CMOSインバータ回路の出力(OUT)はグランド電位となり、対向電極26a,26bのグランド電位との電位差が無くなり対応ビーム20を偏向しないので制限アパーチャ基板206を通過することでビームONになるように制御する。
制御電極24aと対向電極26aの組は、それぞれ対応するスイッチング回路となるCMOSインバータ回路によって切り替えられる電位によってマルチビームの対応ビームをそれぞれ個別にブランキング偏向する。制御電極24bと対向電極26bの組は、それぞれ対応するスイッチング回路となるCMOSインバータ回路によって切り替えられる電位によってマルチビームの対応ビームをそれぞれ個別にブランキング偏向する。このように、2段構成のブランキングアパーチャアレイ機構に搭載される複数のブランカーが、成形アパーチャアレイ基板203の複数の穴22(開口部)を通過したマルチビームのうち、それぞれ対応するビームのブランキング偏向を行う。
図7は、実施の形態1と比較例とにおけるビームの立ち上がりと立ち下がりの状態の一例を示す図である。図7(a)に示すように、比較例では、GND線が細く、電位が安定しない。また、CMOSインバータがスイッチングして出力を切り替えてもVdd線が細いため反応が遅くなる。そのため、図7(a)に示すように、比較例では、ビームOFFからビームONへのビームの立ち上がりとビームONからビームOFFへの立ち下がりの感度が鈍くなってしまう。これに対して、実施の形態1では、GND線を太くでき、電位を安定させることができる。また、CMOSインバータがスイッチングして出力を切り替えた際、Vdd線を太くできるので反応が速い。そのため、図7(b)に示すように、実施の形態1では、ビームOFFからビームONへのビームの立ち上がりとビームONからビームOFFへの立ち下がりの感度を向上させることができる。
図8は、実施の形態1における描画動作の一例を説明するための概念図である。図8に示すように、試料101の描画領域30には、チップ10に定義される複数の図形パターンが描画される。そのため、まず、チップ10のチップ領域は、例えば、y方向に向かって所定の幅で短冊状の複数のストライプ領域32に仮想分割される。まず、XYステージ105を移動させて、第1番目のストライプ領域32の左端、或いはさらに左側の位置に一回のマルチビーム20のショットで照射可能な照射領域34が位置するように調整し、描画が開始される。照射領域34のx方向サイズは、x方向のビーム数×x方向のビーム間ピッチで定義できる。照射領域34のy方向サイズは、y方向のビーム数×y方向のビーム間ピッチで定義できる。第1番目のストライプ領域32を描画する際には、XYステージ105を例えば−x方向に移動させることにより、相対的にx方向へと描画を進めていく。XYステージ105は例えば等速で連続移動させる。第1番目のストライプ領域32の描画終了後、ステージ位置を−y方向に移動させて、第2番目のストライプ領域32の右端、或いはさらに右側の位置に照射領域34が相対的にy方向に位置するように調整し、今度は、XYステージ105を例えばx方向に移動させることにより、−x方向に向かって同様に描画を行う。第3番目のストライプ領域32では、x方向に向かって描画し、第4番目のストライプ領域32では、−x方向に向かって描画するといったように、交互に向きを変えながら描画することで描画時間を短縮できる。但し、かかる交互に向きを変えながら描画する場合に限らず、各ストライプ領域32を描画する際、同じ方向に向かって描画を進めるようにしても構わない。1回のショットでは、成形アパーチャアレイ基板203の各穴22を通過することによって形成されたマルチビームによって、最大で各穴22と同数の複数のショットパターンが一度に形成される。
図9は、実施の形態1におけるマルチビームの照射領域と描画対象画素との一例を示す図である。図9において、ストライプ領域32は、例えば、マルチビームのビームサイズでメッシュ状の複数のメッシュ領域に分割される。例えば、10nm程度のサイズにすると好適である。かかる各メッシュ領域が、描画対象画素36(単位照射領域、照射位置、或いは描画位置)となる。描画対象画素36のサイズは、ビームサイズに限定されるものではなく、ビームサイズとは関係なく任意の大きさで構成されるものでも構わない。例えば、ビームサイズの1/n(nは1以上の整数)のサイズで構成されても構わない。メッシュ領域(画素)は、マルチビームの1つのビームあたりの照射単位領域となる。図9の例では、試料101の描画領域が、例えばy方向に、1回のマルチビーム20の照射で照射可能な照射領域34(描画フィールド)のサイズと実質同じ幅サイズで複数のストライプ領域32に分割された場合を示している。なお、ストライプ領域32の幅は、これに限るものではない。照射領域34のn倍(nは1以上の整数)のサイズであると好適である。図9の例では、例えば512×512列のマルチビームの図示を8×8列のマルチビームに省略して示している。そして、照射領域34内に、1回のマルチビーム20のショットで照射可能な複数の画素28(ビームの描画位置)が示されている。言い換えれば、隣り合う画素28間のピッチがマルチビームの各ビーム間のピッチとなる。図9の例では、隣り合う4つの画素28で囲まれると共に、4つの画素28のうちの1つの画素28を含む正方形の領域で1つのサブ照射領域29を構成する。図9の例では、各サブ照射領域29は、4×4画素で構成される場合を示している。
そして、図8に示したように、照射領域34を画素36単位でずらしながらビームショットを繰り返すことで、マルチビーム20により描画処理を進めていく。具体的な描画処理の内容を以下に説明する。
パターン密度ρ演算工程として、パターン密度ρ演算部54は、記憶装置140から描画データを読み出し、描画データとして定義されるチップのチップ領域を分割した画素36毎に、当該画素36内のパターン面積密度ρを演算する。そして、画素36をマップの要素として、マップ値にパターン面積密度ρを定義したパターン密度マップを作成する。
そして、補正照射係数Dp(x)演算工程として、補正照射係数Dp(x)演算部56は、近接効果等の影響を補正するための補正照射係数Dpを演算する。補正照射係数Dpについては、チップ領域を所定のサイズでメッシュ状に複数の近接メッシュ領域(近接効果補正計算用メッシュ領域)に仮想分割する。近接メッシュ領域のサイズは、近接効果の影響範囲の1/10程度、例えば、1μm程度に設定すると好適である。そして、記憶装置140から描画データを読み出し、近接メッシュ領域毎に、当該近接メッシュ領域内に配置されるパターンのパターン面積密度ρ’を演算する。
次に、近接メッシュ領域毎に、近接効果を補正するための近接効果補正照射係数Dpを演算する。ここで、近接効果補正照射係数Dpを演算するメッシュ領域のサイズは、パターン面積密度ρを演算するメッシュ領域のサイズと同じである必要は無い。また、近接効果補正照射係数Dpの補正モデル及びその計算手法は従来のシングルビーム描画方式で使用されている手法と同様で構わない。
そして、入射照射量D(x)演算工程として、入射照射量D(x)演算部58は、画素36毎に、当該画素36に照射するための入射照射量D(x)を演算する。入射照射量D(x)は、例えば、予め設定された基準照射量Dbaseに近接効果補正照射係数Dpとパターン面積密度ρとを乗じた値として演算すればよい。このように、照射量Dは、画素36毎に算出されたパターンの面積密度に比例して求めると好適である。
そして、照射時間データ生成工程として、照射時間t演算部62は、画素36毎に、当該画素36に演算された入射照射量D(x)を入射させるための電子ビームの照射時間tを演算する。照射時間tは、入射照射量D(x)を電流密度Jで割ることで演算できる。そして、画素36毎に得られた照射時間tを定義する照射時間tマップを作成する。
データ分散処理工程として、分散処理部64は、画素36毎に定義された照射時間データを、ショット順に並び変える。さらに、ビームグループ毎に分散するように並び変える。これらの並び替えが完了した照射時間データは、描画制御部66による制御のもと、偏向制御回路130に転送される。
偏向制御回路130は、ショット毎に、ビームグループ1の照射時間データを上段側のブランキングアパーチャアレイ機構212に出力する。同時に、ビームグループ2の照射時間データを下段側のブランキングアパーチャアレイ機構214に出力する。実施の形態1では、1ショット分の照射時間データを2つに分けて並列に出力できるので、データ転送時間を大幅に短縮できる。言い換えれば、単純にデータ転送を高速化できる。その結果、データ転送待ちによるショットの遅れを防止できる。次に、描画装置100における描画機構150の動作について具体的に説明する。
電子銃201(放出源)から放出された電子ビーム200は、照明レンズ202によりほぼ垂直に成形アパーチャアレイ基板203全体を照明する。成形アパーチャアレイ基板203には、矩形の複数の穴(開口部)が形成され、電子ビーム200は、すべての複数の穴が含まれる領域を照明する。複数の穴の位置に照射された電子ビーム200の各一部が、かかる成形アパーチャアレイ基板203の複数の穴をそれぞれ通過することによって、例えば矩形形状の複数の電子ビーム(マルチビーム)20a〜eが形成される。かかるマルチビーム20a〜eのビームグループ1は、ブランキング装置204の上段側のブランキングアパーチャアレイ機構212のそれぞれ対応するブランカー(第1の偏向器:個別ブランキング機構)内を通過する。かかるブランカーは、それぞれ、個別に通過する電子ビーム20を偏向する(ブランキング偏向を行う)。マルチビーム20a〜eのビームグループ2は、ブランキングアパーチャアレイ機構212の通過孔25aをそのまま通過し、ブランキング装置204の下段側のブランキングアパーチャアレイ機構214のそれぞれ対応するブランカー(第1の偏向器:個別ブランキング機構)内を通過する。かかるブランカーは、それぞれ、個別に通過する電子ビーム20を偏向する(ブランキング偏向を行う)。また、ビームグループ1は、ブランキングアパーチャアレイ機構214の通過孔25bをそのまま通過する。
ブランキング装置204を通過したマルチビーム20a〜eは、縮小レンズ205によって、縮小され、制限アパーチャ基板206に形成された中心の穴に向かって進む。そして、制限アパーチャ基板206上でマルチビーム20はクロスオーバーを形成する。ここで、ブランキング装置204のブランカーによってビームOFFになるように偏向された電子ビーム20aは、制限アパーチャ基板206の中心の穴から位置がはずれ、制限アパーチャ基板206によって遮蔽される。一方、ブランキング装置204のブランカーによって偏向されなかった電子ビーム20b〜eは、図1に示すように制限アパーチャ基板206の中心の穴を通過する。かかる個別ブランキング機構47a,47bのON/OFFによって、ブランキング制御が行われ、ビームのON/OFFが制御される。このように、制限アパーチャ基板206は、個別ブランキング機構47a,47bによってビームOFFの状態になるように偏向された各ビームを遮蔽する。そして、ビーム毎に、ビームONになってからビームOFFになるまでに形成された、制限アパーチャ基板206を通過したビームにより、1回分のショットのビームが形成される。
図10は、実施の形態1における各ブランキングアパーチャアレイ機構のメンブレン領域内の構成の変形例の一部を示す上面概念図である。図10(a)の例では、複数の電源線Vddが、基板31a(第1の基板)に、行方向と列方向とのうちの一方に沿って配置され、複数のグランド線GNDが、基板31a(第1の基板)に、行方向と列方向とのうちの他方に沿って配置される場合を示している。具体的には、複数の電源線Vddが、基板31aに、行方向に沿って配置され、複数のグランド線GNDが、基板31aに、列方向に沿って配置される場合を示している。同様に、図10(b)の例では、複数の電源線Vddが、基板31b(第2の基板)に、行方向と列方向とのうちの一方に沿って配置され、複数のグランド線GNDが、基板31b(第2の基板)に、行方向と列方向とのうちの他方に沿って配置される場合を示している。具体的には、複数の電源線Vddが、基板31bに、行方向に沿って配置され、複数のグランド線GNDが、基板31bに、列方向に沿って配置される場合を示している。その他の内容は、図4(a)及び図4(b)と同様である。このように、電源線Vddとグランド線GNDがセットになって格子状に配置されなくとも構わない。1本あたりの電線の太さを太くすることで断面積を大きくしてもよい。
以上のように、実施の形態1によれば、ブランキング装置204の線同士の短絡を防止すると共に、制御電極24a,24bへの印加電位の立ち上がり及び立ち下りの特性向上を図ることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、2段のブランキングアパーチャアレイ機構を設けることで生じた配線形成領域を制御回路41a,41b、電源線Vdd、及びグランド線GND等の拡大のために使用する場合について説明した。実施の形態2では、さらに別の構成を取り入れる。描画装置100の構成は図1と同様である。また、以下、特に説明する点以外の内容は実施の形態1と同様である。
図11は、実施の形態2における各ブランキングアパーチャアレイ機構のメンブレン領域内の構成の一部を示す上面概念図である。図11(a)の例では、上段側のブランキングアパーチャアレイ機構212の基板31aに、複数の出力モニタ回路48a(第1のモニタ回路)が配置される。言い換えれば、ビームグループ1の各ビーム用の個別ブランキング機構47aに、出力モニタ回路48aを追加配置する。そして、複数の出力モニタ回路48aは、制御電極24aと対向電極26bとによる複数の電極対(第1の電極対)のそれぞれ対応する電極対に出力される電位をモニタする。同様に、図11(b)の例では、下段側のブランキングアパーチャアレイ機構214の基板31bに、複数の出力モニタ回路48b(第2のモニタ回路)が配置される。言い換えれば、ビームグループ2の各ビーム用の個別ブランキング機構47bに、出力モニタ回路48bを追加配置する。そして、複数の出力モニタ回路48bは、制御電極24bと対向電極26bとによる複数の電極対(第2の電極対)のそれぞれ対応する電極対に出力される電位をモニタする。
図12は、実施の形態2における個別ブランキング機構の一例を示す図である。図12では、上段側のブランキングアパーチャアレイ機構212の個別ブランキング機構47aを示している。下段側のブランキングアパーチャアレイ機構214の個別ブランキング機構47bについても同様の構成となる。出力モニタ回路48aは、対応するCMOSインバータ回路の出力に接続される。その他の構成は図6に示した構成と同様である。出力モニタ回路48aは、CMOSインバータ回路から出力される電位をモニタする。モニタされた電位は、偏向制御回路130を介して制御計算機110に出力される。制御計算機110では、図示しないモニタ装置で対応するビームに印加されているはずの電位を表示(出力)すればよい。
実施の形態2によれば、ビーム欠陥が発生した場合に、欠陥の原因がLSI側(CMOSインバータ回路側)の回路故障なのか、MEMSプロセスによる電極不良なのかを判定できる。
実施の形態3.
上述した各実施の形態では、各ブランキングアパーチャアレイ機構において担当しないビームグループのビームについては単純に素通りさせていた。実施の形態3では、個別ブランキング制御は行わないものの、その他の制御を可能にする構成を説明する。描画装置100の構成は図1と同様である。また、以下、特に説明する点以外の内容は実施の形態1或いは実施の形態2と同様である。
図13は、実施の形態3における各ブランキングアパーチャアレイ機構のメンブレン領域内の構成の一部を示す上面概念図である。図13(a)の例では、上段側のブランキングアパーチャアレイ機構212の基板31aに、ビームグループ2の通過位置に対応する、同じ行或いは同じ列の通過孔25a(第1の開口部)群毎に、ビームグループ2のうち当該行或いは列の通過孔25a群を通過するビーム群を一括してブランキング偏向する、複数の共通電極対(第1の共通電極対)を配置する。図13(a)の例では、ビームグループ2の同じ行のビームを一括してブランキング偏向する複数の共通電極対を配置する。共通電極対として、共通制御電極524aと共通対向電極526aの組をビームグループ2の通過位置に対応する、同じ行の通過孔25a群毎に配置する。そして、各共通制御電極524aに偏向電圧を印加する制御回路541aを例えばメンブレン領域330aの枠外に配置する。同様に、図13(b)の例では、下段側のブランキングアパーチャアレイ機構214の基板31bに、ビームグループ1の通過位置に対応する、同じ行或いは同じ列の通過孔25b(第2の開口部)群毎に、ビームグループ1のうち当該行或いは列の通過孔25b群を通過するビーム群を一括してブランキング偏向する、複数の共通電極対(第2の共通電極対)を配置する。図13(b)の例では、ビームグループ1の同じ行のビームを一括してブランキング偏向する複数の共通電極対を配置する。共通電極対として、共通制御電極524bと共通対向電極526bの組をビームグループ1の通過位置に対応する、同じ行の通過孔25b群毎に配置する。そして、各共通制御電極524bに偏向電圧を印加する制御回路541bを例えばメンブレン領域330bの枠外に配置する。制御回路541a,541bは、対応する行毎に1つあればよいので、メンブレン領域330a,330b内に配置する必要がない。よって、共通電極対の配置以外で、個別の制御回路41a,41bや、電源線およびグランド線等の配置可能領域を狭めることがないように配置することができる。その他の構成は、図10(a)及び図10(b)と同様である。
そして、各ビームグループのいずれかのビームが欠陥ビームになった場合、かかる欠陥ビームを含む同じ行のビーム群を対応する共通電極対で一括して偏向し、ビームOFFにできる。よって、描画処理は、欠陥ビームを含まない健全ビームで描画を行うことができる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
また、上述した例では、各制御回路41a,41bの制御用に10ビットの制御信号が入力される場合を示したが、ビット数は、適宜設定すればよい。例えば、1ビット或いはそれ以上の制御信号を用いてもよい。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全てのマルチ荷電粒子ビーム描画装置およびマルチビーム用のブランキング装置は、本発明の範囲に包含される。
10 チップ
20 マルチビーム
22 穴
24,424 制御電極
25,425 通過孔
26,426 対向電極
28 画素
29 サブ照射領域
30 描画領域
32 ストライプ領域
31 基板
34 照射領域
36 画素
41,441 制御回路
46 アンプ
47 個別ブランキング機構
48 出力モニタ回路
54 ρ演算部
56 Dp(x)演算部
58 D(x)演算部
62 t演算部
64 分散処理部
66 描画制御部
100 描画装置
101 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
110 制御計算機
112 メモリ
130 偏向制御回路
132,134 DACアンプユニット
139 ステージ位置検出器
140 記憶装置
150 描画機構
160 制御系回路
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203 成形アパーチャアレイ基板
204 ブランキング装置
205 縮小レンズ
206 制限アパーチャ基板
207 対物レンズ
208,209 偏向器
210 ミラー
212,214,404 ブランキングアパーチャアレイ機構
330,433 メンブレン領域
332 外周領域
333 支持台
524 共通制御電極
526 共通対向電極
541 制御回路

Claims (5)

  1. 荷電粒子ビームによるマルチビームの通過位置に合わせた複数の第1の開口部が形成された第1の基板と、
    前記第1の基板と対向するように配置され、前記マルチビームの通過位置に合わせた複数の第2の開口部が形成された第2の基板と、
    前記マルチビームの同じ行或いは同じ列方向にそれぞれ並ぶ複数のビーム群を少なくとも1行ごと或いは1列ごとに交互に振り分けた第1と第2のビームグループのうち、前記第1のビームグループの通過位置に対応する、前記複数の第1の開口部のうちの第1の開口部群について、それぞれ対応する第1の開口部を挟むように前記第1の基板上に配置され、前記第1のビームグループのビームを個別にブランキング偏向する複数の第1の電極対と、
    前記第1の基板に形成された、前記複数の第1の電極対のうち対応する第1の電極対に印加するブランキング偏向電圧を制御する複数の第1の制御回路と、
    前記第1と第2のビームグループのうち、前記第2のビームグループの通過位置に対応する、前記複数の第2の開口部のうちの第2の開口部群について、それぞれ対応する第2の開口部を挟むように前記第2の基板上に配置され、前記第2のビームグループのビームを個別にブランキング偏向する複数の第2の電極対と、
    前記第2の基板に形成された、前記複数の第2の電極対のうち対応する第2の電極対に印加するブランキング偏向電圧を制御する複数の第2の制御回路と、
    を備え、
    前記第2のビームグループが前記第1の基板を通過する場合に前記第2のビームグループに対して個別にブランキング制御を行わず、前記第1のビームグループが前記第2の基板を通過する場合に前記第1のビームグループに対して個別にブランキング制御を行わないことを特徴とするマルチビーム用のブランキング装置。
  2. 前記第1の基板に格子状に形成された、電源線とグランド線との複数の第1のセットと、
    前記第2の基板に格子状に形成された、電源線とグランド線との複数の第2のセットと、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のマルチビーム用のブランキング装置。
  3. 前記第1の基板に、行方向と列方向とのうちの一方に沿って配置された複数の電源線と、
    前記第1の基板に、行方向と列方向とのうちの他方に沿って配置された複数のグランド線と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のマルチビーム用のブランキング装置。
  4. 前記第1の基板に配置され、前記複数の第1の電極対のそれぞれ対応する第1の電極対に出力される電位をモニタする複数の第1のモニタ回路と、
    前記第2の基板に配置され、前記複数の第2の電極対のそれぞれ対応する第2の電極対に出力される電位をモニタする複数の第2のモニタ回路と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のマルチビーム用のブランキング装置。
  5. 前記第2のビームグループの通過位置に対応する、前記複数の第1の開口部のうちの同じ行或いは同じ列の第1の開口部群毎に、前記第2のビームグループのうち当該行或いは列の第1の開口部群を通過するビーム群を一括してブランキング偏向する、前記第1の基板上に配置され複数の第1の共通電極対と、
    前記第1のビームグループの通過位置に対応する、前記複数の第2の開口部のうちの同じ行或いは同じ列の第2の開口部群毎に、前記第1のビームグループのうち当該行或いは列の第2の開口部群を通過するビーム群を一括してブランキング偏向する、前記第2の基板上に配置され複数の第2の共通電極対と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のマルチビーム用のブランキング装置。
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