JP3282894B2 - 露光データ作成方法 - Google Patents

露光データ作成方法

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JP3282894B2
JP3282894B2 JP23051993A JP23051993A JP3282894B2 JP 3282894 B2 JP3282894 B2 JP 3282894B2 JP 23051993 A JP23051993 A JP 23051993A JP 23051993 A JP23051993 A JP 23051993A JP 3282894 B2 JP3282894 B2 JP 3282894B2
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子ビーム露光装置を
用いて半導体装置(以下、LSIという)のパターン形
状を高精度に露光するための露光データの作成方法に関
する。
【0002】近年のLSIは大規模、微細化が進み、露
光されたLSIパターンの精度をより向上させ得る露光
データ作成方法が必要になっている。
【0003】
【従来の技術】電子ビーム露光装置のための露光データ
作成方法では、図13に示すように、チップ領域がXY
直交座標上に設定される。そして、露光装置のステージ
を固定した状態で露光可能なフィールド12(実線で囲
まれる領域)がチップ領域全面に碁盤目状に与えられ
る。フィールド12とは露光装置において一回のステー
ジ移動で露光できる領域である。サブフィールド13
(破線で囲まれる領域)がチップ領域全体に展開したイ
メージで配置される。サブフィールド13はフィールド
12において電磁偏向により露光できる領域であり、サ
ブフィールドサイズはフィールドサイズを均等分割した
大きさとなっている。図8に示すように、各サブフィー
ルド13にはその周囲を囲み、かつ、そのサブフィール
ド13と同時に露光できるマージン領域14が設定され
る。
【0004】図9には従来の露光データの作成方法が示
されている。まず、ステップ1で入力パターンデータフ
ァイル7から例えば図11に示すように、微小な多角形
パターンデータ15が読み込まれ、そのパターンデータ
15がサブフィールドに割り付けられる。パターンデー
タ15は露光装置で露光可能な微小なパターンに分割さ
れる。例えば、5つのパターン15a〜15eに分割さ
れる。
【0005】ステップ2で各パターンがどのサブフィー
ルドに含まれるかの確認が行われる。この処理は、ま
ず、ステップ9でパターン16の4つの頂点のうち、X
座標値及びY座標値が最も小さい最小点17(図8にお
いて左下)の座標(ox,oy)に基づいてこの端点1
7を含むサブフィールド13が求められる。
【0006】次に、ステップ10でパターン16のサイ
ズに基づいてパターン16がマージン領域14内に完全
に含まれるかどうかが判定される。パターン16のx方
向の辺の長さをdx、y方向の辺の長さがdyとし、マ
ージン領域14の4つの頂点のうち、X座標値及びY座
標値が最も小さい最大点18の座標を(mx2,my
2)とする。この判定は、ox+dx≦mx2、かつ、
oy+dy≦my2で行われる。
【0007】ステップ10でパターン16がマージン領
域14内に完全に含まれると判定されると、ステップ3
で前記サブフィールド13がパターン16を登録するた
めのサブフィールドとして決定される。ステップ10で
端点18がマージン領域14内に完全に含まれないと判
定されると、ステップ11でサブフィールドの境界線に
よってパターンが分割され、前記ステップ9,10の処
理が繰り返し実行される。
【0008】ステップ3でサブフィールドが決定される
と、ステップ4において、ステージの移動方向(例え
ば、図13において左から右、又、下から上)に従っ
て、フィールドの各サブフィールドに格納されているパ
ターンデータ群が収集される。そして、フィールド毎に
パターンデータ群が露光データに変換され、露光データ
が出力パターンデータファイル8に出力される。
【0009】そして、ステップ5で未処理の分割パター
ンの有無が判定される。分割パターンが有ると、ステッ
プ2〜4の処理が繰り返し実行される。分割パターンが
無いとステップ6に進み、未処理の入力パターンデータ
の有無が判定される。未処理の入力パターンデータが有
ると判定されると、ステップ1〜5の処理が繰り返し実
行される。未処理の入力パターンデータが無いと判定さ
れると、露光データの作成処理が終了される。
【0010】従って、図11に示すパターン15aの最
小点はサブフィールド13Cに含まれ、パターン15a
がマージン領域14Cに完全に含まれる。そのため、パ
ターン15aはサブフィールド13Cに登録される。パ
ターン15bの最小点はサブフィールド13Aに含ま
れ、パターン15bはマージン領域14Aに完全に含ま
れる。そのため、パターン15bはサブフィールド13
Aに登録される。パターン15cの最小点はサブフィー
ルド13Aに含まれ、パターン15cはマージン領域1
4Aに完全に含まれる。そのため、パターン15cはサ
ブフィールド13Aに登録される。パターン15dの最
小点はサブフィールド13Dに含まれ、パターン15d
はマージン領域14Dに完全に含まれる。そのため、パ
ターン15dはサブフィールド13Dに登録される。パ
ターン15eの最小点はサブフィールド13Bに含ま
れ、パターン15eはマージン領域14Bに完全に含ま
れる。そのため、パターン15eはサブフィールド13
Bに登録される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】隣接する複数のサブフ
ィールドのマージン領域内で複数のパターンから多角形
が形成されるような場合において、各パターンは複数の
マージン領域に登録可能である。このようなパターンを
両立パターンという。
【0012】ところが、従来の露光データ作成方法で
は、個々の両立パターンは、その位置とサイズに基づい
て登録するサブフィールドが決定される。そのため、パ
ターン15a〜15eはどのサブフィールドにも登録可
能であるのにもかかわらず、別々のサブフィールドに登
録されることになる。
【0013】電子ビーム露光装置においては、サブフィ
ールド毎にビーム量の補正が考慮されている。そのた
め、1つの多角形内の複数のパターンが別々のサブフィ
ールドに登録されると、補正条件が異なるため、複数の
パターンの形状の精度がそれぞれ異なったものとなり、
多角形の形状の向上が望めなかった。
【0014】また、電子ビーム露光装置には帯電作用が
あり、同一のサブフィールドに大きいパターンの直後に
微小なパターンが続くと、微小なパターンは帯電作用に
よりその小さいパターンが露光されない可能性がある。
例えば、図12に示すように、サブフィールド22Aに
大きいパターン19と微小なパターン20とが登録さ
れ、サブフィールド22Bにパターン21が登録された
とする。この場合には、パターン22の直後の微小なパ
ターン20は露光されなくなってしまう。このように、
両方のマージン領域23A,23Bに完全に含まれる微
小なパターンを登録するサブフィールドを決定する際、
微小なパターンに隣接するパターンのサイズを認識しな
いで登録サブフィールドを決定すると、微小パターンが
露光されない可能性があった。
【0015】また、露光装置がステージを連続的に移動
させながら露光を行うものである場合、フィールド、サ
ブフィールド間で登録パターン数(=総ショット数)に
ばらつきがあるとする。この場合には、ステージ移動及
び電磁偏向が均等な速度で行われず、露光時間にばらつ
きがでて、チップ全体での精度の向上が望めない。
【0016】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、隣接する複数のサブフ
ィールドのマージン領域内で接触する別のパターンの隣
接状態を認識することにより、パターンを登録するサブ
フィールドを決定してパターンを高精度に露光できる露
光データ作成方法を提供することにある。
【0017】また、本発明の目的は、フィールド、サブ
フィールド間の総ショット数の均等化を考慮することに
より、パターンを登録するサブフィールドを決定してパ
ターンを高精度に露光できる露光データ作成方法を提供
することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、電磁偏向により露光可能な領域であるサブフ
ィールドと、前記サブフィールドを囲む領域であって前
記サブフィールドとともに露光可能なマージン領域とを
設定し、露光パターンをいずれかの前記サブフィールド
登録するようにした露光データ作成方法において、互
いに隣接する複数のサブフィールドのマージン領域に完
全に含まれた露光パターンについて、当該露光パターン
に接触する別の露光パターンの面積情報を含む隣接情報
を求める。そして、前記露光パターンの隣接情報に基づ
いて、面積が最も小さい露光パターンが登録されている
サブフィールドを求め、その求めたサブフィールドに前
記露光パターンを登録する。
【0019】また、本発明は、互いに隣接する複数のサ
ブフィールドのマージン領域に完全に含まれた露光パタ
ーンについて、当該露光パターンに接触する別の露光パ
ターンの面積情報及びその接触部の長さ情報を含む隣接
情報を求める。そして、前記露光パターンの隣接情報に
基づいて、面積が最も小さく、かつ、接触部の長さが最
も短い露光パターンが登録されているサブフィールドを
求め、その求めたサブフィールドに前記露光パターンを
登録する。
【0020】さらに、本発明は、互いに隣接する複数の
サブフィールドのマージン領域に完全に含まれた露光パ
ターンについて、当該露光パターンに接触する別の露光
パターンの面積情報、その接触部の長さ情報及び当該
パターンを登録可能なサブフィールドの総ショット数
情報を含む隣接情報を求める。そして、前記露光パター
ンの隣接情報に基づいて、面積が最も小さく、かつ、接
触部の長さが最も短い露光パターンが登録されるととも
に、総ショット数が最も少ないサブフィールドを求め、
その求めたサブフィールドに前記露光パターンを登録す
る。
【0021】
【作用】互いに隣接する複数のサブフィールドのマージ
ン領域に完全に含まれ、かつ、多角形を形成する露光パ
ターンは、当該パターンに接触し、かつ、面積が最も小
さい別の露光パターンが登録されているサブフィールド
に登録される。従って、マージン領域内に含まれる複数
のパターンが1つ若しくは隣接した少数のサブフィール
ドに登録される。そのため、これら露光パターンの補正
条件はほぼ同一となって複数パターンの形状の精度はほ
ぼ同一となり、多角形の形状が向上される。
【0022】また、マージン領域内に含まれるパターン
を登録するサブフィールドが、そのパターンを登録可能
な複数のサブフィールドの総ショット数の最も少ないサ
ブフィールドに決定される。そのため、露光装置がステ
ージを連続的に移動させながら露光を行うものである場
合、フィールド、サブフィールド間における総ショット
数のばらつきが減少され、ステージ移動及び電磁偏向が
ほぼ均等な速度で行われる。そのため、露光時間のばら
つきが減少され、チップ全体での露光精度が向上され
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図7に従って説明する。尚、説明の便宜上、図9と同様
の構成については同一の符号を付してその説明を一部省
略する。
【0024】図1には本実施例の露光データ作成処理の
フローチャートが示されている。このデータ作成処理は
計算機支援設計(CAD)装置よりなる露光データ作成
装置にて実行される。
【0025】まず、ステップ1で入力パターンデータフ
ァイル7から多角形のパターンデータが読み込まれる。
そのパターンデータは図3,13に示すサブフィールド
に割り付けられるとともに、露光装置で露光可能な例え
ば矩形のパターンに分割される。
【0026】ステップ30では、分割された露光パター
ンに接触する別の露光パターンの隣接情報が収集され
る。隣接情報としては当該パターンに接触する別の露光
パターンの面積情報、その接触部の長さ情報及び隣接す
る複数のサブフィールドの総ショット数の情報が求めら
れる。
【0027】例えば、図2(a)においてパターン40
(斜線で示す)に注目したとき、パターン40の左側に
隣接するパターン41の面積はS1であり、接触部の長
さはd1である。
【0028】また、図2(b)に示すように、パターン
42(斜線で示す)の左側に複数のパターン43,44
が隣接する場合がある。パターン43,44の面積はそ
れぞれS2,S3(S2>S3)であり、接触部の長さ
はそれぞれd2,d3(d2>d3)であるとする。こ
の場合、面積情報として最も小さい面積のS3が採用さ
れ、長さ情報としてd3が採用される。
【0029】さらに、図2(c)に示すように、パター
ン45(斜線で示す)の左側に複数のパターン46,4
7が隣接する場合がある。パターン46,47の面積は
それぞれS4,S5(S4=S5)であり、接触部の長
さはそれぞれd4,d5(d4<d5)であるとする。
この場合、長さ情報として最も短い長さのd4が採用さ
れ、面積情報としてS4が採用される。
【0030】このようにして、分割されたパターンに接
触する別のパターンの隣接情報が、当該パターンの上、
下、左、右方向の各辺について個々に求められる。この
際、隣接するパターンが存在しない方向の隣接情報は求
められない。
【0031】ステップ31において、分割された各パタ
ーンデータの情報が前記ステップ30で得られた隣接情
報とともに分割パターンデータとして中間ファイル36
に格納される。
【0032】ステップ32で未処理の入力パターンデー
タの有無が判定される。未処理の入力パターンデータが
有ると判定されるとステップ1に戻り、未処理の入力パ
ターンデータが無いと判定されるとステップ2に進む。
【0033】ステップ2では、中間ファイル36から分
割パターンデータが読み出される。そして、その分割パ
ターンデータに対応するパターンがどのサブフィールド
に位置するかが、そのパターンの最小点に基づいて求め
られる。そのサブフィールドが登録が可能な仮サブフィ
ールドとして求められる。
【0034】ステップ34において、その仮サブフィー
ルド内でのパターンの位置が求められ、そのパターンが
仮サブフィールド及び隣接するサブフィールドのマージ
ン領域に完全に含まれるかどうかが判定される。
【0035】例えば、図5(a)に示すパターン61の
最小点(左下の頂点)はサブフィールド58に含まれて
いるが、マージン領域60に含まれていない。パターン
61の最大点(右上の頂点)はマージン領域60に含ま
れている。従って、パターン61はサブフィールド58
に入り、マージン領域60には入らないと判定される。
パターン62の最小点(左下の頂点)及び最大点は(右
上の頂点)はマージン領域60に含まれている。従っ
て、パターン62はマージン領域60に入ると判定され
る。
【0036】ステップ34でパターンがマージン領域に
入らないと判定されると、ステップ3にてパターンを登
録するサブフィールドがそのパターンを含むサブフィー
ルドに決定される。ステップ4において、ステージの移
動方向(例えば、図13において左から右、又、下から
上)に従って、フィールドの各サブフィールドに格納さ
れているパターンデータ群が収集される。そして、フィ
ールド毎にパターンデータ群が露光データに変換され、
露光データが出力パターンデータファイル8に出力され
る。
【0037】ステップ34でパターンがマージン領域に
入ると判定されるとステップ35に進む。ステップ35
では、そのパターンの上、下、左、右方向の隣接情報の
比較が行われ、そのパターンを登録すべきサブフィール
ドが求められる。
【0038】図3にはサブフィールドの配置状態が示さ
れている。左斜め上方に延びる斜線で示されたマージン
領域52はサブフィールド48,49の境界であり、右
斜め上方に延びる斜線で示されたマージン領域53はサ
ブフィールド48,50の境界である。左斜め上方及び
右斜め上方に延びる斜線で示された格子状のマージン領
域54はサブフィールド48,49,50,51の境界
である。
【0039】隣接情報の比較において、図4(a)に示
すように、マージン領域52に入るパターン55につい
ては、そのパターン55の左右方向において接触するパ
ターンの隣接情報が比較される。図4(b)に示すよう
に、マージン領域53に入るパターン56については、
そのパターン56の上下方向において接触するパターン
の隣接情報が比較される。また、図4(c)に示すよう
に、マージン領域54に入るパターン57については、
そのパターン57の左右方向において接触するパターン
の隣接情報が優先して比較される。ここで隣接情報がな
い方向は比較対象外である。
【0040】上記の隣接情報の比較処理では、まず、隣
接情報における面積情報に基づいて、着目パターンに接
触する別のパターンの面積が比較される。そして、面積
が最も小さいパターンが登録されているサブフィールド
が求められる。着目パターンの登録はこの求められたサ
ブフィールドに決定される。
【0041】従って、図5(a)に示すように、左右方
向において隣接するサブフィールド58,59に対して
多角形を構成する複数のパターン61,62が割り当て
られているとする。パターン62に着目すると、パター
ン62には左方向のみに接触するパターン61が存在す
る。
【0042】パターン61の最小点はサブフィールド5
8に含まれ、マージン領域60に含まれていない。パタ
ーン61はサブフィールド58に入る。パターン62の
最小点及び最大点は共にマージン領域60に含まれてお
り、パターン62はマージン領域60に入る。そのた
め、パターン62が登録されるサブフィールドは左方向
のサブフィールド58に決定される。
【0043】その結果、図5(b)に示すように両パタ
ーン61,62は共に同一のサブフィールド58に登録
される。また、図6(a)に示すように、左右方向にお
いて隣接するサブフィールド63,64に対して多角形
を構成する複数のパターン66,67,68が割り当て
られているとする。パターン67に着目すると、パター
ン67には左及び右方向において接触するパターン6
6,68がそれぞれ存在する。
【0044】パターン66の最小点はサブフィールド6
3に含まれ、マージン領域65に含まれていない。パタ
ーン66はサブフィールド63に入る。パターン68の
最大点はサブフィールド64に含まれ、マージン領域6
5に含まれていない。パターン68はサブフィールド6
4に入る。パターン67の最小点及び最大点は共にマー
ジン領域65に含まれており、パターン67はマージン
領域65に入る。パターン66,68の面積はそれぞれ
S6,S7(S6>S7)である。そのため、パターン
67が登録されるサブフィールドは右方向のサブフィー
ルド64に決定される。
【0045】その結果、図6(b)に示すようにパター
ン66のみがサブフィールド63に登録される。また、
図6(c)に示すようにパターン67,68は同一のサ
ブフィールド64に登録される。
【0046】また、面積情報の比較結果が同一である場
合には、隣接情報における接触部の長さ情報に基づい
て、着目パターンに接触する別のパターンの接触部の長
さが比較される。そして、接触部の長さの最も短いパタ
ーンが登録されているサブフィールドが求められる。着
目パターンの登録はこの求められたサブフィールドに決
定される。
【0047】さらに、面積情報の比較結果及び長さ情報
の比較結果がそれぞれ同一である場合には、着目パター
ンを登録することが可能な複数のサブフィールドに登録
されているパターンの総ショット数が比較される。そし
て、総ショット数が最も小さいサブフィールドが求めら
れる。着目パターンの登録はこの求められたサブフィー
ルドに決定される。
【0048】以上の隣接情報の比較において、パターン
が登録されるサブフィールドの優先順位は、左下、右
下、左上、右上の順に設定されている。従って、図7
(a)に示すように、左右方向において隣接するサブフ
ィールド69,70に対して多角形を構成する複数のパ
ターン72〜81が割り当てられているとする。パター
ン72〜74が既にサブフィールド69に登録され、パ
ターン79〜81が既にサブフィールド70に登録され
ているとする。また、パターン74,79の面積は同一
であるとする。
【0049】パターン75〜78に着目すると、パター
ン75〜78には左及び右方向において接触するパター
ン74,79がそれぞれ存在する。パターン75〜78
の最小点及び最大点はそれぞれマージン領域71に含ま
れており、パターン75〜78はマージン領域71に入
る。パターン75と両パターン74,79との接触部の
長さは同一である。同様に各パターン76〜78と両パ
ターン74,79との接触部の長さは同一である。ま
た、サブフィールド69,70の総ショット数も同一で
ある。
【0050】従って、パターンを登録するサブフィール
ドの優先順位に基づいて、パターン75の登録は左方向
のサブフィールド69に決定される。パターン75がサ
ブフィールド69に登録されると、サブフィールド70
の総ショット数が小さくなる。そのため、パターン76
の登録は右方向のサブフィールド70に決定される。パ
ターン77の登録はパターン75と同様の方法でサブフ
ィールド69に決定され、パターン78の登録はパター
ン76と同様の方法でサブフィールド70に決定され
る。
【0051】その結果、図7(b)に示すようにパター
ン72〜74,75,77はサブフィールド69に登録
される。また、図7(c)に示すようにパターン79〜
81,76,78はサブフィールド70に登録される。
【0052】ステップ3でパターンを登録するためのサ
ブフィールドが決定すると、ステップ4において、各サ
ブフィールドに格納されているパターンデータ群が収集
される。そして、フィールド毎にパターンデータ群が露
光データに変換され、露光データが出力パターンデータ
ファイル8に出力される。
【0053】ステップ5では、中間ファイル36に格納
した分割パターンデータにおける未処理の分割パターン
の有無が判定される。分割パターンが有ると判定される
と、ステップ2,34,35,3,4の処理が繰り返し
実行される。分割パターンが無いと判定されると、露光
データの作成処理が終了される。
【0054】このように、本実施例では、マージン領域
内に含まれるパターンを登録するサブフィールドが、そ
のパターンに接触する別の露光パターンの面積情報を考
慮して決定される。そのため、マージン領域内に含まれ
る複数のパターンを1つ若しくは隣接した少数のサブフ
ィールドに登録することができる。そのため、これら露
光パターンの補正条件をほぼ同一にすることができ、複
数パターンの形状の精度をほぼ同一にして、多角形パタ
ーンの形状を向上することができる。
【0055】また、本実施例では、マージン領域内に含
まれるパターンを登録するサブフィールドが、そのパタ
ーンを登録可能な複数のサブフィールドの総ショット数
の最も少ないサブフィールドに決定される。そのため、
露光装置がステージを連続的に移動させながら露光を行
うものである場合、フィールド、サブフィールド間にお
ける総ショット数のばらつきを減少させることができ
る。その結果、ステージ移動及び電磁偏向をほぼ均等な
速度で行わせ、露光時間のばらつきを減少させて、チッ
プ全体での露光精度を向上させることができる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
隣接する複数のサブフィールドのマージン領域内で接触
する別のパターンの隣接状態を認識することにより、パ
ターンを登録するサブフィールドを決定してパターンを
高精度に露光することができる。
【0057】また、本発明によれば、フィールド、サブ
フィールド間の総ショット数の均等化を考慮してパター
ンを登録するサブフィールドを決定することにより、パ
ターンを高精度に露光することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の露光データ作成処理を示すフローチ
ャートである。
【図2】(a)〜(c)は隣接情報の収集を示す説明図
である。
【図3】サブフィールドの配置状態を示す説明図であ
る。
【図4】(a)〜(c)は隣接情報の比較を示す説明図
である。
【図5】(a),(b)は隣接情報の比較を示す説明図
である。
【図6】(a)〜(c)は隣接情報の比較を示す説明図
である。
【図7】(a)〜(c)は隣接情報の比較を示す説明図
である。
【図8】サブフィールドのマージン領域の説明図であ
る。
【図9】従来の露光データ作成処理を示すフローチャー
トである。
【図10】図9における領域確認の処理を示すフローチ
ャートである。
【図11】従来の露光データ作成処理における問題点を
示す説明図である。
【図12】従来の露光データ作成処理における問題点を
示す説明図である。
【図13】チップに対してサブフィールドを与えた状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
12 フィールド 13,48〜51,58,59,63,64,69,7
0 サブフィールド 14,52〜54,60,65,71 マージン領域 40,42,45,55〜57,62,67,75〜7
8 パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−280419(JP,A) 特開 平2−162715(JP,A) 特開 平1−297823(JP,A) 特開 昭64−25415(JP,A) 特開 平4−196410(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20 521

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁偏向により露光可能な領域であるサ
    ブフィールドと、前記サブフィールドを囲む領域であっ
    て前記サブフィールドとともに露光可能なマージン領域
    とを設定し、露光パターンをいずれかの前記サブフィー
    ルドに登録するようにした露光データ作成方法におい
    て、 互いに隣接する複数のサブフィールドのマージン領域に
    完全に含まれた露光パターンについて、当該露光パター
    ンに接触する別の露光パターンの面積情報を含む隣接情
    報を求め、 前記露光パターンの隣接情報に基づいて、面積が最も小
    さい露光パターンが登録されているサブフィールドを求
    め、その求めたサブフィールドに前記露光パターンを登
    録するようにしたことを特徴とする露光データ作成方
    法。
  2. 【請求項2】 電磁偏向により露光可能な領域であるサ
    ブフィールドと、前記サブフィールドを囲む領域であっ
    て前記サブフィールドとともに露光可能なマージン領域
    とを設定し、露光パターンをいずれかの前記サブフィー
    ルドに登録するようにした露光データ作成方法におい
    て、 互いに隣接する複数のサブフィールドのマージン領域に
    完全に含まれた露光パターンについて、当該露光パター
    ンに接触する別の露光パターンの面積情報及びその接触
    部の長さ情報を含む隣接情報を求め、 前記露光パターンの隣接情報に基づいて、面積が最も小
    さく、かつ、接触部の長さが最も短い露光パターンが登
    録されているサブフィールドを求め、その求めたサブフ
    ィールドに前記露光パターンを登録するようにしたこと
    を特徴とする露光データ作成方法。
  3. 【請求項3】 電磁偏向により露光可能な領域であるサ
    ブフィールドと、前記サブフィールドを囲む領域であっ
    て前記サブフィールドとともに露光可能なマージン領域
    とを設定し、露光パターンをいずれかの前記サブフィー
    ルドに登録するようにした露光データ作成方法におい
    て、 互いに隣接する複数のサブフィールドのマージン領域に
    完全に含まれた露光パターンについて、当該露光パター
    ンに接触する別の露光パターンの面積情報、その接触部
    の長さ情報及び当該露光パターンを登録可能なサブフィ
    ールドの総ショット数情報を含む隣接情報を求め、 前記露光パターンの隣接情報に基づいて、面積が最も小
    さく、かつ、接触部の長さが最も短い露光パターンが登
    録されるとともに、総ショット数が最も少ないサブフィ
    ールドを求め、その求めたサブフィールドに前記露光パ
    ターンを登録するようにしたことを特徴とする露光デー
    タ作成方法。
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