JPH10154648A - 荷電ビーム描画データ作成装置 - Google Patents

荷電ビーム描画データ作成装置

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JPH10154648A
JPH10154648A JP8312269A JP31226996A JPH10154648A JP H10154648 A JPH10154648 A JP H10154648A JP 8312269 A JP8312269 A JP 8312269A JP 31226996 A JP31226996 A JP 31226996A JP H10154648 A JPH10154648 A JP H10154648A
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JP
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Withdrawn
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JP8312269A
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Kinya Kamiyama
欣也 上山
Koichi Moriizumi
幸一 森泉
Hironobu Taoka
弘展 田岡
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/302Controlling tubes by external information, e.g. programme control
    • H01J37/3023Programme control
    • H01J37/3026Patterning strategy
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/30Electron or ion beam tubes for processing objects
    • H01J2237/317Processing objects on a microscale
    • H01J2237/3175Lithography
    • H01J2237/31761Patterning strategy
    • H01J2237/31764Dividing into sub-patterns

Abstract

(57)【要約】 【課題】 描画パターンの寸法精度劣化を効果的に抑制
可能な荷電ビーム描画データ作成装置を提供する。 【解決手段】 荷電ビーム描画データ作成装置1は、各
図形処理領域の冗長領域を連結して形成された冗長部
と、この冗長部の外周によって図形処理領域内に規定さ
れる内部領域とに分割する冗長部分割手段3を備える。
この冗長部分割手段3によって上記の冗長部と内部領域
とに設計レイアウトデータを分割し、各々の領域内で独
立して重複除去処理を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、寸法精度の劣化
を引き起こす微小図形データの発生を大幅に低減可能な
荷電ビーム描画データ作成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】荷電ビーム描画は、その微細加工性能お
よび制御性の高さから、半導体デバイス、特に大規模集
積回路(LSI)の製造に用いられるマスクの作製に広
く用いられている。荷電ビーム描画の描画方式を分類す
ると、ラスタスキャン型とベクタスキャン型の2種類に
分けることができる。ラスタスキャン型は、装置構成の
単純さおよび描画データの作成の容易さから、従来から
広くマスク作製に用いられているが、描画速度が描画図
形の大きさおよび描画位置を指定するための最小グリッ
ドサイズ(アドレスユニットサイズ)に大きく依存する
という問題がある。実際、64Mbitダイナミックラ
ンダムアクセスメモリ(DRAM)のように微細なアド
レスユニットを必要とする場合のマスク作製には、描画
時間が長すぎるという理由で、ラスタスキャン型の描画
方式では描画が不可能となる場合がある。
【0003】そこで、近年、ベクタスキャン型の1方式
である可変成形型が注目されている。可変成形型描画方
式は、描画図形の大きさに合わせて電子ビームを成形
し、必要な領域のみ電子ビーム照射を行なう方式であ
る。そのため、描画速度が大きく、またアドレスユニッ
トサイズを小さくとることができる。そのため、64M
DRAM以降のデバイスのマスク作製および1GDRA
M以降のデバイス開発に用いられる電子ビーム直接描画
には、可変成形型が主流になると考えられている。
【0004】可変成形型の描画方式は上記のような特徴
を有するが、描画データの作成においては、ラスタスキ
ャン型に比較して処理が複雑で処理時間が長いという問
題がある。ここで、まず、可変成形型の描画方式に用い
る描画データの作成手順および描画手順について説明す
る。
【0005】図20には、LSIの設計パターンデータ
の一部が示されており、通常このパターンデータ20は
多角形(頂点座標の羅列)で表現される。このパターン
データ20を可変成形型電子ビーム描画装置で描画する
には、長方形,正方形,三角形,台形等の基本図形(以
下単に「台形」と称する)へ分割する必要がある。図2
1および図22は、パターンデータ20の頂点から分割
線をそれぞれ水平,垂直方向に挿入してパターンデータ
20の台形への分割を行なった例である。
【0006】まず、図21に示されるパターンデータを
用いて実際に描画する手順について説明する。図21に
示される領域20aのパターンデータが電子ビーム描画
装置に入力されると、電子ビーム成形用偏向器により、
幅Ws1,高さHs1の大きさを持った電子ビームが形
成される。
【0007】次に、電子ビーム照射位置指定用偏向器に
より、上記ビームが照射位置(x1,y1)へ移動さ
れ、レジスト感光に必要な露光量に対応する時間だけ、
マスク基板やシリコンウエハ等の試料上に塗布されたレ
ジスト上へ電子ビームが照射される。次に、図21にお
ける領域20bに対応するパターンデータが電子ビーム
描画装置へ入力され、同様に電子ビーム描画が実行され
る。これをLSIのすべてのパターンについて順次繰返
していくことによってLSIの全パターンの描画が行な
われる。
【0008】次に、上記の可変成形型の描画方式に用い
る描画データ作成上の問題点について説明する。図20
に示されるパターンデータ20が描画データに変換さ
れ、この描画データを用いてマスク上に描画され、さら
にレジストの現像によって形成されたマスク上のレジス
トパターンを図23に示す。このレジストパターン21
の幅Wmの部分のパターン寸法精度に着目し、その精度
劣化要因について考える。ただし、ここでは、レジスト
現像等のパターン形成プロセス条件等に関する要因は考
慮しない。
【0009】図20に示されるパターンデータ20が図
21のように水平方向の分割線で分割されている場合、
幅Wmの寸法に影響を与えるのは、図21の領域20a
の図形に合わせて成形された電子ビームの成形精度、す
なわち、幅Ws1に相当する部分の電子ビームの寸法精
度のみである。
【0010】しかし、図22のように垂直方向の分割線
で分割されている場合、幅Wmの寸法に影響を与えるの
は、図22の領域20cに対応する電子ビームの照射位
置精度、領域20dに対応する電子ビームの照射位置精
度、ならびに成形精度となる。そのため、図21に示さ
れるように水平方向の分割線によって分割された場合と
比較して、レジストパターン寸法精度に影響する要因が
2点も多くなる。
【0011】実際に、図21および図22に示すような
分割方法の異なる描画データを用いて複数のレジストパ
ターンを形成し、寸法測定した結果を図24と図25に
示す。図24は、図21に示す描画データを用いた場合
であり、1ショットの電子ビーム照射で幅Wmの部分の
レジストパターンが形成された場合である。図25は、
図22に示す描画データを用いた場合であり、幅Wmの
部分のレジストパターンが照射位置の異なる2ショット
の電子ビーム照射で形成された場合の結果である。
【0012】図24および図25に示されるように、1
ショットの電子ビーム照射によりレジストパターンが形
成された場合に寸法のばらつきが±0.025μm程度
であるのに対し、2ショットの電子ビーム照射でパター
ンが形成された場合の寸法のばらつきは±0.075μ
m程度となっている。つまり、2ショットの電子ビーム
照射により、パターン寸法のばらつき、すなわち寸法精
度が劣化することがわかる。これが、可変成形型の描画
データ作成上の問題点の1つである。
【0013】また、ショット位置の異なる2ショット以
上の電子ビーム照射でレジストパターンが形成され、そ
の複数のショットの中でレジストパターンのエッジを形
成するショットが微小なサイズである場合には、形成さ
れるレジスト寸法の精度が、さらに劣化する。これにつ
いて、図26および図27を用いて説明する。
【0014】図26(b)に示したグラフは、図26
(a)のように成形された電子ビームの強度分布を示し
ている。電子ビームの強度分布は完全な矩形ではなく、
エッジ部分で広がった状態になる。このエッジでの強度
分布のスロープ(以下「ビームシャープネス」と称す
る)が、成形ビームのサイズによって変化する。一般的
には、成形ビームのサイズが大きいほど電子ビーム内で
のクーロン反発が大きくなり、これが原因してビームシ
ャープネスは小さくなりエッジでの強度分布は鈍った状
態になる。
【0015】図26に示す電子ビームと同じサイズのパ
ターンを2ショットの電子ビームで照射する場合で、か
つ左側のショットが微小なサイズである場合の電子ビー
ム(図27(a))の強度分布を図27(b)に示す。
図27(a)および(b)に示されるように、1ショッ
トで描画する場合(図26)とエッジ(左側)での強度
分布が異なり、この結果、形成されるレジストパターン
の寸法に差が生じる。
【0016】図27(a)および(b)に示されるよう
に、微小図形を含む2ショットでレジストパターンを複
数作成し、レジスト寸法を測定した結果を図28に示
す。1ショットで描画した場合の結果(図24)と比較
して、寸法のばらつきが大きくなることに加え、平均値
にも差が生じる。この平均値の差が、上記の微小図形の
電子ビーム照射に起因するものである。
【0017】このような寸法精度の劣化が顕著になる微
小図形のサイズは、使用する電子ビーム描画装置、レジ
ストの種類、パターン形成プロセス方法および条件に大
きく依存するが、一般的にはその図形データの幅または
高さ方向のいずれかの辺の長さが0.5μm以下であ
る。
【0018】次に、従来の可変成形型電子ビーム描画装
置の描画データ処理フローについて説明する。図29
は、従来の荷電ビーム描画データ作成装置1の概略構成
を示すブロック図である。
【0019】図29を参照して、まず荷電ビーム描画デ
ータ作成装置1に入力される設計レイアウトデータが、
図形処理領域分割手段2によって、任意の大きさの図形
処理領域単位に分割される。これは、膨大な図形データ
を含むLSIのチップ領域を図形処理領域に分割するこ
とで、一度に処理する図形データ数を削減して処理高速
化を図るとともに、描画データ作成装置のシステム構成
(特にメモリ領域)による処理容量の制限内で処理する
ために行なわれる。図形処理領域分割処理の際には、冗
長領域を設け、図形処理領域の境界上にまたがる図形を
境界上で切断しないようにする。すなわち、この時点で
は、冗長領域を含めた領域が図形処理領域となる。これ
は、図形処理領域境界で微小図形が発生しないように図
形データを分割するために必要な処理である。冗長領域
境界と図形処理領域境界の間隔は、意図する微小図形の
サイズよりも十分大きな値であればよい。
【0020】次に、描画データ作成装置の重複除去/白
黒反転手段4により、図形間の重複を除去する。これ
は、電子ビームが同じ領域に照射されることを防ぐため
のもので、可変成形型電子ビーム描画装置の描画データ
作成に必須の処理である。また、設計時に入力した領域
以外の部分に電子ビームを照射する場合は、図形のない
領域に図形を発生させる白黒反転処理が必要になる。こ
の時点で、冗長領域以外の図形の重複が除去されること
になる。上記の重複除去処理や白黒反転処理の手法には
種々のものがあるが、スラブ法を用いるのが一般的であ
る。ここでは、スラブ法を用いた重複除去処理につい
て、図30(a)および(b)を用いて説明する。
【0021】図30(a)を参照して、まず各図形の各
頂点から固定された方向(水平あるいは垂直)に分割線
を処理領域全面に形成し、処理領域を細長い長方形状の
領域(スラブ)に分割する。次に、各図形をスラブ境界
で分割する。図30(a)の場合は、水平に分割した場
合である。
【0022】次に、分割された各図形の各辺に方向をつ
けることによりベクトルを規定する。方向のつけ方は、
各頂点を辺に沿って右回りにトレースするか、または左
回りにトレースするかで決定する。次に、各ベクトルの
スラブ内での方向を示す値(以下「ベクトル方向値」と
称する)を各ベクトルに付与する。たとえば、図30
(a)のようにスラブが水平に形成されている場合は、
スラブの下辺から上辺に向かうベクトルには1、上辺か
ら下辺に向かうベクトルには−1という値を付与する。
この状態を、図30(a)のスラブ5に示す。図30
(a)の場合は、図形の頂点を右回り(時計回り)にト
レースした場合である。
【0023】次に、図形が重複している部分の削除方法
について説明する。まず、スラブごとに、そのスラブに
含まれている全ベクトルを、ベクトルとスラブの下辺の
接点の座標値でソーティングする。次に、各ベクトルに
与えられたベクトル方向値を、スラブが水平に形成され
ている場合は左から順番に積算し、ベクトル方向値の積
算結果がゼロとなるベクトルを探索する。そして、加算
を開始したベクトルとベクトル方向値の積算結果が0と
なるベクトルで基本図形を構成する。この処理例を図3
0(a)に示すスラブ5の例を用いて説明する。左端の
ベクトルから積算を始め、2番目のベクトルではベクト
ル方向値の積算結果は2となり、3番目のベクトルで1
となり、4番目のベクトルで積算結果は0となる。よっ
て、スラブ5における左端のベクトルと4番目のベクト
ルで図形が構成され、2番目と3番目のベクトルは不要
ベクトルとして削除される。処理結果は図30(b)の
ようになる。以上の処理をすべてのスラブ内のベクトル
に対して行なうことで、全図形の重複が除去される。こ
の手法を用いると、処理結果のデータはすべて基本図形
に分割されていることがわかる。本手法は、処理速度が
速いため、大量の図形データの処理に適した手法であ
る。
【0024】次に、冗長部除去手段5により、図形処理
領域の冗長領域に含まれる図形を図形処理領域境界上で
微小図形が発生しないように考慮して分割する。それに
より、冗長領域の図形の重複を除去する。これによっ
て、すべてのLSIチップ領域内で図形の重複が除去さ
れる。
【0025】以上の機能の他、図29に示されるよう
に、電子ビーム描画装置が電子ビームの偏向のみで描画
できる領域(以下、「描画フィールド領域」と称する)
に分割する機能を有する描画フィールド境界分割手段6
や、所望の描画装置に入力できるデータ構造にフォーマ
ッティングするデータフォーマッティング手段7などが
ある。今回例に挙げた可変成形型電子ビーム描画装置で
は、描画フィールド領域の大きさは、通常2.5mm以
下の任意の値に設定できる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の荷電ビーム描画データ作成装置1には、次に説明
するような問題点があった。その問題点について、図3
1〜図55を用いて説明する。
【0027】まず、図31を用いて、冗長部除去処理に
ついて説明する。図31は、冗長部除去処理のフローチ
ャートである。入力パラメータとして微小図形寸法を定
義し、冗長領域を含めた図形処理領域内の図形データに
ついて図形処理領域境界線と図形データの位置関係を比
較して逐次処理を行なう。ここで、図32〜図49に示
すような例を用いて上記のフローチャートについて説明
する。
【0028】なお、図32(a)〜(c)において、W
1とW2で定義される実線領域が図形処理領域8であ
り、破線部が冗長領域9の境界であり、P1とP2とで
定義される領域が図形データ領域(以下、「図形領域」
と称する)22である。ここで、図形領域とは、図形デ
ータに外接する矩形領域と定義する。図形データが矩形
の場合は、図形データと図形領域は一致し、図形データ
が台形の場合は、図33に示されるような領域22′が
図形領域となる。
【0029】図31に示されるように、上記の微小図形
寸法,基本図形データを入力し(ステップS1,S
2)、図形処理領域8を読込み(ステップS3)、図形
データを逐次読出し(ステップS4)、図形処理領域境
界(左辺,右辺,下辺,上辺)と図形領域22の位置関
係をそれぞれ比較し(ステップS5〜S8)、図形領域
22が図形処理領域境界上にまたがる場合は、境界処理
を行なう(ステップS10〜S17)。この境界処理の
詳細については後述する。
【0030】図32(b)に示されるように、図形領域
22が冗長領域9の境界と図形処理領域8の境界との間
に存在する場合は、この図形データは出力せず、図形領
域22が図32(c)に示されるように、図形処理領域
8内部に存在する場合には、そのまま図形データを出力
する(ステップS9)。
【0031】次に、境界処理について説明する。各図形
処理領域8は冗長領域9を有しており、冗長領域9内の
図形データ群は隣り合う図形処理領域8がそれぞれ保有
する。そのため、ある手順を定めることにより、微小図
形を発生させることなく冗長領域9内の図形データの重
複除去処理を図形処理領域8ごとに独立して行なうこと
ができる。
【0032】ここで、図34〜図49を用いて、上記の
境界処理の概要について説明する。図35は、図形領域
22が図形処理領域8の左辺上にまたがる場合の境界処
理のフローチャートである。ここで、フローチャート中
のεは入力された微小図形寸法値であり、フローチャー
ト中の記号は図34に対応する。
【0033】本境界処理では、図36中の図形領域22
a,22b,22c,22dの全4種類の場合に対する
処理を行なう。図37は、図36において境界処理を実
行した結果である。図36において、図形領域22a
は、図形データを図形処理領域境界で分割した際に、分
割された左側部分の図形データの幅が微小図形寸法値ε
よりも小さい場合の例である。また、図形領域22b
は、図形領域22aと同様に分割された右側部分の図形
データの幅が微小図形寸法値εよりも小さい場合の例で
ある。図形領域22cは、図形領域22aと同様に分割
された図形データの幅が双方とも微小図形寸法値εより
も大きい場合の例である。図形領域22dは、図形領域
22aと同様に分割された図形データの幅が双方とも微
小図形寸法値εよりも小さい場合の例である。
【0034】ここで、図形処理領域境界のどの辺にも共
通する処理は、図形処理領域境界上で図形を分割して
も、微小図形が発生しない場合(図36における図形領
域22c)である。この場合は、図形処理領域境界で図
形を分割し(図35におけるステップS1〜S3)、図
37に示されるように、図形処理領域8内に残る図形デ
ータ(図37における図形領域22c′)のみを出力す
る(図35におけるステップS4)。また、図形処理領
域上で図形を分割した場合に、分割された図形のどちら
か一方が微小図形の場合(図36における図形領域22
a,22b)で、図形処理領域8内部の図形が微小図形
になる場合(図36における図形領域22b)は、図3
7に示されるように図形を出力しない(図35における
ステップS1)。また、図形処理領域8の外部の図形が
微小図形になる場合(図36における図形領域22a)
は、図形処理領域境界で分割せずに、図37に示される
ようにそのまま出力する(図35におけるステップS
1,S2,S4)。最後に、図36における図形領域2
2dのような図形処理領域8の内外で双方とも微小図形
となる場合には、この図形領域22dを分割せず出力す
る辺を決めておく。すなわち、図形処理領域境界の右辺
と上辺で上記の図形領域22dのような図形を出力し、
左辺と下辺ではそれを出力しない。
【0035】上記のような処理を図形処理領域8の右
辺,上辺および下辺にてそれぞれ行なう。図38〜図4
1は、図形処理領域8の右辺の処理を示し、図42〜図
45は、図形処理領域8の上辺の処理を示し、図46〜
図49は、図形処理領域8の下辺の処理が示されてい
る。これらの処理については、上記の左辺の場合と同様
であるので、説明は省略する。
【0036】上述の境界処理では、冗長領域9内におけ
る図形が隣り合う図形処理領域8で双方とも同じである
という前提で行なわれていた。しかしながら、斜め線を
含む図形データが入力された場合、冗長領域9内の図形
データの輪郭は隣り合う図形処理領域8で同じに見えて
も、それぞれの図形処理領域8内で異なる分割線が各々
の冗長領域9内の図形データに入り、結果として隣り合
う図形処理領域8から同じ図形として把握されなくな
り、境界処理が適正に行なわれないという場合があっ
た。以下に、このような場合について、図50〜図55
を用いて具体的に説明する。
【0037】図50(a)は、LSIの設計レイアウト
データ23の一種を示している。まず、図50(b)に
示されるように図形処理領域分割手段3によって冗長領
域9を含めた形で設計レイアウトデータ23が分割され
る。その後、図形処理領域8ごとに重複除去の処理が行
なわれる。図50(b)の一部を拡大したものが図50
(c)に示されている。図50(c)には、隣り合う第
1と第2の図形処理領域8a,8bと、この第1と第2
の図形処理領域8a,8bが有する第1と第2の冗長領
域9a,9bと、パターンデータ24が示されている。
【0038】そして、図51には、第1と第2の図形処
理領域8a,8bの境界上にまたがるパターンデータ2
4のみを抽出した図が示されている。図51に示される
第1と第2の図形処理領域8a,8bを分離した状態が
図52(a),(b)に示されている。図52(a),
(b)に示される段階では、パターンデータ24の基本
図形への分割が既に行なわれ、第1と第2の図形処理領
域8a,8bにパターンデータ24の第1と第2の部分
24a,24bがそれぞれ保有されている。そして、そ
れぞれの図処理領域8a,8bで、前述の境界処理フロ
ーチャートに基づき境界処理が行なわれる。その結果、
図53(a),(b)に示されるように、第1と第2の
部分24a,24bが24a′,24b′となる。そし
て、この図53(a),(b)に示される状態からさら
に基本図形に分割した状態が図54に示されている。こ
のように基本図形に分割された後の第1と第2の部分2
4a″,24b″を、図55に示されるように、再び連
結する。その結果、パターンデータ24′が得られる。
このパターンデータ24′には、図55に示されるよう
に、欠けが見られる。このような図形データの欠けが発
生することにより、描画パターンの寸法精度を劣化させ
るという問題があった。
【0039】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものである。この発明の目的は、描画パ
ターンの寸法精度の劣化を効果的に抑制できる荷電ビー
ム描画データ作成装置を提供することにある。
【0040】
【課題を解決するための手段】この発明に係る荷電ビー
ム描画データ作成装置は、図形処理領域分割手段と、冗
長部分割手段と、重複除去手段と、冗長部除去手段とを
備える。図形処理領域分割手段は、周囲に冗長領域を有
する複数の図形処理領域を形成し、隣り合う図形処理領
域同士が接し、かつ各々の図形処理領域の冗長領域が隣
接する図形処理領域と重なるように設計レイアウトデー
タを分割するものである。冗長部分割手段は、隣接する
図形処理領域の冗長領域の外周によって図形処理領域内
に規定される内部領域と、すべての冗長領域を連結した
冗長部とに上記の設計レイアウトデータを分割するもの
である。重複除去手段は、上記の内部領域内と冗長部内
とで独立して図形データの重複を除去するものである。
冗長部除去手段は、冗長部内の図形データの図形処理領
域間の境界での重複を除去するものである。
【0041】荷電ビーム描画データ作成装置は、さら
に、上記の冗長部除去手段によって冗長部における図形
データの重複を除去した後に図形データを基本図形で再
構成する図形修復手段を備えることが好ましい。
【0042】また、上記の図形修復手段は、冗長部の外
周と接する図形データを抽出する図形抽出手段と、抽出
された図形データの輪郭を描く輪郭化手段と、輪郭が描
かれた図形データを基本図形に分割する輪郭化図形分割
手段とを備えることが好ましい。
【0043】さらに、上記の図形抽出手段は、微小図形
データと該微小図形データに接する図形データのみを選
択的に抽出する機能を有することが好ましい。なお、こ
こで、微小図形データとは、形成されたレジスト寸法精
度を劣化させ得るサイズの図形データのことを意味し、
一般的にはその図形データの幅または高さ方向のいずれ
かの辺の長さが約0.5μm以下程度のサイズの図形デ
ータのことを称するものと定義する。
【0044】また、上記の図形修復手段は、図形処理領
域内の図形データの不要分割線を除去する不要分割線除
去手段と、この不要分割線除去手段によって不要分割線
を除去した後の図形データを基本図形に再分割する再分
割手段とを含むことが好ましい。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図19を用いて、こ
の発明の実施の形態について説明する。
【0046】(実施の形態1)まず、図1〜図8を用い
て、この発明の実施の形態1について説明する。図1
は、この発明の実施の形態1における荷電ビーム描画デ
ータ作成装置1の構成を示すブロック図である。
【0047】図1に示されるように、この発明に係る荷
電ビーム描画データ作成装置1は、図形処理領域分割手
段2と、冗長部分割手段3と、重複除去/白黒反転手段
4と、冗長部除去手段5と、描画フィールド境界分割手
段6と、データフォーマッティング手段7とを備える。
【0048】図形処理領域分割手段2は、冗長領域を有
する図形処理領域に設計レイアウトデータを分割するた
めのものである。冗長部分割手段3は、各図形処理領域
の冗長領域を連結して構成される冗長部と、冗長部の外
周により図形処理領域内に規定される内部領域とに上記
の設計レイアウトデータを分割するためのものである。
重複除去/白黒反転手段4は、上記の内部領域内と冗長
部内とで各々独立して図形データの重複を除去する処理
を行ない、また図形データのない領域に図形データを発
生させる白黒反転処理を行なうためのものである。冗長
部除去手段5は、図形処理領域境界上で微小図形データ
が発生しないように冗長部に含まれる図形データを分割
し、冗長部での図形データの重複を除去するためのもの
である。描画フィールド境界分割手段は、電子ビーム描
画装置が電子ビームの偏向のみで描画できる領域に、設
計レイアウトデータを分割する機能を有する。また、デ
ータフォーマッティング手段7は、所望の描画装置に入
力できるデータ構造にフォーマッティングさせるための
ものである。
【0049】上記の構成の中で冗長部分割手段3を備え
ることがこの実施の形態1における荷電ビーム描画デー
タ作成装置1において最も重要な特徴である。ここで、
図8を用いて、この冗長部分割手段3による処理につい
て詳しく説明する。図8(a)〜(c)は、この実施の
形態1における荷電ビーム描画データ作成装置1によっ
て規定される各領域を示す図である。
【0050】まず図8(a)には、図形処理領域8と冗
長領域9とが示されている。これらは、上記の図形処理
領域分割手段2によって規定される。図8(b)には、
冗長部9′が示され、図8(c)には、この冗長部9′
の外周によって図形処理領域8内に規定される内部領域
11が示されている。この内部領域11と冗長部9′と
は、上記の冗長部分割手段3によって規定される。そし
て、内部領域11内と冗長部9′内とで独立して上記の
重複除去/白黒反転処理が行なわれる。それにより、冗
長部9′内の図形データ群を、隣接する図形処理領域8
のいずれからも同じ形状として認識することが可能とな
る。その結果、図55に示されるように、図形処理領域
境界上にまたがるパターンデータ24′に欠けが生じる
ことを効果的に阻止することが可能となる。
【0051】以下、図2〜図7を用いて、この実施の形
態1における荷電ビーム描画データ作成装置1による特
徴的な処理について具体的に説明する。図2〜図7は、
この実施の形態1における荷電ビーム描画データ作成装
置1による特徴的な処理工程を段階的に示す図である。
【0052】まず図2に示されるように、図形処理領域
分割手段2によって、第1と第2の図形処理領域8a,
8bと、第1と第2の冗長領域9a,9bとが規定され
る。なお、従来例との比較のため、第1と第2の図形処
理領域8a,8b間の境界上にまたがるようにパターン
データ10が形成されているものとする。
【0053】次に、図3に示されるように、冗長部分割
手段3によって、パターンデータ10を、冗長部9′内
に位置する部分10cと、第1と第2の図形処理領域8
a,8b内にそれぞれ位置する部分10a,10bとに
分割する。なお、冗長部9′は、第1と第2の図形処理
領域8a,8b間の境界の両側に位置する冗長領域9
a,9bを連結して形成される。
【0054】次に、図4に示されるように、第1と第2
の図形処理領域8a,8b内に位置する内部領域内の部
分10a,10bと、冗長部9′内に位置する部分10
cとに対してそれぞれ独立して重複除去処理を行なう。
それにより、冗長部9′内に位置する部分10cを、第
1と第2の図形処理領域8a,8bの双方から見て同じ
形状として認識することが可能となる。具体的には、同
形状の基本図形10c1,10c2,10c3に、冗長
部9′内に位置する部分10cを分割することが可能と
なる。
【0055】次に、図5に示されるように、微小図形寸
法εをパラメータとして、冗長部除去処理を行なう。そ
の結果が図6に示されている。図6に示されるように、
冗長部除去処理を施すことにより、第1の図形処理領域
8a側の第2の部分10c2が10c2′に変形され、
第1の図形処理領域8a側の第3の部分10c3が除去
される。一方、第2の図形処理領域8bでは、第1の部
分10c1が除去され、第2の部分10c2が10c
2′に変形される。その結果、第1の図形処理領域8a
に保有される冗長部9′内の部分10cが10c′に変
形し、第2の図形処理領域8bに保有される冗長部9′
内の部分10cが10c″に変形される。そして、第1
と第2の図形処理領域8a,8bを連結することによ
り、図7に示されるように、欠けのないパターンデータ
10が得られる。
【0056】以上のように、第1と第2の図形処理領域
8a,8b間の境界を斜めに横切るパターンデータ10
が存在する場合においても、冗長部除去処理後にパター
ンデータ10に欠けが生じることを効果的に阻止でき
る。それにより、設計レイアウトの状態に依存すること
なく、高品質な描画データを作成することが可能とな
る。
【0057】(実施の形態2)次に、図9〜図17を用
いて、この発明の実施の形態2について説明する。図9
は、この発明の実施の形態2における荷電ビーム描画デ
ータ作成装置1の構成を示すブロック図である。
【0058】上記の実施の形態1では、冗長部除去処理
を適正に行なうために冗長部9′の領域を完全に分離し
たが、冗長部9′と内部領域11との境界(以下、「冗
長部境界」と称する)で図形が分割されることによって
微小図形が発生する可能性がある。そこで、本実施の形
態2では、冗長部除去処理の後工程として図形処理領域
内における図形修復処理を行なうべく、図形修復手段1
2を備えることを特徴としている。
【0059】以下、図10〜図15を用いて、上記の図
形修復処理について説明する。図10〜図15は、本実
施の形態2における図形修復処理の各工程を段階的に示
す図である。
【0060】まず図10に示されるように、上記の実施
の形態1の場合と同様の方法で第1と第2の図形処理領
域8a,8bをそれぞれ形成する。この図10に示され
る場合では、第1と第2の図形処理領域8a,8b間の
境界にまたがるようにパターンデータ13が形成されて
いる。
【0061】次に、上記の実施の形態1の場合と同様の
方法で、冗長部分割処理を行なう。その結果が、図11
に示されている。この場合、冗長部分割処理により、パ
ターンデータ13が、パターンデータ13′と、冗長部
境界に生じる微小図形データ14a,14bとに分割さ
れている。
【0062】次に、図12に示されるように、上記の実
施の形態1の場合と同様の方法で冗長部除去処理を行な
う。それにより、図13に示されるように、第1の図形
処理領域8aに保有される冗長部9′内の部分13a
と、第2の図形処理領域8bに保有される冗長部9′内
の部分13bとがそれぞれ形成される。
【0063】次に、上記の図形修復手段12によって、
冗長部境界に接する図形データをすべて抽出し、この抽
出された図形データを輪郭化する。つまり、この抽出さ
れた図形データの輪郭を描き、既に該図形データ内に付
与されている分割線を除去する。その後、再びこの輪郭
化された図形データを基本図形に再分割する。その結果
が図14に示されている。この図14に示されるよう
に、第1と第2の図形処理領域8a,8bにそれぞれ保
有される新たなパターンデータ13a′,13b′が規
定される。それにより、冗長部境界に接する微小図形デ
ータ14a,14bの発生を効果的に抑制することが可
能となる。
【0064】上記のようにして図形修復処理を行なった
後に、図15に示されるように、第1と第2の図形処理
領域8a,8bを連結する。その結果、冗長部境界での
微小図形の発生を効果的に抑制でき、かつ上記連結後の
パターンデータ13″における欠けの発生をも効果的に
抑制することが可能となる。
【0065】ここで、上述の図形修復手段12の構成の
一例と図形修復処理の概要とについて図16および図1
7を用いて説明する。図16は、図形修復手段12の構
成の一例を示すブロック図である。図17は、図形修復
処理のフローチャートである。
【0066】まず図16を参照して、この実施の形態2
における図形修復手段12は、冗長部境界に接するすべ
ての図形データを抽出する図形抽出手段15と、抽出さ
れた図形データの輪郭を描く輪郭化手段16と、輪郭化
された図形データを基本図形に分割する輪郭化図形分割
手段17とを備える。
【0067】そして、図形修復処理に際しては、まず図
17に示されるように、ステップS1において基本図形
データが入力され、ステップS2において図形処理領域
の読込みが行なわれる。
【0068】そして、ステップS3において図形処理領
域内の図形データの読込みが行なわれ、ステップS4に
おいて、上記の図形抽出手段15によって、冗長部境界
上に位置する図形データの抽出が行なわれる。
【0069】次に、ステップS5において、上記の輪郭
化手段16によって抽出された図形データの輪郭化が行
なわれ、ステップS6において、上記の輪郭化図形分割
手段17によって、輪郭化された図形データが基本図形
に分割される。その後、ステップS7において、このよ
うに基本図形に分割された図形データを出力する。そし
て、未処理の図形処理領域が存在するか否かをステップ
S8において判断し、未処理の図形処理領域がなければ
終了する。
【0070】なお、図17に示されるフローチャートで
は、冗長部境界に接するすべての図形を抽出することと
しているが、冗長部境界に接する微小図形データと、そ
の微小図形データに接しかつ冗長部境界に接する図形デ
ータのみを抽出するようにしてもよい。このような機能
を図形抽出手段15に付加することにより、図形抽出後
の処理対象を低減することが可能となる。それにより、
処理速度を向上させることが可能となる。
【0071】(実施の形態3)次に、図18および図1
9を用いて、この発明の実施の形態3について説明す
る。図18は、この発明の実施の形態3における荷電ビ
ーム描画データ作成装置の特徴的な構成を示すブロック
図であり、図19は本実施の形態3に特有の処理のフロ
ーチャートを示している。
【0072】本実施の形態3は、上記の実施の形態2の
変形例であり、冗長部除去処理を行なった後に、図形処
理領域全体で重複除去処理を実施するものである。
【0073】具体的には、上記の実施の形態2の場合と
同様に図形修復手段12を有することを特徴とするが、
この図形修復手段12の構成が上記の実施の形態2の場
合と異なっている。すなわち、本実施の形態3では、図
18に示されるように、図形修復手段12が、不要分割
線除去手段18と、再分割手段19とを備えている。
【0074】次に、図19を用いて、本実施の形態3に
おける荷電ビーム描画データ作成装置1の特徴的な処理
について説明する。図19を参照して、ステップS1に
おいて基本図形データの入力を行ない、ステップS2に
おいて図形処理領域の読込みを行なう。次に、ステップ
S3において図形処理領域内の図形データの読込みを行
ない、ステップS4において、上記の不要分割線除去手
段によって図形処理領域内の図形データの不要分割線を
除去した後、上記の再分割手段によって、不要分割線が
除去された後の図形データを基本図形に再分割する。そ
の後、ステップS5において、上記のような処理がなさ
れた後の図形データを出力する。その後、ステップS6
において、未処理の図形処理領域が存在するか否かを判
断し、未処理の図形処理領域が存在しなければ処理を終
了する。
【0075】上述のように、この実施の形態3では、図
形修復手段12として不要分割線除去手段18と再分割
手段19とを備えることにより、上記の実施の形態2と
ほぼ同等の効果が得られる。
【0076】上述のように、この発明の種々の実施の形
態について説明を行なったが、今回開示された実施の形
態はすべての点で例示であって制限的なものではないと
考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲
によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範
囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る荷
電ビーム描画データ作成装置は、冗長部分割手段を有し
ているので、設計レイアウトデータを冗長部と内部領域
とに分割して各々の領域内で独立して重複部除去処理が
行なえる。そのため、各内部領域内での重複除去処理の
際に内部領域内の図形データに付与される分割線が、冗
長部内の図形データに付与されることを効果的に阻止で
きる。それにより、隣接する図形処理領域のいずれから
見ても冗長部内の図形データを同形状として認識するこ
とが可能となる。その結果、冗長部除去手段による冗長
部内の図形データの重複除去後に図形データに欠けが発
生するのを効果的に阻止することが可能となる。それに
より、描画パターンの寸法精度劣化を効果的に抑制する
ことが可能となる。
【0078】なお、荷電ビーム描画データ作成装置が図
形修復手段を備える場合には、冗長部除去手段によって
冗長部内における図形データの重複部分を除去した後に
図形データを基本図形で再構成することができる。それ
により、冗長部分割処理に起因する微小図形データの発
生を効果的に抑制できる。
【0079】また、上記の図形修復手段が、図形抽出手
段と、輪郭化手段と、輪郭化図形分割手段とを備えた場
合には、冗長部の外周と接する図形データを抽出してそ
の図形を輪郭化した後に、この輪郭化された図形データ
を基本図形に分割することが可能となる。それにより、
冗長部境界に接する微小図形データの発生を効果的に抑
制することが可能となる。
【0080】また、上記の図形抽出手段が微小図形デー
タと該微小図形データに接する図形データのみを選択的
に抽出する機能を有する場合には、図形データを抽出し
た後の処理対象を上記の場合よりも低減することが可能
となる。それにより、上記の場合よりも処理速度を向上
させることが可能となる。また、図形修復手段が不要分
割線除去手段と再分割手段とを備えた場合には、冗長部
除去手段によって冗長部における図形データの重複除去
が行なわれた後に、不要分割線除去手段によって図形処
理領域内の図形データの不要分割線を除去することがで
き、再分割手段によって上記の不要分割線が除去された
後の図形データを基本図形に再分割することが可能とな
る。図形処理領域全体で上記のような処理を行なうこと
により、冗長部境界における微小図形データの発生を効
果的に抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における荷電ビーム
描画データ作成装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 図1に示される荷電ビーム描画データ作成装
置を用いた特徴的な処理工程の第1工程を示す図であ
る。
【図3】 図1に示される荷電ビーム描画データ作成装
置を用いた特徴的な処理工程の第2工程を示す図であ
る。
【図4】 (a)と(b)は、図1に示される荷電ビー
ム描画データ作成装置を用いた特徴的な処理工程の第3
工程を示す図である。
【図5】 (a)と(b)は、図1に示される荷電ビー
ム描画データ作成装置を用いた特徴的な処理工程の第4
工程を示す図である。
【図6】 (a)と(b)は、図1に示される荷電ビー
ム描画データ作成装置を用いた特徴的な処理工程の第5
工程を示す図である。
【図7】 図1に示される荷電ビーム描画データ作成装
置を用いた特徴的な処理工程の第6工程を示す図であ
る。
【図8】 (a)は図形処理領域と冗長領域とを示す図
であり、(b)はこの発明に係る冗長部を斜線で示す図
であり、(c)はこの発明に係る内部領域を斜線で示す
図である。
【図9】 この発明の実施の形態2における荷電ビーム
描画データ作成装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図10】 図9に示される荷電ビーム描画データ作成
装置を用いた特徴的な処理工程の第1工程を示す図であ
る。
【図11】 図9に示される荷電ビーム描画データ作成
装置を用いた特徴的な処理工程の第2工程を示す図であ
る。
【図12】 (a)と(b)は、図9に示される荷電ビ
ーム描画データ作成装置を用いた特徴的な処理工程の第
3工程を示す図である。
【図13】 (a)と(b)は、図9に示される荷電ビ
ーム描画データ作成装置を用いた特徴的な処理工程の第
4工程を示す図である。
【図14】 (a)と(b)は、図9に示される荷電ビ
ーム描画データ作成装置を用いた特徴的な処理工程の第
5工程を示す図である。
【図15】 図9に示される荷電ビーム描画データ作成
装置を用いた特徴的な処理工程の第6工程を示す図であ
る。
【図16】 この発明に係る図形修復手段の構成の一例
を示すブロック図である。
【図17】 図16に示される図形修復手段を用いた図
形修復処理を説明するためのフローチャートである。
【図18】 図形修復手段の構成の他の例を示すブロッ
ク図である。
【図19】 図18に示される図形修復手段を用いた図
形修復処理を示すフローチャートである。
【図20】 パターンデータの一例を示す図である。
【図21】 図20に示されるパターンデータを水平方
向の分割線で分割した場合を示す図である。
【図22】 図20に示されるパターンデータを垂直方
向の分割線で分割した場合を示す図である。
【図23】 図20に示されるパターンデータを用いて
マスク上に形成されたレジストパターンの形状を示す図
である。
【図24】 1ショットの電子ビームで描画された場合
のマスク上のレジストパターン寸法のばらつきを示す図
である。
【図25】 2ショットの電子ビームで描画された場合
のマスク上のレジストパターン寸法のばらつきを示す図
である。
【図26】 1ショットの電子ビームで描画された場合
の描画図形(a)と電子ビームの強度分布(b)を示す
図である。
【図27】 2ショットの電子ビームで描画された場合
の描画図形(a)と電子ビームの強度分布(b)を示す
図である。
【図28】 微小サイズの電子ビームを含む2ショット
の電子ビームで描画された場合のマスク上のレジストパ
ターン寸法のばらつきを示す図である。
【図29】 従来の荷電ビーム描画データ作成装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図30】 (a)と(b)は、図形間の重複除去処理
(スラブ法)を説明するための図である。
【図31】 冗長部除去処理を示すフローチャートであ
る。
【図32】 (a)〜(c)は、冗長部除去処理の対象
となる図形領域の種類を説明するための図である。
【図33】 図形データが台形の場合の図形領域を示す
図である。
【図34】 図形領域が図形処理領域の左辺上にまたが
る場合を示す図である。
【図35】 図形領域が図形処理領域の左辺上にまたが
る場合の境界処理を示すフローチャートである。
【図36】 図35に示される境界処理の第1工程を示
す図である。
【図37】 図35に示される境界処理の第2工程を示
す図である。
【図38】 図形領域が図形処理領域の右辺上にまたが
る場合を示す図である。
【図39】 図形領域が図形処理領域の右辺上にまたが
る場合の境界処理を示すフローチャートである。
【図40】 図39に示される境界処理の第1工程を示
す図である。
【図41】 図39に示される境界処理の第2工程を示
す図である。
【図42】 図形領域が図形処理領域の上辺上にまたが
る場合を示す図である。
【図43】 図形領域が図形処理領域の上辺上にまたが
る場合の境界処理を示すフローチャートである。
【図44】 図43に示される境界処理の第1工程を示
す図である。
【図45】 図43に示される境界処理の第2工程を示
す図である。
【図46】 図形領域が図形処理領域の下辺上にまたが
る場合を示す図である。
【図47】 図形領域が図形処理領域の下辺上にまたが
る場合の境界処理を示すフローチャートである。
【図48】 図47に示される境界処理の第1工程を示
す図である。
【図49】 図47に示される境界処理の第2工程を示
す図である。
【図50】 (a)は従来の設計レイアウトデータの一
例を示す図であり、(b)は(a)を図形処理領域に分
割した状態を示す図であり、(c)は(b)における一
部を拡大した図である。
【図51】 従来の荷電ビーム描画データ作成装置を用
いたデータ処理の第1工程を示す図である。
【図52】 (a)と(b)は、従来の荷電ビーム描画
データ作成装置を用いたデータ処理の第2工程を示す図
である。
【図53】 (a)と(b)は、従来の荷電ビーム描画
データ作成装置を用いたデータ処理の第3工程を示す図
である。
【図54】 (a)と(b)は、従来の荷電ビーム描画
データ作成装置を用いたデータ処理の第4工程を示す図
である。
【図55】 従来の荷電ビーム描画データ作成装置を用
いたデータ処理の第5工程を示す図である。
【符号の説明】
1 荷電ビーム描画データ作成装置、8 図形処理領
域、8a 第1の図形処理領域、8b 第2の図形処理
領域、9 冗長領域、9′ 冗長部、9a 第1の冗長
領域、9b 第2の冗長領域、10,13,20,24
パターンデータ、11 内部領域。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲に冗長領域を有する複数の図形処理
    領域を形成し、隣り合う前記図形処理領域同士が接し、
    かつ各々の前記図形処理領域の前記冗長領域が隣接する
    前記図形処理領域と重なるように設計レイアウトデータ
    を分割する図形処理領域分割手段と、 前記隣接する図形処理領域の冗長領域の外周によって前
    記図形処理領域内に規定される内部領域と、すべての前
    記冗長領域を連結した冗長部とに前記設計レイアウトデ
    ータを分割する冗長部分割手段と、 前記内部領域内と前記冗長部内とで独立して図形データ
    の重複を除去する重複除去手段と、 前記冗長部内の前記図形データの前記図形処理領域間の
    境界での重複を除去する冗長部除去手段と、を備えた、
    荷電ビーム描画データ作成装置。
  2. 【請求項2】 前記荷電ビーム描画データ作成装置は、
    さらに、前記冗長部除去手段によって前記冗長部におけ
    る前記図形データの重複を除去した後に、前記図形デー
    タを基本図形で再構成する図形修復手段を備えた、請求
    項1に記載の荷電ビーム描画データ作成装置。
  3. 【請求項3】 前記図形修復手段は、 前記冗長部の外周と接する図形データを抽出する図形抽
    出手段と、 抽出された前記図形データの輪郭を描く輪郭化手段と、 輪郭が描かれた前記図形データを前記基本図形に分割す
    る輪郭化図形分割手段と、を含む、請求項2に記載の荷
    電ビーム描画データ作成装置。
  4. 【請求項4】 前記図形抽出手段は、微小図形データと
    該微小図形データに接する図形のみを選択的に抽出する
    機能を有する、請求項3に記載の荷電ビーム描画データ
    作成装置。
  5. 【請求項5】 前記図形修復手段は、 前記図形処理領域内の図形データの不要分割線を除去す
    る不要分割線除去手段と、 前記不要分割線除去手段によって前記不要分割線を除去
    した後の前記図形データを前記基本図形に再分割する再
    分割手段と、を含む、請求項2に記載の荷電ビーム描画
    データ作成装置。
JP8312269A 1996-11-22 1996-11-22 荷電ビーム描画データ作成装置 Withdrawn JPH10154648A (ja)

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