JP2003273001A - 電子線描画データ作成方法、マスク製造方法および描画装置 - Google Patents

電子線描画データ作成方法、マスク製造方法および描画装置

Info

Publication number
JP2003273001A
JP2003273001A JP2002070865A JP2002070865A JP2003273001A JP 2003273001 A JP2003273001 A JP 2003273001A JP 2002070865 A JP2002070865 A JP 2002070865A JP 2002070865 A JP2002070865 A JP 2002070865A JP 2003273001 A JP2003273001 A JP 2003273001A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
electron beam
pattern
mask
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002070865A
Other languages
English (en)
Inventor
Kensuke Tsuchiya
健介 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002070865A priority Critical patent/JP2003273001A/ja
Publication of JP2003273001A publication Critical patent/JP2003273001A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】レイアウト設計されたパターンデータを、電子
線描画データに高速で変換できる電子線描画データ作成
方法と、電子線描画データ作成の所要時間を短縮し、マ
スク製造のTATを改善できるマスク製造方法と描画装
置を提供する。 【解決手段】LSIの製造におけるリソグラフィで用い
られるマスクに、電子線によりマスクパターンを描画す
るためのデータ作成方法であって、レイアウト設計さ
れ、矩形および/または台形に分割されているLSIの
パターンデータに、アウトライン処理を行わず、矩形お
よび/または台形に分割されたまま、寸法補正のための
バイアス処理を施す工程を有する電子線描画データ作成
方法と、それを含むマスク製造方法と、それに用いる描
画装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
製造においてリソグラフィ工程で用いられるマスクの製
造方法と、マスクにマスクパターンを形成するための電
子線描画データ作成方法および描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの製造においては、CAD(comp
uter-aided design)により回路パターンがレイアウト設
計され、レイアウト設計されたパターンデータに基づ
き、マスクが作成される。このマスクを用いてリソグラ
フィが行われ、ウェハ上にマスクパターンが露光され
る。
【0003】リソグラフィとしてはフォトリソグラフィ
の他、高加速電子線リソグラフィ、低加速電子線リソグ
ラフィ、イオンビームリソグラフィ、X線リソグラフィ
等が開発されている。通常、これらのリソグラフィに用
いられるマスクには、電子線リソグラフィによってマス
クパターンが描画される。以下、マスクパターンを描画
する電子線露光装置を描画装置とする。描画装置はパタ
ーンジェネレータとも呼ばれる。また、電子線リソグラ
フィによりマスクに描画されるパターンを、電子線描画
データとする。
【0004】CADによりレイアウト設計されたパター
ンデータは、描画装置が読み込み可能なデータ形式(フ
ォーマット)に変換され、描画装置の描画単位である偏
向領域に分割される。描画装置において、偏向器により
電子線を必要な精度で偏向できる領域(偏向領域)は、
最大でも数mm角程度である。したがって、偏向領域ご
とに描画が行われる。
【0005】また、レイアウト設計されたパターンデー
タは、LSIの製造に採用されるプロセスやその条件に
合わせて補正される。例えば、低加速電子線リソグラフ
ィには、マスクパターンで孔が設けられたステンシルマ
スクが用いられる。ステンシルマスクはマスク材料にエ
ッチングを行って形成され、このエッチングには描画装
置でパターンが描画されたレジストが用いられる。
【0006】ステンシルマスクの場合、設計されたパタ
ーンデータとエッチングでマスクに形成されたパターン
との寸法差(エッチング変換差)が、特にパターンを微
細化したときに顕著に大きくなりやすい。したがって、
マスクの製造プロセスを安定化させる目的で、パターン
データにバイアス処理が施される。同様に、フォトリソ
グラフィに用いられるマスクの場合も、プロセス安定化
を目的としてパターンデータにバイアス処理が施され、
さらに、光近接効果によるパターンの寸法や形状の変化
を補正するためのバイアス処理も施される。
【0007】上記のようなバイアス処理は、パターンデ
ータ変換ソフトウェア(またはそれを含むハードウェ
ア)の図形演算機能を用いて行われる。一般に、パター
ンデータ変換ソフトウェアでは、パターンデータの入力
時にパターンデータのデータ形式が内部データ形式に変
換され、その際にアウトライン処理(OR処理)が行わ
れる。
【0008】OR処理により得られたポリゴンデータ
は、パターンデータ変換ソフトウェアのサイジング機能
を用いて拡大または縮小され、これによりバイアス処理
が施される。パターンデータにバイアス処理が施された
後、パターンデータは偏向領域に分割され、さらに矩形
および台形に分割される。
【0009】パターンデータ変換でのデータ処理量は膨
大であり、パターンデータは圧縮データとして処理され
る。圧縮データにバイアス処理あるいは分割処理を実行
することにより、データ処理量が少なくなり、処理が高
速化される。パターンデータが矩形のみで構成される場
合、パターンデータを効率的に圧縮できる。
【0010】それに対し、パターンデータが矩形の辺と
異なる方向(斜め方向)に延びる場合は、パターンデー
タを効率的に圧縮することができない。したがって、バ
イアス処理が施されたパターンデータは、偏向領域を考
慮した上で矩形に分割され、矩形に分割されない部分が
台形パターンとして処理される。
【0011】以上の複数の処理が施されたパターンデー
タは、描画装置用のデータ形式に変換され、最終的に電
子線描画データとしてパターンデータ変換ソフトウェア
から出力される。出力された電子線描画データは、描画
装置のデータ入力部に入力され、マスクパターンの描画
が行われる。
【0012】従来の電子線描画データ作成の手順を、図
9にまとめた。図9に示す各工程は、すべてパターンデ
ータ変換ソフトウェアを用いて行われる。 (ステップ0)パターンデータ変換を開始する。 (ステップ1)CADによりレイアウト設計されたパタ
ーンデータを入力する。ステップ1でパターンデータが
入力されるパターンの例を(a)に示す。
【0013】(ステップ2)入力されたパターンデータ
にOR処理を行う。ステップ2で得られるポリゴンデー
タのアウトラインを(b)に示す。 (ステップ3)OR処理されたパターンデータにバイア
ス処理を行う。ステップ3でバイアス処理されたパター
ンを(c)に示す。(c)の点線はステップ2の(b)
を示し、(c)は(b)を拡大したものである。
【0014】(ステップ4)バイアス処理されたパター
ンデータを矩形および/または台形に分割する。ステッ
プ4で矩形/台形分割されたパターンを(d)に示す。 (ステップ5)パターンデータを描画装置のデータ形式
に変換する。 (ステップ6)データ形式が変換されたパターンデータ
を出力する。 (ステップ7)パターンデータ変換を終了する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】近年、LSIの高集積
化に伴い、パターンデータが大容量化している。上記の
従来の処理方法では、データ量の増加に伴い、処理時間
が大幅に延長されるため、マスク製造のターン・アラウ
ンド・タイム(TAT)が低下する要因となっている。
【0016】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、したがって本発明は、レイアウト設計された
パターンデータを、電子線描画データに高速で変換でき
る電子線描画データ作成方法を提供することを目的とす
る。また、本発明は、電子線描画データの作成に要する
時間を短縮し、マスク製造のTATを改善できるマスク
製造方法および描画装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の電子線描画データ作成方法は、半導体集積
回路の製造におけるリソグラフィで用いられるマスク
に、電子線によりマスクパターンを描画するためのデー
タ作成方法であって、レイアウト設計された前記半導体
集積回路のパターンデータであって、矩形および/また
は台形に分割されているパターンデータに対し、アウト
ライン処理を行わず、矩形および/または台形に分割さ
れたまま、寸法補正のためのバイアス処理を施す工程を
有することを特徴とする。
【0018】また、上記の目的を達成するため、本発明
のマスク製造方法は、半導体集積回路のパターンデータ
をレイアウト設計する工程と、前記パターンデータを矩
形および/または台形に分割する工程と、前記パターン
データに、矩形および/または台形に分割されたまま、
寸法補正のためのバイアス処理を施し、電子線描画デー
タを作成する工程と、前記電子線描画データに従って、
マスク材料上のレジストにマスクパターンの電子線描画
を行う工程と、前記レジストを用いて前記マスク材料を
加工する工程とを有することを特徴とする。
【0019】また、上記の目的を達成するため、本発明
の描画装置は、レイアウト設計された半導体集積回路の
パターンデータが入力されるデータ入力部と、データ入
力部に入力され、矩形および/または台形に分割されて
いるパターンデータに対し、アウトライン処理を行わ
ず、矩形および/または台形に分割されたまま、寸法補
正のためのバイアス処理を施し、電子線描画データを作
成する図形演算手段と、前記図形演算手段により作成さ
れた電子線描画データに従って、マスク材料上のレジス
トにマスクパターンの電子線描画を行う電子線生成手段
および電子線偏向手段とを有することを特徴とする。
【0020】これにより、レイアウト設計されたパター
ンデータにバイアス処理を含むデータ変換を行い、電子
線描画データを作成するときのデータ処理量を低減する
ことができる。したがって、データ処理が高速化し、マ
スク製造のTATを改善することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の電子線描画デー
タ作成方法、マスク製造方法および描画装置の実施の形
態について、図面を参照して説明する。 (実施形態1)図1は本実施形態の電子線描画データ作
成の手順を示す。本実施形態の電子線描画データ作成方
法によれば、レイアウト設計されたパターンデータにO
R処理を行わず、矩形および/または台形に分割された
ままのパターンにバイアス処理を行う。
【0022】(ステップ0)パターンデータ変換を開始
する。 (ステップ1)CADによりレイアウト設計されたパタ
ーンデータを入力する。ステップ1でパターンデータが
入力されるパターンの例を(a)に示す。 (ステップ2)矩形および/または台形に分割されてい
るパターンにバイアス処理を行う。ステップ2でバイア
ス処理されたパターンを(b)に示す。 (ステップ3)バイアス処理されたパターンデータを出
力する。 (ステップ4)バイアス処理を終了する。
【0023】上記の本実施形態の電子線描画データ作成
方法によれば、図1に示す各工程は、バイアス処理専用
のソフトウェア(またはそれを含むハードウェア)を用
いて行う。例えば、汎用されているパターンデータ変換
ソフトウェアを用いる場合、パターンデータの入力時に
内部データ形式に変換され、OR処理が行われるため、
バイアス処理後に矩形/台形分割とデータ形式の変換が
必須となる。
【0024】それに対し、本実施形態の電子線描画デー
タ作成方法では、パターンデータの入力時にOR処理を
行わないため、バイアス処理後の矩形/台形分割が不要
であり、データ処理量を少なくできる。また、ソフトウ
ェアの内部データ形式への変換も行わないため、バイア
ス処理後に内部データ形式から描画装置のデータ形式に
変換する必要もない。これによっても、データ処理量が
低減され、処理を高速化できる。
【0025】但し、CADにより出力されたパターンデ
ータのデータ形式から描画装置で読み込み可能なデータ
形式への変換は、従来通り、適宜行う。描画装置のデー
タ形式への変換は、バイアス処理の前と後のいずれに行
ってもよく、データ処理量が少なくなる方を選択すれば
よい。
【0026】本実施形態のマスク製造方法は、上記の本
実施形態の電子線描画データ作成方法で作成された電子
線描画データに従って、マスク材料上のレジストにマス
クパターンの電子線描画を行う工程と、レジストを用い
てマスク材料を加工する工程を含む。
【0027】フォトリソグラフィ用マスクを製造する場
合、マスク材料の加工は、例えばガラス基板上の遮光膜
にエッチングを行う工程を含む。また、電子線リソグラ
フィ用マスクを製造する場合、マスク材料の加工は、例
えばマスク材料にエッチングを行い、マスクパターンで
孔を形成する工程を含む。本実施形態のマスク製造方法
によれば、電子線描画データ作成のTATが改善するこ
とから、マスク製造のTATを短縮できる。
【0028】(実施形態2)図2は本実施形態の電子線
描画データ作成の手順を示す。本実施形態の電子線描画
データ作成には、図形演算機能を有する本発明の描画装
置を用い、バイアス処理を描画装置のメモリで行う。本
実施形態の電子線描画データ作成方法によれば、実施形
態1と同様に、パターンデータにOR処理を行わず、矩
形および/または台形に分割されたパターンにバイアス
処理を行う。
【0029】(ステップ0)描画のためのパターンデー
タ変換を開始する。 (ステップ1)CADによりレイアウト設計されたパタ
ーンデータを描画装置のデータ形式に変換する。ステッ
プ1でデータ形式の変換が行われるパターンの例を
(a)に示す。 (ステップ2)パターンデータを描画装置に入力する。
【0030】(ステップ3)矩形および/または台形に
分割されているパターンに、描画装置のメモリでバイア
ス処理を行う。ステップ3でバイアス処理されたパター
ンを(b)に示す。 (ステップ4)バイアス処理されたパターンデータで描
画する。 (ステップ5)描画を終了する。
【0031】上記の本実施形態の電子線描画データ作成
方法および描画装置によれば、バイアス処理が描画装置
で行われる。したがって、レイアウト設計されたパター
ンデータにアウトライン処理を行う必要がなく、バイア
ス処理後に再度、矩形/台形分割を行う必要もない。バ
イアス処理でのデータ処理量が低減され、処理が高速化
されることから、マスク製造のTATを短縮できる。
【0032】(実施形態3)次に、実施形態1および2
におけるバイアス処理の例を具体的に示す。図3は、矩
形/台形分割されている図形1が孤立している場合、す
なわち隣接図形が存在しない場合の例を示す。
【0033】この場合には、単純にバイアス指定値の分
だけ図形1を拡大または縮小すればよい。プラスバイア
ス処理の場合、実線が元の図形に対応し、点線がバイア
ス処理後の図形に対応する。マイナスバイアス処理の場
合、点線が元の図形に対応し、実線がバイアス処理後の
図形に対応する。
【0034】図4(a)および(b)は、矩形/台形分
割されている図形2に隣接図形3が存在し、かつ隣接図
形2、3が接する辺(以下、隣接辺4とする。)の長さ
が異なる場合の例を示す。この場合には、隣接辺4が長
い方の図形3に図3の孤立図形1と同様のバイアス処理
を施す。
【0035】他方の図形2は隣接辺以外の辺について、
図3の孤立図形1と同様のバイアス処理を行い、隣接辺
部分については、プラスバイアス処理の場合に図形2を
縮小し、マイナスバイアス処理の場合に図形2を拡大す
る。これにより、隣接図形2、3が離れたり、隣接辺近
傍で重なったりするのを防止する。図4(a)および
(b)で、プラスバイアス処理の場合、実線が元の図形
に対応し、点線がバイアス処理後の図形に対応する。マ
イナスバイアス処理の場合、点線が元の図形に対応し、
実線がバイアス処理後の図形に対応する。
【0036】図5(a)および(b)は、矩形/台形分
割されている図形5に隣接図形6が存在し、かつ隣接辺
7の長さが等しい場合の例を示す。この場合には、隣接
辺以外の辺について、隣接図形5、6の両方に図3の孤
立図形1と同様のバイアス処理を行い、隣接辺部分では
隣接図形5、6をいずれも変化させない。図5(a)お
よび(b)で、プラスバイアス処理の場合、実線が元の
図形に対応し、点線がバイアス処理後の図形に対応す
る。マイナスバイアス処理の場合、点線が元の図形に対
応し、実線がバイアス処理後の図形に対応する。
【0037】図6(a)は、矩形/台形分割されている
図形8に隣接図形9が存在し、かつ隣接辺10の長さが
等しい場合の他の例を示す。ここで、一方の図形8が矩
形であり、他方の図形9が台形であるとする。また、台
形9は、隣接辺10とそれに隣接する辺とのなす角が鋭
角を含まないものとする。
【0038】この場合には、台形9に図3の孤立図形1
と同様のバイアス処理を施す。矩形8は隣接辺以外の辺
について、図3の孤立図形1と同様のバイアス処理を行
い、隣接辺部分については、プラスバイアス処理の場合
に矩形8を縮小し、マイナスバイアス処理の場合に矩形
9を拡大する。これにより、隣接図形8、9が離れた
り、隣接辺近傍で重なったりするのを防止する。
【0039】図6(b)は、矩形/台形分割されている
図形11に隣接図形12が存在し、かつ隣接辺13の長
さが等しい場合の他の例を示す。ここで、一方の図形1
1が台形であり、他方の図形12が矩形であるとする。
また、台形11は、隣接辺10とそれに隣接する辺との
なす角が鈍角を含まないものとする。
【0040】この場合には、矩形12に図3の孤立図形
1と同様のバイアス処理を施す。台形11は隣接辺以外
の辺について、図3の孤立図形1と同様のバイアス処理
を行い、隣接辺部分については、プラスバイアス処理の
場合に台形11を縮小し、マイナスバイアス処理の場合
に台形11を拡大する。これにより、隣接図形11、1
2が離れたり、隣接辺近傍で重なったりするのを防止す
る。
【0041】(実施形態4)描画装置での電子ビーム走
査方法には、ラスタ走査とベクタ走査がある。ラスタ走
査は全面を走査して、パターン部分のみ電子ビームをオ
ンとする方式である。ベクタ走査はパターンが存在する
部分のみ走査する方式である。ベクタ走査が行われるベ
クタ系描画装置では、上記の実施形態3に示すように、
パターンの重なり部分を排除しないと、多重描画が行わ
れることになり、多重描画での合わせずれの問題が発生
する。
【0042】一方、ラスタ走査が行われるラスタ系描画
装置では、図形をビットマップに展開して保持する。し
たがって、バイアス処理後の図形が重なっていても多重
描画にならない。例えば、図4(a)の実線で示すパタ
ーンに、ラスタ系描画装置に対応するようにプラスバイ
アス処理を行った場合は、図7の点線で示すパターンと
なる。
【0043】図8は、図7のバイアス処理されたパター
ン(点線)を示すビットマップである。図8で、0また
は1で表される領域はビーム走査領域を示し、1で表さ
れる領域はビームオン領域を示す。図8に示すように、
図形をビットマップに展開して保持する場合には、隣接
図形2、3の一方で隣接辺部分を拡大または縮小する処
理が不要である。
【0044】上記の本発明の実施形態の電子線描画デー
タ作成方法、マスク製造方法および描画装置によれば、
レイアウト設計されたパターンデータから電子線描画デ
ータへのデータ変換において、データ処理量を低減し、
処理を高速化できる。本発明の電子線描画データ作成方
法、マスク製造方法および描画装置の実施形態は、上記
の説明に限定されない。例えば、フォトリソグラフィや
電子線リソグラフィ以外のリソグラフィに用いられるマ
スクに本発明を適用することも可能である。その他、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能であ
る。
【0045】
【発明の効果】本発明の電子線描画データ作成方法によ
れば、レイアウト設計されたパターンデータを、電子線
描画データに高速で変換できる。本発明のマスク製造方
法および描画装置によれば、電子線描画データの作成に
要する時間を短縮し、マスク製造のTATを改善でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の電子線描画データ作成方法を示
すフローチャートである。
【図2】図2は本発明の電子線描画データ作成方法を示
すフローチャートである。
【図3】図3は本発明の電子線描画データ作成方法でバ
イアス処理されるパターンの例である。
【図4】図4(a)および(b)は本発明の電子線描画
データ作成方法でバイアス処理されるパターンの例であ
る。
【図5】図5(a)および(b)は本発明の電子線描画
データ作成方法でバイアス処理されるパターンの例であ
る。
【図6】図6(a)および(b)は本発明の電子線描画
データ作成方法でバイアス処理されるパターンの例であ
る。
【図7】図7は本発明の電子線描画データ作成方法でバ
イアス処理されるパターンの例である。
【図8】図8は本発明の電子線描画データ作成方法でバ
イアス処理されたパターンのビットマップの例である。
【図9】図9は従来の電子線描画データ作成方法を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1〜3、5、6、8、9、11、12…図形、4、7、
10、13…隣接辺。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体集積回路の製造におけるリソグラフ
    ィで用いられるマスクに、電子線によりマスクパターン
    を描画するためのデータ作成方法であって、 レイアウト設計された前記半導体集積回路のパターンデ
    ータであって、矩形および/または台形に分割されてい
    るパターンデータに対し、アウトライン処理を行わず、
    矩形および/または台形に分割されたまま、寸法補正の
    ためのバイアス処理を施す工程を有する電子線描画デー
    タ作成方法。
  2. 【請求項2】半導体集積回路のパターンデータをレイア
    ウト設計する工程と、 前記パターンデータを矩形および/または台形に分割す
    る工程と、 前記パターンデータに、矩形および/または台形に分割
    されたまま、寸法補正のためのバイアス処理を施し、電
    子線描画データを作成する工程と、 前記電子線描画データに従って、マスク材料上のレジス
    トにマスクパターンの電子線描画を行う工程と、 前記レジストを用いて前記マスク材料を加工する工程と
    を有するマスク製造方法。
  3. 【請求項3】レイアウト設計された半導体集積回路のパ
    ターンデータが入力されるデータ入力部と、 データ入力部に入力され、矩形および/または台形に分
    割されているパターンデータに対し、アウトライン処理
    を行わず、矩形および/または台形に分割されたまま、
    寸法補正のためのバイアス処理を施し、電子線描画デー
    タを作成する図形演算手段と、 前記図形演算手段により作成された電子線描画データに
    従って、マスク材料上のレジストにマスクパターンの電
    子線描画を行う電子線生成手段および電子線偏向手段と
    を有する描画装置。
JP2002070865A 2002-03-14 2002-03-14 電子線描画データ作成方法、マスク製造方法および描画装置 Pending JP2003273001A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002070865A JP2003273001A (ja) 2002-03-14 2002-03-14 電子線描画データ作成方法、マスク製造方法および描画装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002070865A JP2003273001A (ja) 2002-03-14 2002-03-14 電子線描画データ作成方法、マスク製造方法および描画装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003273001A true JP2003273001A (ja) 2003-09-26

Family

ID=29201316

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002070865A Pending JP2003273001A (ja) 2002-03-14 2002-03-14 電子線描画データ作成方法、マスク製造方法および描画装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003273001A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010129900A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Dainippon Printing Co Ltd 描画データ作成プログラム、描画データ作成方法、描画データ作成装置、描画システム
US7810066B2 (en) 2006-10-06 2010-10-05 Elpida Memory, Inc. Irradiation pattern data generation method, mask fabrication method, and plotting system
JP2013115304A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
KR101300227B1 (ko) 2010-11-19 2013-08-26 가부시키가이샤 뉴플레어 테크놀로지 하전 입자빔 묘화 장치 및 하전 입자빔 묘화 방법
JP2016134567A (ja) * 2015-01-21 2016-07-25 株式会社ニューフレアテクノロジー エネルギービーム描画装置の描画データ作成方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7810066B2 (en) 2006-10-06 2010-10-05 Elpida Memory, Inc. Irradiation pattern data generation method, mask fabrication method, and plotting system
JP2010129900A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Dainippon Printing Co Ltd 描画データ作成プログラム、描画データ作成方法、描画データ作成装置、描画システム
KR101300227B1 (ko) 2010-11-19 2013-08-26 가부시키가이샤 뉴플레어 테크놀로지 하전 입자빔 묘화 장치 및 하전 입자빔 묘화 방법
JP2013115304A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP2016134567A (ja) * 2015-01-21 2016-07-25 株式会社ニューフレアテクノロジー エネルギービーム描画装置の描画データ作成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7179584B2 (en) Exposure method and device for forming patterns on printed wiring board
US6303251B1 (en) Mask pattern correction process, photomask and semiconductor integrated circuit device
US6635392B2 (en) Data processing apparatus, method and program product for compensating for photo proximity effect with reduced data amount, and photomask fabricated using same
JP2007293297A (ja) マスクレイアウト形成方法及びマスクレイアウト
JP2005079111A (ja) 電子線描画データ作成方法、作成装置及び作成プログラム並びに電子線描画装置
JP2003273001A (ja) 電子線描画データ作成方法、マスク製造方法および描画装置
JPH10154648A (ja) 荷電ビーム描画データ作成装置
JP4615156B2 (ja) 光近接補正された露光パターンを利用する露光方法,光近接補正された露光データの生成装置,及び光近接補正された露光データの露光装置
JP4479486B2 (ja) マスクパターンの補正方法
JP3146996B2 (ja) マスクパターンの加工処理方法及び電子線露光装置用マスク
JP2007123342A (ja) 半導体装置の製造方法。
US20040262543A1 (en) Variably shaped beam EB writing system
US6733932B2 (en) Mask lithography data generation method
JP5314937B2 (ja) 描画装置及び描画用データの処理方法
JP2007281184A (ja) 電子ビーム描画データ生成方法および電子ビーム描画データ生成装置
JP5123561B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP3394453B2 (ja) 電子ビーム露光方法
JP2000310851A (ja) Opcパターン付き図形データのサイジング処理方法及びopcパターン付き図形データのサイジング処理装置
JP2000112113A (ja) 図形パターン生成方法
JP4529398B2 (ja) ダミーパターン情報生成装置、パターン情報生成装置、マスク作成方法、ダミーパターン情報生成方法、プログラム及び上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4840517B2 (ja) 露光方法、並びに、半導体装置及びその製造方法
JP2002296759A (ja) マスクの製造方法及び電子線描画データ生成方法
JP2000348084A (ja) 図形一括電子線露光用データ処理方法および図形一括型電子ビーム露光装置
JP3830311B2 (ja) 露光方法および装置、記録媒体
JP2004361507A (ja) フォトマスクの製造方法およびフォトマスク描画システム