JP3471398B2 - マニュアルブレーキ装置 - Google Patents

マニュアルブレーキ装置

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JP3471398B2
JP3471398B2 JP32893693A JP32893693A JP3471398B2 JP 3471398 B2 JP3471398 B2 JP 3471398B2 JP 32893693 A JP32893693 A JP 32893693A JP 32893693 A JP32893693 A JP 32893693A JP 3471398 B2 JP3471398 B2 JP 3471398B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操作ハンドルを引くこ
とによりブレーキケーブルを引いてブレーキを作動させ
るステッキ型のマニュアルブレーキ装置であって、ブレ
ーキを作動させたまま操作ハンドルが収納可能なマニュ
アルブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のブレーキ装置としては、
基端に操作ハンドルが取り付けられたロッドを案内部材
により摺動自在かつ揺動自在に支持し、このロッドに形
成された係止歯に係合するようロッドに弾接するラチェ
ット爪を前記案内部材に取り付け、前記ロッドの先端側
にブレーキケーブルが連結された動作レバーの揺動端を
枢着してなり、前記ロッドが前記動作レバーへの枢着部
に対してひねり回転自在としたものが知られている。
【0003】このブレーキ装置では、操作ハンドルを介
してロッドを引けば、動作レバーが揺動し、ブレーキケ
ーブルが引かれブレーキが作動する。そして、そのまま
手をはなせば、ラチェット爪の係止歯への係合によりロ
ッド及び動作レバーがロックされて、このブレーキの作
動状態が保持される。またその後、操作ハンドルを介し
てロッドをひねった後、ブレーキケーブルの張力にまか
せて押し戻せば、ラチェット爪の係止歯への係合が外れ
てロッド及び動作レバーがもとの位置に戻されてブレー
キが解除される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
マニュアルブレーキ装置は、通常車両の運転席前側に設
けられるのであるが、上記従来の装置であると、ブレー
キ作動中には操作ハンドルとロッドの一部が運転者側に
突き出た状態となる。このため、運転操作の邪魔になる
ばかりか、運転者の手足などが操作ハンドルに接触し
て、意に反してブレーキが解除されてしまう危険があっ
た。
【0005】そこで出願人は、実公昭63−41250
号あるいは実公昭63−39157号公報に示されるよ
うに、操作ハンドルがロッドに対して空転可能なマニュ
アルブレーキ装置を提案した。
【0006】しかしながら、これらマニュアルブレーキ
装置であっても、不意にブレーキが解除されてしまう危
険は避けられるが、ブレーキ作動中に操作ハンドルとロ
ッドの一部が運転者側に突き出た状態となることは回避
されていない。このため、この操作ハンドル等が運転操
作の邪魔になり、あるいは仮眠等のために運転者等が前
部座席に横になる場合に邪魔になるといった問題が残
る。
【0007】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、ブレーキを作動させ
たまま操作ハンドルが収納可能なマニュアルブレーキ装
置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、 1 操作ハンドル(22)を引くことによりブレーキケ
ーブルを引いてブレーキを作動させるマニュアルブレー
キ装置であって、車体に固定される固定部材(1)に揺
動自在に枢着され、揺動することにより連結されたブレ
ーキケーブルを引いたり緩めたりする動作レバー(1
0)と、先端側が前記動作レバーの揺動端側に伸びるよ
うに配されて、基端側が前記固定部材(1)に揺動自在
かつ摺動自在に支持され、基端に前記操作ハンドル(2
2)が固設された操作ステム(20)と、前記動作レバ
ー(10)の揺動端に揺動自在に枢着され、前記操作ス
テム(20)が前記動作レバー(10)に対して相対的
に押込み方向に収納自在となるよう、前記操作ステム
(20)の先端側を摺動自在に支持する収納ガイド(3
0)と、前記操作ステム(20)が基端側に引かれたと
きに、前記動作レバー(10)が前記収納ガイド(3
0)を介して引かれてブレーキケーブルを引く方向に揺
動するよう、前記操作ステム(20)の先端を前記収納
ガイド(30)に係合させる係合手段(40)と、先端
側が前記動作レバー(10)の揺動端側に伸びるように
前記操作ステム(20)と平行に配されて、基端側が前
記固定部材(1)に揺動自在に支持され、係合歯(5
1)が長手方向に所定ピッチで連続して形成されたロッ
クステム(50)と、前記動作レバー(10)の揺動端
に揺動自在に枢着され、前記ロックステム(50)の先
端側を摺動自在に支持するロックガイド(60)と、前
記動作レバー(10)の揺動端に揺動自在に枢着され、
ロック位置に揺動することにより先端の爪(71)が前
記ロックステム(50)の係合歯(51)に係合して、
前記動作レバー(10)のブレーキケーブルをゆるめる
方向の揺動のみを阻止するロック部材(70)と、前記
ロック部材(70)を前記ロック位置に付勢するロック
付勢手段(80)と、前記操作ステム(20)の外周に
設けられ、前記操作ステム(20)がロック解除回転位
置に捻られることにより、前記ロック位置にあるロック
部材(70)を前記ロック位置から離れたロック解除位
置に揺動させるロック解除カム(90)と、前記操作ス
テム(20)を前記ロック解除回転位置から離れた戻り
回転位置に付勢する戻り付勢手段(100)とを備え、
前記操作ステム(20)は、基端側が前記固定部材
(1)に対して揺動自在かつ摺動自在であり、かつ先端
側が前記収納ガイド(30)を介して前記動作レバー
(10)に対して揺動自在かつ摺動自在であり、前記動
作レバー(10)に対して押込まれていない通常状態
と、前記動作レバー(10)に対して押込まれた収納状
態とに移動自在に支持されたことを特徴とするマニュア
ルブレーキ装置。
【0009】2 前記操作ステム(20)の先端が前記
動作レバー(10)に対して押込まれていない通常状態
にあるときに、前記戻り付勢手段(100)の付勢力を
受止めて前記操作ステム(20)を第1の戻り回転位置
に保持する通常時ストッパ(234)と、前記操作ステ
ム(20)が前記動作レバー(10)に対して押込まれ
収納状態になったときに、前記戻り付勢手段(100)
の付勢力を受止めて前記操作ステム(20)を前記第1
の戻り回転位置と角度が異なる第2の戻り回転位置に保
持する収納時ストッパ(209)とを、前記収納ガイド
(30)に形成したことを特徴とする項1記載のマニュ
アルブレーキ装置。
【0010】3 前記ロック部材(70)と同軸上に枢
着され、前記操作ステム(20)がロック解除回転位置
に捻られると、前記ロック部材(70)をロック解除位
置に揺動させるべく、前記ロック解除カムに押されて前
記ロック部材(70)がロック解除位置に向う方向と同
方向に揺動するリンク部材(110)と、前記ロック部
材(70)と前記係合歯(51)とのかみ合い荷重が緩
められた状態においてのみ、前記係合歯(51)に係合
している前記ロック部材(70)が前記リンク部材(1
10)の揺動に連動してロック解除位置に揺動するよ
う、前記ロック付勢手段(80)よりも大きなトルク
で、前記リンク部材(110)に対して前記ロック部材
(70)をロック解除位置に向う方向に付勢する連動用
付勢手段(120)とを設けたことを特徴とする請求項
1又は2記載のマニュアルブレーキ装置に存する。
【0011】
【作用】請求項1記載のマニュアルブレーキ装置では、
ブレーキが非作動状態にあるときには、動作レバー(1
0)はブレーキケーブルが緩む位置、すなわち動作レバ
ー(10)の揺動端がロックステム(50)の先端部に
ある位置にあり、操作ステム(20)は係合手段と収納
ガイド(30)の係合によりその先端がロックステム
(50)の先端部と略同位置に引き込まれた状態に維持
される。また、操作ステム(20)の捻り方向の回転位
置は、戻り付勢手段(100)によって、ロック解除カ
ム(90)がロック部材(70)に作用しない位置にあ
り、ロック部材(70)はロック付勢手段(80)によ
りロック位置(ロックステム(50)の係合歯(51)
に弾接する位置)にある。
【0012】この非作動状態から操作ハンドル(22)
を介して操作ステム(20)が引かれると、係合手段
(40)と収納ガイド(30)の係合により動作レバー
(10)が引かれ、これにともなってブレーキケーブル
が引かれてブレーキが作動する。この際、操作ステム
(20)が引かれる過程においてはロック部材(70)
の爪はロックステム(50)の係合歯(51)を乗り越
えるので、動作レバー(10)の揺動に支障はない。し
かし、操作ハンドル(22)から手が離され操作ステム
(20)を引く力がなくなると、動作レバー(10)が
ブレーキケーブルの張力により戻り始めるので、ロック
部材(70)の爪とロックステム(50)の係合歯(5
1)が係合し、これにより引かれた位置で動作レバー
(10)がロックされ、引いた量(引きしろ)に応じた
力でブレーキケーブルが引かれた状態、すなわちブレー
キ作動状態が保持される。
【0013】このブレーキ作動操作時において、操作ハ
ンドル(22)及び操作ステム(20)の一部は引き側
に突出することになる。しかし、操作ステム(20)
は、固定部材(1)(車体)に対して摺動自在であり、
かつ収納ガイド(30)を介して動作レバー(10)に
対しても摺動自在となっているため、この時係合手段
(40)の収納ガイド(30)への係合が離れる押込み
方向には摺動自在であり、上記ブレーキ作動状態を維持
したまま、少なくともブレーキ作動操作時において引い
た量に略等しい分だけは、操作ハンドル(22)を押し
込んでもとの位置近くに収納することができる。
【0014】そして、必要に応じてロック解除カム(9
0)がロック部材(70)に作用可能となるよう操作ス
テム(20)が引かれたうえで、操作ステム(20)が
ロック解除回転位置に捻られると、ロック解除カム(9
0)の機能によりロック部材(70)がロック解除位置
に揺動し、その後操作ステム(20)が捻られたままブ
レーキケーブルの張力にまかせて操作ハンドル(22)
が押し戻されることにより、操作ステム(20)ととも
に動作レバー(10)ももとの位置に戻り、ブレーキ非
作動状態となる。
【0015】請求項2記載のマニュアルブレーキ装置で
は、通常状態(すなわち、上記ブレーキ非作動状態,ブ
レーキ作動操作時)においては、通常時ストッパの機能
により操作ステム(20)が第1の戻り回転位置に保持
され、操作ハンドル(22)もこれに対応した角度に維
持される。ところが、ブレーキ作動操作後に操作ハンド
ル(22)を収納した時には、収納時ストッパの機能に
より操作ステム(20)が第2の戻り回転位置に保持さ
れ、これに対応して操作ハンドル(22)も通常状態と
は異なる角度に維持される。このため、ブレーキ非作動
状態にあるのか、あるいはブレーキ作動中において収納
された状態にあるのかが、操作ハンドル(22)の角度
の違いにより明確かつ容易に区別できる。
【0016】請求項3記載のマニュアルブレーキ装置で
は、リンク部材(110)を介してロック解除カム(9
0)がロック部材(70)を揺動させる構成となってお
り、単に操作ステム(20)がロック解除回転位置に捻
られただけでは、連動用付勢手段(120)に抗してリ
ンク部材(110)がロック部材(70)に対して相対
的に揺動するのみで、ロック部材(70)をロック解除
位置に揺動させるロック解除カム(90)の機能は働か
ず、安全性が高まるとともにロック部材(70)の爪又
はロックステム(50)の係合歯(51)の摩耗等が抑
制される。
【0017】すなわち、ブレーキ作動状態において、ブ
レーキケーブルの張力に反して操作ステム(20)が若
干でも引かれ、ロック部材(70)とロックステム(5
0)の係合歯(51)との噛み合い力が緩められて初め
て、連動用付勢手段(120)の力でリンク部材(11
0)にロック部材(70)が連動するようになり、操作
ステム(20)がロック解除回転位置に捻られることで
ロック部材(70)がロック解除位置に揺動してロック
状態が解除できる。このため、ブレーキ作動状態におい
て、操作ハンドル(22)に手足等が接触して操作ステ
ム(20)が捻られ、不意にブレーキが解除されてしま
うことがなく、またロック部材(70)とロックステム
(50)の係合歯(51)とが強く噛み合ったままロッ
ク部材(70)が揺動させられて摩耗が生じることが防
止されるのである。
【0018】なお、連動用付勢手段(120)のトルク
がロック用付勢手段(80)のトルクよりも大きく設定
されていることは、ロック用付勢手段(80)のトルク
に抗してロック部材(70)をリンク部材(110)に
連動させることを確実に可能ならしめる。
【0019】
【実施例】以下、図1,2に基づき、請求項1,3記載
の発明の一実施例(以下、第1実施例という)を説明す
る。本実施例のマニュアルブレーキ装置は、図1,2に
示すように、装置全体を自動車の車体等に固定支持する
ための長尺な固定部材1と、この固定部材1の先端に揺
動自在に枢着された動作レバー10と、先端側が動作レ
バー10の揺動端側に伸びるように配されて、基端側が
固定部材1に揺動自在かつ摺動自在に支持された操作ス
テム20と、動作レバー10の揺動端に揺動自在に枢着
され、操作ステム20の先端側を摺動自在に支持する収
納ガイド30と、操作ステム20が基端側に引かれたと
きに、操作ステム20の先端を収納ガイド30に係合さ
せる係合手段40と、先端側が動作レバー10の揺動端
側に伸びるように操作ステム20と平行に配されて、基
端側が固定部材1に揺動自在に支持されたロックステム
50と、動作レバー10の揺動端に揺動自在に枢着さ
れ、ロックステム50の先端側を摺動自在に支持するロ
ックガイド60と、動作レバー10の揺動端に揺動自在
に枢着され、先端の爪71がロックステム50の係合歯
51に係合して動作レバー10のブレーキケーブルをゆ
るめる方向の揺動のみを阻止するロック部材70と、こ
のロック部材70をロック位置に付勢するロック付勢手
段80(図2に示す)と、操作ステム20の先端外周に
取り付けられ、ロック部材70を係合歯51から離れた
ロック解除位置に揺動させるロック解除カム90と、操
作ステム20を前記ロック解除回転位置から離れた戻り
回転位置に付勢する戻り付勢手段100と、ロック解除
カム90の機能を不用意に働かせないようにするための
リンク部材110及び連動用付勢手段120とを備え
る。
【0020】固定部材11は、基端に形成された取付板
状部2において車体にボルト止め等されるもので、先端
には固定アーム3が延設されている。固定アーム3は、
先端に形成された取付板状部4において車体にボルト止
め等されるものである。本装置は、これら固定部材11
と固定アーム3とが車体に固定されることにより全体と
して車体の運転席前側等に取り付けられる。
【0021】動作レバー10は、ブレーキ本体を作動さ
せるブレーキケーブル(図示略)が連結されるようにな
っており、図1において右側に揺動することによりブレ
ーキケーブルを引き、図1に示すように左側に揺動する
ことによりブレーキケーブルを緩めてブレーキが解除さ
れるものである。
【0022】操作ステム20は、この場合図2に示すよ
うに、円形の両側を平行に切り落したような断面形状と
されており、先端には係合手段40を取り付ける小径部
21が形成され、基端には図1に示す如く操作ハンドル
22が固設されている。この操作ステム20は、基端側
が固定部材11の基端に揺動自在に枢着されたガイドチ
ューブ23に挿通され、先端側が収納ガイド30に挿通
されることにより、ガイドチューブ23の枢着軸を中心
に揺動自在で、かつ軸方向に摺動自在に支持されてい
る。
【0023】収納ガイド30は、図2に示すように、操
作ステム20が挿通される筒状部31と、この筒状部3
1の外周面から下方両側に伸びるように形成された枢着
部32,32と、前記筒状部31の外周面から後方にフ
ック状に伸びるように形成された係止部33とよりな
る。ここで、筒状部31の内形は、操作ステム20の最
外径よりも若干大きな円形とされ、挿通された操作ステ
ム20がひねり回転方向にも相対的に摺動自在となって
いる。この収納ガイド30は、枢着部32,32におい
て、動作レバー10の揺動端に枢着されている。
【0024】係合手段40は、操作ステム20の小径部
21に内径が嵌合する円筒状のもので、先端側にはロッ
ク解除カム90が取り付けられる小径部41が形成され
ている。この係合手段40の小径部41を除く外径は、
収納ガイド30の筒状部31の内径よりも大きくなって
おり、操作ステム20が基端側に引かれたときに、動作
レバー10が収納ガイド30を介して引かれてブレーキ
ケーブルを引く方向に揺動するよう、操作ステム20の
先端を収納ガイド30に係合させる。なおこの場合、こ
の係合手段40は、打込みピン42により操作ステム2
0の小径部21に固定される。
【0025】ロックステム50は、先端部と基端部を除
く外周上面に、動作レバー10の戻り方向の揺動に伴う
ロック部材70の摺動を阻止する向きの係合歯51が軸
方向に連続して所定ピッチで形成されたものである。こ
のロックステム50は、先端側がロックガイド60に挿
通され、基端側が取付部材52を介してガイドチューブ
23と同一軸により固定部材1に枢支され、操作ステム
20と常に平行を保持しつつ揺動する。なお、このロッ
クステム50の先端には、ストッパ53が固設され、ロ
ックガイド60の外れを防止する構成となっている。
【0026】ロックガイド60は、図2に示すように、
ロックステム50が挿通される円筒部61の両側から枢
着部62が上方に伸びるように形成されたもので、この
場合枢着部62を収納ガイド30内部に配して、収納ガ
イド30の枢着軸と同一軸線上に枢着することにより、
動作レバー10に対して揺動自在に取り付けられてい
る。
【0027】ロック部材70は、先端に前記係合歯51
に係合自在な爪71が形成され、両側に上方に伸びる板
状部72,72が形成されたものである。このロック部
材70は、ロックガイド60の内側に配され、板状部7
2,72においてやはり収納ガイド30あるいはロック
ガイド60と同一軸線上に枢着されて、動作レバー10
の揺動端に揺動自在に設けられている。
【0028】リンク部材110は、後述するロック解除
カム90の押圧片部92が下面側に圧接する突出部11
1が先端側に形成され、両側に円筒状部112,113
が形成されたもので、ロック部材70の内側に配され、
やはり収納ガイド30あるいはロックガイド60と同一
軸線上に枢着されて、動作レバー10の揺動端に揺動自
在に設けられている。
【0029】ロック付勢手段80は、この場合つるまき
ばねであり、リンク部材110の円筒状部112に取り
付けられ、一端がロック部材70の先端側に弾接し、他
端が収納ガイド30の下面等に弾接することにより、ロ
ック部材70をロックステム50に弾接するロック位置
に向う方向(図1において反時計回り方向)に付勢して
いる。
【0030】連動用付勢手段120は、この場合つるま
きばねであり、リンク部材110の円筒状部113に取
り付けられ、一端がロック部材70の基端側上面に弾接
し、他端がリンク部材110の基端下面に弾接すること
により、ロック部材70をリンク部材110に対してロ
ック位置から離れる方向((図1において時計回り方
向)に付勢している。なお、この連動用付勢手段120
の付勢トルクは、ロック付勢手段80の付勢トルクより
も大きな値に設定されている。
【0031】ロック解除カム90は、図2に示すよう
に、円板状部91の外周の一部から押圧片部92が斜め
に伸びるように形成されてなるもので、円板状部91を
係合手段40の小径部41外周に嵌込むことにより、操
作ステム20の先端に固定されている。このロック解除
カム90の押圧片部92は、操作ステム20がロック解
除回転位置に捻られることにより、リンク部材110先
端の突出部111を下側から上に押しあげるように押圧
し、ロック位置にあるロック部材70を前記ロック位置
から離れたロック解除位置に揺動させるべく、リンク部
材110を図1における時計回転方向に揺動させる形状
となっている。なおここで、操作ステム20のロック解
除回転位置とは、操作ハンドル側から見て操作ステム2
0を反時計回り方向に捻った場合に、ロック解除カム9
0がリンク部材110の先端を十分押し上げる位置をい
う。
【0032】戻り付勢手段100は、この場合図2に示
すようなねじりコイルばねで、一端に軸直角平面に沿っ
て湾曲するフック部101が、他端に軸に平行な平面に
沿って湾曲するフック部102が形成されており、ばね
保持部材105の円筒状部106の外周に嵌込まれて保
持されている。ここで、ばね保持部材105は、軸線上
に操作ステム20が摺動自在に挿通する操作ステム20
と同形状の貫通孔を有し、基端側に、ばね掛部107と
ストッパ部108とが鍔状に突設されたものである。
【0033】これら戻り付勢手段100及びばね保持部
材105は、収納ガイド30の円筒部31の後ろ側であ
って係止部33の下側に配され、収納ガイド30の係止
部33の先端屈曲部33aが保持部材105の後端面に
対接することにより、操作ステム20の軸方向に位置ず
れしないようになっている。また、戻り付勢手段100
は、ねじり変形させられた状態で、フック部101が収
納ガイド30の係止部33に掛止され、フック部102
はばね保持部材105のばね掛部107に掛止されてお
り、操作ハンドル側から見て操作ステム20を時計回り
方向に付勢している。そして、ばね保持部材105のス
トッパ部108は、収納ガイド30の係止部33の側面
に当接することで、戻り付勢手段100の付勢力を受止
めて操作ステム20を前記ロック解除回転位置から離れ
た戻り回転位置に保持する位置,形状に構成されてい
る。ここで、操作ステム20の戻り回転位置とは、操作
ハンドル側から見て操作ステム20を時計回り方向に捻
って戻した場合に、ロック解除カム90の押圧片部92
がリンク部材110の先端111から十分離れた位置を
いう。
【0034】次に作用を説明する。上記マニュアルブレ
ーキ装置では、ブレーキが非作動状態にあるときには、
動作レバー10はブレーキケーブルが緩む位置、すなわ
ち動作レバー10の揺動端がロックステム50の先端部
にある位置にあり、操作ステム20は係合手段40と収
納ガイド30の係合によりその先端がロックステム50
の先端部と略同位置に引き込まれた状態に維持される。
また、操作ステム20の捻り方向の回転位置は、戻り付
勢手段100によって、ロック解除カム90がロック部
材70に作用しない位置にあり、ロック部材70はロッ
ク付勢手段80によりロック位置(ロックステム50の
係合歯51に弾接可能な位置)にある。
【0035】この非作動状態から操作ハンドル22を介
して操作ステム20が引かれると、係合手段40と収納
ガイド30の係合により動作レバー10が引かれ、これ
にともなってブレーキケーブルが引かれてブレーキが作
動する。この際、操作ステム20が引かれる過程におい
てはロック部材70の爪71はロックステム50の係合
歯51を円滑に乗り越えるので、動作レバー10の揺動
に支障はない。しかし、操作ハンドル22から手が離さ
れ操作ステム20を引く力がなくなると、動作レバー1
0がブレーキケーブルの張力により戻り始めるので、ロ
ック部材70の爪71とロックステム50の係合歯51
が係合し、これにより引かれた位置で動作レバー10が
ロックされ、引いた量(引きしろ)に応じた力でブレー
キケーブルが引かれた状態、すなわちブレーキ作動状態
が保持される。
【0036】このブレーキ作動操作時において、操作ハ
ンドル22及び操作ステム20の一部は引き側(図1に
おいて右側)に突出することになる。しかし、操作ステ
ム20は、ガイドチューブ23を介して固定部材1(車
体)に対して摺動自在であり、かつ収納ガイド30を介
して動作レバー10に対しても摺動自在となっているた
め、この時係合手段40の収納ガイド30への係合が離
れる押込み方向には移動自在であり、上記ブレーキ作動
状態を維持したまま、少なくともブレーキ作動操作時に
おいて引いた量に略等しい分だけは、操作ハンドル22
を押し込んでもとの位置近くに収納することができる。
【0037】そして、ロック解除カム90がロック部材
70に作用可能となるよう操作ステム20が引かれたう
えで、操作ステム20がロック解除回転位置に捻られる
と、ロック解除カム90の機能によりリンク部材110
及び連動用付勢手段120を介してロック部材70がロ
ック解除位置に揺動し、その後操作ステム20が捻られ
たままブレーキケーブルの張力にまかせて押し戻される
ことにより、操作ステム20とともに動作レバー10も
もとの位置に戻り、ブレーキ非作動状態となる。
【0038】この際、リンク部材110を介してロック
解除カム90がロック部材70を揺動させる構成となっ
ており、単に操作ステム20がロック解除回転位置に捻
られただけでは、連動用付勢手段120に抗してリンク
部材110がロック部材70に対して相対的に揺動する
のみで、ロック部材70をロック解除位置に揺動させる
ロック解除カム90の機能は働かず、安全性が高まると
ともにロック部材70の爪又はロックステム50の係合
歯の摩耗等が抑制される。
【0039】すなわち、ブレーキ作動状態において、ブ
レーキケーブルの張力に反して操作ステム20が若干で
も引かれ、ロック部材70とロックステム50の係合歯
との噛み合い力が緩められて初めて、連動用付勢手段1
20の力でリンク部材110にロック部材70が連動す
るようになり、操作ステム20がロック解除回転位置に
捻られることでロック部材70がロック解除位置に揺動
してロック状態が解除できる。なお、連動用付勢手段1
20のトルクがロック用付勢手段のトルクよりも大きく
設定されていることは、ロック用付勢手段のトルクに抗
してロック部材70をリンク部材110に連動させるこ
とを確実に可能ならしめる。
【0040】したがって、上記第1実施例のマニュアル
ブレーキ装置であると、ブレーキ作動中においても、操
作ハンドル22等をもとの位置に収納し、車両の運転者
等の邪魔にならないので、極めて便利であり、例えば車
両の前部座席を簡易ベットとして利用できる等の効果が
ある。また、ブレーキ作動状態において、操作ハンドル
22への手足等の接触が起こり難くなるとともに、たと
え操作ハンドル22に手足等が接触しても、操作ステム
20が単に捻られるだけではブレーキが解除されないの
で、不意にブレーキが解除されてしまう可能性が極めて
少なくなり、高い安全性が確保される。さらに、ロック
部材70とロックステム50の係合歯とが強く噛み合っ
たままロック部材70が無理に揺動させられて摩耗が生
じることがないので、装置の寿命,信頼性の確保等が容
易となる効果もある。
【0041】次に、図3,4,5,6に基づき、請求項
2,3記載の発明の一実施例(以下、第2実施例とい
う)を説明する。なお、第1実施例と同様の構成要素に
は同符号を付し、その説明を省略する。この第2実施例
のマニュアルブレーキ装置は、戻り付勢手段200の保
持部材205にロック解除カム208と収納時ストッパ
209とが形成され、収納ガイド230に通常時ストッ
パ234が形成されたものである。
【0042】収納ガイド230は、第1実施例の収納ガ
イド30と同様に、操作ステム220が挿通される筒状
部231と、この筒状部231の外周面から下方両側に
伸びるように形成された枢着部232,232と、前記
筒状部231の外周面から後方にフック状に伸びるよう
に形成された係止部233とよりなる。ここで、筒状部
231の内形は、操作ステム220の最外径よりも若干
大きな円形とされ、挿通された操作ステム220がひね
り回転方向にも相対的に摺動自在となっている。この収
納ガイド230は、枢着部232,232において、動
作レバー10の揺動端に枢着されている。
【0043】また、この収納ガイド230の筒状部23
1の先端側は、左右軸対称に切り欠かれており、この切
り欠きの奥部の一側内面が、通常時に操作ステム220
の先端に打込まれたピン242が当接する通常時ストッ
パ234となっている。この通常時ストッパ234は、
操作ステム220の先端に打込まれたピン242の両端
に当接することで、戻り付勢手段200の付勢力を受止
めて操作ステム220をロック解除回転位置から離れた
第1の戻り回転位置に保持する位置,形状に構成されて
いる。ここで、操作ステム20の第1の戻り回転位置と
は、図5において実線で示すように、保持部材205の
ロック解除カム208がリンク部材110の基端211
から若干離れた位置をいう。また、前記切り欠きの一側
内面の先端側には、通常時ストッパ234につながるテ
ーパ状の面であって、収納時にピン242の両端に摺接
して、操作ステム220が第1の戻り回転位置から第2
の戻り回転位置まで回転するのを円滑に案内する案内面
235が形成されている。
【0044】戻り付勢手段200は、図4に示すような
ねじりコイルばねで、一端に軸直角平面に沿って湾曲す
るフック部201が、他端に軸線に平行な平面に沿って
湾曲するフック部202が形成されており、ばね保持部
材205の円筒状部206の外周に嵌込まれて保持され
ている。
【0045】ばね保持部材205は、軸線上に操作ステ
ム220が摺動自在に挿通する操作ステム220と同形
状の貫通孔を有し、先端側に、ばね掛部207とロック
解除カム208と収納時ストッパ部209とが鍔状に突
設されたものである。ロック解除カム208は、操作ス
テム220がロック解除回転位置に捻られることによ
り、リンク部材110基端の突出部211を上側から押
し下げるように押圧し、ロック位置にあるロック部材7
0を前記ロック位置から離れたロック解除位置に揺動さ
せるべく、リンク部材110を図1における時計回転方
向に揺動させる形状となっている。なおここで、操作ス
テム220のロック解除回転位置とは、操作ハンドル側
から見て操作ステム220を反時計回り方向に捻った場
合に、図5において2点鎖線で示すようにロック解除カ
ム208がリンク部材110の基端211を十分押し下
げる位置をいう。
【0046】これら戻り付勢手段200及びばね保持部
材205は、収納ガイド230の円筒部231の後ろ側
であって係止部233の下側に配され、収納ガイド23
0の係止部233の先端屈曲部233aが保持部材20
5の後端面に対接することにより、操作ステム220の
軸方向に位置ずれしないようになっている。
【0047】また、戻り付勢手段200は、ねじり変形
させられた状態で、フック部201が収納ガイド230
の係止部233に掛止され、フック部202はばね保持
部材205のばね掛部207に掛止されており、操作ハ
ンドル側から見て操作ステム20を時計回り方向(図5
においては反時計回り方向)に付勢している。
【0048】そして、ばね保持部材205の収納時スト
ッパ209は、収納ガイド230の係止部233の側面
に当接することで、戻り付勢手段200の付勢力を受止
めて操作ステム220を前記ロック解除回転位置から離
れた第2の戻り回転位置に保持する位置,形状に構成さ
れている。ここで、操作ステム220の第2の戻り回転
位置とは、前記第1の戻り回転位置とは異なる角度であ
って、図5において1点鎖線で示すように、保持部材2
05のロック解除カム208がリンク部材110の基端
211から十分離れた位置をいう。
【0049】つぎに、上記第2実施例の作用を説明す
る。上記第2実施例のマニュアルブレーキ装置でも、前
述の第1実施例と同様に、操作ハンドル22を引くこと
でブレーキを作動させ、操作ハンドル22を若干引きな
がら捻ることでロック解除カム208の機能によりこの
ブレーキの作動状態を容易に解除できるのであって、ブ
レーキ作動中に操作ハンドル22を介して操作ステム2
20を押込んで収納することもできる。
【0050】そして、この第2実施例の装置であると、
前述の第1実施例と同様の作用に加え、通常状態(すな
わち、ブレーキ非作動状態,ブレーキ作動操作時)と収
納時とで、操作ハンドル22の保持角度が異なるという
作用がある。すなわち、通常状態においては、図6の実
線に示す如く通常時ストッパ234にピン242が当接
して、操作ステム220が第1の戻り回転位置に保持さ
れ、操作ハンドル22もこれに対応した角度に維持され
る。ところが、ブレーキ作動操作後に操作ハンドル22
を収納した時には、戻り付勢手段200の付勢力により
収納時ストッパ209が収納ガイド230の係止部23
3の側面に当接するまで操作ステム220が回転しこの
第2の戻り回転位置に保持され、これに対応して操作ハ
ンドル22も通常状態とは異なる角度に維持される。
【0051】このため上記第2実施例であると、第1実
施例と同様の効果に加えて、ブレーキ非作動状態にある
のか、あるいはブレーキ作動中において収納された状態
にあるのかが、操作ハンドル22の角度の違いにより明
確かつ容易に区別できて、安全性,操作性の向上が図れ
る効果がある。
【0052】なお、本発明は上記実施例に限られるもの
ではなく、各種の態様がありうる。例えば第1実施例の
変形として、図7,8,9に示すように、ロックステム
を操作ステムの上側に配置した構成でもよい。なおここ
で、図7はブレーキの非作動状態、図8はブレーキ作動
操作直後、図9はブレーキ作動中の収納状態を示してい
る。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載のマニュアルブレーキ装置
によれば、ブレーキ作動状態を維持したまま、操作ハン
ドルを押し込んでもとの位置近くに収納することができ
る。したがって、ブレーキ作動中においても、操作ハン
ドルが車両の運転者等の邪魔にならず極めて便利であ
り、例えば車両の前部座席を簡易ベットとして利用でき
る等の効果がある。また、ブレーキ作動状態において、
操作ハンドルへの手足等の接触が起こり難くなるから、
安全性も向上する。
【0054】また請求項2記載のマニュアルブレーキ装
置によれば、通常状態と収納時とで操作ハンドルの保持
角度が異なるため、ブレーキ非作動状態にあるのか、あ
るいはブレーキ作動中において収納された状態にあるの
かが、操作ハンドルの角度の違いにより明確かつ容易に
区別できて、さらなる安全性,操作性の向上が図れる効
果がある。
【0055】また請求項3記載のマニュアルブレーキ装
置によれば、ブレーキ作動状態において、たとえ操作ハ
ンドルに手足等が接触しても、操作ステムが単に捻られ
るだけではブレーキが解除されないので、不意にブレー
キが解除されてしまう可能性が極めて少なくなり、さら
に高い安全性が確保される。また、ロック部材とロック
ステムの係合歯とが強く噛み合ったままロック部材が無
理に揺動させられて摩耗が生じることがないので、装置
の寿命,信頼性の確保等が容易となる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体を示す側面図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例の要部を示す分解斜視図で
ある。
【図3】本発明の第2実施例の要部を示す側面図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例の要部を示す分解斜視図で
ある。
【図5】本発明の第2実施例におけるロック解除カム及
び収納時ストッパの作用を示す断面視図である。
【図6】本発明の第2実施例における通常時ストッパの
作用を示す断面視図である。
【図7】本発明の第1実施例の変形例を示す斜視図であ
る。
【図8】本発明の第1実施例の変形例のブレーキ作動操
作状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の第1実施例の変形例のブレーキ作動中
収納状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…固定部材 10…動作レバー 20…操作ステム 22…操作ハンドル 30…収納ガイド 40…係合手段 50…ロックステム 60…ロックガイド 70…ロック部材 80…ロック付勢手段 90…ロック解除カム 100…戻り付勢手段 110…リンク部材 120…連動用付勢手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 7/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作ハンドルを引くことによりブレーキケ
    ーブルを引いてブレーキを作動させるマニュアルブレー
    キ装置であって、 車体に固定される固定部材に揺動自在に枢着され、揺動
    することにより連結されたブレーキケーブルを引いたり
    緩めたりする動作レバーと、 先端側が前記動作レバーの揺動端側に伸びるように配さ
    れて、基端側が前記固定部材に揺動自在かつ摺動自在に
    支持され、基端に前記操作ハンドルが固設された操作ス
    テムと、 前記動作レバーの揺動端に揺動自在に枢着され、前記操
    作ステムが前記動作レバーに対して相対的に押込み方向
    に収納自在となるよう、前記操作ステムの先端側を摺動
    自在に支持する収納ガイドと、 前記操作ステムが基端側に引かれたときに、前記動作レ
    バーが前記収納ガイドを介して引かれてブレーキケーブ
    ルを引く方向に揺動するよう、前記操作ステムの先端を
    前記収納ガイドに係合させる係合手段と、 先端側が前記動作レバーの揺動端側に伸びるように前記
    操作ステムと平行に配されて、基端側が前記固定部材に
    揺動自在に支持され、係合歯が長手方向に所定ピッチで
    連続して形成されたロックステムと、 前記動作レバーの揺動端に揺動自在に枢着され、前記ロ
    ックステムの先端側を摺動自在に支持するロックガイド
    と、 前記動作レバーの揺動端に揺動自在に枢着され、ロック
    位置に揺動することにより先端の爪が前記ロックステム
    の係合歯に係合して、前記動作レバーのブレーキケーブ
    ルをゆるめる方向の揺動のみを阻止するロック部材と、 前記ロック部材を前記ロック位置に付勢するロック付勢
    手段と、 前記操作ステムの外周に設けられ、前記操作ステムがロ
    ック解除回転位置に捻られることにより、前記ロック位
    置にあるロック部材を前記ロック位置から離れたロック
    解除位置に揺動させるロック解除カムと、 前記操作ステムを前記ロック解除回転位置から離れた戻
    り回転位置に付勢する戻り付勢手段とを備え、 前記操作ステムは、基端側が前記固定部材に対して揺動
    自在かつ摺動自在であり、かつ先端側が前記収納ガイド
    を介して前記動作レバーに対して揺動自在かつ摺動自在
    であり、前記動作レバーに対して押込まれていない通常
    状態と、前記動作レバーに対して押込まれた収納状態と
    に移動自在に支持されたことを特徴とするマニュアルブ
    レーキ装置。
  2. 【請求項2】前記操作ステムの先端が前記動作レバーに
    対して押込まれていない通常状態にあるときに、前記戻
    り付勢手段の付勢力を受止めて前記操作ステムを第1の
    戻り回転位置に保持する通常時ストッパと、 前記操作ステムが前記動作レバーに対して押込まれ収納
    状態になったときに、前記戻り付勢手段の付勢力を受止
    めて前記操作ステムを前記第1の戻り回転位置と角度が
    異なる第2の戻り回転位置に保持する収納時ストッパと
    を、 前記収納ガイドに形成したことを特徴とする請求項1記
    載のマニュアルブレーキ装置。
  3. 【請求項3】前記ロック部材と同軸上に枢着され、前記
    操作ステムがロック解除回転位置に捻られると、前記ロ
    ック部材をロック解除位置に揺動させるべく、前記ロッ
    ク解除カムに押されて前記ロック部材がロック解除位置
    に向う方向と同方向に揺動するリンク部材と、 前記ロック部材と前記係合歯とのかみ合い荷重が緩めら
    れた状態においてのみ、前記係合歯に係合している前記
    ロック部材が前記リンク部材の揺動に連動してロック解
    除位置に揺動するよう、前記ロック付勢手段よりも大き
    なトルクで、前記リンク部材に対して前記ロック部材を
    ロック解除位置に向う方向に付勢する連動用付勢手段と
    を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のマニュ
    アルブレーキ装置。
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