JP3470528B2 - ペダルブラケットの構造 - Google Patents

ペダルブラケットの構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に配設される
ペダルブラケットの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車室内にブレーキブースタを配置する従
来の車両において、ペダルブラケットとブレーキブース
タとは図4〜図7に示すような位置関係となっている。
すなわち、図4および図5に示すペダルブラケット51
は、上下方向に沿って配置する長尺に形成されており、
その下端部51aがダッシュパネル52に取付けられ、
その上端部51bがダッシュパネル52から離れるよう
に車室内R側へ向かって傾斜すべく立設されている。そ
して、ペダルブラケット51の右側部には、車巾方向へ
延びる支持片53が設けられており、この支持片53に
ブレーキブースタ54が取付けられている。しかも、ペ
ダルブラケット51には、ブレーキペダル55の上端が
回動軸56を介して回動自在に支持されており、このブ
レーキペダル55は、これを車体前方側のダッシュパネ
ル52へ向かって踏み込むと、回動軸56を支点として
回動するようになっている。
【0003】また、図6および図7に示すペダルブラケ
ット61は、上部がブレーキブースタ54を中央位置で
取り囲むように折曲げた巾広の受け部となっており、そ
の下端部61aがダッシュパネル52に取付けられ、そ
の上端部61bがダッシュパネル52から離れるように
車室内R側へ向かって傾斜すべく立設されている。そし
て、ペダルブラケット61の上端部61bは、ステー6
2を介してダッシュパネル52取付けられている。その
他の構成は、図4および図5に示す従来例と同様であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両の大型
化および走行スピードの増大に伴い、ブレーキ性能の向
上が望まれている。しかしながら、上述した従来のペダ
ルブラケット51,61の構造では、ブレーキブースタ
54の直径方向にペダルブラケット51またはステー6
2等の干渉物が設けられているので、ブレーキ性能に優
れた大型のブレーキブースタ54を用いることができ
ず、ブレーキブースタ54の大型化によるブレーキ性能
の強化を図ることが難しい状況にあった。
【0005】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、ブレーキブースタの大型化
を容易にし、ペダルブラケットの薄板化を図ることが可
能なペダルブラケットの構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本発明においては、車室内に配置
されるブレーキブースタを取付けるとともに、ブレーキ
ペダルの上端部を回動軸によって回動自在に支持するペ
ダルブラケットの構造において、上記ペダルブラケット
後面、前面、上面および左右両側面で構成し、下面に
開口を設けたボックス状に形成し、上記ペダルブラケッ
トの後面に上記ブレーキブースタの前面を取付ける一
方、上記ペダルブラケットの前面をダッシュパネルに面
接触させて取付け、上記ブレーキブースタのプッシュロ
ッドを駆動するためのアームを上記ブレーキペダルの上
方に設け、上記アームと上記プッシュロッドを結合ピン
によって連接し、該結合ピンを貫通穴から上記アームと
上記プッシュロッドに装着すべく、上記貫通穴を上記ペ
ダルブラケットの片側側面に設けている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0008】図1〜図3は、本発明に係るペダルブラケ
ットの構造の実施の形態を示している。図において、1
は車両の運転席の前方下部に配設されるペダルブラケッ
トであり、このペダルブラケット1は後述するブレーキ
ペダルの前方位置に立設されたダッシュパネル2の垂直
面に取付けられている。ペダルブラケット1は、車室内
R側に配置される型式のブレーキブースタ3がボルト締
めで取付けられているとともに、ブレーキペダル4の上
端部が回動軸5によって回動自在に支持されている。
【0009】このため、上記ペダルブラケット1は、ダ
ッシュパネル2に取付けられた状態で、車体後方へ向か
ってやや斜め上方に立ち上がるようなボックス状に形成
されており、その下面部1aはブレーキペダル4のアー
ム部4aを配置すべく開口している。また、ペダルブラ
ケット1の後面部1bは、上部がダッシュパネル2側に
倒れた傾斜面状に形成されており、その後面部1bにブ
レーキブースタ3の前面たる取付面3aがボルト締めに
より取付けられるように構成されている。したがって、
ペダルブラケット1の後面部1bには、ブレーキブース
タ3の筒胴部6を嵌入する孔(図示せず)が穿設され、
ブレーキブースタ3の取付面3aは突出されており、ブ
レーキブースタ3の直径方向に干渉物が無い構造となっ
ている。
【0010】また、ペダルブラケット1の前面部1c
は、ダッシュパネル2に面接触させた状態で取付けるべ
く、ダッシュパネル2の垂直面と対応して平坦な垂直面
状に形成されている。これは、ブレーキブースタ3には
相当の荷重が掛かるため、ペダルブラケット1をダッシ
ュパネル2に面接触させることによって当該荷重を分散
するように構成されている。しかも、ペダルブラケット
1のダッシュパネル2との接触面側である前面部1cの
下部は、下方へ向かって延出されており、下部側のダッ
シュパネル締付点をブレーキペダル4の回動軸5から下
方に離して配置され、図1に示すように、ペダルブラケ
ット1の上下固定点A,Bの間で適当なピッチを保つこ
とにより、後述のアッパブラケットと相まってブレーキ
ペダル4の踏み込み時におけるブレーキブースタ3の下
方(おじぎ方向)の動きを防ぐ構造となっている。
【0011】一方、上記ペダルブラケット1の上面部1
dであって、ブレーキブースタ3とダッシュパネル2と
の間に位置する箇所には、アッパブラケット7の一端が
取付けられ、ダッシュパネル2には当該アッパブラケッ
ト7の他端がボルト締めで取付けられている。したがっ
て、ペダルブラケット1の上面部1dとダッシュパネル
2とは、アッパブラケット7を介して互いに連結されて
いる。
【0012】そして、ペダルブラケット1の左右両側面
部1eには、ペダル踏み部4bを備えたブレーキペダル
4を回動自在に支持する回動軸5が架設されており、ブ
レーキペダル4はこれを車体前方側のダッシュパネル2
へ向かって踏み込むと、回動軸5を支点として回動する
ようになっている。このため、ブレーキペダル4のアー
ム部4aの上部はペダルブラケット1内に配置されるこ
とになる。また、ブレーキペダル4の上方には、ブレー
キブースタ3のプッシュロッド8を駆動するための中継
アーム9が連設されている。この中継アーム9の基端
は、ブレーキペダル4のアーム部4aと並んで回動軸5
に取付けられ、中継アーム9の先端は結合ピン10によ
ってプッシュロッド8の一端と連結されており、これに
よってブレーキペダル4の動作がブレーキブースタ3へ
と伝達されるようになっている。
【0013】また、ペダルブラケット1の前面部1cお
よび左側側面部1eには、結合ピン10を装着するフロ
ント穴11およびサイド穴(貫通穴)12がそれぞれ穿
設されている。これらフロント穴11およびサイド穴1
2は、結合ピン10がボックス状のペダルブラケット1
内で完全に隠れてしまうことから、フロント穴11の他
にピン装着用のサイド穴12を設けることによってフロ
ント穴11の径を大きくせずに、ペダルブラケット1の
剛性と結合ピン10の装着性を確保している。
【0014】本実施の形態の構造においては、ペダルブ
ラケット1の傾斜面状に形成された後面部1bにブレー
キブースタ3の突出した取付面3aが取付けられ、当該
ブレーキブースタ3の直径方向にペダルブラケット1や
ステー等の干渉物が設けられていないため、ブレーキブ
ースタ3の大型化が可能となる。また、ペダルブラケッ
ト1の前面部1cはダッシュパネル2に面接触させた状
態で取付けられ、かつ上下固定点A,Bが適当なピッチ
に保たれているとともに、上面部1dにはペダルブラケ
ット1とダッシュパネル2とを連結するアッパブラケッ
ト7が設けられているため、ペダルブラケット1の薄板
化が可能である上、ブレーキペダル4の踏み込み時にお
けるブレーキブースタ3の下方への動きを防ぐことがで
きる。さらに、ペダルブラケット1の前面部1cおよび
左側側面部1eには、結合ピン10を装着するフロント
穴11およびサイド穴12が設けられているため、ペダ
ルブラケット1の剛性および結合ピン10の装着性を確
保しつつ、ペダルブラケット1の薄肉化を図ることがで
きる。
【0015】以上、本発明の実施の形態につき述べた
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変
更が可能である。
【0016】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係るペダルブラケ
ットの構造は、車室内に配置されるブレーキブースタを
取付けるとともに、ブレーキペダルの上端部を回動軸に
よって回動自在に支持するペダルブラケットであって、
上記ペダルブラケットを後面、前面、上面および左右両
側面で構成し、下面に開口を設けたボックス状に形成
し、上記ペダルブラケットの後面に上記ブレーキブース
タの前面を取付ける一方、上記ペダルブラケットの前面
をダッシュパネルに面接触させて取付け、上記ブレーキ
ブースタのプッシュロッドを駆動するためのアームを上
記ブレーキペダルの上方に設け、上記アームと上記プッ
シュロッドを結合ピンによって連接し、該結合ピンを貫
通穴から上記アームと上記プッシュロッドに装着すべ
く、上記貫通穴を上記ペダルブラケットの片側側面に設
ているので、ブレーキブースタの直径方向に干渉物が
存在せず、ブレーキブースタの大型化が容易となり、ブ
レーキ性能の強化を図ることができるとともに、結合ピ
ンの装着作業性を確保しながらペダルブラケットの剛性
およびダッシュパネルへの取付剛性を高めることがで
き、薄板で加工成形したペダルブラケットを使用するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る構造が適用されたペ
ダルブラケットを示す側面図である。
【図2】上記ペダルブラケットをダッシュパネル側から
見た正面図である。
【図3】上記ペダルブラケットを車室内側から見た正面
図である。
【図4】従来の構造が適用されたペダルブラケットを示
す側面図である。
【図5】図4におけるペダルブラケットを車室内側から
見た正面図である。
【図6】他の従来の構造が適用されたペダルブラケット
を示す側面図である。
【図7】図6におけるペダルブラケットを車室内側から
見た正面図である。
【符号の説明】
1 ペダルブラケット 1b ペダルブラケットの後面部 1c ペダルブラケットの前面部 1d ペダルブラケットの上面部 1e ペダルブラケットの側面部 2 ダッシュパネル 3 ブレーキブースタ 4 ブレーキペダル 5 回動軸 7 アッパブラケット 8 プッシュロッド 9 中継アーム 10 結合ピン 11 フロント穴 12 サイド穴
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 7/04 B60T 7/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内に配置されるブレーキブースタを
    取付けるとともに、ブレーキペダルの上端部を回動軸に
    よって回動自在に支持するペダルブラケットの構造にお
    いて、 上記ペダルブラケットを後面、前面、上面および左右両
    側面で構成し、下面に開口を設けたボックス状に形成
    し、上記ペダルブラケットの後面に上記ブレーキブース
    タの前面を取付ける一方、上記ペダルブラケットの前面
    をダッシュパネルに面接触させて取付け 上記ブレーキブースタのプッシュロッドを駆動するため
    のアームを上記ブレーキペダルの上方に設け、上記アー
    ムと上記プッシュロッドを結合ピンによって連接し、該
    結合ピンを貫通穴から上記アームと上記プッシュロッド
    に装着すべく、上記貫通穴を上記ペダルブラケットの片
    側側面に設け たことを特徴とするペダルブラケットの構
    造。
  2. 【請求項2】 上記ペダルブラケットのダッシュパネル
    との接触面側を下方に延出させて固定し、一端が上記ブ
    レーキブースタと上記ダッシュパネルとの間に位置する
    上記ペダルブラケットの上面に取付けられ、かつ他端が
    上記ダッシュパネルに取付けられるアッパブラケット
    設けたことを特徴とする請求項1に記載のペダルブラケ
    ットの構造。
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