JP3469879B2 - 調味料 - Google Patents

調味料

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主として中華料理
に使用することができる醤油ベースの調味料に関し、詳
しくは日本人の好みにあった風味を有すると共に保存安
定性に優れる調味料に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、主として中華料理に使用される調
味料として、沙茶醤(サーチャジャン)と呼ばれるもの
がある。この沙茶醤は原材料として干海老の皮、小魚、
大蒜等を用いて製造される発酵調味料で、炒め料理や鍋
料理等に使用されるものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、本来の手法に
よって得られた沙茶醤は増量材として小魚が用いられて
いるために独特の臭みがあり、日本人の好みには合わな
い場合があった。 【0004】またこのような調味料は、特に家庭で用い
る場合には常に大量に用いられるようなものではないた
め、保存安定性が求められるものである。 【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、沙茶醤本来の風味を保持すると共に、臭みがな
く、こくとまろやかな風味があって日本人の好みに合
い、かつ保存安定性に優れて長期に亘って風味を保持す
ることができる、醤油ベースの調味料を提供することを
目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
調味料は、130〜160質量部の油脂を50〜70℃
に加熱し、この油脂中に20〜26質量部の干海老を加
えて、50〜90分間保持し、次いで1000質量部の
醤油を入れると共に温度を80〜110℃とし、この状
態で3〜5分間保持し、次いで内容物の温度を60〜8
5℃とすると共に8.5〜10.5質量部の唐辛子粉、
0.8〜1.1質量部のカレー粉、0.4〜0.6質量
部の胡椒粉、0.4〜0.6質量部の山生姜粉、0.2
〜0.3質量部のセロリー粉、醤油18Lに対して0.
5〜0.6Lの酒を加え、次いで内容物を80〜110
℃に加熱して2〜4分間程度保持し、次いで、内容物の
温度を60〜80℃とすると共に、16〜19質量部の
砂糖、8〜11質量部の旨み調味料、1.2〜1.6質
量部の牡蠣油を加え、次いで、内容物の温度を50〜7
0℃とすると共に、43〜53質量部の大蒜、85〜1
05質量部の白胡麻粉、64〜79質量部ピーナッツ粉
を順次加え、次いで、内容物を混練した後、0.24〜
0.95質量部の胡麻油を加えて成ることを特徴とする
ものである。 【0007】 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。尚、以下の記載における材料の分量、温度、時間
の各表示は、全て本実施形態における好適な値を示すも
のであり、また材料の分量表示は本発明の調味料のベー
スとなる醤油1000質量部を基準とするものである。 【0009】まず鍋等の耐熱容器内に130〜160質
量部の油脂を入れる。油脂としては、食用の液状植物油
であればその種類を問わないものであり、例えば菜種
油、大豆油、とうもろこし油、べにばな油、やし油、落
花生油等があげられる。 【0010】この耐熱容器を加熱することにより油脂を
50〜70℃、好ましくは60℃に加熱し、耐熱容器の
油脂中に20〜26質量部の干海老を加える。この状態
で、50〜90分間、好ましくは60分間保持して、干
海老を水分が無くなるまで油脂中で加熱処理する。 【0011】次に、耐熱容器内に1000質量部の醤油
を入れると共に、耐熱容器の加熱温度を下げて耐熱容器
の内容物の温度を80〜110℃、好ましくは100℃
とし、この状態で3〜5分間保持して、醤油の臭みを抜
く。醤油としては、大豆を原料とした一般的な製法にて
製造される通常の濃口醤油を用いることができる。 【0012】次いで、耐熱容器の加熱温度を下げて内容
物の温度を60〜85℃、好ましくは80℃とする。こ
のとき調味料に辛味を付与する場合には、容器中に8.
5〜10.5質量部の唐辛子粉を入れる。このとき更に
カレー粉、胡椒粉、山生姜粉、セロリー粉、酒等を加え
てもよく、この場合はカレー粉を0.8〜1.1質量
部、胡椒粉を0.4〜0.6質量部、山生姜粉を0.4
〜0.6質量部、セロリー粉を0.2〜0.3質量部加
えることが好ましい。また酒としては日本酒、紹興酒等
の醸造酒を用いることが好ましく、この場合は醤油18
Lに対して0.5〜0.6L、好ましくは0.54L
(3合)加える。 【0013】次いで、耐熱容器の内容物を80〜110
℃、好ましくは100℃に加熱して2〜4分間程度保持
することにより沸騰させる。 【0014】次いで、耐熱容器の内容物の温度を60〜
80℃、好ましくは80℃とする。このとき、耐熱容器
内に砂糖、旨み調味料、牡蠣油等を加えてもよく、この
場合は砂糖を16〜19質量部、旨み調味料を8〜11
質量部、牡蠣油を1.2〜1.6質量部加えることが好
ましい。 【0015】次いで、内容物の温度を50〜70℃、好
ましくは60℃とすると共に、耐熱容器内に大蒜、白胡
麻粉、ピーナッツ粉を順次加える。大蒜は43〜53質
量部、白胡麻粉は85〜105質量部、ピーナッツ粉は
64〜79質量部加えることが好ましい。このとき、大
蒜としては、生大蒜をスライスした後、乾燥したものを
加熱した油脂中にて処理し、このように油脂で揚げた大
蒜をミキサー等を用いて粉砕したものを用いることがで
きる。またピーナッツ粉としては、揚げピーナッツを粉
砕したものを用いることができる。 【0016】上記のような一連の作業を行う際には、耐
熱容器内の内容物を適宜撹拌することにより、こげ付き
を防止するものである。 【0017】次いで、耐熱容器内の内容物を充分に混練
することにより内容物中の成分を均一に混合し、本発明
の調味料を得るものである。また混練後に、0.24〜
0.95質量部の胡麻油を加えても良い。 【0018】このようにして得られた調味料は、沙茶醤
本来の風味を有すると共に、臭みがなく、こくとまろや
かな風味を有し、日本人の好みに合ったものとなる。 【0019】また、この調味料は容器中にいれて静置す
ると油脂分が上面側に移行して二層に分離し、この油脂
分の層によって調味料中の成分の酸化が防止され、この
ため良好な保存安定性を有し、風味を長期に亘って維持
することができるものである。 【0020】この調味料は、中華料理全般に使用するこ
とができ、例えば鍋料理のつけだれの風味付けに用いた
り、ラーメンの風味付けに用いたりすることができるも
のである。 【0021】 【実施例】以下、本発明を実施例によって詳述する。 【0022】(実施例)まず、鍋中に食用植物油脂(大
豆油)を入れ、鍋を加熱して油脂の温度を60℃にし、
鍋中の油脂の温度を保持した状態で、油脂中に干海老を
入れて60分間処理する。 【0023】次に、鍋内に醤油を入れると共に、耐熱容
器の加熱温度を下げて鍋の内容物の温度を100℃と
し、この状態で3分間保持して醤油の臭みをぬく。 【0024】次に、鍋の加熱温度を下げて鍋中の内容物
の温度を80℃にし、この状態で内容物にカレー粉、唐
辛子粉、胡椒粉、山生姜粉、セロリー粉、酒を加えて、
100℃で沸騰させ、3分間保持する。 【0025】次いで、鍋の内容物の温度を100℃にし
て沸騰させた状態として3分間保持する。 【0026】次いで、鍋の内容物の温度を80℃とし、
鍋内に砂糖、旨み調味料、牡蠣油を加えた後、内容物の
温度を60℃として、更に鍋内に、大蒜、ピーナッツ
粉、白胡麻粉を順次加える。このとき大蒜としては、生
大蒜をスライスした後、乾燥したものを加熱した油脂中
にいれて油脂で揚げ、更にミキサー等を用いて粉砕した
ものを用い、またピーナッツ粉としては、揚げピーナッ
ツを粉砕したものを用いる。 【0027】次いで、この鍋の内容物を色合いが均一に
なるまで充分に混練して、内容物中の成分を均一に混合
した後、胡麻油を加えて、目的とする調味料を得る。 【0028】上記の調味料の各原料の使用量は、次の表
1に示す通りである。 【0029】 【表1】 【0030】このようにして得られた調味料を用いてラ
ーメンを調理した。ラーメンの素材としては五人分あた
り、中華そば5玉、豚チマキ10枚、ほうれん草20
g、大蒜25g、白葱1/3束、白菜100g、塩25
g、旨み調味料10g、スープ1.75L、麻油10c
3、及び上記の調味料25gを用いた。またスープの
だし用原料としては、スープ10Lあたり、豚骨10k
g、鶏がら10kg、豚肩ロース肉1kg、干海老50
g、葱100g、生姜100g、昆布1枚、鶏1羽を用
いた。 【0031】そして、容器内に熱湯中で茹で上げた中華
そば、熱したスープ、及び他の素材を入れて、ラーメン
を調理したものである。 【0032】(比較例)実施例における調味料に代え
て、従来の市販の沙茶醤(商品名「牛頭牌」)を用い、
実施例と同様にしてラーメンを調理した。 【0033】(評価)10人の日本人のパネラーに実施
例及び比較例のラーメンを試食してもらい、臭みを感じ
たものと、よりまろやかな風味を有すると感じたものと
を選択してもらう官能試験を実施した。この結果、10
人のパネラーが、比較例のものに臭みがあると感じ、ま
た8人のパネラーが、実施例の方がよりまろやかな風味
を有すると感じた。 【0034】また、実施例のラーメンとして、試験日当
日に作製した調味料を用いて調理したものと、作製して
から1.5ヶ月間保存しておいた調味料を用いて調理し
たものとを、それぞれ用意し、10人の日本人のパネラ
ーに試食してもらって、風味の変化を判断してもらっ
た。この結果、全てのパネラーは風味の変化を感じない
と判断した。 【0035】 【発明の効果】上記のように本発明に係る調味料は、
30〜160質量部の油脂を50〜70℃に加熱し、こ
の油脂中に20〜26質量部の干海老を加えて、50〜
90分間保持し、次いで1000質量部の醤油を入れる
と共に温度を80〜110℃とし、この状態で3〜5分
間保持し、次いで内容物の温度を60〜85℃とすると
共に8.5〜10.5質量部の唐辛子粉、0.8〜1.
1質量部のカレー粉、0.4〜0.6質量部の胡椒粉、
0.4〜0.6質量部の山生姜粉、0.2〜0.3質量
部のセロリー粉、醤油18Lに対して0.5〜0.6L
の酒を加え、次いで内容物を80〜110℃に加熱して
2〜4分間程度保持し、次いで、内容物の温度を60〜
80℃とすると共に、16〜19質量部の砂糖、8〜1
1質量部の旨み調味料、1.2〜1.6質量部の牡蠣油
を加え、次いで、内容物の温度を50〜70℃とすると
共に、43〜53質量部の大蒜、85〜105質量部の
白胡麻粉、64〜79質量部ピーナッツ粉を順次加え、
次いで、内容物を混練した後、0.24〜0.95質量
部の胡麻油を加えて得られるものであり、このため、沙
茶醤本来の風味を持つと共に臭みがなく、こくとまろや
かな風味があって日本人の好みに合い、かつ保存安定性
に優れるものである。 【0036】

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 130〜160質量部の油脂を50〜7
    0℃に加熱し、この油脂中に20〜26質量部の干海老
    を加えて、50〜90分間保持し、次いで1000質量
    部の醤油を入れると共に温度を80〜110℃とし、こ
    の状態で3〜5分間保持し、次いで内容物の温度を60
    〜85℃とすると共に8.5〜10.5質量部の唐辛子
    粉、0.8〜1.1質量部のカレー粉、0.4〜0.6
    質量部の胡椒粉、0.4〜0.6質量部の山生姜粉、
    0.2〜0.3質量部のセロリー粉、醤油18Lに対し
    て0.5〜0.6Lの酒を加え、次いで内容物を80〜
    110℃に加熱して2〜4分間程度保持し、次いで、内
    容物の温度を60〜80℃とすると共に、16〜19質
    量部の砂糖、8〜11質量部の旨み調味料、1.2〜
    1.6質量部の牡蠣油を加え、次いで、内容物の温度を
    50〜70℃とすると共に、43〜53質量部の大蒜、
    85〜105質量部の白胡麻粉、64〜79質量部ピー
    ナッツ粉を順次加え、次いで、内容物を混練した後、
    0.24〜0.95質量部の胡麻油を加えて成ることを
    特徴とする調味料。
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