JP3469363B2 - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム組成物に関
し、詳しくは、タイヤ等に好適に用いられるグリップ力
及び耐摩耗性に優れ、工業的にも簡単に製造しうるゴム
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、路面グリップ力に優れた高性能タ
イヤに用いるトレッド用ゴム組成物は、プロセスオイル
を比較的多量に配合して高ヒステリシスロス化を図って
いる。また、路面グリップ力を得るために、近年、前記
プロセスオイルに換えて低分子量の液状ポリマーをゴム
組成物に添加することが提案されている。例えば、特開
昭61−203145号には、ゴム組成物に低分子量の
液状スチレン−ブタジエン共重合体を添加する技術が、
また、特公平3−65828号には、ゴム組成物にトラ
ンス含有量70〜90%のトランスポリブタジエン3〜
20重量部を添加して、加工性を向上させる技術がそれ
ぞれ記載されている。
【0003】しかしながら、プロセスオイルを比較的多
量に配合すると、ゴム組成物の耐摩耗性が低下するとい
う欠点があり、また、低分子量の液状ポリマーは高粘度
の液体であるため、ハンドリングが困難で工業的には実
用性に劣る。さらに、ゴム組成物にトランス含有量70
〜90%トランスポリブタジエンを3〜20重量部添加
するとにより加工性は改良されるものの、前記添加量の
範囲においては高ヒステリシスロス性及び耐摩耗性につ
いては、改善が見られなかった。また、配合量を増加さ
せようと試みても、トランスポリブタジエンはゴム組成
物の基材となる共役ジエンポリマーとは非相溶性である
ため、同様に本発明の目的である高ヒステリシスロス性
及び耐摩耗性の効果を得ることはできなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、高ヒステリ
シスロス性及び耐摩耗性に優れ、更に、ハンドリング性
が良好な材料を用いて工業的に簡単に製造することがで
きる高性能タイヤのトレッド等に好適に用いうるゴム組
成物を実現することが熱望されていた。
【0005】即ち、本発明の目的は、高ヒステリシスロ
ス性及び耐摩耗性に優れ、更に、工業的に簡単に製造す
ることができるゴム組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、結晶性トランスポリブタジエンとプロセスオイル
を特定の比率で含有するゴム組成物がこの優れた特性を
有することを見出し、本発明を完成した。即ち、本発明
の請求項1に記載のゴム組成物は、共役ジエン共重合体
100重量部に対して、プロセスオイル10〜100重
量部、重量平均分子量1×10〜10×10であ
り、且つ、トランス含有量91%以上である結晶性トラ
ンスポリブタジエン5〜100重量部、カーボンブラッ
ク40〜150重量%を配合してなることを特徴とす
る。
【0007】次に、本発明について以下に詳細に説明す
る。本発明に用いられる結晶性トランスポリブタジエン
は主としてトランス1,4結合を有する結晶性ポリブタ
ジエンを指し、そのトランス含有量は70〜100%で
あり、結晶性の観点から好ましくは91〜100%であ
る。トランス含有量が70%未満であるものは、高ヒス
テリシスロス効果が不十分である。結晶性トランスポリ
ブタジエンは、トランス含有量を70%以上、好ましく
は91%以上とすることにより、ブタジエンのトランス
1,4結合に基づく結晶化が起こり、低分子量であるに
も関わらず粉体状である。このため、計量、配合等のハ
ンドリング性が良好であり、取扱いが極めて容易であ
る。なかでも、トランス含有量が91%以上のものは、
結晶性が良好であり、高温高湿条件下においても粉末が
べとつかず、ハンドリング性に特に優れている。
【0008】本発明に用いられる結晶性トランスポリブ
タジエンは、例えば、特開昭55−38827号、同5
6−112913号に記載の方法、また、下記の如き触
媒を用いる、後記実施例に記載の如き製造方法によって
得ることができる。
【0009】
【化1】
【0010】ここで、B(ONiOCOR)3 と(Ph
O)3 Pとの比を調整することにより、トランス含有量
を制御することができ、NiとAlとの比、Ni含有量
及び反応温度を調整することにより、重合体の分子量を
制御することができる。
【0011】トランスブタジエンのブタジエン部分のミ
クロ構造は、赤外法(モレロ法)によって求め、トラン
ス含有量を算出することができる。また、結晶性トラン
スポリブタジエンの重量平均分子量は1×104 〜10
×104 の範囲であり、1×104 未満であると、分子
間の絡み合いが少なくなり、高ヒステリシスロス効果が
小さくなり、10×104 を超えるものは、本発明のゴ
ム組成物に対する相溶性が低く、高ヒステリシスロス効
果が十分に発現しないため、何れも好ましくない。トラ
ンスブタジエンの重量平均分子量(Mw)の測定は後記
の如きゲルパーミエイションクロマトグラフィ法によっ
て行うことができる。
【0012】前記結晶性トランスポリブタジエンは、ゴ
ム組成物の基材となる共役ジエン共重合体100重量部
に対して、5〜100重量部配合される。5重量部未満
であると、高ヒステリシスロス性の効果が不十分とな
り、100重量部を超えると破壊特性が劣るため、いず
れも好ましくない。効果の観点から、好ましくは25重
量部を超え、80重量部以下である。
【0013】本発明に用いられるプロセスオイルには特
に制限はなく、通常、石油系軟化剤として汎用のオイ
ル、例えば、パラフィン系オイル、ナフテン系オイル、
芳香族系オイル等を使用することができる。引張強度、
耐摩耗性を重視する用途にはアロマチック系が、低温特
性を重視する用途にはナフテン系又はパラフィン系が用
いられるが、中でも、本発明のゴム組成物に配合される
結晶性トランスポリブタジエンとの相溶性の観点からア
ロマオイル等の芳香族系オイルが好ましく用いられる。
プロセスオイルは、前記共役ジエン共重合体100重量
部に対して、10〜100重量部配合される。100重
量部を超えると加硫ゴムの引張強度が著しく悪化し、1
0重量部未満であると、結晶性トランスポリブタジエン
が完全に相溶せず、いずれも好ましくない。
【0014】前記結晶性トランスポリブタジエンは、単
独ではゴム組成物の基材となる共役ジエン共重合体との
相溶性がないため、プロセスオイルを併用することが必
要である。即ち、本発明の結晶性トランスポリブタジエ
ンはプロセスオイルに可溶であるため、これらを併用す
ることによってプロセスオイルに溶解した結晶性トラン
スポリブタジエンが共役ジエン共重合体に相溶性を有す
るようになり、均一に配合しうるとともに、優れた高ヒ
ステリシスロス効果を発現するものと考えられる。
【0015】プロセスオイルが結晶性トランスポリブタ
ジエンを可溶化するため、結晶性トランスポリブタジエ
ンに対して、一定量のプロセスオイルを配合することが
好ましく、好ましい範囲は下記式にて表される。
【0016】2(プロセスオイル)>トランスブタジエ
ン>1/5(プロセスオイル) 即ち、前記プロセスオイルの配合量が、前記結晶性トラ
ンスポリブタジエンの配合量に対して、5分の1を超
え、且つ、2倍未満の範囲であることが好ましい。結晶
性トランスポリブタジエンの配合量がプロセスオイル配
合量の2倍量以上であると十分に結晶性トランスポリブ
タジエンが可溶化されなくなり、ゴム組成物の弾性率が
上昇し、一方、結晶性トランスポリブタジエンの配合量
がプロセスオイル配合量の5分の1量以下であると結晶
性トランスポリブタジエンの配合量が少なくなるため高
ヒステリシスロス効果が不十分となり、いずれも好まし
くない。
【0017】本発明において、ゴム組成物の基材として
用いられる共役ジエン共重合体とは、共役ジエン単位を
含む共重合体を指し、共役ジエンモノマーと他のモノマ
ーとの共重合によって得られる。この共役ジエンモノマ
ーは1分子当たり炭素原子4〜12個、好ましくは、4
〜8個を含有する共役ジエン炭化水素である。例えば
1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−
1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、オクタジ
エン等が挙げられ、1,3−ブタジエンが好ましい。こ
れらは単独でも2種以上混合して用いても良い。特に共
役ジエンポリマーとしては耐摩耗性等に優れているポリ
ブタジエンが好ましい。
【0018】共役ジエンモノマーと共重合する他のモノ
マーは特に制限はないが、得られるゴム組成物の物性及
び工業的に使用する観点からは、ビニル芳香族炭化水素
モノマーが好ましい。
【0019】このビニル芳香族炭化水素モノマーとして
は、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、o−メチルスチレン、p−ブチルスチレン、ビニル
ナフタリン及びこれらの同様物が包含され、特にスチレ
ンが好ましい。
【0020】本発明に用いられる共役ジエン共重合体の
製造方法に特に制限はないが、有機リチウム触媒等によ
る溶液重合法、乳化重合法、懸濁重合法等により、前記
共役ジエンモノマーと他のモノマとを共重合する方法を
採用することができる。
【0021】共役ジエン共重合体としては、共役ジエン
/ビニル芳香族炭化水素共重合体が好ましく用いられ
る。共役ジエン/ビニル芳香族炭化水素共重合体として
は耐摩耗性及び耐老化性等に優れているブタジエン/ス
チレン共重合体が好ましい。ブタジエン/スチレン共重
合体中のブタジエン部のミクロ構造(シス−1,4、ト
ランス−1,4、ビニル)は特に制限されないが、通
常、有機リチウム触媒系で得られる範囲のミクロ構造を
取ることができる。共役ジエン/ビニル芳香族炭化水素
コポリマー例えばブタジエン/スチレンコポリマーの組
成は特に制限されないが、通常、30/70〜95/5
の重量比が用いられ、またコポリマーの組成分布はラン
ダム構造、ブロック構造又はその中間構造を取ることが
できるが、通常、ランダム構造又は中間構造が好まし
い。
【0022】また、本発明のゴム組成物には、共役ジエ
ン共重合体100重量部に対して、カーボンブラック4
0〜150重量部が配合される。カーボンブラックは充
填剤として用いられるものであり、これによって、諸物
性の改良効果は大きくなる。使用されるカーボンブラッ
クとしては、FEF、SRF、HAF、ISAF、SA
F等のカーボンブラックが挙げられ、好ましくはヨウ素
吸着量(IA)が60mg/g以上、かつ、ジブチルフ
タレート吸油量(DBP)が80ml/100g以上の
カーボンブラックが用いられる。特に、耐摩耗性に優れ
るHAF、ISAF、SAFが好ましい。カーボンブラ
ックの配合量は共役ジエン共重合体100重量部に対し
て40〜150重量部であり、40重量部未満である補
強性が不十分となり、150重量部を超えると加工性が
低下するため、いずれも好ましくない。
【0023】また、本発明のゴム組成物には、前記必須
成分とともに、加硫剤、加硫促進剤等が併用される。加
硫剤としては、硫黄等が挙げられ、これらの使用量は、
共役ジエン共重合体ゴム原料100重量部に対して0.
1〜5重量部、好ましくは1〜2重量部である。0.1
重量部未満では加硫ゴムの破壊強度、耐摩耗性が低下
し、5重量部を越えるとゴム弾性が失われる。
【0024】本発明のゴム組成物に使用できる加硫促進
剤は、特に限定されるものではないが、好ましくはM
(2−メルカプトベンゾチアゾール)、DM(ジベンゾ
チアジルジスルフィド)、CZ(N−シクロヘキシル−
2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)等のチアゾール
系加硫促進剤、TT(テトラメチルチウラムスルフィ
ド)等のチウラム系加硫促進剤、DPG(ジフェニルグ
アニジン)等のグアジニン系の加硫促進剤等を挙げるこ
とができ、その使用量は、共役ジエン共重合体100重
量部に対して0.1〜5重量部、好ましくは0.2〜3
重量部である。
【0025】本発明のゴム組成物には、これら以外にも
ゴム工業で通常使用されている老化防止剤、酸化亜鉛、
ステアリン酸、酸化防止剤、オゾン劣化防止剤等の添加
剤を配合することもできる。
【0026】本発明のゴム組成物は、ロール、インター
ナルミキサー等の混練り機を用いて混練りすることによ
って得られ、成形加工後、加硫を行い、タイヤトレッ
ド、アンダートレッド、カーカス、サイドウォール、ビ
ード部分等のタイヤ用途を始め、防振ゴム、ベルト、ホ
ースその他工業品等の用途にも用いることができるが、
特にタイヤトレッド用ゴムとして好適に使用される。
【0027】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるもので
はない。
【0028】なお、実施例において、部及び%は特に断
らない限り、重量部及び重量%を意味する。
【0029】各種の測定は下記の方法によった。結晶性
トランスポリブタジエンの重量平均分子量(Mw)の測
定はゲルパーミエイションクロマトグラフィ〔GPC;
東ソー製HLC−8020、カラム;東ソー製GMH−
XL(2本直列)〕により行い、示差屈折率(RI)を
用いて、単分散ポリスチレンを標準としてポリスチレン
換算で行った。
【0030】結晶性トランスポリブタジエンのブタジエ
ン部分のミクロ構造は、赤外法(モレロ法)によって求
め、トランス含有量を算出した。
【0031】ヒステリシスロス性の指標としてtanδ
を用いた。tanδが大きい程、高ヒステリシスロス性
であると評価する。tanδの測定は、粘弾性測定装置
(レオメトリックス社製)を使用し、温度50℃、歪み
5%、周波数15Hzで行った。
【0032】耐摩耗性はランボーン型摩耗試験機を用
い、室温におけるスリップ率60%の摩耗量を測定し
た。耐摩耗指数は、下記比較例1の耐摩耗性を100と
して、他を指数表示した。指数が大きい程、耐摩耗性は
良好であると評価する。
【0033】〔実施例1〜4〕 (結晶性トランスポリブタジエンの調整)温度計、攪拌
装置、加圧装置、注入注出口を備えたステンレス製反応
装置を窒素ガス置換し、4086gのブタジエン/ヘキ
サン ブレンド溶液(23.7重量% 1,3−ブタジ
エンモノマー)、25mlのヘキサンに溶解させた1
2.0mlのニッケルボロアシレート(以下、NiOB
と称する:0.84M/ヘキサン溶媒;1.0mMph
gm)、49mlのトリブチルアルミニウム(以下、T
IBALと称する:0.62M/ヘキサン溶媒;3.0
mMphgm)、25mlのヘキサンに溶解させた1.
32mlのトリフェニルホスファイト(以下、TPPと
称する:0.5mMphgm)、25mlのヘキサンに
溶解させた7.8mlのトリフルオロ酢酸(以下、TF
Aと称する:10.0mMphgm)を注入する。その
後、重合温度106℃で、6時間重合させ、過剰のイソ
プロパノールと老化防止剤の入った容器に移し、停止、
再沈させる。さらにろ過し、50℃で真空乾燥し、結晶
性トランスポリブタジエンを得た。触媒モル比は、Ni
OB/TIBAL/TPP/TEA=1:3:1:20
であった。ここで、phgmとはモノマー100gに対
する添加量を表す。
【0034】かくして得られた結晶性トランスポリブタ
ジエンは、トランス含有量91%、重量平均分子量3.
3×104 であった。 (ゴム組成物の調整)共役ジエン共重合体としてSBR
1500、前記の如くして得たトランス含有量91
%、重量平均分子量3.3×104 結晶性トランスポリ
ブタジエン及びプロセスオイルとして各々所定量を用い
て、下記表1及び表2に示す配合処方に従って、混練
し、145℃で33分間加硫を行い、得られた加硫物の
物性を評価した。結果を表2に示した。
【0035】基材である共役ジエン共重合体に添加され
る配合剤は、低粘度液状のアロマオイルを除いて、結晶
性トランスポリブタジエンをはじめ全て粉体状又はフレ
ーク状であるため、ハンドリング性が良好であり、配
合、混練りを簡単に行うことができた。
【0036】〔比較例1〜4〕実施例1の結晶性トラン
スポリブタジエンの調整において、下記触媒の添加量を
それぞれ、NiOB 1.0mMphgm、TIBAL
3.0mMphgmとし、重合温度を41℃、重合時
間を24時間に変更した他は実施例1と同様にして合成
を行った。触媒モル比は、NiOB/TIBAL/TP
P/TEA=1:3:0.5:10であった。得られた
結晶性トランスポリブタジエンはトランス含有量91
%、重量平均分子量14.5×104 であった。これを
比較例4に用いた。
【0037】下記表1及び表3に示す配合処方に従っ
て、結晶性トランスポリブタジエンを用いない比較例
1、結晶性トランスポリブタジエンの配合量が本発明の
範囲外である比較例2、アロマオイルの配合量が本発明
の範囲外である比較例3及び前記の如くして得た重量平
均分子量が14.5×104 と本発明の範囲外である結
晶性トランスポリブタジエンを用いた比較例4を配合
し、実施例1と同様に加硫し、得られた加硫物の物性を
評価した。結果を表3に示した。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】上記表2及び表3から明らかな如く、本発
明の実施例1〜4のゴム組成物はいずれも高いヒステリ
シスロス効果を示し、耐摩耗性にも優れていた。一方、
結晶性トランスポリブタジエンを含有しないか、含有量
が少ない比較例1及び2は高ヒステリシスロス効果をあ
る程度発現するものの、耐摩耗性が不十分であった。ま
た、アロマオイルの含有量が少ない比較例3及び本発明
の範囲外である高分子量の結晶性トランスポリブタジエ
ンを配合した比較例4は、耐摩耗性は十分であるが高ヒ
ステリシスロス効果が得られなかった。
【0042】このように、本発明のゴム組成物は配合、
混練りを簡単に行うことができるため、工業的な生産に
適しており、得られたゴム組成物は高ヒステリシスロス
効果及び耐摩耗性に優れているため、タイヤのトレッド
として用いた場合に高い路面グリップ力と優れた耐久性
を実現することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明のゴム組成物は前記構成としたた
め、高ヒステリシスロス性及び耐摩耗性に優れ、更に、
工業的に簡単に製造することができるという効果を示し
た。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共役ジエン共重合体100重量部に対し
    て、プロセスオイル10〜100重量部、重量平均分子
    量1×10〜10×10であり、且つ、トランス含
    有量91%以上である結晶性トランスポリブタジエン5
    〜100重量部、カーボンブラック40〜150重量%
    を配合してなることを特徴とするゴム組成物。
  2. 【請求項2】 前記プロセスオイルの配合量が、前記結
    晶性トランスポリブタジエンの配合量に対して、5分の
    1を超え、且つ、2倍未満の範囲であることを特徴とす
    る請求項1記載のゴム組成物。
  3. 【請求項3】 前記結晶性トランスポリブタジエンを2
    5を超え100重量部以下配合してなることを特徴とす
    る請求項1記載のゴム組成物。
  4. 【請求項4】 前記共役ジエン共重合体が、共役ジエン
    /ビニル芳香族炭化水素共重合体であることを特徴とす
    る請求項1記載のゴム組成物。
  5. 【請求項5】 前記共役ジエン共重合体が、ブタジエン
    /スチレン共重合体であることを特徴とする請求項4記
    載のゴム組成物。
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