JP3469044B2 - 発泡フェノール成形品の製造方法 - Google Patents

発泡フェノール成形品の製造方法

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博明 吾郷
幸夫 三島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡フェノール成
品の製造方法に関するものであり、さらに詳しくは発
泡フェノール成形品単体においてはその表面、サンドイ
ッチ構造の発泡フェノール成形品においては外皮層と発
泡層との界面及び表面にボイドや陥没が発生せず、表面
や界面が平滑な発泡フェノール成形品の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】フェノール樹脂又は繊維強化フェノール
樹脂(以下「フェノール樹脂」と総称する)は、高度の
難燃性、低発煙性、低有毒ガス性、電気絶縁性等、優れ
た諸特性を合わせ持つ構造、絶縁材料として、またその
発泡体は、断熱材として、住宅関連、航空機、船舶、車
両、重電機器等に広く使用されている古い歴史をもつプ
ラスチックである。
【0003】ところで、このような構造材料には、軽く
て、機械的強度、難燃性、断熱性、耐久性などにさらに
優れた材料が求められるようになり、この要望に応える
ため、強固な発泡フェノール樹脂を中心材として、その
表面に繊維強化されたフェノール樹脂(以下「フェノー
ルFRP」という)、樹脂化粧板、木材突き板、合板を
貼り合わせたサンドイッチ構造体が最近急速に要求され
るようになってきた。しかし、中心材となる発泡フェノ
ール樹脂は、通常では機械的強度が弱く、脆くてそのま
ま外皮層の部材と接着させると、接着不良が生じたり、
中心材と外皮部材の特性の相違により、機械的強度等の
物性が低下するという問題があった。また、発泡フェノ
ール樹脂を中心材として外皮層をフェノールFRPで形
成する場合は、積層作業の作業時間、硬化待ち時間が必
要であり、外観上も平滑面が得られず、限られた用途に
しか使用できないという問題があった。
【0004】そこで、本出願人は先に型内の一方又は両
方に予め外皮層となる繊維強化プラスチック(以下「F
RP」という)、木材突き板及び樹脂化粧板等の部材を
載置し、その上にフェノール樹脂に繊維強化材、充填材
を練り込んだ混和物を流し込み、マイクロ波加熱によ
り、発泡させ、発泡と同時に前記外皮層とフェノール樹
脂発泡層とを接合させる発泡フェノール成形品の製造方
法を提案した(特開平7−148851号公報参照)。
【0005】この製造方法によって、軽量で且つ機械的
強度、遮音性、断熱性、耐久性に優れた発泡フェノール
成形品が効率良く得られるようになったが、前記外皮層
と発泡層とは、フェノール樹脂の発泡・膨張時の熱と圧
力によって両層が接合するものであるため、その結合強
度は未だ十分に大きいとは言えず、また、マイクロ波加
熱時に発生する水蒸気の外部への放出がスムースに行わ
れないため、界面にボイドや陥没を生じたり、接着不良
が生じたりするという問題がある。
【0006】また、上記のマイクロ波加熱のような誘電
加熱により、フェノール樹脂を発泡させた発泡フェノー
ル樹脂を単体として用いる場合は、美観上も問題があ
り、表面の研磨加工等が必要であるため、このような加
工を施さなくても外観の美しい発泡フェノール成形品が
得られる発泡フェノール成形品の製造方法が求められて
いた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するためになされたもので、請求項1記載の発明
は、研磨加工等を施さなくとも表面にボイドや陥没がな
く平滑な発泡フェノール成形品が速い成形サイクルで安
価に得られる発泡フェノール成形品の製造方法を提供す
ることを課題とする。加えて、発泡が面方向に均一で表
面が平滑な発泡フェノール成形品を安価に得られる発泡
フェノール成形品の製造方法の提供を課題とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1の課題に
加えて、発泡層と外皮層とが一体に形成され、両者の結
合が強固な軽量で且つ高強度の発泡フェノール成形品を
効率よく生産しうる製造方法の提供を課題とする。
【0009】
【0010】
【0011】請求項記載の発明は、請求項1又は2
課題に加えて、発泡が厚さ方向にも均一な発泡フェノー
ル成形品の製造方法の提供を課題とする。
【0012】請求項記載の発明は、請求項記載の発
明の課題に加えて、厚いものでものでも全体的に発泡の
均一な発泡フェノール成形品の製造方法の提供を課題と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたもので、請求項1記載の発泡フェ
ノール成形品の製造方法は、複数の型部材からなる型を
用い、フェノール樹脂混和物を流し込む工程を含む材料
装填工程と、型締めする工程と、誘電加熱を含む加熱に
より前記フェノール樹脂混和物を発泡させる発泡工程と
を有する発泡フェノール成形品の製造方法であって、前
記発泡工程は、加熱により発生する蒸気の一部が少なく
とも一つの型部材の内方に設けられた通気路を通じて外
部へ放出される状態で行われ、前記通気路は、前記複数
の型部材のうちの少なくとも一つの型部材の内方に順次
配設された通気性面状体と透湿性離型フィルムにより形
成されることを特徴とする。ここで、通気性面状体にお
ける通気性とは、誘電加熱時の温度において、誘電加熱
を含む加熱により生じる蒸気の一部を少なくとも面方向
に透過させる通気性をいい、透湿性離型フィルムにおけ
る透湿性とは、誘電加熱時の温度において、前記蒸気の
一部を少なくとも厚さ方向に透過させる性質をいう。
【0014】ここで、フェノール樹脂混和物とは、フェ
ノール樹脂を基材とする混和物を言い、難燃性、断熱
性、防音性、機械的強度、剛性、軽量化等の特性上、短
繊維の繊維強化材や次のような充填材及び添加剤を適宜
混練りしたものが好ましい。 (1) パーライト又は蛭石:軽量化、断熱、防音効果 (2) クレー:剛性向上 (3) 焼石膏:強度、剛性向上 (4) 水酸化アルミニウム:難燃性向上 (5) タルク:増粘効果 (6) カーボンミルドファイバー:電磁波吸収発熱体 (7) 上記の他必要に応じて発泡剤、整泡剤、着色剤を加
える。
【0015】また、繊維強化材とは、(8) 〜(12)のよう
に無機質で、フェノール樹脂成形品の機械的強度の向上
に役立つ繊維からなるものを言い、面状の繊維強化材と
は、(9) 〜(12)のようなマット、クロス、シート又は織
物などと呼ばれる平面状の繊維強化材をいう。 (8) チョップドストランド:繊維強化材 (9) チョップドストランドマット:繊維強化材 (10)コンティニュアスストランドマット:繊維強化材 (11)ガラスクロス:繊維強化材 (12)三次元ガラス繊維織物:繊維強化材
【0016】請求項2記載の発泡フェノール成形品の製
造方法は、請求項1記載の発泡フェノール成形品の製造
方法において、前記材料装填工程は、フェノール樹脂混
和物の上下又はそのいずれかに面状の繊維強化材を配設
する工程を有することを特徴とする。
【0017】
【0018】
【0019】請求項記載の発泡フェノール成形品の製
造方法は、請求項1又は2記載の発泡フェノール成形品
の製造方法において、前記型は、少なくとも型枠と、そ
れを上下から挟持する上型板及び下型板からなり、前記
上型板及び下型板の内方には、予め通気性面状体と透湿
性離型フィルムとが順次配設され、前記型締めは、前記
通気性面状体と前記透湿性離型フィルムが前記上型板及
び下型板と型枠との当接面間に介在するようにして行う
ことを特徴とする。
【0020】請求項記載の発泡フェノール成形品の製
造方法は、請求項記載の発泡フェノール成形品の製造
方法において、前記上下の型板は、発熱体を内蔵し、少
なくともその内面に金属製の極板を有し、前記加熱は、
前記型板を前記発熱体によって40℃〜70℃に予熱し
た後、型締めするステップと、前記型板が有する極板に
高周波電圧を印加することにより、前記フェノール樹脂
混和物を高周波加熱するステップとを有することを特徴
とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態を示す発泡フェノール成形品及びその製造方法に関す
る断面図である。先ず、本発明の発泡フェノール成形品
の概要について述べる。図1(c)において、発泡フェ
ノール成形品1は、円板状のものでフェノール樹脂発泡
層2と外皮層3とからなり、この例では、外皮層3はフ
ェノール樹脂発泡層2の両側に設けられ、下側の外皮層
3aと上側の外皮層3bとからなっている。
【0022】この成形品1は、次のような方法で製造さ
れる。図1(a)において、型はFRP等の非金属製の
下型21と上型22とからなり、上型22の内面には予
め通気性面状体であるガラスクロス23が貼り付けられ
ている。通気性面状体は、発泡工程において加熱により
発生する蒸気の一部が外部へ放出される通路となるもの
であればよいが、繊維密度が縦、横とも25mmあた
り、20〜30本程度、1平方メートルあたりの重量が
200〜350グラム(200〜350g/m2 )程度
のものが好ましい。上型に貼付したガラスクロス23の
内面には、予め透湿性の離型フィルム24を貼付し、円
筒状の下型21の内面には離型剤(図示せず)を塗布し
ておく。この離型フィルム24は、誘電加熱時の温度
(70℃〜80℃)において、発生した蒸気の一部を透
過する適度の透湿性を有するものが好ましい。また、離
型性の点から前記誘電加熱時の温度において、溶融しな
い程度の耐熱性を有するとともに、熱膨張によって生じ
たたるみが、ガラスクロス23の表面の凹凸の中に均一
に沿う軟らかさを有するものが好ましい。各型内には図
示されない発熱体が内蔵され、図示されない電源装置か
ら供給される電力によって、発熱する。図1(a)にお
いて、予め前記図示しない発熱体によって、型21及び
22を40℃〜70℃に加熱しておく。予熱温度が40
℃よりも低いと加熱に要する時間が長くなり、製造効率
が悪い。また、70℃以上になると、型に近い部分が早
く硬化し、発泡が不均一になる。そして、下型21の内
底部に面状の繊維強化材12aを載置し、その上にペー
スト状にしたフェノール樹脂混和物11を流し込み、さ
らにその上に面状の繊維強化材12bを載置する。この
フェノール樹脂混和物11は、フェノール樹脂に前述
(8)のチョップドストランドのような短繊維の繊維強化
材や(1) 〜(8) の充填材を配合した混和物である。 面
状繊維強化材12a及び12bは、前述(9) 〜(12)のよ
うな連続した平面状の繊維強化材である。
【0023】次いで、図1(b)に示すように、予熱し
た円板状の上型22を下型21上にセットし、図示しな
いロック部材でロックする。この際、円板状の上型22
の内面全体に貼付されたガラスクロス23及び透湿性の
離型フィルム24は、下型21の上面25と、これに対
向する上型22の対向面との間に介在する。そして、こ
のようにフェノール樹脂混和物11を装填した型を、図
示しない遮蔽室内に入れ、マイクロ波発振器により、マ
イクロ波をフェノール樹脂混和物11に照射する。する
とフェノール樹脂11に含まれる水分の一部が蒸気とな
り、その一部はフェノール樹脂混和物中に気泡4を形成
し、図1(b)のように膨張するとともに、他の一部v
は面状繊維強化材12b、透湿性の離型フィルム24及
びガラスクロス23を通って、型外に放出される。
【0024】離型フィルム24が透湿性の無いマイラー
のようなものでは効果が無く、また、PVAフィルムな
どは誘電加熱時の温度において溶融してしまうので、離
型性がが無い。逆に耐熱性のよいポリプロピレンフィル
ムなどを使用すると熱により膨張してたるみが生じたと
き、そのたるみが局部に集中し、発泡フェノール成形品
の表面に皺やひびわれのような模様を生じる。したがっ
て、この離型フィルム24としては、前述のように、誘
電加熱時の温度において、適度の透湿性を有し、溶融し
ない程度の耐熱性を有するフィルムが好ましい。さら
に、ガラスクロス23と離型フィルム24が熱により膨
張してたるみが生じたとき、この離型フィルム24がガ
ラスクロス面の凹凸の中に均一に沿う軟らかさを有する
ものであれば、成形品表面に皺やひびわれのような模様
を生じることがなく、また透湿面積も均一に増大するの
で蒸気の外部への放出を一層スムースにするという複合
作用を有するものと思われる。ところで、ロックされた
型内いっぱいに膨張すると、このフェノール樹脂混和物
11が発泡層2を形成するとともに両側の面状繊維強化
材12a,12b内に浸透して硬化し、フェノール樹脂
発泡層2の両側に外皮層3a,3bを形成する。脱型ま
でに要する時間は1サイクル5乃至10分程度であり、
誘電加熱を用いない場合(外部加熱のみの場合)にくら
べると大幅に短縮される。発泡、硬化後脱型し、80℃
〜100℃の硬化炉内に入れ、アフターキュアを行っ
て、残留水分を除去し、さらに常温で放置し養生する
と、同図(c)の発泡フェノール成形品1が得られる。
【0025】このようにして得られた発泡フェノール成
形品1のフェノール樹脂発泡層2と外皮層3a,3bと
は、面状繊維強化材12a,12b内に浸透して硬化し
たフェノール樹脂によって一体に結合されるので、その
結合強度は大きく、中心材が発泡体であるから、軽量で
あり、外皮層が繊維強化材とフェノール樹脂とからなる
ので機械的強度が大きい。
【0026】また、上型22の内面に設けたガラスクロ
ス23と離型フィルム24が通気路を形成するので、加
熱によりフェノール樹脂内で発生した蒸気の一部vがそ
れを通してスムースに型の外部へ放出され、表面や界面
にボイドや陥没を生じることがない。なお、発泡フェノ
ール成形品1の容積をV,フェノール樹脂混和物11の
重量をM1 ,加熱により、蒸発する水分の重量m,面状
の繊維強化材12a,12bの各重量をM2 とすると、
嵩比重ρは次式により計算される。 ρ=(M1 +2M2 −m)/V (1) また、フェノール樹脂混和物11の流し込み厚さを
1 ,比重をρ1 ,面状の繊維強化材12a,12bの
厚さをtS ,比重をρ2 ,下型21の内径をd,材料の
装填厚さをT1 とすると、 M1 =(ρ1 ×t1 ×d2 ×π)/4 (2) M2 =(ρ2 ×tS ×d2 ×π)/4 (3) V=(T2 ×d2 ×π)/4 (4) したがって、蒸発する水分の重量mを予め実験により把
握しておけば、発泡フェノール成形品を所望の嵩比重ρ
に仕上げるための諸元が設定できる。
【0027】図2は、本発明の第2の実施の形態を示す
発泡フェノール成形品及びその製造方法に関する断面図
である。図2(a)において、型は、方形筒形の型枠4
1とそれを上下から挟持する矩形状の下型板42a及び
上型板42bからなる。下型板42a及び上型板42b
は、それぞれ金属製の定盤43a,43bと、複数のヒ
ータ素子Hからなる面ヒータ44a,44bと、絶縁板
45a,45bとを積層してなり、型枠41の上下面よ
りやや大きいものとする。そして、定盤43a,43b
の内面には、面いっぱいに通気部材であるガラスクロス
46a,46bを貼付する。このガラスクロス46a,
46bのさらに内面に透湿性離型フィルム47a,47
bを載置又は貼付する。このようにガラスクロス46
a,46bや透湿性離型フィルム47a,47bを内面
に貼付又は載置した型板42a,42bと型枠41及び
電源装置Pと高周波加熱用発信器HFとで、高周波加熱
・成形装置が構成される。
【0028】この高周波加熱・成形装置の電源装置Pを
用い、型板42a,42b内に内蔵された面ヒータ44
a,44bにリード線を介して、制御された電流を供給
し、型板42a,42bを40〜70℃に加熱してお
く。先ず型枠41の底部で離型フィルム47aの上に繊
維強化材32aを載置し、フェノール樹脂混和物31を
流し込み、さらに面状繊維強化材32bを載置する。そ
して、内方にガラスクロス46b、離型フィルム47b
wo配設した上型板42bを型枠41の上に載置し、離
型フィルム47a,47bが、ガラスクロス46a,4
6bとともに型枠41と上下の型板42a,42bとの
間に介在するようにして型締めする。しかる後、定盤4
3a,43bを極板とし、これに高周波加熱用発信器H
Fから高周波電圧を印加して、フェノール樹脂混和物3
1を高周波加熱する。
【0029】すると、図1のマイクロ波加熱の場合と同
様フェノール樹脂中の水分の一部が水蒸気と化し、その
一部はフェノール樹脂混和物中に気泡8を形成するとと
もに、他の一部vが上下方向に面状繊維強化材32a,
32b及び離型フィルム47a,47bを通過し、さら
に面方向にガラスクロス46a,46bを通って型の外
部へ放出される。そして、ロックされた型内いっぱいに
膨張すると、この樹脂31が発泡層2を形成するととも
に両側の面状繊維強化材32a,32b内に浸透して硬
化し、フェノール樹脂発泡層2の両側に外皮層7a,7
bが形成される。第1の実施の形態と同様、発泡、硬化
後脱型し、80℃〜100℃の硬化炉内に入れ、アフタ
ーキュアを行って、残留水分を除去し、さらに常温で放
置し養生すると、図3の発泡フェノール成形品5が得ら
れる。
【0030】第1の実施の形態と異なる主な点は、発泡
フェノール成形品の形状を円板状ではなく方形板状とし
たほか、(イ)マイクロ波加熱でなく、定盤43a,4
3bを極板として、高周波電圧を加えることにより高周
波加熱をすること、及び(ロ)通気路として通気性面状
体であるガラスクロス46a,46b及び透湿性離型フ
ィルム47a,47bを発泡フェノール成形品の上下両
面に対応する上下両方の型板の内方に設けることであ
り、その他の点は同様であるから、説明を省略する。
(イ)により、マイクロ波加熱にくらべ、電磁波の減衰
が少ないので、より厚いものでも均一に加熱できる。ま
た、(ロ)により、上下方向の気泡の分布がより均一に
なる。
【0031】図3は、完成した発泡フェノール成形品5
の斜視図である。発泡フェノール成形品5のフェノール
樹脂発泡層6と外皮層7a,7bとは、面状の繊維強化
材32a,32b内に浸透して硬化したフェノール樹脂
によって一体に結合されるので、その結合強度は大き
く、また、中心材が発泡層6であるから、軽量であると
ともに、外皮層7a,7bが繊維強化材とフェノール樹
脂とからなるので機械的強度が大きい。しかも、上述の
ように、高周波加熱を用いるので、発泡フェノール成形
品1よりもより厚いものが製造可能であり、加熱むらが
少ないため発泡がより均一となる。また、ガラスクロス
46a,46bと離型フィルム47a,47bを介して
適度に蒸気を放出するので、発泡フェノール成形品1に
くらべ、表面がいっそう平滑である。
【0032】以上の例では、発泡フェノール成形品が平
板状のものについて説明したが、本発明は、湾曲面を有
する成形品についても適用できる。図4は、本発明の第
3の実施の形態を示す曲面状の成形品の製造方法に係る
加熱・成形装置の断面図である。図4において、型は、
円筒形の型枠61と下型62a及び上型62bからな
る。下型62aは中央内面に凹部k、両端に平面部sを
有し、上型62bは中央部内面に凸部m、両端に平面部
sを有する。上下の型62a、62bの両端の平面部s
が、円筒形の型枠61を上下から挟持する。下型62a
及び上型62bは、複数のヒータ素子Hからなる面ヒー
タ64a,64bを内蔵するFRP型63a,63bの
内面に高周波加熱用の極板65a、65bを設けてな
る。FRP型63a,63bと定盤69a,69bとの
間に型支持台68a,68bを設けて、所望の型形状を
与える。
【0033】型支持台68a,68bは、例えば平板6
8a1 ,68b1 と複数の支柱68a2 ,68b2 とで
構成され、支柱68a2 ,68b2 の各部の長さを調節
することにより、FRP型63a,63bの型面を任意
の形状に形成する。このように任意の曲面形状に形成さ
れたFRP型63a,63bの内面にガラスクロス66
a,66bを貼付する。このガラスクロス66a,66
bのさらに内面に透湿性離型フィルム67a,67bを
載置又は貼付し、これらと図示しない電源装置P及び高
周波加熱用発振器HFとで高周波加熱・成形装置が構成
される。
【0034】第2の実施の形態と異なる点は、上型62
a,下型62bの内面を上記のとおり任意の曲面形状の
発泡フェノール成形品を形成し得るようにした点にあ
り、その他の点はほぼ同様である。この高周波加熱・成
形装置を用いて発泡フェノール成形品を製造する方法
も、第2の実施の形態と同様であるから、説明を省略す
るが、型の内面空間に相当するお椀状の発泡フェノール
成形品が得られる。
【0035】以上、成形品の例として、いずれも繊維強
化材中にフェノール樹脂混和物を浸透させて発泡層とと
もに硬化させたいわゆるフェノールFRPの外皮層を有
するサンドイッチ構造のものについて説明したが、本発
明の製造方法は、外皮層のないものにも当然適用可能で
ある。また、前記フェノールFRPにかえて又はその外
側に、美観と強度をさらに向上するため、木材突き板、
樹脂化粧板等の部材を発泡と同時に貼付することもでき
る。さらに、加熱により発生する蒸気の一部を外部へ放
出するための通気路を通気性面状体と透湿性フィルムに
より形成する例のみを説明したが、これに限定されるも
のではなく型部材の内面に細い溝を均一に多数刻み込む
ことによっても形成することもできる。
【0036】
【実施例】
<実施例1>図1に示すマイクロ波加熱装置を用い、次
の条件で発泡フェノール成形品1を製造した。 型21,22の予熱温度 : 約55℃ 下型21の内径d : 240mm 下型21の深さh : 15mm 通気性面状体23 : 300g/m2 のガラスクロス 透湿性離型フィルム24の材質 : 充填材入りポリオレフィン系フ ィルム 透湿性離型フィルム24の厚さ : 20μm 型内面に塗布する離型剤 : シリコン系ワックス 面状繊維強化材12a,12bの材質 : 300g/m2 のガラス繊維の コンティニュアスストランドマ ット 面状繊維強化材12a,12bの厚さtS : 2.0mm フェノール樹脂混和物11の重量 : 260g フェノール樹脂混和物の配合 レゾール型フェノール樹脂 : 100部 フェノール樹脂専用硬化剤 : 5部 クレー粉末 : 12部 パーライト : 12部 チョップドストランド : 5部 発泡剤 : 1部 整泡剤 : 1部 水 : 15部 とした。上記材料を装填した下型21上に、同様に約6
0℃に予熱した上型22を載置し、型締めした後、0.
6キロワットのマイクロ波M(周波数2450メガヘル
ツ)を1分30秒照射し、脱型後硬化炉内において、8
0℃2時間アフターキュアを行った後、常温で10日間
放置して養生したところ、得られた発泡フェノール成形
品1の表面は平滑であり、臭気が少なく、発泡フェノー
ル成形品1の厚さT2 ,発泡層の厚さt2 及び外皮層の
厚さtS 等の寸法は安定していた。また、嵩比重は約
0.35であり、しかもフェノール樹脂がガラス繊維マ
ット12a,12bの中に十分浸透していた。 <比較例1>実施例1のうち通気部材であるガラスクロ
ス23を省略して、製造したところ、マイクロ波加熱の
際発生した蒸気がスムースに放出されないため、得られ
た発泡フェノール成形品の発泡層と外皮層との界面や外
皮層の表面にボイドや凹凸が見られた。
【0037】<実施例2>図2に示す高周波加熱・成形
装置を用い、次の条件で発泡フェノール成形品を成形し
た。(下記の条件以外は実施例1に同じ) 型21,22の予熱温度 : 約70℃ 型枠41の幅×奥行き : 350mm×350mm 型枠41の高さh : 15mm 通気性面状体46a,46b : 300g/m2 のガラスク ロス 透湿性離型フィルム44a,44bの材質 : 充填材入りポリオレフィン 系フィルム 透湿性離型フィルム44a,44bの厚さ : 20μm 面状繊維強化材32a,32b : 300g/m2 のガラス繊 維のコンティニュアススト ランドマット 面状繊維強化材32a,33bの厚さtS : 2.0mm フェノール樹脂混和物31の重量 : 700g フェノール樹脂混和物の配合 レゾール型フェノール樹脂 : 100部 フェノール樹脂専用硬化剤 : 5部 クレー粉末 : 12部 パーライト : 12部 発泡剤 : 1部 整泡剤 : 1部 水 : 15部 とした。上記材料を装填し型締めした後、3キロワット
の高周波発振器を備えた成形機(周波数13.56メガ
ヘルツ)を約1分間照射し、脱型後約80℃で約2時間
放置し、その後常温に約10日間放置して養生したとこ
ろ、得られた発泡フェノール成形品5の表面は平滑であ
り、嵩比重は0.35であり、しかもフェノール樹脂が
ガラス繊維のコンティニュアスストランドマット32
a,32b中に十分浸透していた。 <比較例2>実施例2のうち、透湿性離型フィルム44
a,44bを同じ厚さのマイラーフィルムにしたとこ
ろ、得られた発泡フェノール成形品1の表面には水蒸気
の滞留や水滴によってボイドや陥没が発生し、また加熱
の際に生じたマイラーフィルムの皺によってクラック状
の溝が発生した。 <比較例3>実施例2のうち、透湿性離型フィルム44
a,44bを同じ厚さのPVAフィルムにしたところ、
得られた発泡フェノール成形品1の表面にはPVAフィ
ルムが外皮層7a,7bに融着していた。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、発泡工程が加熱
により発生する蒸気の一部が少なくとも一つの型部材の
内方に設けられた通気路を通じて外部へ放出される状態
で行なわれるので、表面にボイドや陥没がなく平滑な発
泡フェノール成形品が速い成形サイクルで安価に得られ
るという効果を奏する。加えて、少なくとも一つの型部
材の内方に配設された通気性面状体と透湿性離型フィル
ムによって通気路を形成するので、発泡が面方向に均一
で表面がさらに平滑な発泡フェノール成形品を安価に且
つ確実に成形し得るという効果を奏する。
【0039】請求項2の発明は、請求項1の発明の効果
に加えて、フェノール樹脂混和物を発泡させて発泡層を
形成すると同時に、面状繊維強化材中にも浸透させて、
発泡層とともに硬化させ、前記発泡層の少なくとも片面
に前記繊維強化材で補強されたフェノール樹脂の外皮層
を形成するので、発泡層と外皮層とが一体に形成され、
両者の結合が強固であり、軽量で且つ高強度の発泡フェ
ノール成形品を効率よく生産し得るという効果を奏す
る。
【0040】
【0041】
【0042】請求項記載の発明は、請求項1又は2
載の発明の効果に加えて、上下の型板の内方に通気性面
状体と透湿性の離型フィルムを設けるので、発泡が厚さ
方向にも面方向にも均一な発泡フェノール成形品を提供
し得るという効果を奏する。
【0043】請求項記載の発明は、請求項記載の発
明の効果に加えて、型を40℃〜70℃に予熱した後、
高周波加熱するので、厚い発泡フェノール成形品でも全
体的に発泡が均一な成形品が得られるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す発泡フェノー
ル成形品及びその製造方法に関する断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す発泡フェノー
ル成形品の製造方法に関する断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す発泡フェノー
ル成形品の斜視図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す発泡フェノー
ル成形品の製造に用いる高周波加熱・成形装置の要部断
面図である。
【符号の説明】
1,5 発泡フェノール成形品 2,6 フェノール樹脂発泡層 3,7 外皮層 4,8 気泡 11,31 フェノール樹脂混和物 12,32 面状繊維強化材層 21 下型 22 上型 23,46,66 通気性面状体 24,47,67 透湿性離型フィルム 41,61 型枠 42 型板 43,63 極板 44,64 面ヒータ 62 型材 H ヒータ素子 P 電源装置 HF 高周波加熱用発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29K 105:04 B29K 105:08 105:08 B29C 67/22 (56)参考文献 特開 昭63−218314(JP,A) 特開 昭56−146745(JP,A) 特開 平7−148851(JP,A) 特開 昭62−148217(JP,A) 特開 昭53−121086(JP,A) 特開 平6−31737(JP,A) 特開 平7−96549(JP,A) 実開 平2−2110(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 39/02,39/10,39/18,39/26 B29C 44/00 - 44/60 B29C 70/00 - 70/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の型部材からなる型を用い、フェノ
    ール樹脂混和物を流し込む工程を含む材料装填工程と、
    型締めする工程と、誘電加熱を含む加熱により前記フェ
    ノール樹脂混和物を発泡させる発泡工程とを有する発泡
    フェノール成形品の製造方法であって、 前記発泡工程
    は、加熱により発生する蒸気の一部が少なくとも一つの
    型部材の内方に設けられた通気路を通じて外部へ放出さ
    れる状態で行われ、前記通気路は、前記複数の型部材の
    うちの少なくとも一つの型部材の内方に順次配設された
    通気性面状体と透湿性離型フィルムにより形成されるこ
    とを特徴とする発泡フェノール成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項記載の発泡フェノール成形品の
    製造方法において、 前記材料装填工程は、フェノール樹脂混和物の上下又は
    そのいずれかに面状の繊維強化材を配設する工程を有す
    ることを特徴とする発泡フェノール成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の発泡フェノール成
    形品の製造方法において、 前記型は、少なくとも型枠
    と、それを上下から挟持する上型板及び下型板からな
    り、 前記上型板及び下型板の内方には、予め通気性面状体と
    透湿性離型フィルムとが順次配設され、 前記型締めは、前記通気性面状体と前記透湿性離型フィ
    ルムが前記上型板及び下型板と型枠との当接面間に介在
    するようにして行うことを特徴とする発泡フェノール成
    形品の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項記載の発泡フェノール成形品の
    製造方法において、 前記上下の型板は、発熱体を内蔵し、少なくともその内
    面に金属製の極板を有し、 前記加熱は、前記型板を前記発熱体によって40℃〜7
    0℃に予熱した後、型締めするステップと、前記型板が
    有する極板に高周波電圧を印加することにより、前記フ
    ェノール樹脂混和物を高周波加熱するステップとを有す
    ることを特徴とする発泡フェノール成形品の製造方法。
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