JP3468489B2 - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JP3468489B2
JP3468489B2 JP16043696A JP16043696A JP3468489B2 JP 3468489 B2 JP3468489 B2 JP 3468489B2 JP 16043696 A JP16043696 A JP 16043696A JP 16043696 A JP16043696 A JP 16043696A JP 3468489 B2 JP3468489 B2 JP 3468489B2
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grip
shaft
molding
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gate
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和彦 古川
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Pens And Brushes (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軟質のグリップ部を有す
る筆記具の部品製造及びその部品を使用した筆記具の改
良を行うものである。
【0002】
【従来の技術】従来、筆記具では長時間筆記をする場合
などに握り部が滑ったり、指の形にフィットせず点接触
となるため痛くなったりすることを解消するために握り
部にゴムなどの軟質材料を使用した筆記具が知られてい
る。しかし、シリコンゴムやEPDM、NBRなどのゴ
ムでは加硫工程が必要であったり長い部品のために取り
扱いがやや困難で部品製造が大量に行えない上に、ゴム
グリップをペン部品として組み立てるときにもその軟質
性のために取り扱いが非常に悪く、結果として比較的安
価な筆記具には採用しにくかった経緯がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この問題を解決するた
めに近年では軸に射出成形できるエラストマーを直接一
体に成形する発明が提案されてきているが、これらも以
下の問題点を依然として抱えていた。 (1)エラストマーを成形するときには既に固化してい
る軸の表面を溶融したエラストマーが高温、高速、高圧
で流動していくために、軸の一部が溶解してしまった
り、エラストマーとの間で熱収縮による隙間の発生が起
こって握り部が浮き上がってしまう。 (2)グリップ部の軸との境界付近にバリが発生しやす
い。 (3)半透明のグリップにした場合に軸が溶融している
と外観が汚くなってしまう。 (4)一体の成形にするためには軸のゲートを金型内部
で自動的にカットする必要があるが、従来のゲート位置
では軸先端に大きくゲートが残ってしまう。本発明は、
主に普及型のグリップを有する筆記具の改良を目的とし
ており、グリップ部分の耐熱性、耐変形性、外観さらに
は量産性を大きく改良する事でコストダウンをはかるな
どの問題点を解決することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
為に案出された本発明の筆記具は、先端に筆記部を有す
る筆記体3を内蔵する軸1を設けており、軸1の外周に
はエラストマー又はゴムによって成形されたグリップ2
を設けている。このグリップ2は軸1を成形したものを
ベースとして一体に成形されており、軸1のリブ7の内
部にも流れ込んでいるためにグリップは強固に抜け止め
されて移動不可能に軸1に固定される。
【0005】上述のリブ7は軸1の外周部かつグリップ
2を成形することによって外部には突出しない形状で複
数のリブを形成してある。ここでは特に、軸外径横方向
に長いリブを数ミリピッチで適宜配置する事で本発明の
効果を増大させることができる。さらには、軸1の材質
の成形温度(溶融温度)がグリップ2の材質の成形温度
(溶融温度)よりも20℃以上の差が出るような組み合
わせとしてある。ここで一般的な加硫ゴム(シリコンゴ
ム等)でも同様の耐熱性の組み合わせになるように適宜
材質が選択可能である。また同時一体成形では、まず軸
1の形状を成形した後、金型内でゲートをカットしてグ
リップ部の成形をすることが一般的であるが、本発明で
は両端が開口しているの軸1の先端部内径にゲート8
を、グリップ2の外周面にゲート9を設けている。さら
に同時成形の場合の問題となりやすいバリを極小とする
手段として軸1のグリップ2の近傍の前後には寸法”
S”のストレート部を設けている。
【0006】
【作用】上記の解決手段の作用を以下に説明する。軸の
外径部に一体に設けられたゴム状の弾性体であるグリッ
プによって手の滑りを防止してフィットする構成の筆記
具である。まず、軸を成形した後それをベースとした一
体成形によって握り部となるグリップを射出成形または
ゴム加硫成形によって一体に成形することで軸とグリッ
プを全くのガタ無く強固に固定することが可能となる。
ここで軸のグリップとの接触部にリブを軸外周横方向複
数設けて成形後の収縮によるグリップの短寸化を防止し
後にゴムがめくれ上がることを防止するとともに、グリ
ップを握ったときの感触がベースのリブに薄く弾性体で
あるグリップが被った状態となるためにさらに滑りにく
くフィットしやすくなる。
【0007】軸の材質をグリップの材質の成形温度より
も高い耐熱性の物に選定組み合わせることで、グリップ
を成形するときにベース部分が溶けて変形したり、十分
に密着しなかったり、特に透明(又は半透明)として内
部を見せたい場合にこの溶けた部分が汚く見えたりする
事が無くなる。さらには軸のグリップ部近傍の前後端に
はそれそれ、寸法S(望ましくは1mm以上)のストレ
ート部を設けることによって軸をベースとして金型で固
定したのちにグリップを成形する場合の安定性が増して
バリの発生が少なくなる。
【0008】また、一体成形時には軸の成形後にゲート
を自動的にカットしてそのままグリップの成形を開始す
る事で大量生産が可能となる。軸のゲートを先端側内径
に設けて金型内で剪断カットし、グリップのゲートを外
周部にした上で金型から取り出してグリップゲートをカ
ットすることで製品にはゲート残りが全くなく、大量生
産が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1から図3に本発明の実施形態
であるノック式ボールペンを図示しており、図に従って
以下詳述する。軸1は先端に筆記体3の筆記先端部を外
部に突出させるための小孔10があり、その後端には筆
記具後端の機構部を有する後軸5とネジ嵌合するネジ部
6および筆記体3を通過できる大径の孔4を有してい
る。この軸1には軸外周横方向の複数本のリブを設け
ており、この軸1に一体にショアーA硬度65度前後の
弾性体であるエラストマー製で同時成形されたグリップ
2を固定してある。ここで軸1のゲート8は小孔10の
内径面に設けて射出成形時点で自動でゲートカットし
て、外周部にゲート9を有するグリップ2の成形を連続
して行える。ここで軸1の材質をポリカーボネート製
(帝人化学(株)製パンライト、成形樹脂温度290
℃)、グリップ2の材質を熱可塑性エラストマー(三井
石油化学(株)製ミラストマー、成形樹脂温度200
℃)としており、射出成形時には軸1のグリップとの接
触部分が熱によって溶融していないことが確かめられ
た。
【0010】上述のリブは、グリップ2が成形後収縮
によって縮んでめくれたり、隙間ができることを防止す
る為に軸外周横方向に横長のリブを少なくとも2本1
組、望ましくは1から5mmピッチで全体にわたって配
置される。また特にグリップ2を透明又は半透明として
内部を視認する事ができるようにした場合には、本発明
の構成とすることで外観の問題もなくなる。
【0011】本発明のその他の実施形態としては、軸1
を射出成形した後、グリップ2を一般的なゴム加硫成形
(加硫成形温度180℃)したり、2液タイプのシリコ
ン注型ゴム成形(2液の反応温度約80℃以下)するこ
とも全く同様の効果が期待できる。リブの形状や寸法、
材質の組み合わせについては表1に示す効果のある組み
合わせの実施形態でも本発明と同様の効果が期待され
る。また、本発明の筆記部はボールペンに限らず従来の
サインペン、シャープペンシル、万年筆などの各種の筆
記体に応用することができる。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】本発明を実施すれば、握り部となるグリ
ップに滑りにくく手にフィットしやすい筆記具を安価で
安定的に提供することが可能となる上に、グリップ部が
使用している内に浮き上がってきたり隙間が発生したり
する事のない耐久性のある良質で外観も良い筆記具を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である筆記具の全体の構造を
示す縦断面図である。
【図2】本発明の実施形態である筆記具の先端部の構造
を示す縦断面図である。
【図3】本発明の実施形態である筆記具の先端部の構造
を示す外観図である。
【符号の説明】
1・・・軸 2・・・グリップ 3・・・筆記体 4・・・軸大孔 5・・・後軸及び機構部 6・・・ネジ部 7・・・リブ 8・・・軸のゲート 9・・・グリップのゲート 10・・・小孔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリップを固定する基部となる軸を射出
    成形すると共にグリップを軟質樹脂(エラストマー又は
    ゴム)で一体成形する握り部を有する筆記具に於いて、
    軸のグリップとの接触部分に表面には突出しない複数の
    リブを設けるとともに下記(1)から(3)の条件を満
    足させたことを特徴とする筆記具。 (1)軸の材質は成形温度(溶融温度)が、グリップ
    質の成形温度(溶融温度)よりも20℃以上高い温度
    となる材質の組み合わせで構成する。(2)上述のリブは少なくとも、2つの軸長手方向より
    も軸円周上横方向に長いリブが軸円周上横方向に配列さ
    れる。 (3)軸の外周上のグリップの前端及び後端の接続近
    はストレート部Sを設ける。
  2. 【請求項2】 軸は両端を開口しており、その一端の内
    部端面近傍に射出成形用ゲートを有すると共に、グリッ
    プは外径部外側にゲートを有する様に構成したことを特
    徴とする請求項1に記載の筆記具。
  3. 【請求項3】 軸及びグリップを透明又は半透明として
    内部の視認ができるように構成したことを特徴とする請
    求項1または2に記載の筆記具。
JP16043696A 1996-06-03 1996-06-03 筆記具 Expired - Fee Related JP3468489B2 (ja)

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