JP3468274B2 - 吊り下げ搬送装置 - Google Patents

吊り下げ搬送装置

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JP3468274B2 JP01224998A JP1224998A JP3468274B2 JP 3468274 B2 JP3468274 B2 JP 3468274B2 JP 01224998 A JP01224998 A JP 01224998A JP 1224998 A JP1224998 A JP 1224998A JP 3468274 B2 JP3468274 B2 JP 3468274B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ガイドレールに走
行可能に支持された搬送用走行体に被搬送物支持用ハン
ガーを吊り下げた吊り下げ搬送装置に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】この種の搬送装置で、垂直方向の傾斜走
行経路部においても被搬送物支持用ハンガーが搬送用走
行体から垂直に垂下し得るように、前記ハンガーが、搬
送用走行体の前後2か所からそれぞれ前後揺動可能に吊
り下げられた垂直枠部と、当該前後一対の垂直枠部の下
端部に前後2か所をそれぞれ上下揺動自在に支持された
被搬送物支持部材とから構成されたものが知られている
が、従来のこの種の吊り下げ搬送装置では、前記被搬送
物支持部材と前後一対の垂直枠部とを左右水平支軸によ
り互いに枢着したものであった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の構
成では、被搬送物支持部材の軸穴と前後一対の垂直枠部
の軸孔とを一致させた状態で両軸穴にわたって左右水平
支軸を挿通することによりハンガーが組み立てられるの
で、左右水平支軸を挿通するに際して、自動車車体など
を支持する大型の被搬送物支持部材を前記両軸穴が一致
するように所定位置に精度良く仮受けしておく必要があ
り、ハンガーの組み立てが容易でなかった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得る吊り下げ搬送装置を提供するこ
とを目的とするものであって、その手段を後述する実施
形態の参照符号を付して示すと、ガイドレール4に走行
可能に支持された搬送用走行体1に被搬送物支持用ハン
ガー14,50を吊り下げた吊り下げ搬送装置であっ
て、前記ハンガー14,50は、搬送用走行体1の前後
2か所からそれぞれ前後揺動可能に吊り下げられた垂直
枠部15,16と、当該前後一対の垂直枠部15,16
の下端部に前後2か所をそれぞれ上下揺動自在に支持さ
れた被搬送物支持部材17,18とから成る吊り下げ搬
送装置において、前記前後一対の垂直枠部15,16の
それぞれには、円弧中心軸線32が左右水平向きの円弧
状凸曲面33を上端に備えた左右一対の支持具28が上
向きに突設されるとともに、前記円弧中心軸線32と略
同心状のピン孔42が設けられ、前記被搬送物支持部材
17,18には、前記各支持具28の円弧状凸曲面33
に外嵌して当該円弧状凸曲面33の円弧中心軸線32の
周りに上下揺動自在に支持される円弧状凹曲面36を備
えた被支持具29が設けられるとともに、当該被支持具
29が前記支持具28に支持された状態で前記ピン孔4
2に対向するピン孔40が設けられ、互いに対向する前
記両ピン孔40,42にわたって挿通されるとともに、
垂直枠部15,16と被搬送物支持部材17,18の内
の一方に固定された被搬送物支持部材外れ止め用ピン3
0が設けられた構成となっている。 【0005】 【発明の実施の形態】以下に本発明の好適実施形態を添
付図に基づいて説明すると、図1及び図2において、1
は搬送用走行体であって、前後2つのトロリー2,3を
介してガイドレール4に走行可能に吊り下げられ、前部
トロリー2には、駆動チェン側のプッシャーと係脱自在
なドッグ5と当該ドッグ5をプッシャーから離脱させる
ための操作片6とを備えたトロリー7がロードバー8を
介して連結され、後部トロリー3には、後続の搬送用走
行体1が接近したときに当該後続の搬送用走行体1の操
作片6を操作して当該後続の搬送用走行体1を自動停止
させるカム9を備えたトロリー10がロードバー11を
介して連結されている。この走行用搬送体1の構成及び
駆動方式は、従来周知のものである。図2において、1
2は前記プッシャーを備えた駆動チェンを吊り下げるト
ロリーであって、ガイドレール13に移動可能に支持さ
れている。図1では、このガイドレール13及びプッシ
ャー付き駆動チェンは図示省略している。 【0006】搬送用走行体1には被搬送物支持用ハンガ
ー14が吊り下げられている。このハンガー14は、前
後一対の垂直枠部15,16と左右一対の被搬送物支持
部材17,18とから構成されている。前後一対の垂直
枠部15,16は、上側左右水平部材19の外端と下側
左右水平部材20の外端とを垂直部材21で連結したも
ので、上側左右水平部材19の内端が、搬送用走行体1
の前後両端に左右水平支軸22,23の周りに前後揺動
自在に吊り下げられている。 【0007】左右一対の被搬送物支持部材17,18
は、その前後両端部が前後一対の垂直枠部15,16に
おける下側左右水平部材20の両端部上にそれぞれ同一
構造の支持手段24,25を介して支持されたもので、
その前後両端部には、被搬送物(自動車車体など)支持
用治具26,27が付設されている。被搬送物支持部材
17を支持する前後2つの支持手段24と被搬送物支持
部材18を支持する前後2つの支持手段25とは、左右
対称構造であるから、各支持手段24,25の構造及び
作用を、被搬送物支持部材17の後端部を支持する支持
手段24を示す図3〜図8に基づいて、以下に説明す
る。 【0008】各支持手段24,25は、垂直枠部15,
16における下側左右水平部材20上に設けられた支持
具28、被搬送物支持部材17,18の端部外側に付設
された被支持具29、及びピン30から構成されてい
る。支持具28は、垂直枠部15,16における下側左
右水平部材20上に付設された架台31上に上向きに突
設され、その上端には、円弧中心軸線32が左右水平向
きの円弧状凸曲面33が形成されている。被支持具29
は、左右両側板34a,34bとその内側の山形板35
とから構成され、山形板35の頂部内側に、前記支持具
28の円弧状凸曲面33に外嵌して当該円弧状凸曲面3
3の円弧中心軸線32の周りに上下揺動自在に支持され
る円弧状凹曲面36が形成されている。 【0009】前記被搬送物支持部材17,18には、被
支持具29を支持具28に嵌合支持させたときに当該被
支持具29の外側に隣接するピン受け部37が設けられ
ている。このピン受け部37は、被支持具29を下側に
備えた水平張出板38と、その下側に付設されたピン受
け部材39との間に形成された左右水平向きのピン孔4
0を備えている。また、垂直枠部15,16における下
側左右水平部材20には、被搬送物支持部材17,18
側の被支持具29を垂直枠部15,16側の支持具28
上に外嵌支持させたとき、前記ピン受け部37の外側に
隣接するように垂直板41が上向きに突設され、当該垂
直板41にピン孔42が左右水平向きに穿設されてい
る。 【0010】しかして、被搬送物支持部材17,18側
の被支持具29を垂直枠部15,16側の支持具28上
に外嵌支持させたとき、前記ピン受け部37のピン孔4
0と前記垂直板41のピン孔42とは、前記支持具28
の円弧状凸曲面33の円弧中心軸線32と略同心状態で
互いに隣接し、前記ピン30は、外側の垂直板41のピ
ン孔42から内側のピン受け部37のピン孔40にわた
って挿入された状態で、垂直板41の外側にボルト43
で着脱自在に取り付けられるピン固定板44(ピン30
の切り欠きに嵌合する板)により当該垂直板41に固定
される。 【0011】上記構成の支持手段24,25により、垂
直枠部15,16の下側左右水平部材20上に支持され
た左右一対の被搬送物支持部材17,18は、各下側左
右水平部材20に対して、図7に示すように、支持具2
8の円弧状凸曲面33の円弧中心軸線32の周りに上下
揺動自在である。被搬送物支持部材17,18を支持す
る垂直枠部15,16は、搬送用走行体1に対し左右水
平支軸22,23の周りに前後揺動自在に吊り下げられ
ているから、図1に示すように、搬送用走行体1が垂直
方向の傾斜走行経路部を走行するときも、前後一対の垂
直枠部15,16が重力で左右水平支軸22,23の周
りに揺動して鉛直に垂下し、被搬送物支持部材17,1
8は、搬送用走行体1の真下位置で当該搬送用走行体1
の走行経路と平行な姿勢をとることになる。従って、搬
送用走行体1が垂直方向の傾斜走行経路部を走行すると
きも、被搬送物支持用ハンガー14の垂直枠部15,1
6に曲げ力が作用することはない。 【0012】また、被搬送物支持部材17,18は、垂
直枠部15,16側の各支持具28上に被支持具29が
受け止められた状態で支持されているが、当該支持具2
8から上方へ外れることは、図6に示すように、被搬送
物支持部材17,18側のピン受け部27のピン孔40
と垂直枠部15,16側の垂直板41のピン孔42とに
わたって挿通されている左右水平向きのピン30により
防止されている。勿論、当該ピン30は、被搬送物支持
部材17,18が垂直枠部15,16の下側左右水平部
材20に対して上下揺動するときの中心軸線、即ち、支
持具28の円弧状凸曲面33の円弧中心軸線32と略同
心状態にあるから、被搬送物支持部材17,18が垂直
枠部15,16の下側左右水平部材20に対して上下揺
動するとき、被搬送物支持部材17,18側のピン受け
部27が垂直枠部15,16側に固定されているピン3
0の周りに回転するだけで、ピン30の存在が垂直枠部
15,16に対する被搬送物支持部材17,18の揺動
を阻害することはない。 【0013】なお、上記実施形態に示した被搬送物支持
用ハンガー14は、左右の片側が被搬送物の積み卸しの
ために開放されたタイプのものであるが、本発明は、図
9に示すように、被搬送物の積み卸しのために左右に開
閉するタイプのハンガー50を備えた吊り下げ搬送装置
にも適用することができる。図9に示すハンガー50
は、前後一対の垂直枠部15,16が、搬送用走行体1
に対し左右水平支軸22,23の周りに前後揺動自在に
軸支された前後揺動部材51と、当該前後揺動部材51
にそれぞれ前後水平支軸52,53の周りに左右揺動自
在に軸支された側枠54,55とから構成され、両側枠
54,55の下端内側に前記支持手段24,25を介し
て左右一対の被搬送物支持部材17,18が支持される
ことになる。 【0014】 【発明の効果】以上のように本発明の吊り下げ搬送装置
は、被搬送物支持用ハンガーの被搬送物支持部材は、前
後一対の前後揺動自在な垂直枠部の下端にそれぞれ上下
揺動自在に支持されているので、搬送用走行体の走行経
路が垂直方向に傾斜している傾斜走行経路部において
も、重力で鉛直に垂下する前後一対の垂直枠部により被
搬送物支持部材を走行経路と平行な姿勢で吊り下げるこ
とができ、前記垂直枠部に無理な曲げ力が作用するのを
防止することができるものであるが、特に本発明の構成
によれば、次のような格別の効果が期待できる。 【0015】即ち、被搬送物支持部材側の被支持具を垂
直枠部側の支持具に、その円弧状凹曲面が円弧状凸曲面
に外嵌するように上から嵌合支持させるだけで、垂直枠
部に対する被搬送物支持部材の支持が完了するので、被
搬送物支持部材を所定位置に仮受けした状態で左右水平
支軸を当該被搬送物支持部材側の軸孔と垂直枠部側の軸
孔とにわたって挿通させなければならない場合と比較し
て、垂直枠部に対して被搬送物支持部材を極めて簡単容
易に支持させることができる。そして、垂直枠部と被搬
送物支持部材とは、前記支持具と被支持具との間の相対
揺動中心軸線(支持具の円弧状凸曲面の円弧中心軸線)
と略同心状の被搬送物支持部材外れ防止用ピンにより、
両者が上下方向に相対移動するのを防止しているので、
垂直枠部から被搬送物支持部材が上方に外れてしまう恐
れも無く、垂直枠部と被搬送物支持部材とを左右水平支
軸で互いに枢着した場合と同様に、安全に使用すること
ができる。しかも、前記被搬送物支持部材外れ防止用ピ
ンは、上記のように被搬送物支持部材を垂直枠部側に支
持させた状態において、互いに相対向する両者のピン孔
にわたって挿通すれば良く、当該ピンには荷重が作用し
ないことと相まって、ハンガーの組み立て分解は非常に
簡単容易に行える。
【図面の簡単な説明】 【図1】 プッシャー付き駆動チェンとそのガイドレー
ルとを省いた状態での全体の側面図である。 【図2】 全体の背面図である。 【図3】 1つの支持手段を示す側面図である。 【図4】 図3の一部縦断背面図である。 【図5】 図3の平面図である。 【図6】 図4のX−X線断面図である。 【図7】 図4のY−Y線断面図である。 【図8】 図3の分解状態を示す一部縦断背面図であ
る。 【図9】 別の実施形態を示す背面図である。 【符号の説明】 1 搬送用走行体 14 被搬送物支持用ハンガー 15,16 垂直枠部 17,18 被搬送物支持部材 20 垂直枠部の下側左右水平部材 22,23 垂直枠部を吊り下げる左右水平支軸 24,25 被搬送物支持部材両端の支持手段 28 支持具 29 被支持具 30 被搬送物支持部材外れ防止用ピン 32 円弧中心軸線 33 支持具の円弧状凸曲面 36 被支持具の円弧状凹曲面 37 ピン受け部 40,42 ピン孔 44 ピン固定板

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】ガイドレールに走行可能に支持された搬送
    用走行体に被搬送物支持用ハンガーを吊り下げた吊り下
    げ搬送装置であって、前記ハンガーは、搬送用走行体の
    前後2か所からそれぞれ前後揺動可能に吊り下げられた
    垂直枠部と、当該前後一対の垂直枠部の下端部に前後2
    か所をそれぞれ上下揺動自在に支持された被搬送物支持
    部材とから成る吊り下げ搬送装置において、 前記前後一対の垂直枠部のそれぞれには、円弧中心軸線
    が左右水平向きの円弧状凸曲面を上端に備えた左右一対
    の支持具が上向きに突設されるとともに、前記円弧中心
    軸線と略同心状のピン孔が設けられ、 前記被搬送物支持部材には、前記各支持具の円弧状凸曲
    面に外嵌して当該円弧状凸曲面の円弧中心軸線の周りに
    上下揺動自在に支持される円弧状凹曲面を備えた被支持
    具が設けられるとともに、当該被支持具が前記支持具に
    支持された状態で前記ピン孔に対向するピン孔が設けら
    れ、 互いに対向する前記両ピン孔にわたって挿通されるとと
    もに、垂直枠部と被搬送物支持部材の内の一方に固定さ
    れた被搬送物支持部材外れ止め用ピンが設けられてい
    る、 吊り下げ搬送装置。
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CN113336094A (zh) * 2021-06-09 2021-09-03 湖南天桥嘉成智能科技有限公司 六向柔性调节方法和高精度柔性搬运设备

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