JP3465999B2 - 離型シート又は離型フィルムの製造方法 - Google Patents

離型シート又は離型フィルムの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、両面テープ用、ラベル
用、工程用等に使用される、片面又は両面が離型処理さ
れた離型シート又は離型フィルムの製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】離型シート又は離型フィルムは、例え
ば、両面テープやラベルなどの粘着剤層の保護のために
使用され、両面テープやラベル製品の使用時に表面から
剥離されて廃棄されたり、キャストコートや各種成形工
業品の製造に際し粘着剤層を一時的に形成するための工
程用として使用される。 【0003】従来、離型シート又は離型フィルムの多く
は、基材シート又はフィルムの片面又は両面に、離型剤
が塗工されたものであった。このような離型剤として
は、アルキルウレタン基を持ったセルロース誘導体のよ
うな長鎖アルキル基含有ポリマー系(特公昭34−97
6号公報参照)や熱硬化型シリコーンのようなシリコー
ンポリマー系(例えば、特開平2−191796号公報
参照)のものが使用され、処理方法としては、マイヤー
バーコーターやグラビヤコーターで塗布する方式が取ら
れている。 【0004】これらの離型剤は溶剤に溶解されて使用さ
れるものが主であり、この場合、処理時の安全面及び労
働環境面に問題がある。 【0005】上記長鎖アルキル基含有ポリマー系は、耐
熱温度が約60℃であるため、工程用として使用する場
合には高温度をかけることができないので生産性が悪
く、両面テープやラベル用として使う場合には製品の熱
経時(50℃)安定性に難があり、具体的には離型シー
ト又は離型フィルムと両面テープやラベルの剥離力の水
準が大きくなり実用に耐えなくなる、などの問題があ
る。 【0006】上記シリコーンポリマー系離型剤は、重合
形式により付加重合型と縮合重合型に分類されるが、付
加重合型のものでは、シリコーンの低分子物がブリード
し、粘着剤層に移行し、粘着力の低下を起こすこと、及
び重合時に未反応であったモノマーのビニル基が静電気
を帯電したほこり等を吸着し、離型性が低下し展開力が
大きくなること、という問題があり、縮合重合型のもの
では、硬化時間が長いため、生産性が悪いという問題が
ある。また、いずれの型のものでも、シリコーンポリマ
ーの硬化に200℃以上の高温が必要なため、大掛かり
な硬化炉となり、スペースを大きくとるという問題があ
る。 【0007】また、離型処理の方法としては、基材シー
ト又はフィルムに、フッ素含有ガスを用いた低圧プラズ
マ処理をすることによって、フッ素化することも提案さ
れている(特開昭55−165925号公報参照)が、
この場合は、低圧を維持するための設備が複雑、かつ高
価なものとなるばかりでなく、離型シート又は離型フィ
ルムの連続生産には不向きであるという問題がある。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するものであり、その目的は、生産性が高く、経
時的に剥離力が大きくならず、離型剤と基材シート又は
フィルムとの密着性に優れた、離型シート又は離型フィ
ルムの製造方法を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、基材シート又
はフィルムを、少なくとも一方の対向面に固体誘電体が
配設された対向する金属電極間に配置して、10体積%
以下のフッ素原子含有ガスと残部が不活性ガスからなる
混合ガスの大気圧近傍の圧力下で、該金属電極間に電圧
を印加することにより発生した放電プラズマで該基材シ
ート又はフィルムを処理することにより、水に対する接
触角を100度以上とすることを特徴とする離型シート
又は離型フィルムの製造方法である。 【0010】上記基材シート又はフィルムの種類として
は、従来より離型シート又は離型フィルムに使用されて
いるものであれば、特に限定されない。例えば、クルパ
ック加工クラフト紙(晒し、未晒し共に使用可能)、一
般上質紙、グラシン紙等の紙ベース;ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のフィル
ムベースが挙げられる。上記の紙ベースにおいては、表
面改質のためにクレー、タルク、炭酸カルシウム、ポリ
エチレン、ポリビニルアルコール、ポリプロピレン、紙
力剤、サイズ剤など使用されたものでもよい。 【0011】上記フッ素原子含有ガスとしては、例え
ば、テトラフロロメタン(CF4 )、ヘキサフロロエタ
ン(C2 6 )、ヘキサフロロプロピレン(C3 6
等のフッ化炭素;モノクロロトリフロロメタン(CCl
3)等のハロゲン化フッ化炭素;ヘキサフロロサルファ
イド(SF6 )などが挙げられ、安全であり、かつプラ
ズマ中でフッ化水素等の有害ガスを発生しないCF4
2 6 、C3 6 等が特に好ましい。フッ素原子含有
ガスは、単独で使用されてもよいし、併用されてもよ
い。 【0012】上記の不活性ガスとしては、ヘリウム、ア
ルゴン、ネオン、キセノン等の希ガスや窒素ガスが単独
又は混合して使用されるが、ヘリウムが準安定状態で寿
命が長く、フッ素原子含有ガスを励起するのに有利なた
め好ましい。不活性ガスとしてヘリウム以外のガスを使
用する場合は、安定な放電プラズマを発生させるため
に、アセトンやメタノール等の有機物蒸気、メタン、エ
タン等の炭化水素ガスを2体積%以下の割合で混合する
のが好ましい。 【0013】フッ素原子含有ガスと不活性ガスとの混合
割合は、使用するガスの種類によって変わるが、フッ素
原子含有ガスの相対濃度が低くなるとフッ素化の程度が
不十分となり、得られた離型シート又は離型フィルムの
水に対する接触角が100度未満となり易く、高くなる
とアーク放電が発生し易くなり、更に高くなると、高い
電圧を印加しても放電プラズマを発生しなくなるので、
フッ素原子含有ガス濃度は10体積%以下に限定され、
好ましくは0.1〜10体積%である。 【0014】上記のフッ素原子含有ガスと不活性ガスか
らなる混合ガスの圧力は、大気圧近傍に限定されるが、
具体的には、100〜800Torrの圧力であり、圧
力調整が容易で装置が簡便で済むため、700〜780
Torrが好ましい。 【0015】本発明で得られる離型シート又は離型フィ
ルムは、その処理面の水に対する接触角が100度以上
とされる。水に対する接触角が100度未満になると離
型性が不十分となる。 【0016】以下に、本発明におけるプラズマ処理工程
について図面によって説明する。図1は、本発明に使用
されるプラズマ処理装置の一例を示す説明図である。こ
の装置は、電源部1、処理容器2、上部金属電極4、下
部金属電極5から構成されている。電源部1は、kHz
台の周波数の電源が印加可能とされるが、耐熱性の低い
基材シート又はフィルムにプラズマ処理するには、基材
への影響が少ない10〜30kHzの周波数が好まし
い。 【0017】放電プラズマの発生は、電極への電圧印加
によって行うが、電界強度が低くなると、プラズマ密度
が小さくなるので処理時間がかかり、高くなると、誘電
体が高温になりアーク放電に移行する挙動を示すので、
電界強度が5〜40kV/cm程度になるように電圧印
加するのが好ましい。 【0018】処理容器2は、上面2aと底面2bがステ
ンレス製、側面2cがポリメチルメタクリレート製であ
り、上面2aと上部電極4との間に絶縁体2dが配設さ
れている。処理容器2の材質は、これに限らず、全てが
プラスチック製、ガラス製でも構わないし、電極と絶縁
がとれているならば、ステンレスやアルミニウム等の金
属製でも構わない。 【0019】処理容器2は、基材シート又はフィルムを
連続してプラズマ処理できるように、基材シート又はフ
ィルムの処理容器2への入口部と出口部となるための、
スリット12、12がその両側面にあけられている。ま
た、上記のスリット12、12は、必要に応じて処理容
器2を密閉できるように開閉可能とされている。 【0020】処理容器2内に一対の対向する平行平板型
の上部金属電極4と下部金属電極5が配設されている。
なお、電極配置構造としては、平行平板型以外にも、同
軸円筒型、円筒対向平板型、球対向平板型、双曲面対向
平板型でも、また、複数の細線と平板からなるものでも
構わない。電極の材質は、金属であれば、特に限定され
ず、例えば、ステンレス、真鍮等の多成分系の金属で
も、銅、アルミニウム等の純金属でも良い。放電プラズ
マによる表面処理部3は、対向する上部金属電極4と下
部金属電極5の間の空間である。 【0021】本発明においては、金属電極の少なくとも
一方の対向面に固体誘電体が配設される。具体的には、
上部金属電極4と下部金属電極5の少なくとも一方の対
向面に固体誘電体6が配設される。図1の装置において
は、下部金属電極5の上に固体誘電体6が配設されてい
る。固体誘電体6は、相対する電極の対向面の全面に配
設される必要がある。一部でも、対向面が露出している
とプラズマ処理時にアーク放電が生じる。固体誘電体6
は、図1に示すように、必ずしも下部金属電極5の上に
配設される必要はなく、上部金属電極4側に配設されて
も構わないし、両電極に配設されても構わない。 【0022】固体誘電体6としては、例えば、ポリテト
ラフルオロエチレン(PTFE)やポリエチレンテレフ
タレート(PET)等のプラスチック;シリカ、アルミ
ナ、酸化チタン、酸化ジルコニウム等の金属酸化物単体
又はそれらの金属の化合物が挙げられる。固体誘電体6
の形状は、シート状でも、フィルム状でも構わない。固
体誘電体6の厚みについては、厚みが薄くなると、高電
圧印加時に絶縁破壊が起こってアーク放電が生じやすく
なり、厚くなると、放電プラズマを発生するのに高電圧
を要するので、0.05〜4mmの厚みが好ましい。 【0023】図1の装置において、フッ素原子含有ガス
は、ガス導入管8を経て多孔構造の上部金属電極4か
ら、また不活性ガスは、ガス導入管9から、表面処理部
3に供給される。なお、図1においては、上部金属電極
4は、フッ素原子含有ガスを均一に供給するために、そ
の内部がガスの通路とされた、多孔性の電極とされてい
る。このように上部金属電極4がガス導入口と電極を兼
ね、且つ多孔構造からなると、フッ素原子含有ガスを表
面処理部3に均一に供給し、均一な処理を行うために好
ましい。しかし、例えば、フッ素原子含有ガスを高速で
吹き付けるなどにより、表面処理部3に均一に供給する
ことが可能であれば、必ずしも多孔構造とする必要はな
い。 【0024】また、不活性ガスは、フッ素原子含有ガス
と混合してガス導入管8を通り、上部金属電極4から導
入しても構わないが、均一性よくプラズマ処理するため
には、フッ素原子含有ガスを上部金属電極4から導入
し、不活性ガスをガス導入管9から導入するのが好まし
い。また、ガス導入管9の処理容器2内の先端部は、図
1に示したように、多数の穴の開いたリング状とし、そ
の穴からガスが処理容器2内に供給される方が、均一に
処理され易いので好ましい。 【0025】また、フッ素原子含有ガス及び不活性ガス
は、図示しないが、マスフローコントローラーで流量制
御されて供給されるのが好ましい。 【0026】図1のプラズマ処理装置を用いて、基材シ
ート又はフィルムをプラズマ処理する際の操作手順は、
特に限定されないが、例えば、以下の手順である。処理
容器2内の空気を排気した後、次いで、フッ素原子含有
ガス及び不活性ガスをマスフローコントローラーで流量
制御し、上記の所定の濃度の混合ガスとして、表面処理
部3に供給し、表面処理部3の混合ガスの圧力を100
〜800Torrとする。次いで、スリット12、12
をあけて基材シート又はフィルム7を一方のスリット1
2から処理容器2内に入れ、他方のスリット12から処
理容器2外に出し、引取ロール(図示せず)などを使用
して、基材シート又はフィルム7が処理容器2内を連続
して、通過できるようにする。この際、基材シート又は
フィルム7のプラズマ処理したい面を表面処理部3に対
向するようにして、基材シート又はフィルム7を固体誘
電体6に接触させる。また、基材シート又はフィルム7
の両面をプラズマ処理したい場合は、基材シート又はフ
ィルム7を固体誘電体6に接触させずに、表面処理部3
内に浮かせるように配置すればよい。次いで、金属電極
間に電圧を印加し、放電プラズマを発生させて、該プラ
ズマを基材シート又はフィルム7のプラズマ処理したい
面に接触させる。そして、基材シート又はフィルム7を
必要な時間だけプラズマが接触するようなライン速度
で、処理容器2内を通過せしめてプラズマ処理する。 【0027】また、上部金属電極4と下部金属電極5の
間の距離は、供給されるフッ素原子含有ガスのガス流
量、印加電圧の大きさ、固体誘電体の材質及び厚み、並
びに、基材シート又はフィルムの厚みなどによって、適
宜決定されるが、距離が小さくなると未使用のフッ素原
子含有ガスが多くなり非能率的であり、大きくなると、
電極空間のガスの均一性が損なわれ易くなるので、1〜
20mmが好ましい。 【0028】また、過剰のフッ素原子含有ガス及び不活
性ガスは、処理容器2のガス出口10から排出する。ま
た、処理容器2内にフッ素原子含有ガス及び不活性ガス
を導入する際に、処理容器2内に残存する空気を、上述
のように、予め、排気口11から排気するようにするの
が好ましい。 【0029】また、上記の操作手順においては、プラズ
マ処理に先立って、処理容器2内の空気を排気した後、
所定の濃度の混合ガスを表面処理部3に供給したが、処
理容器2内の空気を排気せずに、所定の濃度の混合ガス
を表面処理部3にある時間供給しながら、ガス出口10
又は排気口11から処理容器2内のガスを排気させるこ
とにより、ガス交換をした後プラズマ処理してもよい。 【0030】 【作用】本発明の離型シート又は離型フィルムは、プラ
ズマ処理により基材シート又はフィルムの表面にフッ素
原子が分布し、基材シート又はフィルムの表面エネルギ
ーが小さくなり、基材シート又はフィルムの表面に粘着
剤、キャストコート品又は工業製品等が濡れにくくな
り、基材シート又はフィルム表面は剥離性を有するよう
になるため、両面テープ、ラベル、キャストコート品又
は工業製品等の剥離が軽くなる。 【0031】また、プラズマ処理により基材シート又は
フィルムの表面にフッ素原子が強力に結合するため、基
材シート又はフィルムの表面から粘着剤、キャストコー
ト品又は工業製品等表面へのフッ素原子の移行がなく、
本発明で得られる離型シート又は離型フィルムの剥離力
が経時変化しない。 【0032】また、本発明の粘着テープは、100〜8
00Torrの大気圧近傍の圧力下でのプラズマ処理に
よって製造されるから、処理装置として低圧を維持する
ための装置は必要なく、また、従来の離型処理装置と異
なり、溶剤型の剥離剤を塗工した後、溶剤を揮発、乾燥
するための乾燥炉は不要で、また、処理装置以外の硬化
炉等も必要なく、設備もコンパクトであり、製造が簡単
であり、生産性も高い。 【0033】 【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。 (実施例1)図1に示したプラズマ処理装置〔処理容器
2は、500mm×500mm×500mmの立方体で
ある。上部および下部金属電極は300mm×300m
mのステンレス鋼(SUS304)よりなる。上部金属
電極4の下部金属電極5への対向面には、1mmφの穴
が1cm間隔で開いている。電極間距離は5mmであ
り、下部金属電極5上に固体誘電体6として厚み1mm
の350mm×350mmのポリテトラフルオロエチレ
ンが配設されている。〕を使用した。まず、テトラフロ
ロメタンを流量100sccmでガス導入管8から、ヘ
リウムガスを流量9900sccmでガス導入管9から
処理容器2内に導入し、760Torrの大気圧と等圧
で15分間ガス置換した。 【0034】スリット12、12をあけ、坪量95g/
2 のグラシン紙(新王子製紙社製、3G−95−11
1−124、幅300mm)7を、処理容器2内を通過
せしめるように配置せしめると共に、表面処理部3に対
向するように配置し、その片面を固体誘電体6の上に接
触させた。 【0035】次いで、テトラフロロメタンの流量を10
sccm、ヘリウムガス流量を990sccmに変えた
後、電極間に周波数15kHz、6.2kVの電圧を印
加し、上記グラシン紙7を走行スピード10m/分で移
動させながらプラズマ処理し離型シートを得た。 【0036】(実施例2)基材シート又はフィルム7と
して、グラシン紙の代わりに、厚さ25μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルム(東レ社製、ルミラー♯2
5)を使用したことの他は、実施例1と同様にして離型
フィルムを得た。 【0037】(比較例1)坪量95g/m2 のグラシン
紙(新王子製紙社製、3G−95−111−124、幅
300mm)を未処理のまま離型シートとした。 【0038】(比較例2)厚さ25μmのポリエチレン
テレフタレートフィルム(東レ社製、ルミラー♯25)
を未処理のまま離型フィルムとした。 【0039】(比較例3)坪量95g/m2 のグラシン
紙(新王子製紙社製、3G−95−111−124、幅
300mm)の片面に、無溶剤型シリコーン(信越化学
工業社製、KNS−3100)を1.0g/m2 塗工
し、硬化させ離型シートを得た。 【0040】(比較例4)厚さ25μmのポリエチレン
テレフタレートフィルム(東レ社製、ルミラー♯25)
の片面に、無溶剤型シリコーン(信越化学工業社製、K
NS−3100)を0.7g/m2 塗工し、硬化させ離
型フィルムを得た。 【0041】(比較例5)実施例1におけるガス置換に
おいてテトラフロロメタンの流量を1500sccm、
ヘリウムガスの流量を8500sccmに変えたこと、
及び、プラズマ処理において、テトラフロロメタンの流
量を150sccm、ヘリウムガスの流量を850sc
cmに変えたことの他は、実施例1と同様にして離型シ
ートを得た。 【0042】(比較例6)実施例2におけるガス置換に
おいてテトラフロロメタンの流量を1500sccm、
ヘリウムガスの流量を8500sccmに変えたこと、
及び、プラズマ処理において、テトラフロロメタンの流
量を150sccm、ヘリウムガスの流量を850sc
cmに変えたことの他は、実施例2と同様にして離型フ
ィルムを得た。 【0043】評価 実施例1及び2、比較例1〜6で得られた離型シート又
は離型フィルムについて、接触角剥離力熱経時剥
離力を、以下のようにして調べ、結果を表1に示した。 接触角 離型シート又は離型フィルムのプラズマ処理面又は離型
剤処理面に直径2mmの水滴を2mmの間隔で滴下し、
協和界面化学社製の接触角測定装置(商品名CA−D)
を用いて測定した。 剥離力 離型シート又は離型フィルムをステンレス板(厚み1m
m)で支持し、離型シート又は離型フィルムのプラズマ
処理面又は離型剤処理面に日東ポリエステルテープ♯3
1B(日東電工社製)を貼り付け、JIS Z 023
7(粘着テープ・粘着シート試験方法)の粘着力試験に
準拠して、180度ひきはがし粘着力を測定した。 熱経時剥離力 離型シート又は離型フィルムをステンレス板(厚み1m
m)で支持し、離型シート又は離型フィルムのプラズマ
処理面又は離型剤処理面に日東ポリエステルテープ♯3
1B(日東電工社製)を貼り付けた状態で、50℃の雰
囲気下に1カ月放置した後、JIS Z 0237(粘
着テープ・粘着シート試験方法)の粘着力試験に準拠し
て、180度ひきはがし粘着力を測定した。 【0044】 【表1】 【0045】 【発明の効果】本発明の離型シート又は離型フィルムの
製造方法の構成は上述の通りであり、生産性が高く、経
時的に剥離力が大きくならず、離型剤と基材シート又は
フィルムとの密着性に優れた、離型シート又は離型フィ
ルムの製造方法を提供する。
【図面の簡単な説明】 【図1】プラズマ処理装置の一例を示す説明図。 【符号の説明】 1 電源部 2 処理容器 3 表面処理部 4 上部金属電極 5 下部金属電極 6 固体誘電体 7 基材シート又はフィルム 8 ガス導入管 9 ガス導入管 10 ガス出口 11 排気口 12 スリット

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 基材シート又はフィルムを、少なくとも
    一方の対向面に固体誘電体が配設された対向する金属電
    極間に配置して、10体積%以下のフッ素原子含有ガス
    と残部が不活性ガスからなる混合ガスの大気圧近傍の圧
    力下で、該金属電極間に電圧を印加することにより発生
    した放電プラズマで該基材シート又はフィルムを処理す
    ることにより、水に対する接触角を100度以上とする
    ことを特徴とする離型シート又は離型フィルムの製造方
    法。
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