JPH08188663A - 基材の表面処理方法 - Google Patents

基材の表面処理方法

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JPH08188663A
JPH08188663A JP7003949A JP394995A JPH08188663A JP H08188663 A JPH08188663 A JP H08188663A JP 7003949 A JP7003949 A JP 7003949A JP 394995 A JP394995 A JP 394995A JP H08188663 A JPH08188663 A JP H08188663A
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JP
Japan
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gas
base material
substrate
fluorine
monomer
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JP7003949A
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English (en)
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Junko Noguchi
順子 野口
Motokazu Yuasa
基和 湯浅
Shigemasa Kawai
重征 河合
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】基材表面上に優れた撥水性能を付与すると共
に、その撥水性能を長期間にわたって維持可能な基材の
表面処理方法を提供する。 【構成】基材7の表面にモノマーを付着させる第1の工
程と、該基材を少なくとも一方の対向面に固体誘電体6
を装着した対向金属電極4,5間に配置し、不活性ガス
とフッ素含有ガスとの混合ガスの雰囲気中、大気圧近傍
の圧力で、該基材7表面に金属電極間に電圧を印加して
発生した放電プラズマを接触させ基材7表面にフッ素を
含む層を形成する第2の工程からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基材の表面処理方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチック基材の表面を撥水化
する方法は数多く提案されている。例えば、特開昭56
−98475号公報には、ポリテトラフロロエチレン
(PTFE)等のフッ素含有樹脂の被膜を物理的蒸着法
により形成する方法が記載されているが、この方法では
得られる被膜は、基材との密着性が不十分であり、耐久
性に改善の余地があった。
【0003】また、フッ素含有ガスの存在下で基材を低
圧グロー放電処理し、表面にフッ素含有基を導入して撥
水化させる方法〔高分子論文集,50,1(1993)〕が提案さ
れているが、この方法では、表面処理された撥水層の厚
さが極めて薄いため、湿度の高い環境下では容易に撥水
性能が低下する恐れがあり、十分な耐久性は得られなか
った。
【0004】そこで、親水性の耐久性に優れた表面処理
品を得る方法として、グラフト重合させる方法がある。
この方法では、0.01〜10Torr程度の低い圧力
でグロー放電プラズマにより基材表面を活性化した後、
アクリルアミド等のモノマー溶液中でモノマーをグラフ
ト重合させる方法が、筏氏によって提案されている[Mac
romolecules,19, 1804 (1986)]。
【0005】しかしながら、この方法は、撥水化処理に
適応されるという記載がなく、さらに、低い圧力でグロ
ー放電プラズマを発生させるためには、容器は高価な真
空チャンバーを必要とし、また真空排気装置を設置する
必要があった。さらに、真空中で処理するため、大面積
の基板を処理しようとすると真空容器を大きくしなけれ
ばならず、かつ、真空排気装置も大出力のものが必要と
なる。従って、設備自体が非常に高価なものになるとい
う問題点があった。その上、吸水率の高いプラスチック
基板の表面処理を行う場合は、真空引きに長時間を要
し、処理品がコスト高になるという問題点もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点を
解決するためになされたものであり、その目的は、プラ
スチック基材表面上に撥水性被膜を大気圧近傍の圧力下
で形成することにより優れた撥水性能を付与すると共
に、その撥水性能を長期間にわたって維持可能な基材の
表面処理方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の基材の表面処理
方法は、基材の表面にモノマーを付着させる第1の工程
と、該基材表面に金属電極間に電圧を印加して発生する
放電プラズマを接触させ基材表面にフッ素を含む層を形
成する第2の工程からなる。
【0008】上記基材としては、例えば、ポリエチレ
ン、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリエチレンテ
レフタレート等の樹脂フィルム又はプレートなどが挙げ
られる。これらの基材には、モノマーとの反応効率を向
上させるために公知の方法によって、化学処理、コロナ
放電処理、低圧グロー放電処理等の前処理が施されても
よい。
【0009】本発明の第1の工程では、上記基材の表面
にモノマーを付着させる。上記モノマーとしては、プラ
ズマ照射によりラジカルを発生しうる部分を分子内に有
するものであれば特に制限はなく、例えば、2重結合や
3重結合等の不飽和結合、過酸化結合、アゾ結合等を1
つ以上含有するモノマーが好適に使用される。
【0010】このようなモノマーとしては、例えば、
(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリルアミド、(メ
タ)アクリル酸ナトリウム、アクリル酸カリウム、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニル、スチレン、ペ
ンタデカフルオロオクチルアクリレート、トリフルオロ
クロロエチレン、トリフルオロエチルメタクリレート等
が挙げられ、これらは単独で使用されても二種以上が併
用されてもよい。
【0011】上記のモノマーの中で、重合反応により厚
い撥水層が形成可能な、不飽和結合を有する疎水性モノ
マーが特に好ましい。しかしながら、必ずしも疎水性で
ある必要はなく、例えば、親水性モノマーを用いた場合
でもプラズマ処理により該モノマーがフッ化されるた
め、基材表面に撥水層を形成することが可能である。
【0012】上記モノマーは、そのまま用いてもよい
し、溶剤に溶かして用いてもよい。溶剤としては、モノ
マーの溶解性が高い有機溶剤を用いることができるが、
沸点が低く、乾燥の容易なメタノール、エタノール、ア
セトン等の有機溶剤の使用が好ましい。これらの溶剤に
よって基材表面が著しく損傷を受ける場合は、水を用い
てもよい。
【0013】上記モノマーを基材に付着させる方法とし
ては、特に制限はなく、例えば、液体モノマー又はモノ
マー溶液を用いる場合は、液中に基材を浸漬する方法;
刷毛等で基材表面に塗布する方法;スプレー等で吹きつ
ける方法等が挙げられる。モノマー溶液や液体モノマー
を用いて基材表面にモノマーを付着させる場合は、必要
に応じて、基材に付着した溶剤を公知の方法で乾燥せせ
てもよい。また、固体モノマーの粉末を用いる場合は、
篩等を用いて基材表面に散布してもよい。
【0014】本発明の第2の工程では、第1の工程でモ
ノマーを付着させた基材を、不活性ガスとフッ素含有ガ
スとの混合ガスの雰囲気中に置き、大気圧近傍の圧力下
で、該基材表面に金属電極間に電圧を印加して発生する
放電プラズマを接触させ基材表面にフッ素を含む層を形
成する。
【0015】上記不活性ガスとしては、例えば、ヘリウ
ム、ネオン、アルゴン、キセノン等の希ガスや窒素ガス
等が挙げられ、これらは単独で使用されても二種以上が
併用されてもよい。特に、不活性ガスのうち、ヘリウム
ガスは準安定状態の寿命が長く、処理用ガスの励起に都
合がよいので好ましい。上記不活性ガスとしては、ヘリ
ウム以外のものを用いる場合は、2体積%以下のアセト
ンやメタノール等の有機物蒸気や、メタン、エタン等の
炭化水素ガスを混合して使用するのが好ましい。
【0016】上記フッ素含有ガスとしては、例えば、四
フッ化炭素(CF4)、六フッ化炭素(C2 6)、六フッ
化プロピレン(C3 6)等のフッ化炭化水素ガス;一塩
素化三フッ化炭素ガス(CClF3)等のハロゲン化炭化
水素ガス;六フッ化硫黄(SF6)等のフッ化硫黄化合物
などが挙げられる。特に、これらのフッ素含有ガスの中
で、四フッ化炭素、六フッ化炭素や六フッ化プロピレン
は、安全性が高くフッ化水素等の有害なガスを生成しな
いので好ましい。
【0017】上記不活性ガスとフッ素含有ガスとの混合
比は、用いられるガスの種類により適宜決定されるが、
フッ素含有ガスの量が多くなると電圧を印加しても放電
プラズマが発生し難くなるので、10体積%以下が好ま
しく、より好ましくは0.1〜5体積%である。
【0018】上記不活性ガスとフッ素含有ガスとの混合
ガスは、大気圧近傍の圧力である100〜800Tor
rに保たれるが、実際には圧力調整が容易で、かつ装置
が簡便になる、700〜780Torrの圧力が好まし
い。また、基材表面に放電プラズマを接触させて活性化
する際には、基材は加熱されても冷却されてもよく、室
温に保たれていてもよい。
【0019】上記放電プラズマ処理に要する時間は印加
電圧の大きさや使用されるガス及びモノマーの種類によ
って適宜決定される。
【0020】上記放電プラズマ処理により、モノマーが
基材上で重合反応を起こしたり、モノマーが基材とグラ
フト反応することによってフッ素を含む層が形成され、
基材に撥水性が付与される。このようにして形成された
フッ素含有層は、フッ素ガス存在下で基材を低圧グロー
放電処理する場合に比べて厚くなり、また、基材とグラ
フト反応する場合には上記フッ素含有層と基材とが強固
に密着する。また、上記プラズマ放電処理によってフッ
素が導入されることにより、優れた耐久性が得られる。
【0021】上記放電プラズマ処理で、基材表面に未反
応のモノマーが残ったり、低分子量ホモポリマー等が生
成する場合には、必要に応じて、水や有機溶剤等で洗浄
することにより除去可能である。
【0022】本発明の表面処理方法を、図面を参照しな
がら詳細に説明する。図1は、第1工程に使用される装
置を示し、この装置は、電源部1、処理容器2、上部電
極4及び下部電極5から構成されている。電源部1は、
kHz台の周波数の電圧を印加可能であり、耐熱性の低
い基材を処理する場合には、5〜30kHzの低い周波
数が好ましい。
【0023】上記放電プラズマの発生は、電圧を電極に
印加することによって発生させるが、電界強度は、弱く
なると処理に時間がかかり過ぎ、強くなるとアーク放電
に移行する挙動を示すので、1〜40kV/cm程度が
好ましい。上記放電プラズマによる表面処理部(放電プ
ラズマ発生部)3は、相対する電極4、5の間の空間で
ある。
【0024】上記処理容器2は、耐熱ガラス製のものが
使用されるが、電極との絶縁が保たれていれば、ステン
レス、アルミニウム、銅、アルミニウム等の金属製であ
ってもよい。この処理容器2内には、相対する一対の平
行平板型の上部電極4と下部電極5とが配設されてい
る。電極構造としては、平行平板型以外の、円筒対向平
板型、球対向平板型、双曲面対向平板型又は同軸円筒型
であってもよく、複数の細線と平板からなるものであっ
てもよい。上部電極4及び下部電極5の材質としては、
ステンレス、真鍮、アルミニウム、銅等が挙げられる。
【0025】上記下部電極5の上部電極4に対向する側
には、その電極全体を覆うように固体誘電体6が配置さ
れている。電極の一部でも固体誘電体6で覆われていな
い部分があると、そこからアーク放電が起こるので好ま
しくない。また、上記固体誘電体6は、図1に示すよう
に必ずしも、下部電極5に配置される必要はなく、上部
電極4に配置されていてもよく、上部電極4と下部電極
5の両方に配置されていてもよい。
【0026】上記固体誘電体6としては、ポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)等のプラスチック類;SiO2 、Al2
3、ZrO2 、TiO2 等の金属酸化物単体やこれら
の化合物が挙げられ、その形状は、シート状、フィルム
状のいずれであってもよい。
【0027】上記固体誘電体6の厚みは、薄くなると電
圧印加時に絶縁破壊が起こってアーク放電が発生し易く
なり、厚くなると放電プラズマを発生するのに高電圧を
要するので、0.05〜4mmが好ましい。
【0028】上部電極4と下部電極5の間の距離は、固
体誘電体6の厚み、基材7の厚み、印加電圧の大きさ、
ガス流量等によって適宜決定されるが、小さくなると未
使用のガスが多くなって非能率的となり、大きくなると
放電プラズマの均一性が損なわれるので、1〜30mm
が好ましい。
【0029】上記基材7は、図1では固体誘電体6上に
配置されているので、その片面(図では上面)のみがプ
ラズマ放電処理されるが、基材7の両面にプラズマ放電
処理を必要とする場合は、上部電極4と下部電極5の間
の表面処理部3に浮かせた状態で放電プラズマを接触さ
せればよい。
【0030】上記放電プラズマ処理時には、フッ素含有
ガスはガス導入管8を経て多孔構造の上部電極4から、
不活性ガスはガス導入管9から、それぞれ表面処理部3
に供給される。なお、上部電極4が多孔構造を有する
と、フッ素含有ガスを表面処理部3に均一に供給するこ
とが可能となり、均一な放電プラズマを接触させること
ができるので好ましいが、表面処理部3にフッ素含有ガ
ス及び不活性ガスを攪拌しながら供給したり、前記ガス
を高速で基材7に吹きつけながら供給することにより、
均一な供給が可能であれば、必ずしも多孔構造である必
要はない。
【0031】上記フッ素含有ガス及び不活性ガスは、マ
スフローコントローラー(図示しない)によって、流量
が制御されており、過剰のガスは排出口10から排出さ
れる。なお、処理容器2内にフッ素含有ガス及び不活性
ガスを導入する際には、該容器2内に残存する空気を排
気口11から排出するのが好ましい。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例に基いて説明する。 (実施例1) <第1の工程>100mm□×50μm厚のポリエチレ
ンフィルム(積菱包装社製「II-F」、接触角91度)基
材7を市販のコロナ放電処理装置(春日電機社製、形式
「HFSS-103」)で30kVの電圧を印加して15秒間コ
ロナ放電処理した後、この上に70重量%のメタクリル
酸メチルのメタノール溶液を噴霧し、室温で放置して溶
剤を乾燥させた。
【0033】<第2の工程>図1に示した装置(金属電
極80mmφ)において、相対する上部電極4と下部電
極5との距離を5mmに設定し、厚さ1mm、120m
m□のポリフルオロエテトラチレンを装着した下部電極
5上に、第1の工程で処理された基材7を配置し、1T
orrまで油回転ポンプで排気した。次いで、CF4
スを流量10sccmでガス導入管8から、Heガスを
流量990sccmでガス導入管9から容器2内にそれ
ぞれ導入し、760Torrの大気圧とした。その後、
15kHz、5.1kVの電圧を電極に印加し20秒間
放置し、基材7表面にフッ素含有層を形成した。なお、
電圧印加に伴って放電プラズマの発光が観察された。
【0034】(実施例2) <第1の工程>100mm□×50μm厚のポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(東レ社製「ルミラーT5
0」、接触角70度)基材7上に、メタクリル酸メチル
を刷毛で塗布した。 <第2の工程>図1に示した装置(金属電極80mm
φ)において、相対する上部電極4と下部電極5との距
離を5mmに設定し、厚さ2mm、120mm□の石英
ガラスをを装着した下部電極5上に、第1の工程で処理
された基材7を配置し、1Torrまで油回転ポンプで
排気した。次いで、C2 6 ガスを流量5sccmでガ
ス導入管8から、Heガスを流量995sccmでガス
導入管9から容器2内にそれぞれ導入し、760Tor
rの大気圧とした。その後、15kHz、5.5kVの
電圧を電極に印加し20秒間放置し、基材表面にフッ素
含有層を形成した。なお、電圧印加に伴って放電プラズ
マの発光が観察された。
【0035】(実施例3) <第1の工程>100mm□×3mm厚のポリカーボネ
ート板(旭硝子社製「レキサン」、接触角67度)基材
上に、アクリルアミドの粉体を篩を用いて板表面を覆う
ようにまぶした。 <第2の工程>図1に示した装置(金属電極80mm
φ)において、相対する上部電極4と下部電極5との距
離を7mmに設定し、厚さ2mm、120mmφのTi
2 焼結体を装着した下部電極5上に、第1の工程で処
理された基材7を配置し、1Torrまで油回転ポンプ
で排気した。次いで、CF4 ガスを流量10sccmで
ガス導入管8から、Heガスを流量990sccmでガ
ス導入管9から容器2内にそれぞれ導入し、760To
rrの大気圧とした。その後、15kHz、3kVの電
圧を電極に印加し20秒間放置し、基材7表面にフッ素
含有層を形成した。なお、電圧印加に伴って放電プラズ
マの発光が観察された。
【0036】(比較例1)図1に示した装置(金属電極
80mmφ)において、相対する上部電極4と下部電極
5との距離を5mmに設定し、厚さ1mm、120mm
□のポリテトラフルオロエチレンを装着した下部電極5
上に、ポリエチレンフィルム(積菱包装社製「II-F」、
接触角91度)を配置し、1Torrまで油回転ポンプ
で排気した。次いで、CF4 ガスを流量10sccmで
ガス導入管8から、Heガスを流量990sccmでガ
ス導入管9から容器2内にそれぞれ導入し、760To
rrの大気圧とした。その後、15kHz、5.1kV
の電圧を電極に印加し20秒間放置し、基材表面にフッ
素含有層を形成した。なお、電圧印加に伴って放電プラ
ズマの発光が観察された。
【0037】上記実施例及び比較例で使用された基材及
び実施例及び比較例で得られたフッ素含有層を有する基
材につき接触角を測定し、その測定結果を表1に示し
た。接触角の測定には、2mmの水滴を1cm間隔で滴
下し、協和界面科学社製「接触角測定装置(商品名:C
A−D)」を使用し、静的接触角を測定した。尚、静的
接触角の測定は、フッ素含有層の形成直後及び60℃水
中で7日間放置後にそれぞれ測定した。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明の基材の表面処理方法の構成は、
上述の通りであり、プラスチック基材表面上に大気圧近
傍の圧力下で優れた撥水性を有するフッ素含有層を形成
することができ、その撥水性能が長期間にわたって維持
されるので、プラスチック成形体の防汚性向上のための
表面処理や接着剤との離型層、防水フィルム、雨具等の
撥水層の形成法として好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面処理方法の第2の工程で使用され
る装置を示す概要図である。
【符号の説明】
1 電源 2 耐熱性ガラス容器 3 表面処理部 4 上部電極 5 下部電極 6 固体誘電体 7 基材 8、9 ガス導入管 10 排出口 11 排気口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材の表面にモノマーを付着させる第1の
    工程と、該基材を少なくとも一方の対向面に固体誘電体
    を装着させた相対する金属電極間に配置した後、該基材
    を不活性ガスとフッ素含有ガスとの混合ガスの雰囲気中
    に置き、大気圧近傍の圧力下で、該基材表面に金属電極
    間に電圧を印加して発生した放電プラズマを接触させ基
    材表面にフッ素を含む層を形成する第2の工程からなる
    ことを特徴とする基材の表面処理方法。
JP7003949A 1995-01-13 1995-01-13 基材の表面処理方法 Pending JPH08188663A (ja)

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